JP4149945B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4149945B2
JP4149945B2 JP2004056119A JP2004056119A JP4149945B2 JP 4149945 B2 JP4149945 B2 JP 4149945B2 JP 2004056119 A JP2004056119 A JP 2004056119A JP 2004056119 A JP2004056119 A JP 2004056119A JP 4149945 B2 JP4149945 B2 JP 4149945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
opening
polycrystalline silicon
insulating
diffusion region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004056119A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005251786A (ja
Inventor
晃 本多
利充 赤木
Original Assignee
日本インター株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本インター株式会社 filed Critical 日本インター株式会社
Priority to JP2004056119A priority Critical patent/JP4149945B2/ja
Publication of JP2005251786A publication Critical patent/JP2005251786A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4149945B2 publication Critical patent/JP4149945B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Description

本発明は、ショットキー・バリア・ダイオードに保護用の定電圧ダイオードを並列に接続した半導体装置に関するものである。
従来、ショットキー・バリア・ダイオード(以下「SBD」という。)の保護素子としてSBDに定電圧ダイオードを並列に接続した半導体装置が用いられている。定電圧ダイオード(以下「ZD」という。)は、アバランシェ降伏時には電圧値が一定に保たれるという特性を利用したものとしてよく知られる。
特許文献1〜4には、SBDにZDを並列に接続した半導体装置が記載されている。
特許文献1〜3には、ショットキーバリア領域の周辺にP型ガードリングを形成し、このP型ガードリングと接触するN型領域とで形成されるPN接合をZDとした半導体装置が記載されている。
特許文献4には、リング状のショットキー接合領域の内外周にP型カードリングを形成し、内周側のカードリング内にP型拡散領域を形成し、このP型拡散領域と接触するN型拡散領域とで形成されるPN接合をZDとした半導体装置が記載されている。
以上のようなSBDと保護用ZDを並列に接続した半導体装置のSBD部とZD部のそれぞれのVI特性を図15に示し、等価回路を図16に示す。
図15に示すようにZDのアバランシェ降伏電圧(以下「VB」という。)はSBDのVBより低いため、逆電圧印加時にZDが降伏すると印加電圧はほとんど上がらず、SBDではアバランシェ降伏は起こらない。
このようにアバランシェ耐量の大きい保護用ZDがアバランシェ降伏を受け持つことにより、SBD単独の半導体装置よりも、SBDと保護用ZDを並列に接続した半導体装置の方がアバランシェ耐量が全体として大きくなる。
ところで、SBD単独の半導体装置においては、保護回路が無いため、適度な安全率をもってVBを設計しなければならない。SBDのVBを大きくするためにはエピタキシャル層の厚みを大きく、その比抵抗を高く設計しなければならない。その結果、順方向電圧降下(以下「Vf」という。)が高くなってしまう。
これに対しSBDと保護用ZDを並列に接続した半導体装置においては、上述のようにZDによってサージ電圧からSBDが保護されるので、エピタキシャル層の厚みを比較的薄く、その比抵抗を比較的低く設計することができる。その結果、Vfを低くすることができる。
以上説明したように、SBDと保護用ZDを並列に接続した半導体装置は、高耐圧、低Vfの有用なデバイスである。
特開昭61−166164号公報 特開平9−9522号公報 特開2000−164894号公報 特開平8−107222号公報
しかし以上の従来技術にあっては次のような問題があった。
SBDと保護用ZDを並列に接続した半導体装置においてアバランシェ耐量を大きくするためには、ZDを構成するP型領域を深くし、P型領域及びN型領域の不純物濃度を高くして、保護用ZDのアバランシェ耐量を高める必要がある。不純物は横方向にも拡散するため、P型領域を深く形成すればするほどその幅も拡幅する。このとき、拡散幅は(マスク開口幅)+(拡散深さの約1.6倍)となる。P型不純物拡散時のマスク開口の幅を狭小にするにもアライナの能力に限界があるため、拡散深さに依存せずに拡散幅を狭小にすることにも限界がある。以上の結果、P型領域の体積・面積は増大し、P型不純物濃度も下げることができないので、P型不純物の総量が増大する。
