JP4159286B2 - 過負荷保護回路を有する負荷制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、一般的に、負荷制御システムに関し、更に特定すれば、過負荷保護回路を有し、制御システム内におけるスイッチング・エレメントの電力消費が所定の最大レベルを超過するのを抑制する発光制御システムに関する。
(発明の背景)
位相制御発光制御装置は、周知であり、各半サイクル中にAC源を選択的に負荷に接続することによって、調光機能を実行する。AC電力を切り換えるには、トライアック、逆並列SCR、電界効果トランジスタ(FET)、または絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ(IGBT)のような可制御導電性デバイスを用いればよい。調光量は、可制御導通デバイスの「オン」時間の「オフ」時間に対する比率によって決定する。従来の順位相制御式調光では、可制御導通デバイス(トライアックまたはSCR)は、各半サイクルの開始時(即ち、ゼロ交差時)にはオフであり、この半サイクルにおいて後にオンに切り替わる。逆位相制御式調光では、ゼロ交差時またはその近傍で可制御導通デバイス(FETまたはIGBT)をオンに切り換えて、負荷に電力を供給し、後に半サイクルの間にオフに切り換える。各位相制御式調光方法では、オン時間のオフ時間に対する比率は、ユーザが選択する所望の輝度レベルに基づいて決定する。
【0002】
発光制御装置は、所定の最大負荷を制御するように、決められている(rated)。制御装置に過負荷がかかると、可制御導通デバイスの最大温度定格を超過する虞れがあり、デバイスは、適正に負荷がかけられない限り、長持ちせず、あるいは制御装置が使用不能になるという破局を迎える。発光制御装置は、設置者が過剰に多数のランプを制御装置に接続したり、あるいは保守要員が切れた電灯をより高いワットの電灯と交換することによって、容易に過負荷がかかる可能性がある。
【0003】
デバイスの温度上昇に至り得る別の要因として、高い周囲温度で発光制御装置を動作させることがあげられる。発光制御装置は、通常0ないし40℃の周囲温度範囲で動作するように決められている。周囲温度が高いと、そうでなければ適正な負荷がかかるはずのデバイスが、その安全動作温度よりも高いところで動作することになる。
【0004】
過負荷状態を検知するいくつかの方法が従来技術において見ることができる。例えば、Choi et al.の米国特許第5,325,258号は、検知抵抗を用いて低側FETおよび高側FETを通過する電流を決定するゲート駆動回路を開示する。FETを駆動している間(即ち、オンの間)に、検知抵抗間の電圧を固定スレシホルド電圧と比較する。検知抵抗間の電圧が、ブランキング回路によって設定した時間期間にわたって固定スレシホルドを上回る場合、FETには過剰負荷がかかっていると判定され、遮断する。ブランキング回路は、疑似信号がFETドライバを遮断するのを防止するために設けられている。Choi et al.はある状況下においては過負荷状態を防止するが、ブランキング期間では短絡状態を検出し損なうことがある。また、Choi et al.はFETを通過する電流を固定スレシホルドと比較するので、デバイスは、各半サイクルのオン期間の早期に発生する過負荷状態を正確に検出できない虞れがある。
【0005】
Ellersickの米国特許第5,010,293号は、電力FET用電流制限回路を開示する。バイポーラ・トランジスタを接続し、当該バイポーラ・トランジスタが導通しているときに、電力FETのゲートをそのソースにおける電位に分路させ、電力FETを通過する電流を抑える。導体路に直列に検知抵抗を設け、バイポーラ・トランジスタのベース・エレメントを制御し、検知抵抗を通過する電流が所定量を超過したときに、トランジスタを導通させる。しかしながら、Ellersickの回路には制約がある。何故なら、FETを通過する電流を固定スレシホルドと比較するので、各半サイクルのオン期間の早期には過電流状態を精度高く検出することができないからであり、更に電力FETがアクティブとなって電流を抑えるが、このために多量の電力を消費するからである。
【0006】
Kotowski et al.の米国特許第5,079,456号は、電流監視回路を開示する。これは、デバイス内の大型電力FETに比例する電流を搬送する小型の検知FETを含む。比較器が、小型トランジスタ間の電圧を検知して、検知トランジスタ内の電流が、検知トランジスタの最大ソース電流に等しい所定量を超過したか否かを示す。第2実施形態は、検知トランジスタを通過するソース電流を規制して、電力トランジスタを通過する電流を規制する。この際、検知トランジスタは線形領域で動作する。検知トランジスタのドレイン−ソース間電圧を修正することによって、デバイスは、電力トランジスタが搬送する電流を規制することができる。Kotowski et al.のシステムに特有の欠点は、電力FETを監視するために別個の検知FETを必要とすることであり、このために監視回路の複雑化および高コスト化を招く。この場合も、FETはアクティブとなって電流を抑えるが、このために多量の電力を消費する。
【0007】
Edwards et al.の米国特許第4,937,697号は、別の監視回路を開示する。これは、瞬時的なFETのドレイン−ソース間電圧を監視し、電流検知信号を供給する。電流検知信号が所定の基準制限信号を超過すると、第1制御回路が瞬時にFETをオフに切り換える。基準発生器が、FETの検知温度の関数として、所定の温度変動を有する基準制限信号を供給し、低デバイス温度に対して電流制限を設定可能とする。第2制御回路を設け、検知したFET電流が所定の制限を超過したとき、ある遅延の後、FETをオフに切り換えることによって、短絡によって生ずる過電流状態に対して保護する。遅延回路は、FETがオンになった後所定時間までは、制御回路の動作を禁止する。この時間中、保護はない。
【0008】
上述のシステムの各々は、可制御導通デバイスの特定的な用途に対し、その過負荷や過熱を保護することを目的とするが、これらは高価なハードウエアの使用が必要であったり、広い範囲の動作条件や環境にわたって適当な保護を行うことができない。加えて、従来技術のデバイスは、過負荷状態において可制御導通デバイスを通過する電流の流れを抑えるように機能する際に、ドレイン−ソース間電圧を修正するが、これによってFETにおける全体的な電力消費を減少させることにはならない。本発明の負荷制御回路は、FETにおける消費を増大させることなく、電流の流れを安全な動作レベルに低下させる。本発明は、これらの問題に対する解決策を提供する。
(発明の摘要)
本発明の第1の態様によれば、AC源を負荷に切り換える電子コンポーネントが消費する電力を制限する負荷制御システムにおいて用いる保護回路を提供する。電子コンポーネントは、例えば、電界効果トランジスタとすることができる。保護回路は、所定の時間期間にわたって電子コンポーネントの測定パラメータを積分し、出力値を生成する積分回路と、電子コンポーネントの最大平均電力消費を示す第1スレシホルドを発生するスレシホルド発生回路と、第1スレシホルドと出力値とを比較する比較回路とを含む。比較器は、出力値が第1スレシホルドを超過したとき、電子コンポーネントをオフにする信号を供給する。
【0009】
本発明の特徴によれば、第1スレシホルドは、電子コンポーネントのオン状態抵抗値と、測定したパラメータとに応じて決定することができる。更に、第1スレシホルドは、AC源の基本周波数の半周期の間に変化する可変値を有することができる。所定の時間期間は、AC源がゼロ電位を交差するときに開始し、AC源の基本周波数の半周期より長くない長さを有するとよい。
