JP4158053B2 - 排水用構造物の水抜孔 - Google Patents

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Description

本発明は、排水用構造物の水抜孔に関し、詳しくは舗装路面や広場、その他各種場所における雨水等の表面水を排水するための暗渠型や門型ブロック、蓋類等の排水用構造物の水抜孔に関するものである。
従来、例えば舗装路面等における雨水等の表面水を排水するために道路等の地表面に埋設施工される排水用ブロックとして、内部に長手方向に沿う水路を有するブロック本体の上面が長手方向と直交する幅方向の断面V形溝状となされ、前記上面のほぼ中央部(最低部)に長手方向と直交する細長状の水抜孔が長手方向に間隔をあけて複数設けられ、前記V形溝状をなす上面により、路面上等から流入する雨水等の表面水が集水されて水抜孔を介して下部の水路に流下、排水されるものがある。
実開平5−16886号公報
しかしながら、かかる従来の排水用ブロックの水抜孔は、単に水路の縦断方向と直交する細長状孔となされているだけであるため、排水用ブロックがその上面を長手方向(水路の縦断方向)に勾配を付して施工され、路面上等から流入して上面を長手方向に沿って流下する雨水等の表面水の排水に対して水抜孔が有効に作用するものの、長手方向と直交若しくは適宜角度をなして路面上等から斜めにV形溝状の上面に流入する表面水等の排水に対しては水抜孔が必ずしも前記程有効に作用せず、流入した表面水等が上面を横断して反対側に越流する等、速やかな排水が行い難く、又、増水時には排水効率が不十分となって上面に表面水が滞りやすいといった問題点があった。
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その上面における雨水等の表面水の排水効率に優れた排水用構造物の水抜孔を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明の排水用構造物の水抜孔は、請求項1に記載の如く、暗渠型や門型ブロック、蓋類等にあって、その下位に設けられる水路4に臨む横架部材6の上面6aと上記水路4を連通すべく上記横架部材6に穿設される水抜孔であって、水路4の横断方向に傾斜面となされた横架部材6の上面6aの最低部近傍に穿設される細長状孔5aに交差するとともに、その長手方向の異なる位置で、上記細長状孔5aをその長手方向と交差する方向で挟んだ反対側に夫々細長状孔5a′を連通形成し、各細長状孔5a′と細長状孔5aとの連通部が相対向しないようにしてなるものである。
又、本発明の排水用構造物の水抜孔は、請求項2に記載の如く、暗渠型や門型ブロック、蓋類等にあって、その下位に設けられる水路4に臨む横架部材6の上面6aと上記水路4を連通すべく上記横架部材6に穿設される水抜孔であって、水路4の横断方向に傾斜面となされた横架部材6の上面6aの最低部近傍に穿設される細長状孔5aの少なくとも一端に、2個の細長状孔5a′を交差させてほぼく字状又はほぼ逆く字状にして連通形成し、全体又は細長状孔5aの両端側でほぼY字状を呈してなるものである。
又、本発明の排水用構造物の水抜孔は、請求項3に記載の如く、上記請求項1又は2に記載の排水用構造物の水抜孔において、一方の細長状孔5aの一部及び/又は他方の細長状孔5a′の全部又は一部が上面6aから凹陥して閉塞されることで、その閉塞部上側が細長状孔5a,5a′の長さ方向に沿う溝部5bとなされた構成を採用することができる。
又、本発明の排水用構造物の水抜孔は、請求項4に記載の如く、上記請求項1乃至3の何れかに記載の排水用構造物の水抜孔において、一方の細長状孔5a及び/又は他方の細長状孔5a′の上端縁の一部又は全体が段状をなすべく、上面6aから凹陥する凹段部5fがその上端外側に連設されてなる構成を採用することができる。
