JP4153350B2 - タッチパネル付きディスプレイ装置、タッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents

タッチパネル付きディスプレイ装置、タッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスプレイ画面と座標入力装置を一体化したタッチパネル付きディスプレイ装置、タッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、ディスプレイ画面と座標入力装置とを一体化し、ディスプレイ画面上で行われたタッチのタッチ点を検出しながらディスプレイ画面に表示される画像を制御するタッチパネル付きディスプレイ装置が普及しつつある(例えば特許文献1参照)。また、比較的大型の(黒板やホワイトボードと同等のサイズ)タッチパネル付きディスプレイ装置を学校の授業や企業のプレゼンテーションに使用するケースも増えている。
【0003】
タッチパネル付きディスプレイ装置は、話者がディスプレイ画面にタッチしながら表示されている画像に情報を書き込む、あるいは表示されている画像の一部を拡大して示すことが可能である。このため、プレゼンテーションに使用することによって視聴者の理解しやすいプレゼンテーションを提供することができる。また、表示されている画像を速やかに変更する、あるいは切り換えることができるので、プレゼンテーションを円滑に進行させることができるといったメリットがある。
【0004】
ただし、現在一般的に使用されるタッチパネル付きディスプレイ装置では、ホワイトボード用のペン先と同程度の大きさのタッチ点を検出することが難しい。このため、タッチパネル付きディスプレイ装置は、ホワイトボードを使って描画される線程度の線を描画することができず、一度に書き込むことができる文字数がホワイトボードよりも少ないという欠点があった。
【0005】
また、タッチパネル付きディスプレイ装置により高精度の光学機器や大型のコンピュータを搭載して検出精度を高めればホワイトボード上に描画される点を検出できる。しかし、高精度の光学機器や大型のコンピュータの搭載は、タッチパネル付きディスプレイ装置のコストを高め、動作時間を長くするため、タッチパネル付きディスプレイ装置の普及化や操作性の点から望ましくない。
【0006】
以上の点から、ディスプレイ画面に画像を拡大して表示し、表示された画像上に文字を描画する構成がある。このような構成によれば、描画した文字を拡大された画像と共に縮小(等倍)にすることによってより小さな文字の手書き描画を可能にしている。例えば、200%に拡大した画像に文字を書き込んで等倍に戻した場合、等倍の画像に書き込まれた文字が1/4のサイズで表示でき、拡大した画像を用いない場合にくらべて4倍の数の文字を書きこむことが可能になる。このような構成に適用できる従来技術としては、例えば、手書き文字の大きさが表示画面の表示すべき領域より大きい場合、表示領域に縮小して表示するものが挙げられる(例えば特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−322281号公報(段落[0031])
【特許文献2】
特許第2678231号(請求項4)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、タッチパネル付きディスプレイ装置装置は、一般的に画像を変倍するための制御ボタンを文字の描画領域と異なる領域に設けている。このため、プレゼンテーションの話者は、文字の描画領域で手書き文字を入力しながら画像を拡大するたびに制御ボタンに届く位置まで移動し、制御ボタンを操作しなければならなかった。
【0009】
このような話者の行動は、プレゼンテーションを中断し、話者、視聴者の双方の集中力を欠いて円滑なプレゼンテーションの流れを妨げる。また、話者にとっては制御ボタンの操作のための移動が肉体的な負荷になる可能性もある。
【0010】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、操作者が文字を描画しながら移動することなく画像を変倍し、より多くの文字が書き込める操作性の高いタッチパネル付きディスプレイ装置、タッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法およびその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置は、タッチパネルによって入力されたタッチに基づいてディスプレイ画面に表示される画像を制御するタッチパネル付きディスプレイ装置であって、前記タッチパネルの座標入力面に対するタッチを検出するタッチ検出手段と、前記タッチ検出手段によって検出されたタッチのうち、タッチの位置を示すタッチ点が所定の時間以上1点にあるタッチを停止タッチとして検出する停止タッチ検出手段と、前記停止タッチが検出されたとき、前記ディスプレイ画面に表示された画像を、停止タッチがなされた位置を示す停止タッチ点に対応する画像上の点を中心にして拡大する画像拡大手段と、前記座標入力面においてデタッチの後、所定の時間タッチがなされない場合、前記拡大手段によって拡大された画像を等倍にした状態で表示させるためのボタンを前記デタッチがなされた位置に示す等倍表示指示手段と、備えることを特徴とする。
【0012】
この請求項1に記載の発明によれば、タッチパネルの座標入力面に対するタッチのうち、停止タッチを検出することができる。また、停止タッチが検出されたとき、ディスプレイ画面に表示された画像を停止タッチがなされた位置を示す停止タッチ点に対応する画像上の点を中心にして拡大するので、座標入力面の任意の位置で画像を拡大することができる。このため、操作者が文字を描画しながら移動することなく画像を変倍することができる。また、画像を拡大して文字を描画し、拡大画像を元の倍率に戻すことによって画像を拡大することなく描画するよりも多くの文字を書き込むことができる。また、デタッチの後、所定の時間タッチがなされないことによって拡大された画像において描画が終了したと思われるタイミングを検出することができる。また、このタイミングで拡大された画像を等倍にした状態で表示させるためのボタンを示すことにより、操作者にとって拡大して描画した画像をタイミングよく見ることができる。さらに、画像を等倍にした状態で表示させるためのボタンをデタッチがなされた位置に示すことにより、操作者は、描画の終了位置から移動することなく画像を等倍にして表示する処理を実行することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置は、さらに、拡大された画像のうちの前記ディスプレイ画面に表示される部分を順次変更するスクロール手段を備え、該スクロール手段は、前記座標入力面内に設けられた描画方向判定面に対するタッチ、デタッチに基づいて表示される画像の部分の変更方向を判定することを特徴とする。
【0014】
この請求項2に記載の発明によれば、拡大された画像のうちのディスプレイ画面に表示される部分を順次変更することができる。このため、画像を拡大したことによって表示可能な範囲から外れた画像をも表示することができる。また、この際、描画方向判定面に対するタッチ、デタッチに基づいて表示される画像の部分の変更方向を判定することができるので、ディスプレイ画面に表示される部分を自動的、かつ適切に変更することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置は、前記描画方向判定面が前記座標入力面の右端を含む領域または下端を含む領域の少なくとも一方に設けられることを特徴とする。
【0016】
この請求項3に記載の発明によれば、描画方向判定面を座標入力面の右端を含む領域または下端を含む領域の少なくとも一方に設けることにより、左端から描画を開始する描画方向、または上端から描画を開始する描画方向を自動的に判別することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置は、前記スクロール方向判定手段が、前記タッチ検出手段によって前記座標入力面の右端を含む領域にある前記描画方向判定面におけるタッチやドラッグ後のデタッチから所定の時間である方向判定時間の間タッチが検出されない場合にスクロール方向を横方向と判定することを特徴とする。
【0018】
この請求項4に記載の発明によれば、座標入力面の右端を含む領域にある描画方向判定面におけるタッチやドラッグ後のデタッチから左端の描画開始位置に操作者が移動するまでの時間タッチが検出されないことを利用し、描画方向が座標入力面の左から右に向かうものと比較的簡易に判定することができる。
