JP4158640B2 - 内燃機関の補機駆動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、機関始動時の始動特性を改善した内燃機関の補機駆動制御装置に関する。
従来からエンジンの始動性の向上を図るため、エンジンの始動時にオルタネータの発電を停止するものが提案されている(特許文献1参照)。
これは、エンジンの低温始動時には電気的負荷が大きいため、イグニッションスイッチがONされても、エンジン回転数Neが第1エンジン回転数Ne1を越えるまでオルタネータの発電を停止することで、この間にバッテリから始動装置に十分な電力を供給してエンジンをスムーズに始動させる一方、エンジンの常温始動時には電気的負荷が小さいため、イグニッションスイッチがONされると、エンジン回転数Neが第1エンジン回転数Ne1より低い第2エンジン回転数Ne2を越えると短時間でオルタネータを発電させることによりバッテリから始動装置に余分な電力を供給することなくエンジンを始動して適正回転に維持するようにしている。
特開2000−104589号公報
しかしながら、上記従来例では、オルタネータの負荷は始動時に低減できるものの、オルタネータ以外の補機、例えば、オイルポンプ、ウォータポンプ等、クランキングから初爆にかけて過大な負荷が必要となる補機による始動性悪化を回避できず、これら負荷により、エンジンの回転上昇が緩やかになり吸気負圧発達が妨げられ、燃料気化が悪くなることによるHC排出の増加が懸念される。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、始動初期のフリクションを減らし、始動回転数を高めてHCの排出を低減し、かつ始動直後のピーク回転を抑制して過剰な吹き上がりによる騒音およびHCの排出を減少させることができる内燃機関の補機駆動制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、内燃機関のクランクシャフトに同期して回転する複数の補機を備え、前記クランクシャフトの回転を前記複数の補機に伝達する各々の経路に、内燃機関のスタータモータによるクランキング回転数とアイドル回転数との間の回転数範囲において、前記補機毎に相違させて予め設定した機関の設定回転数以上で締結するクラッチ機構を介在させた。
したがって、本発明では、クランクシャフトの回転を前記複数の補機に伝達する各々の経路に、内燃機関のスタータモータによるクランキング回転数とアイドル回転数との間の回転数範囲において、前記補機毎に相違させて予め設定した機関の設定回転数以上で締結するクラッチ機構を介在させたため、クラッチ機構により始動前にクランクプーリとオルタネータ、オイルポンプ、ウォータポンプを切り離すことで、クランキング〜初爆後初期の吹き上がり時の負荷を大幅に下げ、元々インテークマニホールド内負圧の発達が無く、噴射された燃料気化が不利なエンジン始動時の回転上昇速度を早めることができる。
また、これにより、クランキング〜初爆後初期の吹き上がり時のインテークマニホールド内負圧を発達させるので、燃料気化率が向上し、冷機時のHC排出を低減できる。
さらに、負荷減により、始動に必要な燃料量を低減できるので、燃費の向上を図ることができる。
しかも、始動時のフリクションを低減することができるので、例えば、バッテリ電圧が降下した状態での始動や、新車時などフリクションが高い状態での始動性を向上することができる。
また、各補機が駆動を開始するタイミングを異ならせたため、補機駆動開始時のショック(トルク落ち)を少なくできる。
以下、本発明の内燃機関の補機駆動制御装置を各実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用した内燃機関の補機駆動制御装置の第1実施形態の第1実施例を示す概略構成図である。
図1において、エンジン1は4気筒エンジンで構成され、エンジン1の出力を取り出すクランクシャフト2が回転自由に支持され、クランクシャフト2の後端(出力端)には、リングギヤ3Aを外周に備えるフライホイール3が同軸的に連結されている。リングギヤ3Aにはエンジン1始動時に作動されるスタータモータ4のピニオン4Aが選択的に噛合い可能に臨んでいる。
