JP4156429B2 - 携帯端末機用スライドユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯端末機がカバーを有し、該カバーを摺動して開閉するような態様に好適な携帯端末機用スライドユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の携帯端末機には、下記文献1や2に例示されるように端末機側本体が表面の一部を摺動式のカバーで遮蔽するようにしたものがある。図8(a)は文献1に開示のもの、同(b)は文献2に開示のものを示している。同(a)の構造は、カバー51が本体50に対し図の閉位置で本体側操作面を覆っており、図の下側へ摺動した開位置で操作面を露出する。カバー51の開閉機構は、本体50とカバー51との間に介在されており、本体側面に突出されてカバー51を閉位置に係止するロック部材52と、本体側面に設けられてロック部材52の係止を解除する解除部材53と、カバー51を開方向へ付勢している弾性部材(バネ部材や巻回式バネ)54と、カバー51が開方向へ摺動する際に制動する遅動手段(ダンパ)55等を備えている。そして、この要部は、例えば、解除部材53を解除操作すると、カバー51が弾性部材54の付勢力により閉位置より開位置へ切り換えられるようにして、カバー開閉を片手操作で行えるようにした点にある。これに対し、同(b)の構造は、前記と同様に片手操作を行えるようにしたもので、カバー(フリップ)61が本体60に対し図の開位置で操作面を露出し、図の左側へ摺動して閉位置に切り換える。カバー61の開閉機構は、本体60の操作面上に突設されてカバー61を閉位置に係止する係止部62と、本体側面に設けられて係止部62に対する係止を解除する操作部63と、カバー61を開方向へ付勢している不図示の付勢体(バネ部材や巻回式バネ)及びカバー61の摺動を安定化するラック・ビニオン等を備えている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−245031号公報(図1〜図8)
【特許文献2】
特開2001−60996号公報(図1〜図9)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来構造は、本体が折り畳み式に構成されるものに比べ、電気接続等なトラブルが生じ難く簡易化できるが次のような問題がある。まず、従来構造では、カバーを閉位置で付勢力に抗して係止するロック機構が必要となり、部品点数が多くなるだけではなく、係止解除用部材(53や63)が本体側面等に付設されるため外観低下要因となる。同様に、携帯端末機をポケット等に入れて持ち歩いている際等において、係止解除用部材(53や63)が他の物品等に当たって不用意に動いて係止解除、つまりカバーが誤作動により開方向へ切り換えられる虞がある。また、従来構造では、携帯端末機の更なる小型化の要請を充足する上で、カバーの摺動性を維持しながら、摺動する距離寸法を大きくし難い。
【0005】
本発明の目的は、以上のような課題を解消して、従来ロック機構を不要にして簡略化と共に外観特性を向上し、又、カバーを良好に摺動したり摺動距離寸法も長くし易くすることにある。他の目的は以下の内容説明の中で明らかにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の携帯端末機用スライドユニットは、図面の例で特定すると、端末機側本体2が表面の一部を遮蔽するカバー3を有し、該カバー3を前記本体2に対し摺動可能に連結する携帯端末機用スライドユニット4において、前記本体2に取り付けられるベース部材5と、前記ベース部材に対し摺動可能に組み込まれる第1可動部材6と、前記第1可動部材に対し摺動可能に組み込まれる第2可動部材7と、一端が前記ベース部材5に係止され、他端が前記第2可動部材7に係止される付勢部材8とを備えていることを特徴としている。
【0007】
(工夫点等)以上のスライドユニットは、携帯端末機用として次のような構成特徴と作動及び利点がある。
ア)このスライドユニットは、ベース部材、第1及び第2可動部材、付勢部材とで構成され、付勢部材がベース部材と第2可動部材との間に介在されていることから、例えば、図2(a)の態様つまり第1及び第2可動部材がベース部材上に積み重ねられるカバー閉位置と、図3(a)の態様つまり第1及び第2可動部材がベース部材上より摺動して最大まで離れたカバー開位置との間の摺動距離全寸を大きく確保し易く、従来のようなロック機構を用いないため部材数を少なくしたり、外観特性を維持し易い。
