JP4154601B2 - 信号変換装置、出力アンプ装置、オーディオ装置および送受信システム - Google Patents

信号変換装置、出力アンプ装置、オーディオ装置および送受信システム Download PDF

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Description

この発明は、信号変換装置、出力アンプ装置、オーディオ装置および送受信システム装置に関する。
ホームシアターやAVシステムなどに適用して好適なスピーカシステムとして、スピーカアレイがある。このスピーカアレイは波面合成を応用したものであるが、音場再現や音場制御などにも利用できる。
図22は、スピーカアレイ10による音場制御の一例を示すもので、このスピーカアレイ10は、多数のスピーカ(スピーカユニット)SP1〜SPnが配列されて構成される。この場合、一例として、n=256、スピーカの口径は数cmであり、したがって、実際には、スピーカSP1〜SPnは平面上に2次元状に配列されることになるが、以下の説明においては、簡単のため、水平方向の直線上に配列されているものとする。
そして、オーディオ信号が、信号源SCから遅延回路DL1〜DLnに供給されて所定の時間τ1〜τnだけ遅延され、この遅延されたオーディオ信号がパワーアンプPA1〜PAnを通じてスピーカSP1〜SPnにそれぞれ供給される。なお、遅延回路DL1〜DLnの遅延時間τ1〜τnについては、後述する。
すると、どの場所においても、スピーカSP1〜SPnから出力される音波が合成され、その合成結果の音圧が得られることになる。そこで、図22に示すように、スピーカSP1〜SPnにより形成される音場において、所定のポイントPtgを、
Ptg:信号源SCの音を聞かせたい場所。周囲よりも音圧を上げたい場所、すなわち、音圧増強点。
とすると、任意の場所を音圧増強点Ptgとする方法は、図22あるいは図23に示す方法に大別できる。
すなわち、図22に示す方法は「焦点型」とも呼ばれているもので、この場合には、
L1〜Ln:各スピーカSP1〜SPnから音圧増強点Ptgまでの距離
s :音速
とすると、遅延回路DL1〜DLnの遅延時間τ1〜τnを、
τ1=(Ln−L1)/s
τ2=(Ln−L2)/s
τ3=(Ln−L3)/s
・・・・
τn=(Ln−Ln)/s=0
に設定する。
すると、信号源SCから出力されるオーディオ信号がスピーカSP1〜SPnにより音波に変換されて出力されるとき、それらの音波は上式で示される時間τ1〜τnだけ遅れて出力されることになる。したがって、それらの音波が音圧増強点Ptgに到達するとき、すべて同時に到達することになり、音圧増強点Ptgの音圧は周囲よりも大きくなる。
つまり、図22のシステム場合は、スピーカSP1〜SPnから音圧増強点Ptgまでの行路差により各音波に時間差を生じるが、この時間差を遅延回路DL1〜DLnにより補償して音圧増強点Ptgに音の焦点を結ばせるものである。
また、図23に示す方法は「指向性型」とも呼ばれるもので、この場合には、スピーカSP1〜SPnから出力される進行波(音波)の位相波面が同じになるように、遅延回路DL1〜DLnの遅延時間τ1〜τnを設定し、これにより、音波に指向性を与えるとともに、その指向方向を音圧増強点Ptgの方向とするものである。このシステムは、焦点型のシステムにおいて、距離L1〜Lnを無限大にした場合とも考えられる。
そして、これらのスピーカアレイ10に使用されるパワーアンプPA1〜PAnのそれぞれは、D級パワーアンプとすることができる。このD級パワーアンプは、スイッチングにより電力増幅を行うものであるが、例えば図24に示すように構成される。この図24のD級パワーアンプは、出力用の4つのスイッチング素子およびスピーカをブリッジ接続して出力段をフルブリッジに構成した場合である。
すなわち、デジタルオーディオ信号Pinが、入力端子11を通じてΔΣ変調回路12に供給され、可聴帯域内の量子化ノイズを抑えつつビット数を少なくしたデジタルオーディオ信号、例えば、量子化ビット数が6ビットのデジタルオーディオ信号に変換される。そして、このデジタルオーディオ信号がPWM変調回路13A、13Bに供給され、例えば図25A、Bに示すような1対のPWM信号PA、PBに変換される。
この場合、PWM信号PA、PBのパルス幅は、入力信号Pinの示すレベル(信号Pinとなったアナログ信号のサンプルごとのレベル。以下同様)に対応して変化するものである。また、図25に示すように、一方のPWM信号PAのパルス幅は、入力信号Pinの示すレベルに対応した大きさとされ、他方のPWM信号PBのパルス幅は、入力信号Pinの示すレベルの2の補数に対応した大きさとされる。さらに、PWM信号PA、PBは、その立ち上がり時点が、PWM信号PA、PBの1サイクル期間(基準周期)Tcの開始時点に固定され、その立ち下がり時点が入力信号Pinの示すレベルに対応して変化するものとされる。
また、PWM信号PA、PBのキャリア周波数fc(=1/Tc)は、入力デジタルオーディオ信号Pinのサンプリング周波数fsの例えば16倍とされ、fs=48kHzとすれば、
fc=16fs=16×48kHz=768kHz
とされる。
そして、そのようなPWM信号PAがドライブアンプ14Aに供給されて図25および図26Aに示すように、信号PAと同レベルおよびレベル反転した1対のドライブ電圧VA+、VA-が形成され、これらドライブ電圧VA+、VA-が、1対のnチャンネルのMOS−FET(Q11、Q12)のゲートにそれぞれ供給される。FET(Q11、Q12)はプッシュプル回路15Aを構成するものであり、FET(Q11)のドレインが正の電源電圧+VDDの電源ラインに接続され、そのソースがFET(Q12)のドレインに接続され、このFET(Q12)のソースが負の電源電圧−VDDの電源ラインに接続される。
そして、FET(Q11)のソースおよびFET(Q12)のドレインが、ローパスフィルタ16Aを通じてスピーカSPの一端に接続される。
また、PWM変調回路13BからのPWM信号PBに対しても、PWM信号PAに対してと同様に構成される。すなわち、PWM信号PBがドライブ回路14Bに供給されて図26Bに示すように、信号PBと同レベルおよびレベル反転した1対のドライブ電圧VB+、VB-が形成され、これらドライブ電圧VB+、VB-が、プッシュプル回路15Bを構成する1対のnチャンネルのMOS−FET(Q13、Q14)のゲートにそれぞれ供給される。
そして、FET(Q13)のソースおよびFET(Q14)のドレインが、ローパスフィルタ16Bを通じてスピーカSPの他端に接続される。