本発明の排水用構造物の水抜孔は、水路の横断方向に傾斜面となされた横架部材の上面の最低部近傍に穿設される細長状孔に交差するとともに、その長手方向の異なる位置で、上記細長状孔をその長手方向と交差する方向で挟んだ反対側に夫々細長状孔を連通形成してなるため、横架部材の上面が水路の縦断方向に向け一連の勾配を有して連続されると、路面上等から流入して上面を水路の縦断方向に沿って流下する雨水等の表面水と、水路の縦断方向とほぼ直交や適宜角度をなす方向に路面上等から上面へ流入する表面水、即ち流水方向が異なる表面水を、その指向方向が異なる各細長状孔によって効率的に速やかに取り込むことができ、排水効率を高め、表面水の流量が増加しても滞水等することなく効率よく排水できる。
又、表面水の細長状孔への落下、流入に際して、細長状孔周囲の上面に集積し、細長状孔を中心として渦を巻く表面水の回動方向と交差する位置に各細長状孔が位置し、細長状孔での集水と併せて細長状孔の形状抵抗により上記回動を抑制して速やか且つ効率よく表面水を排水できる。
更に、一方の細長状孔の長手方向の異なる位置で、該細長状孔をその長手方向と交差する方向で挟んだ反対側に夫々他方の細長状孔を連通形成することで、他方の各細長状孔と一方の細長状孔との連通部が相対向しないようにしているため、他方の各細長状孔と一方の細長状孔との連通部における表面水の流入が別々に行われ、流入に際する抵抗、損失を減衰することができる。
又、本発明の排水用構造物の水抜孔は、水路の横断方向に傾斜面となされた横架部材の上面の最低部近傍に穿設される細長状孔の少なくとも一端に、2個の細長状孔を交差させてほぼく字状又はほぼ逆く字状にして連通形成し、全体又は細長状孔の両端側でほぼY字状を呈してなるため、上記と同様に、流水方向が異なる表面水を、その指向方向が異なる各細長状孔によって効率的に速やかに取り込むことができ、排水効率を高め、表面水の流量が増加しても滞水等することなく効率よく排水できる。
又、表面水の細長状孔への落下、流入に際しても、上記と同様に、細長状孔周囲の上面に集積し、細長状孔を中心として渦を巻く表面水の回動方向と交差する位置に各細長状孔が位置し、細長状孔での集水と併せて細長状孔の形状抵抗により上記回動を抑制して速やか且つ効率よく表面水を排水できる。
又、本発明の排水用構造物の水抜孔は、一方の細長状孔の一部及び/又は他方の細長状孔の全部又は一部が上面から凹陥して閉塞されることで、その閉塞部上側が細長状孔の長さ方向に沿う溝部となされるため、溝部が細長状孔の集水作用を代替えして水路と直接連通してなる細長状孔の長さを長くすることなく、換言すれば、横架部材の上面の断面欠損、強度損失を極力抑えることができ、その強度維持に寄与することができる。
又、本発明の排水用構造物の水抜孔は、一方の細長状孔及び/又は他方の細長状孔の上端縁の一部又は全体が段状をなすべく、上面から凹陥する凹段部がその上端外側に連設されてなるため、細長状孔の上面における開口度合を増大させることなく、その上縁で凹段部が集水域を広めると同時に、上面と細長状孔との間で段状を呈することで上面の表面水に対して漏斗作用を奏し、細長状孔内への表面水の流入、落下を促進せしめて高い排水効率を得ることができる。
更に、凹段部は上記溝部と同様に、横架部材の上面に対する断面欠損、強度損失が小さいため、その強度維持に寄与することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の水抜孔の詳細な説明に先立ち、排水用構造物を含めその概要について説明する。