【0010】
本発明の別の特徴によれば、保護回路は、電子コンポーネントが常時オフとなっている時間期間にわたって、積分回路をオフに保持するリセット回路を含むこともできる。フィルタリング回路も設け、比較回路からの信号を受け取り、フィルタリング回路の時定数に応じて、電子コンポーネントの制御を円滑化することもできる。更に、保護回路は、フィルタリング回路の出力を受け取り、フィルタリング回路の出力を第2スレシホルドと比較するエラー発生回路も含むことができる。エラー発生回路は、第2スレシホルドに基づいて、電子コンポーネントをオフに切り換えることができる。第2スレシホルドは、電子コンポーネントのオン状態抵抗値と、電子コンポーネントの最大平均電力消費とに応じて変化させるとよい。更に、第2スレシホルドは第1スレシホルドと同一としてもよい。
【0011】
本発明の別の特徴によれば、AC源から負荷に電力を配電する負荷制御システムを提供する。負荷制御システムは、基本周波数を有するAC源を監視するゼロ交差検出器と、AC源を選択的に負荷に接続する少なくとも1つのスイッチング・エレメントと、少なくとも1つのスイッチング・エレメントの瞬時オン状態パラメータを検知し出力を生成する検知回路と、少なくとも1つのスイッチング・エレメントが過負荷状態にあるか否か判定を行う過負荷回路と、同様に出力を受け取り、少なくとも1つのスイッチング・エレメントが短絡しているか否か判定を行う短絡保護回路と、負荷制御システムを制御するコントローラとを含む。
【0012】
負荷制御システムのコントローラは、ゼロ交差検出器から情報を受け取り、少なくとも1つのスイッチング・エレメントをオンにするゲート駆動信号を出力する。また、過負荷回路は、出力を受け取り、オン状態パラメータの積分値を判定し、積分値を、少なくとも1つのスイッチング・エレメントの最大平均電力消費を示すスレシホルドと比較して、スイッチング・エレメントが過負荷状態にあるか否か判定を行い、少なくとも1つのスイッチング・エレメントが過負荷状態にあると判定した場合、少なくとも1つのスイッチング・エレメントのオン時間を短縮する。更に、過負荷保護回路は、先に記した保護回路の特徴を含むこともできる。また、短絡保護回路は、少なくとも1つのスイッチング・エレメントが短絡していると判定した場合、少なくとも1つのスイッチング・エレメントのオン時間を短縮する。少なくとも1つのスイッチング・エレメントのオフ状態電圧を検出し、過負荷回路の精度を向上させることも可能である。
【0013】
負荷制御システムは、容量性負荷を制御するために用いることができ、特に、発光負荷を制御するために用いるとよい。このような環境では、コントローラは少なくとも1つのスイッチング・エレメントのオン時間を、ユーザがセットする発光負荷の所与の輝度レベルに対して、一定のデューティ・サイクルにセットする。更に、過負荷状態は、発光負荷を点滅させることによって、ユーザに視覚的に指示することも可能である。
【0014】
本発明の特徴によれば、負荷制御システムは、AC源に接続され、定電圧をコントローラに出力する電源も含むことができる。過負荷回路および短絡保護回路の出力を受け取り、少なくとも1つのスイッチング・エレメントをオフにするゲート駆動回路を含ませてもよい。ゲート駆動回路は、所定の優先順位に基づいて少なくとも1つのスイッチング・エレメントをオフにする。この場合、少なくとも1つのスイッチング・エレメントをオフにするにあたり、短絡保護回路の方が過負荷回路よりも優先順位が高く、過負荷回路の方がコントローラよりも優先順位が高い。
【0015】
本発明の更に別の態様によれば、AC源と負荷との間に接続したスイッチング・エレメントが所定量を超過する電力の消費を防止する方法を提供する。この方法は、スイッチング・エレメントのパラメータを測定するステップと、所定の時間期間にわたって測定値を積分して出力値を生成するステップと、出力を可変スレシホルドと比較するステップと、出力が可変スレシホルドを超過したときに信号を生成するステップと、この信号に応答してスイッチング・エレメントをオフにするステップとから成る。スイッチング・エレメントは、電界効果トランジスタ(FET)で構成することができ、オン状態パラメータは、FET間の電圧、FETを通過する電流、またはFETの温度から選択した1つとするとよい。
【0016】
本発明の特徴によれば、瞬時オン状態パラメータが第2スレシホルド値を超過したときに、スイッチング・エレメントをオフにすることもできる。更に、スイッチング・エレメントが過負荷状態にあることの視覚指示を、例えば、負荷への電力を交互に切り換えることによって、またはスイッチング・エレメントをオフおよびオンにすることによって、ユーザに与えることもできる。
【0017】
本発明の更に別の態様および特徴を以下に説明する。
(図面の簡単な説明)
前述の摘要、および以下の好適な実施形態の詳細な説明は、添付図面と関連付けて読むことにより、よりよく理解されよう。本発明を例示する目的上、図面には現時点において好適な実施形態を示し、同様の参照番号は図面のいくつかの図を通じて同様の部分を表すものとする。しかしながら、本発明は、開示する具体的な方法および手段に限定される訳ではないことは言うまでもない。
(好適な実施形態の詳細な説明)
これより図1を参照すると、発光負荷のような負荷30への電力を制御する、従来技術の3線負荷制御回路10のブロック図が示されている。負荷制御回路10は、調光システム全体の一部とすることができ、部屋、建物などの中でユーザが選択的に発光レベルを設定することを可能にする。負荷制御回路10では、制御対象負荷30は、電子式低電圧変圧器である。この種の負荷は容量性入力を有するので、通例では、負荷制御回路10のような、逆相制御回路によって制御する。あるいは、負荷30は、白熱発光負荷のような、抵抗性負荷であってもよい。逆相制御回路の例は、Maiale, Jr. et al. の米国特許第5,038,081号および第5,510,679号において見ることができる。これらは双方共、本発明の譲受人に譲渡されている。前述の米国特許の開示内容は、この言及によって、その全体が本願にも明示的に含まれるものとする。尚、順位相制御を必要とする磁気または誘導性負荷は、以下に例示し説明する負荷制御回路では制御できないことを注記しておく。しかしながら、ゲート駆動回路の修正によって、順位相制御信号を発生し、これらの負荷を制御することは可能である。加えて、負荷制御回路10は、ゼロ交差検出器16および電源18基準を「DH]と印したリードに接続することによって、2線構成で実施することも可能である。
【0018】
負荷制御回路10は、回路遮断器14を介して、AC入力源12に結合されている。回路遮断器14は、負荷制御回路10が所定の時間期間にわたって所定の最大線電流(例えば、20アンペア)を超える電流を引き込んだ場合、AC源12を切断するために設けられている。所定の時間期間は、数秒以上の長さとするとよく、こうすれば、負荷制御回路を短絡から保護するというその使用を妨げることはない。更に、単一10A負荷制御回路10を、20A回路遮断器に接続する唯一の回路としてもよい。回路遮断器は、負荷電流が20Aを超過するまでは作動(trip)しないが、この時点までに、10A負荷制御回路10には重大な損傷が生じている可能性がある。
【0019】