したがって、VA+=“H”のときには、VA-=“L”であり、FET(Q11)がオンになるとともに、FET(Q12)がオフになるので、FET(Q11、Q12)の接続点の電圧VAは、図26Cに示すように、電圧+VDDとなる。また、逆に、VA+=“L”のときには、VA-=“H”であり、FET(Q11)がオフになるとともに、FET(Q12)がオンになるので、VA=−VDDとなる。
同様に、VB+=“H”のときには、VB-=“L”であり、FET(Q13)がオンになるとともに、FET(Q14)がオフになるので、FET(Q13、Q14)の接続点の電圧VBは、図26Dに示すように、電圧+VDDとなる。また、逆に、VB+=“L”のときには、VB-=“H”であり、FET(Q13)がオフになるとともに、FET(Q14)がオンになるので、VB=−VDDとなる。
そして、VA=+VDD、かつ、VB=−VDDの期間には、図24および図26Eに示すように、FET(Q11、Q12)の接続点から、ローパスフィルタ16A→スピーカSP→ローパスフィルタ16Bのラインを通じて、FET(Q13、Q14)の接続点へと、電流iが流れる。
また、VA=−VDD、かつ、VB=+VDDの期間には、FET(Q13、Q14)の接続点から、ローパスフィルタ16B→スピーカSP→ローパスフィルタ16Aのラインを通じて、FET(Q11、Q12)の接続点へと、逆向きに電流iが流れる。さらに、VA=VB=+VDDの期間、およびVA=VB=−VDDの期間には、電流iは流れない。つまり、プッシュプル回路15A、15BがBTL回路を構成していることになる。
そして、電流iの流れる期間は、もとのPWM信号PA、PBが立ち上がっている期間に対応して変化するとともに、電流iがスピーカSPを流れるとき、電流iはローパスフィルタ16A、16Bにより積分されるので、結果として、スピーカSPを流れる電流iは、入力信号Pinの示すレベルに対応したアナログ電流であるとともに、電力増幅された電流となる。つまり、電力増幅された出力がスピーカSPに供給されることになる。
こうして、図24の回路は、出力段がフルブリッジのD級パワーアンプとして動作する。そして、このとき、FET(Q11〜Q14)は、電源電圧±VDDをスイッチングして電力増幅を行うので、電源効率が高い。したがって、図24のアンプは、多数のパワーアンプPA1〜PAnを必要とするスピーカアレイ10において、そのパワーアンプPA1〜PAnとして好適である。
図27は、D級パワーアンプの出力段を1対のスイッチング素子を直列接続し、その接続中点から出力を得るようにしたハーフブリッジに構成した場合である。そして、この場合には、FET(Q11、Q12)の接続点に、図26Cに示す電圧VAが得られるとともに、この電圧VAがローパスフィルタ16Aを通じてスピーカSPに供給される。
したがって、このアンプにおいても、電力増幅された出力がスピーカSPに供給されることになる。また、電源電圧±VDDをスイッチングして電力増幅を行うので、このアンプも電源効率が高く、多数のパワーアンプPA1〜PAnを必要とするスピーカアレイ10において、そのパワーアンプPA1〜PAnとして好適である。
なお、先行技術文献として例えば以下のものがある。
特開平9−233591号公報
ところで、スピーカアレイ10のためにパワーアンプPA1〜PAnを、上述したD級パワーアンプにより構成した場合、そのD級パワーアンプPA1〜PAnとスピーカSP1〜SPnとの結線は、例えば図28に示すようになる(図28は、スピーカを後面側、つまり、接続端子側から見た図)。なお、以下は、簡単のため、図29に示すように(図29は正面側から見た図)、スピーカアレイ10が4つのスピーカSP1〜SP4により構成されているとともに、そのスピーカSP1〜SP4が2行2列のマトリックス状に配置されているものとする。
すると、アンプPA1〜PA4が図24に示すようにフルブリッジに構成されている場合には、図28Aに示すように、8本のスピーカケーブルが必要になる。また、アンプPA1〜PA4が図27に示すようにハーフブリッジに構成されている場合には、図28Bに示すように、5本のスピーカケーブルが必要になる。つまり、n個の出力アンプPA1〜PAnの出力段をフルブリッジに構成している場合には、2n本のスピーカケーブルが必要になり、ハーフブリッジに構成している場合には、(n+1)本のスピーカケーブルが必要になる。
したがって、冒頭に述べたn=256の場合、パワーアンプPA1〜PA256がフルブリッジのときには、512本のスピーカケーブルを引き回すことになり、ハーフブリッジのときでも、257本のスピーカケーブルを引き回すことになる。しかし、これは煩雑であり、実用的ではない。
また、図22あるいは図23における遅延回路DL1〜DL256からパワーアンプPA1〜PA256までをスピーカボックス内に配置すれば、外部に表れるケーブルは、オーディオ信号を信号源SCからスピーカボックスに供給するための2本(1組)となるが、その場合でも、スピーカボックスの内部ではパワーアンプPA1〜PA256とスピーカSP1〜SP256との間のケーブルの数は多いままであり、配線・組み立てにきわめて多くの手間がかかってしまう。
この発明は、このような問題点を解決しようとするものである。
この発明においては、
p×qチャンネルの入力信号を、p+qチャンネルのPWM信号に変換処理する信号変換装置であって、
上記PWM信号のうち、pチャンネルのPWM信号のそれぞれと、qチャンネルのPWM信号のそれぞれとの減算処理により形成されるp×qチャンネルの出力差信号が、上記p×qチャンネルの入力信号に対応するように、上記減算処理を行う
ことを特徴とする信号変換装置
とするものである。
この発明によれば、スピーカの数をm×m個とすれば、2m本のスピーカケーブルで出力アンプとスピーカとの接続を行うことができ、スピーカケーブルを減らすことができるとともに、その結線や組み立ても容易になる。
〔1〕 全体の構成および動作
図1はこの発明の一例を示し、この例においては、説明を簡単にするため、n=4(=2×2)で、スピーカアレイ10を4つのスピーカSP1〜SP4により構成する場合である。
また、その4つのスピーカSP1〜SP4は、図2に示すように(図2は、スピーカSP1〜SP4を後面側、つまり、接続端子側から見た図)、2行2列にマトリックス状に配列されているものとする。すなわち、スピーカSP1、SP2が第1行となり、スピーカSP3、SP4が第2行となるように、かつ、スピーカSP1、SP3が第1列となり、スピーカSP2、SP4が第2列となるように、配列されているものとする。また、図1にも示すように、スピーカSP1〜SP4から出力される音響をS1〜S4とする。