【0019】
請求項5に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置は、前記スクロール方向判定手段が、前記タッチ検出手段によって前記座標入力面の下端を含む領域にある前記描画方向判定面におけるタッチやドラッグ後のデタッチから所定の時間である方向判定時間の間タッチが検出されない場合にスクロール方向を縦方向と判定することを特徴とする。
【0020】
この請求項5に記載の発明によれば、座標入力面の下端を含む領域にある描画方向判定面におけるタッチやドラッグ後のデタッチから上端の描画開始位置に操作者が移動するまでの時間タッチが検出されないことを利用し、描画方向が座標入力面の上から下に向かうものと比較的簡易に判定することができる。
【0021】
請求項6に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置は、前記描画方向判定面が、前記座標入力面のうち他の領域と異なる色または異なる模様の少なくともいずれかを有することを特徴とする。
【0022】
この請求項6に記載の発明によれば、描画方向判定面が座標入力面のうち他の領域と異なる色または異なる模様の少なくともいずれかを有するため、描画方向を自動的に判定するために描画すべき領域を操作者が容易に判断することができる。このため、操作者は横または縦の行の終端にある描画方向判定面上で確実に描画を行ない、確実に描画方向の判定処理を実行することができる。
【0025】
請求項に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置は、さらに、前記停止タッチの開始から前記画像拡大手段によって画像が拡大されるまでの時間を調整する停止タッチ時間調整手段を備えることを特徴とする。
【0026】
この請求項に記載の発明によれば、停止タッチの開始から画像が拡大されるまでの時間を調整することができる。このため、操作者の好みや使い勝手に合わせて画像が拡大されるまでの時間を設定することができ、複数の操作者の各々にとっての操作性をいっそう高めることができる。
【0027】
請求項に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置は、さらに、前記タッチ検出手段によって前記座標入力面におけるタッチやドラッグ後のデタッチから所定の時間である中断時間タッチが検出されない場合に描画操作が中断したと判定する描画中判定手段および前記中断時間の長さを調整する判定時間調整手段を備えることを特徴とする。
【0028】
この請求項に記載の発明によれば、描画操作の中断を判定するための中断時間を調整することができる。このため、操作者の好みや使い勝手に合わせて中断時間を設定することができ、複数の操作者の各々にとっての操作性をいっそう高めることができる。
【0029】
請求項に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置は、さらに、前記描画方向判定面の前記座標入力面内において占めるサイズ、形状の少なくとも一方を調整する描画方向判定面調整手段を備えることを特徴とする。
【0030】
この請求項に記載の発明によれば、描画方向判定面のサイズ、形状の少なくとも一方を調整することができる。このため、操作者の好みや使い勝手に合わせて描画方向判定面のサイズや形状を設定することができ、複数の操作者の各々にとっての操作性をいっそう高めることができる。
【0031】
請求項10に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置は、さらに、前記スクロール手段によって1回に変更される前記ディスプレイ画面に表示される部分の変更方向に沿う長さを調整するスクロール幅変更手段を備えることを特徴とする。
【0032】
この請求項10に記載の発明によれば、ディスプレイ画面に表示される部分の変更方向に沿う長さの1回に変更される分量を調整することができる。このため、操作者の好みや使い勝手に合わせてスクロール幅を設定することができ、複数の操作者の各々にとっての操作性をいっそう高めることができる。
【0033】
請求項11に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法は、タッチパネルによって入力されたタッチに基づいてディスプレイ画面に表示される画像を制御するタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法であって、前記タッチパネルの座標入力面に対してなされたタッチの位置のうち、タッチの位置を示すタッチ点が所定の時間以上1点にあるタッチを停止タッチとして検出する停止タッチ検出工程と、前記停止タッチが検出されたとき、前記ディスプレイ画面に表示されている画像を、停止タッチがなされた位置を示す停止タッチ点に対応する画像上の点を中心にして拡大する画像拡大工程と、前記座標入力面においてデタッチの後、所定の時間タッチがなされない場合、前記画像拡大工程によって拡大された画像を等倍にした状態で表示させるためのボタンを前記デタッチがなされた位置に示す等倍表示指示工程と、を含むことを特徴とする。
【0034】
この請求項11に記載の発明によれば、タッチパネルの座標入力面に対するタッチのうち、停止タッチを検出することができる。また、停止タッチが検出されたとき、ディスプレイ画面に表示された画像を停止タッチがなされた位置を示す停止タッチ点に対応する画像上の点を中心にして拡大するので、座標入力面の任意の位置で画像を拡大することができる。このため、操作者が文字を描画しながら移動することなく画像を変倍することができる。また、画像を拡大して文字を描画し、拡大画像を元の倍率に戻すことによって画像を拡大することなく描画するよりも多くの文字を書き込むことができる。また、デタッチの後、所定の時間タッチがなされないことによって拡大された画像において描画が終了したと思われるタイミングを検出することができる。また、このタイミングで拡大された画像を等倍にした状態で表示させるためのボタンを示すことにより、操作者にとって拡大して描画した画像をタイミングよく見ることができる。さらに、画像を等倍にした状態で表示させるためのボタンをデタッチがなされた位置に示すことにより、操作者は、描画の終了位置から移動することなく画像を等倍にして表示する処理を実行することができる。
【0035】
請求項12に記載の発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法は、さらに、拡大された画像のうちの前記ディスプレイ画面に表示される部分を順次変更するスクロール工程を含み、該スクロール工程は、前記座標入力面内に設けられた描画方向判定面に対するタッチ、デタッチに基づいて表示される画像の部分の変更方向を判定することを特徴とする。
【0036】
この請求項12に記載の発明によれば、拡大された画像のうちのディスプレイ画面に表示される部分を順次変更することができる。このため、画像を拡大したことによって表示可能な範囲から外れた画像をも表示することができる。また、この際、描画方向判定面に対するタッチ、デタッチに基づいて表示される画像の部分の変更方向を判定することができるので、ディスプレイ画面に表示される部分を自動的、かつ適切に変更することができる。
【0037】
請求項13に記載の発明にかかるプログラムは、前記請求項11または12に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0038】
この請求項13に記載の発明によれば、前記請求項11または12に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるタッチパネル付きディスプレイ装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置の構成を説明するための図である。図示したタッチパネル付きディスプレイ装置は、タッチパネル式の座標入力装置1と、座標入力装置1に入力された座標を検出する座標検出装置3と、座標検出装置3が検出した座標に基づいて画像データを制御するホスト装置4(本実施の形態ではPC(Personal Computer)を利用している)、ホスト装置4によって制御された画像データ(R,G,B)を液晶画面やPDP(Plasma Display Panel)といったディスプレイ画面113に表示する表示装置2とを備えている。
【0040】
