JP4150565B2 - 内視鏡対物レンズ系 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、内視鏡対物レンズ系に関し、特に電子内視鏡用に適した内視鏡対物レンズ系に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
内視鏡用対物レンズ系に用いられるような広い視野角が求められる場合、絞りを挟んで前群が負、後群が正のレトロフォーカスタイプが用いられるが、レトロフォーカスタイプはパワー配置が絞りに対して非対称であるため歪曲収差が大きく周辺部の観察がしづらくなる。また、歪曲収差が大きいということは、像高変化に伴う視野角の変化が急激になるので、電子内視鏡では、撮像面(CCD)の僅かな位置ずれによって視野範囲が大きく変化してしまう。近年、電子内視鏡に用いられているCCDの小型化開発に伴い、レンズも小型になってきており、視野範囲が大きく変化しないようにするためには組立時のCCDの位置ずれを極力小さく抑えなければならず組立工程で時間がかかり高コストにつながる。
【0003】
また、周辺光量の低下を回避するため、像面に入射する主光線が光軸に平行になる、いわゆるテレセントリック性を有するレンズ系が求められるが、その為には、発散方向に向かう軸外光線を光軸と平行方向に向かうように大きく曲げなければならず、それに伴って発生する歪曲収差を補正しながらレンズ枚数を低減し、レンズ系を小型化することは非常に困難である。
【0004】
上記のような問題を解決するため従来、非球面を用いて歪曲収差を補正しながらテレセントリック性を両立することが考えられてきた。特許第2628627号は、前後群にそれぞれ非球面レンズを使用しており、レンズ加工コストが高い。また、特許第3044578号では、第3レンズ群の物体側に非球面を1面のみ使用した実施例5があるが、非球面の位置が絞りに近いため歪曲収差補正効果が十分とは言えない。またレンズ系の後方にフィルタ類やCCDカバーガラスが配置する空間が無く電子内視鏡には向かない。特開平10‐288736号は最も像側の面に非球面を1面のみ用いて歪曲収差を低減しているが、第3レンズ群のパワー配置が適切でなく、収差バランス(特に倍率色収差、非点収差)が良くない。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、非球面を最適な位置に一面だけ用いて歪曲収差を低減しながら、周辺光量を確保した(像面強度比を良好とした)内視鏡対物レンズ系を得ることを目的とする。また諸収差(非点収差(像面湾曲)、球面収差・倍率色収差等)を良好に補正した内視鏡対物レンズ系を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】
本発明による内視鏡対物レンズ系は、物体側から順に、全体として負の屈折力を持つ第1レンズ群と、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群と、少なくとも負レンズと正レンズを1枚ずつ含み全体として正の屈折力を持つ第3レンズ群と、撮像素子とから構成され、撮像素子はその受光面の直前に、直交二方向のうちの一方向においては該受光面に斜めに入射する光束を直交する方向に向けて曲げるパワーを有し他方向においては同パワーを有しないアレイレンズを備え、第3レンズ群は、その最も像側の面が近軸球面に比較して光軸から離れるに従って正のパワーが弱くなっていく非球面からなり、次の条件式(1)を満足することを特徴としている。
(1) 1<β/yH<10.5
但し、
yH[mm]:撮像素子アレイレンズのパワーを有する方向における最大像高、
β[deg]:像高yHの主光線の撮像素子面に対する入射角度、
である。
【0007】
撮像素子は一般的に矩形であり、アレイレンズのパワーを有する方向は、該撮像素子の長辺方向である。
【0008】
本発明の内視鏡対物レンズ系は、次の条件式(2)を満足することが好ましい。
(2)−1.8<Rasp/f<−0.8
但し、
Rasp:非球面の近軸R、
f:全系の焦点距離、
である。
【0009】
また、次の条件式(3)を満足することが好ましい。