前記クランクシャフト1の前端にはクランクプーリ5が結合されており、クランクプーリ5には、エンジン補機を駆動するタイミングベルト6が巻掛けられている。エンジン補機としては、オルタネータ7、オイルポンプ8およびウォータポンプ9が図示されており、夫々の駆動軸7A〜9Aには、オルタネータプーリ7B、オイルポンププーリ8B、ウォータポンププーリ9Bが配置され、これらのプーリ7B〜9Bには前記クランクプーリ5に巻掛けたタイミングベルト6が巻掛けられている。
前記オルタネータプーリ7B、オイルポンププーリ8B、ウォータポンププーリ9Bとオルタネータ7、オイルポンプ8、ウォータポンプ9の各駆動軸7A〜9Aとの間には、夫々遠心クラッチ10〜12を介装している。各遠心クラッチ10〜12は、各プーリ7B〜9Bの回転数が各補機毎に予め設定した回転数に満たない場合には遮断状態とされ、設定した回転数を越える時点で遮断状態から連結状態とする構造を備える。
本実施形態の第1実施例では、オルタネータ7の駆動軸7Aとそのプーリ7Bとの間に介装した遠心クラッチ10の設定回転数N7を最も低く設定し、次いで、オイルポンプ8の駆動軸8Aとそのプーリ8Bとの間に介装した遠心クラッチ11の設定回転数N8を高く設定し、ウォータポンプ9の駆動軸9Aとそのプーリ9Bとの間に介装した遠心クラッチ12の設定回転数N9を最も高く設定し、いずれの設定回転数N7〜N9もアイドル回転数よりもわずかに低く設定している。
したがって、このエンジン1では、エンジン始動時に、各補機7〜9が対応するプーリ7B〜9Bから切り離されていて、スタータモータ4によるクランキング回転時にはクランクシャフト2からクランクプーリ5およびタイミングベルト6を介して各プーリ7B〜9Bのみが回転し、速やかに回転が上昇し、この上昇回転数が各補機7〜9で設定している設定回転数N7〜N9に達すると、夫々異なるタイミングで遠心クラッチ10〜12が締結して各補機7〜9が夫々回転駆動を開始され、エンジン自立運転に移行直後のピーク回転数が過剰に上昇するのを抑制できる。なお、燃料はエンジン1の吸気系、即ち、吸気ポートに噴射供給され、新気と混合しながらエンジン1に供給される。
ここで、第1実施例のエンジン始動時の動作について、図2のタイムチャートにしたがって詳しく説明する。なお、図中の太い実線が本発明、細い実線が従来例(各補機がプーリおよびタイミングベルトを介してクランクシャフトと繋がったままのもの)による、それぞれの特性を示す。
スタータスイッチがオンになるとスタータモータ4が起動してエンジン1のクランキングが開始される(A)。これに伴いエンジン1は回転を始め、始動に必要な燃料と空気が吸気ポートから燃焼室に送り込まれ、エンジン1は初爆、始動する(B)。この状態では遠心クラッチ10〜12は締結されていないので、各補機7〜9はクランクシャフト2との連結から切り離されており、その分だけクランキング時のフリクションが低下し、エンジン始動回転数も相対的に高まる。このため、吸気系の負圧発達が促進され(C)、燃料の気化がよくなり、初爆時の燃焼が向上でき、エンジン回転数の吹き上がりは、従来に比べて速くなる(D)。これにより始動時間の短縮化が可能となり、また、この負圧の発達による燃料の気化促進で、燃焼が改善され、エンジン1からのHC排出量が従来例よりも低下する(E)。
そして、エンジン回転数の上昇と共に燃料気化が促進され、エンジン回転数がアイドル回転数よりも低く設定されたオルタネータ作動開始目標回転数N7に達すると(F)、遠心クラッチ10の締結が開始される(G)。これによりオルタネータ7の駆動負荷が加わり出し、エンジン1の吹き上がりを抑制し、その後、締結完了回転数に達する時点で遠心クラッチ10が完全に締結する。
エンジン回転数がオイルポンプ作動開始目標回転数N8に達すると、遠心クラッチ11の締結が開始される(H)。これによりオイルポンプ8の駆動負荷が加わり出し、オルタネータ7の駆動負荷と共に、エンジン1の吹き上がりをさらに抑制し、その後、締結完了回転数に達する時点で遠心クラッチ11が完全に締結する。
エンジン回転数がウォータポンプ作動開始目標回転数N9に達すると、遠心クラッチ12の締結が開始される(J)。これによりウォータポンプ9の駆動負荷が加わり出し、オルタネータ7の駆動負荷およびオイルポンプ8の駆動負荷と共に、エンジン1の吹き上がりをより一層抑制し、その後、締結完了回転数に達する時点で遠心クラッチ12が完全に締結する。
