以下、本発明の実施の形態を図面を参照にして説明する。本発明の実施の形態では、遊技機の一態様として、ポーカーゲーム機を挙げる。そこで、本実施の形態のポーカーゲーム機で行われるポーカーゲームの内容を簡単に説明する。本実施の形態のポーカーゲーム機は、所謂ビデオポーカーを行うものであって、ポーカーゲームのある時点で自分のトランプカードを、全てあるいは何枚か捨てて新しいトランプカードをもらえることができるドローポーカーを行うものである。具体的に言えば、ここでは、10枚以上の遊技メダル等が供されると、5枚のトランプカードがディール(配付)されて表示される。その後、遊技者は、ポーカーの役(ロイヤル、ストレートフラッシュ、フォーカード、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカード、トゥーペア、ワンペア等)を完成させるために、ディールされた5枚のトランプカードの中から必要と判断したトランプカードをホールドする一方で、不要と判断したトランプカードを新たなトランプカードにドロー(交換)させる。その結果、上記役が成立した場合には、特典として、当該役に対応した枚数の遊技メダル等が付与される。
このとき、本実施の形態のポーカーゲーム機では、5枚のトランプカードがディールされ表示された直後において、5枚のトランプカードのディールを再び行うことができる。さらに、本実施の形態のポーカーゲーム機では、ディールされた又は再びディールされた5枚のトランプカードの中から不要と判断したトランプカードを新たなトランプカードにドローさせた直後において、当該ドローの対象であったトランプカードの全部を再びドローさせることができる。但し、5枚のトランプカードを再びディールさせる回数と当該ドローの対象であったトランプカードの全部を再びドローさせる回数の総和は、今回のゲームに供された遊技メダル等の枚数(BET数)に応じて決定される抽選テーブルを参照したリジェクト実行回数抽選の結果により制限される。尚、当該リジェクト実行回数抽選の結果によっては、5枚のトランプカードを再びディールさせることができないことがあり、さらに、当該ドローの対象であったトランプカードの全部を再びドローさせることができないことがある。これらの点については、後述する(図14参照)。
次に、本実施形態のポーカーゲーム機の概略構成について、図12及び図13に基づいて説明する。図12は、本実施形態のポーカーゲーム機の斜視図である。図13は、本実施の形態のポーカーゲーム機の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態のポーカーゲーム機1では、図12に示すように、その全体を形成するキャビネット31を有しており、かかるキャビネット31の前面中央部に表示画面32が配設されている。
尚、この表示画面32は、画像表示装置19(図13参照)のディスプレイ部である。
また、キャビネット31の下部には、メダル払出口44とメダル受皿45が配設されている。この点、メダル払出口44は、本実施形態のポーカーゲーム機1に内設されたホッパー24(図13参照)と連通している。従って、ホッパー24(図13参照)からの遊技メダル等は、メダル払出口44を介して、メダル受皿45に払い出される。また、メダル払出口44の内部には、センサ等より構成されるメダル検出部26(図13参照)が配設されている。従って、メダル払出口44を介してメダル受皿45に払い出された遊技メダル等の枚数が、メダル検出部26(図13参照)により検出される。
また、表示画面32の下側には、手前側に突出した操作テーブル33が設けられている。そして、操作テーブル33の上段には、最も左側から、両替ボタン34と、C/P(クレジット/ペイアウト)ボタン35、ヘルプボタン36が配設されている。また、操作テーブル33の中段には、最も左側から、BET(ベット)ボタン37と、スタートボタン38、リジェクトボタン39、カード交換ボタン40が配設されている。また、操作テーブル33の後段には、5個のホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eが配設されている。さらに、上述したヘルプボタン36の右側には、メダル投入部42と紙幣投入部43が配設されている。
この点、両替ボタン34は、紙幣等入部43に投入した紙幣を遊技メダル等に両替する際に操作されるボタンである。従って、両替ボタン34を押下すると、両替された遊技メダル等が、ホッパー24(図13参照)からメダル払出口44を介してメダル受皿45に払い出される。
尚、両替ボタン34には、両替スイッチ28(図13参照)が内蔵されており、両替ボタン34が押下されると、両替スイッチ28(図13参照)からのスイッチ信号がCPU3(図13参照)に出力される。
また、C/Pボタン35は、クレジット又は特典として付与された遊技メダル等を払い出させる際に押下されるボタンである。従って、C/Pボタン35を押下すると、クレジット又は付与された遊技メダル等が、ホッパー24(図13参照)からメダル払出口44を介してメダル受皿45に払い出される。
尚、C/Pボタン35を押下しない場合には、特典として付与される遊技メダル等は、クレジットとして、自動的に繰り越される。
また、C/Pボタン35には、C/Pスイッチ14(図13参照)が内蔵されており、C/Pボタン35が押下されると、C/Pスイッチ14(図13参照)からのスイッチ信号がCPU3(図13参照)に出力される。
また、ヘルプボタン36は、ポーカーゲームの操作方法等が不明な際に押下されるボタンである。従って、ヘルプボタン36が押下されると、表示画面32に各種のヘルプ情報が表示される。
尚、ヘルプボタン36には、ヘルプスイッチ29(図13参照)が内蔵されており、ヘルプボタン36が押下されると、ヘルプスイッチ29(図13参照)からのスイッチ信号がCPU3(図13参照)に出力される。
また、BETボタン37は、クレジットされた遊技メダル等をBETさせる際に操作されるボタンである。ここでは、BETボタン37が1回押下される毎に、BET数が1ずつ加算される。このとき、BET数が「10」以上になると、後述する抽選テーブルがBET数に応じてセットされる。
尚、BETボタン37には、BETスイッチ13(図13参照)が内蔵されており、BETボタン37が押下されると、BETスイッチ13(図13参照)からのスイッチ信号がCPU3(図13参照)に出力される。
また、スタートボタン38は、ポーカーゲームを開始させる際に操作されるボタンである。従って、スタートボタン38が押下されると、表示画面32においてポーカーゲームが展開され始め、後述するリジェクト実行回数の抽選が行われる。
尚、スタートボタン38には、スタートスイッチ15(図13参照)が内蔵されており、スタートボタン38が押下されると、スタートスイッチ15(図13参照)からのスイッチ信号がCPU3(図13参照)に出力される。
また、リジェクトボタン39は、表示画面32で展開されているポーカーゲームにおいて、既にディールされた5枚のトランプカードを放棄し再びディールさせる際に、又は、既に行われたドローの対象のトランプカードの全部を再びドローさせる際に、操作されるボタンである。従って、既にディールされた5枚のトランプカードを放棄し再びディールさせるために、後述する所定のタイミングでリジェクトボタン39が押下されると、初めてディールされた5枚のトランプカードに代わって、再びディールさせた5枚のトランプカードが表示画面32に表示される。また、既に行われたドローの対象のトランプカードの全部を再びドローさせるために、後述する所定のタイミングでリジェクトボタン39が押下されると、初めてドローさせた後のトランプカードに代わって、再びドローさせた後のトランプカードが、ホールドされたトランプカードとともに表示画面32に表示される。
尚、既に行われたドローの対象のトランプカードの全部を再びドローさせる場合において、ホールドされたトランプカードがないときには、ディールされた又は再びディールされた5枚のトランプカードの全てがドローの対象になるので、後述する所定のタイミングでリジェクトボタン39が押下されると、5枚のトランプカードの全てが再びドローされて表示画面32に表示される。
また、リジェクトボタン39には、リジェクトスイッチ16(図13参照)が内蔵されており、リジェクトボタン39が押下されると、リジェクトスイッチ16(図13参照)からのスイッチ信号がCPU3(図13参照)に出力される。
また、カード交換ボタン40は、表示画面32で展開されているポーカーゲームにおいて、ディールされた又は再びディールされた5枚のトランプカードの中から不要と判断したトランプカードを新たなトランプカードに初めてドローさせる際に操作されるボタンである。従って、後述する所定のタイミングでカード交換ボタン40が押下されると、不要と判断したトランプカードに代わって、初めてドローさせた後のトランプカードが、ホールドされたトランプカードとともに表示画面32に表示される。
尚、ホールドされたトランプカードがないときには、ディールされた又は再びディールされた5枚のトランプカードの全てがドローの対象になるので、後述する所定のタイミングでカード交換ボタン40が押下されると、5枚のトランプカードの全てが初めてドローされて表示画面32に表示される。
また、カード交換ボタン40には、カード交換スイッチ17(図13参照)が内蔵されており、カード交換ボタン40が押下されると、カード交換スイッチ17(図13参照)からのスイッチ信号がCPU3(図13参照)に出力される。
また、5個のホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eは、表示画面32で展開されているポーカーゲームにおいて、ディールされた又は再びディールされた5枚のトランプカードの中から必要と判断したトランプカードをホールドさせる際に操作されるボタンである。従って、後述する所定のタイミングで5個のホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eのいずれかが押下されると、5個のホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eのうち当該押下されたものに対応するトランプカードが、以後に行われる初めてのドローの対象から外され、また、その後において、ドローが再び行われる場合には、再び行われるドローの対象からも外される。
尚、ホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eには、ホールドスイッチ18A,18B,18C,18D,18E(図13参照)がそれぞれ内蔵されている。従って、ホールドボタン41Aが押下されると、ホールドボタン41Aに内蔵されたホールドスイッチ18A(図13参照)からのスイッチ信号がCPU3(図13参照)に出力される。また、ホールドボタン41Bが押下されると、ホールドボタン41Bに内蔵されたホールドスイッチ18B(図13参照)からのスイッチ信号がCPU3(図13参照)に出力される。また、ホールドボタン41Cが押下されると、ホールドボタン41Cに内蔵されたホールドスイッチ18C(図13参照)からのスイッチ信号がCPU3(図13参照)に出力される。また、ホールドボタン41Dが押下されると、ホールドボタン41Dに内蔵されたホールドスイッチ18D(図13参照)からのスイッチ信号がCPU3(図13参照)に出力される。また、ホールドボタン41Eが押下されると、ホールドボタン41Eに内蔵されたホールドスイッチ18E(図13参照)からのスイッチ信号がCPU3(図13参照)に出力される。
また、メダル投入部42は、遊技メダル等をポーカーゲームに供させる際に使用される投入口である。
尚、メダル投入部42に投入された遊技メダル等は、自動的にクレジットされる。
また、メダル投入部42の内部には、メダルセンサ12(図13参照)が配設されており、メダル投入部42に遊技メダル等が投入されると、メダルセンサ12(図13参照)からのメダル検出信号がCPU3(図13参照)に出力される。
また、紙幣投入部43は、紙幣を遊技メダル等に両替する際に使用される投入口である。