(3)−1.5<Rasp/y<−0.7
但し、
y:最大像高、
である。
【0010】
また、次の条件式(4)及び(5)を満足することが好ましい。
(4)n>1.65
(5)ν>45
但し、
n:上記第3レンズ群の最も像側に配置されたレンズの屈折率、
ν:上記第3レンズ群の最も像側に配置されたレンズのアッベ数、
である。
【0011】
本発明による内視鏡対物レンズ系は、視野角が120゜以上で、次の条件式(6)を満足することが好ましい。
(6)0.9<y/f <1.4
【0012】
また、次の条件式(7)及び(8)を満足することが好ましい。
(7)1<f2/f<3
(8)1.5<f3/f<5
但し、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f3:第3レンズ群の焦点距離、
である。
【0013】
第1レンズ群は、負の単レンズから構成することができる。あるいは、物体側から順に、負の単レンズと、次の条件式(9)を満足する、少なくとも1枚の別のレンズ系を含むことが好ましい。
(9) 0≦f/f12<0.5
但し、
f12:上記別のレンズ系の焦点距離、
である。
【0014】
本発明による内視鏡対物レンズ系は、別の態様によると、物体側から順に、全体として負の屈折力を持つ第1レンズ群と、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群と、少なくとも負レンズと正レンズを1枚ずつ含み全体として正の屈折力を持つ第3レンズ群と、撮像素子とから構成され、第3レンズ群の最も像側の面が近軸球面に比較して光軸から離れるに従って正のパワーが弱くなっていく非球面からなり、次の条件式(7)及び(8)を満足することを特徴としている。
(7)1<f2/f<3
(8)1.5<f3/f<5
但し、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f3:第3レンズ群の焦点距離、
である。
【0015】
撮像素子は一般的にその受光面の直前に、直交二方向のうちの一方向においては該受光面に斜めに入射する光束を直交する方向に向けて曲げるパワーを有し他方向においては同パワーを有しないアレイレンズを備えている。このアレイレンズを備えた撮像素子では、条件式(1)を満足することが好ましい。
(1) 1<β/yH<10.5
但し、
yH[mm]:撮像素子アレイレンズのパワーを有する方向における最大像高、
β[deg]:像高yHの主光線の撮像素子面に対する入射角度。
条件式(2)を満足することが好ましい。
【0016】
また、次の条件式(2)を満足することが好ましい。
(2)−1.8<Rasp/f<−0.8
但し、
Rasp:非球面の近軸R、
f:全系の焦点距離、
である。
【0017】
また、次の条件式(3)を満足することが好ましい。
(3)−1.5<Rasp/y<−0.7
但し、
y:最大像高、
である。
【0018】
また、次の条件式(4)及び(5)を満足することが好ましい。
(4)n>1.65
(5)ν>45
但し、
n:上記第3レンズ群の最も像側に配置されたレンズの屈折率、
ν:上記第3レンズ群の最も像側に配置されたレンズのアッベ数、
である。
【0019】
本発明による内視鏡対物レンズ系は、視野角が120゜以上で、次の条件式(6)を満足することが好ましい。
(6)0.9<y/f <1.4
【0020】
第1レンズ群は、負の単レンズから構成することができる。あるいは、物体側から順に、負の単レンズと、次の条件式(9)を満足する、少なくとも1枚の別のレンズ系を含むことが好ましい。
(9) 0≦f/f12<0.5
但し、
f12:上記別のレンズ系の焦点距離、
である。
【0021】
【発明の実施形態】
本発明の内視鏡対物レンズ系は、図1、図3、図5、図7、図9、図11、図13及び図15の各実施例のレンズ構成図に示すように、物体側から順に、全体として負の屈折力を持つ第1レンズ群10、明るさ絞りS、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群20、及び少なくとも正レンズと負レンズを1枚ずつ含み全体として正の屈折力を持つ第3レンズ群30を有している。第3レンズ群30の最も像側の面は非球面であり、他に非球面はない。このように非球面を絞りSから離れた位置に設けると、収差(特に歪曲収差)補正効果が高い。第3レンズ群30の像側には、固体撮像素子の撮像面の前方に位置するフィルタ類(平行平面板)40が位置している。