イ)前記付勢部材として、請求項2のごとく反転ばねを使用することにより、第1及び第2可動部材を付勢力で閉位置に保持し、かつ、初期段階だけ手動で摺動しその後は付勢力で開位置又は閉位置へ摺動可能にする。このため、この構造では、反転ばねとしてカバー閉及び開位置等におけるばね圧の設定により、従来のような誤作動要因を解消できる。
【0008】
ウ)前記ベース部材に対する第1可動部材の摺動性、第1可動部材に対する第2可動部材の摺動性は各部材間に設定される簡単なガイド機構(ガイド溝及び突片等)により維持可能である。この場合、請求項3のように、ベース部材と前記第1可動部材との間に緩衝手段を設けることが好ましい。この緩衝手段は、ダンパや制動機構等として従来でも採用されているが、この構造ではベース部材に対し回転ギア付きのダンパ等を付設し易く、第2可動部材にダンパの回転ギアに対応したギア部(ラッチ)を形成し易い。また、請求項4のように、第1可動部材や第2可動部材の摺動範囲を規制する規制突起に衝撃吸収部材を付設することが好ましい。該衝撃吸収部材としては、図6(b)の拡大図のごとくリング形部材を使用し、前方と後退位置の2箇所で機能できるようにすることがより好ましい。
エ)前記第2可動部材とカバーとは、請求項5のごとく前記本体内において揺動式リンク又は固定式アームを介して連結されている。揺動式リンクでは、例えば、部材間の衝撃等を緩和できるようにする。固定式アームではカバーに対する連結が容易となる。そして、この構造では、カバーがリンクやアームを介して第2可動部材の動きに連動して摺動可能にするが、同一又は類似のスライドユニットをリンクやアーム等の設定により異なる機種に容易に転用できようにする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図1〜図7を参照して説明する。図1は発明スライドユニットの適用例を模式的に示し、同(a)はカバーを全開位置に摺動した上面図、同(b)はその側面図、同(c)はカバーを閉位置にした側面図である。図2及び図3は前記スライドユニットの作動を模式的に示している。図4は前記スライドユニットの概略分解図である。図5はスライドユニットを構成しているベース部材と第1可動部材との関係を模式的に示し、同(a)は第1可動部材を前方へ摺動した概略斜視図、同(b)は(a)のA−A線断面図である。図6はスライドユニットを構成している第1可動部材と第2可動部材との関係を模式的に示し、同(a)は第2可動部材を前方へ摺動した概略斜視図、同(b)は(a)のB−B線断面図である。図7(a),(b)は第2可動部材とカバーとの2つの連結例を示している。以下、対象の携帯端末機例を概説し、スライドユニット構造を組立要領と共に述べた後、作動等に言及する。
【0010】
(適用例)発明のスライドユニット4は、図1の例のごとく携帯電話機1として、本体2が表面の一部を遮蔽する開閉用カバー3を有し、該カバー3を本体2に対し摺動可能に連結するものとして創意工夫されたものである。この本体2は上下ケース半体2a,2bからなる。上ケース半体2aには、表示部20と、一段低くなった操作面21と、受話口(レシーバ)23aや送話口(マイク)23b等が設けられている。上下ケース半体2a,2bの間には、アンテナ24が一端側に設けられ、不図示の充電端子が他端側に設けられている。両側面には、操作面21に対応してガイド溝25が設けられている。各ガイド溝25は、図7の例のごとくカバー3の対応片部3aと嵌合してカバー3の摺動を案内する箇所である。そして、スライドユニット4は、本体2ないしは上下ケース半体2a,2b内にあって、表示部20の下側に配設され、後述するようにカバー3を同(a),(b)の開位置と、同(c)の閉位置へ摺動切換可能にする。なお、スライドユニット4は用途として、以上の携帯電話機1に限られず、例えば、開閉用カバーを有した携帯電子辞書や計算機等の他の携帯端末機でも同様に適用可能である。
【0011】
(要部構造)前記スライドユニット4は、本体2に取り付けられるベース部材5と、ベース部材5に対し摺動可能に組み込まれる第1可動部材6と、第1可動部材6に対し摺動可能に組み込まれる第2可動部材7と、両端8bの一方がベース部材5に係止され、他方が第2可動部材7に係止される付勢部材8と、制動用の緩衝手段9と、衝撃吸収部材10a,10b(10)とを組として構成されている。また、カバー3に対しリンク11やアーム12等を介して作動連結される。ここで、材質は、ベース部材5、第1及び第2可動部材6,7、リンク11及びアーム12が樹脂成形品であり、付勢部材8が金属又は合金材であり、衝撃吸収部材10がラバー材等の弾性材である。但し、材質的にはこれ以外でもよい。又、緩衝手段9としては流体式ダンパーの例であるが、他の構成であっても差し支えない。なお、図2〜図7では実寸より拡大して図示している。