尚、紙幣投入部43に投入された紙幣は、上述した両替ボタン34の押下を契機にして、遊技メダル等に両替される。
また、紙幣投入部43の内部には、紙幣センサ30(図13参照)が配設されており、紙幣投入部43に紙幣が投入されると、紙幣センサ30(図13参照)からの紙幣検出信号がCPU3(図13参照)に出力される。
また、本実施形態のポーカーゲーム機1では、図13に示すように、遊技制御装置2によりポーカーゲームが制御される。この点、遊技制御装置2は、CPU3や、ROM4、RAM5、CPU3の動作クロック信号を生成するためのクロック回路6、ポーカーゲームで使用する乱数を制御するための乱数制御部7等で構成されている。
そして、ROM4には、ポーカーゲームにおける処理手順がシーケンスプログラムとして記憶されている。さらに、ポーカーの役の発生を制御する抽選確率等を決定するための入賞確率テーブルや、ポーカーゲームの進行手順を決定するための遊技進行手順テーブル等のデータも記憶されている。すなわち、ROM4に記憶されているシーケンスプログラムや各テーブル等に基づいてCPU3等が動作することにより、本実施形態のポーカーゲーム機1におけるポーカーゲームが制御される。尚、後述する図14の抽選テーブル群101も、ROM4に記憶されている。
また、RAM5においては、CPU3等が動作してポーカーゲームが制御される際に必要な作業領域等が確保されている。
また、クロック回路6には、所定周波数の基準クロックを発生するためのクロックパルス発生器8と、基準クロック信号を分周することによりCPU3の動作クロック信号を生成するための分周器9等を備えている。
また、乱数制御部7には、CPU3の制御に従って一定範囲の乱数を発生させるための乱数発生器10と、乱数発生器10で発生した乱数の中から任意の乱数を抽出してCPU3へ送信するための乱数サンプリング回路11等を備えている。
また、CPU3に備えられた複数のI/Oポートには、上述したメダルセンサ12や、BETスイッチ13、C/Pスイッチ14、スタートスイッチ15、リジェクトスイッチ16、カード交換スイッチ17、5個のホールドスイッチ18A,18B,18C,18D,18E、両替スイッチ28、ヘルプスイッチ29、紙幣センサ30等が接続されている。さらに、当該I/Oポートには、ホッパー駆動回路20や、払出完了信号回路21、スピーカ駆動回路22、画像表示駆動回路23等が接続されている。
この点、ホッパー駆動回路20には、遊技メダル等を貯留するためのホッパー24が接続されている。従って、CPU3は、ホッパー駆動回路20を介して、所定枚数の遊技メダル等をホッパー24から払い出させることができる。
また、払出完了信号回路21には、メダル貯留部25とメダル検出部26が接続されている。ここで、メダル貯留部25とは、メダル投入部42から投入された遊技メダル等や特典として付与された遊技メダル等をクレジットとして記憶するための回路をいい、所定の最大許容数(例えば50枚)に達するまで遊技メダル等をクレジットとして記憶することができる。一方、メダル検出部26とは、ホッパー24から払い出される遊技メダル等を計数するための回路をいう。
そして、払出完了信号回路21は、特典として遊技メダル等が付与される際には、メダル貯留部25又はメダル検出部26を介して、当該遊技メダル等がクレジットとして記憶したこと又はホッパー24から払い出されたことを完了したことを感知すると、その旨の払出完了信号をCPU3に出力する。さらに、払出完了信号回路21は、クレジットとして記憶された遊技メダル等の払い出しを行う際には、メダル貯留部25又はメダル検出部26を介して、クレジットとして記憶された遊技メダル等がホッパー24から払い出されたことを完了したことを感知すると、その旨の払出完了信号をCPU3に出力する。
また、スピーカ駆動回路22には、効果音等を発生するためのスピーカ27が接続されている。従って、CPU3は、スピーカ駆動回路22を介して、ゲーム状態に対応した効果音をスピーカ27から発生させることができる。
また、画像表示駆動回路23には、ディスプレイ部として表示画面32(図12参照)を有した画像表示装置19が接続されている。従って、CPU3は、画像表示装置19によって、表示画面32(図12参照)にゲーム内容などを画像表示させることができる(後述する図3〜図9参照)。
尚、画像表示装置19のディスプレイ部である表示画面32(図12参照)には、例えば、CRTディスプレイや、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等がある。
次に、本実施形態のポーカーゲーム機1における遊技手順の具体例を、図3〜図14に基づいて説明する。
図3〜図9は、ポーカーゲームが展開されている際において、表示画面32に表示されるゲーム内容の一例を示した図である。尚、図3〜図9では、説明の便宜上、トランプカードのスーツの表記は省略するものとし、後述するポーカーの役の成立の判断に関しても、説明の便宜上、トランプカードのスーツを考慮しないものとする。
尚、「スーツ」とは、トランプカードのマーク(図柄)のことをいい、スペード、ハート、ダイア、クラブの4種類がある。
また、「図柄」とは、トランプカードのスーツと数字の組合せで決まるカードの種類のことをいい、例えば、ハートのエース、スペードのキングなどがある。
また、「数字」とは、トランプカードの数字のことをいい、A(エース、1に相当)、2、3、4、5、6、7、8、9、10、J(ジャック、11に相当)、Q(クィーン、12に相当)、K(キング、13に相当)の13種類がある。
すなわち、本実施形態のポーカーゲーム機1では、メダル投入部42に遊技メダル等を投入したり、特典として遊技メダル等が付与されたりすると、メダル貯留部25にクレジットがある状態になり、この状態で、BETボタン37が1回押下されると、RAM5に確保された記憶領域のBET数が一つ加算される。そして、このとき、当該BET数が「10」以上になると、ドローポーカーを行うことができる。さらに、例えば、当該BET数が「16」である場合には、図3〜図9に示すように、表示画面32の左下隅において、BET数が「16」であることを示す「16BET」の文字が表示される。また、図3〜図9に示すように、表示画面32の上部には、ポーカーの各役にそれぞれ対応した遊技メダル等の付与枚数が表示されることとなる。
尚、BET数が「10」以上である場合には、ROM4に記憶された抽選テーブル群101から一つの抽選テーブルが選び出され、RAM5の所定領域に記憶される。ここで、抽選テーブル群101について説明する。図14は、抽選テーブル群の概要を示す図である。図14に示すように、抽選テーブル群101は、BET数が「10」である場合と、BET数が「13」である場合、BET数が「16」である場合、BET数が「19」である場合、BET数が「22」である場合、BET数が「25」である場合の各抽選テーブルで構成されている。
この点、BET数が「10」である場合の抽選テーブルでは、「256/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「0」に選ばれることが定義されている。また、BET数が「13」である場合の抽選テーブルでは、「128/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「0」に選ばれ、「128/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「1」に選ばれることが定義されている。また、BET数が「16」である場合の抽選テーブルでは、「95/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「0」に選ばれ、「95/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「1」に選ばれ、「66/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「3」に選ばれることが定義されている。また、BET数が「19」である場合の抽選テーブルでは、「90/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「0」に選ばれ、「90/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「1」に選ばれ、「46/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「3」に選ばれ、「30/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「6」に選ばれることが定義されている。また、BET数が「22」である場合の抽選テーブルでは、「85/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「0」に選ばれ、「85/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「1」に選ばれ、「46/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「3」に選ばれ、「30/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「6」に選ばれ、「10/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「10」に選ばれることが定義されている。また、BET数が「25」である場合の抽選テーブルでは、「85/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「0」に選ばれ、「85/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「1」に選ばれ、「46/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「3」に選ばれ、「30/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「6」に選ばれ、「15/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「10」に選ばれ、「5/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「15」に選ばれることが定義されている。
そして、BETボタン37が押下されることによって、BET数が「10」に到達すると、ROM4に記憶された抽選テーブル群101から、BET数が「10」である場合の抽選テーブルが選び出され、RAM5の所定領域に上書きで記憶される。さらに、BETボタン37が押下されることによって、BET数が「13」に到達すると、ROM4に記憶された抽選テーブル群101から、BET数が「13」である場合の抽選テーブルが選び出され、RAM5の所定領域に上書きで記憶される。さらに、BETボタン37が押下されることによって、BET数が「16」に到達すると、ROM4に記憶された抽選テーブル群101から、BET数が「16」である場合の抽選テーブルが選び出され、RAM5の所定領域に上書きで記憶される。さらに、BETボタン37が押下されることによって、BET数が「19」に到達すると、ROM4に記憶された抽選テーブル群101から、BET数が「19」である場合の抽選テーブルが選び出され、RAM5の所定領域に上書きで記憶される。さらに、BETボタン37が押下されることによって、BET数が「22」に到達すると、ROM4に記憶された抽選テーブル群101から、BET数が「22」である場合の抽選テーブルが選び出され、RAM5の所定領域に上書きで記憶される。さらに、BETボタン37が押下されることによって、BET数が「25」に到達すると、ROM4に記憶された抽選テーブル群101から、BET数が「25」である場合の抽選テーブルが選び出され、RAM5の所定領域に上書きで記憶される。
