JP4159064B2 - スチル撮影機能付テレビレンズ - Google Patents

スチル撮影機能付テレビレンズ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スチル撮影機能付テレビレンズに関し、詳しくは色分解プリズムを搭載した放送用テレビカメラ等のカメラ本体に取付可能なスチル撮影機能付テレビレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、放送用のテレビカメラ等では、高画質のカラー画像を得るため、3色分解プリズムと、分解された各色光による被写体情報を得るための各色光に対応したCCDをテレビカメラ本体に搭載し、さらにこのテレビカメラ本体の前段に、例えばズームレンズやマクロレンズ等、用途に応じた各種レンズが取付可能となるように構成されている。
【0003】
ところで、スポーツのテレビ中継あるいは結婚披露宴のビデオ撮影を行っている最中に、例えば得点ゴールの場面やウェディングケーキカットの場面等のハイライトシーンを、そのテレビカメラ(ビデオカメラも含む;以下同じ)によりスチル画像として電気的に記録しておきたいという要望がある。
【0004】
このような要望に対し、テレビカメラによって電気的に撮像された動画の一駒をスチル画像として用いることも考えられるが、現行のNTSC信号との互換性を優先した場合には、このようにして得られたスチル画像は画質が低下したものとなってしまう。
【0005】
したがって、テレビレンズ部もしくはテレビカメラ本体にスチル画像専用の撮像系を取り付け、テレビ画像撮像系とは別の撮像系でスチル画像を得ることによってその画質を良好なものとするとともに、テレビレンズ部の一部をスチル画像撮像系にも共通に使用することによって装置全体のコンパクト化、低廉化を図ることが望ましい(本出願人による特願平10−21445号、22839号、21840号明細書において既に開示されている)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、スチル画像を撮像する場合には時間的に連続する被写体シーンの中から一部をシャッタにより切り出すことが必要となる。
【0007】
一方、CCDの電荷蓄積期間を、バイアス値や駆動クロックを変えることにより変化させる電子シャッタが知られているが、電子シャッタを採用するとシャッタ閉状態においてCCD受光面上に照射された光によってスミアが増加し、これにより画質が劣化するおそれがある。
【0008】
最近では、縦型(垂直)オーバードレインとnp基板の開発により、従来に比べてスミアの発生は改善されているものの、高画質が要求されるものにおいてはさらなる改善が望まれている。
【0009】
そこで、本発明は、電子シャッタの閉期間においてスチル画像撮像素子の受光面に照射された光によってもスミアが増加するおそれのないスチル撮像機能付テレビレンズを提供することも目的とするものである。
【0010】
また、例えば、スチル画像撮像素子の信号伝送方式がNTSC等に準拠したインターレース方式である場合に電子シャッタを用いると、1フレームを構成する第1フィールドと第2フィールドの電荷蓄積期間が1/60秒だけズレてしまうので、特に動きの速い被写体においては第1フィールド画面と第2フィールド画面にズレが生じ、フレーム画像を構成した場合に画像ブレを生じてしまう。
【0011】
そこで本発明はこのような事情にも鑑みなされたもので、スチル画像撮像素子の信号伝送方式がインターレース方式を採用している場合において、2つのフィールド画像間で画像ブレのないスチル撮像機能付テレビカメラ用光学系を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のスチル撮影機能付テレビレンズは、被写体像情報を担持した光束を色分解する色分解プリズムを搭載してなるテレビカメラ本体の前段に取り付けられる複数のレンズ群を有してなるテレビレンズにおいて、
前記複数のレンズ群のうちのリレーレンズ前群とリレーレンズ後群との間の位置に配された、前記被写体像情報を担持した光束を前記テレビカメラ本体とは異なる方向に導く反射ミラーと、該反射ミラーにより前記テレビカメラ本体とは異なる方向に導かれた光束を照射され、前記被写体像のスチル画像を撮像するスチル画像用撮像素子とを備え、
前記反射ミラーと前記スチル画像用撮像素子との間の光路中に前記リレーレンズ後群と同一構成のスチル画像撮像用レンズ群を配置するとともに、
前記反射ミラーと前記スチル画像用撮像素子との間の光路中に機械式シャッタを挿入し、該撮像素子の電荷蓄積期間のみにおいて該シャッタを開状態とすることを特徴とするものである。
【0013】