そして、図1において、信号源SCからデジタルオーディオ信号PSCが取り出され、この信号PSCが遅延回路211〜214に供給されて所定の時間τ1〜τ4だけ遅延した4チャンネルのデジタルオーディオ信号P11〜P14とされる。この場合、遅延時間τ1〜τ4は、図22あるいは図23により説明した焦点型あるいは指向性型のスピーカアレイ10を実現するための値とされる。
そして、そのオーディオ信号P11〜P14が、ΔΣ変調回路221〜224に供給され、可聴帯域内の量子化ノイズを抑えつつビット数を少なくしたデジタルオーディオ信号P21〜P24、例えば、量子化ビット数が6ビットのデジタルオーディオ信号P21〜P24に変換され、このデジタル信号P21〜P24がPWM変調回路231〜234に供給されPWM信号P31〜P34に変換される。
この場合、図3に示すように、PWM信号P31〜P34のパルス幅は、入力オーディオ信号PSCの示すレベル(信号PSCとなったアナログ信号のサンプルごとのレベル。以下同様)に対応して、6ビットの分解能で変化するものである。また、PWM信号P31〜P34は、その立ち上がり時点が、PWM信号P31〜P34の1サイクル期間Tcの開始時点に固定され、その立ち下がり時点が入力オーディオ信号PSCの示すレベルに対応して変化するものとされる。
さらに、PWM信号P31〜P34のキャリア周波数fc(=1/Tc)は、入力オーディオ信号PSCのサンプリング周波数fsの例えば16倍とされ、fs=48kHzとすれば、
fc=16fs=16×48kHz=768kHz
とされる。
また、通常のシステムならば、そのようなPWM信号P31〜P34が、そのままD級電力増幅されてスピーカSP1〜SP4に供給され、音響S1〜S4として出力されるものとする。
しかし、図1のシステムにおいては、PWM信号P31〜P34は変換回路24に供給され、例えば図4に示すように、所定のPWM信号PA〜PDに変換される。なお、この変換回路24およびPWM信号PA〜PDの詳細については後述するが、変換回路24は、PWM信号P31〜P34を時分割してPWM信号PA〜PDに変換するものである。
そして、PWM信号PA〜PDのうち、PWM信号PAが出力アンプ25Aに供給される。この出力アンプ25Aは、ドライブ回路251と、D級電力増幅用のプッシュプル回路252とから構成される。このため、PWM信号PAがドライブ回路251に供給され、図4に示すように、PWM信号PAと同レベルおよびレベル反転した1対のドライブ電圧VA+、VA-が形成され、これらドライブ電圧VA+、VA-がプッシュプル回路252に供給される。
このプッシュプル回路252は、1対のnチャンネルのMOS−FET(Q21、Q22)により構成されるもので、ドライブ電圧VA+、VA-がFET(Q21、Q22)のゲートにそれぞれ供給され、FET(Q21)のドレインが正の電源電圧+VDDの電源ラインに接続され、そのソースがFET(Q22)のドレインに接続され、このFET(Q22)のソースが負の電源電圧−VDDの電源ラインに接続される。
また、変換回路24からの残るPWM信号PB〜PDが、出力アンプ25Aと同様に構成された出力アンプ25B〜25Dに供給される。
そして、出力アンプ25Aの出力端と、出力アンプ25Cの出力端との間に、スピーカSP1が接続され、出力アンプ25Bの出力端と、出力アンプ25Cの出力端との間に、スピーカSP2が接続される。また、出力アンプ25Aの出力端と、出力アンプ25Dの出力端との間に、スピーカSP3が接続され、出力アンプ25Bの出力端と、出力アンプ25Dの出力端との間に、スピーカSP4が接続される。
なお、出力アンプ25A〜25DとスピーカSP1〜SP4との間には、通常、ローパスフィルタが接続されるが、このローパスフィルタの接続については後述する。
このような構成によれば、図4に示すように、VA+=“H”でVA-=“L”のときには、FET(Q21)がオン、FET(Q22)がオフとなり、逆に、VA+=“L”でVA-=“H”のときには、FET(Q21)がオフ、FET(Q22)がオンとなるので、プッシュプル回路252の出力端には、図4に示すように、PWM信号PAがD級電力増幅された出力電圧VAが取り出される。同様に、出力アンプ25B〜25Dからは、PWM信号PB〜PDがD級電力増幅された出力電圧VB〜VDが取り出される。
したがって、スピーカSP1には、電圧VAと電圧VCとの差電圧(VA−VC)が供給され、この差電圧(VA−VC)によりスピーカSP1からは音響S1が出力される。また、スピーカSP2には、電圧VBと電圧VCとの差電圧(VB−VC)が供給され、この差電圧(VB−VC)によりスピーカSP2からは音響S2が出力される。同様に、スピーカSP3には、電圧VAと電圧VDとの差電圧(VA−VD)が供給されて音響S3が出力され、スピーカSP4には、電圧VBと電圧VDとの差電圧(VB−VD)が供給されて音響S4が出力される。
ここで、信号P31〜P34、PA〜PD、電圧VA〜VDおよび音響S1〜S4の形態の違いを無視し、それらの持つ情報についてだけ考えると、
S1=VA−VC
S2=VB−VC
S3=VA−VD
S4=VB−VD ・・・ (1)
であり、
VA=PA
VB=PB
VC=PC
VD=PD ・・・ (2)
であるから、(1)、(2)式から
S1=PA−PC
S2=PB−PC
S3=PA−PD
S4=PB−PD ・・・ (3)
となる。
また、PWM信号P31〜P34をD級電力増幅した信号をそのままスピーカSP1〜SP4に供給したとき、焦点型あるいは指向性型のスピーカアレイ10が実現されるのであるから、
S1=P31
S2=P32
S3=P33
S4=P34 ・・・ (4)
である。
したがって、(3)、(4)式から
P31=PA−PC
P32=PB−PC
P33=PA−PD
P34=PB−PD ・・・ (5)
となる。
したがって、後述するように、変換回路24において、PWM信号P31〜P34をPWM信号PA〜PDに変換するとき、(5)式を満たす変換を行えば、PWM信号P31〜P34がD級電力増幅されてスピーカSP1〜SP4に供給されることになり、焦点型あるいは指向性型のスピーカアレイ10が実現されることになる。
こうして、図1のシステムによれば、スピーカアレイ10におけるスピーカSP1〜SP4にD級電力増幅された電圧を供給することができるが、この場合、出力アンプ25A〜25DとスピーカSP1〜SP4との間のスピーカケーブルは、図2にも示すように、4本(=2+2)だけとなる。あるいは、スピーカの数nがn=256であるとすれば、256=16×16なので、32本(=16+16)のスピーカケーブルで出力アンプとスピーカとの接続を行うことができる。
