JP4156970B2

JP4156970B2 - 医療用画像診断装置

Info

Publication number: JP4156970B2
Application number: JP2003128670A
Authority: JP
Inventors: 弘行大関; 和明井上
Original assignee: Hitachi Medical Corp
Current assignee: Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Priority date: 2003-05-07
Filing date: 2003-05-07
Publication date: 2008-09-24
Anticipated expiration: 2023-05-07
Also published as: JP2004329525A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検体を搭載して移動可能な医療用寝台を備える医療用画像診断装置に係り、特に、その医療用寝台を容易にかつ正確で安全にガントリーに接続する機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
医療用画像診断装置のガントリーに接続されている医療用寝台の中には、ガントリーから切り離し、被検体を搭載してから検査室内へ持ち込んで再びガントリー接続するストレッチャーとして使用されるものがある。
【０００３】
この様な移動可能な医療用寝台は、撮像を行うに際して医療用寝台を上下、左右、前後方向に動作させる必要があるため、ガントリーから切り離した状態でも同様の機能を独立して行える必要がある。そのため、各動作を行うために駆動機構および電源を搭載しなければならず、医療用寝台自体の重量が非常に重くなってしまう。
【０００４】
また、ガントリー側には医療用寝台を接続するための機構部分が収納された接続部があり、操作者は手押しでその接続部に医療用寝台を合わせながら接続しなければならない。構造上、この接続部はガントリーの床部分に配置されており、操作者は医療用寝台の陰になって見えない接続部をめがけて医療用寝台を手押しする必要がある。
【０００５】
図1には、医療用画像診断装置として磁気共鳴診断装置を例にして、従来の接続方法を示す。操作者6が医療用寝台1のハンドル5を手押して、ガントリー3側の接続ボックス（接続部）4に医療用寝台1の寝台接続部７を接続することにより、医療用寝台１をガントリー3に接続する。
【０００６】
ストレッチャーに搭載された被検体を医療用画像診断装置に移し換える公知例として[特許文献1]と[特許文献2]がある。[特許文献1]はストレッチャーを医療用寝台に直列に接続して、天板をストレッチャー側から医療用寝台側に移し換えることにより、被検体を移動するものである。また、[特許文献1]はストレッチャーを医療用寝台に並列に接続すること以外は、本質的に[特許文献1]と変わらない。
【０００７】
【特許文献１】
特開平7-148156号公報
【特許文献２】
特開平7-100131号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
上記の様な操作者が手押しで医療用寝台をガントリーに接続する場合は、接続までに何度か医療用寝台の前に回り、接続部への衝突がないことを確認しながら接続動作をしなければならず、操作者にとって、非常に効率が悪く操作しづらい。
【０００９】
図1の例では、操作者6は接続ボックス4が医療用寝台1に隠れて見えなくなるので、接続までに何度か医療用寝台1の前に回り、接続ボックス４への衝突がないことを確認しながら接続動作をしなければならない。
【００１０】
また、[特許文献1]と[特許文献2]では、ストレッチャーの接続対象が医療用寝台になっただけであって、解決すべき本質的な問題は同じである。
【００１１】
そこで本発明は、医療用寝台を手押しでガントリーへ接続することを容易にかつ正確で安全に行えるようにすることを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は以下の様に構成される。
ガントリーから脱着することができ、被検体を搭載して移動可能な医療用寝台を備えた医療用画像診断装置において、前記医療用寝台は、前記ガントリーに接続するためのガイド上にマーカー光線を照射する照射手段を備えている。
好ましくは、前記医療用画像診断装置が磁気共鳴イメージング装置である。