なお、本明細書中では、座標入力装置1と座標検出装置3とを合わせた構成をタッチパネルとも記す。また、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置には、ディスプレイ画面113が座標入力装置1の座標入力面112と重なって設けられていて、表示装置2は、ディスプレイ画面113に画像データを表示する。座標入力面とは、座標検出装置3が座標を検出できる領域である。本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置は、ディスプレイ画面113に直接タッチする構成であって、座標入力面112は仮想的な面である。
【0041】
なお、本実施の形態では、座標入力面112に対して指やペンが非接触状態から接触したことをタッチといい、タッチがなされた位置を示す点をタッチ点という。また、タッチ点から指やペンが離れたことをデタッチといい、デタッチすることなくタッチ点が移動することを移動・停止タッチという。なお、移動・停止タッチは、マウスでいうドラッグの操作に相当する。
【0042】
座標入力装置1は、後述する光学検出器を備えていて、ディスプレイ画面113上のタッチを光学的に検出する。光学検出器が検出したデータは座標検出装置3に入力し、座標検出装置3が、タッチされた座標入力面112上の点(タッチ点)tの座標(x,y)を算出する。算出される座標は、ディスプレイ画面113の画素数(例えばx:1024,y:768)によって表され、10ms、あるいは20msといった時間で周期的に座標検出装置3に出力する。なお、座標検出装置3のタッチ点の座標の算出については、後に詳述する。
【0043】
また、座標検出装置3は、後述する光学検出器が検出したデータを入力するための左光学検出器I/F101、右光学検出器I/F102、座標検出装置3全般を制御する中央演算装置104、中央演算装置104で使用されるプログラムが格納されているROM105、中央演算装置104の作業データが一時保存されるRAM106、周期的に時間を計測して中央演算装置104に入力するタイマ(TIMER)107とを備えている。
【0044】
ホスト装置4は、PC(Personal Computer)であって、Windows(R)、MACOS(R)、Linux(R)といった汎用的なOSを搭載しており、画像データの制御は、OSの制御下で実行されている。そして、汎用的なOSの制御下で実行されるプログラム(ドライバソフト)であるドライバ108と、共通の汎用的なOSの制御下で動作するアプリケーションの一つであるAPL109と、ドライバ108からAPL109にマウスデータを渡すマウスI/F111と、画像データが一時的に保存される画像RAM110とを有している。
【0045】
図2は、APL109の構成を説明するための機能ブロック図である。APL109は、タッチパネルによって検出されたタッチのうち、タッチの位置を示すタッチ点が所定の時間以上1点にあるタッチを停止タッチとして検出するタッチ検出部201、停止タッチが検出されたとき、ディスプレイ画面113に表示された画像を、停止タッチがなされた位置を示す停止タッチ点に対応する画像上の点を中心にして拡大する画像変倍部202、後述する描画方向判定面に対するタッチ、デタッチをタッチ検出部201によって検出し、画像のスクロール方向を判定するスクロール制御部203、スクロール制御部203、画像変倍部202による制御条件を操作者が設定するための制御条件設定部204を備えている。なお、本実施の形態において、スクロールとは、ディスプレイ画面に表示される部分を順次変更することをいう。
【0046】
スクロール制御部203は、拡大された画像のうちのディスプレイ画面113に表示される部分を順次変更するスクロール手段としても動作する。また、このとき、スクロール制御部203は、座標入力面内112に設けられた描画方向判定面に対するタッチ、デタッチに基づいて表示される画像の部分の変更方向を判定する。描画方向判定面に対するタッチ、デタッチの検出は、タッチ検出部201によって行われる。
【0047】
ここで、座標検出装置3で検出されるデータ(検出データ)とマウスデータとについて説明する。検出データは、ホスト装置4のドライバ108によってマウスデータに変換される。検出データは、座標入力装置1に対してなされたタッチのタッチ点のアナログデータを入力し、タッチ点の座標を算出する。そして、座標のデータとタッチの有無や状態(タッチ、デタッチ、移動・停止タッチ)とを示すデータ(検出データ)をドライバ108に与える。
【0048】
図3(a)は、検出データの形式を説明するための図、図3(b)はマウスデータの形式を説明するための図である。図3(a)に示したように、検出データは、タッチ点のx座標、y座標、さらにタッチ点の座標ステータスの情報を含んでいる。座標ステータスは、検出データが、タッチ、デタッチ、移動・停止タッチのいずれであるかを1または0によって示すものである。なお、座標検出装置3がタッチ、デタッチ、移動・停止タッチを検出した場合、各タッチを示すフィールドに1が設定される。
【0049】
また、図3(b)に示したように、マウスデータは、タッチ点のx座標、y座標、さらにマウスステータスの情報を含んでいる。マウスステータスは、マウスの右ボタンのON、OFF、左ボタンのON、OFFを1または0によって示すものである。タッチ、デタッチ、移動・停止タッチは、マウスの右ボタンのON、OFF、左ボタンのON、OFFのうちいずれかと対応付けて設定されている。
【0050】
次に、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置におけるタッチ点の検出および座標の算出について説明する。図4は、本実施の形態の座標入力装置を示す図である。座標入力装置1は、図中の縦方向の長さがH、横の長さがWの矩形の座標入力面112と、座標入力面の三辺に設けられた再帰性反射部材401と、再帰性反射部材401が設けられていない1辺の両端に設けられた左光学検出器402L、右光学検出器402Rとを備えている。
【0051】
左光学検出器402L、右光学検出器402Rは、いずれも半導体レーザである光源(図示せず)と、例えばCCD(Charged Coupled Device)を利用した受光部(図示せず)とを一体化したユニットである。光源は、座標入力面112の全域に光源を要とする扇状に光を照射する。左光学検出器402L、右光学検出器402Rが扇状の光を照射することによって、レーザ光は座標入力面112の全域に照射される。
【0052】
座標入力面112に照射された光は、再帰性反射部材401に反射される。再帰性反射部材401は、光を180度の角度で反射する部材であって、例えば図中に示す照射光p1を反射して照射光p1の光軸に平行な光軸を通る反射光p2とする。座標入力面上112に光を遮るものが存在しない場合、左光学検出器402L、右光学検出器402R、は照射された光のすべての反射光を受光する。しかし、例えば指やペンが座標入力面112にタッチしたとき、タッチ点を通る光が左光学検出器402L、右光学検出器402Rに受光されない。
【0053】
左光学検出器402L、右光学検出器402Rによって検出される光の情報は、アナログデータとして座標検出装置3に入力する。このとき、座標検出装置3は、扇状に照射された光のうち、受光部の光を受光しなかった位置で本来受光されるはずの光の光軸から左光学検出器402L、右光学検出器402Rの受光部を通る直線と各受光部とタッチ点tとを通る直線との角度(光遮蔽角度)θL、θRとを求める。タッチ点tの座標(x,y)は、角度θL、θRを使って以下のように算出される。
【0054】
x=W×tanθR/(tanθL+tanθR)
y=H−W×tanθL×tanθR/(tanθL+tanθR)
【0055】
以上述べた構成は、以下のように動作する。すなわち、座標検出装置3は、タッチ点の座標を算出し、タッチ、デタッチなどの座標ステータスと共にホスト装置4に引き渡す。ホスト装置4のドライバ108は、汎用的なOSの制御下で座標検出装置図3から検出データをRS232CあるいはUSBを介して受け取り、マウスデータに変換してマウスI/F111に渡す。マウスデータは、さらにAPL109に渡される。
【0056】
APL109は、マウスI/F111から受け取ったマウスデータに含まれる座標に関する情報やボタンのオン、オフの情報にしたがって予め座標に設定されている機能を実行する。ここでいう機能とは、例えば、ドラッグの軌跡を特定の色や太さの線で描画する文字描画、図形描画、罫線描画、さらに画像の変倍やスクロールをいう。
【0057】
APL109の機能の実行によって作成された画像データは、R,G,Bで表される形式でRAM106に展開されて表示装置2に送出する。表示装置2は、画像データをディスプレイ画面113に表示する。