以上の各補機7〜9の駆動負荷が順次加わることにより、エンジン回転数の過剰な吹き上がりが順次抑制され、排気ガスのボリュームが低減することにより、HCの排出も抑制される(K)。そして、遠心クラッチ12の完全な締結に伴いエンジン吹き上がりピークの回転数の上昇が抑制され、騒音レベルが低減する(L)。
このように本実施例によれば、エンジン1の始動初期のフリクション低減、クランキング回転数の上昇による燃料の気化促進、さらには、吹き上がり回転数の抑制により、始動燃料を減少させ、燃費の改善が図れる。また、始動初期のエンジン回転数の相対的な上昇による、吸気系の負圧の発達により、燃料の気化促進が図れ、燃焼改善に伴い、エンジン1からのHC排出量の大幅な低減が可能となる。また、その一方で、始動後のピーク回転数の抑制に伴い、ピーク回転時の振動、騒音の低減が図れる。
さらには、バッテリ電圧が低い状態での始動や、新車時などフリクションが高い状態にあっても、始動時のフリクションを相対的に低減できるので、始動性の向上が可能となる。
次に第1の実施形態の第2実施例を、図3のタイムチャートを参照して説明する。
この実施例では、オイルポンプ8の駆動軸8Aとそのプーリ8Bとの間に介装した遠心クラッチ11の設定回転数N8を最も低く設定し、次いで、オルタネータ7の駆動軸7Aとそのプーリ7Bとの間に介装した遠心クラッチ10の設定回転数N7を高く設定し、ウォータポンプ9の駆動軸9Aとそのプーリ9Bとの間に介装した遠心クラッチ12の設定
回転数N9を最も高く設定し、いずれの設定回転数N7〜N9もアイドル回転数よりもわずかに低く設定している。
図2と異なるところを中心に図3のタイムチャートにしたがって説明する。このエンジン1では、第1実施例と同様に、エンジン始動時に、各補機7〜9が対応するプーリ7B〜9Bから切り離されていて、スタータモータ4によるクランキング回転時にはクランクシャフト2からクランクプーリ5およびタイミングベルト6を介して各プーリ7B〜9Bのみが回転し、速やかに回転が上昇する。
エンジン回転数の上昇と共に燃料気化が促進され、エンジン回転数がアイドル回転数よりも低く設定されたオイルポンプ作動開始目標回転数N8に達すると(F)、遠心クラッチ11の締結が開始される(H)。これによりオイルポンプ8の駆動負荷が加わり出し、エンジン1の吹き上がりを抑制し、その後、締結完了回転数に達する時点で遠心クラッチ11が完全に締結する。
エンジン回転数がオルタネータ7作動開始目標回転数N7に達すると、遠心クラッチ10の締結が開始される(G)。これによりオルタネータ7の駆動負荷が加わり出し、オイルポンプ8の駆動負荷と共に、エンジン1の吹き上がりをさらに抑制し、その後、締結完了回転数に達する時点で遠心クラッチ10が完全に締結する。
エンジン回転数がウォータポンプ作動開始目標回転数N9に達すると、遠心クラッチ12の締結が開始される(J)。これによりウォータポンプ9の駆動負荷が加わり出し、オイルポンプ8およびオルタネータ7の駆動負荷と共に、エンジン1の吹き上がりをより一層抑制し、その後、締結完了回転数に達する時点で遠心クラッチ12が完全に締結する。
以上の各補機7〜9の駆動負荷が順次加わることにより、エンジン回転数の過剰な吹き上がりが順次抑制され、排気ガスのボリュームが低減することにより、HCの排出も抑制される(K)。そして、遠心クラッチ4の完全な締結に伴いエンジン吹き上がりピークの回転数の上昇が抑制され、騒音レベルが低減する(L)。
このように本実施例によれば、第1実施例による作用効果に加えて、駆動順序をオイルポンプ8からとすることで、バッテリの残量に依存し且つ負荷大のオルタネータ7の駆動を遅らせ、初爆直後の吹け上がりをより安定させることができると共に、エンジン1の潤滑油の循環をいち早く開始でき、エンジン1の破損を回避することができる。
次に第1の実施形態の第3実施例を、図4のタイムチャートを参照して説明する。
この実施例では、第1実施例に対して、オルタネータ7の駆動軸7Aとそのプーリ7Bとの間に介装した遠心クラッチ10の設定回転数N7を最も低く設定し、オイルポンプ8の駆動軸8Aとそのプーリ8Bとの間に介装した遠心クラッチ11の設定回転数N8をオルタネータ7の遠心クラッチ10とほぼ同じか若干高く設定している。
