JP4157871B2 - 電子部品の放熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品の放熱装置、特に、回路基板に実装された半導体装置等の電子部品の放熱装置に関する。
近年、情報通信装置等の電子装置に搭載される回路基板には、大規模集積回路(LSI:Large Scale Integration Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の半導体装置等の電子部品が実装されている。電子装置は、光ファイバ等で関連する装置と接続され、情報の高速化及び大容量化が図られている。
このため、回路基板に実装される半導体装置、光ファイバ、ケーブル等の部品数も増加し、これらを回路基板に高密度に実装することが求められる。
ところで、上述の半導体装置は、動作速度の高速化に伴って消費電力が増加しており、半導体装置のジャンクション許容温度を満たすために、半導体装置の表面から効率よく放熱させる放熱体が半導体装置に装着される。上述のように、回路基板に搭載される部品は高密度に実装されることが求められるため、放熱体も省スペースで装着されることが望まれている。
図1は、従来の半導体装置の放熱装置を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は、(a)において矢印A方向から見た側面図である。(日本公開特許公報・特開平6−196883参照)。図1を参照するに、放熱装置10は、放熱体11及び固定用バネ金具12から大略構成される。
図2は、図1に示す放熱装置10の放熱体11を、図1−(a)において矢印A方向から見た側面図である。図2に示すように、放熱体11は、複数の円板状の放熱フィン11−1と、円柱状のスタッド部11−2を備える。スタッド部11−2の端部付近には、スタッド部11−2の円周に沿った溝である周溝11−3が設けられている。
図1に示すように、固定用バネ金具12は、その平面部を占める中間片12−1と折曲片12−2から成り、適度なバネ性を持つ。折曲片12−2は、回路基板13に実装された半導体装置14をまたぐように門形に折り曲げられて、中間片12−1から延在形成されている。折曲片12−2は、回路基板13のスルーホール13−1に挿入され回路基板13に取り付けられる。
中間片12−1の略中央部には、放熱体11の周溝11−2が係合する切欠き部15が設けられている。切欠き部15は、放熱体11の周溝11−2の直径と略等しい長さの幅を有する開口部15−1と、周溝11−2と略等しい長さの直径の円状の最奥部15−3と、開口部15−1と最奥部15−3とをつなぐ直線状の中間部15−2から成る。更に、中間片12−1が上下に撓みバネ変位し易くなるように、中間片12−1には、切欠き部15の回りに切欠き部15を中心に、割り溝16が交互に刻まれている。
上述の構造を有する放熱装置10において、放熱体11は、固定用バネ金具12に以下の如く固定される。
先ず、回路基板13に半導体装置14が実装され接続固定される。固定用バネ金具12は、半導体装置14をまたぐように被せられ、折曲片12−2が回路基板13のスルーホール13−1に挿入され、固定用バネ金具12の内側と半導体装置14の表面とが密着する位置で、折曲片12−2が回路基板13に折り曲げ又は半田固定される。
次に、固定用バネ金具12の切欠き部15に放熱体11の周溝11−3を係合させ、側方から放熱体11を横方向(図1−(a)において左から右への方向)に固定用バネ金具12の中央へ摺動すると、放熱体11のスタッド部11−2の端面が固定用バネ金具12と半導体装置14との間に潜り込む。固定用バネ金具12のバネ性により、放熱体11のスタッド部11−2の端面が半導体装置14の上面に密着し固定され、半導体装置14の内部で発生した熱は放熱体11により放熱される。
しかしながら、上述の放熱装置10は、以下の問題点を有する。図3は、従来の放熱装置10の問題点を説明するための図であり、(a)は斜視図であり、(b)は(a)において矢印B方向から見た図である。
図3に示すように、放熱体11の移動方向に、他の部品(図3における光ファイバ17及び回路素子18−1及び18−2)が実装されている場合には、放熱体11を切欠き部15の開口部15−1を介して矢印Cで示す方向に固定用バネ金具12に取り外そうとしても、図3−(b)において点線で示すように、放熱体11は他の部品(図3における光ファイバ17及び回路素子18−1及び18−2)と干渉してしまう。従って、放熱体11を着脱する前に予め、当該他の部品(光ファイバ17及び回路素子18−1及び18−2)を移動させなければならない。
また、放熱体11は横方向(図1−(a)において左から右への方向)に切欠き部15へ差し込まれて固定用バネ金具12に取り付けられる。よって、放熱体11の取り付け/取り外しのために放熱フィン11の略直径分に相当する約30〜40mm四方の領域が必要とされ、回路基板への部品の高密度実装を阻害することとなる。
また、放熱体11の取り付けが必要とされる複数の電子部品を互いに近づけて回路基板13に実装する場合に、従来の放熱装置10では、放熱体11の取付け/取り外しの順序に制約が生じる。例えば、電子部品を実装するための領域を効率よく確保するために、放熱体11の周囲に巻きつけるように光ファイバ17の配線が必要となる場合には、放熱体11を、光ファイバ17を回路基板13に実装する前に取り付ける必要がある。