次に、「役」について説明する。「役」とは、ドローポーカーで5枚のトランプカードのうち一部又は全部が、一定の規則に基づき一致する態様であり、具体的には、ハイカードや、ワンペア、ツゥーペア、スリーカード、ストレート、フラッシュ、フルハウス、フォーカード、ストレートフラッシュ、ロイヤルなどがある。そして、ハイカードとは、全くトランプカードが揃わない態様をいう。また、ワンペアとは、2枚のトランプカードの数字が一致するものが1組ある態様をいう。また、ツゥーペアとは、2枚のトランプカードの数字が一致するものが2組ある態様をいう。また、ストレートとは、スーツの一致は問わないが、5枚のトランプカードがA、2、・・・、10、J、Q、K、Aの数字順である態様をいう。また、フラッシュとは、5枚全てのトランプカードのスーツが一致する態様をいう。また、フルハウスとは、2枚のトランプカードの数字が一致するものが1組あり、3枚のトランプカードの数字が一致するものが1組ある態様をいう。また、フォーカードとは、4枚のトランプカードの数字が一致するものが1組ある態様をいう。また、ストレートフラッシュとは、ストレートかつフラッシュの態様をいう。また、ロイヤルとは、ストレートかつフラッシュで、数字が10、J、Q、K、Aの順で並ぶ態様をいう。
さらに、本実施形態のポーカーゲーム機1では、ドローポーカーを行うものであるが、ここでは、「JACKs or Better」で行う。尚、ここでの「JACKs or Better」とは、最低でもジャックのワンペアがなければ、ワンペアの役が成立しないルールをいう。
この点、図3〜図9では、「ROYAL=800」が表示されており、ポーカーの役としてロイヤルの成立を確定させたときは、この表示によって、800枚の遊技メダル等を付与する旨を示している。また、「STRAIGHT FLUSH=50」が表示されており、ポーカーの役としてストレートフラッシュの成立を確定させたときは、この表示によって、50枚の遊技メダル等が付与される旨を示している。また、「4CARD=25」が表示されており、ポーカーの役としてフォーカードの成立を確定させたときは、この表示によって、25枚の遊技メダル等が付与される旨を示している。また、「FULL HOUSE=9」が表示されており、ポーカーの役としてフルハウスの成立を確定させたときは、この表示によって、9枚の遊技メダル等が付与される旨を示している。また、「FLUSH=6」が表示されており、ポーカーの役としてフラッシュの成立を確定させたときは、この表示によって、6枚の遊技メダル等が付与される旨を示している。また、「3CARD=3」が表示されており、ポーカーの役としてスリーカードの成立を確定させたときは、この表示によって、3枚の遊技メダル等が付与される旨を示している。また、「2PAIR=2」が表示されており、ポーカーの役としてトゥーペアの成立を確定させたときは、この表示によって、2枚の遊技メダル等が付与される旨を示している。また、「JACKs or better=1」が表示されており、ポーカーの役としてジャック以上のワンペアの成立を確定させたときは、この表示によって、1枚の遊技メダル等が付与される旨を示している。
尚、当該BET数が「16」以外の数値である場合には、表示画面32の左下隅で表示される「16BET」の「16」に代えて、当該数値が表示される。また、ここでは、当該BET数が変わっても、ポーカーの各役にそれぞれ対応した遊技メダル等の付与枚数は変わらないものとする。従って、当該BET数が変わっても、表示画面32の上部には、上述した内容と同様の、ポーカーの各役にそれぞれ対応した遊技メダル等の付与枚数が表示されることとなる。
その後、スタートボタン38が押下されると、RAM5に記憶された抽選テーブルに基づいてリジェクト実行回数の抽選が行われると同時に、5枚のトランプカードがディールされて表示される。例えば、図3に示すように、表示画面32の中央下部において、「2」,「5」,「7」,「9」,「10」の5枚のトランプカードがディールされて表示される。但し、ここでは、所謂マルチプレイの一つであるファイブハンドゲームのポーカーゲームを行うものとする。そして、ここでの「ハンド」とは、遊技者が持っているトランプカードの組合せのことをいう。従って、表示画面32の中央部Aには、上記5枚のトランプカードと同じ組合せのものが4組表示される。すなわち、表示画面32には、同じ組合せ(「2」,「5」,「7」,「9」,「10」)の5枚のトランプカードが、同時に5組表示される。
尚、表示画面32の左下隅には、図3〜図9に示すように、ファイブハンドゲームが行われていることを示す「5HAND」の文字が表示されている。
そして、スタートボタン38の押下と同時に抽選され、当選したリジェクト実行回数が「1」以上である場合には、表示画面32においては、図4に示すように、「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字が表示され、遊技者に対して、トランプカードのディールを再び行うか否かの判断を求めている。このときに、リジェクトボタン39が押下されると、トランプカードのディールが再び行われる。そして、表示画面32は、例えば、図5に示すようになる。図5では、表示画面32の中央下部において、上述した「2」,「5」,「7」,「9」,「10」の5枚のトランプカードに代わって、「K」,「K」,「A」,「5」,「4」の5枚のトランプカードが再びディールされて表示される。尚、ここでは、上述したように、所謂マルチプレイの一つであるファイブハンドゲームのポーカーゲームが行われているので、さらに、表示画面32の中央部Aにおいて、上記5枚のトランプカードと同じ組合せのものが、あわせて4組表示される。従って、表示画面32には、同じ組合せ(「K」,「K」,「A」,「5」,「4」)の5枚のトランプカードが、同時に5組表示される。
尚、ここでは、説明の便宜上、遊技者は、「2」,「5」,「7」,「9」,「10」のトランプカードの組合せを見た結果、ストレート以外のポーカーの役で勝負することを望んで、トランプカードのディールを再び行うことを決意し、リジェクトボタン39を押下したものとする。この点、ディールを再び行ったことによって、表示画面32が図4から図5に示す状態になり、その図5に示す状態では、表示画面32に表示された5組のトランプカードの組合せのそれぞれにおいて、「K」のワンペア(ジャック以上)が既に成立している。従って、遊技者の試みはひとまず成功したと言える。
もっとも、ディールを再び行ったことによって、それまで成立していたポーカーの役が崩れてしまったり、よりばらけたりすることもあり、そのようなリスクが存在することにも注意する必要がある。そのため、ゲーム上の駆け引きが要求され、トランプカードのディールを再び行うか否かの判断は、これまでのドローゲームにはなかった面白味を遊技者に与えることができる。
但し、本実施形態のポーカーゲーム機1において、ディールを再び行わせることは、スタートボタン38の押下と同時に抽選され、当選したリジェクト実行回数まで行うことができる。
尚、上記のリジェクト実行回数の抽選の結果、リジェクト実行回数が「0」である場合には、ここでは、表示画面32において、図4に示すように、「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字が表示されることはないので、遊技者に対して、トランプカードのディールを再び行うか否かの判断を求めることはない。すなわち、この場合には、トランプカードのディールを再び行うか否かの判断を求めることや、トランプカードのディールを再び行うことはできない。
その後は、表示画面32の中央下部に表示された「K」,「K」,「A」,「5」,「4」のトランプカードのうち、ホールドする(手元に残す)トランプカードを選択する。その選択には、各トランプカードの真下にそれぞれ位置する各ホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eを使用する。尚、図3〜図11では、表示画面32の下に各ホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eを記載することにより、表示画面32の中央下部に表示されたトランプカードと各ホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eの位置関係を明確にした。但し、実際には、図12に示すように、表示画面32と各ホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eの間には、操作テーブル33が介在する。
このとき、最左端にある「K」のトランプカードをホールドする場合には、当該「K」のトランプカードの真下に位置するホールドボタン41Aを押下する。また、左端から2番目にある「K」のトランプカードをホールドする場合には、当該「K」のトランプカードの真下に位置するホールドボタン41Bを押下する。また、中央にある「A」のトランプカードをホールドする場合には、当該「A」のトランプカードの真下に位置するホールドボタン41Cを押下する。また、右端から2番目の「5」のトランプカードをホールドする場合には、当該「5」のトランプカードの真下に位置するホールドボタン41Dを押下する。また、最右端にある「4」のトランプカードをホールドする場合には、当該「4」のトランプカードの真下に位置するホールドボタン41Eを押下する。
このとき、ホールドボタン41Aが押下されると、表示画面32の中央下部に表示された最左端の「K」のトランプカードの下に、当該トランプカードがホールドされたことを意味する「HOLD」の文字が表示される。また、ホールドボタン41Bが押下されると、表示画面32の中央下部に表示された左端から2番目の「K」のトランプカードの下に、当該トランプカードがホールドされたことを意味する「HOLD」の文字が表示される。また、ホールドボタン41Cが押下されると、表示画面32の中央下部に表示された中央の「A」のトランプカードの下に、当該トランプカードがホールドされたことを意味する「HOLD」の文字が表示される。また、ホールドボタン41Dが押下されると、表示画面32の中央下部に表示された右端から2番目の「5」のトランプカードの下に、当該トランプカードがホールドされたことを意味する「HOLD」の文字が表示される。また、ホールドボタン41Eが押下されると、表示画面32の中央下部に表示された最右端の「4」のトランプカードの下に、当該トランプカードがホールドされたことを意味する「HOLD」の文字が表示される。
尚、ここでは、説明の便宜上、遊技者は、「K」,「K」,「A」,「5」,「4」のトランプカードの組合せを見た結果、フルハウスを成立させようと試みて、2枚の「K」のトランプカードをホールドすることを決意し、ホールドボタン41A,41Bを押下したものとする。そのため、表示画面32には、図6に示すように、表示画面32の中央下部に表示された最左端の「K」のトランプカードの下に、当該トランプカードがホールドされたことを意味する「HOLD」の文字が表示され、また、表示画面32の中央下部に表示された左端から2番目の「K」のトランプカードの下にも、当該トランプカードがホールドされたことを意味する「HOLD」の文字が表示されている。
尚、ここでは、所謂マルチプレイの一つであるファイブハンドゲームのポーカーゲームが行われているので、ホールドボタン41A,41Bが押下されたことに連動して、表示画面32の中央部Aに表示された4組のトランプカードのそれぞれにおいても、2枚の「K」のトランプカードがホールドされる。
すなわち、別の言い方をすれば、図6に示す表示画面32の状態においては、表示された5組のトランプカードのそれぞれにおいて、「A」,「5」,「4」の3枚のトランプカードが、後の実行されるドローの対象となる。
そして、ホールドするトランプカードの選択を終えたら、カード交換ボタン40を押下する。
但し、このときに、いずれのトランプカードもホールドしない場合には、ホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eのいずれも押下することなく、カード交換ボタン40を押下する。