【0022】
第1レンズ群10は、図1、図3、図11、図13及び図15の実施例では負の単レンズ1枚からなり、図5、図7及び図9の実施例では、負の単レンズ11と別のレンズ12とからなっている。第2レンズ群20はすべての実施例で単レンズからなり、第3レンズ群30はすべての実施例で物体側から順に負正の2枚のレンズからなり、図5の実施例を除き、負正のレンズが貼り合わされている。
【0023】
本実施形態の内視鏡対物レンズ系は、最終面(最も像側の面)を近軸球面に比較して光軸から離れるにつれて正のパワーの弱くなる非球面にしながら、第2、第3レンズ群の曲率あるいはパワーを適切に配置することで、良好な収差補正を行う光学系を提案する。
【0024】
条件式(1)は、撮像素子(CCD)に対して入射する光線の入射角度を良好な範囲に規定して光量ロスを小さくするための条件である。内視鏡ではライトガイドファイバーを用いて照明が行われている。ライトガイドの配光上、周辺部の光量を上げることは容易ではないことからCCDに対する入射角度を規定してシェーディングによる光量ロスを低減する必要がある。
【0025】
一方、近年、テレセントリックでない軸外の光線をできるだけ受光素子面に垂直に入射させるために受光面直前にアレイレンズを備えたCCDが開発されている。このアレイレンズは、直交二方向のうち、一方向においては該受光面に斜めに入射する光束を直交する方向に向けて曲げるパワーを有し他方向においては同パワーを有しない。例えば、アスペクト比3対4の長方形のCCDにおいては、長手方向にのみパワーを有していて、短辺方向にはパワーを有しない。このようなアレイレンズを有するCCDに対する入射角で配慮を要するのは長手方向の端に相当する位置である。図17は、撮像素子上での像高yH[mm]と、像高yHでの主光線入射角度β[deg]との関係を描いた図である。図18(A)、(B)、(C)は、撮像素子の平面形状の違いと、対応する最大像高yと指向性を有する方向(図面上横方向)における最大像高yHを示している。アレイレンズは、直交二方向abにおいて、a方向にのみパワーを有している。
【0026】
条件式(1)の上限を越えてCCDへの入射角が大きくなると、シェーディングによる光量ロスが大きくなる。条件式(1)の下限を越えて入射角が小さくなると、テレセントリック性は良好に保てるが、収差補正が容易でない。更にCCDに対してレンズ最終面の有効径が増大し、内視鏡先端の小型化に不利である。これは小型化を重視してライトガイドファイバ本数を少なくして照明光が暗い、またはCCD受光感度が低いなどによりFナンバーの小さい(明るい)レンズが求められると、より顕著になる。
【0027】
条件式(2)と(3)は、第3レンズ群の最も像側の面に設ける非球面の近軸Rを適切な範囲に保つことで、諸収差を良好な状態にするための条件である。条件式(2)は焦点距離で正規化し、条件式(3)は最大像高で正規化している。条件式(2)、(3)の上限を超えて近軸Rがきつくなると、コマ収差、倍率色収差が大きくなり性能が劣化する。下限を越えて近軸Rが緩くなると非点収差が大きくなり、また非球面形状が変極点を持つようになり金型加工上好ましくない。
【0028】
条件式(4)と(5)は、最も像側に配置された(非球面)レンズの屈折率とアッベ数を規定している。第3レンズ群の最も像側のレンズは、その物体側に配置されたレンズと合せて色収差補正を行っているが、屈折率が(4)式の下限を越えて小さくなるとパワーを保つために曲率半径が小さくなり、コマ収差などを発生し、性能が劣化する。また、アッベ数が(5)式を越えて小さくなるとこのレンズによる色収差が増大して倍率色収差の補正が困難となる。
【0029】
本発明による内視鏡対物レンズ系は、より好ましくは、条件式(4)の代わりに、下記条件式(4’)を満足するのがよい。
(4’)1.65<n<1.8