更に、電子装置の動作中に、放熱体11自身が高温となっていることが多い。従って、光ファイバ17等のケーブル等が放熱体11に接触すると、光ファイバ17等のケーブル等の表面が損傷するおそれがある。その結果、光ファイバ17等のケーブル等において正常に信号が伝送されなくなり、電子装置の動作不良を引き起こすおそれがある。
また、上述のように、放熱体11には、固定用バネ金具12と係合するための周溝11−3が形成されている。しかるに、この周溝11−3を用いる場合は、スタッド部11−2の径が細くなるので、この部分が熱伝導のボトルネックとなり、放熱体11の放熱効果を阻害する一因となる。
更に、従来例の構造では、固定用バネ金具12が放熱体11を抑える力が均等にかからないため、放熱体11への熱伝導性は必ずしも良くない。
また、半導体装置14等が動作不良を起こした場合、半導体装置14の表面に表示されている製造メーカ、型格等の情報を簡単に確認できることが求められるにも拘らず、固定用バネ金具12に放熱体11を取り付けるために設けられた切欠き部15−1乃至15−3によって形成される切り欠きの面積は小さいため、放熱体11を取り外した状態で上記情報の表示を確認できない場合がある。この場合、上記情報の表示を確認するためには、固定用バネ金具12を取外さなければならない。
更に、固定用バネ金具12のバネは持ち上げにくいため、放熱体11を容易に固定用バネ金具12から取り外すことができない。
なお、日本公開特許公報・特開平4−284654には、形状記憶合金薄板から成る係着片を用いて放熱体を支持する半導体装置の放熱構造が開示されているが、かかる構造では、材料が特定され、構造が複雑になるとともに、少なくとも一定温度以下でなければ係着片が元の状態に戻らず放熱体を取り外すことができないという不都合も存在していた。
そこで、本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、放熱の対象となる電子部品に確実に密着し効率よく放熱することができ、更に、簡易な構造で容易に放熱体を取り付け又は取り外しすることができる電子部品の放熱装置を提供することにある。
より具体的には、本発明の目的は、回路基板に取り付けられた弾性部材を介して、前記回路基板に実装された電子部品に放熱体を密着させて、前記電子部品を冷却する放熱装置において、前記放熱体は、複数の突起部を備え、前記弾性部材は、前記放熱体の前記突起部と係合する係合部と、前記放熱体が内挿される放熱体挿通穴形成部とを備え、前記係合部は、前記放熱体挿通穴形成部の周に沿って、前記放熱体挿通穴形成部と略垂直に設けられ、前記放熱体が回動されて前記突起部が前記係合部と係合すると、前記弾性部材から前記放熱体に押圧が作用し前記放熱体の前記底面が前記電子部品に密着することを特徴とする電子部品の放熱装置により達成される。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る放熱装置30を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)において矢印D方向から見た側面図であり、(c)は(a)において矢印E方向から見た側面図である。
図4を参照するに、本発明の第1の実施形態に係る放熱装置30は、放熱体40及び弾性部材の一例である固定用バネ金具50から大略構成される。放熱体40は、固定用バネ金具50に取り付けられる。
図5は、図4に示す放熱体40の構造を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)において矢印F方向から見た側面図である。
図5を参照するに、熱伝導度が良好なアルミニウム等の金属材料からなる放熱体40は、円柱状の第1スタット部41−1、第1スタット部41−1よりも小さい円形断面を有する円柱状の第2スタット部41−2、及び複数枚の円板状の放熱フィン42から大略構成される。
第1スタット部41−1は、放熱体40の底部として設けられている。放熱フィン42は、第1スタット部41−1の上部に設けられた第2スタッド部41−2の側壁部分に重畳的に設けられている。
放熱体40の底部である第1スタット部41−1の底面44は、後述する固定用バネ金具50の放熱体挿通穴形成部53(図6参照)よりも僅かに小さく、放熱体40が半導体装置32の上面と密着する面として機能する。また、第1スタッド部41−1の側壁(側面)部分は、断面形状が、底面44と同一形状を有しており、第1スタット部41−1を放熱体挿通穴形成部53(図6参照)に案内する案内部として機能する。
第1スタッド部41−1の側壁(側面)部分には、2つの係合用突起部43が、第1スタッド部41−1の断面において直線状に第1スタッド部41−1の外側へ突出するように設けられている。係合用突起部43は、ピン状の形状を有している。係合用突起部43は、第1スタッド部41−1の側面との一体化切削によって、又は、第1スタッド部41−1の側面から第1スタッド部41−1の中心に向って穴部を形成し当該穴部にピンを圧入すること等によって、第1スタッド部41−1の側面上に形成されている。
後述するように、放熱体40が固定用バネ金具50に取り付けられ、係合用突起部43は係合部56(図4及び図6参照)と係合する。
なお、本実施形態では、2つの係合用突起部43が設けられているが、本発明はこれに限られず、2つ以上であればその数に限定はなく、第1スタッド部41−1の断面において放射状に設けられていてもよい。但し、係合用突起部43を1つのみとすることはできない。係合用突起部43を1つのみとしたのでは、放熱体40が固定用バネ金具50に取り付けられたときに、放熱体40の第1スタッド部41−1の底面44が、放熱対象の半導体装置等の電子部品に均一に面接触することができないからである。