一方、図4に示すように、表示画面32に「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字が表示された際において、トランプカードのディールを再び行う意思が遊技者にないときは、ただちに、ホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eを使用して、図4の表示画面32の中央下部に表示された「2」,「5」,「7」,「9」,「10」のトランプカードの中から、ホールドするトランプカードを選択することになる。このとき、本実施形態のポーカーゲーム機1では、トランプカードのディールを再び行う意思が遊技者にないことを、表示画面32に「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字が表示されてから一定の時間が経過することによって確認している。尚、この確認は、ホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eのいずれかがただちに押下されたことによって行ってもよいし、リジェクトボタン39やホールドボタン41A,41B,41C,41D,41E以外のボタンがその際に押下されたことによって行ってもよいし、新設の専用のボタンがその際に押下されたことにより行ってもよい。
尚、ディールを再び行わなかった場合には、上述したホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eにより、表示画面32の中央下部に表示されたトランプカードのうち、ホールドする(手元に残す)トランプカードを選択する。そして、上述したカード交換ボタン40を押下する。但し、このときに、いずれのトランプカードもホールドしない場合には、ホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eのいずれも押下することなく、カード交換ボタン40を押下する。その後は、後述する内容と同様として、ドローや、場合によっては、再びドローが行われ、上述したポーカーの役のいずれかが成立した際には、その成立した各ポーカーの役に付された数の総数の遊技メダル等を獲得する。
図6に戻り、表示画面32が図6に示す状態において、カード交換ボタン40が押下されると、表示画面32の中央下部に表示された「K」,「K」,「A」,「5」,「4」の5枚のトランプカードのうち、ドローの対象である「A」,「5」,「4」の3枚のトランプカードのドローが行われる。
尚、ここでは、所謂マルチプレイの一つであるファイブハンドゲームのポーカーゲームが行われているので、表示画面32の中央部Aに表示された4組のトランプカードのそれぞれにおいても、「K」,「K」,「A」,「5」,「4」の5枚のトランプカードのうち、ドローの対象の「A」,「5」,「4」の3枚のトランプカードのドローが行われる。
そして、表示画面32には、例えば、図7に示すように、表示画面32の中央下部において、ドローの対象の「A」,「5」,「4」の3枚のトランプカードに代えて、ドローされた後の3枚のトランプカードの「K」,「2」,「8」が、ホールドされた2枚のトランプカードの「K」とともに表示される。
尚、ここでは、所謂マルチプレイの一つであるファイブハンドゲームのポーカーゲームが行われているので、表示画面32の中央部Aに表示された4組のトランプカードのそれぞれにおいても、ドローの対象の「A」,「5」,「4」の3枚のトランプカードに代えて、ドローされた後の3枚のトランプカードが、ホールドされた2枚のトランプカードの「K」とともに表示される。
このとき、表示画面32の中央部Aに表示された4組のトランプカードにおけるドローは、それぞれ独立して行われる。また、表示画面32の中央下部に表示された1組のトランプカードにおけるドローとも独立して行われる。そのため、例えば、図7に示す表示画面32のように、各組のトランプカードの組合せは、通常、異なっている(同様の場合もある)。すなわち、表示画面32の中央部Aの左上に表示された1組のトランプカードにおいては、ドローの対象の「A」,「5」,「4」の3枚のトランプカードに代えて、ドローされた後の3枚のトランプカードの「8」,「8」,「3」が、ホールドされた2枚のトランプカードの「K」とともに表示される。また、表示画面32の中央部Aの左下に表示された1組のトランプカードにおいては、ドローの対象の「A」,「5」,「4」の3枚のトランプカードに代えて、ドローされた後の3枚のトランプカードの「9」,「2」,「4」が、ホールドされた2枚のトランプカードの「K」とともに表示される。また、表示画面32の中央部Aの右上に表示された1組のトランプカードにおいては、ドローの対象の「A」,「5」,「4」の3枚のトランプカードに代えて、ドローされた後の3枚のトランプカードの「2」,「3」,「4」が、ホールドされた2枚のトランプカードの「K」とともに表示される。また、表示画面32の中央部Aの右下に表示された1組のトランプカードにおいては、ドローの対象の「A」,「5」,「4」の3枚のトランプカードに代えて、ドローされた後の3枚のトランプカードの「J」,「Q」,「4」が、ホールドされた2枚のトランプカードの「K」とともに表示される。
さらに、図7に示す表示画面32においては、「WIN=8」が表示される。この「WIN=8」の数値は、このときに成立しているポーカーの役によって獲得できる遊技メダル等の付与枚数の総数を表している。すなわち、表示画面32の中央下部に表示されたトランプカードの組合せでは、「K」のスリーカードが成立しているので、この状態であれば、3枚の遊技メダル等を獲得することができる。また、表示画面32の中央部Aの左上に表示されたトランプカードの組合せでは、「K」と「8」のツゥーペアが成立しているので、この状態であれば、2枚の遊技メダル等を獲得することができる。また、表示画面32の中央部Aの左下に表示されたトランプカードの組合せでは、「K」のワンペア(ジャック以上)が成立しているので、この状態であれば、1枚の遊技メダル等を獲得することができる。また、表示画面32の中央部Aの右上に表示されたトランプカードの組合せでは、「K」のワンペア(ジャック以上)が成立しているので、この状態であれば、1枚の遊技メダル等を獲得することができる。また、表示画面32の中央部Aの右下に表示されたトランプカードの組合せでは、「K」のワンペア(ジャック以上)が成立しているので、この状態であれば、1枚の遊技メダル等を獲得することができる。従って、図7に示す表示画面32においては、この状態であれば、合計8枚の遊技メダル等を獲得することができるので、「WIN=8」が表示される。
その後、表示画面32においては、図8に示すように、「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字が表示され、遊技者に対して、既遂のドローの対象のトランプカードについて再びドローをするか否かの判断を求めている。このとき、リジェクトボタン39が押下されると、既遂のドローの対象のトランプカードについてドローが再び行われる。尚、ここでは、説明の便宜上、遊技者は、上述した「WIN=8」の結果に満足できず、既遂のドローの対象のトランプカードについて再びドローをすることを決意し、リジェクトボタン39を押下したものとする。
そして、表示画面32が図8に示す状態にある場合において、リジェクトボタン39が押下されると、表示画面32の中央下部に表示された「K」,「K」,「K」,「2」,「8」の5枚のトランプカードのうち、既遂のドローで交換された「K」,「2」,「8」の3枚のトランプカードについて、ドローが再び行われる。
尚、ここでは、所謂マルチプレイの一つであるファイブハンドゲームのポーカーゲームが行われているので、表示画面32の中央部Aに表示された4組のトランプカードのそれぞれにおいても、ドローが再び行われる。すなわち、表示画面32の中央部Aの左上に表示された1組のトランプカードにおいては、「K」,「K」,「8」,「8」,「3」の5枚のトランプカードのうち、既遂のドローで交換された「8」,「8」,「3」の3枚のトランプカードについて、ドローが再び行われる。また、表示画面32の中央部Aの左下に表示された1組のトランプカードにおいては、「K」,「K」,「9」,「2」,「4」の5枚のトランプカードのうち、既遂のドローで交換された「9」,「2」,「4」の3枚のトランプカードについて、ドローが再び行われる。また、表示画面32の中央部Aの右上に表示された1組のトランプカードにおいては、「K」,「K」,「2」,「3」,「4」の5枚のトランプカードのうち、既遂のドローで交換された「2」,「3」,「4」の3枚のトランプカードについて、ドローが再び行われる。また、表示画面32の中央部Aの右下に表示された1組のトランプカードにおいては、「K」,「K」,「J」,「Q」,「4」の5枚のトランプカードのうち、既遂のドローで交換された「J」,「Q」,「4」の3枚のトランプカードについて、ドローが再び行われる。
そして、その後の表示画面32では、例えば、図9に示すように、表示画面32の中央下部において、既遂のドローで交換された「A」,「5」,「4」の3枚のトランプカードに代えて、再びドローされた後の3枚のトランプカードの「3」,「5」,「3」が、ホールドされた2枚のトランプカードの「K」とともに表示される。
尚、ここでは、所謂マルチプレイの一つであるファイブハンドゲームのポーカーゲームが行われているので、表示画面32の中央部Aに表示された4組のトランプカードのそれぞれにおいても、既遂のドローで交換された3枚のトランプカードに代えて、再びドローされた後の3枚のトランプカードが、ホールドされた2枚のトランプカードの「K」とともに表示される。
このとき、表示画面32の中央部Aに表示された4組のトランプカードにおいては、それぞれ独立してドローが再び行われる。また、表示画面32の中央下部に表示された1組のトランプカードにおいて再び行われたドローに対しても、独立して行われる。従って、表示画面32の中央部Aの左上に表示された1組のトランプカードにおいては、既遂のドローで交換された「8」,「8」,「3」の3枚のトランプカードに代えて、再びドローされた後の3枚のトランプカードの「J」,「J」,「J」が、ホールドされた2枚のトランプカードの「K」とともに表示される。また、表示画面32の中央部Aの左下に表示された1組のトランプカードにおいては、既遂のドローで交換された「9」,「2」,「4」の3枚のトランプカードに代えて、再びドローされた後の3枚のトランプカードの「K」,「3」,「A」が、ホールドされた2枚のトランプカードの「K」とともに表示される。また、表示画面32の中央部Aの右上に表示された1組のトランプカードにおいては、既遂のドローで交換された「2」,「3」,「4」の3枚のトランプカードに代えて、再びドローされた後の3枚のトランプカードの「3」,「3」,「4」が、ホールドされた2枚のトランプカードの「K」とともに表示される。また、表示画面32の中央部Aの右下に表示された1組のトランプカードにおいては、既遂のドローで交換された「J」,「Q」,「4」の3枚のトランプカードに代えて、再びドローされた後の3枚のトランプカードの「6」,「9」,「4」が、ホールドされた2枚のトランプカードの「K」とともに表示される。
但し、本実施形態のポーカーゲーム機1において、ドローを再び行わせることは、ディールを再び行わせたことも合わせて、上記のリジェクト実行回数まで行うことができる。ここでは、上述したように、BET数が「10」以上あれば、1プレイを行うことができるが、図14によれば、このとき、BET数が「10」〜「12」の範囲内にある場合には、「256/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「0」に選ばれるので、ドローを再び行わせることも、ディールを再び行わせることもできない。