【0058】
タッチ検出部201は、マウスデータのうちの停止タッチを示すデータを検出する。停止タッチ検出の情報はスクロール制御部203と共に画像変倍部202に通知される。なお、停止タッチの検出は、順次受け取るマウスデータ間の関係から1点に所定の時間以上タッチ点があるか否かを判定することによって行われる。
【0059】
図5は、本実施の形態の画像変倍部202においてなされる画像の変倍処理を説明するための図である。図5(a)は拡大前の画像を示し、(b)は拡大後の画像を示している。(a)、(b)のいずれにおいても、実線で示す矩形の領域501がディスプレイ画面113に表示可能な表示可能領域であり、破線で示す領域502が拡大された画像を示す拡大領域である。
【0060】
図中t(x,y)は、停止タッチ点を示している。停止タッチ点tを中心に画像をN倍拡大する場合、画像変倍部202は、表示可能領域501におけるタッチ点tと右端との水平方向の距離をA、左端との水平方向の距離をC、タッチ点tと下端との垂直方向の距離をB、上端との垂直方向の距離をDと定める。また、拡大領域502におけるタッチ点tと右端との水平方向の距離をA1、左端との水平方向の距離をC1、タッチ点tと下端との垂直方向の距離をB1、上端との垂直方向の距離をD1と定める。そして、A、B、C、DとA1、B1、C1、D1との間に以下の関係が成立するように画像を拡大する。
A:A=B:B=C:C=D:D=1:(N÷100)
【0061】
上記したようにして画像を拡大することによって、拡大前の画像に書き込まれた文字列503が、図5(b)に示す文字列504のように拡大して表示される。
【0062】
また、画像を拡大した場合、拡大領域502のサイズを持つ画像のうちの表示可能領域501だけが一度に表示される。このため、操作者は、拡大された画像の全域に文字を書きこむため、画像をスクロールすることが必要になる。本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置は、次のようにして拡大された画像を自動的にスクロールする。
【0063】
図6(a)〜(d)は、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置のスクロールの制御を説明するための図である。タッチパネル付きディスプレイ装置の座標入力面112は、面内に描画方向判定面601、602を有している。描画方向判定面601は座標入力面112の右端を含む領域にあり、描画方向判定面602は座標入力面112の下端を含む領域にある。なお、符号603を付して示す領域は、描画方向判定面601と描画方向判定面602とが重なる重複面である。
【0064】
描画方向判定面601、602、重複面603以外の座標入力面において文字の描画が開始すると、操作者は、文字が横書きの場合は図中左から右へ向かって(矢線604の方向)文字を描画する。また、文字が縦書きの場合には図中上から下に向かって(矢線605の方向)文字を描画する。このため、横書きの場合は行の終端まで文字を書き込んだ後、行の始端まで横方向(矢線Aの方向)に画像をスクロールする(横スクロール)必要がある。また、縦書きの場合は行の終端まで文字を書き込んだ後、行の始端まで縦方向(矢線Bの方向)に画像をスクロールする(縦スクロール)必要がある。
【0065】
図6(a)は横スクロールを説明するための図である。タッチ検出部201は、マウスデータによって座標入力面の右端を含む領域にある描画方向判定面601においてタッチやドラッグがなされていることを検出する。そして、描画方向判定面601のタッチやデタッチの検出後のデタッチから所定の時間(方向判定時間)タッチが検出されなかった場合、スクロール制御部203に通知する。スクロール制御部203は、通知された情報によってスクロール方向を横方向と判定する。
【0066】
また、図6(b)は縦スクロールを説明するための図である。タッチ検出部201は、マウスデータによって座標入力面の下端を含む領域にある描画方向判定面602においてタッチやドラッグがなされていることを検出する。そして、描画方向判定面602のタッチやデタッチの検出後のデタッチから所定の時間(方向判定時間)タッチが検出されなかった場合、スクロール制御部203に通知する。スクロール制御部203は、通知された情報によってスクロール方向を縦方向と判定する。
【0067】
以上述べた構成により、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置は、自動的にスクロールの方向を判定して行の始端に向けて画像をスクロールすることができる。このため、操作者が文字を描画しながらスクロールの操作をする必要がなく、スクロール操作のために文字描画の領域に近い立ち位置から移動する必要をなくすことができる。
【0068】
また、本実施の形態では、図6(c)に示すように、描画判定方向面602の内部で文字の描画を開始して重複領域603(描画方向判定面601でもある)におけるデタッチから所定の時間新たなタッチがなされない場合、スクロール制御部203は、描画方向を横方向(矢線604に示す)と判断する。そして、矢線Aの方向に画像をスクロールする。なお、この際、描画判定方向面602における文字の描画開始から描画方向判定面601と重複しない描画判定方向面602においてデタッチが検出された場合、画像のスクロールはなされない。
【0069】
さらに、図6(d)に示すように、描画判定方向601の内部で文字の描画を開始して重複領域603(描画方向判定面602でもある)におけるデタッチから所定の時間新たなタッチがなされない場合、スクロール制御部203は、描画方向を縦方向(矢線605に示す)と判断する。そして、矢線Bの方向に画像をスクロールする。
【0070】
また、描画方向判定面601、602は、座標入力面112のうち他の領域(文字描画領域)と異なる色または異なる模様の少なくともいずれかを有している。このようにすることにより、操作者は、描画方向判定面601、602を他の領域と簡単に識別することができる。そして、画面をスクロールしたくない場合には描画方向判定面601、602にタッチせず、また、スクロールしたい場合には描画方向判定面601、602にタッチした後デタッチし、簡単に画面のスクロールを制御することができる。なお、この際、描画判定方向面601における文字の描画開始から描画方向判定面602と重複しない描画判定方向面601においてデタッチが検出された場合、画像のスクロールはなされない。
【0071】
また、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置は、制御条件設定部204によって画像の拡大やスクロールなどの制御条件を設定することができる。図7(a)は、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置の制御条件設定画面(設定ダイアログボックス)を示す図である。ダイアログボックスは、例えばディスプレイ画面113にある図示しないボタン(「設定」ボタン)にタッチすることによって表示される。
【0072】
図示したダイアログボックスは、制御時間設定部701、拡大率設定部702、背景色設定部703、格子線間隔設定部705、スクロール領域設定部706、スクロール幅設定部707、以上の設定部で設定された条件を確定するOKボタン708、キャンセルボタン709を有している。図7(b)は、スクロール領域設定部706、スクロール幅設定部707をより詳細に説明するための図である。
【0073】
上記した構成のうち、制御時間設定部701は、停止タッチの開始から画像を拡大するまでにかかる時間(自動拡大時間)を調整する停止タッチ時間調整手段であるスライダーバー701a、文字の描画中に描画操作が中断したと判断するための中断時間の長さを調整する判定時間調整手段であるスライダーバー701bを備えている。
【0074】
スライダーバー701aを「早く」にシフトすると、より短い時間の停止タッチによって画像が拡大する。また、「遅く」にシフトすると、停止タッチによって画像が拡大するまでにかかる時間が長くなる。また、スライダーバー701bを「早く」にシフトすると、短時間でもタッチパネル付きディスプレイ装置を操作しないと描画が中断されたと判断される。また、「遅く」にシフトすると、描画中断と判断されるまでにかかる時間が長くなる。なお、スライダーバー701bで設定される中断時間をスクロールの開始の決定に利用すると、描画方向判定面に対するデタッチからスクロール開始までにかかる時間を調整することができる。