制御回路10は、ゼロ交差検出器16を含み、AC源電圧を監視して、瞬時電源電圧がいずれかの方向で0Vを通過したときに信号を出力する。負荷制御回路10内部におけるタイミングは、AC源電圧が0Vを通過したときの高精度の判定に基づいているので、ゼロ交差検出器16は、ベッセル・フィルタを含み、AC源電圧から不要のノイズを除去することができる。このフィルタによって、ゼロ交差検出器16は、基本周波数の真のゼロ交差を一層高精度に判定することが可能となり、更にこのフィルタは負荷制御回路10内部におけるタイミングの変動を減少させる機能も果たす。ベッセル・フィルタを利用してAC基本周波数の真のゼロ交差を高精度に判定する発光制御装置の一例が、係属中の米国特許出願第08/942,833号において見ることができる。この特許出願は、本発明の譲受人に共に譲渡されている。その開示内容は、この言及により、その全体が明示的に含まれるものとする。
【0020】
電源18が、負荷制御回路10内部の構成部品に、定電圧(例えば、30V)および論理レベル電圧(例えば、5V)を供給するために設けられている。電源18は、FETのようなスイッチング・デバイスを含み電源コンデンサを充電することができ、これによって電源18を広範囲のAC源電圧にわたって使用することが可能となる。定電圧は、リレー20またはゲート駆動回路24を駆動するために供給することができ、一方論理レベル電圧はマイクロコントローラ22およびそれと連動する支援回路(図示せず)に供給することができる。
【0021】
FET駆動回路26は、ソースを共通接続とした直列構成の1対のFET26A/26Bを含み、AC入力電源12を負荷30に切り換える。双方のFET26A/26Bのゲートは、ゲート駆動回路24からの信号によって同時に駆動され、これによって制御回路10は電源18からの電圧を使用してFET26A/26Bをオンにすることができる。FET26A/26Bは、オン状態の間例えば16Aの負荷電流ILを導通させることができ、一方オフ状態にあるときはAC源12のAC源電圧に耐える(withstand)こともできるという固有の特性を有する。尚、FETを負荷制御回路10において用いているのは、標準的な調光装置において用いられているトライアックは、AC半サイクルの中間では、トライアックのラッチング特性のために、複雑な制御電子回路がないとオフにすることができないからであることを注記しておく。
【0022】
電圧検知回路34が、導通状態のFET26Aまたは26Bの瞬時オン状態電圧を測定するために設けられており、導通状態のFETのオン状態電圧を示す信号を短絡保護回路32に出力する。FETのオン状態電圧は、FETを通過する負荷電流ILを示し、FETが安全領域で動作しているときは、オン状態電圧は約2ないし4Vの間にある。電圧検知回路34の出力信号を監視して、大きな電流がFETを通過した場合に、FETの破局的な障害を防止する。即ち、短絡保護回路32は、電圧検知回路34からの信号が、短絡状態を示す所定レベルを超過したか否かについて検知を行う。短絡保護は、素早く動作するように設計されている。調光器をオンにしたときに短絡または非常に大きな過負荷が発生した場合、短絡保護回路は、重大な損傷がFETに発生する可能性が生ずる前に、直ちにFETをオフにする。短絡があったか否か判定するためには、FETのオフ状態電圧を検出する必要がないので、電圧検知回路34からの信号は、FETがオフ状態にあるときには、遮断されている。また、短絡保護回路32は比較的低い電圧を監視するので、オフ状態においても信号は遮断されている。したがって、FET26Aまたは26Bのオフ状態電圧が400Vもの高さになることもあり得るので、オフ状態電圧が回路32に移った場合には、短絡保護回路32は、短絡状態を精度高く判定するのは困難であろう。
【0023】
FET26A/26Bが危険な動作温度に達するのを防ぐために、熱動開閉器(TCO:thermal cutout)28が設けられている。TCO28の選択は、負荷制御回路に過負荷がかかっていたり、あるいは高温周囲環境で動作している場合、FETが完全にオフとなり、これらの電力が固定レベルに戻るように行う。TCO28の選択は、時間的にわずかな過負荷(40%まで)の場合に、FET26A/26Bを保護するように行う。TCOは、その使用を防止して短絡に対して保護する過熱遅れ(thermal lag)を有する。通例では、熱動開閉器28は、溶融可能なリンクであり、加熱すると開放して、負荷30からAC入力電源12を完全に切断する。図1のシステムでは、TCO28の開放により、マイクロコントローラ22に、負荷30を電源12から切断することを通知するか、または非常に低い光レベルに向かわせる。熱動開閉器28は、開放後、負荷制御回路10を再度使用可能にするためには、ユーザによって交換しなければならない。手動または自動的にリセット可能なTCOを用いることも可能である。TCO28の適正な配置は非常に重要であり、製造する際の難点となる。
【0024】
図1の負荷制御回路10の動作について、マイクロコントローラ22の動作を参照しながらこれより論ずる。マイクロコントローラ22は、ゼロ交差検出器16からゼロ交差情報を受け、SCIリンク(制御入力)からシリアル・データを受け取る。SCIリンクからのデータは、例えば、ユーザが選択した発光輝度レベルに関する情報を含む。ゼロ交差情報は、FET26A/26Bを駆動するタイミング信号として機能し、これらを交互にオンおよびオフに切り換えて、AC源12を負荷30に接続する。マイクロコントローラ22は、ゼロ交差検出器16内のフィルタによって生じた位相シフトを減算し、FET26A/26Bの制御のために適切なタイミングを決定する。また、マイクロコントローラ22は、シリアル・データ内の発光輝度レベル情報から、各FET26A/26Bのアクティブな半サイクルの間に、各FET26A/26Bをオン状態にすべき時間期間を決定する。
【0025】
前述の入力に基づいて、マイクロコントローラ22は、ゲート駆動信号をゲート駆動回路24に出力し、一方ゲート駆動回路24は、FET26A/26Bをオンおよびオフに駆動する。マイクロコントローラ22は、各FET26Aまたは26Bの導通時間から、選択した発光輝度レベルに対して、一定のデューティ・サイクルが確実に得られるようにする。また、これによって、AC源12の広い周波数範囲にわたって、出力発光レベルが一定を維持することも保証する。ゲート駆動回路24の電源18は、負の半サイクル上でのみ充電される。何故なら、これは、マイクロコントローラの共通基準およびFETのソースの共通基準が同一となる唯一の半サイクルであるからである。
【0026】
図1に示すように、ゲート駆動回路24は、マイクロコントローラ22のゲート駆動信号を短絡保護回路32の出力と組み合わせる。短絡状態ではFETは直ぐに壊れる可能性があるので、短絡保護回路32が短絡の可能性ありと判定した場合、ゲート駆動回路24への短絡保護信号は、マイクロコントローラ22からのゲート駆動信号に優先し、直ちにFET26A/26Bをオフにする。短絡状態の下では、ゲート駆動24は、次のゼロ交差までオフのままである。その時点で、短絡が再度検出されるまで、FET駆動を再度印加する。
【0027】