また、BET数が「13」〜「15」の範囲内にある場合には、「128/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「0」に選ばれると、ドローを再び行わせることも、ディールを再び行わせることもできない。一方、「128/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「1」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大1回に限られる。
また、BET数が「16」〜「18」の範囲内にある場合には、「95/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「0」に選ばれると、ドローを再び行わせることも、ディールを再び行わせることもできない。一方、「95/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「1」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大1回に限られる。また、「66/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「3」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大3回に限られる。
また、BET数が「19」〜「21」の範囲内にある場合には、「90/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「0」に選ばれると、ドローを再び行わせることも、ディールを再び行わせることもできない。一方、「90/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「1」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大1回に限られる。また、「46/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「3」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大3回に限られる。また、「30/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「6」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大6回に限られる。
また、BET数が「22」〜「24」の範囲内にある場合には、「85/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「0」に選ばれると、ドローを再び行わせることも、ディールを再び行わせることもできない。一方、「85/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「1」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大1回に限られる。また、「46/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「3」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大3回に限られる。また、「30/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「6」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大6回に限られる。また、「10/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「10」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大10回に限られる。
また、BET数が「25」以上である場合には、「80/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「0」に選ばれると、ドローを再び行わせることも、ディールを再び行わせることもできない。一方、「80/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「1」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大1回に限られる。また、「46/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「3」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大3回に限られる。また、「30/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「6」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大6回に限られる。また、「15/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「10」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大10回に限られる。また、「5/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「15」に選ばれると、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大15回に限られる。
ここでは、上述したように、BET数が「16」であり、説明の便宜上、「66/256」の確率をもってリジェクト実行回数が「3」に選ばれたとする。従って、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大3回に限られる。従って、図3〜図4に示すように、表示画面32の左下隅において、「3REJECT」の文字が表示され、「REJECT」の文字の左横の数値の「3」をもって、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大3回に限られる旨が示されている。そして、1回に限り、ディールを再び行わせると、図5〜図8に示すように、表示画面32の左下隅において、「2REJECT」の文字に表示し直され、「REJECT」の文字の左横の数値の「2」をもって、ドローを再び行わせることができる回数は、ディールを再び行わせた回数と合わせて、最大2回に限られる旨が示されている。
従って、ディールを再び行わせることもドローを再び行わせることもできない場合には、表示画面32の左下隅において、「0REJECT」の文字が表示される。また、ディールを再び行わせること又はドローを再び行わせることが1回に限り行うことができる場合には、表示画面32の左下隅において、「1REJECT」の文字が表示される。また、ディールを再び行わせること又はドローを再び行わせることが最大6回まで繰り返して行うことができる場合には、表示画面32の左下隅において、「6REJECT」の文字が表示される。また、ディールを再び行わせること又はドローを再び行わせることが最大10回まで繰り返して行うことができる場合には、表示画面32の左下隅において、「10REJECT」の文字が表示される。また、ディールを再び行わせること又はドローを再び行わせることが最大15回まで繰り返して行うことができる場合には、表示画面32の左下隅において、「15REJECT」の文字が表示される。
そして、表示画面32の左下隅においては、ディールを再び行われ又はドローが再び行われる毎に、「REJECT」の文字の左横の数値が1つずつ減らされて表示される。従って、図8に示すように、表示画面32の左下隅に「2REJECT」の文字が表示された状態において、ドローが再び行われると、例えば、表示画面32が図9に示すような状態になり、表示画面32の左下隅においては、「REJECT」の文字の左横の数値が1つ減らされて、「1REJECT」の文字が表示される。
尚、ここでは、説明の便宜上、遊技者は、ドローを再び行わせることを1回しか行なわなかったものとする。
その後、ドローを再び行わせることが完了し、例えば、表示画面32が図9に示す状態になると、このときに成立しているポーカーの役によって、獲得できる遊技メダル等の付与枚数の総数が確定する。このとき、ここでは、17枚の遊技メダル等の付与が確定したことを示す「WIN=17」が表示される。すなわち、表示画面32の中央下部に表示されたトランプカードの組合せにおいては、「K」と「3」のツゥーペアが成立しているので、2枚の遊技メダル等の獲得が確定する。また、表示画面32の中央部Aの左上に表示されたトランプカードの組合せにおいては、「K」と「J」のフルハウスが成立しているので、9枚の遊技メダル等の獲得が確定する。また、表示画面32の中央部Aの左下に表示されたトランプカードの組合せにおいては、「K」のスリーカードが成立しているので、3枚の遊技メダル等の獲得が確定する。また、表示画面32の中央部Aの右上に表示されたトランプカードの組合せにおいては、「K」と「3」のツゥーペアが成立しているので、2枚の遊技メダル等の獲得が確定する。また、表示画面32の中央部Aの右下に表示されたトランプカードの組合せにおいては、「K」のワンペア(ジャック以上)が成立しているので、1枚の遊技メダル等の獲得が確定する。従って、図9に示す表示画面32においては、合計17枚の遊技メダル等の獲得が確定しているので、「WIN=17」が表示される。
一方、図8に示すように、表示画面32に「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字が表示された際において、既遂のドローの対象のトランプカードについて再びドローする意思が遊技者にないときは、図8の状態で成立しているポーカーの役によって、獲得できる遊技メダル等の付与枚数(8枚)が確定することになる。このとき、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、既遂のドローの対象のトランプカードについて再びドローする意思が遊技者にないことを、表示画面32に「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字が表示されてから一定の時間が経過することによって確認している。尚、この確認は、リジェクトボタン39以外のボタンがその際に押下されたことによって行ってもよいし、新設の専用のボタンがその際に押下されたことにより行ってもよい。
尚、上記のリジェクト実行回数の抽選の結果、リジェクト実行回数が「0」である場合には、ここでは、表示画面32において、図8に示すように、「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字が表示されることはないので、遊技者に対して、既遂のドローの対象のトランプカードについて再びドローをするか否かの判断を求めることはない。すなわち、この場合には、既遂のドローの対象のトランプカードについて再びドローをするか否かの判断を求めることや、既遂のドローの対象のトランプカードについて再びドローをすることは行われず、図8の状態で成立しているポーカーの役によって、獲得できる遊技メダル等の付与枚数(8枚)が確定することになる。
もっとも、ここでは、上述したように、遊技者は、図8の状態における「WIN=8」の結果に満足できず、既遂のドローの対象のトランプカードについて再びドローをすることを決意している。この点、再びドローをしたことによって、表示画面32が図8から図9に示す状態になり、遊技メダル等の獲得総数が8枚から17枚に増加して確定したことは、図8の状態における「WIN=8」の結果に満足できなかった遊技者から見れば、本ゲームで獲得できた遊技メダル等が9枚増えたことになるため、遊技者の試みは成功したことになる。