これにより、医療用寝台を手押しでガントリーへ接続することを容易にかつ正確で安全に行うことができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。なお、発明の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。また、医療用画像診断装置の例として磁気共鳴診断装置（以下、「MRI装置」という）を例にして説明するが、本発明はMRI装置に限らず、X線CT装置等の医療用寝台を持つ医療用画像診断装置に適用可能である。
【００１４】
図2に本発明に係る医療用画像診断装置の概略を示す。ガントリー3には、キャスタ2によって移動可能な医療用寝台と電気的、機械的に接続するための接続ボックス（接続部）4が装備されている。撮像を行う前に、操作者6は、医療用寝台の先端部に設けられた寝台接続ボックス7とガントリー3側に設けられた接続ボックス4を連結することにより医療用寝台1をガントリー3に接続する。医療用寝台1を移動させる場合、操作者6はハンドル5を手押しして医療用寝台1を操作する。
【００１５】
また、図2には本発明の第1の実施例を示す。
医療用寝台1とガントリー3とを安全に、かつガントリー3に設けられた接続ボックス4に衝突させないように接続するために、医療用寝台1の左右の側面であって略接続面側にレーザー（マーカー光線）発信器9を設け、医療用寝台の進行方向を指し示し、寝台接続ガイド10の受光面において垂直方向のみ照射されるようにレーザーを発射する。レーザーのON/OFFは、操作者が押すハンドル5に設置された図示せぬスイッチにより行う。
【００１６】
操作者6は、ガントリー3の接続ボックス4に医療用寝台1を近づけ、医療用寝台1を接続する前にスイッチ操作によってレーザーをONする。その後、操作者は、前方のみを確認しながら、レーザー8を寝台接続ガイド10上のライン11にあわせるようにして医療用寝台1を操作することにより、医療用寝台1とガントリー3とを容易にかつ安全で正確に接続させることができる。これにより、操作者6は、医療用寝台1とガントリー3の接続ボックス4との衝突を回避するため、医療用寝台1の前方に確認しに行く必要がなくなる。
【００１７】
次に、図3に床面にガイドラインを設けた第2の実施例の概略を示す。
医療用寝台1をガントリー3に接続するためのガイドテープ12を床面に設ける。操作者6は、医療用寝台1の幅とガイドテープ12の位置を合わせて操作するだけで、医療用寝台1を容易にかつ安全で正確にガントリー3と接続することができる。この場合も、レーザーガイドと同様、操作者6が医療用寝台1とガントリー3の接続ボックス4との衝突を回避するため、接続前に医療用寝台1の前側に行って確認する動作が必要ない。さらに、医療用寝台1の左右の側面にレーザー発信器9を設置して、ガイドテープ12上にレーザーを照射することにより、より正確に接続することができる。
【００１８】
以上、移動可能な医療用寝台を容易にかつ安全で正確にガントリーに接続させる機構を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、マーカー光線として、レーザーの代わりに一般電球や高輝度発光ダイオード（LED）を用い、縦長の長方形スリットを通した光をマーカー光線としても良い。また、ガイドテープ12を天井に設けて、レーザーを天井に照射することもできる。あるいは、ガントリー側の寝台接続ガイド10上に高輝度発光ダイオードを縦方向に帯状に配列させ、寝台との接続部分を明示することもできる。
【００１９】
以上の構成により、移動可能な医療用寝台を容易にかつ安全で正確にガントリーと接続させることができる。
【００２０】
【発明の効果】
本発明によれば、医療用寝台を手押ししてガントリーへ接続することを容易にかつ安全で正確にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来の接続方法を示す図。
【図２】レーザーガイド機構。
【図３】ガイドテープ機構。
【符号の説明】
1 医療用寝台
2 キャスタ
3 ガントリー
4 接続ボックス
5 ハンドル
6 操作者
7 寝台接続部
8 レーザー光
9 レーザー発信器
10 医療用寝台接続ガイド
11 医療用寝台接続ガイド上のライン
12 ガイドテープ

Claims

ガントリーから脱着することができ、被検体を搭載して移動可能な医療用寝台を備えた医療用画像診断装置において、
前記医療用寝台は、前記ガントリーに接続するためのガイドの受光面において垂直方向にマーカー光線を照射する照射手段を医療用寝台の左右の側面に備えていることを特徴とする医療用画像診断装置。
前記医療用画像診断装置が磁気共鳴イメージング装置である請求項１に記載の医療用画像診断装置。