JP4159084B2 - 傾斜スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器等の方向を容易に検知するための傾斜スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラの撮影時の姿勢検知用、防犯機器の動き検知用、機器の転倒検知用、小型携帯機器のバックライト自動点灯用、玩具の動き検出用、リモートコントコントロルの自動照光用等の民生用電子機器の傾きの検出に構造がシンプルな機械式の傾斜スイッチが使用されている。(例えば、非特許文献1参照)
【0003】
【非特許文献1】
アルプス電気株式会社「4方向傾斜センサ」
1998年、製品カタログ、外形図
【0004】
図10〜図12は、従来の傾斜スイッチの構造を示すもので、図10は、傾斜スイッチの平面図、図11は、図10のH−H線方向から見た正面図、図12は、図10の傾斜方向による検知端子を示す回路図である。
【0005】
図10及び図11において、10は、ガラスエポキシ樹脂等よりなり、平面が略正方形状をしたベース基板11と、ベース基板11と同形状をした蓋体12を接着又は溶着などで接合した筐体である。前記ベース基板11には、端子番号13▲1▼、13▲2▼、13▲3▼、13▲4▼の4本のリードフレーム13がインサート成形されていて、該リードフレーム13は、ベース基板11の外壁に外部接続用端子13aと、導通ボール14を介在させる略正方形状に形成されたボール収納部15の内壁に内部導通端子13bが露出した状態で配設されている。前記導通ボール14はボール収納部15内を重力移動によって自由に動き回ることができる。
【0006】
以上述べた構成の傾斜スイッチにおいて、その作用について説明する。図7に示すように、傾斜スイッチでA方向が重力方向になって下の時、導通ボール14がリードフレーム13の内部導通端子13bに接触し、端子番号13▲1▼と13▲2▼が電気的に接続されることによって、重力方向の傾斜が検知される。同様に、傾斜スイッチでB方向が下の時、導通ボール14がリードフレーム13の内部導通端子13bに接触し、端子番号13▲2▼と13▲4▼に、傾斜スイッチでC方向が下のとき、導通ボール14がリードフレーム13の内部導通端子13bに接触し、端子番号13▲3▼と13▲4▼に、傾斜スイッチでD方向が下のとき、導通ボール14がリードフレーム13の内部導通端子13bに接触し、端子番号13▲1▼と13▲3▼が電気的に接続されることによって、それぞれの重力方向の傾斜が検知される。前記ボール収納部15内の導通ボール14の2次元的な動きにより、4方向の傾斜検出が可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した傾斜スイッチには次のような問題点がある。即ち、基本的には、導通ボールは2次元的な動きによって4方向のみ検知できるが、3次元的な検出ができない。また、リードフレームはSUS、Cuなどの金属板をプレス加工し、そのプレス部品をプラスチックにインサート成形するもので、小型化、軽量化が困難である。更に、プレス金型や樹脂成形型が必要になるため、製品コストが高くなるなどの問題があった。
【0008】
本発明は上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、従来のリードフレームを使用しないで、樹脂成形品に回路・電極等を形成することができるMID(Molded Interconnect Device) の製法で、3次元的な検出を可能にした安価な傾斜スイッチを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明における傾斜スイッチは、複数個の外部接続用端子と、該外部接続用端子に対応して連通する内部導通端子を有し、樹脂成形されたベース基板と、該ベース基板に接合する蓋体とよりなる筐体の内部に導通ボールを介在させて、この導通ボールが前記内部導通端子と接触する位置によって複数出力からの信号により、方向を検知する傾斜スイッチにおいて、平面が略正方形状の筐体を構成するベース基板に形成された導通ボール収納部の形状は、平面が略正方形状をした凹部である第1の収納部と、該第1の収納部の中央部の床面に円錐形状の凹部である第2の収納部が形成され、前記ベース基板の外形の四隅にスルーホール電極と裏面電極よりなる外部接続用端子と、前記第1の収納部の内壁に前記スルーホール電極に対応して上面電極パターンにより接続する第1の内部導通端子と、前記第2の収納部の円錐斜面に前記第1の内部導通端子に対応して対角に伸びて接続する一対の第2の内部導通端子を形成し、前記蓋体の天面には前記ベース基板の床面に形成された円錐形状と同形状の凹部である第3の収納部が形成され、前記筐体のボール収納部に介在させた導通ボールが、前記内部導通端子と接触する位置によって複数出力からの信号により、三次元の方向を検知することを特徴とするものである。