また、大電流用途の要請に応じて素子面積を大きくすると、素子外周のP型ガードリングの周は長くなり、それに伴って、その体積及び面積が大きくなる。体積が大きくなる結果、P型不純物の総量が増大する。P型領域の面積が大きくなる結果、SBDの面積が減少する。
特許文献1〜3記載の構造を採用する場合、上記事情を考慮して耐圧設計すると、ZDを構成するP型ガードリングが大きく、かつ、高濃度となり、そのP型不純物の総量が増大する。P型不純物の総量が増大すると、順バイアス時の少数キャリアの注入量が増加して逆方向回復時間(以下「Trr」という。)が長くなるという問題があった。
また、P型ガードリングの面積増大によって、アクティブエリア内のショットキー接合の面積率が減少し、特に電流密度の小さな領域においてVfが増大するという問題があった。
特許文献4記載の構造を採用する場合、ZDのPN接合を構成するP型拡散領域に隣接するP型カードリングを設けるから、順バイアス時にこのP型カードリングからも少数キャリアの注入が起こる分、注入量が増加して逆方向回復時間(以下「Trr」という。)が長くなるという問題があった。
また、ZDのPN接合を構成するP型拡散領域に隣接するP型カードリングにより、アクティブエリア内のショットキー接合の面積率が減少し、特に電流密度の小さな領域においてVfが増大するという問題があった。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、SBDと保護用ZDを並列に接続したアバランシェ耐量が大きい半導体装置において、短いTrr、低いVfを有した半導体装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1記載の発明は、第1導電型の半導体基板上に、前記半導体基板よりも第1導電型の不純物濃度の低い第1導電型の半導体層が形成され、第2導電型の拡散領域が前記半導体層に形成され、前記半導体層の前記半導体基板と接する面と反対側の主面上に絶縁層が形成され、前記絶縁層上に多結晶シリコン層が形成され、前記多結晶シリコン層上にショットキー・バリアメタル層が形成されてなる半導体装置であって、
前記拡散領域は前記主面においてドット状に露出し、
前記絶縁層に、前記拡散領域直上で開口する第1絶縁開口部と、第1絶縁開口部を包囲するリング状の第2絶縁開口部とが形成され、
前記第2絶縁開口部に臨む前記絶縁層の縁部は、前記第2絶縁開口部に近い部位ほど薄く形成され、
前記多結晶シリコン層に、前記第1絶縁開口部の少なくとも一部と重なる範囲で開口する第1多結晶シリコン開口部が形成され、
同じく前記多結晶シリコン層に、前記第2絶縁開口部とほぼ重なるリング状で、外周縁及び内周縁が前記第2絶縁開口部内に及んだ第2多結晶シリコン開口部が形成され、
前記ショットキー・バリアメタル層と前記半導体層の第1導電型領域とが、前記第2多結晶シリコン開口部を介して接触してショットキー接合を形成し、
前記拡散領域と前記半導体層の第1導電型領域とが定電圧ダイオードを構成し、
前記ショットキー・バリアメタル層及び前記拡散領域に電気的に接続する第1電極金属膜と、前記半導体基板の前記半導体層が形成された面と反対側の面に形成された第2電極金属膜とが設けられ、
前記ショットキー・バリアメタル層及び前記第1電極金属膜が、前記第2多結晶シリコン開口部の外周側において、前記多結晶シリコン及び/又は前記絶縁層を介して前記半導体層と対向するフィールド・プレートを構成し
前記多結晶シリコン層は、不純物を添加していない高抵抗物質であることを特徴とする半導体装置である。
請求項2記載の発明は、第1導電型の半導体基板上に、前記半導体基板よりも第1導電型の不純物濃度の低い第1導電型の半導体層が形成され、第2導電型の拡散領域が前記半導体層に形成され、前記半導体層の前記半導体基板と接する面と反対側の主面上に絶縁層が形成され、前記絶縁層上に多結晶シリコン層が形成され、前記多結晶シリコン層上にショットキー・バリアメタル層が形成されてなる半導体装置であって、
前記拡散領域は前記主面においてドット状に露出し、
前記絶縁層に、前記拡散領域の露出面及びその周囲の前記半導体層の第1導電型領域を内包する絶縁開口部が形成され、
前記絶縁開口部に臨む前記絶縁層の縁部は、前記絶縁開口部に近い部位ほど薄く形成され、
前記多結晶シリコン層に、周縁が前記絶縁開口部内に及んで前記絶縁開口部内で開口し、前記拡散領域の露出面及びその周囲の前記半導体層の第1導電型領域を内包する多結晶シリコン開口部が形成され、
前記ショットキー・バリアメタル層と前記半導体層の第1導電型領域とが、前記多結晶シリコン開口部を介して接触してショットキー接合を形成し、
前記拡散領域と前記半導体層の第1導電型領域とが定電圧ダイオードを構成し、
前記ショットキー・バリアメタル層及び前記拡散領域に電気的に接続する第1電極金属膜と、前記半導体基板の前記半導体層が形成された面と反対側の面に形成された第2電極金属膜とが設けられ、
前記ショットキー・バリアメタル層及び前記第1電極金属膜が、前記多結晶シリコン開口部の外周側において、前記多結晶シリコン及び/又は前記絶縁層を介して前記半導体層と対向するフィールド・プレートを構成し
前記多結晶シリコン層は、不純物を添加していない高抵抗物質であることを特徴とする半導体装置である。