ただ、図9の表示画面32に表示された5組のトランプカードにおいては、図8の表示画面32で表示されたときと比べると、より強いポーカーの役が成立したものもあれば、より弱いポーカーの役が成立したものもあり、さらに、成立したポーカーの役が変わらなかったものもある。具体的に指摘すれば、表示画面32の中央下部に表示された1組のトランプカードにおいては、成立したポーカーの役が「K」のスリーカードから「K」,「3」のツゥーペアに変わっているので、より弱いポーカーの役が成立したことになる。また、表示画面32の中央部Aの左上に表示された1組のトランプカードにおいては、成立したポーカーの役が「K」のツゥーペアから「K」,「J」のフルハウスに変わっているので、より強いポーカーの役が成立したことになる。また、表示画面32の中央部Aの左下に表示された1組のトランプカードにおいては、成立したポーカーの役が「K」のワンペア(ジャック以上)から「K」のスリーカードに変わっているので、より強いポーカーの役が成立したことになる。また、表示画面32の中央部Aの右上に表示された1組のトランプカードにおいては、成立したポーカーの役が「K」のワンペア(ジャック以上)から「K」,「3」のツゥーペアに変わっているので、より強いポーカーの役が成立したことになる。また、表示画面32の中央部Aの右下に表示された1組のトランプカードにおいては、成立したポーカーの役が「K」のワンペア(ジャック以上)で変わらないので、同じポーカーの役が成立したことになる。
従って、既遂のドローの対象のトランプカードについて再びドローを行う際は、既に成立しているポーカーの役が崩れるリスクがあることに注意しなければならない。そのため、ゲーム上の駆け引きが要求され、既遂のドローの対象のトランプカードについて再びドローを行うか否かの判断は、これまでのドローゲームにはなかった面白味を遊技者に与えることができる。
さらに、再びドローを行わせる最大回数は、今回のゲームが開始される前に決定されたBET数に対応した抽選テーブルによる抽選で設定されている(図14参照)。この点、ここでは、上述したように、遊技者は、ドローを再び行わせることを、ディールを再び行わせることも含めて、最大3回行うことができたにもかかわらず、それぞれ1回しか行っていない。従って、ドローを再び行わせることをもう1回行えば、ドローを再び行わせる毎に、成立するポーカーの役が変わって、遊技メダル等の獲得総数も変わることが予想される。従って、今回のゲームが開始される前のBET数を設定する段階から、ドローを再び行わせる回数の確保を考慮する必要があり、また、場合によっては、その後において、当該回数の全部又は一部を放棄せざる得ないケースもあるので、ゲーム上の駆け引きが要求され、これまでのドローゲームにはなかった面白味を遊技者に与えることができる。
もっとも、ここでは、図6〜図9に示すように、「K」の2枚のトランプカードがホールドされており、表示画面32に表示された5組のトランプカードにおいては、少なくとも、「K」のツゥーペアのポーカーの役が成立することが確保されている。
尚、今回のゲームの遊技メダル等の獲得の枚数が確定した後は、RAM5に確保された記憶領域のBET数が10以上あることを条件として、次回のゲームに進むことができ、上述したドローポーカーの遊技手順が繰り返されることになる。
次に、本実施の形態のポーカーゲーム機1において、遊技制御装置2のポーカーゲームの制御動作について、図1及び図2に基づいて説明する。図1及び図2は、本実施の形態のポーカーゲーム機1において、遊技制御装置2によるポーカーゲームの制御動作を示すフローチャート図である。本実施の形態のポーカーゲーム機1では、図1に示すように、先ず、ステップ(以下、「S」と略記する)11において、10枚の遊技メダル等がBETされているか否かを判断する。この判断は、例えば、RAM5に確保された記憶領域のBET数等をもって行う。ここで、10枚の遊技メダル等がBETされていないと判断するときは(S11:NO)、S11自身に戻って、上述した判断を繰り返す。一方、10枚の遊技メダル等がBETされていると判断するときは(S11:NO)、S12に進む。
S12では、BETされている10枚の遊技メダル等に対し、さらに、3枚の遊技メダル等がBETされる毎に、図14の抽選テーブル群101から一つの抽選テーブルが決定され、RAM5にセットされる。
そして、次のS13では、遊技メダル等のBETが終了しているか否かを判断する。この判断は、スタートボタン38の押下に基づくスタートスイッチ15からのスイッチ信号をCPU3が受信したことにより行う。このとき、遊技メダル等のBETが終了していないと判断する場合には(S13:NO)、S12に戻って、上述した処理を繰り返す。一方、遊技メダル等のBETが終了していると判断する場合には(S13:YES)、S14に進む。
S14では、上記S12でセットされた抽選テーブルに基づき、リジェクト実行回数の抽選を行う。ここでは、乱数制御部7から送信された乱数値に基づいて抽選を行う。その抽選の結果及び当選確率は、上述したように、図14に示されている。ここで、リジェクト実行回数とは、下記S16におけるディールを再び行う回数と、下記S21におけるドローを再び行う回数との合計回数をいう。そして、リジェクト実行回数は、S15において、RAM5に確保された記憶領域に記憶される。さらに、表示画面32には、例えば、図3に示すように、このときに抽選され、当選したリジェクト実行回数を、「REJECT」の文字の横に表示する。
そして、S16では、ディールされたトランプカードを表示する。ここで、トランプカードのディールは、乱数制御部7から送信された乱数の値に基づいて、52枚のトランプカードの中から5枚のトランプカードを抽出して行う。もっとも、この抽出においては、ROM4に記憶された入賞確率テーブルの影響を受けることもある。また、このときのトランプカードの表示は、例えば、図3の表示画面32に示されるようにして行われる。尚、ここでは、上述したように、所謂マルチプレイの一つであるファイブハンドゲームのポーカーゲームが行われているので、このときの表示画面32には、当該5枚のトランプカードの組合せを1組として、同じ組合せの5組のトランプカードが同時に表示される(図3参照)。
その後は、S17に進んで、リジェクト実行回数が「0」であるか否かを判断する。このとき、リジェクト実行回数が「0」でないと判断する場合には(S17:NO)、S18に進む。
S18では、ホールド選択前のリジェクトをするか否かを判断する。ここで、ホールド選択前のリジェクトとは、上記S16におけるディールを再び行わせることをいう。このとき、ホールド選択前のリジェクトをするか否かの判断を促すメッセージを表示する。具体的には、例えば、図4の表示画面32に示されるように、「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字を表示する。また、ここでの判断は、上記文字が表示画面32に表示されてから所定時間が経過するまでに、リジェクトボタン39の押下に基づくリジェクトスイッチ16からのスイッチ信号をCPU3が受信したか否かをもって行う。
ここで、ホールド選択前のリジェクトをすると判断するときは(S18:YES)、S19に進んで、リジェクト実行回数の値から「1」を引いた値を、リジェクト実行回数として、RAM5に確保された記憶領域に上書きで記憶する。その後は、S16に戻って、上述した処理を繰り返す。すなわち、トランプカードのディールが再度行われる。具体的には、例えば、表示画面32における表示が図4から図5に移る。従って、表示画面32を見ている遊技者は、トランプカードのディールが再び行われたと認識する。また、このときのディールは、上述したように、乱数制御部7から送信された乱数の値に基づいて、52枚のトランプカードの中から5枚のトランプカードを抽出して行う。もっとも、この抽出においては、ROM4に記憶された入賞確率テーブルの影響を受けることもある。尚、ここでは、上述したように、所謂マルチプレイの一つであるファイブハンドゲームのポーカーゲームが行われているので、このときの表示画面32には、当該5枚のトランプカードの組合せを1組として、同じ組合せの5組のトランプカードが同時に表示される(図4参照)。
一方、上述したS17において、リジェクト実行回数が「0」であると判断するときは(S17:YES)、図2のS20に進む。また、上述したS18において、ホールド選択前のリジェクトをしないと判断するときも(S18:NO)、図2のS20に進む。
そして、図2のS20では、ホールド選択が行われる。具体的には、上述したように、5個のホールドボタン41A,41B,41C,41D,41Eを使用して行われる。尚、ここでは、上述したように、所謂マルチプレイの一つであるファイブハンドゲームのポーカーゲームが行われている。従って、図6の表示画面32に表示された5組のトランプカードの間においては、このときに選択されたホールドが連動するので、相対的に同じ位置にあるトランプカードがホールドされることになる。但し、図6の表示画面32では、中央下部に表示された1組のトランプカードに関してのみ、ホールドの選択を受けたことを示す「HOLD」の文字がホールドの選択を受けたトランプカードの下に表示される。その後は、カード交換ボタン40の押下に基づくカード交換スイッチ17からのスイッチ信号をCPU3が受信したことを契機にして、S21に進む。
そして、S21では、ホールドの選択がなされなかったトランプカードのみがドローされて入れ替わり、ホールドの選択がなされたトランプカードとともに表示される。ここで、トランプカードのドローは、乱数制御部7から送信された乱数の値に基づいて、52枚のトランプカードの中から、ホールドの選択がなされたトランプカードを除外し、ホールドの選択がなされなかった枚数分のトランプカードから抽出して行う。尚、ここでは、上述したように、所謂マルチプレイの一つであるファイブハンドゲームのポーカーゲームが行われている。従って、このトランプカードのドローは、具体的に言えば、図6の表示画面32に表示された5組のトランプカード毎に独立して行われる。もっとも、これらのトランプカードのドローにおいては、ROM4に記憶された入賞確率テーブルの影響を受ける。そして、このときのトランプカードの表示は、例えば、図7の表示画面32に示されるようにして行われ、さらに、表示画面32に表示された5組のトランプカード毎に成立したポーカーの役を判断して、当該ポーカー役に付与される遊技メダル等の総数を計数して、「WIN=」の文字の横に表示する。
その後は、S22に進んで、リジェクト実行回数が「0」であるか否かを判断する。このとき、リジェクト実行回数が「0」でないと判断する場合には(S22:NO)、S23に進む。
そして、S23では、ホールド選択後のリジェクトをするか否かを判断する。ここで、ホールド選択後のリジェクトとは、下記S21におけるドローを再び行うことをいう。このとき、ホールド選択後のリジェクトをするか否かの判断を促すメッセージを表示する。具体的には、例えば、図8の表示画面32に示されるように、「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字を表示する。また、ここでの判断は、上記文字が表示画面32に表示されてから所定時間が経過するまでに、リジェクトボタン39の押下に基づくリジェクトスイッチ16からのスイッチ信号をCPU3が受信したか否かをもって行う。