【0075】
拡大率設定部702は、停止タッチによる画像拡大時の拡大率を設定するものである。また、背景色設定部703は描画方向判定面601、602の色を設定するものであり、格子線間隔設定部705は、描画方向判定面601、602の模様(格子線)の縦線間隔、横線間隔を設定するものである。
【0076】
さらに、スクロール領域設定部706は描画方向判定面601、602の座標入力面112内において占めるサイズおよび形状の少なくとも一方を調整する構成であり、スクロール幅設定部707は、スクロール制御部203によって1回に変更されるディスプレイ画面113に表示される部分の変更方向に沿う長さ(スクロール幅)を調整するものである。
【0077】
図7(b)に示すように、スクロール領域、スクロール幅は、いずれも操作ハンドル710を左右または上下にドラッグすることによって変更、設定することができる。操作ハンドル710は、ダイアログボックス内に表示された描画方向判定面の他の領域との境界にタッチすることによって表示される。
【0078】
図8は、タッチパネル付きディスプレイ装置のオプションを設定するダイアログボックスを示す図である。図示したダイアログボックスは、描画条件設定部801、消しゴム設定部802を有している。描画条件設定部801は、図9(a)の▲1▼〜▲3▼に示すように、タッチ点(x0,y0)、(x1,y1)…間を結ぶ線の太さや色を設定するものであり、消しゴム設定部802は、図9の(b)の▲1▼、▲2▼のように手書き描画された画像を一度に消去する範囲を設定するものである。
【0079】
次に、以上説明した設定の下で横書き描画、縦書き描画を制御する手順について説明する。図10は、横書き描画を説明するための図であって、図11は、縦書き描画を説明するための図である。
【0080】
横書き描画の制御にあっては、図10(a)に示すように、100%の倍率で画像を表示しているとき、設定されている「自動拡大時間」以上の時間の停止タッチがあった場合、停止タッチ点1001を画像上で移動することなく(停止タッチ点1001を中心に)、設定されている「拡大率」だけ画像を拡大表示する。
【0081】
また、ディスプレイ画面に描画方向判定面がある場合、描画方向判定面601、602を表示する(図10(b))。また、描画操作中(タッチ・ドラック・デタッチ)のデタッチから「描画中判定時間」新たなタッチがない場合、全画面表示へ戻すための「全画面」ボタン1002をデタッチ座標近辺へ表示する。
【0082】
また、描画方向判定面601において、描画操作中(タッチ・ドラック・デタッチ)のデタッチから「描画中判定時間」の間新たなタッチがない場合、「横スクロール幅」左へスクロール表示、デタッチ座標近辺へ「全画面」ボタン1002を表示する。スクロールの結果、画像中に描画方向判定面601が存在しなくなった場合、この領域を背景色に戻す。拡大された画像は、「全画面」ボタン1002のタッチによって100%表示へ戻る。
【0083】
また、図11に示すように、縦書き描画の制御も、横書き描画と同様に行われる。すなわち、縦書き描画の制御にあっては、図11(a)に示すように、100%の倍率で画像を表示しているとき、設定されている「自動拡大時間」以上の時間の停止タッチがあった場合、停止タッチ点1001を画像上で移動することなく(停止タッチ点1001を中心に)、設定されている「拡大率」だけ画像を拡大表示する。
【0084】
また、ディスプレイ画面に描画方向判定面がある場合、描画方向判定面601、602を表示する(図11(b))。また、描画操作中(タッチ・ドラック・デタッチ)のデタッチから「描画中判定時間」新たなタッチがない場合、全画面表示へ戻すための「全画面」ボタン1002をデタッチ座標近辺へ表示する。
【0085】
また、描画方向判定面602において、描画操作中(タッチ・ドラック・デタッチ)のデタッチから「描画中判定時間」の間新たなタッチがない場合、「縦スクロール幅」上へスクロール表示、デタッチ座標近辺へ「全画面」ボタン1002を表示する。スクロールの結果、画像中に描画方向判定面602が存在しなくなった場合、この領域を背景色に戻す。拡大された画像は、「全画面」ボタン1002のタッチによって100%表示へ戻る。
【0086】
次に、以上述べたタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法を、フローチャートを使って説明する。図12は、座標検出装置3から受け取った検出データをマウスデータに変換するときのホスト装置4の制御を説明するためのフローチャートである。
【0087】
座標入力装置1において指などによるタッチが検出されると、ドライバ108は、座標入力装置1から検出データを受け取る(S400)。受け取った検出データの座標ステータスがタッチの場合(S402:Yes)、予め設定されたドライバコントロールパネルの設定に従って、この検出データに対応するタッチ操作を右クリックとするか左クリックとするか決定する(S414)。タッチ操作を右クリックとする場合(S414:Yes)、マウスステータスに右ボタンONが設定される(S416)。また、タッチ操作を左クリックとする場合(S414:No)、マウスステータスに左ボタンONが設定される(S418)。
【0088】
また、受け取った検出データの座標ステータスが移動タッチまたは同位置タッチである場合(S404:Yes)、S414に進み、タッチ座標の場合と同様に、マウスステータスに右ボタンONまたは左ボタンONを設定する。なお、本実施の形態では、タッチ、移動タッチ、および同位置タッチは、左ボタンONに対応付けて設定されている。
【0089】
また、受け取った検出データの座標ステータスがデタッチである場合(S406:Yes)、予め設定されたドライバコントロールパネルの設定に従って、この検出データに対応するタッチ操作を右クリックとするか左クリックとするか決定する(S408)。タッチ操作を右クリックとする場合(S408:Yes)、マウスステータスに右ボタンOFFが設定される(S410)。また、左クリックとする場合(S408:No)、マウスステータスに左ボタンOFFが設定される(S412)。なお、本実施の形態では、デタッチは、マウスデータの左ボタンOFFに対応付けて設定されている。以上の動作により、ドライバ108は、検出データを受け取る毎に検出データからマウスデータに変換する。
【0090】
図13および図14は、ホスト装置4が座標入力装置1における文字の描画および文字の消去を制御するときの処理を説明するためのフローチャートである。
【0091】
文字の描画および消去にかかる制御処理の開始時には、まずデフォルト値を設定する。まず、デフォルト値として、ステータスにアイドルを設定する(S1301)。さらに、表示モードに全画面を設定する(S1302)。さらに、操作モードに文字描画を設定する(S1304)。
【0092】
OSから電子黒板制御に実行権が与えられると、マウスI/Fからタッチ座標、ドラック座標、およびデタッチ座標をマウスデータとして受け取る。制御装置4は、受け取ったマウスデータを利用して、描画の制御を行う。
【0093】
制御装置4は、マウスデータを受け取ると(S1305:Yes)、受け取ったマウスデータのマウスステータスが右ボタンか否かを判定する(S1311)。なお、制御装置4は、周期的に座標検出装置3から送出されるマウスデータの有無を検出している。検出の周期は例えば、10msであってもよく、また20msであってもよい。
【0094】
マウスステータスが左ボタンの場合(S1311:No)、受け取ったマウスデータを保存する(S1312)。保存されたマウスデータは、描画された文字を表示する場合、およびスクロール方向を判定する場合に利用される。
【0095】
マウスステータスが左ボタンOFFの場合、すなわちデタッチの場合(S1313:Yes)、さらにステータスと、表示モードを判定する。ステータスに文字描画が設定されており、かつ表示モードに拡大表示が設定されている場合(S1314:Yes、S1315:Yes)、デタッチされてからの時間、すなわちデタッチ後時間の計測を開始する(S1316)。なお、表示モードに拡大表示を設定する処理については後述する。また、デタッチ後時間は、操作者からの文字描画が終了したか否かを判定するときに利用されるデータである。本実施の形態においては、デタッチ後時間が描画中判定時間に達した場合に、文字描画の終了と判断するように設定されている。次に、ステータスに描画中判定を設定し(S1317)、再びS1305に戻る。
【0096】