図2と異なるところを中心に図4のタイムチャートにしたがって説明する。このエンジン1では、第1実施例と同様に、エンジン始動時に、各補機7〜9が対応するプーリ7B〜9Bから切り離されていて、スタータモータ4によるクランキング回転時にはクランクシャフト2からクランクプーリ5およびタイミングベルト6を介して各プーリ7B〜9Bのみが回転し、速やかに回転が上昇する。
エンジン回転数の上昇と共に燃料気化が促進され、エンジン回転数がアイドル回転数よりも低く設定されたオルタネータ作動開始目標回転数N7に達すると(F)、遠心クラッ
チ10の締結が開始される(G)。しかしながら、オルタネータ7は駆動開始から負荷増まで時間がかかる負荷特性を備えるため、これによりオルタネータ7の駆動負荷が加わり出す遠心クラッチ10締結開始時には、エンジン1の吹き上がりを大きく抑制するに至らない(M)。
オルタネータ7の遠心クラッチ10の締結開始と同時若しくは若干遅れて、オイルポンプ作動開始目標回転数N8に達し、遠心クラッチ11の締結が開始される(H)。これによりオイルポンプ8の駆動負荷が加わり出し、前記オルタネータ7の増加する駆動負荷Mと共に、エンジン1の吹き上がりを抑制し、その後、締結完了回転数に達する時点で遠心クラッチ11が完全に締結する。
エンジン回転数がウォータポンプ作動開始目標回転数N9に達すると、遠心クラッチ12の締結が開始される(J)。これによりウォータポンプ9の駆動負荷が加わり出し、前記オルタネータ7の増加した駆動負荷およびオイルポンプ8の駆動負荷と共に、エンジン1の吹き上がりをより一層抑制し、その後、締結完了回転数に達する時点で遠心クラッチ12が完全に締結する。
以上の各補機7〜9の駆動負荷が順次加わることにより、エンジン回転数の過剰な吹き上がりが順次抑制され、排気ガスのボリュームが低減することにより、HCの排出も抑制される(K)。そして、遠心クラッチ10〜12の完全な締結に伴いエンジン吹き上がりピークの回転数の上昇が抑制され、騒音レベルが低減する(L)。
このように本実施例によれば、第1実施例による作用効果に加えて、オルタネータ7の駆動開始から負荷が増加するまで時間がかかる負荷特性を着目し、駆動順序をオルタネータ7からとすることで、バッテリの残量に依存し且つ負荷大のオルタネータ7の駆動を遅らせ、初爆直後の吹け上がりをより安定させることができる。また、オイルポンプ8をオルタネータ7の駆動開始直後、またはオルタネータ7の駆動開始と同時に駆動させることで、エンジン1の潤滑油の循環をいち早く開始でき、エンジン1に加わる負荷を滑らかにできると共に、エンジン1の破損を回避することができる。
次に第1の実施形態の第4実施例を、図5のタイムチャートを参照して説明する。
この実施例では、第1実施例に対して、オルタネータ7の駆動軸7Aとプーリ7Bとの間に介装する遠心クラッチ10を省略して駆動軸7Aとプーリ7Bとを常時連結状態とし、代わりにオルタネータ7の界磁コイルに流れる界磁電流を制御するようにしたものである。
即ち、図5のタイムチャートにおいて、エンジン始動時にオルタネータ7の界磁コイルに流れる界磁電流を制御して発電量が最小の状態としてオルタネータ7の駆動トルクを最小とし、各補機(オイルポンプ8およびウォータポンプ9)が対応するプーリ8B、9Bから切り離されていて、スタータモータ4によるクランキング回転時にはクランクシャフト2からクランクプーリ5およびタイミングベルト6を介して各プーリ8B、9Bおよびオルタネータ7が回転し、第1実施例と同様に、速やかに回転が上昇する。
エンジン回転数の上昇と共に燃料気化が促進され、エンジン回転数がアイドル回転数よりも低く設定されたオルタネータ作動開始目標回転数N7に達すると(F)、オルタネータ7の界磁コイルに流れる界磁電流を制御して発電量が最大の状態に切換え(P)、オルタネータ7の駆動トルクを最大値に増加させてゆく(Q)。これによりオルタネータ7の駆動負荷が加わり出し、エンジン1の吹き上がりを抑制する。その後の作動は、第1実施例と同様であるので説明を省略する。
このように本実施例によれば、第1実施例による作用効果に加えて、オルタネータ負荷の低減を発電量の大小により得るものであるため、オルタネータ7の作動に現存の制御を用いることができ、システムの簡素可が可能である。
本実施形態においては、以下に記載する効果を奏することができる。