請求項記載の発明は、電子線照射により前記半導体層に格子欠陥が形成されてなる請求項1又は請求項2記載の半導体装置である。
本発明によれば、ZD(定電圧ダイオード)を構成する第2導電型拡散領域が素子中央にドット状に形成されるので、耐圧設計に応じてこの第2導電型拡散領域を深く形成しても、その拡散幅は(マスク開口幅)+(拡散深さの約1.6倍)であり、加えてリング状のマスク開口に比較してドット状のマスク開口の総面積は小さくでき、特許文献1〜3のリング状に形成する従来構造に比較して第2導電型拡散領域の体積及び半導体層主面への露出面積が大きくならず、素子面積の増大に応じてこれらが大きくなることもない。したがって、第2導電型不純物の総量の増大を抑えることができるとともに、アクティブエリア内のショットキー接合の面積の減少を抑えることができる。
また、請求項1,2記載の発明によれば、耐圧維持構造としてショットキー接合外周にフィールド・プレートを有する。さらに、フィールド・プレート下の絶縁層の縁部は絶縁開口部に近い部位ほど薄く形成されているため、ショットキー接合外周の絶縁層縁部における電界の局所集中が緩和され、耐圧を向上させている。このような耐圧維持構造をショットキー接合外周に備えているので、ショットキー接合外周にガードリングを形成せずとも十分な耐圧を確保することができ、ガードリングを形成しない分、第2導電型不純物の総量の増大及びアクティブエリア内のショットキー接合の面積の減少を抑えることができる。
ョットキー接合外周にガードリングを形成する場合でも、そのガードリングを素子中央ドット状の第2導電型拡散領域ほど深く形成する必要が無く、素子中央ドット状の第2導電型拡散領域より浅めに形成すれば、第2導電型不純物の総量の増大及びアクティブエリア内のショットキー接合の面積率の減少を抑えることができる。
本発明は、素子中央ドット状の第2導電型拡散領域に隣接するショットキー接合内周側のカードリングを有さない。これによっても第2導電型不純物の総量の増大及びアクティブエリア内のショットキー接合の面積率の減少を抑えることができる。
以上により、所望の耐圧設計をしても第2導電型不純物の総量の増大を抑えることができる。第2導電型不純物が抑えられるので、順バイアス時の少数キャリアの注入量が抑えられTrrを短くすることができるという効果がある。
また、アクティブエリア内のショットキー接合の面積率の減少を抑えられるので、特に電流密度の小さな領域においてVfを低く抑えることができるという効果がある。
したがって、本発明によれば、SBDと保護用ZDを並列に接続したアバランシェ耐量の大きい半導体装置において、従来構造に比較して短いTrr、低いVfを有した半導体装置を得ることができる。
請求項1記載の発明は、請求項記載の発明と異なり、素子中央ドット状の第2導電型拡散領域直上で開口する第1絶縁開口部と、第1絶縁開口部を包囲するリング状の第2絶縁開口部とを有する。第1絶縁開口部と第2絶縁開口部との間に形成される絶縁層は、第1導電型の半導体層とショットキー・バリアメタル層を隔絶する作用がある。
そのため、ZDの所望の耐圧を得るために第2導電型拡散領域に接する第1導電型の半導体層に第1導電型不純物を拡散し部分的に高濃度の領域をもってPN接合を形成した場合、高濃度領域とショットキー・バリアメタルを上記絶縁層によって隔絶できる。
したがって、高濃度領域とショットキー・バリアメタルの接触した部分でのバリアハイトの低下による漏れ電流の増加を防止できるという効果がある。
言い換えれば、ZD部とSBD部について所望の特性を得るために別々に設計できる。このことは工業的に重要である。
請求項記載の発明によれば、電子線照射により半導体層に格子欠陥が形成されており、格子欠陥により逆回復時の残留キャリアの消滅が早まるので、さらにTrrを短くすることができるという効果がある。
以下に本発明の一実施の形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。以下の実施形態においては、第1導電型はN型に対応し、第2導電型はP型に対応する。
〔第1実施形態〕
まず、図1に示す本発明第1実施形態の半導体装置につき説明する。図1は、本発明第1実施形態の半導体装置の断面図(b)、及びショットキー・バリアメタル層及び第1電極金属膜を透視して描いた主面の平面図(a)である。初めに図1〜4を参照して製造方法につき説明する。
(工程1)まず、図2(a)に示すように、シリコンバルク結晶に砒素やアンチモン等のN型不純物を高濃度に不純物導入したN+型のシリコン基板1上に、エピタキシャル成長によりN型のエピタキシャル層2を形成する。例えば、エピタキシャル層2に添加する不純物として、フォスフィン(PH3)を用いる。
(工程2)次に、図2(b)に示すように、熱酸化法又はCVD法によりエピタキシャル層2のシリコン基板1と接する面と反対側の主面上に絶縁層としてSiO2層3を形成する。例えば、SiO2層3の厚さを0.8μmとする。
(工程3)次に、図2(c)に示すように、周知のフォトリソグラフィー法を用いてSiO2層3の素子形成領域中央にドット状の開口部31を形成する。
(工程4)次に、図2(d)に示すように、開口部31を有したSiO2層32をマスクとして、ボロンをエピタキシャル層2にイオン注入する。