図6は、図4に示す固定用バネ金具50の構造を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)において矢印G方向から見た側面図であり、(c)は(a)において矢印H方向から見た側面図である。
図6を参照するに、適度なバネ弾性をもつ金属薄板バネ等の材料から成る固定用バネ金具50は、外形が略正方形状を有する上面部51と、上面部51の四隅から延在し下向きに折り曲げられて形成された4つの折曲片52等から大略構成される。
上面部51の略中央には、放熱体40の第1スタッド部41−1(図4及び図5参照)が有する円板形状の面よりも大きく、且つ、放熱体40の放熱フィン42(図4及び図5参照)が有する円板形状の面よりも小さい略円形状の放熱体挿通穴形成部53が設けられている。なお、本実施形態では、放熱体挿通穴形成部53は略円形状を有しているが、本発明はこれに限られず、略矩形形状のほか多角形状であってもよい。
放熱体挿通穴形成部53の周の2箇所において直線状に、案内部55が、放熱体40の第1スタッド部41−1(図4及び図5参照)が有する円板形状の面の外周と僅かな隙間をもって略垂直かつ上向きに延在して設けられている。後述するが、放熱体40(図4及び図5参照)を固定用バネ金具50に取り付けるためには放熱体40を放熱体挿通穴形成部53の内部において回動させる必要があり、案内部55は、放熱体40を放熱体挿通穴形成部53の内部に入れ円滑に放熱体挿通穴形成部53の円周方向に回動できるように案内する機能を果たす。従って、案内部55により、放熱体40の固定用バネ金具50への取り付け及び組み立てが容易となる。
放熱体挿通穴形成部53の周の2箇所であって、案内部55が設けられている箇所と約90度離間した位置において直線状に、係合部56が、放熱体40の第1スタッド部41−1(図4及び図5参照)が有する円板形状の面の外周と僅かな隙間をもって、上向き且つ略垂直に延在している。係合部56には切り込み部56−1が形成され、切り込み部56−1の奥側には、略半円の凹形状の回動停止部56−2が形成されている。
放熱体40(図4及び図5参照)が放熱体挿通穴形成部53の内部に挿入され、案内部55と相俟って係合部56によって、放熱体40の回動が案内される。放熱体40が所定の角度回動させられ、放熱体40の第1スタッド部41−1(図4及び図5参照)の側壁(側面)部分に突出されて形成されている係合用突起部43(図4及び図5参照)が係合部56の回動停止部56−2と係合し収容されると、放熱体40の底面44(図4及び図5参照)は半導体装置32の上部の表面に押し付けられ、かかる状態が維持されたまま放熱体40は固定用バネ金具50に固定される。
係合部56の回動停止部56−2は、略半円の凹形状を有しているため、かかる状態において振動や熱応力等が作用し、放熱体40の回動が戻って放熱体40が固定用バネ金具50から脱落することが防止される。なお、係合部56の回動停止部56−2の形状は、上述の係合用突起部43との係合の役割を果たす限り、略半円の凹形状に限らず、略半矩形の凹形状であってもよい。
上面部51の四隅から延在し門形状に折り曲げられて形成された4つの折曲片52は、図4及び図6−(b)及び図6−(c)において一点鎖線で示す回路基板31のスルーホール31−1に挿入される。固定用バネ金具50は、図4に示すLSI等の半導体装置32をまたぐように回路基板31に取り付けられる。
折曲片52の先端には固定リード部52−1が折曲片52から延伸して設けられている。固定リード部52−1が回路基板31のスルーホール31−1に挿入され、内側に折り曲げ又は半田付けによって固定されて、固定用バネ金具50は回路基板31に固着される。
次に、放熱体40を回動して固定用バネ金具50に取り付ける方法を説明する。
図7は、放熱体40を回動して固定用バネ金具50に取り付ける方法を説明するための図であり、(a)は、2つの係合用突起部43が、図6において一点鎖線αで示す位置上にある場合において、図6の矢印Hの方向から放熱体40及び固定用バネ金具50を見たときの側面図であり、(b)は、2つの係合用突起部43が、図6において一点鎖線βで示す位置上にある場合において、図6の矢印Hの方向から放熱体40及び固定用バネ金具50を見たときの側面図であり、(c)は、2つの係合用突起部43が、図6において一点鎖線γで示す位置上にある場合において、図6の矢印Hの方向から放熱体40及び固定用バネ金具50を見たときの側面図である。
図7を参照するに、図7−(a)に示す状態では、放熱体40は放熱体挿通穴形成部53の内部に挿入され、案内部55と係合部56によって回動が案内され、係合用突起部43が、図6において一点鎖線αで示す位置上にある。このとき、係合用突起43は、未だ係合部56と係合していない。
放熱体40を更に、図6に示す矢印Iで示す方向に回動すると、図7−(b)に示す状態となる。図7−(b)に示す状態では、係合用突起部43が、図6において一点鎖線βで示す位置上にある。この状態では、係合用突起部43は切り込み部56−1の下面を摺動する。図7−(a)に示すように、放熱体40の回動前の状態では、係合用突起部43は切り込み部56−1の下面よりも高い位置にあるため、放熱体40を回動して係合用突起部43が切り込み部56−1の中に入って図7−(b)に示す状態になると、係合部56が延在している固定用バネ金具50の上面部51は上側に引き上げられる。