つまり、一般的には、スピーカの数nをn=m×mとすれば、2m本のスピーカケーブルで出力アンプとスピーカとの接続を行うことができ、スピーカケーブルを減らすことができるとともに、その結線や組み立ても容易になる。
〔2〕 変換回路24について
ここでは、図1〜4により説明したn=4の場合について説明する。また、以下の説明においては、図5Aにも示すように、PWM信号P31(〜P34)の1サイクル期間Tcを、必要に応じて期間Tc1、Tc2、Tc3、・・・と表記する。さらに、出力アンプ25A〜25Dから出力される電圧VA〜VDはPWM波形であるが、簡単のため、アナログ電圧とみなす。また、そのアナログ電圧の単位は省略する。
すると、図3により説明したように、また、図5Aに示すように、PWM信号P31(〜P34)の1サイクル期間Tcにおける分解能は6ビットである。そこで、図5Bに示すように、その1サイクル期間Tcを、前半の期間T1と後半の期間T2とに等分すると、期間T1におけるPWM信号P31の分解能は5ビットで、期間T2におけるPWM信号P31の分解能も5ビットと考えることができる。
一方、スピーカSP1〜SP4から出力される音響S1〜S4の極性およびレベルが、PWM信号P31〜P34にしたがって、例えば図5Dに示すように変化するものとする。つまり、スピーカSP1〜SP4は、PWM信号P31〜P34にしたがって、図5Dに示すように極性およびレベルの変化する音響S1〜S4を出力する必要があるとする。ただし、図5Dにも示すように、音響S2、S3は、音響S1、S4に対して期間Tc/2だけ遅れているものとする。
まず、図5Cの第1行にも示すように、期間Tc1の前半の期間T1に、
VA=0、VC=0
とするとともに、期間Tc1の後半の期間T2に、
VA=1、VC=0
とすれば、期間Tc1にスピーカSP1に供給される差電圧(VA−VC)の積分値は、図5Dにも示すように、
(0−0)+(1−0)=1
となる。
また、期間Tc2の前半の期間T1に、
VA=1、VC=5
とするとともに、期間Tc2の後半の期間T2に、
VA=3、VC=0
とすれば、期間Tc2における差電圧(VA−VC)の積分値は、
(1−5)+(3−0)=−1
となる。
さらに、期間Tc3の前半の期間T1に、
VA=2、VC=5
とするとともに、期間Tc3の後半の期間T2に、
VA=3、VC=0
とすれば、期間Tc3における差電圧(VA−VC)の積分値は、
(2−5)+(3−0)=0
となる。
つまり、電圧VA、VCを図5Cの第1行に示すように変化させれば、期間Tcを単位とする差電圧(VA−VC)の積分値は、図5Dの第1行に示すように変化することになる。そして、このとき、(1)式から
S1=VA−VC
である。したがって、電圧VA、VCを図5Cの第1行に示すように変化させれば、図5Dの第1行に示すように、スピーカSP1から目的とする音響S1が出力されることになる。
また、図5Cの第2行に示すように、電圧VB、VCを変化させれば、ある後半の期間T2と、これに続く次の前半の期間T1とを1組の期間とするとき、その1組の期間(T2+T1)を単位とする差電圧(VB−VC)の積分値は、図5Dの第2行に示すように変化することになる。そして、このとき、(1)式から
S2=VB−VC
である。したがって、電圧VB、VCを図5Cの第2行に示すように変化させれば、図5Dの第2行に示すように、スピーカSP2から目的とする音響S2が出力されることになる。
同様に、電圧VA、VB、VDを図5Cに示すように変化させれば、(1)式から
S3=VA−VD
S4=VB−VD
であるから、スピーカSP3、SP4から目的とする音響S3、S4が出力されることになる。
そして、(2)式に示すように、
VA=PA
VB=PB
VC=PC
VD=PD
であるから、PWM信号PA〜PDの示す値を、PWM信号P31〜P34にしたがって図5Cに示すように変化させれば、音響S1〜S4が出力されることになる。つまり、変換回路24は、PWM信号P31〜P34を図5Cに示すように時分割されたPWM信号PA〜PDに変換することになる。
変換回路24が、以上のような変換処理をするには、例えば図6に示すようなシーケンスで行えばよい。なお、図6は図5Cに処理順序を説明するための符号(*11)〜(*29)を追加したものである。
すなわち、
(A) 期間Tc1の期間T1
信号PA、PC、PB、PDを初期値(*11)、(*21)に設定する。
(B) 期間Tc1の期間T2
期間Tc1における信号P31、P33の値と、値(*11)とから値(*12)を決定する。同様に、期間Tc1における信号P32、P34の値と、値(*21)とから、値(*22)を決定する。このとき、値(*12)、(*22)から値(*13)、(*23)が自動的に決まる。
(C) 期間Tc2の期間T1
期間Tc1における信号P31〜P34の値と、値(*13)、(*23)とから値(*14)、値(*24)を決定する。このとき、値(*15)、(*25)が自動的に決まる。
(D) 期間Tc2の期間T2
期間Tc2における信号P31〜P34の値と、値(*15)、(*25)とから値(*16)、値(*26)を決定する。このとき、値(*17)、(*27)が自動的に決まる。
(E) 期間Tc3の期間T1以降
以後、(C)項および(D)項と同様の処理を交互に繰り返す。
このようにすれば、図5Cに示すような値を割り当てることができ、したがって、PWM信号P31〜P34をPWM信号PA〜PDに変換することができる。
つまり、PWM信号P31〜P34の1サイクル期間Tcの半サイクル期間(期間T1あるいはT2)ごとに、その期間Tcにおける信号P31〜P34の値と、その直前の半サイクル期間(期間T2あるいはT1)における信号PA〜PDとから、その半サイクル期間(期間T1あるいはT2)における信号PA〜PDの値を決定することになる。
この場合、信号P31〜P34から信号PA〜PDを一意的には決定できないが、信号P31〜P34を期間Tcの数期間にわたって数組の信号PA〜PDに変換し、そのうちの適切と思われる組、例えば信号PA〜PDのどれもが5ビットを越えない組を、変換結果として出力すればよい。
以上のことを一般的に示すと、以下のとおりである。すなわち、各1サイクル期間Tcの期間T1、T2における信号PA〜PDの値が図7に示すとおりであるとする。そして、
i:期間Tc/2における時系列における序数
j:期間Tcにおける時系列における序数
i、j=0、1、2、3、・・・
とすると、
i=0、2、4、・・・のとき、
PA(i)VA+(i+1)−PC(i)−PC(i+1)=P31(j) ・・・ (11)
PB(i)VB+(i+1)−PD(i)−PD(i+1)=P34(j) ・・・ (14)
ただし、j=i/2
i=1、3、5、・・・のとき、