(工程5)次に、図3(a)に示すように、周知のフォトリソグラフィー法を用いてSiO2層32に開口部31を包囲するリング状の開口部33を形成する。
(工程6)次に、図3(b)に示すように、工程4でイオン注入したボロンを熱拡散して活性化し、ZDを構成するP+型拡散領域21を形成するとともに、開口部31,33を有したSiO2層34より薄く酸化膜を成長させて、段差を有したSiO2層35を形成する熱処理を実施する。
(工程7)次に、図3(c)に示すように、周知のフォトリソグラフィー法を用いてSiO2層35のうち工程6で形成した薄膜部の一部を除去して、P+型拡散領域21直上で開口する第1絶縁開口部36及び第1絶縁開口部36を包囲するリング状の第2絶縁開口部37とを有したSiO2層38を形成する。なお、図3(c)に示すように素子形成領域周縁部のSiO2層35の薄膜部も同時に除去する。
第2絶縁開口部37においては、薄膜部を開口周囲に残し段差を形成する。その結果、図3(c)に示すように第2絶縁開口部37に臨む絶縁層38の縁部は、第2絶縁開口部37に近い部位ほど薄くなる2段の階段状に形成される。説明の便宜のため下の段を構成するSiO2層を下段絶縁層38a、上の段を構成するSiO2層を上段絶縁層38bと呼ぶこととする。
なお、第1絶縁開口部36によってP+型拡散領域21のみを露出させ、N型領域22を露出させない。第1絶縁開口部37によってN型領域22のみを露出させ、P+型拡散領域21を露出させない。
(工程8)次に、図4(a)に示すように、SiO2層38が形成された主面上に多結晶シリコンを減圧CVD法により堆積させ、多結晶シリコン層4を形成する。多結晶シリコン層4の厚さは、下段絶縁層38aより薄くする。多結晶シリコン層4には、不純物を添加していない高抵抗物質を用いる。
(工程9)次に、図4(b)に示すように、周知のフォトリソグラフィー法を用いて第1絶縁開口部36と重なる範囲で開口する第1多結晶シリコン開口部41を形成するとともに、第2絶縁開口部37(図3(c)参照)とほぼ重なるリング状で、外周縁42a及び内周縁42bが第2絶縁開口部37内に及んだ第2多結晶シリコン開口部42を形成する。また同時に上段絶縁層38b上の所定位置より外側の多結晶シリコン層4を除去する。
結果として、第2多結晶シリコン開口部42の内周側及び外周側のそれぞれにおいて多結晶シリコン層43が2段のSiO2層38上に敷設されることにより開口部42から見て3段の登り階段形状が形成される。
なお、図4(b)に示すように第1多結晶シリコン開口部41の全部が第1絶縁開口部36の全部と重なるように形成してもよいが、少なくとも第1多結晶シリコン開口部41の一部が第1絶縁開口部36の一部と重なるように形成し、その重なった開口部を介して多結晶シリコン層43より上層に形成される電極金属膜とP+型拡散領域21とを電気的に接続させることができればよい。
(工程10)次に、第1多結晶シリコン開口部41及び第2多結晶シリコン開口部42内のエピタキシャル層2上、並びに多結晶シリコン層43上にショットキー・バリアメタル層5を蒸着形成する(図1(b)参照)。ここで、ショットキー・バリアメタルとしてはモリブデン(Mo)を用いる。
(工程11)その後、ショットキー・バリアメタル層5上に、第1電極金属膜6を被着形成する。また、シリコン基板1の裏面に第2電極金属膜7を被着形成する(図1(b)参照)。ここで、第1電極金属膜6としてはアルミニウム(Al)を用いる。第2電極金属膜7としては、シリコン基板1裏面から、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、金(Au)からなる多層電極膜を用いる。
以上の工程により、図1に示す本実施形態の半導体装置が完成する。図1(b)に示すように、ショットキー・バリアメタル層5を介在させても第1電極金属膜6とP+型拡散領域21との電気的接続は可能である。これに代え、第1多結晶シリコン開口部41内のショットキー・バリアメタル層5の全部を除去したP+型拡散領域21上、又は一部を除去したショットキー・バリアメタル層51上及びP+型拡散領域21上に第1電極金属膜61を形成することにより、図5に示すように第1電極金属膜61がP+型拡散領域21に接触する構造にしてもよい。
以上の工程において、エピタキシャル層2の不純物濃度及び層厚、並びにP+型拡散領域21の不純物濃度及び深さは、図15に示すようにZDのVBがSBDのVBより低く、かつ、所望の耐圧が得られるように、平板平面型PN接合の片側階段接合モデル解析法、シミュレーションモデル解析法などの周知の解析技術を用いて適宜選定することができる。
以上の製造方法により構成された本実施形態の半導体装置は、その特徴的構造により優れた耐圧特性、Trr特性及びVf特性を発揮する。
中央にドット状に形成されたP+型拡散領域21は、N型領域22とZDを構成し、SBDと並列に接続する保護素子を構成する。
+型拡散領域21とSiO2層38及び多結晶シリコン層43によって隔てられた周囲のリング状の第2多結晶シリコン開口部42において、ショットキー・バリアメタル層5とN型領域22とが接触しSBDが構成される。過大な電圧が印加された時は、中央のZDが先にブレークダウンすることによりSBDは保護される。