(ア)クランクシャフト2の回転を複数の補機7〜9に伝達する各々の経路に、補機7〜9毎に相違させて設定した機関の所定の低回転数N7〜N9以上で締結するクラッチ機構10〜12を介在させたため、クラッチ機構10〜12により始動前にクランクプーリ5とオルタネータ7、オイルポンプ8、ウォータポンプ9を切り離すことで、クランキング〜初爆後初期の吹き上がり時の負荷を大幅に下げ、元々インテークマニホールド内負圧の発達が無く、噴射された燃料気化が不利なエンジン始動時の回転上昇速度を早めることができる。また、これにより、クランキング〜初爆後初期の吹き上がり時のインテークマニホールド内負圧を発達させるので、燃料気化率が向上し、冷機時のHC排出を低減できる。さらに、負荷減により、始動に必要な燃料量を低減できるので、燃費の向上を図ることができる。しかも、始動時のフリクションを低減することができるので、例えば、バッテリ電圧が降下した状態での始動や、新車時などフリクションが高い状態での始動性を向上することができる。また、各補機7〜9が駆動を開始するタイミングを異ならせたため、補機駆動開始時のショック(トルク落ち)を少なくできる。
(イ)第1実施例および第4実施例では、複数の補機7〜9は、オルタネータ7を含み、このオルタネータ7にクランクシャフト2の回転を伝達する経路に介在させたクラッチ機構10に設定した所定の低回転数N7が他の補機8、9の回転伝達経路に介在させたクラッチ機構11、12に設定した所定の低回転数N8、N9より低回転側に設定するため、オルタネータ7駆動開始から負荷増まで時間がかかる負荷特性を利用し、駆動順序をオルタネータ7からとすることで、バッテリの残量に依存し且つ負荷大のオルタネータ7駆動を遅らせ、初爆直後の吹け上がりをより安定させることができる。
(ウ)第2実施例および第3実施例では、複数の補機7〜9は、機関摺動部へ潤滑油を供給するオイルポンプ8を含み、このオイルポンプ8にクランクシャフト2の回転を伝達する経路に介在させたクラッチ機構11に設定した所定の低回転数N8が他の補機7、9の回転伝達経路に介在させたクラッチ機構10、12に設定した所定の低回転数N7、N9より低回転側に設定するため、オイルポンプ8をー番に駆動開始させることができ、バッテリの残量に依存し且つ負荷大のオルタネータ7駆動を遅らせ、初爆直後の吹け上がりをより安定させることができ、且つ、エンジン1の潤滑油の循環をいち早く開始でき、エンジン1の破損を回避することができる。
(エ)第3実施例では、複数の補機7〜9は、オルタネータ7およびオイルポンプ8を含み、オイルポンプ8にクランクシャフト2の回転を伝達する経路に介在させたクラッチ機構11に設定した所定の低回転数N8はオルタネータ7にクランクシャフト2の回転を伝達する経路に介在させたクラッチ機構10に設定した所定の低回転数N7と同一若しくは若干高めの所定の低回転数であり且つその他の補機9の回転伝達経路に介在させたクラッチ機構12に設定した所定の低回転数N9より低回転側に設定するため、オイルポンプ8をオルタネータ7駆動開始直後、またはオルタネータ7駆動開始と同時に駆動させることができ、エンジン1に加わる負荷を滑らかにできる一方、エンジン1の潤滑油の循環をいち早く開始でき、エンジン1の破損を回避することができる。
(オ)第4実施例では、複数の補機7〜9は、オルタネータ7を含み、このオルタネータ7のクラッチ手段は、設定した所定の低回転数N7まではオルタネータ7の発電量を最
小とし且つ所定の低回転数以上でオルタネータ7の発電量を増加させることで負荷を増減させるため、オルタネータ7作動に現存の制御を用いることができ、システムの簡素可が可能である。
(第2実施形態)
図6および図7は、本発明を適用した内燃機関の補機駆動制御装置の第2実施形態を示し、図6は内燃機関の補機駆動制御装置の概略構成図、図7はエンジン始動時の動作を示すタイムチャートである。本実施形態においては、遠心クラッチに代えて電磁クラッチにより各補機の駆動軸と対応するプーリとを連結するようにしたものである。なお、第1実施形態と同じ部材には同一符号を付して説明を簡略化若しくは省略し、相違部分について詳述する。