【0010】
また、複数個の外部接続用端子と、該外部接続用端子に対応して連通する内部導通端子を有し、樹脂成形されたベース基板と、該ベース基板に接合する蓋体とよりなる筐体の内部に導通ボールを介在させて、この導通ボールが前記内部導通端子と接触する位置によって複数出力からの信号により、方向を検知する傾斜スイッチにおいて、平面が略正方形状の筐体を構成するベース基板に形成された導通ボール収納部の形状は、平面が略正方形状をした凹部である第1の収納部と、該第1の収納部の中央部の床面に円錐形状の凹部である第2の収納部が形成され、前記ベース基板の外形の四隅にスルーホール電極と裏面電極よりなる外部接続用端子と、前記第1の収納部の内壁に前記スルーホール電極に対応して上面電極パターンにより接続する第1の内部導通端子と、前記第2の収納部の円錐斜面に前記第1の内部導通端子に対応して対角に伸びて接続する一対の第2の内部導通端子を形成し、前記蓋体の天面には前記ベース基板の床面に形成された円錐形状と同形状の凹部である第3の収納部が形成され、該第3の収納部に前記ベース基板に形成された上面電極パターンの中で、ベース基板の第2の内部導通端子と接続しない他の一対の上面電極パターンと接触する下面電極パターンを形成し、前記第3の収納部に前記下面電極パターンと接続する一対の第3の内部導通端子を形成し、前記ベース基板と前記蓋体のボール収納凹部が対向して接合することにより、ベース基板に形成された上面電極パターンと、蓋体に形成された下面電極パターンとが導通し、前記筐体のボール収納部に介在させた導通ボールが、前記内部導通端子と接触する位置によって複数出力からの信号により、三次元の方向を検知することを特徴とするものである。
【0011】
また、前記ベース基板に形成された第2の内部導通端子と接続しない他の一対の上面電極パターンと、前記蓋体に形成された第3の内部導通端子と接続する下面電極パターンとの接続は、前記ベース基板に基板上の上面電極パターンと連通し内面に接続電極を施した導通部材収納凹部を形成し、該導通部材収納凹部に装着した導通部材と、前記蓋体に形成された下面電極パターンとの接触により導通することを特徴とするものである。
【0012】
また、前記導通部材は、コイルスプリング又はバネ付きピンであることを特徴とするものである。
【0013】
また、前記導通ボールは金属ボ−ルであることを特徴とするものである。
【0014】
また、前記金属ボールの表面に金メッキを施したことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明における傾斜スイッチについて説明する。図1〜図4は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は、傾斜スイッチのベース基板に電極をパターニングした状態の斜視図である。図2は、図1の裏面側の斜視図である。図3は、図1の平面図である。図4は、ベース基板に蓋体を接合した図3のI−I線断面図である。
【0016】
図1〜図4において、1は、平面が略正方形状をした筐体で、エポキシ系樹脂又はポリプロピレン系樹脂等の耐リフロー性及び耐熱性に優れた樹脂を射出成形したベース基板2と、該ベース基板2と平面が同形状をした蓋体3とを、前記ベース基板2と前記蓋体3を後述するボール収納部が対向するようにして溶着又は接着により接合したものである。
【0017】