エピタキシャル層2はP+型拡散領域21以外にP型領域を有さない。P+型拡散領域21はドット状であるため、チップ外周に設けたリング状のもののように、素子面積に依存してP型リング状領域の周が長くなり、その体積及び面積の増加を招くことがなく、拡散深さに依存する拡散幅の増加に伴う体積及び面積の増加も少ない。そのため、耐圧設計に応じてP+型拡散領域21の不純物濃度及び深さを様々に変更しても、P型不純物の総量の増加及びアクティブエリア内のショットキー接合の面積の減少を抑えることができ、これにより短いTrr、低いVfを維持することが容易になる。
ショットキー接合周辺の耐圧維持構造としても、ショットキー・バリアメタル層5及び第1電極金属膜6の周縁部によりフィールド・プレートが構成され、このフィールド・プレート下の多結晶シリコン43及びSiO2層38の縁部が開口部に近い部位ほど薄く形成されている。そのため、カードリング等のP型領域を形成しなくとも十分な耐圧を確保することができる。
第1絶縁開口部36と第2絶縁開口部37との間に形成されるSiO2層は、エピタキシャル層2とショットキー・バリアメタル層5を隔絶しており、図6に示すように、ZDの所望の耐圧を得るためにP+型拡散領域21に接するN型領域にN型不純物を拡散し部分的に高濃度の領域24をもってPN接合を形成した場合、N型高濃度領域24とショットキー・バリアメタル層51を上記SiO2層によって隔絶することが可能である。
したがって、N型高濃度領域とショットキー・バリアメタルの接触した部分でのバリアハイトの低下によって起こる漏れ電流の増加を防止できる。
〔第2実施形態〕
次に、図7に示す本発明第2実施形態の半導体装置につき説明する。図7は本発明第2実施形態の半導体装置の断面図(b)、及びショットキー・バリアメタル層及び第1電極金属膜を透視して描いた主面の平面図(a)である。
図7に示すように、本実施形態の半導体装置は、上記第1実施形態の半導体装置から第1絶縁開口部36と第2絶縁開口部37との間に形成されるリング状のSiO2層及びその上の多結晶シリコンを除いた構造に等しい。初めに図2、図8、図9を参照して製造方法につき説明する。
(工程1〜4)まず、図2(a)〜(d)に示すように上記第1実施形態の工程1〜4を同様に実施する。以上により、ボロンのイオン注入まで終了する。
(工程5)次に、図8(a)に示すように、周知のフォトリソグラフィー法を用い、SiO2層32の開口部31の周囲部分を除去して開口部39を形成し、リング状のSiO2層3aを形成する。
(工程6)次に、図8(b)に示すように、工程4でイオン注入したボロンを熱拡散して活性化し、ZDを構成するP+型拡散領域21を形成するとともに、開口部39を有したSiO2層3aより薄く酸化膜を成長させて、段差を有したSiO2層3bを形成する熱処理を実施する。
(工程7)次に、図8(c)に示すように、周知のフォトリソグラフィー法を用いてSiO2層3bのうち工程6で形成した薄膜部の一部を除去して、P+型拡散領域21の露出面及びその周囲のN型領域22を内包する絶縁開口部3cを有したSiO2層3dを形成する。なお、図8(c)に示すように素子形成領域周縁部のSiO2層3bの薄膜部も同時に除去する。
絶縁開口部3cにおいては、薄膜部を開口周囲に残し段差を形成する。その結果、図8(c)に示すように絶縁開口部3cに臨む絶縁層3dの縁部は、絶縁開口部3cに近い部位ほど薄くなる2段の階段状に形成される。説明の便宜のため下の段を構成するSiO2層を下段絶縁層3da、上の段を構成するSiO2層を上段絶縁層3dbと呼ぶこととする。
(工程8)次に、図9(a)に示すように、SiO2層3dが形成された主面上に多結晶シリコンを減圧CVD法により堆積させ、多結晶シリコン層44を形成する。多結晶シリコン層44の厚さは、下段絶縁層3daより薄くする。多結晶シリコン層44には、不純物を添加していない高抵抗物質を用いる。
(工程9)次に、図9(b)に示すように、周知のフォトリソグラフィー法を用いて、周縁45aが絶縁開口部3c(図8(c)参照)内に及んで、絶縁開口部3c内で開口し、P+型拡散領域21の露出面及びその周囲のN型領域22を内包する多結晶シリコン開口部45を形成する。また同時に上段絶縁層3db上の所定位置より外側の多結晶シリコン層44を除去する。
結果として、多結晶シリコン開口部45の周囲において多結晶シリコン層46が2段のSiO2層3d上に敷設されることにより開口部45から見て3段の登り階段形状が形成される。
(工程10)次に、図9(c)に示すように、多結晶シリコン開口部45内のエピタキシャル層2上、及び多結晶シリコン層46上にショットキー・バリアメタル層52を蒸着形成する。ここで、ショットキー・バリアメタルとしてはモリブデン(Mo)を用いる。
(工程11)その後、図9(c)に示すように、ショットキー・バリアメタル層52上に、第1電極金属膜62を被着形成する。また、シリコン基板1の裏面に第2電極金属膜7を被着形成する。ここで、第1電極金属膜6としてはアルミニウム(Al)を用いる。第2電極金属膜7としては、シリコン基板1裏面から、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、金(Au)からなる多層電極膜を用いる。
以上の工程により、図7に示す本実施形態の半導体装置が完成する。図7(b)に示すように、ショットキー・バリアメタル層52を介在させても第1電極金属膜62とP+型拡散領域21との電気的接続は可能である。これに代え、P+型拡散領域21上のショットキー・バリアメタル層52の全部を除去したP+型拡散領域21上、又は一部を除去したショットキー・バリアメタル層53上及びP+型拡散領域21上に第1電極金属膜63を形成することにより、図10に示すように第1電極金属膜63がP+型拡散領域21に接触する構造にしてもよい。