放熱体40を、図7−(b)に示す状態から、図6に示す矢印Iで示す方向に更に回動すると、図7−(c)に示す状態となる。図7−(c)に示す状態では、係合用突起部43が、図6において一点鎖線γで示す位置上にある。この状態では、係合用突起部43は係合部56の切り込み部56−2と係合し収容される。このとき、放熱体40の回動は停止され、且つ、放熱体40の底面44は半導体装置32の上部の表面に押し付けられる。かかる状態が維持されたまま、半導体装置32が如何なる温度を有するかにかかわらず、放熱体40は固定用バネ金具50に固定される。
即ち、係合用突起部43が固定用バネ金具50の係合部56とプリント回線板31上に実装された半導体装置32の表面との間に割り込むことにより、固定用バネ金具50のバネ弾性力が、放熱体40に設けられた係合用突起部43を半導体装置32方向に押し付ける力として作用し、放熱体40のスタッド部41−1及び41−2が半導体装置32の表面に一定の圧力をもって押し付けられる。このため、図7−(c)に示されるように、図7−(a)と比較するに僅かに上方向のバネ撓みとなって現れている。
かかる構造の下、図4に示すように、回路基板31に取り付けられた固定用バネ金具50の放熱体挿通穴形成部53を介して、放熱体40は、回路基板31に実装された半導体装置32上に密着させられる。従って、半導体装置32が如何なる温度であっても、固定用バネ金具50のバネ弾性力のみで放熱体40を放熱対象の半導体装置32に対してバランス良く押し付けるよう、押圧が放熱体40に作用され、確実に放熱体40が半導体装置32に密着され、この状態が維持される。よって、放熱体40の第1スタッド部41−1の底面44が放熱対象の半導体装置32に均一に面接触され確実に放熱をすることができ、半導体装置32の放熱特性の向上を図ることが可能となる。
また、放熱体挿通穴形成部53、即ち、固定用バネ金具50の開口面積を大きく取れるため、放熱体40を取り外すことで、従来困難であった半導体装置32の部品情報に関する表示を容易に判読することができる。
更に、回路基板31に対して、放熱体40を垂直方向から半導体装置32の上部の表面に着脱することが可能で、放熱体44の周辺に配置される他の電子部品の高さに関する制限や当該配置が禁じられる領域の設定等の制限を緩和することが出来る。また、電子部品の配置を禁ずる領域に設けられた光ファイバ等を除外することなく、簡易な構造で、容易に放熱体40の着脱をすることが可能となる。よって、電子部品等の回路基板31への設計ミスを低減することができる。
更に、放熱体40を回動させて、回路基板31に実装された半導体装置32をまたぐように回路基板31に設けられた固定用バネ金具50に放熱体40を係合することができるため、放熱体40の着脱操作は容易となる。また、放熱体40は、回動操作によって回路基板31に実装された半導体装置32に着脱されるため、半導体装置32や回路基板31上に半田付けされた部分に対して損傷を与えにくい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下の説明において、第1の実施形態と同じ部分については図面中において同じ番号を付し、その説明を省略する。
上述の第1の実施形態では、図4、図5及び図7に示されるように、円柱状の第1スタット部41−1、第1スタット部41−1よりも小さい円形断面を有する円柱状の第2スタット部41−2、及び複数枚の円板状の放熱フィン42から大略構成される放熱体40が用いられている。第2の実施形態では、かかる放熱体40の代わりに、図8及び図9に示される放熱体140が用いられている。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る放熱装置130を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)において矢印J方向から見た側面図であり、(c)は(a)において矢印K方向から見た側面図である。
図8を参照するに、本発明の第2の実施形態に係る放熱装置130は、放熱体140及び第1の実施形態に用いられている固定用バネ金具50から大略構成される。放熱体140は、固定用バネ金具50に取り付けられる。
図9は、図8に示す放熱体140の構造を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)において矢印L方向から見た側面図であり、(c)は(a)において矢印M方向から見た側面図である。
図9を参照するに、本発明の第2の実施形態に係る放熱装置130の放熱体140は、円柱状のスタッド部141及びスタッド部141の上面に形成された複数の放熱突起部142から大略構成される。スタット部141は、放熱体140の底部として設けられている。放熱突起部142は、スパイク状に、スタッド部141の上面に略等間隔で、上向き且つ略垂直に設けられている。
スタッド部141の側壁(側面)部分には、第1の実施形態と同様に2つの係合用突起部143が、スタッド部141外側へ突出するように、スタッド部141の断面において直線状に設けられている。
図8を参照するに、放熱体140が固定用バネ金具50に取り付けられると、第1の実施形態と同様に、係合用突起部143は係合部56と係合する。第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が奏される。