前記スチル画像用撮像素子は、信号伝送方式をインターレース方式とすることが可能である。
【0014】
この場合には、前記スチル画像用撮像素子の第1フィールド電荷蓄積期間のみにおいて前記シャッタを開状態とすることが好ましい。
【0015】
また、前記反射ミラーはハーフミラーであっても全反射ミラーであってもよいが、全反射ミラーとした場合は、前記被写体情報を担持した光束をテレビカメラ本体にそのまま入射せしめる第1のミラー位置と前記被写体情報を担持した光束を前記スチル画像用撮像素子に導く第2のミラー位置との2位置の間を移動可能とされていることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
【0017】
図1は、本発明のスチル撮影機能付テレビレンズを示す概略図である。すなわち、このスチル撮影機能付テレビレンズは、色分解プリズム11を搭載したテレビカメラ本体1の被写体側に取り付けられる、ズームレンズ群21を有するテレビレンズ系2と、ズームレンズ群21の群間中に配されたハーフミラー31によって分離された光束を取り込んでスチル画像を撮像するためのスチル画像撮像系3を備えている。
【0018】
次に図2を用いて、上述した各部を詳細に説明する。
【0019】
まず、テレビカメラ本体1は、テレビレンズ系2を通過した、被写体像情報を担持した光束を3原色光に分解する色分解プリズム11と、この色分解プリズム11により分解されたB,R,Gの各原色光が結像される、各々の原色光に対応するCCDからなる撮像素子12、13、14(例えばインターライン構造(IT))を備えている。
【0020】
上記色分解プリズム11は、3つのプリズム11A、11B、11Cを組み合わせてなる。すなわち、テレビレンズ系2の光軸に沿ってテレビレンズ系2側から順に第1プリズム11A、第2プリズム11Bおよび第3プリズム11Cが配列され、第1プリズム11Aと第2プリズム11Bはエアギャップを介して対向するように構成され、第1プリズム11Aの第2プリズム対向面には青色光のみを反射する第1のダイクロイック層が形成され、さらに第2プリズム11Bと第3プリズム11Cとは赤色光のみを反射する第2のダイクロイック層を介して接合されている。これにより、第1プリズム11Aに入射した光束はこの色分解プリズム11でB,R、G3原色光に分解され、さらにプリズム11A、11B、11Cの射出面には、B,R,Gの分光特性を整えるトリミングフィルタ11A′、11B′、11C′が接合されており、各色光に対応する撮像素子12、13、14上に照射され、これらの撮像素子12、13、14上に各色光の被写体像が結像される。
【0021】
また、第1プリズム11Aの光入射端面に近接させて、ローパスフィルタおよび/または赤外線カットフィルタ等のフィルタ部材15が配設されている。
【0022】
なお、このようにして各色光の被写体像が結像された撮像素子12、13、14では、各色光が担持した被写体像情報を所定のサンプリング周期で光電的に変換し、この後各色用電気信号は合成されて、被写体のカラーテレビ画像が形成されることとなる。
【0023】
一方、テレビレンズ系2は、5群からなるズームレンズ群21を備えている。
【0024】
このズームレンズ群21は物体側より順に、4枚のレンズからなるフォーカス機能を有する正の第1群と、変倍機能を有する、3枚のレンズからなる負の第2群と、この変倍に伴なう焦点位置の変動を補正する2枚のレンズからなる負の第3群と、4枚のレンズを有する正のリレーレンズ前群からなる第4群と、6枚のレンズを有する正のリレーレンズ後群からなる第5群を配設してなり、変倍時において第2群と第3群のレンズ群間隔を変化させながら両レンズ群を光軸Xに沿って移動せしめることにより全系の焦点距離fを変化させるとともに、光束を結像位置に効率良く集束させるようにしたものである。
【0025】
また、このズームレンズ群21は第3群と第4群の間にシャッタ(絞り)22を配置している。
【0026】
なお、第4群と第5群は間隔を大きくあけるように配されており、本来ズームレンズ群21の焦点距離を望遠側へシフトさせる焦点距離変換レンズ群(EXT群)が挿入可能なスペースとされている。
【0027】
本実施形態のものでは、この第4群と第5群の間のスペースにハーフミラー31を配設し、テレビレンズ系2に入射した光束を2系に分割するようにしている。2系に分割された光束の一方はテレビカメラ本体1に入射し、該分割された光束の他方は上述したスチル画像撮像系3に導かれる。
【0028】
このスチル画像撮像系3は、スチル画像撮像用レンズ群32と、ハーフミラー31で反射した被写体像を再び反射して像姿勢を元に戻す直角プリズム33と、ローパスフィルタおよび/または赤外線カットフィルタ等のフィルタ部材34と、スチル画像撮像用のCCDからなる撮像素子35を備えており、また、ハーフミラー31とスチル画像撮像用レンズ群32の間にスチル画像撮像用のメカ的なシャッタ36が配設されている。