S1305において、マウスデータが検出されず、かつステータスに描画中判定が設定されている場合(S1305:No、S1306:Yes)、デタッチ後時間に、検出周期に相当する時間を加算する。デタッチ後時間が、描画中判定時間に達した場合(S1307:Yes)、スクロール制御を行う(ステップS1308)。なお、スクロール制御については後述する。次に、デタッチ後時間をクリアする(S1309)。さらに、ステータスにアイドルを設定し(S1310)、再びS1305に戻る。
【0097】
このように、ステータスに文字描画が設定され、かつ表示モードに拡大表示が設定されているときに、デタッチを示すマウスデータを受け取った場合、文字描画終了の検出を準備する。デタッチ後、操作者からタッチなどの入力がない状態で描画中判定時間が経過すると、描画終了と判断する。
【0098】
また、受け取ったマウスデータのステータスが左ボタンONであって、かつマウスデータの座標が、非描画領域中の座標の場合(S1313:No、S1319:Yes)、マウスデータの座標に対応付けられたボタン制御を実行する(S1320)。ここで、非描画領域とは、ツールバーや、ボタンが表示されている領域である。例えば、操作者が次項ボタンをタッチした場合、ボタン制御として、次ページを表示させる。
【0099】
S1319において、マウスデータの座標が描画領域中の座標であって、かつステータスに描画中判定が設定されている場合(S1319:No、S1321:Yes)、ステータスにアイドルを設定する(S1322)。さらに、デタッチ後時間をクリアする(S1323)。
【0100】
このように、デタッチ後時間が描画中判定時間に達する前に、操作者が座標入力面112をタッチした場合、文字描画が終了していないと判断し、デタッチ後時間をクリアする。
【0101】
さらに、図14を用いて、これ以降の処理を説明する。操作モードに消しゴムが設定されている場合(S1324:Yes、S1325:Yes)、ステータスに消しゴムを設定する(S1326)。
【0102】
S1324において、操作モードに文字描画が設定され、かつ表示モードに全画面が設定されてない場合(S1325:No、S1327:No)、ステータスに操作モードを設定する(S1328)。
【0103】
このように、デタッチの後であって、かつ描画中判定時間が経過する前に、タッチを示すマウスデータを受け取ると、ステータスに消しゴム、または操作モードを設定することができる。
【0104】
また、ステータスにアイドルが設定され、かつ表示モードに全画面が設定されている場合(S1324:Yes、S1327:Yes)、ステータスに停止タッチを設定する(S1329)。さらに、操作者がタッチした後の時間、すなわちタッチ後時間の計測を開始する(S1330)。ここで、タッチ後時間とは、表示モードを拡大表示に切り替えるか否かを判定するときに利用されるデータである。本実施の形態においては、タッチ後時間が自動拡大時間に達した場合に、拡大表示に切り替えるように設定されている。
【0105】
また、ステータスに停止タッチが設定されている場合(S1321:No、S1324:No、S1331:Yes)、以下の処理を行う。すなわち、前回取得したマウスデータにおける座標と今回取得したマウスデータにおける座標が一致する場合(S1332:Yes)、タッチ後時間に検出周期に相当する時間を加算する。加算後のタッチ後時間が自動拡大時間に達した場合(S1333:Yes)、停止タッチと判断する。この場合、ステータスに文字描画を設定する(S1334)。さらに、表示モードに拡大表示を設定する(S1335)。さらに、自動拡大時間をクリアする(S1336)。そして、スクロール制御を行う(S1337)。
【0106】
このように、停止タッチを検出すると、自動的に表示モードを拡大表示に切り替える。なお、このとき、停止タッチのタッチ点の座標を中心とした拡大画面を表示する。このように、操作者は、表示モードを拡大表示に切り替えたい場合には、拡大表示する際の基準となる点を停止タッチするだけでよい。
【0107】
なお、S1332において、前回取得したマウスデータにおける座標と今回取得したマウスデータにおける座標とが一致しない場合(S1332:No)、ステータスに文字描画を設定する(S1338)。さらに、タッチ後時間をクリアする(S1339)。そして、ディスプレイ画面112においては、前回座標と新規座標との間に線が描画される(S1340)。このとき描画される線は、設定画面において設定された色および太さの線である。
【0108】
このように、タッチ後時間が自動拡大時間に達する前に、ドラック操作に対応するマウスデータを受け取った場合、マウスデータの座標に基づいて線を描画する。
【0109】
また、ステータスに消しゴムが設定されている場合(S1321:No、S1324:No、S1331:No、S1341:Yes)、マウスデータが示す座標に対応する領域に表示されている線を消去する(S1342)。
【0110】
また、ステータスに文字描画が設定されている場合(S1321:No、S1324:No、S1331:No、S1341:No)、マウスデータが示す座標に対応する位置に線を描画する(S1343)。
【0111】
図15は、ホスト装置4におけるスクロール制御を説明するためのフローチャートである。スクロール制御は、図13におけるS1308および図14におけるS1337において行われる。
【0112】
初期化処理の場合(S1501:Yes)、予め設定された拡大率で、ディスプレイ画面113に表示される内容を拡大表示する(S1502)。このとき、マウスデータに示される座標を中心に表示内容を拡大する。
【0113】
このときディスプレイ画面113に横スクロール領域が表示されている場合(S1503:Yes)、横スクロール判定領域をディスプレイ画面113に表示する(S1504)。また、縦スクロール領域が表示されている場合(S1505:Yes)、縦スクロール判定領域をディスプレイ画面113に表示する(S1506)。
【0114】
スクロール処理の場合(S1501:No)、スクロール方向を判定する(S1508)。横スクロールの場合(S1509:Yes)、ディスプレイ画面113に表示されている内容を、横にスクロール表示する(S1510)。すなわち、予め設定された横スクロール幅分だけ、左に移動させて表示する。さらに、表示モードを全画面に切換えるための全画面ボタンをデタッチ座標に近い位置に表示する(S1511)。さらに、横スクロール領域が表示されている場合(S1512:Yes)、横スクロール判定領域を表示する(S1513)。
【0115】
また、縦スクロールの場合(S1509:No)、ディスプレイ画面113に表示されている内容を、縦にスクロール表示する(S1515)。さらに、すなわち、予め設定された横スクロール幅分だけ、左に移動させて表示する。さらに、表示モードを全画面に切換えるための全画面ボタンをデタッチ座標に近い位置に表示する(S1516)。さらに、縦スクロール領域が表示されている場合(S1517:Yes)、縦スクロール判定領域を表示する(S1518)。以上で、スクロール処理が終了する。
【0116】
図16は、操作者がディスプレイ画面113に表示されるボタンを選択した場合の、ボタン制御を説明するためのフローチャートである。図16を用いて、ホスト装置4がマウスステータスに左ボタンONが設定されている、すなわちタッチを示すマウスデータ、を受け取った場合の制御を説明する。
【0117】
受け取ったマウスデータに示される座標が、ディスプレイ画面113に表示されているボタンに対応する座標の場合、すなわち操作者が座標入力面112にタッチしてボタンを選択した場合(S1600:Yes)、対応するボタンの表示を選択中表示に切り替える(S1602)。ここで選択中表示とは、ボタンが選択されたことを操作者が認識できるように、通常のボタン表示と異ならせたボタン表示のことである。例えば、選択中表示として、通常表示とボタンの色を異ならせてもよい。さらに、選択されたボタンのボタン名をボタンステータスとして保存する(S1603)。
【0118】
マウスデータに示される座標が、ボタンの位置に対応する座標でない場合(S1600:No)、ボタンステータスに無効を設定し(S1601)、S1604へ進む。この場合、次回以降受け取るマウスデータに示される座標を無効と判断する。ただし、デタッチを示すマウスデータを受け取った場合、無効を解除し、新たにマウスデータを受け付ける。
【0119】
すなわち、タッチ位置がボタンに対応する位置にない場合は、ドラックにより、ボタンに対応する位置に達した場合であっても、ボタンの選択と認識しない。
【0120】