ところで、図10は、図9に示す放熱体140の回動を幇助するアダプタ部材100を示す図である。
図10において、(a)は放熱体140にアダプタ部材100を嵌合させる前の状態を示した図であり、(b)は放熱体140にアダプタ部材100を嵌合させたときの透視図である。
円柱状のアダプタ部材100の内部には、スタッド部141の上面に略等間隔で設けられているスパイク状の放熱突起部142の断面形状よりも大きな断面を有する放熱突起収容穴形成部101が、放熱突起部142同士の間隔と略等間隔に複数形成されている。
放熱体140を固定用バネ金具50に取り付ける場合には、先ず、アダプタ部材100によって放熱体140を被覆し、放熱体140の放熱突起部142をアダプタ部材100の放熱突起収容穴形成部101に挿入し差し込んで嵌合させる。次いで、操作者は、手でアダプダ部100を回動操作し、係合用突起部143と係合部56との係合完了後に、アダプタ部材100を取り外す。
アダプタ部材100を放熱体140に嵌合させて操作することにより、放熱体140の回動を容易にするよう幇助することが出来る。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。以下の説明において、第1の実施形態と同じ部分については図面中において同じ番号を付し、その説明を省略する。
上述の第1及び第2の実施形態では、図6に示されるように、放熱体挿通穴形成部53の周の2箇所において案内部55が、また、放熱体挿通穴形成部53の周の2箇所であって案内部55が設けられている箇所と約90度離間した位置において係合部56が夫々設けられている固定用バネ金具50が用いられていた。第3の実施形態では、かかる固定用バネ金具50の代わりに、図11及び図12に示される固定用バネ金具150が用いられている。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る放熱装置230を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)において矢印N方向から見た側面図であり、(c)は(a)において矢印O方向から見た側面図である。
図11を参照するに、本発明の第3の実施形態に係る放熱装置230は、第1の実施形態に用いられている放熱体40及び固定用バネ金具150から大略構成される。放熱体40は、固定用バネ金具150に取り付けられる。
図12は、図11に示す固定用バネ金具150の構造を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は(a)において矢印P方向から見た側面図である。
図12を参照するに、適度なバネ弾性をもつ金属薄板バネ等の材料から成る固定用バネ金具150は、外形が略正方形状を有する上面部151と、上面部151の四隅から延在し、固定用バネ金具150の外形形状が門形になるように下向きに折り曲げられて形成された4つの折り曲げ片152から大略構成される。
上面部151の略中央には、放熱体40の第1スタッド部41−1が有する円板形状の面よりも大きく、且つ、放熱体40の放熱フィン42が有する円板形状の面よりも小さい略円形状の放熱体挿通穴形成部153が設けられている。なお、本実施形態では、放熱体挿通穴形成部153は略円形状を有しているが、本発明はこれに限られず、略矩形形状のほか多角形状であってもよい。
上面部151の外周、即ち、外縁部を構成する4辺のうち、2辺の略中央において直線状に、案内部155が、放熱体40の第1スタッド部41−1が有する円板形状の面の外周と所定の間隔をもって、上向き且つ略垂直に、前記2辺から延在して設けられている。なお、案内部155の機能は、第1及び第2の実施形態における案内部55と同じである。
上面部151の外周、即ち、外縁部を構成する4辺のうち、上述の案内部155が設けられていない2辺の略中央において直線状に、係合部156が、放熱体40の第1スタッド部41−1が有する円板形状の面の外周と所定の間隔をもって、上向き且つ略垂直に、当該2辺から延在して設けられている。係合部156には、第1及び第2の実施形態における係合部56と同様に、切り込み部156−1が形成され、切り込み部156−1の奥側には、略半円の凹形状の回動停止部156−2が形成されている。
第1の実施形態と同様に、放熱体40が放熱体挿通穴形成部153の内部に挿入され、案内部155と係合部156によって放熱体40の回動が案内される。放熱体40が所定の角度回動され、放熱体40の第1スタッド部41−1の側壁(側面)部分に外側に突出されるように形成されている係合用突起部43が回動停止部156−2と係合し収容されると、放熱体40の回動は停止され、且つ、放熱体40の底面44が半導体装置32の上部の表面に押し付けられる。かかる状態が維持されたまま、放熱体40は固定用バネ金具50に固定される。
係合部156の回動停止部156−2は、略半円の凹形状を有しているため、かかる状態において、振動や熱応力等が作用して放熱体40の回動が戻り、その結果、放熱体40が固定用バネ金具150から脱落することが防止される。なお、係合部156の回動停止部156−2の形状は、上述の係合用突起部43との係合の役割を果たす限り、略半円の凹形状に限らず、略半矩形の凹形状であってもよい。
上面部151の四隅から延在し、門形になるように折り曲げられて形成された4つの折曲片52は、図11及び図12において一点鎖線で示す回路基板31のスルーホール31−1に挿入され、固定用バネ金具150は、図10に示すLSI等の半導体装置32をまたぐように回路基板31に取り付けられる。