ここで、ホールド選択後のリジェクトをすると判断するときは(S23:YES)、S24に進んで、リジェクト実行回数の値から「1」を引いた値を、リジェクト実行回数として、RAM5に確保された記憶領域に上書きで記憶する。その後は、S21に戻る。すなわち、ホールドの選択がなされなかったトランプカードのみがドローされて入れ替わり、ホールドの選択がなされたトランプカードとともに表示される処理が再び行われる。具体的には、例えば、表示画面32における表示が図8から図9に移る。従って、表示画面32を見ている遊技者は、トランプカードのドローが再び行われたと認識する。また、このときのドローは、乱数制御部7から送信された乱数の値に基づいて、52枚のトランプカードの中から、ホールドの選択がなされたトランプカード及び以前のS16でドローされたトランプカードを除外し、ホールドの選択がなされなかった枚数分のトランプカードから抽出して行う。尚、ここでは、上述したように、所謂マルチプレイの一つであるファイブハンドゲームのポーカーゲームが行われている。従って、このときに再び行われるドローは、具体的に言えば、図8の表示画面32に表示された5組のトランプカード毎に、独立して、トランプカードのドローを再び行う。もっとも、このときに再び行われるドローにおいては、ROM4に記憶された入賞確率テーブルの影響を受ける。そして、このときのトランプカードの表示は、例えば、図9の表示画面32に示されるようにして行われ、さらに、表示画面32に表示された5組のトランプカード毎に成立したポーカーの役を判断して、当該ポーカー役に付与される遊技メダル等の総数を計数して、「WIN=」の文字の横に表示する。また、表示画面32が図9の状態に移る際には、「REJECT」の文字の横に表示されている数値を一つ減じ、ホールド選択後のリジェクトが実行できる残り回数を表示する。尚、S18に戻る以前においては、RAM5に確保された記憶領域に記憶された「ドローを再び行った回数」を一つ加算しておく。
一方、上述したS22において、リジェクト実行回数が「0」であると判断するときは(S22:YES)、S25に進む。また、上述したS23において、ホールド選択後のリジェクトをしないと判断するときも(S23:NO)、S25に進む。
そして、S25では、成立したポーカーの役に付与される枚数分の遊技メダル等を払い出す。具体的には、この時点で表示画面32の「WIN=」の文字の横に表示された枚数分の遊技メダル等をホッパー24から払い出したり、当該枚数分の値をクレジットとしてメダル貯留部25の値に加算する。これにより、ポーカーゲームの今回のゲームが終了し、次回のゲームに移るときは、RAM5に確保された記憶領域のリジェクト実行回数に「0」を代入した後に、図1のS11に戻る。
以上詳細に説明したように、本実施の形態のポーカーゲーム機1は、ポーカーゲームの一つであるドローポーカーをビデオポーカーとして行うものである。そして、S11に進むと、BET数が10枚あることを条件として(S11:YES)、今回のゲームが開始される。また、S12に進むと、図14の抽選テーブル群101からBET数に応じた抽選テーブルがセットされる。そして、S14に進むと、この抽選テーブルに基づいてリジェクト実行回数が抽選される。この点、図14に示すように、BET数が10枚に達していれば、リジェクト実行回数が「0」しか選ばれない抽選テーブルによる抽選が行われ、BET数が13枚に達していれば、リジェクト実行回数が「0」又は「1」で選ばれる抽選テーブルによる抽選が行われ、BET数が16枚に達していれば、リジェクト実行回数が「0」又は「1」、「3」のいずれか一つで選ばれる抽選テーブルによる抽選が行われ、BET数が19枚に達していれば、リジェクト実行回数が「0」又は「1」、「3」、「6」のいずれか一つで選ばれる抽選テーブルによる抽選が行われ、BET数が22枚に達していれば、リジェクト実行回数が「0」又は「1」、「3」、「6」、「10」のいずれか一つで選ばれる抽選テーブルによる抽選が行われ、BET数が25枚に達していれば、リジェクト実行回数が「0」又は「1」、「3」、「6」、「10」、「15」のいずれか一つで選ばれる抽選テーブルによる抽選が行われる。
さらに、S17に進むと、リジェクト実行回数について、その残り回数が1回以上ある限り、遊技者は、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、トランプカードのディールを再び行うか否かを決定することができ、また、S22に進むと、リジェクト実行回数について、その残り回数が1回以上ある限り、遊技者は、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせるか否かを決定することができる。この点、遊技者に付与されるリジェクト実行回数は、上記S14におけるリジェクト実行回数の抽選により決定され、より多くの遊技メダルをBET数に供したとしても、遊技者の意思で決定することはできない。ただ、より多くのリジェクト実行回数が抽選される可能性についてのみ、より多くの遊技メダルをBET数に供することを介して、遊技者の意思で決定することができる。
従って、遊技メダルをより多く投入した結果、上記S14におけるリジェクト実行回数の抽選によって、リジェクト実行回数がより多くとなった場合もあれば、リジェクト実行回数がより少なくなった場合もあり、また、遊技メダルをより少なく投入した結果、上記S14におけるリジェクト実行回数の抽選によって、リジェクト実行回数がより多くとなった場合もあれば、リジェクト実行回数がより少なくなった場合もある。さらに、これらの場合においては、リジェクト実行回数に関係なく、高配当のポーカーの役が成立するときもあれば、低配当のポーカーの役が成立するときもあり、遊技メダルの得失が遊技メダルの投入量に依存しないので、遊技メダルに対する駆け引きの要素が強くなる。
以上より、BET数を少なくとも13枚にさせた遊技メダル等の引き替えとして、遊技者は、トランプカードのディールを再び行わせたり、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせることが可能となる、リジェクト実行回数の抽選を自らの意思で新たに取得し、さらに、遊技者は、トランプカードのディールを再び行わせたり、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせることが可能となる回数を、リジェクト実行回数の抽選に委ねた上で、トランプカードのディールを再び行わせたり、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせるか否かの決断にせまられるので、駆け引き要素を遊技内容に付加させることができる。
また、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、S14で抽選されるリジェクト実行回数は、図14に示すように、BET数に応じて決定される抽選テーブルにより抽選される。従って、遊技者は、今回のゲームを開始する前に、自らの意思でBET数を決定しても、勝負を有利に導くための機会を新たに取得できる回数、つまり、トランプカードのディールを再び行わせたり、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせる回数を予め決定することがでない。従って、遊技者は、手持ちの遊技メダル等の枚数を考慮しながらBET数を決定するので、駆け引き要素をゲーム内容に付加させることができる。
また、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、S14でのリジェクト実行回数抽選において、リジェクト実行回数が1回以上で当選し、そのリジェクト実行回数の残り回数が1回以上ある限り、(S17:NO)、S18に進むことができる。そして、S18に進むと、遊技者は、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、トランプカードのディールを再び行わせるか否かを決定することができる。もっとも、S18に進んだ段階では、S16の処理における最初のディールが既に行われており、例えば、表示画面32が、仮に、図5に示す状態にあると、ポーカーの役として、「K」のツゥーペアがそれぞれ成立している等の結果を遊技者が知ることができる。従って、トランプカードのディールを再び行わせると、ディールされたトランプカードを使用して成立していたポーカーの役、すなわち、「K」のツゥーペアのそれぞれが崩れる危険性があるので、その危険を遊技者は覚悟する必要がある。
従って、S18に進んだ段階では、トランプカードのディールを再び行わせるか否かの決断を遊技者が即座に下せない状況になっている場合があるので、駆け引き要素をゲーム内容に付加させることができる。
特に、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、S18に進んで、表示画面32が図4の状態になり、「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字を表示されると、上記文字が表示画面32に表示されてから所定時間が経過するまでにリジェクトボタン39が押下されなければ、自動的に、トランプカードのディールを再び行わせないと判断される(S18:NO)。従って、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、トランプカードのディールを再び行わせるか否かの決断に躊躇している遊技者に対して、心理的圧迫を与えることができる。
また、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、S14でのリジェクト実行回数抽選において、リジェクト実行回数が1回以上で当選し、そのリジェクト実行回数の残り回数が1回以上ある限り、(S22:NO)、S23に進むことができる。そして、S23に進むと、遊技者は、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせるか否かを決定することができる。もっとも、S23に進んだ段階では、S21の処理における最初のドローが既に行われており、例えば、表示画面32は、図8に示す状態にあり、ポーカーの役として、「K」のスリーカード及び、「K」と「8」のツゥーペア、「K」のワンペア(ジャック以上)、「K」のワンペア(ジャック以上)、「K」のワンペア(ジャック以上)が成立している等の結果を遊技者が知ることができる。従って、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせると、ホールドされたトランプカードと既遂のドローの対象であったトランプカードを使用して成立していたポーカーの役、すなわち、「K」のスリーカード及び、「K」と「8」のツゥーペアが崩れる危険性があるので、その危険を遊技者は覚悟する必要がある。
従って、S23に進んだ段階では、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせるか否かの決断を遊技者が即座に下せない状況になっている場合があるので、駆け引き要素をゲーム内容に付加させることができる。
特に、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、S23に進んで、表示画面32が図8の状態になり、「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字を表示されると、上記文字が表示画面32に表示されてから所定時間が経過するまでにリジェクトボタン39が押下されなければ、自動的に、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせないと判断される(S23:NO)。従って、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせるか否かの決断に躊躇している遊技者に対して、心理的圧迫を与えることができる。