以上の工程において、エピタキシャル層2の不純物濃度及び層厚、並びにP+型拡散領域21の不純物濃度及び深さは、図15に示すようにZDのVBがSBDのVBより低く、かつ、所望の耐圧が得られるように、平板平面型PN接合の片側階段接合モデル解析法、シミュレーションモデル解析法などの周知の解析技術を用いて適宜選定することができる。
以上の製造方法により構成された本実施形態の半導体装置は、その特徴的構造により優れた耐圧特性、Trr特性及びVf特性を発揮する。
中央にドット状に形成されたP+型拡散領域21は、N型領域22とZDを構成し、SBDと並列に接続する保護素子を構成する。
+型拡散領域21の周囲において、ショットキー・バリアメタル層52とN型領域22とが接触しSBDが構成される。過大な電圧が印加された時は、中央のZDが先にブレークダウンすることによりSBDは保護される。
エピタキシャル層2はP+型拡散領域21以外にP型領域を有さない。P+型拡散領域21はドット状であるため、チップ外周に設けたリング状のもののように、素子面積に依存してP型リング状領域の周が長くなり、その体積及び面積の増加を招くことがなく、拡散深さに依存する拡散幅の増加に伴う体積及び面積の増加も少ない。そのため、耐圧設計に応じてP+型拡散領域21の不純物濃度及び深さを様々に変更しても、P型不純物の総量の増加及びアクティブエリア内のショットキー接合の面積の減少を抑えることができ、これにより短いTrr、低いVfを維持することが容易になる。
ショットキー接合周辺の耐圧維持構造としても、ショットキー・バリアメタル層52及び第1電極金属膜62の周縁部によりフィールド・プレートが構成され、このフィールド・プレート下の多結晶シリコン46及びSiO2層3dの縁部が開口部に近い部位ほど薄く形成されている。そのため、カードリング等のP型領域を形成しなくとも十分な耐圧を確保することができる。
〔第3実施形態〕
次に、図11に示す本発明第3実施形態の半導体装置につき説明する。図11は本発明第3実施形態の半導体装置の断面図(b)、及びショットキー・バリアメタル層及び第1電極金属膜を透視して描いた主面の平面図(a)である。
図11に示すように、本実施形態の半導体装置は、上記第2実施形態の半導体装置に対し耐圧維持構造をフィールド・プレートからガードリングに変更した構造に等しい。初めに図2(a)(b)、図12、図13を参照して製造方法につき説明する。
(工程1,2)まず、図2(a)(b)に示すように上記第1実施形態の工程1,2を同様に実施する。以上により、エピタキシャル層2の主面上にSiO2層3が形成され、図2(b)に示す状態となる。
(工程3)次に、図12(a)に示すように、周知のフォトリソグラフィー法を用いてSiO2層3の素子形成領域中央にドット状の開口部31を形成すると同時に、この開口部31を包囲するリング状の開口部3eを形成する。
(工程4)次に、図12(b)に示すように、開口部31,3eを有したSiO2層3fをマスクとして、ボロンをエピタキシャル層2にイオン注入する。
(工程5)次に、図12(c)に示すように、工程4でイオン注入したボロンを熱拡散して活性化し、ZDを構成するP+型拡散領域21及びP+型カードリング23を形成するとともに、開口部31,3eを有したSiO2層3fより薄く酸化膜を成長させて、段差を有したSiO2層3gを形成する熱処理を実施する。
(工程6)次に、図13(a)に示すように、周知のフォトリソグラフィー法を用いてP+型カードリング23上の所定位置より内側のSiO2層3gを除去して、P+型拡散領域21の露出面から第2拡散領域たるP+型カードリング23の内周縁部までを内包する絶縁開口部3hを有したSiO2層3iを形成する。なお、図13(a)に示すように素子形成領域周縁部のSiO2層3gの一部も同時に除去する。
絶縁開口部3hにおいては、工程5で形成したSiO2層3gの薄膜部を開口周囲に残し段差を形成する。その結果、図13(a)に示すように絶縁開口部3hに臨む絶縁層3iの縁部は、絶縁開口部3hに近い部位ほど薄くなる2段の階段状に形成される。説明の便宜のため下の段を構成するSiO2層を下段絶縁層3ia、上の段を構成するSiO2層を上段絶縁層3ibと呼ぶこととする。
(工程7)次に、図13(b)に示すように、絶縁開口部3h内のエピタキシャル層2上、下段絶縁層3ia上、及び上段絶縁層3ibの内周縁部上にショットキー・バリアメタル層54を蒸着形成する。ここで、ショットキー・バリアメタルとしてはモリブデン(Mo)を用いる。
(工程8)その後、図13(c)に示すように、ショットキー・バリアメタル層54上に、第1電極金属膜64を被着形成する。なお、図13(c)に示すようにショットキー・バリアメタル層54と第1電極金属膜64のパターンエッジを同位置に形成する場合は、ショットキー・バリアメタル層54及び第1電極金属膜64を同時にエッチングすることによりこれらのパターンエッジを揃えるとよい。ショットキー・バリアメタル層54と第1電極金属膜64のパターンエッジを異なる位置に形成してもよい。