【0012】
前記ベース部材5は、図4及び図5のごとく、メイン部5a及びメイン部5aの一側に設けられた緩衝手段用配置部5b並びに他側に設けられた片部5cを一体に形成している。メイン部5aは、第1可動部材6がほぼ収容される大きさで、前側を開口した略コ形の収容部15を形成している。該収容部15は、コ形の内周面又は対向内面に設けられた断面略コ形の案内溝15aと、左右略中間位置に設けられて一段低くなった逃げ溝15bと、逃げ溝15bの前両側に対に設けられた規制突起15cとを有している。各規制突起15cは、両側のスリットを介し区画された弾性揺動片の上面に設けられて、該揺動片を介し上下に弾性変位される。この揺動は本体2に取り付けられると揺動変位し難くなる。また、この例では、規制突起15cの後端面に図5(b)の拡大図に示した緩衝吸収部材10aが添設されている。この緩衝吸収部材10aは、弾性板状の部材であり、第2可動部材6との間の衝撃を吸収するものであるが、省略したり、図6の規制突起18c及び緩衝吸収部材10bと同様に構成してもよい。これに対し、配置部5bには、緩衝手段9を取り付ける取付用凹部16aと、本体側への取付穴16bと、前壁及び該前壁上に起立されたばね用取付軸16cとが設けられている。また、片部5cには本体側への取付穴16bが設けられている。軸16cには、図示省略したが、図2等のプッシュナットNに対応した周回溝が形成されている。
【0013】
以上のベース部材5には、緩衝手段9であるダンパーが凹部16aに取り付けられる。このダンパーは、ケースに装着された回転ギア9aを有し、凹部16aに位置決め配置し止めねじ等により装着される。ダンパー構造は、公知のロータリー式のオイルダンパー等からなり、回転ギア9aがケース内の作動油の抵抗を受けて制動されるタイプである。また、本体2への取付部構造としては、配置部5b及び片部5cの各取付穴16bからねじ等で装着される。但し、携帯端末側の仕様によっては、例えば、片部5cを省略して収容部15の底面適位置に取付穴等を設けることも可能である。
【0014】
前記第1可動部材6は、図4及び5のごとく、収容部15に対応した大きさのメイン部6aと、メイン部6aの両側に起立されて立片6bと、両立片6bの一方に連結された状態に設けられたギア部6cとを一体に形成している。メイン部6aは、第2可動部材7がほぼ収容される大きさで、両立片6bで区画された収容部17を形成している。該収容部17は、両側の立片6bに沿って前後に延設されている案内溝17aと、立片6bの外側に張り出して前記案内溝15aに嵌合する突片17bと、幅方向に3等分する箇所に設けられて前後方向に延びる3個の長溝17cとを有している。ギア部6cは、メイン部6aの片側に位置し、対応立片6bの上側より外向きに張り出している略逆L形状の片外縁に連続した直線ラッチ状の歯形として形成されている。
【0015】
以上の第1可動部材6は、図4の状態から収容部15に対し突片17bを案内溝15aに嵌合した状態で押し込むと、規制突起15cを形成している弾性揺動片の下方向への変位を伴って、規制突起15cが両側の対応長溝17c内にそれぞれ嵌合する。このように、第1可動部材6は、ベース部材5に対し突片17bと案内溝15aとの嵌合、及び長溝17cと規制突起15cとの嵌合を介して組み込まれる。この組込状態では、ギア部6cが緩衝手段9であるダンパーの回転ギア9aと噛合しており、第1可動部材6がその噛合状態にて収容部15の前後方向へ摺動される。該摺動範囲は、図2(a)のごとく収容部17内に収まった後側位置から、図5のごとく長溝17cの後側に規制突起15c(緩衝吸収部材10a)を当接した最前方位置までである。
【0016】
前記第2可動部材7は、図4及び図6のごとく、収容部17に対応した大きさのメイン部7aと、メイン部7aの両側縁に沿って設けられた突片7bとを一体に形成している。メイン部7aには、上面側に突設されたばね用係止部18aと、図4の下側に第2可動部材7の裏面を図示したごとく、前下側に設けられた凹状部18bと、後側中間部に設けられた規制突起18cとが設けられている。規制突起18cは、両側のスリットを介し区画された弾性揺動片の下面に設けられて、該揺動片を介し上下に弾性変位される。この例では、規制突起18cが径小首部を有し、該首部に弾性リングの衝撃吸収部材10bを装着したものである。この点は、衝撃吸収部材10bを省略したり、前記規制突起15c及び緩衝吸収部材10aのように構成してもよい。