図6において、オルタネータ7、オイルポンプ8、ウォータポンプ9の各駆動軸7A〜9Aと対応するプーリ7B〜9Bとの間には、電磁クラッチ14〜16を介装し、エンジンコントロールユニット13(以下、ECUという)は予め設定し記憶させた各電磁クラッチ14〜16の作動開始目標回転数N7〜N9をエンジン回転数が超えたと判定される際に電磁クラッチ14〜16を作動状態とし、所定デューティ比で伝達トルクを制御するよう構成している。予め設定させる各電磁クラッチ14〜16の作動開始目標回転数N7〜N9は、例えば、オルタネータ作動開始目標回転数N7を最も低く設定し、次いで、オイルポンプ作動開始目標回転数N8を高く設定し、ウォータポンプ作動開始目標回転数N9を最も高く設定し、いずれの設定回転数もアイドル回転数よりもわずかに低く設定している。また、各電磁クラッチ14〜16は各々任意に設定可能な締結完了回転数が設定されており、作動開始目標回転数N7〜N9から締結完了回転数までの間において、エンジン回転数の増加に応じてデューティ比を増大させてその伝達トルクを徐々に増加可能としている。エンジン回転数信号は、リングギヤ3Aの回転位置を検出するポジション(POS)センサ17、若しくは、カムシャフトの回転位置を検出するフェーズ(PHESE)センサ18等のクランク角センサよりの回転位置信号としてECU13に入力され、ECU13は前記クランク角センサよりの回転位置信号に基づきエンジン1の回転数を算出する。
本実施形態においても、図7のタイムチャートに示すように、エンジン始動時に、各補機7〜9が対応するプーリ7B〜9Bから切り離されていて、スタータモータ4によるクランキング回転時にはクランクシャフト2からクランクプーリ5およびタイミングベルト6を介して各プーリ7B〜9Bのみが回転し、速やかに回転が上昇する。
エンジン回転数の上昇と共に燃料気化が促進され、エンジン回転数がアイドル回転数よりも低く設定されたオルタネータ作動開始目標回転数N7に達する(F)とECU13が判断すると、電磁クラッチ14の締結許可信号Rを出力し、電磁クラッチ14を作動開始目標回転数から締結完了回転数の間において所定デューティ比でトルク伝達率を徐々に増大させる(R)。これによりオルタネータ7の駆動負荷が加わり出し、エンジン1の吹き上がりを抑制する。
エンジン回転数がオイルポンプ作動開始目標回転数N8に達するとECU13が判断すると、電磁クラッチ15の締結許可信号Sを出力し、電磁クラッチ15を作動開始目標回転数から締結完了回転数の間において所定デューティ比でトルク伝達率を徐々に増大させる(S)。これによりオイルポンプ8の駆動負荷が加わり出し、オルタネータ7の駆動負荷と共に、エンジン1の吹き上がりをさらに抑制する。
エンジン回転数がウォータポンプ作動開始目標回転数N9に達するとECU13が判断すると、電磁クラッチ16の締結許可信号Tを出力し、電磁クラッチ16を作動開始目標
回転数から締結完了回転数の間において所定デューティ比でトルク伝達率を徐々に増大させる(T)。これによりウォータポンプ9の駆動負荷が加わり出し、オイルポンプ9およびオルタネータ7の駆動負荷と共に、エンジン1の吹き上がりをより一層抑制する。
以上の各補機7〜9の駆動負荷が順次加わることにより、エンジン回転数の過剰な吹き上がりが順次抑制され、排気ガスのボリュームが低減することにより、HCの排出も抑制される(E)。そして、遠心クラッチ14の完全な締結に伴いエンジン吹き上がりピークの回転数の上昇が抑制され、騒音レベルが低減する(L)。
本実施形態においては、第1実施形態における効果(ア)〜(エ)に加えて以下に記載した効果を奏することができる。
(カ)クラッチ機構が電磁クラッチ14〜16で構成され、この電磁クラッチ14〜16を前記所定の低回転数以上で締結させるコントローラ13を備えるため、各補機7〜9類の締結のタイミングを、冷機状態か暖機後か等のエンジンの状態に応じて容易に変更可能であり、これにより、より制御性よく補機の作動制御を行うことができ、安定した吹き上がり抑制を行うことができる。
なお、上記実施形態において、複数の補機として、オルタネータ7、オイルポンプ8、ウォータポンプ9を備えるものについて説明したが、2個以上の補機を備えるものであればよく、図示しないが、これら以外の補機、例えば、パワーステアリングポンプ、エアコンのコンプレッサを備えるものであってもよい。
また、回転伝達経路としてベルト駆動のものについて説明したが、図示しないが、それ以外の駆動方式であってもよい。