また、シリコン基板1の裏面に第2電極金属膜7を被着形成する。ここで、第1電極金属膜64としてはアルミニウム(Al)を用いる。第2電極金属膜7としては、シリコン基板1裏面から、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、金(Au)からなる多層電極膜を用いる。
以上の工程により、図11に示す本実施形態の半導体装置が完成する。図11(b)に示すように、ショットキー・バリアメタル層54を介在させても第1電極金属膜64とP+型拡散領域21との電気的接続は可能である。これに代え、P+型拡散領域21上のショットキー・バリアメタル層54の全部を除去したP+型拡散領域21上、又は一部を除去したショットキー・バリアメタル層55上及びP+型拡散領域21上に第1電極金属膜65を形成することにより、図14に示すように第1電極金属膜65がP+型拡散領域21に接触する構造にしてもよい。
以上の工程において、エピタキシャル層2の不純物濃度及び層厚、並びにP+型拡散領域21の不純物濃度及び深さは、図15に示すようにZDのVBがSBDのVBより低く、かつ、所望の耐圧が得られるように、平板平面型PN接合の片側階段接合モデル解析法、シミュレーションモデル解析法などの周知の解析技術を用いて適宜選定することができる。
以上の製造方法により構成された本実施形態の半導体装置は、その特徴的構造により優れた耐圧特性、Trr特性及びVf特性を発揮する。
中央にドット状に形成されたP+型拡散領域21は、N型領域22とZDを構成し、SBDと並列に接続する保護素子を構成する。
+型拡散領域21の周囲において、ショットキー・バリアメタル層52とN型領域22とが接触しSBDが構成される。過大な電圧が印加された時は、中央のZDが先にブレークダウンすることによりSBDは保護される。
+型拡散領域21はドット状であるため、リング状のもののように、素子面積に依存してP型リング状領域の周が長くなり、その体積及び面積の増加を招くことがなく、拡散深さに依存する拡散幅の増加に伴う体積及び面積の増加も少ない。そのため、耐圧設計に応じてP+型拡散領域21の不純物濃度及び深さを様々に変更しても、P型不純物の総量の増加及びアクティブエリア内のショットキー接合の面積の減少を抑えることができ、これにより短いTrr、低いVfを維持することが容易になる。
ショットキー接合周辺の構造としては、P+型カードリング23を素子中央ドット状のP+型拡散領域21より浅めに形成すれば、P型不純物の総量の増大及びアクティブエリア内のショットキー接合の面積率の減少を抑えることができる。
〔第4実施形態〕
上記第1〜3の実施形態の半導体装置に対し、周知の方法でウエファ裏面又は表面から電子線照射を行う。これによりエピタキシャル層2中に結晶格子欠陥が生じ、この結晶格子欠陥が少数キャリアの再結合中心となって少数キャリアの消滅を早め、逆回復時の残留キャリアの消滅を早める。そのため、さらにTrrを短くすることができる。
本発明は、以上説明した第1〜4実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、N型領域22はZDを構成するのに濃度勾配をもってP+型拡散領域21に接してもよいし、部分的に異なる濃度領域をもってPN接合を形成してもよい。部分的に異なる濃度領域は、層状をなしN型領域22は多層に積層されたエピタキシャル層により構成してもよい。
また、ZDを構成するP+型拡散領域21は、N+型のシリコン基板1に達していてもよい。P+型拡散領域21の主面に露出するドット形状は、円形のほか、角が丸められた略四角形、略六角形等の多角形近似の形状でもよい。
上記実施形態では、絶縁開口部に臨むSiO2層の縁部を階段形状としたが、本発明はこの形状に限定されず、SiO2層の上部にエッチングレイトの高い材料を添加した後にエッチングして開口する周知の方法により、絶縁開口部に臨むSiO2層の縁部を絶縁開口部に近い部位ほど薄いテーパ状に形成してもよい。
上記実施形態では、多結晶シリコン層を不純物を添加していない高抵抗物質としたが、SBDの耐圧維持構造としてフィールド・プレートが機能する程度に高い抵抗値とすればよい。多結晶シリコン層は、アモルファスシリコンを含んだ層であっても良い。さらにアモルファスシリコン層に置き換えることもできる。
ショットキー・バリアメタルは、モリブデン(Mo)に限らず、タングステン(W)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等でもよく、所望する特性に応じて適宜取捨選択すればよい。
また、上記実施形態では、ショットキー・バリアメタルによりショットキー接合を形成したが、本発明はこれに限られず、ショットキー・バリアメタルをエピタキシャル層2上で熱処理することによりシリサイド層を形成し、このシリサイド層とエピタキシャル層2N型領域とでショットキー接合を形成してもよい。
本発明は以上の実施形態の構成の本質的でない部分を他に置き換えた構成を含む。