最も像側に配置された非球面レンズは一般にガラスモールド(GM)法による製造が行われる。(4’)式はGMに好適な範囲を規定するものである。(4’)式の上限を超えて屈折率の高い材料を用いると、転移点が高くなるため成形温度が高くなり成形が困難である。また、材料コストも高くなる。下限を越えて小さくなるとパワーを保つために曲率半径が小さくなり、コマ収差などを発生し、性能が劣化する。
【0030】
条件式(6)は、焦点距離と視野角120°の光線が結像する像高の関係を、視野角が120゜以上における歪曲収差の量を含めて規定している。
本発明の内視鏡対物レンズ系は、第3レンズ群の最も像側の面を非球面とすることで、歪曲収差をコントロールし焦点距離を変えている。一定の視野角で歪曲収差を抑える(つまり焦点距離を短くする)と、中心部の被写界深度が深くなるので幅広い観察範囲が求められる消化器系などには有利である。しかし、条件式(6)の上限を超えて焦点距離を短くすると画面中心に比較して周辺での像面強度比の低下が非常に大きくなる。また、中心倍率が低下することから注目したい観察箇所があっても小さくしか見えないので好ましくない。一方、条件式(6)の下限を越えて焦点距離を長くすると球面レンズのように歪曲収差が大きく、深度も浅くなるので加工コストが高い非球面にする意義がなくなってしまう。
【0031】
条件式(7)と(8)は、第2レンズ群と第3レンズ群のパワー配置に関する。条件式(7)の下限を越えて第2レンズ群のパワーが強くなると球面収差が大きくなるだけでなく、加工や組付けによる僅かなずれによって視野角が大きく変化したり非点収差が大きく発生するので設計性能上だけでなく製造上も好ましくない。条件式(7)の上限を超えて第2レンズ群のパワーが弱くなると、コマ収差や非点収差の補正が困難となる。
また条件式(8)の下限を越えて第3レンズ群の正のパワーが強くなると、コマ収差や非点収差の補正が困難となり歪曲収差も大きくなる。条件式(8)の上限を超えて第3レンズ群のパワーが弱くなると、CCDへの入射角が大きくなり周辺光量低下を引き起こす。
【0032】
第1レンズ群は、負レンズ1枚から構成すると、小型化に向いている。一方、第1レンズ群は、物体側から順に、負単レンズと別のレンズ系との2枚構成とすることもできる。条件式(9)は、2枚構成としたときの別のレンズ系についての条件である。すなわち、別のレンズを平行平面板(f/f12=0)または弱い正のパワー(f/f12>0)を持つレンズで構成すると、ビネッティングを確保することができ、さらに倍率色収差を補正することができる。正のパワーを持たせると歪曲収差を若干小さくする効果があるので像高が比較的高く各収差の大きいレンズ系に有利である。条件式(9)の上限を越えて正のパワーが強くなるとコマ収差が増大して性能が劣化する。下限を越えると歪曲収差が大きくなる。
【0033】
さらに、焦点距離fが1mm以下などの微小光学系になるほど、条件式(7)、(8)の代わりに、下記条件式を満たすと性能上より一層望ましい構成が得られる。
(7’)1.8<f2/f<2.7
(8’)1.8<f3/f<3.2
【0034】
この別のレンズ(平行平面板(赤外カット・反射、色補正フィルタを含む)または弱い正のパワーのレンズ)は、第1レンズと絞りの間に挿入するのがよい。仮に、後群レンズ中(絞り−第2レンズ群間、第2レンズ群−第3レンズ群間)に入れると、該別のレンズはある程度の厚みを持つのでレンズ間隔を無理に広げることになるので好ましくない。
【0035】
第1レンズ群の最も物体側の面(第1面)は、凸面または平面とするのがよい。第1面を凸面とすると負の歪曲収差が低減して非球面での歪曲補正の負担が軽減して各収差を補正しやすくなるが、内視鏡先端部の洗浄性などを考えると平面が望ましく、本発明の内視鏡対物レンズ系であれば第1レンズ群の最も物体側の面(第1面)が平面でも歪曲収差を始めとして十分な収差補正が可能である。
【0036】
本発明の内視鏡用対物レンズ系は、
(10)0.5<dk/f<1.8
を満足することが望ましい。
但し、
dk:第1レンズ群の最も物体側のレンズの像側の面から絞りまでの距離(間に別のレンズがあるときは空気換算長)、
である。
【0037】