かかる構造の下、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果が奏される。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。以下の説明において、第1の実施形態と同じ部分については図面中において同じ番号を付し、その説明を省略する。
図13は、本発明の第4の実施形態に係る放熱装置330の斜視図である。図13を参照するに、本発明の第4の実施形態に係る放熱装置330は、放熱体240及び固定用バネ金具250から大略構成される。放熱体240は、固定用バネ金具250に取り付けられる。
なお、図14には、図13に示す放熱装置330の構造が示されているが、放熱体240の固定用バネ金具250への取り付け構造については後述する。
図15は、図13に示す放熱体240の斜視図である。図15を参照するに、熱伝導度が良好なアルミニウム等の金属材料からなる放熱体240は、第1の実施形態に係る放熱装置30の放熱体40と同様に、円柱状の第1スタット部241−1、第1スタット部241−1よりも小さい円形断面を有する円柱状の第2スタット部241−2、及び複数枚の円板状の放熱フィン242から大略構成される。第1スタット部241−1は、放熱体240の底部として設けられ、底面244を下面に備える。第2スタット部241−2は第1スタット部241−1の上部に設けられている。放熱フィン242は、第2スタッド部41−2の側壁部分に重畳的に備えられている。
第1スタッド部241−1の側壁(側面)部分には、2つの係合用突起部243が、第1スタッド部241−1の外側へ突出するように、第1スタッド部241−1の断面において直線状に設けられている。係合用突起部243は、ピン状の形状を有している。放熱体240が固定用バネ金具250に取り付けられると、後述するように係合用突起部243は係合部256(図13、図14及び図16参照)と係合する。
第4の実施形態に係る放熱装置230の放熱体240は、以下の点で第1の実施形態に係る放熱装置30の放熱体40と相違する。即ち、放熱体240の最上部に位置する放熱フィン242の上面の略中央部に、図15において点線で示す第2スタッド部41−2の円形断面の直径より僅かに短くなるように、スリット形成部245が形成されている。
従って、コインやドライバ等(図示を省略する)をスリット形成部245に差し込み、スリット形成部245に差し込んだコインやドライバ等を操作者の指で摘んで、放熱体240を回動操作することが出来る。
図16は、図13に示す固定用バネ金具250の構造を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は(a)においてY1−Y2方向に見た図である。
図16を参照するに、適度なバネ弾性をもつ金属薄板バネ等の材料から成る固定用バネ金具250は、外形が略正方形状を有する上面部251と、上面部251の外縁部、即ち、4辺のうち、互いに対向する2辺の全長から下向き(図16におけるY2方向)且つ略垂直に延在して形成された案内部255と、上面部251の外縁部、即ち、4辺のうち、上記の案内部255が設けられていない2辺の略中央から下向き(図16におけるY2方向)に延在して形成された係合部256から大略構成される。上面部251及び2つの案内部255により、固定用バネ金具250は略門形の外形形状を有する。
案内部255の夫々の端部の2箇所の隅には、折り曲げ片252が内側に折り曲げられて形成されている。折り曲げ片252の先端には固定リード部252−1が延伸して設けられているが、内側に折り曲げ又は半田付けによって回路基板31に固定され、固定用バネ金具250は、図13に示すLSI等の半導体装置32をまたぐように回路基板31に固着される。
上面部251の略中央には、放熱体240の放熱フィン242(図15参照)が有する円板形状の面よりも僅かに大きい略円形状の放熱体挿通穴形成部253が形成されている。なお、本実施形態では、放熱体挿通穴形成部253は略円形状を有しているが、本発明はこれに限られず、略矩形形状のほか多角形状であってもよい。
案内部255は、第1の実施形態に係る放熱装置30の案内部55と同様に、放熱体240を放熱体挿通穴形成部253の内部に入れて円滑に放熱体挿通穴形成部253の円周方向に回動できるように案内する機能を果たす。案内部255により、放熱体240の固定用バネ金具250への取り付け及び組み立てが容易となる。案内部255の縦方向(図16におけるY1−Y2方向)の長さは、図13に示すように、半導体装置32の縦方向(図16におけるY1−Y2方向)の長さと放熱体240の縦方向(図16におけるY1−Y2方向)の長さとの和に略等しい。従って、放熱体240が固定用バネ金具250に取り付けられると、固定用バネ金具250の上面部251は、放熱体240の最上部に位置する放熱フィン242の上面と略等しい高さに位置される。
係合部256は、上面部251の4辺のうち上記の案内部255が設けられていない2辺の略中央から、放熱フィン242が位置している箇所まで、上面部251に対し略垂直且つ下向き(図16におけるY2方向)に上面部251から延在形成されている。係合部256は、一番下に放熱フィン242が位置している箇所から更に、内側(図16におけるZ1又はZ2方向)に僅かに折れ曲がるように、半導体装置32(図13参照)の上面近傍まで延在形成されている。