図1(イ)乃至(ハ)は夫々本発明の水抜孔を有する排水用構造物の例を示し、図1(イ)は暗渠型ブロック1の内部の水路4(断面方形の場合を破線で示す)に臨む上部の横架部材6に水抜孔5が穿設され、図1(ロ)は門型ブロック2の内部の水路4に臨む上部の横架部材6(下面が湾曲する場合を破線で示す)に水抜孔5が穿設され、図1(ハ)は溝形状の水路4の上部を閉塞する蓋3(下面が凹状の場合を蓋3の右半部に破線で示す)を横架部材6となして該横架部材6に水抜孔5が穿設され、夫々横架部材6の上面6aと水路4とが水抜孔5によって連通されている。
又、図1(イ)乃至(ハ)においては、横架部材6の上面6aが水路4の横断方向に位置する両端から上記横断方向に沿ってほぼ中央部に向け斜降状をなす傾斜面となされ、その最低部となる上面6aのほぼ中央部に水抜孔5が穿設された例を示しているが、これに限らず、横架部材6の上面6aが水路4の横断方向に種々の形態の傾斜面となされ、その最低部近傍に水抜孔5が穿設される。
要は、必ずしも上記に限らず、種々の排水用構造物にあって、その下位に設けられる水路4に臨む横架部材6の上面6aと上記水路4を連通すべく、水路4の横断方向に傾斜面となされた横架部材6の上面6aの最低部近傍に位置して、横架部材6に水抜孔5が穿設されるものである。
尚、図1(イ)乃至(ハ)における水抜孔5の形状や配列は一例であって、これに限定されるものではなく、これらに関しては後述する。
次に本発明の水抜孔について具体的に説明する。
図2(イ)乃至(ハ)は本発明の水抜孔の一実施形態を示し、水抜孔5は、図2(イ)及び(ロ)に示すように、水路4の縦断方向(又は横断方向)にほぼ沿い横架部材6の上面6aの最低部近傍に位置する細長状孔5aに屈折状、具体的には細長状孔5aにほぼ直交して連通する細長状孔5a′が、前記細長状孔5aの長手方向の異なる位置、詳しくは細長状孔5aの中央部から互いに異なる長手方向末端側に離隔した位置で細長状孔5aをその長手方向と交差する方向で挟んで反対側に夫々設けられ、排水効率の面から各細長状孔5a′と細長状孔5aとの連通部が相対向しないようになされるとともに、細長状孔5a′は細長状孔5aの長手方向中央部寄りに位置されている。
即ち、水抜孔5の細長状孔5aが水路4の縦断方向(又は横断方向)にほぼ沿う方向を指向し、細長状孔5a′が水路4の横断方向(又は縦断方向)にほぼ沿う方向を指向している。
図3(イ)乃至(ニ)は本発明の水抜孔の他の実施形態を示し、本実施形態の水抜孔5は、上記図2に示す水抜孔5の細長状孔5a′が、その全部が上面6aから凹陥して閉塞されることでその閉塞部上側が細長状孔5a′の長さ方向に沿う溝部5bとなされ、各溝部底面5cが夫々細長状孔5aに向かって斜降状の傾斜面となされている。加えて、該溝部底面5cは、排水効率の面から細長状孔5aとの連通側が、急斜面5c′となされて二段勾配を有している。
本実施形態の水抜孔5は本来の排水孔をなす細長状孔5aに導水用の溝部5b(細長状孔5a′)が連通されることにより、横架部材6の上面6aでの開口面積を広くしてその集水及び排水性が良好な状態に確保されるとともに、水抜孔5の穿設に伴う横架部材6の上面6aの断面欠損、強度損失を少なく(水抜孔5全体が水路4に連通する孔状でないため)して十分な強度維持が図られている。
次に、上記図2及び図3に示す水抜孔5の作用を図2(ハ)及び図3(ハ)を参照しながら説明する。
上記排水用構造物において、横架部材6の上面6aが水路4の縦断方向に勾配を付されると、路面上等から前記上面6aに流入、集積されて上面6aを水路4の縦断方向に沿って流下する雨水等の表面水が、主として水路4の横断方向で上記表面水の流下方向と交差する水抜孔5の細長状孔5a′又は溝部5b(細長状孔5aが水路4の横断方向に沿う場合は細長状孔5a)から水路4に流下されるとともに、上記縦断方向とほぼ直交又は適宜角度をなす方向に上面6aへ流入する表面水が、主として上記縦断方向にほぼ沿う方向を指向することで上記表面水の流入方向と交差する水抜孔5の細長状孔5a(細長状孔5aが水路4の横断方向に沿う場合は細長状孔5a′又は溝部5b)から水路4に流下、排水される。