条件式(10)は、周辺光量を確保する(周辺部の中心部に対する像面強度比の低下を防ぐ)ための条件である。非球面レンズを用いて歪曲収差を小さくすると、像面強度比が低下してしまう。そのため周辺光量を下げないためになるべくビネッティングを大きくすることが望ましい。条件式(10)の下限を下回って絞りと第1レンズが近づくとビネッティングが減少して周辺光量が不足する。条件式(10)の上限を超えると、絞りと第1レンズが離れることにより第1レンズの有効径が大きくなり、レンズ径の小型化に不利である。
【0038】
本発明の内視鏡用対物レンズ系は、倍率色収差を良好に補正するために、次の条件式(11)を満足することが好ましい。
(11) 1<Rsp/f<3.2
但し、
Rasp:第3レンズ群中に正レンズが1枚含まれるときの該正レンズの物体側の面の曲率半径、
である。
【0039】
条件式(11)の下限を越えて物体側の面(球面)がきつくなると、倍率色収差が周辺部で過剰補正になりコマ収差も発生しやすく性能劣化する。さらにレンズコバ厚が小さくなり加工上も困難となる。上限を超えて貼り合せ面が緩くなると倍率色収差の補正不足となり解像力が低下する。
【0040】
次に具体的な数値実施例について説明する。諸収差図において、d線、g線、C線、F線、e線はそれぞれの波長に対する収差であり、Sはサジタル、Mはメリディオナル、SAは球面収差、SCは正弦条件、Yは像高である。また、表中のfは全系の焦点距離、ωは半画角(°)、yHは撮像素子アレイレンズのパワーを有する方向における最大像高、yは最大像高、rは曲率半径、dはレンズ厚またはレンズ間隔、Ndはd線の屈折率、νdはアッベ数を示す。なお、全ての実施例のレンズデータは、フィルタ類40を含んでいる。
また、回転対称非球面は次式で定義される。
x=cy2/[1+[1-(1+K)c2y2]1/2]+A4y4+A6y6+A8y8 +A10y10+A12y12・・・
(但し、cは曲率(1/r)、yは光軸からの高さ、Kは円錐係数、A4、A6、A8、・・・・・は各次数の非球面係数)
【0041】
[実施例1]
図1は、実施例1のレンズ構成を示し、図2は図1のレンズ構成での諸収差を示す。表1はその数値データである。絞りはr2面から像側に0.563の位置に設けられている。本実施例1では第1レンズの第1面は凸面である。
【0042】
【表1】
【0043】
[実施例2]
図3は、実施例2のレンズ構成を示し、図4は図3のレンズ構成での諸収差を示す。表2はその数値データである。絞りはr2面から像側に0.566の位置に設けられている。本実施例2では第1レンズの第1面は平面である。
【0044】
【表2】
【0045】
[実施例3]
図5は、実施例3のレンズ構成を示し、図6は図5のレンズ構成での諸収差を示す。表3はその数値データである。絞りはr4面から像側に0.030の位置に設けられているが、図5では図示を省略している。本実施例3では第1レンズの第1面は平面である。
【0046】
【表3】
【0047】
[実施例4]
図7は、実施例4のレンズ構成を示し、図8は図7のレンズ構成での諸収差を示す。表4はその数値データである。絞りはr4面から像側に0.030の位置に設けられているが、図7では図示を省略している。本実施例4では第1レンズの第1面は平面である。
【0048】
(表4)
f=0.91
ω=67°
yH=0.83
y=1.0
面NO. r d Nd νd
1 ∞ 0.510 1.88300 40.8
2 0.854 0.201 ‐ ‐
3 ∞ 1.015 1.84666 23.8
4 ∞ 0.061 ‐ ‐
5 7.405 0.914 1.77250 49.6
6 -0.977 0.483 ‐ ‐
7 -3.406 0.305 1.84666 23.8
8 1.663 0.907 1.66910 55.4
9* -1.336 0.427 ‐ ‐
10 ∞ 1.000 1.51400 75.0
11 ∞ 0.500 1.53000 60.0
12 ∞ - ‐ ‐
*は回転対称非球面。
非球面データ(表示していない非球面係数は0.00である。):
面NO. K A4 A6
9 0.00 0.42634×10-1 0.55793×10 -1