係合部256において、一番下に設けられている放熱フィン242が位置している箇所から半導体装置32(図13参照)の上面近傍まで内側(Z1又はZ2方向)に僅かに折れ曲がるように形成されている部分には、第1スタッド部241−1の側壁(側面)部分に突出されて形成されている係合用突起部243を収容して、放熱体240の回動を停止するストッパーとして機能する略半円の凹形状の回動停止部256−2が形成されている。
係合部256は更に、半導体装置32(図13参照)の上面近傍において、半導体装置32(図13参照)の上面と略平行(Z1又はZ2方向)に延在形成され、調整部256−1を構成する。後述するが、調整部256−1は、放熱体240が固定用バネ金具250に取り付けられた際に、放熱体240の底面244が半導体装置32の上部の表面(上面)を押下する押下力を一定に維持する機能を果たす。
次に、放熱体240の固定用バネ金具250への取り付け方法について説明する。
図14は、図13に示す放熱装置330の構造を示す図であり、(a)は図13においてY1−Y2方向に見た透視図であり、(b)は図13においてZ1−Z2方向に見た透視図であり、(c)は図13においてX1−X2方向に見た透視図である。
図13及び図14を参照するに、先ず、放熱体240が放熱体挿通穴形成部253の内部に挿入され、操作者はコインやドライバ等をスリット形成部245に差し込み、リット形成部245に差し込んだコインやドライバ等を操作者の指で摘んで、コインやドライバ等を用いて放熱体240を所定の角度回動操作する。放熱体240の回動は、案内部255と係合部256によって案内される。
放熱体240の第1スタッド部241−1の側壁(側面)部分に突出されて形成されている係合用突起部243が係合部256の回動停止部256−2と係合し収容されると、放熱体240の底面244は半導体装置32の上面を押下し、かかる状態が維持されたまま放熱体240は固定用バネ金具250に固定される。このようにして、半導体装置32にて発生した熱を放熱体240に伝導させ、半導体装置32は冷却される。
ここで、半導体装置32と放熱体240との熱伝導率は、半導体装置32の上面及び放熱体240の底面244の表面の状態、材質、各々が押し付けられる力等により変化し、固定用バネ金具250による放熱体240の半導体装置32への密着度に左右される。従って、放熱体240による一定の放射性能を確保するためには上述のパラメータを一定にする必要がある。
例えば、半導体装置32の部品公差により部品高さが小さくなった場合、固定用バネ金具250の半田付け時に発生する回路基板31の表面からの浮きが大きくなった場合等は、半導体装置32の上面と固定用バネ金具250の間隔が所定の寸法よりも大きくなる。そうすると、放熱体240に作用する押下力は小さくなり、放射性能は低下する。
また、半導体装置32の部品公差により部品高さが高くなった場合、固定用バネ金具250の半田付け時に発生する回路基板31の表面からの浮きが小さくなった場合等は、半導体装置32の上面と固定用バネ金具250の間隔が所定の寸法よりも小さくなる。そうすると、放熱体240に作用する押下力は過剰となり、半導体装置32が破損したり、或いは、半導体装置32の直下に設けられている回路基板31が下方向に凸状に反ってしまい、半導体装置32が半田付けで固定されている回路基板31の表面のフットプリントから剥離するおそれがある。
しかしながら、本実施形態では調整部256−1により、調整部256−1の先端に位置する半導体装置32の上面に接する曲げと回動停止部256−2の上面との寸法精度が確保され、半導体装置32の上面と放熱体240との相対位置が一定とされる。この結果、半導体装置32の上面に対する放熱体240の押下力は一定に維持され、放射性能のばらつきを無くして放射性能を一定にすることができる。
また、係合部256の回動停止部256−2は、略半円の凹形状を有しているため、かかる状態において振動や熱応力等が作用して放熱体240の回動が戻り、放熱体240が固定用バネ金具250から脱落してしまうことが防止される。なお、係合部256の回動停止部256−2の形状は、上述の係合用突起部43との係合の役割を果たす限り、略半円の凹形状に限らず、略半矩形の凹形状であってもよい。
更に、本実施形態では、上述のように、固定用バネ金具250の上面部251は、放熱体240の最上部に位置する放熱フィン242の上面と略等しい高さに位置されている。更に、案内部255及び係合部256は、固定用バネ金具250の上面部251からプリント回線板31が位置する方向に形成されている。よって、固定用バネ金具250全体で、放熱体240及びその周囲を被覆する構造となっている。
従って、第1乃至第3の実施形態と同様に、放熱体240と固定用バネ金具250とは、係合用突起部243のみを接触点として係合されているため、放熱フィン242から係合用突起部243に対してのみ熱伝導され、固定用バネ金具250全体に熱伝導されることが防止される。よって、仮に、放熱体240及びその周囲を被覆する固定用バネ金具250の周囲に設けられている光ファイバやケーブルが固定用バネ金具250に接触しても、放熱体240から発せられる熱が、
固定用バネ金具250を介して光ファイバやケーブルに熱伝導されることが回避される。即ち、光ファイバやケーブルに対する保護機能を有する固定用バネ金具250によって、電子装置の動作中に放熱体240に直接接触し放熱体240から発せられる熱によって光ファイバやケーブル等が損傷されることを防止することができる。