PB(i)VB+(i+1)−PC(i)−PC(i+1)=P32(j) ・・・ (12)
PA(i)VA+(i+1)−PD(i)−PD(i+1)=P32(j) ・・・ (13)
ただし、j=(i−1)/2
となる。
したがって、(11)式〜(14)式を満たすような数値の列を順次求めていくことにより目的とする信号PA〜PDに変換することができる。その数値列を求めていく手法には各種あり、その詳細については言及しないが、例えば、図6により説明した手法のとおりとすればよい。
つまり、i=0における初期値をあらかじめ決めておくと、i=0の時点で(11)式を満たすような信号PA(1)、PC(1)および(14)式を満たすような信号PB(1)、PD(1)をそれぞれ求める。この場合、各信号は一意に決まるものではなく、各信号の組み合わせは多く存在する。
次に、i=1の場合に、(12)式を満たすような信号PB(2)、PC(2)および(13)式を満たすような信号PA(2)、PD(2)をそれぞれ求める。この場合も、各信号の組み合わせは多く存在する。
そして、i=2以降についても、以上の処理を繰り返すことにより、信号PA〜PDを求めることができる。
ただし、この場合、上記のように、信号の組み合わせは多く存在するといっても、無作為に選択していくと、与えられたビット数(今の場合、5ビット)で表現できる大きさを越えてしまう可能性がある。例えば、小さい差電圧(VA−VC)を出力する場合でも、大きな値の信号PA、PCの減算が要求され、信号PA、PCを与えられたビット数では表現できなくなることがある。
このため、例えば、信号P31〜P34の先読みを行い、変換結果の信号PA〜PDが与えられているビット数を越えなくなるように、また、信号PA〜PDの全体が示す値が0に収束する方向となるように、信号PA〜PDを選択することが好ましい。そのような変換処理を実現するには、信号P31〜P34を先読みするためのメモリ、信号P31〜P34の値を信号PA〜PDの値に変換するためのテーブル、そのテーブルを使用して変換処理を実行するCPUやDSPなどにより、変換回路24を構成することができる。
〔3〕 時間遅れの補正
上述の変換回路24の場合には、図5Dにも示すように、音響S2、S3が音響S1、S4よりも期間Tc/2だけ遅れることになる。この遅れ量は、オーディオ信号の1周期やサンプリング周期に比べて十分に小さいので、聴感上では直接の問題にならないと考えられる。例えば、上述の数値例の場合、音響S2、S3の遅れ量Tc/2=約0.65μsであるが、オーディオ信号の周波数が20kHzとすれば、その1周期は50μsであり、サンプリング周期は約20.8μsであるから、音響S2、S3の遅れ量は、聴感上、直接の問題にならないと思われる。
しかし、上述のように、スピーカアレイ10はスピーカSP1〜SP4から出力される音響S1〜S4の時間遅れや位相遅れを利用しているので、ここでは、その遅れ量を補正する場合について説明する。
図8〜図10は、その時間遅れを補正する補正回路の例を示す。図8に例示した補正回路28においては、遅延回路211、214からのデジタルオーディオ信号P11、P14が遅延回路281、284に供給されて時間Tc/2だけ遅延した信号P81、P84とされ、この遅延信号P81、P84がもとの信号P11、P14に代わってΔΣ変調回路221、224に供給される。
したがって、信号P11、P14は信号P12、P13に対して時間Tc/2だけ遅延され、信号P32、P33は変換回路24により信号P31、P34に対して時間Tc/2だけ遅延されるので、変換回路24から出力される信号PA〜PDは互いに遅れのないものとなり、スピーカアレイ10を適切に構成することができる。
ただし、このような処理をするときには、信号P11、P14のタイミング信号(同期信号)と信号P81、P84のタイミング信号とは時間Tc/2だけ異なるものとなり、ΔΣ変調回路221〜224およびPWM変調回路231〜234にも位相の異なる2系統のクロック信号を用意しなくてはならず、回路構成が複雑化する。
そこで、図9に示す補正回路28においては、遅延回路281、284の前段および後段にオーバーサンプリングフィルタ271、274およびデシメーションフィルタ291、294が設けられる。そして、遅延回路211、214からのデジタルオーディオ信号P11、P14がオーバーサンプリングフィルタ271、274に供給され、例えば信号P11、P14のサンプリング周波数fsの32倍のサンプリング周波数(fs×32=fc×2=2/Tc)でオーバーサンプリングされた信号P71、P74が取り出される。
ここで、図11Aは、もとの信号P11、P14を示し、図11Bはオーバーサンプリング結果の信号P71、P74を示す(図面の都合上、サンプリング周波数fsの4倍でオーバーサンプリングした場合で示す)。すると、この信号P71、P74には、もとの信号P11、P14(○印)に加えて新たなサンプル信号(●印)が含まれている。
そして、この信号P71、P74が遅延回路281、284に供給されて図11Cに示すように時間Tc/2だけ遅延した信号P81、P84とされ、この信号P81、P84がデシメーションフィルタ291、294に供給され、図11Dに示すように、信号P81、P84のうち、もとの信号P11、P14(図11Aの○印)が位置する時点のサンプル信号がデジタルオーディオ信号P91、P94(×印)として取り出される。この信号P91、P94は、入力信号P11、P14に対して時間Tc/2だけ遅延されたものであるが、同じタイミング信号で同期して出力される。そこで、この信号P91、P94が、信号P11、P14に代わってΔΣ変調回路221、224に供給される。
したがって、スピーカSP1〜SP4から出力される音響S1〜S4は、互いに遅れのないものとなり、スピーカアレイ10を適切に構成することができるとともに、ΔΣ変調回路221〜224やPWM変調回路231〜234なども同じクロック信号で動作させることができ、回路の複雑化を防ぐことができる。
図10に示す補正回路28は、信号P11、P14と信号P12、P13に対する処理を図9の補正回路28とは逆に構成した場合である。すなわち、デジタル信号P12、P13が、オーバーサンプリングフィルタ272、273に供給されてオーバーサンプリング信号P72、P73とされ、この信号P72、P73が遅延回路282、283に供給されて遅延信号P82、P83とされてからデシメーションフィルタ292、293に供給されて出力信号P92、P93が取り出される。また、デジタル信号P11、P14が遅延回路281、284に供給されて遅延信号P81、P84とされる。