【0029】
ところで、上述したスチル画像用撮像素子としてのCCD撮像素子35は、信号伝送方式としてNTSCに準拠したインターレース方式(30フレーム/秒、60フィールド/秒)を採用しており、該素子35からのビデオ信号出力は第1フィールドIOと第2フィールドIEに分割された図3に示す如き形状をなす。
【0030】
なお、スチル画像の1フレームを構成する第1フィールドIOと第2フィールドIEは各々1/60秒の期間とされている。
【0031】
一般にCCD撮像素子35は、上記各フィールドに対応する電荷蓄積期間を1フィールドの信号出力期間(1/60秒)よりも短い所定期間に制限し得る、いわゆる電子シャッタと称される機能を有している。
【0032】
電子シャッタのシャッタ開期間はCCD撮像素子35の構造によって異なるが、前述したインターライン構造(IT)のものでは、1/60〜1/2000秒程度の範囲の可変速シャッタを実現し得る。
【0033】
図3はこの電子シャッタ開期間を模式的に示すものであり、そのHレベル期間の上方に付した符号は、その符号に対応するフィールド期間の画像を得るための電荷蓄積期間である。
【0034】
しかしながら、このような電子シャッタを用いた場合には、第1フィールド(IO)と第2フィールド(IE)の電荷蓄積期間が互いに1/60秒ズレることとなり、第1フィールド(IE)と第2フィールド(IO)のビデオ信号が時間的にズレたものとなり、このビデオ信号を再生して1枚のフレーム画像を構成すると画像ブレが生じてしまう。
【0035】
そこで、本実施形態のものでは、図2に示す如くハーフミラー31とスチル画像撮像用レンズ群32との間にメカ的なシャッタ36を配設し、図4に示すように、1フレームの画像読取に対応して1つの電荷蓄積期間のみシャッタ開状態となるようにし、この電荷蓄積期間において電荷蓄積され、読み取られた画像信号は第1フィールド(IO)にも第2フィールド(IE)にも用いられるようにしている。
【0036】
これにより、両フィールドの電荷蓄積期間は時間的に同一タイミングのものとなり、両フィールドのビデオ信号は時間的に一致したものとなるから、このビデオ信号を再生して1枚のフレーム画像を構成しても画像ブレは生じない。
【0037】
なお、メカ的なシャッタ36の開状態期間終了後直ちにビデオ信号の読み出しを行なうことは必ずしも必要とされず、メカ的なシャッタ36を開状態として電荷蓄積を行なった後、所望の期間経過後にビデオ信号の読み出しを行なうようにすることも可能である。この場合には、電荷蓄積後ビデオ信号の読み出し期間終了時まで上記メカ的なシャッタ36を閉状態としておく必要がある。
【0038】
また、CCD撮像素子35がインターレース方式を採用しているか否かに拘わらず、電子シャッタを用いた場合には、シャッタの閉期間においても受光面に照射された光によってスミアと称される現象が生じ、再生画像の画質劣化をもたらすが、上述したようにメカ的なシャッタ36を用いシャッタ閉期間においてCCD撮像素子35の受光面に光が照射されるのを阻止するような構成とすれば、スミアは増加せず、画質劣化の少ない再生画像を得ることができる。
【0039】
なお、スミアとは、固体撮像素子の受光面に特に強い光が入射した場合に、その部分と対応した画面部分から上下に明るい帯状の偽信号が生ずる現象である。これは光入射により発生した信号電荷が拡散現象により他の画素や転送路にまぎれ込んだり、入射光が素子内で散乱するために生ずるものである。
【0040】
また、テレビレンズ系2のズームレンズ群21と、テレビカメラ本体1中の色分解プリズム11等の光学系とは両光学系全体として収差が少なくなるように設計されており、撮像素子12、13、14上に結像される像質が良好となるように構成されている。
【0041】
したがって、ハーフミラー31で光束を分割してスチル画像撮像系3に取り込んだ場合には、そのままでは収差が不良となり、撮像素子35上に結像される像質を良好とすることが困難となる。
【0042】
そこで、本実施形態のものでは、スチル画像撮像系3において、ハーフミラー31の後段に、第5群と全く同一構成(同一のレンズ枚数、レンズ形状、およびレンズ材質)のスチル画像撮像用レンズ群32を配設し、さらにその後段に、光束が色分解プリズム11を通過する場合に、この色分解プリズム11内における光路長と略同一の光路長を光束に与える直角プリズム33を配設して、スチル画像撮像系3によってスチル画像を撮像する場合にも、テレビ画像撮像系によってテレビ画像を撮像する場合と同様に収差を良好に補正し、高画質な再生画像を得ることができるようにしている。