図1の負荷制御回路は殆どの用途には適当であるが、非短絡過負荷という状況をうまく制御できないという欠点がある。負荷制御回路10は、非短絡過負荷状況または高温周囲環境に反応して、熱動開閉器28を介して、負荷電流ILを遮断する。熱動開閉器28はリセットまたは交換しなければならない。負荷制御回路10は、通例では、アクセス不可能な場所または制御対象の実際の負荷30から離れた場所にあるので、この手法には制約がある。更に別の制約は、照明されている区域では危険な状態を招く可能性があることである。何故なら、光(負荷)がオフに切り換えられるか、または過負荷状態において安全な動作を保証する非常に低いレベルとなり、占有者(occupant)を暗闇に放置するからである。また、変化する環境状態と共に、高周囲温度状態となり、トラブル・シューティングが困難となる可能性もある。
【0028】
これより図2を参照すると、本発明にしたがって設計した過負荷回路36を有し、従来技術の負荷制御回路の欠点を克服する負荷制御回路10’のブロック図がある。本発明は、従来技術の熱動開閉器による解決策を改善するにあたり、過負荷保護デバイスを採用し、FETの最大平均電力消費を所定レベルに抑えるようにした。過負荷回路36は、過負荷に対して緩やかに反応し、過負荷状態のFETのオン時間を短縮して、負荷電流ILを低レベルに維持するように設計してある。動作においては、この本発明の特徴は、ユーザ入力によって要求できるレベルから低レベルに発光を維持し、従来技術におけるように発光を完全に断ち切ることはしないという利点がある。
【0029】
図1と同様の負荷制御回路10’の構成部品は同様の参照番号を有し、したがってここでは再度説明しない。図2に示すように、負荷制御回路10’の電圧検知回路34の出力は、短絡保護回路32および過負荷回路36双方に供給される。過負荷回路36は、電圧検知回路34の出力を受け、各AC半サイクル毎にこれを積分し、FET間の時間的平均電圧VAVGを決定する。ゼロ交差毎に、マイクロコントローラ22が供給する信号に応じて、過負荷回路37をリセットする。あるいは、ゼロ交差検出器16の出力を用いて過負荷回路36をリセットしてもよい(破線で示す)。
【0030】
積分値(即ち、FET間の時間的平均電圧)が所定のスレシホルドを超過したときに、過負荷回路36によって過負荷を検出する。過負荷を検出すると、過負荷回路36は信号をゲート駆動回路24およびフィードバック診断回路38に出力する。過負荷回路36からの信号によって、ゲート駆動回路24は導通状態のFET26Aまたは26Bをオフにして、オン時間を短縮することにより、FETの電力消費および温度を安全な動作領域まで低下させる。フィードバック診断回路38が過負荷回路36から信号を受けると、フィードバック信号を発生し、マイクロコントローラ22に出力する。フィードバック信号を受け取ると、マイクロコントローラ22はレジスタをセットし、過負荷状態が発生したことの視覚指示をユーザに与える。この視覚指示をユーザに与える際、負荷制御回路10内に内蔵されているモジュール上で発光ダイオード(LED)39を点滅させるか、あるいはFET26Aまたは26Bの出力によって、好ましくは負荷30が最初にオンまたはオフになるときに、ある時間にわたって負荷30(即ち、発光負荷30)に周期的にオンおよびオフを繰り替えさせるようにするとよい。このような視覚指示を与え、負荷制御回路(調光器)の出力が、調光器の誤動作ではなく、過負荷のために減少したことをユーザが知り、更に補正処置を講ずるようにすることが好ましい。マイクロコントローラ22は、過負荷の除去後にも、視覚指示がユーザに警告し続けるようにプログラムすることができる。リセット・アクチュエータ40を負荷制御回路10’に追加して、システムを通常動作モードに戻すことができる。リセット・アクチュエータ40は、システムを完全に調べた後に、工場で訓練した代表者によって作動させることができる。
【0031】
ゲート駆動回路24が受け取る、短絡保護回路32、過負荷回路36、およびマイクロコントローラ22からの信号に優先順位を決めることが好ましい。最高の優先順位は、図1に関して先に注意した理由のために、短絡保護回路32に与える。過負荷回路36は反応が遅く、過電流および過温度状態に対する保護を行う一方、短絡保護回路32は、オン状態電圧が安全動作点を超過した場合に、瞬時に応答しFETから電流を除去するために必要である。マイクロコントローラ22のゲート駆動信号は、障害が検出されないときにFETを制御するように機能するので、これに与えられる優先順位は低い。このように、過負荷回路36および短絡保護回路32の組み合わせにより、あらゆる動作環境において、広範囲の保護が得られる。
【0032】
先に注記したように、FET間の電圧の積分値が所定のスレシホルドを超過したときに、過負荷回路36が過電流状態を検出する。この平均電圧に基づく判定は、以下の関係を基に行われる。FETの電力消費は、次の関係で決定される。
【0033】
【数1】
P=V2/R=I2*R
ここで、VはFET間のオン状態電圧、RはFETのオン状態抵抗RDSON、Tは負荷電流ILである。RDSONは既知のパラメータであり、FETの固有特性によって決まるが、V2およびI2項を決定するには複雑な回路が必要となる。
【0034】
本発明は、二乗項を決定しFETの電力消費を計算するための複雑な回路の必要性をなくするという利点がある。本発明によれば、FETの電力消費(PAVG)を決定するには、FET間の平均電圧VAVGを、FETのオン状態抵抗値RDGONおよび可制御導通デバイスの最大電力消費を基に決定した可変スレシホルドVTH(VAR)と比較する。可変スレシホルドVTH(VAR)は、消費電力を決定する際に、V2項にも関与し、したがって、複雑性が低い回路を用いて素早くFETの電力消費を決定することができる。
【0035】
本発明の可変スレシホルドVTH(VAR)、ならびに半サイクルにおける平均電力PAVG、負荷電流IL、およびFET間の平均電圧VAVGに対する関係について、これより図3ないし図6を参照しながら説明する。この関係を実現する回路を図7および図8に示し、以下で詳細に説明する。先に注記したように、本発明の可変スレシホルドVTH(VAR)は、FETのオン状態抵抗値RDSON、そして、加えて、使用する熱システムのために安全なデバイス温度を維持することができる最大電力消費に基づいて決定する。したがって、可変スレシホルドVTH(VAR)は、導通時間、過負荷電流および温度のあらゆる組み合わせに対して、制御回路10’内で特定のFETに「同調」させることができるという利点がある。好適な実施形態では、FETは、最大周囲温度40℃で16ワットを消費することができる。好適な実施形態の負荷制御回路10’は、定格が10Aであり、過負荷回路36は、負荷電流ILが約11.3Aのときに、FET26A/26Bのオン時間を短縮し始める。
【0036】
図3のライン52、54および56は、それぞれ、固定周囲温度(40℃)での半サイクルにおける、16A、13Aおよび11Aの負荷電流ILについての、電力消費PAVGの時間tに対する関係を示す。60HzAC信号の半サイクルは、約8.333ミリ秒の期間を有する。図3の関係によって示されるように、例えば、FETの最大電力消費を16ワットに制限することが望ましい場合、16Aの負荷電流ILに対して半サイクルに入ってから4ミリ秒のところでFETをオフとし、13Aの負過電流ILに対して半サイクルに入って5ミリ秒のところでオフにしなければならない。11Aの負荷電流ILは、提示した条件の下では、16Wの電力消費を超えない。
【0037】
ここで図4を参照すると、FET間の平均電圧(VAVG)の時間、可変スレシホルドVTH(VAR)、および固定スレシホルドVTH(CONSTANT)に対する関係が示されている。16、13および11Aの負荷電流ILについての、FET間の平均電圧VAVG対時間の関係をライン58、60および62でそれぞれ示し、可変スレシホルドVTH(VAR)をライン64で示す。固定スレシホルドVTH(CONSTANT)をライン66で示す。可変スレシホルドVTH(VAR)64は、最大電力消費を固定レベル(例えば、16W)に制限するように、経験的に導出した。