この場合、遅延回路282、283においては、時間(Ts−Tc/2)(Ts=1/fs。例えば、Ts=1/48kHz)の遅延が行われ、信号P92、P93はもとの信号P12、P13に対して時間(Ts−Tc/2)だけ遅延したものとされるが、同じタイミング信号で同期して出力される。
一方、遅延回路281、284は、Ta=Tsの遅延時間とされ、その出力信号P81、P84は入力信号P11、P14に対して時間Tsだけ遅延したものとされる。したがって、信号P92、P93は信号P81、P84に対して時間Tc/2だけ遅延されたものとなる。
そして、このような信号P81、P84およびP92、P93がΔΣ変調回路221〜224に供給されるので、変換回路24から出力されるデジタル信号PA〜PDは互いに遅れのないものとなり、スピーカアレイ10を適切に構成することができる。この場合、信号P81、P84と信号P92、P93とは、遅延時間Taがサンプリング周期Tsの整数倍となるので、同一のタイミング信号(クロック信号)でドライブすることができる。
なお、図9および図10に示す補正回路28において、オーバーサンプリングフィルタ271〜274およびデシメーションフィルタ291〜294によるリサンプリング処理に要する時間を考慮する場合には、ΔΣ変調回路221、224への入力信号がΔΣ変調回路222、223への入力信号に対して相対的に時間Tc/2だけ遅延すればよい。例えば図10の補正回路28の場合、上記リサンプリング処理に、時間Ts×(k−1)(kは整数)が必要であるとすれば、遅延回路281、284は、時間Ta=Ts×kの遅延を行えばよい。
また、上述した時間遅れの補正処理は、ΔΣ変調回路221〜224の前段で行わなくとも、変換回路24よりも前段であれば、任意のステージで行うことができる。また、上述のように、ΔΣ変調回路221〜224においてもオーバーサンプリング処理を行うので、その内部に時間遅れの補正処理を組み入れることもでき、その場合にはデシメーションフィルタを省略することができ、回路構成をより簡単化できる。
さらに、上述したスピーカアレイ10における遅延回路211〜214の機能と組み合わせて、遅延補正処理を構成することもできる。また、上述においては、補正回路28をハードウェアにより示したが、これらの補正処理をCPUやDSPなどによるソフトウェア処理により実現することもできる。
〔4〕 出力アンプ25A〜25DとスピーカSP1〜SP4との接続
図1においては、出力アンプ25A〜25DとスピーカSP1〜SP4との間に接続されるローパスフィルタを省略しているが、図12にも示すように、スピーカSP1〜SP4は通常ダイナミック型であり、そのボイスコイルのインダクタンス成分をローパスフィルタとして作用させることにより、可聴帯域外の信号成分をフィルタリングすることができる。もちろん、例えば図24に示すように、出力アンプとスピーカとの間にローパスフィルタを挿入することもできる。
また、スピーカSP1〜SP4がダイナミック形スピーカの場合は、例えば図13に示すように、スピーカSP1〜SP4はそれぞれ共振系を有するものと等価的に考えることができる。その場合、特に低域共振周波数付近でボイスコイルの振動速度が大きくなるとともに、逆起電力も大きく発生する。そのため、例えば、スピーカSP1は出力アンプ25Aと25Cとにより差動的に駆動されるが、スピーカSP1で発生した逆起電力がスピーカSP2やスピーカSP3などにも加わり、その動作に影響を与える可能性がある。
この影響を小さくするためには、出力アンプ25A〜25Dの出力インピーダンスを小さくしたり、図14に示すように電圧信号ラインにおいて減算処理をしたり、図14あるいは図15に示すように、1つの出力アンプに複数のスピーカを接続しないようにすればよい。
すなわち、図14は、出力アンプ25A〜25Dを差動入力のパワーアンプにより構成し、その出力アンプ25A〜25Dの非反転入力および反転入力を、PWM信号PA〜PDに対してマトリックス接続した場合である。なお、この場合、スピーカSP1〜SP4と、出力アンプ25A〜25Dをそれぞれユニット化しておくことができる。そして、この場合にも、スピーカSP1〜SP4には、差電圧(VA−VC)〜(VB−VD9が供給され、スピーカアレイ10を実現することができる。
また、図15は、出力アンプ25A〜25Dのそれぞれを、1対の出力アンプにより構成し、スピーカSP1〜SP4に電力増幅された信号PA〜PDを差動的に供給するようにした場合である。
そして、図14あるいは図15に示す構成は、変換回路24の出力信号PA〜PDを、パワーアンプ部およびスピーカアレイ部に少ないケーブル本数で伝送する構成でもあり、信号処理部と電力増幅部とを分離したものともいえる。
さらに、スピーカSP1〜SP4は、図16に示すように、圧電型や磁歪型のスピーカとすることもでき、その場合には、トランスなどによりインピーダンスマッチングを行うことができる。
〔5〕 n=16の場合
〔1〕〜〔4〕においては、n=4の場合であるが、例えばn=16の場合には、図17および図18に示すように構成することができる。すなわち、図17に示すように、16個のスピーカSP1〜SP16が4行4列に配置されてスピーカアレイ10が構成される。また、16個のスピーカSP1〜SP16に対応して16種類のPWM信号Pi(i=31〜39、310〜316)が形成され、これらPWM信号Piが変換回路24(図示せず)に供給される。
そして、図18Aに示すように、PWM信号Piの1サイクル期間Tcにおける分解能は6ビットであるとすれば、図18Bに示すように、その1サイクル期間Tcを、1/4ずつの期間T1〜T4に等分すると、期間T1〜T4のそれぞれにおけるPWM信号Piの分解能は4ビットと考えることができる。
そこで、変換回路24において、PWM信号Piは、期間Tcの期間T1〜T4ごとに変化するPWM信号PA〜PHに変換され、このPWM信号PA〜PHのうち、PWM信号PA〜PDが出力アンプ25A〜25DによりD級増幅された電圧VA〜VDとされてスピーカSP1〜SP16のうち、第1列〜第4列のスピーカの一方の端子に供給され、PWM信号PE〜PHが出力アンプ25E〜25HによりD級増幅されて第1行〜第4行のスピーカの他方の端子に供給される。
したがって、スピーカSP1〜SP16には、例えば図18Cに示すように、有効期間が時間Tc/4ずつずれた電圧(VA−VE)〜(VD−VH)、(VB−VE)〜(VA−VH)、(VC−VE)〜(VB−VH)、(VD−VE)〜(VC−VH)が供給されることになり、スピーカSP1〜SP16はPWM信号P1〜P16によりそれぞれドライブされたことになる。
そして、この場合には、出力アンプ25A〜25Hと、スピーカSP1〜SP16との間を8本(=4+4)のスピーカケーブルにより接続してスピーカSP1〜SP16に必要な出力電圧を供給することができる。