【0017】
以上の第2可動部材7は、図4の状態から収容部17に対し突片7bを案内溝17aに嵌合した状態で押し込むと、規制突起18cを形成している弾性揺動片の上方向への変位を伴って、規制突起18cが対応する中間の長溝17c内に嵌合する。このように、第2可動部材7は、第1可動部材6に対し突片7bと案内溝17aとの嵌合、及び長溝17cと規制突起18cとの嵌合を介して組み込まれる。この組込状態では、第2可動部材7が収容部17の前後方向へ摺動自在となり、該摺動範囲が図2(a)のごとく収容部17内に収まった後側位置から、図6のごとく長溝17cの前側に規制突起18c(緩衝吸収部材10b)を当接した最前方位置までである。この場合、前記後側位置は、第2可動部材7がベース部材5の収容部15に対し図2(a)のごとく第1可動部材6と共に相対的に収まった状態となる。前記最前方位置は、図2及び図3の各(b)のごとく第1可動部材6がベース部材の収容部15内に収まっている状態と、図3(a)のごとく第1可動部材6が収容部15の最前方まで摺動した状態とがある。
【0018】
以上のスライドユニット4は付勢部材8が組み込まれて完成品となる。付勢部材8は、反転ばねであり、概略中間部の巻きばね部8a及び該巻きばね部8aの両側の端部8bとからなる。そして、この付勢部材8は、例えば、図2及び図3の各(b)の部材配置状態から、両端8bの一方が前記ベース部材側の取付軸16cにプッシュナットN等を介し抜け係止され、他方が第2可動部材側の係止部18aに係止される。付勢部材8は、この状態から第2可動部材7を若干前方又は若干後方へ摺動すると、第2可動部材7を第1可動部材6の摺動に伴って図2(b)より図3(a)の前方へ付勢力で摺動したり、第2可動部材7を図2(b)より図2(a)の後方へ付勢力で摺動可能にする。換言すると、付勢部材8の反転ばねが、図2(a)と図3(a)との2位置に反転される構成である。
【0019】
また、使用態様としては、第2可動部材7が上記したカバー3の対応部に連結される。この連結構造は、図7(a)に示したごとく、第2可動部材7がカバー3に対しリンク11を介し揺動可能に連結されている。即ち、カバー3には、本体2のガイド溝25に嵌合する両片部3aが設けられている。該両片部3aの後側には、取付部3bが設けられ、両側の取付部3bにピン14a等を介し片部材13が連結されている。そして、リンク11は、一端側が第2可動部材7の凹状部18bにピン等で枢止され、他端側が片部材13の略中間部にピン14b等により枢止されている。なお、片部材13は量産時等においてカバー3と一体に形成される。これに対し、図7(b)はカバー3への他の連結例を示している。この構造では、第2可動部材7が先端にアーム12を一体に有し、該アーム12の両端を前記カバー側の対応取付部3bにピン14c等を介して連結した構成である。なお、スライドユニット4とカバー3との連結構造は、携帯端末機側の仕様により色々な方式が適用可能であり、上記の2例以外であっても差し支えない。
【0020】
(作動)次に、以上のスライドユニット4の作動例を図1〜図3により概説する。
図2(a)の状態は、図1(c)におけるカバー3の閉位置に対応していて、第1可動部材6がベース部材5の収容部15に収まり、かつ、第2可動部材7が第1可動部材6の収容部17に収まり、付勢部材8が該第2可動部材6を後方向へ付勢している。このため、第1可動部材6は、ベース部材5と第2可動部材7とで上下から挟まれた状態であり、第2可動部材6が受けている後方向への付勢力により不用意な摺動が規制される。また、この状態では、比較的大きな前方過重を受けても、第1及び第2可動部材6,7が付勢部材8の付勢力で位置固定され、仮に、該付勢力に抗して第2可動部材7等が若干前方へ摺動されても、該前方過重が解放されると、再び図2(a)の位置に戻される。
【0021】
図2(b)の状態は、前記カバー3を付勢部材8の付勢力に抗し手で少し前方へ摺動した態様であり、請求項2の「第2位置」に相当している。ここに至るまでは、第1可動部材6がベース部材5の元の位置に収まり、第2可動部材7だけが第1可動部材6の収容部17に沿って前方へ摺動する。その後は、第1可動部材6が付勢部材8の付勢力(反転した後の前方への付勢力)を第2可動部材7を介して受けて、図3(a)のごとく第2可動部材7と共に最前方位置まで摺動される。この状態は図1(a),(b)におけるカバー3の開位置に対応している。なお、この構造では、カバー3が必要以上に強く前方へ摺動されたような場合、上記したごとく規制突起18cの緩衝吸収部材10bが長溝17cの前端側に弾性的に当たるため衝撃音等を生じない。