本発明の内燃機関の補機駆動制御装置の第1実施形態の第1実施例の概略構成図。 同じく第1実施形態の第1実施例の作動状態を示すタイムチャート。 同じく第1実施形態の第2実施例の作動状態を示すタイムチャート。 同じく第1実施形態の第3実施例の作動状態を示すタイムチャート。 同じく第1実施形態の第4実施例の作動状態を示すタイムチャート。 本発明の内燃機関の補機駆動制御装置の第2実施形態の概略構成図。 同じく第2実施形態の作動状態を示すタイムチャート。
符号の説明
1 エンジン
2 クランクシャフト
3 フライホイール
4 スタータモータ
5 クランクプーリ
6 タイミングベルト
7 オルタネータ(補機)
8 オイルポンプ(補機)
9 ウォータポンプ(補機)
10、11、12 遠心クラッチ(クラッチ機構、クラッチ手段)
13 コントローラ
14〜16 電磁クラッチ(クラッチ機構、クラッチ手段)

Claims (8)

  1. 内燃機関のクランクシャフトに同期して回転する複数の補機を備えた内燃機関の補機駆動制御装置において、
    内燃機関のスタータモータによるクランキング回転数とアイドル回転数との間の回転数範囲において、前記補機毎に相違させて予め設定した設定回転数に機関の回転数が達するまではクランクシャフトと当該補機との連結を解除し、前記機関の回転数が前記設定回転数以上で当該補機クランクシャフトとを連結状態とするクラッチ手段を夫々備えることを特徴とする内燃機関の補機駆動制御装置。
  2. 内燃機関のクランクシャフトに同期して回転する複数の補機を備えた内燃機関の補機駆動制御装置において、
    前記クランクシャフトの回転を前記複数の補機に伝達する各々の経路に、内燃機関のスタータモータによるクランキング回転数とアイドル回転数との間の回転数範囲において、前記補機毎に相違させて予め設定した機関の設定回転数以上で締結するクラッチ機構を介在させたことを特徴とする内燃機関の補機駆動制御装置。
  3. 前記複数の補機は、機関摺動部へ潤滑油を供給するオイルポンプを含み、このオイルポンプにクランクシャフトの回転を伝達する経路に介在させたクラッチ機構に設定した設定回転数が他の補機の回転伝達経路に介在させたクラッチ機構に設定した設定回転数より低回転側に設定されていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の補機駆動制御装置。
  4. 前記複数の補機は、オルタネータを含み、このオルタネータにクランクシャフトの回転を伝達する経路に介在させたクラッチ機構に設定した設定回転数が他の補機の回転伝達経路に介在させたクラッチ機構に設定した設定回転数より低回転側に設定されていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の補機駆動制御装置。
  5. 前記複数の補機は、オルタネータおよびオイルポンプを含み、オイルポンプにクランクシャフトの回転を伝達する経路に介在させたクラッチ機構に設定した設定回転数はオルタネータにクランクシャフトの回転を伝達する経路に介在させたクラッチ機構に設定した設定回転数と同一若しくは若干高めの設定回転数であり且つその他の補機の回転伝達経路に介在させたクラッチ機構に設定した設定回転数より低回転側に設定されていることを特徴とする請求項に記載の内燃機関の補機駆動制御装置。
  6. 前記クラッチ機構が、前記設定回転数以上で締結される遠心クラッチで構成される請求項2から請求項5のいずれか一つに記載の内燃機関の補機駆動制御装置。
  7. 前記クラッチ機構が電磁クラッチで構成され、この電磁クラッチを前記設定回転数以上で締結させるコントローラを備える請求項2から請求項5のいずれか一つに記載の内燃機関の補機駆動制御装置。
  8. 前記複数の補機は、オルタネータを含み、このオルタネータのクラッチ手段は、予め設定した設定回転数まではオルタネータの発電量を最小とし且つ設定回転数以上でオルタネータの発電量を増加させることで負荷を増減させるものであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の補機駆動制御装置。
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