前記ベース基板2は、平面が略正方形状をした外形の四隅にスルーホール4と、導通ボール5を収納する凹部6a(第1の収納部)と、該第1の収納部6aの中央部の床面に円錐形状の凹部6b(第2の収納部)が形成されている。前記ベース基板2には、端子番号7▲1▼、7▲2▼、7▲3▼、7▲4▼の4本の端子電極を形成する。該端子電極のパターニングは、前記筐体1の外形の四隅にスルーホール電極7bと、該スルーホール電極7bに連通する裏面電極(7c)よりなる外部接続用端子7aと、前記第1の収納部6aの内壁に前記スルーホール電極7bと上面電極パターン7fにより接続され独立した二対の第1の内部導通端子7dを形成する。更に、前記第2の収納部6bの円錐斜面に前記第1の内部導通端子7dに対応して対角に伸びて連通する一対の第2の内部導通端子7eを形成する。
【0018】
前記蓋体3は、前記ベース基板2の第2の収納部6bと同形状をした円錐形状の凹部3a(第3の収納部)が形成されている。
【0019】
本発明の傾斜スイッチは、前述したように前記ベース基板2のボール収納部6a(6b)に導通ボール5を挿入後、前記ベース基板2のボール収納部6a(6b)と前記蓋体3のボール収納部3aが対向するようにして、溶着又は接着により接合したものである。
【0020】
前記導通ボール5は、第1、第2の内部導通端子7d、7eとの接点圧力を考慮すると、ある程度重量があるFe系材やSus材等の金属ボールが好ましく、接触抵抗を考慮すると、金属ボールの表面にAuメッキなどの表面処理を施すことが好ましい。
【0021】
以上述べた構成の傾斜スイッチにおいて、その作用について説明する。図3及び図4に示すように、傾斜スイッチでA方向が重力方向になった時に、導通ボール5が端子番号7▲1▼と7▲2▼の第1の内部導通端子7dに接触し、電気的に接続されることによって、重力方向の傾斜が検知される。同様に、傾斜スイッチでB方向が下の時に、導通ボール5が端子番号7▲2▼と7▲4▼の第1の内部導通端子7dに、傾斜スイッチでC方向が下の時に、導通ボール5が端子番号7▲3▼と7▲4▼の第1の内部導通端子7dに、傾斜スイッチでD方向が下の時に、導通ボール5が端子番号7▲1▼と7▲3▼の第1の内部導通端子7dに、それぞれ接触し、電気的に接続されて、それぞれの重力方向の傾斜が検知される。導通ボール5の2次元的な動きにより、4方向の傾斜が検出できる。
【0022】
更に、図4に示すように、傾斜スイッチでE方向(床面)が重力方向になった時に、導通ボール5が前記第2の収納部6bに位置し、端子番号7▲1▼と7▲4▼の前記第1の内部導通端子7dに対応して対角に伸びて連通する一対の第2の内部導通端子7eに接触し、電気的に接続されることによって、重力方向の傾斜が検知される。ここで、第2の内部導通端子7eの形成は、上記した端子番号7▲1▼と7▲4▼の代わりに、端子番号7▲2▼と7▲4▼に形成しても良い。
【0023】
また、傾斜スイッチで図4に示すF方向(天面)が重力方向になった時に、蓋体3に形成された第3の収納部3aに導通ボール5が位置するが、このボール収納部3aには内部導通端子が設けられていないので、電気的に無信号の状態になる。
【0024】
以上述べたように、導通ボールが3次元的な動きにより、重力方向の傾斜検知は、従来の2次元的な検出から発展して、3次元的な検出が可能になる。
【0025】
図5、図6は本発明の第2の実施の形態に係わり、図5は、筐体を構成する蓋体の平面図である。図6は、ベース基板に蓋体を接合した図5に示す蓋体のJ−J線断面図である。
【0026】
前述した第1の実施の形態と異なるところは、蓋体に形成された第3の収納部に一対の第3の内部導通端子と、該第3の内部導通端子から伸び、前記ベース基板に形成された上面電極パターンと接触する下面電極パターンを形成し、傾斜スイッチでF方向(天面)が重力方向になった時に導通ボールが第3の内部導通端子に接触した時に電気的に接続されて重力方向の傾斜が検知される。
【0027】
図5、図6において、前記ベース基板は、図3と同様であるので説明は省略する。前記蓋体3の天面には前記ベース基板2の床面に形成された円錐形状と同形状の凹部3a(第3の収納部)が形成され、該第3の収納部3aに前記ベース基板2に形成された上面電極パターン7fの中で、ベース基板2の第2の内部導通端子7dと接続しない他の一対の上面電極パターン7fと接触する下面電極パターン7hを形成する。前記蓋体3の天面に形成された円錐形状の凹部3a(第3の収納部)に前記下面電極パターン7hと接続する一対の第3の内部導通端子7gを形成し、前記ベース基板2のボール収納部6a(6b)に導通ボール5を収納した後、前記ベース基板2と前記蓋体3のボール収納部が対向して接合することにより、ベース基板2に形成された上面電極パターン7fと、蓋体3に形成された下面電極パターン7hとが導通する。