【0049】
[実施例5]
図9は、実施例5のレンズ構成を示し、図10は図9のレンズ構成での諸収差を示す。表5はその数値データである。絞りはr4面から像側に0.136の位置に設けられている。本実施例5では第1レンズの第1面は凸面である。
【0050】
【表5】
【0051】
[実施例6]
図11は、実施例6のレンズ構成を示し、図12は図10のレンズ構成での諸収差を示す。表6はその数値データである。絞りはr2面から像側に0.636の位置に設けられている。本実施例6では第1レンズの第1面は平面である。
【0052】
【表6】
【0053】
[実施例7]
図13は、実施例7のレンズ構成を示し、図14は図13のレンズ構成での諸収差を示す。表7はその数値データである。絞りはr2面から像側に0.384の位置に設けられている。本実施例7では第1レンズの第1面は平面である。
【0054】
【表7】
【0055】
[実施例8]
図15は、実施例8のレンズ構成を示し、図16は図15のレンズ構成での諸収差を示す。表8はその数値データである。絞りはr2面から像側に0.448の位置に設けられている。本実施例8では第1レンズの第1面は平面である。
【0056】
【表8】
【0057】
各条件式の各実施形態に対する値を表9に示す。
【表9】
各実施例は各条件式を満足しており、諸収差も比較的よく補正されている。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、非球面を最適な位置に一面だけ用いて歪曲収差を低減しながら周辺光量を確保し、さらに諸収差を良好に補正した内視鏡対物レンズ系を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内視鏡対物レンズ系の実施例1のレンズ構成図である。
【図2】図1のレンズ構成の諸収差図である。
【図3】本発明による内視鏡対物レンズ系の実施例2のレンズ構成図である。
【図4】図3のレンズ構成の諸収差図である。
【図5】本発明による内視鏡対物レンズ系の実施例3のレンズ構成図である。
【図6】図5のレンズ構成の諸収差図である。
【図7】本発明による内視鏡対物レンズ系の実施例4のレンズ構成図である。
【図8】図7のレンズ構成の諸収差図である。
【図9】本発明による内視鏡対物レンズ系の実施例5のレンズ構成図である。
【図10】図9のレンズ構成の諸収差図である。
【図11】本発明による内視鏡対物レンズ系の実施例6のレンズ構成図である。
【図12】図11のレンズ構成の諸収差図である。
【図13】本発明による内視鏡対物レンズ系の実施例7のレンズ構成図である。
【図14】図13のレンズ構成の諸収差図である。
【図15】本発明による内視鏡対物レンズ系の実施例8のレンズ構成図である。
【図16】図15のレンズ構成の諸収差図である。
【図17】本発明の内視鏡対物レンズ系の条件式(1)を説明するための図である。
【図18】同じく最大像高とアレイレンズがパワーを有する方向の最大像高を説明するための図である。
Claims (15)
- 物体側から順に、全体として負の屈折力を持つ第1レンズ群と、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群と、少なくとも負レンズと正レンズを1枚ずつ含み全体として正の屈折力を持つ第3レンズ群と、撮像素子とから構成され、
撮像素子はその受光面の直前に、直交二方向のうちの一方向においては該受光面に斜めに入射する光束を直交する方向に向けて曲げるパワーを有し他方向においては同パワーを有しないアレイレンズを備え、
第3レンズ群は、その最も像側の面が近軸球面に比較して光軸から離れるに従って正のパワーが弱くなっていく非球面からなり、
次の条件式(1)を満足することを特徴とする内視鏡対物レンズ系。
(1)1<β/yH<10.5
但し、
yH[mm]:撮像素子アレイレンズのパワーを有する方向における最大像高、
β[deg]:像高yHの主光線の撮像素子面に対する入射角度。 - 請求項1記載の内視鏡対物レンズ系において、撮像素子は矩形で、アレイレンズのパワーを有する方向は、該撮像素子の長辺方向である内視鏡対物レンズ系。