〔6〕 スピーカアレイ10の結線方法
図19は、スピーカアレイ10を64個(n=64)のスピーカSP1〜SP64により構成する場合の結線方法の一例を示す。この例においては、スピーカ(スピーカユニット)SP1〜SP64が、全体として円柱状に、かつ、その音軸の方向が円柱の中心軸方向となるように構成されるとともに、その後面に接続端子TX、TYが設けられる。
そして、スピーカSP1〜SP64は、両面プリント基板26に8行8列のマトリックス状に取り付けられる。このプリント基板26の一方の面には、8本の直線状の配線パターン26X1〜26X8が、垂直方向に配列されて形成され、他方の面には、破線で示すように8本の直線状の配線パターン26Y1〜26Y8が、水平方向に配列されて形成されている。
そして、スピーカSP1〜SP64の一方の端子TX〜TXが、基板26の貫通孔を通じて配線パターン26X1〜26X8にハンダ付けされ、他方の端子TY〜TYが基板26の貫通孔を通じて配線パターン26Y1〜26Y8にハンダ付けされる。なお、実際には、スピーカSP1〜SP64はスピーカボックスの前面バッフルに固定されるのであるから、プリント基板26はフレキシブル基板とすることができる。
このような構成によれば、スピーカSP1〜SP64は、配線パターン26X1〜26X8、26Y1〜26Y8によりマトリックス接続されていることになるとともに、プリント基板26により1つのブロックに一体化されていることになる。
また、スピーカSP1〜SP64の数n=64(=8×8)に対応して16個(=8+8)の出力アンプ25A〜25Pが用意されることになるが、その出力アンプ25A〜25Hの出力端をケーブルを通じて配線パターン26Y1〜26Y8に接続し、出力アンプ25I〜25Pの出力端をケーブルを通じて配線パターン26X1〜26X8に接続すればよい。したがって、出力アンプ25A〜25Pと、スピーカSP1〜SP64との間のケーブルを減らすことができるとともに、その結線や組み立て、あるいはユニットの交換などが容易になる。
図20は、図19に示す例と同様、スピーカアレイ10を64個のスピーカSP1〜SP64により構成するが、スピーカSP1〜SP64の間隔を狭くするとともに、両面プリント基板26に代えて2枚の片面のプリント基板26X、26Yとした場合である。この場合、プリント基板26Xに配線パターン26X1〜26X8が用意され、プリント基板26Yに配線パターン26Y1〜26Y8が用意される。
そして、スピーカSP1〜SP64のうち、奇数行(奇数列)のスピーカと、偶数行(偶数列)のスピーカとが、スピーカのほぼ半径分だけずらされて基板26X、26Yに取り付けられ、スピーカSP1〜SP64は全体として千鳥状に配列されている。
したがって、この例においても、出力アンプ25A〜25Pと、スピーカSP1〜SP64との間のケーブルを減らすことができるとともに、その結線や組み立ても容易になる。また、スピーカSP1〜SP64の配列ピッチが図19のスピーカアレイ10のそれよりも狭くなるので、全体を小型化することができる。
〔7〕 その他
例えば〔1〕〜〔4〕においては、遅延回路211〜変換回路24を個別の回路として説明したが、これらの回路211〜24を、例えば図21に示すように、DSP20により構成することもできる。
また、その場合には、遅延時間τ1〜τ4に加えて、音響S1〜S4のレベルや位相も制御することができ、スピーカアレイ10としてより効果的である。さらに、DSP20により構成する場合には、制御回路30からの制御信号により、デジタルオーディオ信号P11〜P14に対して遅延時間、位相、レベル、周波数特性などを制御して再生音場を変更することもできる。また、変換回路24は、デジタル信号P21〜P24を(PWM信号P31〜P34を形成しないで)PWM信号PA〜PDに変換するようにしてもよい。
さらに、〔6〕においては、スピーカSP1〜SP64をプリント基板26に直接ハンダ付けするとしたが、スピーカSP1〜SP64に代わってソケットをハンダ付けし、そのソケットにスピーカSP1〜SP64を取り付けるようにすれば、メンテナンスなどが容易になる。
また、上述においては、スピーカの数nがn=m×mの場合であるが、この発明はn=p×q(p>q)の場合にももちろん適用することができ、その場合には、p系統の時間遅れをもつq個ずつの信号を形成すればよい。あるいは、例えば、n=p×pとみなしてシステムを構成するとともに、そのうちのp×q個のチャンネルだけを使用すればよい。
さらに、上述においては、この発明をスピーカアレイ10をドライブするアンプに適用した場合であるが、マルチウェイスピーカシステムにおいて、各チャンネル(分割された各再生周波数帯域)の音響を再生するスピーカおよびそのドライブアンプにも、この発明を適用することができる。特に、大出力のPA/SR用途の場合、1つの再生周波数帯域において複数のスピーカを使用し、それぞれのスピーカに個別にドライブアンプを設けることが考えられるので、周波数チャンネル数とドライブアンプあるいはスピーカの数は一致しないこともありうる。
また、上述においては、スピーカSP1〜SPnをマトリックス状に配置するとしたが、スピーカSP1〜SPnをマトリックス状に配置しない場合でも、出力アンプとスピーカとをマトリックス状に接続するときには、この発明を適用することができる。
さらに、変換回路24から出力されるPWM信号を任意の伝送ラインを通じて送信し、受信側で受信したPWM信号のそれぞれで減算処理を行うことにより、もとの信号に対応したPWM信号を得る送受信システムとすることもできる。これは、送信したい信号のチャンネル数が伝送路のチャンネル数よりも大きい場合に有効である。そして、この場合、上述した時間遅れの補正処理は、送信側、受信側あるいはその両方で行うことができる。
〔略語の一覧〕
AV :Audio and Visual
CPU :Central Processing Unit
DSP :Digital Signal Processor
FET :Field Effect Transistor
MOS-FET:Metal Oxide Semiconductor type FET
PA :Public Address
PWM :Pulse Width Modulation
SR :Sound Re-enforcement