以下、主として細長状孔5aが水路4の縦断方向に沿う場合を説明するが、細長状孔5aが水路4の横断方向に沿う場合もほぼ同様な排水が行われる。
又、細長状孔5aへの落下、流入に際して細長状孔5aの周囲の上面6aに集積し、細長状孔5aの中央部を中心として渦を巻く表面水Wの回動方向と交差する位置に細長状孔5aと両細長状孔5a′又は溝部5bとが位置し、細長状孔5aでの表面水Wの集水、流入と併せて、上記両細長状孔5a′又は溝部5bの形状抵抗により細長状孔5aの両側での上記回動を抑制するとともに、両細長状孔5a′においても表面水Wを流入、又は両溝部5bにおいても表面水Wを細長状孔5aに導き排水する。
ここで、たとえ表面水Wが細長状孔5a′又は溝部5bを横切って水路4の縦断方向側へ越流しても、越流水は細長状孔5a′又は溝部5bの形状抵抗によりその流速が減じられ、横架部材6の中央部に向かって斜降状をなす上面6aに導かれ越流側の上記縦断方向で細長状孔5a′又は溝部5bに連設せる細長状孔5aに逐次流入する。又、表面水Wが細長状孔5aを横切って水路4の横断方向側へ越流しても、越流水は横架部材6の端部に向かって上向き傾斜状となる上面6aに接しその流速が減じられて隣設せる細長状孔5a′に流入、又は溝部5bに導かれ細長状孔5aに逐次流入する。
加えて、各細長状孔5a′又は溝部5bと細長状孔5aとの連通部が夫々離隔して相対向しないようになされていることから、各細長状孔5a′の細長状孔5aとの連通部における表面水Wの流入が別々に行われたり、各溝部5bによって導水されその両側から細長状孔5aに向かって流下する表面水W相互が細長状孔5aへの流入時に互いに接触、合流することなく長手方向の異なる位置から夫々別々に細長状孔5aへ流入することで、流入に際する抵抗、損失を減衰することができる。
以上のようにして、上面6a上の表面水は水抜孔5に導かれて水路4に速やかに流下するようなされ、上面6aでの排水効率の向上が図られている
(イ)乃至(ハ)は本発明の水抜孔の他の実施形態を示し、本実施形態の水抜孔5は、水路4の縦断方向にほぼ沿い上面6aの最低部近傍に位置した細長状孔5aの一末端に2個の細長状孔5a′が交差してほぼ逆く字状に連通され、各細長状孔5a′はその末端からその長さ方向に沿い上記連通部の手前まで上面6aから凹陥して閉塞されることでその閉塞部上側が細長状孔5a′の長さ方向に沿う溝部5bとなされ、、溝部5bの終端から上記連通部までが孔となされ、水抜孔5全体が平面視ほぼ三叉状(Y字状)となされている。
上記溝部5bは、図(イ)及び(ハ)示す如く、その溝部底面5cが細長状孔5aに向かって斜降状の傾斜面となされている。
該水抜孔5も本来の排水孔をなす細長状孔5aに、導水用の溝部5bを形成した細長状孔5a′が連通されることにより、横架部材6の上面6aでの開口面積を広くしてその集水及び排水性が良好な状態に確保されるとともに、水抜孔5の穿設に伴う横架部材6の上面6aの断面欠損、強度損失を少なくし(水抜孔5全体が水路4に連通する孔状でないため)、特に三叉状の交差部に残存する上面6aの隅部角度を鈍角として該所のカケ等破損を未然に防止することで、十分な強度維持を図っている。
又、この場合、水抜孔5の細長状孔5aが水路4の縦断方向にほぼ沿う方向を指向し、溝部5bを有する細長状孔5a′が上記縦断方向と角度をなして交差する方向を指向しているが、細長状孔5aが水路4の横断方向等に指向されてもよい。