- 請求項1または2記載の内視鏡対物レンズ系において、次の条件式(2)を満足する内視鏡対物レンズ系。
(2)−1.8<Rasp/f<−0.8
但し、
Rasp:非球面の近軸R、
f:全系の焦点距離。 - 請求項1ないし3のいずれか1項記載の内視鏡対物レンズ系において、次の条件式(3)を満足する内視鏡対物レンズ系。
(3)−1.5<Rasp/y<−0.7
但し、
y:最大像高。 - 請求項1ないし4のいずれか1項記載の内視鏡対物レンズ系において、次の条件式(4)及び(5)を満足する内視鏡対物レンズ系。
(4)n>1.65
(5)ν>45
但し、
n:上記第3レンズ群の最も像側に配置されたレンズの屈折率、
ν:上記第3レンズ群の最も像側に配置されたレンズのアッベ数。 - 請求項1ないし5のいずれか1項記載の内視鏡対物レンズ系において、視野角が120゜以上で、次の条件式(6)を満足する内視鏡対物レンズ系。
(6)0.9<y/f<1.4 - 請求項1ないし6のいずれか1項記載の内視鏡対物レンズ系において、次の条件式(7)及び(8)を満足する内視鏡対物レンズ系。
(7)1<f2/f<3
(8)1.5<f3/f<5
但し、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f3:第3レンズ群の焦点距離。 - 請求項1ないし7のいずれか1項記載の内視鏡対物レンズ系において、上記第1レンズ群は、負の単レンズからなる内視鏡対物レンズ系。
- 請求項1ないし7のいずれか1項記載の内視鏡対物レンズ系において、上記第1レンズ群は、物体側から順に、負の単レンズと、少なくとも1枚の別のレンズ系を含み、次の条件式(9)を満足する内視鏡対物レンズ系。
(9)0≦f/f12<0.5
但し、f12:上記別のレンズ系の焦点距離。 - 物体側から順に、全体として負の屈折力を持つ第1レンズ群と、全体として正の屈折力を持つ第2レンズ群と、少なくとも負レンズと正レンズを1枚ずつ含み全体として正の屈折力を持つ第3レンズ群と、撮像素子とから構成され、
上記第1レンズ群は、物体側から順に、負の単レンズと、少なくとも1枚の別のレンズ系を含み、
第3レンズ群は、その最も像側の面が近軸球面に比較して光軸から離れるに従って正のパワーが弱くなっていく非球面からなり、
次の条件式(7)ないし(9)を満足することを特徴とする内視鏡対物レンズ系。
(7)1<f2/f<3
(8)1.5<f3/f<5
(9)0≦f/f12<0.5
但し、
f2:第2レンズ群の焦点距離、
f3:第3レンズ群の焦点距離、
f12:第1レンズ群の上記別のレンズ系の焦点距離。 - 請求項10記載の内視鏡対物レンズ系において、撮像素子はその受光面の直前に、直交二方向のうちの一方向においては該受光面に斜めに入射する光束を直交する方向に向けて曲げるパワーを有し他方向においては同パワーを有しないアレイレンズを備え、次の条件式(1)を満足する内視鏡対物レンズ系。
(1) 1<β/yH<10.5
但し、
yH[mm]:撮像素子アレイレンズのパワーを有する方向における最大像高、
β[deg]:像高yHの主光線の撮像素子面に対する入射角度。 - 請求項10または11記載の内視鏡対物レンズ系において、次の条件式(2)を満足する内視鏡対物レンズ系。
(2)−1.8<Rasp/f<−0.8
但し、
Rasp:非球面の近軸R、
f:全系の焦点距離。 - 請求項10ないし12のいずれか1項記載の内視鏡対物レンズ系において、次の条件式(3)を満足する内視鏡対物レンズ系。
(3)−1.5<Rasp/y<−0.7
但し、
y:最大像高。 - 請求項10ないし13のいずれか1項記載の内視鏡対物レンズ系において、次の条件式(4)及び(5)を満足する内視鏡対物レンズ系。
(4)n>1.65
(5)ν>45
但し、
n:上記第3レンズ群の最も像側に配置されたレンズの屈折率、
ν:上記第3レンズ群の最も像側に配置されたレンズのアッベ数。 - 請求項10ないし14のいずれか1項記載の内視鏡対物レンズ系において、視野角が120゜以上で、次の条件式(6)を満足する内視鏡対物レンズ系。
(6)0.9<y/f <1.4
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