【0038】
先に注記したように、本発明は、FET間の平均電圧(VAVG)を可変スレシホルドと比較し、FETが過剰な電力を消費しているか否か、したがって過負荷状態であるか否か判定を行う。この機構(feature)を図4に示す。ここで、可変スレシホルドVTH(VAR)を表すライン64は、半サイクルに入って約4ミリ秒のところで、16Aの負荷電流ILを表すライン58と交差する。図3に関して注記したように、FETの最大電力消費を16Wに制限するためには、16Aの負荷電流ILでは、半サイクルに入って4ミリ秒のところでFETをオフにしなければならない。同様に、可変スレシホルドVTH(VAR)は、半サイクルに入って約5ミリ秒のところで、13AのILを表すライン60と交差する。この場合も、図3に関して注記したように、FETの最大電力消費を16Wに制限するためには、13Aの負荷電流ILでは、半サイクルに入って5ミリ秒のところでFETをオフにしなければならない。最後に、可変スレシホルドVTH(VAR)(ライン64)は11AのILを表すラインとは交差しない。
【0039】
したがって、図4に示すように、FET間の平均電圧を可変スレシホルドと比較することによって、負荷電流の範囲における電力消費を決定し、FETの最大電力消費を制限し、至上の過負荷保護を設けることができる。更に、図4から明白なように、固定スレシホルド(ライン66)は、広い範囲の負荷電流に対して適当な過負荷保護を設けることはない。VTH(CONSTANT)の値を、10Aの電流が流れるようにセットすると、例えば、FETが16Aの負荷電流ILを導通させている場合、半サイクルに入って5.5ミリ秒までFETはオフにならない。図3を参照すると、半サイクルに入って5.5ミリ秒において、FETは20Wを遥かに超過する電力を消費する。したがって、固定スレシホルドは、半サイクルの初期には十分に低いスレシホルドとはならず、FETの過負荷保護とはならない。
【0040】
図5は、FETのオン状態抵抗値RDSONの温度依存性が、どのように電力消費に影響し得るかを示す。例えば、本発明では、好適なFETはSGS Thompsonが製造するSTY34NB50である。25℃におけるこのFETのオン状態抵抗値は、負荷電流ILが17アンペアのとき、約0.11ないし0.13オームである。130℃では、FETのオン状態抵抗値は、25℃におけるよりも2.25倍、即ち、0.25ないし0.29オームとなる。尚、安全な動作範囲を確保するために、RDSONとして最悪の場合のオン状態抵抗値である0.29オームを用いることが好ましいことを注記しておく。
【0041】
図5におけるライン68、70および72は、それぞれ、温度が140℃、120℃、および100℃における11Aの負荷電流ILを表す。例えば、FETの最大電力(PAVG)消費を16Wに抑えることが望ましい場合、FETは、140℃の温度で動作しているときは、半サイクルに入って約5.3ミリ秒のところでオフにしなければならず、120℃の温度で動作しているときは、半サイクルに入って約6ミリ秒のところでオフに切り換えなければならない。動作温度が100℃とすると、本例では、負荷電流が11Aの場合16Wの電力消費を超過しない。
【0042】
図6は、FET間の平均電圧(VAVG)の時間tに対する関係を示し、ライン78、76および74は、それぞれ、140℃、120℃および100℃の動作温度における、11Aの負荷電流ILに対するFET間の平均電圧VAVGを示す。ライン64は、可変スレシホルドVTH(VAR)を表し、ライン66は固定スレシホルドVTH(CONSTANT)を表す。
【0043】
本発明の可変スレシホルドVTH(VAR)の特徴は、RDSONの温度依存性を考慮することによって、FETの電力消費を制限するためにも用いることができる。この機構を図6に示す。図6では、可変スレシホルドVTH(VAR)を表すライン64が、半サイクルに入って約4.75ミリ秒のところで、140℃の動作温度を表すライン78と交差する。図5に関して先に注記したように、最大電力消費を16Wに抑えるためには、140℃の動作温度では、半サイクルに入って約5.3秒のところでFETをオフにしなければならない。見てわかるように、同じ可変スレシホルドVTH(VAR)を用いて高温の周囲をチェックする場合、システムは多少過剰電流となる。これは、オン状態抵抗値RDSONの電力に対する寄与が二乗されるからであり、したがって、短縮時間の過剰補正が生じる。これによって、FET26A/26Bを冷却し、最終的には、図6に示すよりも高いオン時間に静定することができる。図示の例では、負荷制御回路は、5.3ミリ秒ではなく、約4.75ミリ秒に、オン時間を短縮し始める。負荷制御回路は、これら2時点の間の値で静定する。何故なら、「オン」時間を短縮することによって電力を削減するに連れて、ILおよびオン状態抵抗値RDSON双方が減少するので、デバイスは更に冷却するからである。同様に、可変スレシホルドVTH(VAR)は、半サイクルに入って約5.3ミリ秒のところで、120℃の動作温度を表すライン76と交差する。この場合も、図5に関して注記したように、最大電力消費を16Wに制限するためには、120℃の動作温度では、半サイクルに入って約6ミリ秒のところでFETをオフにしなければならない。最後に、可変スレシホルドは、100℃の温度を表すライン74とは交差しない。
【0044】
したがって、本発明の可変スレシホルドは、広範囲の動作温度および負荷電流ILのばらつきに対応し、FETの最大電力消費を精度高く制限するために用いることができる。図6に示すように、固定スレシホルド(ライン66)は、熱効果に対しては適当な保護を与えない。例えば、140℃で動作しているFETは、半サイクルに入って6.3ミリ秒までオフにならず、これは約18Wの電力消費に換算される。このように、固定スレシホルドは、半サイクルの初期では、FETの過負荷を防止するために十分に低いスレシホルドを設けない。
【0045】
図3ないし図6に示すように、FET間の平均電圧を可変スレシホルドと比較することにより、本発明にしたがって判定するように、広い範囲の動作状態において過負荷を防止する。
【0046】
図3ないし図6において説明した関係を実現する過負荷回路36の一例について、図7および図8を参照しながら、更に詳細に説明する。図7は、過負荷回路36のブロック図を示し、一方図8は現時点における好適な実施形態の概略図である。図示のように、過負荷回路36は、積分器40、積分器リセット48、スレシホルド検出器42、ロー・パス・フィルタ44、およびカットバック・エラー発生器46、およびランプ発生器50を含む。
【0047】
積分回路40は、電圧検知回路34の出力を受け取る。前述のように、電圧検知回路34は、FET26Aまたは26Bの瞬時的オン状態電圧の指示を与える。積分器40は、FET間の平均電圧VAVGを決定する。平均電圧は、AC波形の半サイクルの間でのFETのオン状態におけるFET間に蓄積する、ボルト−秒(Volt-Seconds)に比例する。積分器40のVAVG出力は可変であり、FET温度、オン状態抵抗値RDSON、および負荷電流と共に変化する。
【0048】