さらに、マウスデータを受け取る(S1604:Yes)。受け取ったマウスデータのマウスステータスが左ボタンONに設定されている場合(S1605:No)、以下の処理に進む。ボタンステータスにボタン名が設定され、かつマウスデータが示す座標がボタンの位置に対応しない場合(S1606:No、S1607:No)、ボタンステータスに無効を設定する(S1608)。さらに、ボタンの表示を通常表示に切り替える(S1609)。すなわち、タッチ位置がボタンに対応する位置であっても、ドラックによりボタンに対応しない位置に移動した場合には、ボタンの選択と認識しない。
【0121】
S1605において、マウスデータのマウスステータスが左ボタンOFFに設定され、かつボタンステータスにボタン名が設定されている場合、(S1605:Yes、S1610:No)、ボタンを通常表示に切り替える(S1611)。さらに、左ボタンOFFを示すマウスデータに示される座標が一のボタンの位置に対応する座標の場合(S1612:Yes)、操作者から一のボタンが選択されたと判断し、以下に示すボタン名の判別を行う。
【0122】
すなわち、ボタンステータスに設定されているボタン名が「次項」の場合(S1613:Yes)、現在表示している内容の次項として設定されている表示内容をディスプレイ画面113に表示する(S1614)。ボタン名が「前項」の場合(S1613:No、S1615:Yes)、現在表示している内容の前項として設定されている表示内容をディスプレイ画面113に表示する(S1616)。
【0123】
ボタン名が「印刷」の場合(S1613:No、S1615:No、S1617:Yes)、現在ディスプレイ画面113に表示している項の内容をプリンタなどの出力装置に出力する(S1618)。
【0124】
ボタン名が「設定」の場合(S1613:No、S1615:No、S1617:No、S1619:Yes)、ディスプレイ画面113に電子黒板ダイアログボックスを表示する(S1620)。このとき、さらに電子黒板設定に対応する入力制御を行う。
【0125】
ボタン名が「全画面」の場合(S1613:No、S1615:No、S1617:No、S1619:No、S1621:Yes)、表示モードに全画面を設定する(S1622)。さらに、全画面ボタンを消去する(S1623)。さらに、全画面を表示する(S1624)。
【0126】
ボタン名が「ペン」の場合(S1613:No、S1615:No、S1617:No、S1619:No、S1621:No、S1625:Yes)、操作モードに文字描画を設定する(S1626)。
【0127】
ボタン名が「消しゴム」の場合(S1613:No、S1615:No、S1617:No、S1619:No、S1621:No、S1625:No、S1627:Yes)、操作モードに消しゴムを設定する(S1628)。以上で、ボタン制御におけるホスト装置4の動作が終了する。
【0128】
なお、以上述べた本実施形態のタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フロッピー(R)ディスク(FD)、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0129】
また、本実施形態のタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
【0130】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の請求項1に記載の発明は、操作者が文字を描画しながら移動することなく画像を変倍することができる。また、画像を拡大することなく描画するよりも多くの文字を書き込むことができる。したがって、操作者が文字を描画しながら移動することなく画像を変倍し、より多くの文字が書き込める操作性の高いタッチパネル付きディスプレイ装置を提供できるという効果を奏する。さらに、操作者がタイミングよく、かつ描画の終了位置から移動することなく画像を等倍にして表示する処理を実行可能な操作性の高いタッチパネル付きディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0131】
請求項2に記載の発明は、画像を拡大したことによって表示可能な範囲から外れた画像をも自動的、かつ適切に変更することができるので、タッチパネル付きディスプレイ装置の操作性をいっそう高めるタッチパネル付きディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0132】
請求項3に記載の発明は、左端から描画を開始する描画方向、または上端から描画を開始する描画方向を自動的に判別することができるので、タッチパネル付きディスプレイ装置の操作性をいっそう高めるタッチパネル付きディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0133】
請求項4に記載の発明は、描画方向が座標入力面の左から右に向かうことを比較的簡易に判定可能にしてタッチパネル付きディスプレイ装置の操作性をいっそう高めるタッチパネル付きディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0134】
請求項5に記載の発明は、描画方向が座標入力面の上から下に向かうことを比較的簡易に判定可能にしてタッチパネル付きディスプレイ装置の操作性をいっそう高めるタッチパネル付きディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0135】
請求項6に記載の発明は、操作者が確実に描画方向の判定処理を実行できるタッチパネル付きディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0137】
請求項に記載の発明は、操作者の好みや使い勝手に合わせて画像が拡大されるまでの時間を設定することにより、複数の操作者の各々にとって操作性の高いタッチパネル付きディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0138】
請求項に記載の発明は、描画操作の中断を判定するための中断時間を調整することにより、複数の操作者の各々にとって操作性の高いタッチパネル付きディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0139】
請求項に記載の発明は、描画方向判定面のサイズ、形状の少なくとも一方を調整することにより、複数の操作者の各々にとって操作性の高いタッチパネル付きディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0140】
請求項10に記載の発明は、操作者の好みや使い勝手に合わせてスクロール幅を設定することにより、複数の操作者の各々にとって操作性の高いタッチパネル付きディスプレイ装置を提供することができるという効果を奏する。
【0141】
請求項11に記載の発明は、操作者が文字を描画しながら移動することなく画像を変倍することができる。また、画像を拡大することなく描画するよりも多くの文字を書き込むことができる。したがって、操作者が文字を描画しながら移動することなく画像を変倍し、より多くの文字が書き込める操作性の高いタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法を提供できるという効果を奏する。さらに、操作者がタイミングよく、かつ描画の終了位置から移動することなく画像を等倍にして表示する処理を実行可能な操作性の高いタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法を提供することができるという効果を奏する。
【0142】
請求項12に記載の発明は、画像を拡大したことによって表示可能な範囲から外れた画像をも自動的、かつ適切に変更することができるので、タッチパネル付きディスプレイ装置の操作性をいっそう高めるタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法を提供することができるという効果を奏する。
【0143】
この請求項13に記載の発明によれば、前記請求項11または12に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置の構成図である。
【図2】APLの構成を説明するための機能ブロック図である。
【図3】図3(a)は、検出データの形式を説明するためのデータ構造図であり、図3(b)はマウスデータの形式を説明するためのデータ構造図である。
【図4】本実施の形態の座標入力装置を示す説明図である。