【0043】
また、上述したようにズームレンズ群21の第5群とスチル画像撮像用レンズ群32はレンズ枚数、レンズ形状およびレンズ材質が全く同一となるように構成されているから、そのレンズの製造工程を共通化することができ、製造工程の削減および製造コストの低減を図ることができる。
【0044】
また、スチル画像撮像系3において反射プリズム33で光束を反射させることにより、ハーフミラー31において反射した像の上下を再度反転させることができ、テレビ画像撮像系の撮像素子12、13、14上での像姿勢と、スチル画像撮像系3の撮像素子35上での像姿勢を一致させることが可能となる。
【0045】
なお、本発明のスチル撮影機能付テレビレンズとしては上述した実施形態のものに限られるものではなく、その他の種々の態様の変更が可能であり、例えば、上述した実施形態においては、スチル画像用のCCD撮像素子35としてNTSCに準拠したものを用いているが、CCD撮像素子35の信号伝送方式としては勿論これに限られるものではなく、PAL方式やSECAM方式の採用が可能であり、さらにはノンインターレース方式のものを用いることも可能である。
【0046】
さらに、上記実施形態においては単板式のCCD撮像素子を用いているが、これに代えて単板式のMOS撮像素子を用いることが可能である。また、単板式ではなく3板式のものとすることも可能である。
【0047】
また、上記メカ的なシャッタ36の配設位置は、ハーフミラー31とスチル画像撮像用レンズ群32の間のみに限られるものではなく、ハーフミラー31と撮像素子35の間のいずれの位置とすることも可能であり、例えばスチル画像撮像用レンズ群32と直角プリズム33の間、直角プリズム33とフィルタ部材34の間、さらにはフィルタ部材34と撮像素子35の間とすることが可能である。
【0048】
また、直角プリズム33とフィルタ部材34の配設位置を互いに入れ替えることが可能である。
【0049】
また、テレビレンズ系2を構成するレンズ群はズームレンズ群に限られず、固定焦点タイプのものであってもよく、また、その機能やレンズ構成も限定されるものでなく、スチル画像撮像系3に光束を取り込むための反射ミラーを挿入するスペースがあればよい。
【0050】
また、反射ミラーが挿入される、レンズ群の群間スペース位置も限定されるものではない。
【0051】
さらに、この反射ミラーは上述した平板状のハーフミラーに限られるものではなく、ガラスブロック状のハーフプリズムとしてもよく、また、ハーフミラーに代えて全反射ミラーとしてもよい。反射ミラーを全反射ミラーとした場合には、図5に示すように、この全反射ミラー131が光路上位置131Aと光路外位置131Bとの2位置の間を移動可能となるように構成することが必要である。これにより、全反射ミラー131が光路上位置131Aに配されているときは全光束がスチル画像撮像系3に導かれ、全反射ミラー131が光路外位置131Bに配されているときは全光束がテレビ画像撮像系に導かれることとなる。
【0052】
この場合の移動は、例えば、図5に示すように、全反射ミラー131の一端を回動中心として、該全反射ミラー131を矢印A方向に所定角度だけ回動させるようにしてもよく、この全反射ミラー131を上述した実施形態におけるEXT群挿入スペースに挿入した場合には、この全反射ミラー131の光路外位置131Bへの移動操作と、EXT群の該スペースへの挿入操作を連動させるようにしてもよい。
【0053】
また、上述した直角プリズム33は光束を反射させて、像姿勢の上下を反転させる機能を有しているが、テレビレンズ系2中の反射ミラー31、131で反転された像姿勢で撮像素子35上に結像させたい場合や、撮像素子35により取り込まれた像情報を電気的に反転させるような場合には、直角プリズム33に代えて、図6に示すような、該直角プリズム33と通過光束の光路長が等しくなるガラスブロック133を配設し、光束が直進してこのガラスブロック133を通過するようにしてもよい。
【0054】
また、上述した実施形態のようにEXT群が挿入可能なスペースに反射ミラーを挿入する場合には、このスペースに、EXT群とスチル画像撮像系3が切替え可能に配されるように構成することが可能である。
【0055】
さらに、スチル画像撮像系3の撮像部(撮影レンズおよび撮像素子)を電子カメラによって構成することが可能であり、この場合には、反射ミラーの後段に所定倍率のコンバータレンズを配置することにより、スチル画像もテレビ画像と同様に、撮像素子の画面サイズと被写体像の結像サイズを一致させることができる。
【0056】
なお、上述したテレビレンズ系2とスチル画像撮像系3とを互いに入れ替えることも可能である。
【0057】