積分器40の出力は、積分器リセット48によって、各AC半サイクルの開始時にリセットされ、現半サイクルの情報のみを測定していることを保証する。マイクロコントローラ22は、ゲート駆動回路24を介してリセット・パルスを供給し、ゼロ交差検出回路16の出力に基づいて積分器40をクリアする。あるいは、ゼロ交差検出回路16から積分器リセット48に直接信号を送ってもよい。積分器リセット48は、FETがオフである時間期間中に、積分器40をホールド・オフ(hold off)(リセット)するように機能する。積分器40をリセットすることが好ましいのは、FETのオフ状態電圧はオン状態電圧と比較すると非常に大きく、FETの比較的低いオン状態電圧を監視するためには、積分器40からオフ状態情報を除去しなければならないからである。更に、オフ状態電圧は、FETの過負荷状態を判定する際には有用でない。
【0049】
スレシホルド検出器42は、積分器40の出力(VAVG)を可変スレシホルドVTH(VAR)と比較して、FETが過剰な電力を消費していること、および余りに高い負荷電流ILを導通していることにより過負荷であることの指示、またはFETが危険な動作温度に達しつつあるか否かの指示を与える。先に注記したように、可変スレシホルドVTH(VAR)は、前述のように経験的に決定する。
【0050】
ランプ発生器50は、前述のことにしたがって可変スレシホルドVTH(VAR)を発生するために設けられている。前述のように、可変スレシホルドは勾配値であり、FETのオン時間を短縮することにより、広い範囲の過負荷状態にわたってFETの一定最少電力消費を維持するために用いられる。即ち、ランプ発生器の傾斜および振幅の選択は、導通時間、過負荷電流、および高温周囲状態のあらゆる組み合わせに対して、FETにおける所望の一定電力消費を維持するように行う。ランプ発生器50は、スレシホルド検出器42およびカットバック・エラー発生器46(以下で説明する)双方に、勾配波形を供給する。マイクロコントローラ22による指示で、AC源のゼロ交差において勾配波形をリセットする。好適な実施形態では、理想的な可変スレシホルドVTH(VAR)は、以下で説明するRC回路によって近似する。
【0051】
スレシホルド検出器42の出力は、長い時定数(例えば、1秒よりも大きい)を有するロー・パス・フィルタ44によってフィルタされ、負荷制御回路10’の動作における追加の安定性尺度を与える。ロー・パス・フィルタリングによって、ヒステリシスが得られ、カットバック・エラー発生器46が過剰補正をしてしまうのを防止するのに役立てる。過剰補正を行うと、負荷からの光出力に、目に見える変動が生ずる。過剰補正を防止するのに役立てるために、ロー・パス・フィルタ44は、スレシホルド検出器42からの出力を平滑化する。ロー・パス・フィルタの時定数は約1ないし2秒であることが好ましい。この時定数は、導通時間を短縮する前に、FETが過負荷の間に危険な温度に達するのを防止するために十分に短くする。しかしながら、このゆっくりした応答のために、過負荷回路36は、大きな過負荷または短絡の間に素早く遮断する際には効果的ではなくなる。このヒステリシスのために、過負荷回路に加えて短絡保護回路32を用い、完全な保護を設けるのである。
【0052】
カットバック・エラー発生器46は、ロー・パス・フィルタ44からフィルタ信号を受け取り、このフィルタ信号値を、ランプ発生器50からの別のランプ信号と比較する。ランプ発生器50は、各AC線電圧のゼロ交差時にリセットされる。ランプ信号は、積分器40によって測定したFET間のボルト−秒の特定量に対して、FETの導通時間(オン時間)がどれくらい短縮したか判定を行うために用いられる。カットバック・エラー発生器の出力は、ロー・パス・フィルタ44からの大きくフィルタしたDC電圧のレベルとランプとの交点から得られ、適正な「カットバック」信号を発生する。「カットバック」信号は、FETのオン時間が、FETの電力を16Wに制限するための正しい値であることを保証する。カットバック・エラー発生器46の出力は、方形波であり、ゲート駆動回路24に供給され、過負荷状態が発生した場合、半サイクル中にFETを遮断する。この出力はフィードバック診断回路38にも供給されるので、ユーザ入力に基づいてマイクロコントローラ22が要求したオン時間から、FETのオン時間が「短縮」されたことの情報を、マイクロコントローラ22に提供することができる。すると、マイクロコントローラ22は、オプションとして、過負荷または過剰温度をユーザに示すことができる。
【0053】
これより図8を参照すると、図7における機能ブロックに対応する概略図の一例が示されている。電圧検知回路34が測定したFET26A/26B(Q1/Q2)間の電圧は、FETのオン時間中R21およびR20上の電圧を低に引き落とすことによって、積分器40に入力される。FETがオフのとき、ダイオード(D1およびD2)には逆バイアスがかけられ、電圧は電源18によって12Vに保持される。これによって、積分器40は、FETがオフのときに、電源よりも高く過剰に駆動されないことを保証する。
【0054】
積分器40は、R22およびC2から成り、FETが10Aの負荷電流を搬送する場合、半サイクル中に1ボルト程度のレベルにコンデンサを充電することができる時定数が得られる。コンデンサは、FETに対するゲート駆動が低に引き下げられたときにはいつでも、0ボルトにリセットされる。これを行うには、比較器の入力を、電源レールおよび共通の間の中間でスレシホルド未満に引き下げる。
【0055】
スレシホルド検出器42は、積分器のコンデンサC2から電圧を受け取り、これをランプ発生器50からのランプ関数と比較する。この比較器の出力は、積分値がランプを超過したときはいつでも低となる。出力は、コンデンサが前述のようにリセットされるまで、低に留まる。
【0056】
FETゲート駆動回路24は、積分器40がランプを超過したとき直ちに変化してはならない。何故なら、FET導通時間の短縮量によって、FETが冷却し、積分電圧を更に低下させるからである。この結果、過剰補正となり、負荷への出力電圧が変動する。これを回避するために、ロー・パス・フィルタ44を用いて、スレシホルド検出器42からのエラーを数秒にわたって平均化する。これによって、FETの温度は徐々に調節され、負荷の変動を生ずることなく、安定な動作点が求められる。抵抗R29およびR27は、ロー・パス・フィルタ44の非作動(non-trip)出力電圧を決定する分割比を設定する。抵抗R28は、過電流状態が生じたときの電圧変化を判定する。コンデンサC4は、適正な時定数を与えるように選択され、この場合も約2秒となる。
【0057】
カットバック・エラー発生器46は、ロー・パス・フィルタ44から出力されるフィルタ後のDC出力を、ランプ発生器50が発生する同一のランプ関数または別のランプ関数と比較する。これは、半サイクルの早い時点においてFET26A/26Bをオフにするための、低遷移パルスを形成するために必要である。ランプはAC源12と同期が取られており、抵抗R12およびR25によって調整する。ランプの傾斜は、FETの導通時間に対して十分な量の短縮(cutback)が得られ、FETにおいて消費される電力がFETの最大電力消費(本願では16W)未満に維持するように選択する。
【0058】