【0028】
前記傾斜スイッチでF方向(天面)が重力方向になり、導通ボール5が前記蓋体3の第3の収納部3aに位置した時、端子番号7▲2▼と7▲3▼の前記一対の第3の内部導通端子7gに接触し、電気的に接続されることによって、重力方向の傾斜が検知される。従って、導通ボール5が、前記内部導通端子と接触する位置によって、三次元の6方向を検知することができる。
【0029】
図7〜図9は、本発明の第3の実施の形態に係わり、図7は、ベース基板の平面図である。図8は、図7のベース基板に蓋体を接合した図7に示す蓋体のJ−J線断面図である。図9は、筐体を構成する蓋体の平面図である。
【0030】
前述した第2の実施の形態と異なるところは、蓋体に形成された下面電極パターンと、ベース基板に形成された上面電極パターンとの電気的接続に導通部材を介在させることにより接触を一層確実にしたものである。
【0031】
図7、図8において、前記ベース基板2に形成された第2の内部導通端子7dと接続しない他の一対の上面電極パターン7fと、前記蓋体3に形成された第3の内部導通端子7gと接続する下面電極パターン7hとの接続は、前記ベース基板2に基板上の上面電極パターン7fと連通し内面に接続電極を施した導通部材収納凹部2aを形成し、該導通部材収納凹部2aに導通部材として、例えば、コイルスプリング8を挿着する。
【0032】
一方、前記蓋体2は、前述した第2の実施の形態と同様に、前記蓋体3の天面に形成された第3の収納部に一対の第3の内部導通端子7gと、該第3の内部導通端子7gと接続する下面電極パターン7hが形成されている。該下面電極パターン7hで、前記コイルスプリング8と接触する部分は、接触面積を大きくした拡張電極パターン7iが形成されている。
【0033】
上記した傾斜スイッチの構成により、ベース基板2と蓋体3を接合した際に、ベース基板2の上面電極パターン7fと、蓋体3の下面電極パターン7hの接触は、コイルスプリング8のバネ力により確実に接触する。前述した第2の実施の形態と同様に、前記傾斜スイッチでF方向(天面)が重力方向になった時に、導通ボール5が前記蓋体3の第3の収納部3aに位置し、端子番号7▲2▼と7▲3▼の前記一対の第3の内部導通端子7gに接触し、電気的に確実に接続されることによって、重力方向の傾斜が検知される。従って、導通ボール5が、前記内部導通端子と接触する位置によって、三次元の6方向を検知することができる。
【0034】
前記導通部材は、コイルスプリングに限るものではなく、バネ付きピンなどでも良いことは言うまでもない。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、従来のようなリードフレームを使用しないで、MIDの製法で小型化、軽量化が図られ、3次元的な検出を可能にした安価な傾斜スイッチを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる傾斜スイッチのベース基板に電極をパターニングした状態の斜視図である。
【図2】図1の裏面側の斜視図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】ベース基板に蓋体を接合した図3のI−I線断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係わり、筐体を構成する蓋体の平面図である。
【図6】ベース基板に蓋体を接合した図5に示す蓋体のJ−J線断面図である。
【図7】第3の実施の形態に係わり、ベース基板の平面図である。
【図8】ベース基板に蓋体を接合した図7に示す蓋体のJ−J線断面図である。
【図9】筐体を構成する蓋体の平面図である。
【図10】従来の傾斜スイッチの平面図である。
【図11】図10のH−H線方向から見た正面図である。
【図12】図10の傾斜方向による検知端子を示す回路図である。
【符号の説明】
1 筐体
2 ベース基板
2a 導通部材収納凹部
3 蓋体
3a 第3の収納部(凹部)
4 スルーホール
5 導通ボール(金属ボール)
6a 第1の収納部(凹部)