また、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、S14でのリジェクト実行回数抽選において、リジェクト実行回数が0回に該当する場合には、遊技者は、ドローポーカーでのディール・ドローを再び行わせることはできない(S17:YES,S22:YES)。すなわち、遊技者は、ディール・ドロー後のトランプカードの組合せに不満を感じても、S14におけるリジェクト実行回数抽選の結果によっては、ディール・ドローを再び行わせることができないことになる。よって、遊技者は、ディール・ドローを再び行わせること自体を、リジェクト実行回数抽選の結果に委ねなければならないので、ドローゲームに対し、新たなゲーム内容を付加させることができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施の形態のポーカーゲーム機1において、図2のS22とS23の間にある時点βに、図16のS32の判断を追加させてもよい。すなわち、図2のS22において、リジェクト実行回数の残り回数が1回以上ある限り、(S22:NO)、図16のS32に進む。そして、S32では、この時点で表示された5組のトランプカードにおいて、ポーカーの役が一つでも成立しているか否かを判断する。このとき、ポーカーの役が一つでも成立していると判断する場合には(S32:YES)、図2のS23に進む。具体的に言えば、図2のS22から図16のS32に進んだ段階において、表示画面32が図7に示す状態にあると、このとき、ポーカーの役として、「K」のスリーカード及び、「K」と「8」のツゥーペア、「K」のワンペア(ジャック以上)、「K」のワンペア(ジャック以上)、「K」のワンペア(ジャック以上)が成立しているので、ポーカーの役が一つでも成立していると判断されて(S31:YES)、図2のS23に進むことができ、遊技者は、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせるか否かを決定することができる。一方、ポーカーの役が一つも成立していないと判断する場合には(S32:NO)、これにより、図2のS25に進んだ後に、ポーカーゲームの今回のゲームを終了させ、次回のゲームに移るときは、S11に戻る。尚、この場合は、図2のS23やS21に進むことができないので、遊技者は、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせるか否かを決定することができない。
すなわち、本実施の形態のポーカーゲーム機1において、S32の処理が行われる場合には、初めてのドロー後のトランプカードの組合せでポーカーの役が成立していることを条件として(S32:YES)、S23に進むことができ、遊技者は、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせるか否かを決定することができる。もっとも、ここでは、ドローが再び行われる際には、ポーカーの役が既に成立している状態にあるので、遊技者は、ドローを再び行わせると決意したならば、既に成立しているポーカーの役から、より強いポーカーの役に上昇するだけでなく、より弱いポーカーの役に下降することもあることを覚悟しなければならない。
例えば、初めてS22に進んだ段階で、表示画面32が図7に示す状態にあると、ポーカーの役として、「K」のスリーカード及び、「K」と「8」のツゥーペア、「K」のワンペア(ジャック以上)、「K」のワンペア(ジャック以上)、「K」のワンペア(ジャック以上)が成立している。従って、S23に進むことになれば、このS23において、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせると、ホールドされたトランプカードと既遂のドローの対象であったトランプカードを使用して成立していたポーカーの役、すなわち、「K」のスリーカード及び、「K」と「8」のツゥーペアが崩れる危険性があるので、その危険を遊技者は覚悟する必要がある。
従って、S23に進んだ段階では、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせるか否かの決断を遊技者が即座に下せない状況になっている場合があるので、駆け引き要素をゲーム内容に付加させることができる。
特に、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、S23に進んで、表示画面32が図8の状態になり、「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字が表示されると、上記文字が表示画面32に表示されてから所定時間が経過するまでにリジェクトボタン39が押下されなければ、自動的に、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせないと判断される(S23:NO)。従って、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせるか否かの決断に躊躇している遊技者に対して、心理的圧迫を与えることができる。
また、本実施の形態のポーカーゲーム機1において、図1のS17とS18の間にある時点αに、図15のS31の判断を追加させてもよい。すなわち、図1のS17において、リジェクト実行回数の残り回数が1回以上ある限り、(S17:NO)、図15のS31に進む。そして、S31では、この時点で表示された5組のトランプカードにおいて、ポーカーの役が一つでも成立しているか否かを判断する。このとき、ポーカーの役が一つでも成立していると判断する場合には(S31:YES)、図1のS18に進む。具体的に言えば、図1のS17から図15のS31に進んだ段階において、仮に、表示画面32が図5に示す状態にあると、このとき、ポーカーの役として、「K」のツゥーペアがそれぞれ成立しているので、ポーカーの役が一つでも成立していると判断されて(S31:YES)、図1のS18に進むことができる。その結果、遊技者は、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、ドローポーカーのディールを再び行わせるか否かを決定することができる。一方、ポーカーの役が一つも成立していないと判断する場合には(S31:NO)、これにより、図2のS20に進んで、ホールド選択が行われる。尚、この場合は、図1のS18やS16に進むことができないので、遊技者は、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、ドローポーカーのディールを再び行わせるか否かを決定することができない。
すなわち、本実施の形態のポーカーゲーム機1において、S31の処理が行われる場合には、初めてのディールされた後のトランプカードの組合せでポーカーの役が成立していることを条件として(S31:YES)、S18に進むことができ、遊技者は、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、ドローポーカーのディールを再び行わせるか否かを決定することができる。もっとも、ここでは、ディールが再び行われる際には、ポーカーの役が既に成立している状態にあるので、遊技者は、ディールを再び行わせると決意したならば、既に成立しているポーカーの役から、より強いポーカーの役に上昇するだけでなく、より弱いポーカーの役に下降することもあることを覚悟しなければならない。
例えば、初めてS18に進んだ段階で、仮に、表示画面32が図5に示す状態にあると、ポーカーの役として、「K」のツゥーペアがそれぞれ成立している。従って、S18に進むことになれば、このS18において、ディールを再び行わせると、「K」のツゥーペアの各々が崩れる危険性があるので、その危険を遊技者は覚悟する必要がある。
従って、S18に進んだ段階では、ドローポーカーのディールを再び行わせるか否かの決断を遊技者が即座に下せない状況になっている場合があるので、駆け引き要素をゲーム内容に付加させることができる。
特に、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、S18に進んで、表示画面32が図8の状態になり、「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字が表示されると、上記文字が表示画面32に表示されてから所定時間が経過するまでにリジェクトボタン39が押下されなければ、自動的に、ドローポーカーのディールを再び行わせないと判断される(S18:NO)。従って、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、ドローポーカーのディールを再び行わせるか否かの決断に躊躇している遊技者に対して、心理的圧迫を与えることができる。
また、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、ドローポーカーのディールを再び行わせることが可能な回数と、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせることが可能な回数と合わせ、その合計回数の上限値を、BET数に応じて決定される抽選テーブルにより設定していた。この点、ドローポーカーのディールを再び行わせることが可能な回数の上限値と、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせることが可能な回数の上限値とを、それぞれ個別に、BET数に応じて決定される抽選テーブルにより設定してもよい。そして、これらの場合には、ドローポーカーでのディール・ドローが行われることによってトランプカードが配付された後において(S16,S21)、BET数が所定数以上であることを条件として取得した各上限値を上回らない限り、遊技者は、ドローポーカーでのディール・ドローを再び行わせることによって、トランプカードの配付を再び行わせることを行うか否かを決定することができる。従って、遊技者は、ディール・ドロー後のトランプカードの組合せに不満を感じても、ディール・ドローを再び行わせることにより、ポーカーの役が成立することに対する期待感を今回のゲーム内で再び抱くことができるので、上記不満を和らげさせることが可能である。また、今回のゲーム内でディール・ドローが再び行われることは、遊技者に対して、今回のゲームで高配当を獲得するための機会が増えたとの印象を抱かせることができる。
また、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、遊技者は、リジェクトボタン39を押下するか否かにより、S18において、ドローポーカーのディールを再び行わせるか否かを決定することができ、また、S23において、既遂のドローの対象であったトランプカードについて再びドローを行わせるか否かを決定することができる。この点、表示画面32に設置されたタッチパネルによって、上記の決定を行わせてもよい。すなわち、図4や図8に示すように、「DO YOU REJECT THIS RESULT?」の文字が表示画面32表示され、上記の決定を行うことを求められる際には、図4や図8の表示に代えて、例えば、図10や図11に示すように、「YES」と「NO」のタッチ領域を表示して、当該2つの領域に対する接触により、上記の決定を行わせる。
また、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、ポーカーゲームの一つであるドローポーカーをビデオポーカーとして行うものである。
この点、トランプカードを機械式リールにより配付するものであってもよい。
また、ドローポーカーのゲーム内容としては、ディーラーが登場していないが、ディーラーを登場させて、ディーラーの手役との比較で、勝負を決してもよい。
また、マルチハンドゲームとして、ファイブハンドゲームを行っているが、ファイブハンドゲーム以外のマルチハンドゲームであってもよく、また、マルチハンドゲームでない通常のゲーム形式であってもよい。
また、本実施の形態のポーカーゲーム機1では、「JACKs or Better」のドローポーカーを行っているが、この点、例えば、「Anything」や、「Eight or Better」、「ローボール」、「ショットガン」などのドローポーカーを行ってもよい。また、本実施の形態のポーカーゲーム機1において、ドローポーカー以外の種類(例えば、スタッドポーカー、ホールデム、インディアンポーカー、チャイニーズポーカー、パイガオポーカー、カリビアンスタッド、レットイットライド、3カードポーカー等)のポーカーゲームが行われるときは、例えば、トランプカードが配付された際に、遊技者に対し、リジェクトボタン39を押下するか否か等をもって、トランプカードの配付を再び行うか否かの判断をさせてもよい。
また、本実施の形態では、遊技機の一態様として、ドローポーカーというポーカーゲームを行うポーカーゲーム機1を記載していた。この点、花札又は、ブラックジャック、その他のカードゲームを行う遊技機においても、本発明を適用することが可能である。