ランプ発生器は、マイクロコントローラ22の出力を用いる。この出力はACラインのゼロ交差において高レベルから低レベルに切り替わる。この出力を、抵抗R7およびR8が形成する電源の半分の基準と比較する。マイクロコントローラ22がFET26Aまたは26Bをオンにする信号を供給している限り、比較器の出力はオープン・コレクタ出力のままである。この時間中に、コンデンサC1は、所定の形状を与える時定数で、抵抗R9を介して充電される。各半サイクルの終了時に、オペアンプU3CはコンデンサC1を放電させる。この形状によって、スレシホルド検出器42およびカットバック・エラー発生器46の組み合わせにより、FETにおける電力消費を16Wに制限する時点において、FETへのゲート駆動を除去することが可能となる。コンデンサC1および抵抗R9は、発生するランプの形状が、図3および図4に示したように、経験的に決定したものに近似するように選択する。
【0059】
短絡保護回路32は、抵抗R23およびR25によって得られる分圧比を通じて、FET26A/26B間の瞬時電圧を監視する。これは、マイクロコントローラ22がFET26A/26Bをオンに駆動するときにはいつでも抵抗R3およびR4によって設定される分圧器によって発生する供給電圧の約1/3である基準レベルと比較される。抵抗R10およびコンデンサC3によって小さい遅延が基準レベルに付加され、一旦ゲート駆動が現れたなら、FET電圧が圧壊(collapse)する時間を有したことを保証する。FET26A/26Bがオンになった後であれば、いずれの時点においても、FET電圧がスレシホルドを超過したときにゲート駆動を瞬時に除去する。
【0060】
ゲート駆動回路24は、3つの信号を組み合わせて、FETゲートをオンにするかまたはオフにするか判定を行う。マイクロコントローラ22は最も低い優先順位を有する。半サイクルにおいて最も早く低に下がった、短絡保護32またはカットバック・エラー発生器46のいずれかからの信号が、その時点でFETゲートをオフに押し下げる。通常、抵抗R5およびR6は、電圧を電源の半分のレベルに保持する。いずれかの障害が発生すると、レベルは共通に引き下げられる。
【0061】
フィードバック診断回路38は、短絡保護回路32またはカットバック・エラー発生器46からの出力が低になったときにはいつでも、光カプラU4を介してマイクロコントローラ22に信号を送る。抵抗R32を通過する電流は、この場合光カプラKEDを駆動する。
【0062】
以上余すことなく述べたように、本発明は、新規な過負荷回路を有し、単純な回路を用いて実施可能な負荷制御回路を提供する。本発明は、その精神または本質的な属性から逸脱することなく、別の特定的な形態で具体化することも可能であり、したがって、本発明の範囲を示す際には、以上の明細書ではなく、添付した特許請求の範囲を参照することとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は従来技術による負荷制御回路のブロック図である。
【図2】 図2は、本発明による過負荷保護回路を有する負荷制御回路のブロック図である。
【図3】 図3は、種々の負荷電流ILに対する、可制御導通デバイスが消費する平均電力PAVG対時間のグラフである。
【図4】 図4は、種々の負荷電流に対する、可制御導通デバイスが消費する平均電力PAVG対時間のグラフであり、可変スレシホルドおよび固定スレシホルドも示す。
【図5】 図5は、種々の温度において動作し、一定負荷電流ILを有する可制御導通デバイスに対する、可制御導通デバイスが消費する平均電力PAVG対時間のグラフである。
【図6】 図6は、一定負荷電流を制御している間の種々の動作温度における、可制御導通デバイス間の平均電圧VAVG対時間のグラフであり、可変スレシホルドおよび固定スレシホルドも示す。
【図7】 図7は、図2の過負荷回路のブロック図である。
【図8】 図8は、図7の過負荷回路の概略図である。

Claims (32)

  1. 電子コンポーネントが消費する電力を制限するために、負荷制御システムにおいて用いる保護回路であって、前記電子コンポーネントは負荷に対しAC源の切り換えを行うものであり、前記保護回路は、
    前記電子コンポーネントの測定パラメータを、所定の時間期間にわたって積分して、出力値を生成する積分回路と、
    前記電子コンポーネントの最大平均電力消費を示す第1スレシホルドを発生するスレシホルド発生回路であって、前記第1スレシホルドは、前記AC源の基本周波数の半周期の間変化する可変値を有する、スレシホルド発生回路と、
    前記第1スレシホルドおよび前記出力値を比較し、前記出力値が前記第1スレシホルドを超過したとき、前記電子コンポーネントをオフにする信号を供給する比較器回路と、
    を備えた保護回路。
  2. 請求項1記載の保護回路において、前記第1スレシホルドは、前記電子コンポーネントのオン状態抵抗値と、前記電子コンポーネントの前記最大平均電力消費とに応じて決定する、保護回路。
  3. 請求項1記載の保護回路であって、更に、リセット回路を備えており、該リセット回路は、前記電子コンポーネントが常時オフである時間期間中、前記積分回路をオフに保持する、保護回路。
  4. 請求項3記載の保護回路であって、更に、前記比較器回路からの前記信号を受け取るフィルタリング回路を備え、該フィルタリング回路が前記比較回路からの前記信号を平滑化する、保護回路。
  5. 請求項1記載の保護回路において、前記第1スレシホルドをRC回路で近似する、保護回路。
  6. 請求項4記載の保護回路であって、更に、前記フィルタリング回路の出力を受け取り、該フィルタリング回路の前記出力を第2スレシホルドと比較するエラー発生回路を備え、該エラー発生回路が、前記第2スレシホルドに基づいて、前記電子コンポーネントをオフにする、保護回路。
  7. 請求項6記載の保護回路において、前記第2スレシホルドは、前記電子コンポーネントのオン状態抵抗値と、前記電子コンポーネントの前記最大平均電力消費とに応じて変化する、保護回路。
  8. 請求項6記載の保護回路において、前記第2スレシホルドが前記第1スレシホルドと同一である、保護回路。
  9. 請求項1記載の保護回路において、前記所定の時間期間は、前記AC源の前記波形がゼロ電位を交差するときに開始し、前記所定の時間期間は、前記AC源の前記波形の基本周波数の半周期よりも長くない長さを有する、保護回路。
  10. 請求項1記載の保護回路において、前記電子コンポーネントは、電界効果トランジスタ(FET)であり、前記測定パラメータは、前記FET間の電圧、前記FETを通過する電流、および前記FETの温度から選択した1つである、保護回路。
  11. AC源から負荷に電力を配電する負荷制御システムであって、前記AC源は基本周波数を有し、前記負荷制御システムは、
    前記AC源を監視するゼロ交差検出器と、
    前記AC源を前記負荷に選択的に接続する少なくとも1つのスイッチング・エレメントと、
    前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントの瞬時的オン状態パラメータを検知して、出力を生成する検知回路と、
    前記出力を受け取り、前記オン状態パラメータの積分値を求め、該積分値を、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントの最大平均電力消費を示す第1スレシホルドと比較して、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントが過負荷状態にあるか否か判定を行う過負荷回路であって、前記第1スレシホルドは、前記AC源の基本周波数の半周期 の間変化する可変値を有する、過負荷回路と、
    同様に前記出力を受け取って、前記負荷が短絡しているか否か判定を行う短絡保護回路と、