本実施形態の水抜孔5にあっても、上記各実施形態と同様に、上面6aを水路4の縦断方向に沿って流下する表面水が、主として縦断方向と交差方向を指向する溝部5bを有する細長状孔5a′から水路4に流下、排水されるとともに、上記縦断方向と直交若しくは適宜角度をなして斜めに上面6aへ流入する表面水が、主として上記縦断方向にほぼ沿う方向を指向する細長状孔5aから水路4に流下、排水される。
又、図(イ)に示す如く、その落下、流入に際して渦巻き状を呈する表面水Wが、その回動方向との交差位置ある細長状孔5aに流入、或いは、溝部5bを有する両細長状孔5a′に流入し細長状孔5a側に導かれて水路4に排水される。ここで、三叉状を呈する細長状孔5aと溝部5bを有する両細長状孔5a′の形状抵抗によって上記表面水Wの回転を抑制することができて、上記排水を助勢する作用を奏する。
而して、前記渦巻き状を呈する表面水Wがたとえ溝部5bを有する一細長状孔5a′又は一細長状孔5aを横切って越流しても、該越流水はその回転方向に一定角度をもって三叉状に配された細長状孔5a又は5a′に順次接し、流速が減じられて逐次溝部5bを有する細長状孔5a′及び細長状孔5aに流下され、上面6aでの排水効率の向上が図られている。
又、図(イ)乃至(ハ)に示す水抜孔5の変形例として、例えば図(ニ)に示す如く、細長状孔5aの長さ方向一端に上記と同様にして溝部5bが設けられ、その溝部底面5cが細長状孔5aに向かって斜降状の傾斜面となされるとともに、細長状孔5a′側の溝部5bの終端側にある孔が大きくなされてもよく、又、細長状孔5a,5a′に全く溝部5bが設けられずに孔のままとなされてもよいし、図(ホ)及び(ヘ)に示す如く、2つの細長状孔5a′の交差角度を鋭角になすとともに、細長状孔5a,5a′に溝部5bを設けずに孔のままとし、細長状孔5a及び/又は細長状孔5a′の上端縁の長さ方向末端部に凹段部5f(一細長状孔5a′部は破線で示す)が設けられてもよい。
上記凹段部5fは、平面視略円形状に凹陥するようになされているが、平面視が他の形状でもよい。該凹段部5fは、細長状孔5a,5a′の上面6aにおける開口度合を増大させることなく、その上縁で集水域を広めると同時に、上面6aと細長状孔5a,5a′との間で段状を呈することで上面6aの表面水に対して漏斗作用をもって水抜孔5(細長状孔5a,5a′)へ効率よく流入、落下させることができるとともに、上記溝部5bと同様に、横架部材6の上面6aに対する断面欠損、強度損失が小さいために、その強度維持に寄与できる利点がある。
尚、三叉状(Y字状)をなす交差角度や、細長状孔5a,5a′、溝部5bの長さは、適宜に変更可能であることは無論である。
尚又、本発明の水抜孔は上記実施形態に限定されず、本発明の意図する範囲内で種々の設計変更が可能である。
例えば、水抜孔5が、細長状孔5aに対して交差するとともに、細長状孔5aをその長手方向と交差する方向で挟んだ反対側に細長状孔5a′が設けられる場合、図(イ)に示すように、各細長状孔5a′が細長状孔5aに向かって漸次幅広状となされたり(各細長状孔5a′は全体又は一部を溝部5bとしてもよい)、図(ロ)に示すように、各細長状孔5a′全体を溝部5bとし、細長状孔5aを挟んで設けられる各溝部5b(細長状孔5a′)の位置が、図3に示すものと左右反転状に入れ替わるとともに、相互の離隔間隔が広くなされてもよい(各細長状孔5a′はその末端等の一部を溝部5bに形成したり、全体を溝部5bに形成せず孔のままでもよい)。
又、図(イ)に示すように、各細長状孔5a′の一部(末端)を溝部5bとし、一つの細長状孔5aに連通する細長状孔5a′の数が増えたり、図(ロ)に示すように、各細長状孔5a,5a′の一部を溝部5bとし、細長状孔5aを挟んで細長状孔5a′が非対称に連通されたり、或いは図及び図(ロ)及び(ハ)に示すように、細長状孔5a′は細長状孔5aに対して斜め方向に交差して連通されてもよい。