なお、第4の実施形態において、第1の実施形態と同様の効果も奏することが出来ることは言うまでもない。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の他の目的、特徴及び利点は添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことにより一層明瞭となるであろう。
従来の半導体装置の放熱装置の放熱装置を示す図である。 図1に示す従来の放熱装置10の放熱体11を、図1−(a)において矢印A方向から見た側面図である。 従来の放熱装置10の問題点を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る放熱装置30を示す図である。 図4に示す放熱体40の構造を示す図である。 図4に示す固定用バネ金具50の構造を示す図である。 放熱体40を回動して固定用バネ金具50に取り付ける方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る放熱装置130を示す図である。 図8に示す放熱体140の構造を示す図である。 図9に示す放熱体140の回動を幇助するアダプタ部材100を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る放熱装置230を示す図である。 図11に示す固定用バネ金具150の構造を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る放熱装置330の斜視図である。 図13に示す放熱装置330の構造を示す図である。 図13に示す放熱体240の斜視図である。 図13に示す固定用バネ金具250の構造を示す図である。

Claims (12)

  1. 回路基板に取り付けられた弾性部材を介して、前記回路基板に実装された電子部品に放熱体を密着させて、前記電子部品を冷却する放熱装置において、
    前記放熱体は、複数の突起部を備え、
    前記弾性部材は、前記放熱体の前記突起部と係合する係合部と、前記放熱体が内挿される放熱体挿通穴形成部とを備え、
    前記係合部は、前記放熱体挿通穴形成部の周に沿って、前記放熱体挿通穴形成部と略垂直に設けられ、
    前記放熱体が回動されて前記突起部が前記係合部と係合すると、前記弾性部材から前記放熱体に押圧が作用し前記放熱体の前記底面が前記電子部品に密着することを特徴とする電子部品の放熱装置。
  2. 前記係合部は、前記放熱体挿通穴形成部が設けられた面の外縁部において、前記放熱体挿通穴形成部と略垂直に設けられることを特徴とする請求項1記載の電子部品の放熱装置。
  3. 前記係合部は、凹状に形成された回動停止部を含み、前記回動停止部に前記放熱体の突起部が収容されると、前記放熱体の回動が停止されることを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品の放熱装置。
  4. 前記放熱体は、前記突起部が側面に形成された底部を含むことを特徴とする請求項1乃至いずれか一項記載の電子部品の放熱装置。
  5. 前記放熱体は、前記底部の上部に重畳的に設けられた放熱フィンを含むことを特徴とする請求項記載の電子部品の放熱装置。
  6. 前記放熱体は、前記底部の上面にスパイク状に複数形成された放熱突起部を含むことを特徴とする請求項記載の電子部品の放熱装置。
  7. 前記複数の放熱突起部を収容する放熱突起収容穴形成部を内部に設けたアダプタ部材を更に備えたことを特徴とする請求項記載の電子部品の放熱装置。
  8. 前記弾性部材は、前記放熱体挿通穴形成部の内部における前記放熱体の回動を案内する案内部を更に備えることを特徴とする請求項1乃至いずれか一項記載の電子部品の放熱装置。
  9. 前記弾性部材の前記放熱体挿通穴形成部は、前記放熱体の上面と略等しい高さの位置に形成され、
    前記弾性部材は、前記放熱体挿通穴形成部における前記放熱体の回動を案内する案内部を更に備え、
    前記係合部及び前記案内部は、前記放熱体挿通穴形成部が設けられた面の外縁部において回路基板の位置する方向に形成されることを特徴とする請求項1記載の電子部品の放熱装置。
  10. 前記係合部は、前記放熱体の底面が前記電子部品の上面を押下する押下力を略一定に維持する調整部を含むことを特徴とする請求項記載の電子部品の放熱装置。
  11. 前記弾性部材は、門形に折曲した折曲片を備え、前記折曲片を前記回路基板に取り付けることによって、前記電子部品をまたぐように前記回路基板に固着されることを特徴とする請求項1乃至10記載の電子部品の放熱装置。
  12. 回路基板に取り付けられた弾性部材を介して、前記回路基板に実装された電子部品に放熱体を密着させて、前記電子部品を冷却する放熱装置において、
    前記放熱体は、複数の突起部を備え、
    前記弾性部材は、前記放熱体の前記突起部と係合する係合部と、前記放熱体が内挿される放熱体挿通穴形成部とを備え、
    前記放熱体が回動されて前記突起部が前記係合部と係合すると、前記弾性部材から前記放熱体に押圧が作用し前記放熱体の前記底面が前記電子部品に密着し、
    前記係合部は、凹状に形成された回動停止部を含み、前記回動停止部に前記放熱体の突起部が収容されると、前記放熱体の回動が停止されることを特徴とする電子部品の放熱装置。
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