さらに、上記実施形態のものでは反射ミラーをテレビレンズのレンズ間スペースに配設しているが、本発明のスチル撮影機能付テレビレンズとしては、反射ミラーをテレビレンズの後段に配設した場合にも適用可能である。
【0058】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のスチル撮影機能付テレビレンズによれば、テレビカメラ本体に取り付けるテレビレンズの後段またはそのレンズ間スペースに反射ミラーを挿入し、この反射ミラーによって偏向された光束をスチル画像用撮像素子に入射させるようにしているので、一つのテレビカメラ装置でテレビ画像もスチル画像も撮影することができ便利である。
【0059】
また、上記反射ミラーとスチル画像用撮像素子との間の光路中に機械式シャッタを挿入し、該撮像素子の電荷蓄積期間のみにおいて該シャッタを開状態としており、電荷蓄積期間以外の期間における受光面上への光入射を阻止することができるので、スミアを大幅に低減させることができ、高画質画像を得ることができる。
【0060】
さらに、スチル画像用撮像素子の信号伝送方式がインターレース方式とされている場合には、第1フィールドの電荷蓄積期間においてのみメカ的なシャッタを開状態とし、この期間に1フレーム分の電荷蓄積を行うように構成することで、第1フィールドと第2フィールドの電荷蓄積期間は時間的に同一タイミングのものとなり、両フィールドのビデオ信号は時間的に一致したものとなるから、このビデオ信号を再生して1枚のフレーム画像を構成しても画像ブレは生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスチル撮影機能付テレビレンズを示す概略図
【図2】図1に示すテレビレンズをより詳細に示す概略図
【図3】電子シャッタのみを用いてCCD撮像素子の電荷蓄積を行った場合の、電荷蓄積期間とビデオ信号出力期間との対応関係を示すタイムチャート
【図4】メカ的なシャッタを用いてCCD撮像素子の電荷蓄積を行った場合の、電荷蓄積期間とビデオ信号出力期間との対応関係を示すタイムチャート
【図5】図1に示すテレビレンズの一部を変更した態様を示す概略図
【図6】図1に示すテレビレンズの一部を変更した態様を示す概略図
【符号の説明】
1 テレビカメラ本体
2 テレビレンズ系
3 スチル画像撮像系
11 色分解プリズム
11A、11B、11C プリズム
12、13、14 撮像素子
21 ズームレンズ群
22 シャッタ(絞り)
31 ハーフミラー
32 スチル画像撮像用レンズ群
33 直角プリズム
36 メカ的なシャッタ
131 全反射ミラー
133 ガラスブロック

Claims (5)

  1. 被写体像情報を担持した光束を色分解する色分解プリズムを搭載してなるテレビカメラ本体の前段に取り付けられる複数のレンズ群を有してなるテレビレンズにおいて、
    前記複数のレンズ群のうちのリレーレンズ前群とリレーレンズ後群との間の位置に配された、前記被写体像情報を担持した光束を前記テレビカメラ本体とは異なる方向に導く反射ミラーと、該反射ミラーにより前記テレビカメラ本体とは異なる方向に導かれた光束を照射され、前記被写体像のスチル画像を撮像するスチル画像用撮像素子とを備え、
    前記反射ミラーと前記スチル画像用撮像素子との間の光路中に前記リレーレンズ後群と同一構成のスチル画像撮像用レンズ群を配置するとともに、
    前記反射ミラーと前記スチル画像用撮像素子との間の光路中に機械式シャッタを挿入し、該撮像素子の電荷蓄積期間のみにおいて該シャッタを開状態とすることを特徴とするスチル撮影機能付テレビレンズ。
  2. 前記スチル画像用撮像素子は、信号伝送方式がインターレース方式とされていることを特徴とする請求項1記載のスチル撮影機能付テレビレンズ。
  3. 前記スチル画像用撮像素子の第1フィールド電荷蓄積期間のみにおいて前記シャッタを開状態とすることを特徴とする請求項2記載のスチル撮影機能付テレビレンズ。
  4. 前記反射ミラーがハーフミラーであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載のスチル撮影機能付テレビレンズ。
  5. 前記反射ミラーが全反射ミラーであって、前記被写体情報を担持した光束をテレビカメラ本体にそのまま入射せしめる第1のミラー位置と前記被写体情報を担持した光束を前記スチル画像用撮像素子に導く第2のミラー位置との2位置の間を移動可能とされていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載のスチル撮影機能付テレビレンズ。
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