又、水抜孔5は、上記では細長状孔5aの一端に、2個の細長状孔5a′を交差させてほぼ逆く字状にして連通形成してなるが、図(イ)に示すように、細長状孔5aの両端に、2個の細長状孔5a′を交差させてほぼく字状及び逆く字状にして連通形成し、細長状孔5aの両端側でほぼY字状を呈するようにしてもよい。
又、水抜孔5を構成する細長状孔5a,5a′の長さや幅は、夫々同じであってもよいし、適宜異なる等適宜寸法となされればよく、上面6aでの開口幅(細長状孔5a,5a′の上幅)も適宜に設定されればよいが、該幅を9〜15mm度に設定すると、車いすのキャスター、白杖の先端、ハイヒール等が落ち込まず、安全上好ましい。
更に、溝部5bは一方の細長状孔5aの一部(適宜箇所)及び/又は他方の細長状孔5a′の全部又は一部(適宜箇所)に形成されてもよく、特に溝部5bが細長状孔5a,5a′の一部に形成される場合、図(ニ)、図(イ)、(ロ)及び図(ロ)に示すように細長状孔5a,5a′の端部に形成されると溝部5bを介して表面水を細長状孔5a,5a′に導いて排水性を高めることができ好ましいが、図8(ハ)に示すように細長状孔5a,5a′の長さ方向の中途部に横架部材6の補強部材として形成されてもよい。
更に又、上記溝部5bは、図3(ニ)に示す如き断面ほぼU形状の他、断面凹形状、台形状、V形状等、上面6aから凹陥する適宜断面形状となされればよいし、その長さも適宜長さとなされればよいし、又、その溝部底面5cも細長状孔5aに向かって斜降状の一様な傾斜面となされてもよいし、図3(ロ)に示すように、細長状孔5aに向かって斜降状をなす緩傾斜面が細長状孔5aの手前で急斜面5c′となされてもよく、特にこの図3(ロ)の場合には溝部5b内の流水を急斜面5c′によってより効率よく確実に細長状孔5aに導くことができ好ましい。尚、底面5cは必ずしも傾斜面でなくともよい。
又、細長状孔5a,5a′の上端縁で上面6aから凹陥して段状に連設される凹段部5fについても、その平面形状及び連設位置も適宜であればよく、例えば図8(イ)に示す如く細長状孔5a,5a′の外周に沿いその全体を囲むようになされたり、図(イ)及び(ロ)に示す如く細長状孔5a,5a′に沿うとともにその末端で種々の平面視形状として適宜に連設できる。尚、図(ホ)、図(イ)、(ロ)においては細長状孔5a,5a′の端部に連設する凹段部5fを実線又は破線で示す。
尚又、水抜孔5の断面形状を示す図2及びの各(ロ)、図(ロ)、(ハ)、(ヘ)における横架部材6の下面形状は、水路4が円形又は方形である場合を例示しているが、これに限定されず、かかる下面形状は種々排水用構造物の排水断面に応じるとともに、水抜孔5も該下面形状に相応して水路4と連通すればよい。
又、水抜孔5は、その細長状孔5aを水路4の縦断方向にほぼ沿うようにして横架部材6の上面6aに穿設されるのが大なる排水効果を発揮して好ましいが、細長状孔5aを上記縦断方向と直交(横断方向)又は縦断方向と斜めをなして交差する方向にほぼ沿うようにして穿設されてもよく、いずれにしても細長状孔5a,5a′(溝部5b)の指向する方向が異なるようになる。
又、排水構造物における単独または複数連続する横架部材6の上面6aでの水抜孔5の配列については、図1(イ)に示すように同形の十字状の水抜孔5が同方向を向いて配列されたり、図1(ハ)に示すように隣接する同形のY形状の水抜孔5が対称状に配列されたり、或いは図10(イ)に示すように同形のY字状の水抜孔5が同方向を向いて配列されたり、図10(ロ)及び(ハ)に示すように十字状又はY字状の水抜孔がそのほぼ中心を軸に適宜回転しながら配列される等、同種又は異種のものが種々に配列されればよく、上述の点は極一部を例示したもので特に配列を限定するものではない。