【図5】本実施の形態の画像変倍部においてなされる画像の変倍処理の説明図であり、図5(a)は拡大前の画像の説明図であり、図5(b)は拡大後の画像を示す説明図である。
【図6】本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置のスクロールの制御の説明図である。
【図7】図7(a)は、本実施の形態のタッチパネル付きディスプレイ装置の制御条件設定画面(設定ダイアログボックス)を示す説明図であり、図7(b)は、スクロール領域設定部、スクロール幅設定部の詳細を示す説明図である。
【図8】タッチパネル付きディスプレイ装置のオプションを設定するダイアログボックスを示す説明図である。
【図9】図9(a)および(b)は、描画モードの説明図である。
【図10】本実施の形態における横書き描画の説明図である。
【図11】本実施の形態における縦書き描画の説明図である。
【図12】座標検出装置から受け取った検出データをマウスデータに変換するときのホスト装置の制御を説明するためのフローチャートである。
【図13】ホスト装置が座標入力装置における文字の描画および文字の消去を制御するときの処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】図13に示すS1323における処理に続くホスト装置の処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】ホスト装置におけるスクロール制御を説明するためのフローチャートである。
【図16】操作者がディスプレイ画面に表示されるボタンを選択した場合の、ボタン制御を説明するためのフローチャートである。
【図17】操作者がディスプレイ画面に表示されるボタンを選択した場合の、ボタン制御を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 座標入力装置
2 表示装置
3 座標検出装置
4 ホスト装置
101 左光学検出器I/F
102 右光学検出器I/F
104 中央演算装置
105 ROM
106 RAM
107 タイマ(TIMER)
108 ドライバ
110 画像RAM
111 マウスI/F
112 座標入力面
113 ディスプレイ画面
201 タッチ検出部
202 画像変倍部
203 スクロール制御部
204 制御条件設定部
401 再帰性反射部材
402R 右光学検出器
402L 左光学検出器
501 表示可能領域
601,602 描画方向判定面
701 制御時間設定部
701a,701b スライダーバー
702 拡大率設定部
703 背景色設定部
705 格子線間隔設定部
706 スクロール領域設定部
707 スクロール幅設定部
708 OKボタン
710 操作ハンドル
709 キャンセルボタン
801 描画条件設定部
802 消しゴム設定部

Claims (13)

  1. タッチパネルによって入力されたタッチに基づいてディスプレイ画面に表示される画像を制御するタッチパネル付きディスプレイ装置であって、
    前記タッチパネルの座標入力面に対するタッチを検出するタッチ検出手段と、
    前記タッチ検出手段によって検出されたタッチのうち、タッチの位置を示すタッチ点が所定の時間以上1点にあるタッチを停止タッチとして検出する停止タッチ検出手段と、
    前記停止タッチが検出されたとき、前記ディスプレイ画面に表示された画像を、停止タッチがなされた位置を示す停止タッチ点に対応する画像上の点を中心にして拡大する画像拡大手段と、
    前記座標入力面においてデタッチの後、所定の時間タッチがなされない場合、前記拡大手段によって拡大された画像を等倍にした状態で表示させるためのボタンを前記デタッチがなされた位置に示す等倍表示指示手段と、
    備えることを特徴とするタッチパネル付きディスプレイ装置。
  2. さらに、拡大された画像のうちの前記ディスプレイ画面に表示される部分を順次変更するスクロール手段を備え、該スクロール手段は、前記座標入力面内に設けられた描画方向判定面に対するタッチ、デタッチに基づいて表示される画像の部分の変更方向を判定することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。
  3. 前記描画方向判定面が前記座標入力面の右端を含む領域または下端を含む領域の少なくとも一方に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。
  4. 前記スクロール方向判定手段は、前記タッチ検出手段によって前記座標入力面の右端を含む領域にある前記描画方向判定面におけるタッチやドラッグ後のデタッチから所定の時間である方向判定時間の間タッチが検出されない場合にスクロール方向を横方向と判定することを特徴とする請求項3に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。
  5. 前記スクロール方向判定手段は、前記タッチ検出手段によって前記座標入力面の下端を含む領域にある前記描画方向判定面におけるタッチやドラッグ後のデタッチから所定の時間である方向判定時間の間タッチが検出されない場合にスクロール方向を縦方向と判定することを特徴とする請求項3または4に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。
  6. 前記描画方向判定面は、前記座標入力面のうち他の領域と異なる色または異なる模様の少なくともいずれかを有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。
  7. さらに、前記停止タッチの開始から前記画像拡大手段によって画像が拡大されるまでの時間を調整する停止タッチ時間調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。
  8. さらに、前記タッチ検出手段によって前記座標入力面におけるタッチやドラッグ後のデタッチから所定の時間である中断時間タッチが検出されない場合に描画操作が中断したと判定する描画中判定手段および前記中断時間の長さを調整する判定時間調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。
  9. さらに、前記描画方向判定面の前記座標入力面内において占めるサイズ、形状の少なくとも一方を調整する描画方向判定面調整手段を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。
  10. さらに、前記スクロール手段によって1回に変更される前記ディスプレイ画面に表示される部分の変更方向に沿う長さを調整するスクロール幅変更手段を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のタッチパネル付きディスプレイ装置。
  11. タッチパネルによって入力されたタッチに基づいてディスプレイ画面に表示される画像を制御するタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法であって、
    前記タッチパネルの座標入力面に対してなされたタッチの位置のうち、タッチの位置を示すタッチ点が所定の時間以上1点にあるタッチを停止タッチとして検出する停止タッチ検出工程と、
    前記停止タッチが検出されたとき、前記ディスプレイ画面に表示されている画像を、停止タッチがなされた位置を示す停止タッチ点に対応する画像上の点を中心にして拡大する画像拡大工程と、
    前記座標入力面においてデタッチの後、所定の時間タッチがなされない場合、前記画像拡大工程によって拡大された画像を等倍にした状態で表示させるためのボタンを前記デタッチがなされた位置に示す等倍表示指示工程と、
    を含むことを特徴とするタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法。
  12. さらに、拡大された画像のうちの前記ディスプレイ画面に表示される部分を順次変更するスクロール工程を含み、該スクロール工程は、前記座標入力面内に設けられた描画方向判定面に対するタッチ、デタッチに基づいて表示される画像の部分の変更方向を判定することを特徴とする請求項11に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法。
  13. 前記請求項11または12に記載のタッチパネル付きディスプレイ装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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