【0022】
図3(b)の状態は、前記開位置にあるカバー3を付勢部材8の付勢力に抗し手で少し後方へ摺動した態様であり、第1可動部材6が同(a)と同じ最前方位置にあり、第2可動部材7だけが第1可動部材6の収容部17に沿って後方へ摺動する。その後は、第1可動部材6が付勢部材8の付勢力(反転した後の後方への付勢力)を第2可動部材7を介して受け、図2(a)つまり第2可動部材7と共に最後方位置まで摺動される。この状態は図1(c)におけるカバー3の閉開位置に対応している。なお、この場合にも、前述した規制突起18cの緩衝吸収部材10bが長溝17cの後端側に弾性的に当たるため衝撃音等を生じない。
【0023】
なお、本発明は、上記形態を参考して必要に応じ変形可能なものである。その一例として、ベース部材5や第1及び第2可動部材6,7の形状、更に付勢部材8における両端の係止部等について必要に応じて変形することである。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明の携帯端末機用スライドユニットは、取り扱い性及び携帯端末機への組込性に優れ、従来ロック機構の係脱部や係止解除用操作部を廃止できるようにし、又、係止解除用操作部がないため外観的にも向上したり誤動作も防ぎ易くなる。同時に、カバーがベース部材に対し摺動する第1可動部材及び該第1可動部材に対し摺動する第2可動部材を介して閉位置と開位置との間を摺動するため、カバーの摺動距離を大きくし易く、その場合にも良好な摺動性を維持できる等の効果を有している。これにより、本発明品は、製造費を低減したり、適用携帯端末機の使い勝手を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した携帯端末機例を示す模式図である。
【図2】 図1のスライドユニットの作動を示す概略斜視図である。
【図3】 図2のスライドユニットを異なる態様で示す斜視図である。
【図4】 上記スライドユニットの構成部材を示す概略分解図である。
【図5】 上記スライドユニットの部材関係を示す図である。
【図6】 上記スライドユニットの部材関係を示す図である。
【図7】 上記スライドユニットとカバーとの連結例を示す模式図である。
【図8】 従来携帯端末機の2例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…携帯端末機(携帯電話機)
2…本体(20は表示部、21は操作面、25はガイド溝)
3…カバー(3aは片部、3bは取付部)
4…スライドユニット(11と12はカバーとの間の連結部材)
5…ベース部材
6…第1可動部材(15cは規制突起、10aは緩衝吸収部材)
7…第2可動部材(18cは規制突起、10bは緩衝吸収部材)
8…付勢部材
9…緩衝手段
11,12…リング又はアーム
Claims (5)
- 端末機側本体が表面の一部を遮蔽するカバーを有し、該カバーを前記本体に対し摺動可能に連結する携帯端末機用スライドユニットにおいて、
前記本体に取り付けられるベース部材と、
前記ベース部材に対し摺動可能に組み込まれる第1可動部材と、
前記第1可動部材に対し摺動可能に組み込まれる第2可動部材と、
一端が前記ベース部材に係止され、他端が前記第2可動部材に係止される付勢部材とを備えていることを特徴とする携帯端末機用スライドユニット。 - 前記付勢部材は、前記第2可動部材が前記ベース部材に対し相対的に略重なる第1位置では第2可動部材をその重合方向へ付勢し、前記第2可動部材が前記ベース部材に対し相対的に所定距離離間した第2位置では第2可動部材を前記第1可動部材の摺動を伴って更に離間方向へ付勢する反転ばねからなる請求項1に記載の携帯端末機用スライドユニット。
- 前記ベース部材と前記第1可動部材との間に設けられて、前記第1可動部材が前記ベース部材に対し摺動するときに該摺動速度を制動する緩衝手段を有している請求項1又は2に記載の携帯端末機用スライドユニット。
- 前記ベース部材に対する前記第1可動部材の摺動距離を規制する規制突起と、前記第1可動部材に対する前記第2可動部材の摺動距離を規制する規制突起とを有していると共に、前記両規制突起の少なくとも一方に設けられた衝撃吸収部材を有している請求項1から3の何れかに記載の携帯端末機用スライドユニット。
- 前記第2可動部材と前記カバー部材とは、前記本体内において揺動式リンク又は固定式アームを介して連結されている請求項1から4の何れかに記載の携帯端末機用スライドユニット。
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