6b 第2の収納部(凹部)
7▲1▼、7▲2▼、7▲3▼、7▲4▼ 端子番号
7a 外部接続用端子
7b スルーホール電極
7c 裏面電極(外部接続用端子)
7d 第1の内部導通端子
7e 第2の内部導通端子
7f 上面電極パターン
7g 第3の内部導通端子
7h 下面電極パターン
7i 拡張電極パターン
8 コイルスプリング(導通部材)
A、B、C、D、E、F 重力方向

Claims (6)

  1. 複数個の外部接続用端子と、該外部接続用端子に対応して連通する内部導通端子を有し、樹脂成形されたベース基板と、該ベース基板に接合する蓋体とよりなる筐体の内部に導通ボールを介在させて、この導通ボールが前記内部導通端子と接触する位置によって複数出力からの信号により、方向を検知する傾斜スイッチにおいて、平面が略正方形状の筐体を構成するベース基板に形成された導通ボール収納部の形状は、平面が略正方形状をした凹部である第1の収納部と、該第1の収納部の中央部の床面に円錐形状の凹部である第2の収納部が形成され、前記ベース基板の外形の四隅にスルーホール電極と裏面電極よりなる外部接続用端子と、前記第1の収納部の内壁に前記スルーホール電極に対応して上面電極パターンにより接続する第1の内部導通端子と、前記第2の収納部の円錐斜面に前記第1の内部導通端子に対応して対角に伸びて接続する一対の第2の内部導通端子を形成し、前記蓋体の天面には前記ベース基板の床面に形成された円錐形状と同形状の凹部である第3の収納部が形成され、前記筐体のボール収納部に介在させた導通ボールが、前記内部導通端子と接触する位置によって複数出力からの信号により、三次元の方向を検知することを特徴とする傾斜スイッチ。
  2. 複数個の外部接続用端子と、該外部接続用端子に対応して連通する内部導通端子を有し、樹脂成形されたベース基板と、該ベース基板に接合する蓋体とよりなる筐体の内部に導通ボールを介在させて、この導通ボールが前記内部導通端子と接触する位置によって複数出力からの信号により、方向を検知する傾斜スイッチにおいて、平面が略正方形状の筐体を構成するベース基板に形成された導通ボール収納部の形状は、平面が略正方形状をした凹部である第1の収納部と、該第1の収納部の中央部の床面に円錐形状の凹部である第2の収納部が形成され、前記ベース基板の外形の四隅にスルーホール電極と裏面電極よりなる外部接続用端子と、前記第1の収納部の内壁に前記スルーホール電極に対応して上面電極パターンにより接続する第1の内部導通端子と、前記第2の収納部の円錐斜面に前記第1の内部導通端子に対応して対角に伸びて接続する一対の第2の内部導通端子を形成し、前記蓋体の天面には前記ベース基板の床面に形成された円錐形状と同形状の凹部である第3の収納部が形成され、該第3の収納部に前記ベース基板に形成された上面電極パターンの中で、ベース基板の第2の内部導通端子と接続しない他の一対の上面電極パターンと接触する下面電極パターンを形成し、前記第3の収納部に前記下面電極パターンと接続する一対の第3の内部導通端子を形成し、前記ベース基板と前記蓋体のボール収納凹部が対向して接合することにより、ベース基板に形成された上面電極パターンと、蓋体に形成された下面電極パターンとが導通し、前記筐体のボール収納部に介在させた導通ボールが、前記内部導通端子と接触する位置によって複数出力からの信号により、三次元の方向を検知することを特徴とする傾斜スイッチ。
  3. 前記ベース基板に形成された第2の内部導通端子と接続しない他の一対の上面電極パターンと、前記蓋体に形成された第3の内部導通端子と接続する下面電極パターンとの接続は、前記ベース基板に基板上の上面電極パターンと連通し内面に接続電極を施した導通部材収納凹部を形成し、該導通部材収納凹部に装着した導通部材と、前記蓋体に形成された下面電極パターンとの接触により導通することを特徴とする請求項2記載の傾斜スイッチ。
  4. 前記導通部材は、コイルスプリング又はバネ付きピンであることを特徴とする請求項3記載の傾斜スイッチ。
  5. 前記導通ボールは金属ボ−ルであることを特徴とする請求項1又は2記載の傾斜スイッチ。
  6. 前記金属ボールの表面に金メッキを施したことを特徴とする請求項5記載の傾斜スイッチ。
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