この発明の一形態を示す接続図である。 この発明を説明するための接続図である。 この発明を説明するための波形図である。 この発明を説明するための波形図である。 この発明を説明するための図である。 この発明を説明するための図である。 この発明を説明するための図である。 この発明の他の形態の一部を示す接続図である。 この発明の他の形態の一部を示す接続図である。 この発明の他の形態の一部を示す接続図である。 この発明を説明するための図である。 この発明の他の形態の一部を示す接続図である。 この発明の他の形態の一部を示す接続図である。 この発明の他の形態の一部を示す接続図である。 この発明の他の形態の一部を示す接続図である。 この発明の他の形態の一部を示す接続図である。 この発明の他の形態の一部を示す接続図である。 この発明を説明するための図である。 この発明の他の形態の一部を示す斜視図である。 この発明の他の形態の一部を示す分解斜視図である。 この発明の他の形態を示す接続図である。 この発明を説明するための図である。 この発明を説明するための図である。 この発明を説明するための接続図である。 この発明を説明するための波形図である。 この発明を説明するための波形図である。 この発明を説明するための接続図である。 この発明を説明するための接続図である。 この発明を説明するための斜視図である。
符号の説明
10…スピーカアレイ、24…変換回路、25A〜25D…出力アンプ、211〜214…遅延回路、221〜224…ΔΣ変調回路、231〜234…PWM変調回路、251…ドライブ回路、252…プッシュプル回路、271および272…遅延回路、282および283…オーバーサンプリングフィルタ、292および293…デシメーションフィルタ、SC…ソース、SP1〜SP4…スピーカ

Claims (13)

  1. p×qチャンネルの入力信号を、p+qチャンネルのPWM信号に変換処理する信号変換装置であって、
    上記PWM信号のうち、pチャンネルのPWM信号のそれぞれと、qチャンネルのPWM信号のそれぞれとの減算処理により形成されるp×qチャンネルの出力差信号が、上記p×qチャンネルの入力信号に対応するように、上記減算処理を行う
    ことを特徴とする信号変換装置。
  2. 請求項1の信号変換装置において、
    時間差の補正回路を有し、
    上記PWM信号への変換処理および上記減算処理により、上記p+qチャンネルのPWM信号の間に、これらPWM信号の基準周期の1/pの時間差を生じるとき、
    上記補正回路により、上記p×qチャンネルの出力差信号の間に時間差を生じないように補正する
    ことを特徴とする信号変換装置。
  3. p×qチャンネルのオーディオ信号を、p+qチャンネルのPWM信号に変換処理する変換回路と、
    この変換回路から出力される上記p+qチャンネルのPWM信号のそれぞれが供給されるp+q個の出力アンプと
    を有し、
    上記出力アンプのうち、p個の出力アンプの出力のそれぞれと、q個の出力アンプの出力のそれぞれとを、p×q個のスピーカのそれぞれに差動的に供給する
    ようにした出力アンプ装置。
  4. 請求項3に記載の出力アンプ装置において、
    上記p×q個のスピーカがスピーカアレイを構成し、
    信号源から供給される1つのオーディオ信号に対して少なくとも遅延処理を行って上記p×qチャンネルのオーディオ信号を形成する回路
    を有する出力アンプ装置。
  5. 請求項に記載の出力アンプ装置において、
    上記p×q個のスピーカがマルチウェイスピーカシステムを構成し、
    上記p×qチャンネルのオーディオ信号が、1つのオーディオ信号を複数の周波数帯域に分割した信号のそれぞれである
    ようにした出力アンプ装置。
  6. 請求項3、請求項4あるいは請求項5に記載の出力アンプ装置において、
    上記変換回路に供給される上記p×qチャンネルのオーディオ信号に対して、上記変換処理および上記スピーカへの差動供給における時間遅れの補正を行う回路を
    有する出力アンプ装置。
  7. p×q個のスピーカと、
    p×qチャンネルのオーディオ信号を、p+qチャンネルのPWM信号に変換処理する変換回路と、
    この変換回路から出力される上記p+qチャンネルのPWM信号のそれぞれが供給されるp+q個の出力アンプと
    を有し、
    上記出力アンプのうち、p個の出力アンプの出力のそれぞれと、q個の出力アンプの出力のそれぞれとを、上記p×q個のスピーカのそれぞれに差動的に供給する
    ようにしたオーディオ装置。
  8. 請求項7に記載のオーディオ装置において、
    上記p×q個のスピーカがスピーカアレイを構成し、
    ソースから供給される1つのオーディオ信号に対して少なくとも遅延処理を行って上記p×qチャンネルのオーディオ信号を形成する回路
    を有するオーディオ装置。
  9. 請求項に記載のオーディオ装置において、
    上記p×q個のスピーカがマルチウェイスピーカシステムを構成し、
    上記p×qチャンネルのオーディオ信号が、1つのオーディオ信号を複数の周波数帯域に分割した信号のそれぞれである
    ようにしたオーディオ装置。
  10. 請求項7、請求項8あるいは請求項9に記載のオーディオ装置において、
    上記変換回路に供給される上記p×qチャンネルのオーディオ信号に対して、上記変換処理および上記スピーカへの差動供給における時間遅れを補正する回路を
    有するオーディオ装置。
  11. 請求項7、請求項8、請求項9あるいは請求項10に記載のオーディオ装置において、
    上記出力アンプと上記スピーカとがユニット化されている
    ようにしたオーディオ装置。
  12. 送信装置と受信装置とからなる送受信システムであって、
    上記送信装置は、
    p×qチャンネルの入力信号を、p+qチャンネルのPWM信号に変換処理する信号変換部と、
    上記信号変換部で得られるp+qチャンネルのPWM信号を送信する送信部と を備え、
    上記受信装置は、
    上記送信されたp+qチャンネルのPWM信号を受信する受信部と、
    上記受信部で受信したPWM信号のうち、pチャンネルのPWM信号のそれぞれと、qチャンネルのPWM信号のそれぞれとの減算処理を行い、p×qチャンネルの出力差信号を得る減算処理部と
    を備えることを特徴とする送受信システム。
  13. 請求項12の送受信システムにおいて、
    上記送信装置および上記受信装置は、それぞれ時間差の補正回路を有し、
    上記PWM信号への変換処理および上記減算処理により、上記p+qチャンネルのPWM信号の間に、これらPWM信号の基準周期の1/pの時間差が生じるとき、
    上記補正回路により、上記p×qチャンネルの出力差信号の間に、時間差を生じないように補正をする
    ことを特徴とする送受信システム。
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