尚、図1(イ)及び(ハ)、図10(イ)の場合には、細長状孔5aを水路4の縦断方向にほぼ沿うようにして水抜孔5が配列されている。
(イ)乃至(ハ)は夫々本発明の水抜孔を有する排水用構造物の例を示す斜視図。 本発明の水抜孔の一実施形態を示し、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のA−A断面図、(ハ)は表面水の回動状態と集水状態を示す説明図。 本発明の水抜孔の他の実施形態を示し、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)のB−B断面図、(ハ)は表面水の回動状態と集水状態を示す説明図、(ニ)は(イ)のC−C拡大端面図。 本発明の水抜孔の他の実施形態を示し、(イ)は表面水の回動状態と集水状態とともに示す平面図、(ロ)は(イ)のF−F断面図、(ハ)は(イ)のG−G断面図、(ニ)及び(ホ)は夫々水抜孔の他の例を示す平面図、(ヘ)は(ホ)のH−H断面図 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の水抜孔の他の実施形態を示平面図。 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の水抜孔の他の実施形態を示平面図。 発明の水抜孔の他の実施形態を示す平面図。 (イ)乃至(ハ)は夫々本発明の水抜孔の他の実施形態を示す平面図。 (イ)及び(ロ)は夫々本発明の水抜孔の他の実施形態を示す平面図。 (イ)乃至(ハ)は夫々本発明の水抜孔の配列状態の例を示す平面図
符号の説明
1 暗渠型ブロック
2 門型ブロック
3 蓋
4 水路
5 水抜孔
5a,5a′ 細長状孔
5b 溝部
5c 溝部底面
5c′ 急斜面
5f 凹段部
6 横架部材
6a 上面

Claims (4)

  1. 暗渠型や門型ブロック、蓋類等にあって、その下位に設けられる水路(4)に臨む横架部材(6)の上面(6a)と上記水路(4)を連通すべく上記横架部材(6)に穿設される水抜孔であって、水路(4)の横断方向に傾斜面となされた横架部材(6)の上面(6a)の最低部近傍に穿設される細長状孔(5a)に交差するとともに、その長手方向の異なる位置で、上記細長状孔(5a)をその長手方向と交差する方向で挟んだ反対側に夫々細長状孔(5a’)を連通形成し、各細長状孔(5a’)と細長状孔(5a)との連通部が相対向しないようにしてなる排水用構造物の水抜孔。
  2. 暗渠型や門型ブロック、蓋類等にあって、その下位に設けられる水路(4)に臨む横架部材(6)の上面(6a)と上記水路(4)を連通すべく上記横架部材(6)に穿設される水抜孔であって、水路(4)の横断方向に傾斜面となされた横架部材(6)の上面(6a)の最低部近傍に穿設される細長状孔(5a)の少なくとも一端に、2個の細長状孔(5a’)を交差させてほぼく字状又はほぼ逆く字状にして連通形成し、全体又は細長状孔(5a)の両端側でほぼY字状を呈してなる排水用構造物の水抜孔。
  3. 一方の細長状孔(5a)の一部及び/又は他方の細長状孔(5a’)の全部又は一部が上面(6a)から凹陥して閉塞されることで、その閉塞部上側が細長状孔(5a),(5a’)の長さ方向に沿う溝部(5b)となされた請求項1又は2記載の排水用構造物の水抜孔。
  4. 一方の細長状孔(5a)及び/又は他方の細長状孔(5a’)の上端縁の一部又は全体が段状をなすべく、上面(6a)から凹陥する凹段部(5f)がその上端外側に連設されてなる請求項1乃至3の何れかに記載の排水用構造物の水抜孔。
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