    前記負荷制御システムを制御するコントローラであって、前記ゼロ交差検出器からの情報を受け取り、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントをオンにするゲート駆動信号を出力する、コントローラと、
    を備え、前記過負荷保護回路は、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントが過負荷状態にあると判定されたときに、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントのオン時間を短縮し、前記短絡保護回路は、前記負荷が短絡していると判定されたときに、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントのオン時間を短縮する、負荷制御システム。
  12. 請求項11記載の負荷制御システムにおいて、前記ゼロ交差検出器は、前記AC源からの不要なノイズを低減するフィルタを備えた、負荷制御システム。
  13. 請求項12記載の負荷制御システムにおいて、前記フィルタは、前記ゼロ交差検出回路において位相シフトを導入し、該位相シフトを前記ゼロ交差検出器の出力から減算する、負荷制御システム。
  14. 請求項11記載の負荷制御システムであって、更に、電源を備えており、該電源は前記AC源に接続され、かつ前記コントローラに規制電圧を出力する、負荷制御システム。
  15. 請求項11記載の負荷制御システムであって、更に、前記過負荷回路および前記短絡保護回路から出力を受け取るゲート駆動回路を備えており、該ゲート駆動回路が前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントをオンおよびオフに切り換える、負荷制御システム。
  16. 請求項15記載の負荷制御システムにおいて、前記ゲート駆動回路は、所定の優先順位に基づいて、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントをオフにし、前記短絡保護回路は、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントをオフにする優先順位が前記過負荷回路よりも高く、前記過負荷回路は前記コントローラより当該優先順位が高い、負荷制御システム。
  17. 請求項11記載の負荷制御システムにおいて、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントのオフ状態電圧を検出しない、負荷制御システム。
  18. 請求項11記載の負荷制御システムにおいて、前記過負荷回路は、
    前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントの前記オン状態パラメータを、前記基本周波数のゼロ交差に同期させた所定の時間期間にわたって積分する積分回路であって、前記オン状態パラメータの積分値を出力する、積分回路と、
    前記スイッチング・エレメントのオン状態抵抗値と前記オン状態パラメータとに応じて変化する第1スレシホルドを発生するスレシホルド発生回路と、
    前記第1スレシホルドおよび前記積分値を比較し、前記積分値が前記第1スレシホルドを超過したとき、前記スイッチング・エレメントをオフにする比較器回路と、
    を備えた、負荷制御システム。
  19. 請求項18記載の負荷制御システムであって、更に、前記基本周波数に同期させたリセット回路を備えており、該リセット回路は、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントが常時オフである時間期間、前記積分回路をオフに保持する、負荷制御システム。
  20. 請求項19記載の負荷制御システムであって、更に、前記比較器回路の出力を受け取るフィルタリング回路を備えており、該フィルタリング回路が前記比較器からの前記出力を平滑化する、負荷制御システム。
  21. 請求項20記載の負荷制御システムであって、更に、前記フィルタリング回路の出力を受け取り、該フィルタリング回路の前記出力を、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントの前記オン状態パラメータおよび前記最大平均電力消費に応じて変化する第2スレシホルドと比較するエラー発生回路を備えた、負荷制御システム。
  22. 請求項21記載の保護回路において、前記第2スレシホルドが前記第1スレシホルドと同一である、保護回路。
  23. 請求項11記載の負荷制御システムにおいて、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントは、電界効果トランジスタ(FET)であり、前記オン状態パラメータは、前記FET間の電圧、前記FETを通過する電流、および前記FETの温度から選択した1つである、負荷制御システム。
  24. 請求項11記載の負荷制御システムにおいて、前記負荷は容量性負荷を含む、負荷制御システム。
  25. 請求項11記載の負荷制御システムにおいて、前記負荷は発光負荷を含み、前記過負荷状態を、前記発光負荷を点滅させることによって、ユーザに視覚的に指示する、負荷制御システム。
  26. 請求項25記載の負荷制御システムにおいて、前記コントローラは、前記少なくとも1つのスイッチング・エレメントのオン時間を、ユーザがセットした前記発光負荷の所与の輝度レベルに対して一定のデューティ・サイクルにセットする、負荷制御システム。
  27. AC源と負荷との間に接続されているスイッチング・エレメントが所定量を上回る電力を消費するのを防止する方法であって、
    前記スイッチング・エレメントのパラメータを測定するステップと、
    所定の時間期間にわたって前記測定パラメータを積分して出力を生成するステップと、
    前記出力を可変スレシホルドと比較するステップであって、前記可変スレシホルドは、前記AC源の基本周波数の半周期の間変化する可変値を有する、ステップと、
    前記出力が前記可変スレシホルドを超過したとき信号を生成するステップと、
    前記信号に応答して前記スイッチング・エレメントをオフにするステップと、
    を含む方法。
  28. 請求項27記載の方法であって、更に、前記パラメータが第2スレシホルド値を超過したとき、前記スイッチング・エレメントをオフにするステップを含む、方法。
  29. 請求項27記載の方法において、前記スイッチング・エレメントをオフにするステップは、前記スイッチング・エレメントがオンのとき、前記AC源の基本周波数の半周期の間のいずれかの時点において、前記スイッチング・エレメントをオフにするステップを含む、方法。
  30. 請求項27記載の方法において、前記スイッチング・エレメントは、電界効果トランジスタ(FET)を含み、前記パラメータは、前記FET間の電圧、前記FETを通過する電流、および前記FETの温度から選択した1つである、方法。
  31. 請求項27記載の方法であって、更に、前記スイッチング・エレメントが過負荷状態であることの視覚指示をユーザに与えるステップを含む、方法。
  32. 請求項31記載の方法において、前記視覚指示は、前記スイッチング・エレメントをオフおよびオンにすることによって、前記負荷への電力を交互に切り換えることを含む、方法。
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