本発明第1実施形態の半導体装置の断面図(b)、及びショットキー・バリアメタル層及び第1電極金属膜を透視して描いた主面の平面図(a)である。 本発明第1実施形態の半導体装置を製造する製造方法の工程断面図である(一部、第2,第3実施形態と共通)。 本発明第1実施形態の半導体装置を製造する製造方法の図2に続く工程断面図である。 本発明第1実施形態の半導体装置を製造する製造方法の図3に続く工程断面図である。 本発明第1実施形態の半導体装置を基本とする変形例の断面図である。 本発明第1実施形態の半導体装置を基本とする他の変形例の断面図である。 本発明第2実施形態の半導体装置の断面図(b)、及びショットキー・バリアメタル層及び第1電極金属膜を透視して描いた主面の平面図(a)である。 本発明第2実施形態の半導体装置を製造する製造方法の図2(d)に続く工程断面図である。 本発明第2実施形態の半導体装置を製造する製造方法の図8に続く工程断面図である。 本発明第2実施形態の半導体装置を基本とする変形例の断面図である。 本発明第3実施形態の半導体装置の断面図(b)、及びショットキー・バリアメタル層及び第1電極金属膜を透視して描いた主面の平面図(a)である。 本発明第3実施形態の半導体装置を製造する製造方法の図2(b)に続く工程断面図である。 本発明第3実施形態の半導体装置を製造する製造方法の図12に続く工程断面図である。 本発明第3実施形態の半導体装置を基本とする変形例の断面図である。 SBD部とZD部のそれぞれのVI特性曲線図である。 SBDと保護用ZDを並列に接続した半導体装置の等価回路図である。
符号の説明
1…シリコン基板(半導体基板) 2…エピタキシャル層(半導体層) 38…SiO2層 43…多結晶シリコン層 5…ショットキー・バリアメタル層 6…第1電極金属膜 7…第2電極金属膜

Claims (3)

  1. 第1導電型の半導体基板上に、前記半導体基板よりも第1導電型の不純物濃度の低い第1導電型の半導体層が形成され、第2導電型の拡散領域が前記半導体層に形成され、前記半導体層の前記半導体基板と接する面と反対側の主面上に絶縁層が形成され、前記絶縁層上に多結晶シリコン層が形成され、前記多結晶シリコン層上にショットキー・バリアメタル層が形成されてなる半導体装置であって、
    前記拡散領域は前記主面においてドット状に露出し、
    前記絶縁層に、前記拡散領域直上で開口する第1絶縁開口部と、第1絶縁開口部を包囲するリング状の第2絶縁開口部とが形成され、
    前記第2絶縁開口部に臨む前記絶縁層の縁部は、前記第2絶縁開口部に近い部位ほど薄く形成され、
    前記多結晶シリコン層に、前記第1絶縁開口部の少なくとも一部と重なる範囲で開口する第1多結晶シリコン開口部が形成され、
    同じく前記多結晶シリコン層に、前記第2絶縁開口部とほぼ重なるリング状で、外周縁及び内周縁が前記第2絶縁開口部内に及んだ第2多結晶シリコン開口部が形成され、
    前記ショットキー・バリアメタル層と前記半導体層の第1導電型領域とが、前記第2多結晶シリコン開口部を介して接触してショットキー接合を形成し、
    前記拡散領域と前記半導体層の第1導電型領域とが定電圧ダイオードを構成し、
    前記ショットキー・バリアメタル層及び前記拡散領域に電気的に接続する第1電極金属膜と、前記半導体基板の前記半導体層が形成された面と反対側の面に形成された第2電極金属膜とが設けられ、
    前記ショットキー・バリアメタル層及び前記第1電極金属膜が、前記第2多結晶シリコン開口部の外周側において、前記多結晶シリコン及び/又は前記絶縁層を介して前記半導体層と対向するフィールド・プレートを構成し
    前記多結晶シリコン層は、不純物を添加していない高抵抗物質であることを特徴とする半導体装置。
  2. 第1導電型の半導体基板上に、前記半導体基板よりも第1導電型の不純物濃度の低い第1導電型の半導体層が形成され、第2導電型の拡散領域が前記半導体層に形成され、前記半導体層の前記半導体基板と接する面と反対側の主面上に絶縁層が形成され、前記絶縁層上に多結晶シリコン層が形成され、前記多結晶シリコン層上にショットキー・バリアメタル層が形成されてなる半導体装置であって、
    前記拡散領域は前記主面においてドット状に露出し、
    前記絶縁層に、前記拡散領域の露出面及びその周囲の前記半導体層の第1導電型領域を内包する絶縁開口部が形成され、
    前記絶縁開口部に臨む前記絶縁層の縁部は、前記絶縁開口部に近い部位ほど薄く形成され、
    前記多結晶シリコン層に、周縁が前記絶縁開口部内に及んで前記絶縁開口部内で開口し、前記拡散領域の露出面及びその周囲の前記半導体層の第1導電型領域を内包する多結晶シリコン開口部が形成され、
    前記ショットキー・バリアメタル層と前記半導体層の第1導電型領域とが、前記多結晶シリコン開口部を介して接触してショットキー接合を形成し、
    前記拡散領域と前記半導体層の第1導電型領域とが定電圧ダイオードを構成し、
    前記ショットキー・バリアメタル層及び前記拡散領域に電気的に接続する第1電極金属膜と、前記半導体基板の前記半導体層が形成された面と反対側の面に形成された第2電極金属膜とが設けられ、
    前記ショットキー・バリアメタル層及び前記第1電極金属膜が、前記多結晶シリコン開口部の外周側において、前記多結晶シリコン及び/又は前記絶縁層を介して前記半導体層と対向するフィールド・プレートを構成し
    前記多結晶シリコン層は、不純物を添加していない高抵抗物質であることを特徴とする半導体装置。
  3. 電子線照射により前記半導体層に格子欠陥が形成されてなる請求項1又は請求項2記載の半導体装置。
JP2004056119A 2004-03-01 2004-03-01 半導体装置 Expired - Fee Related JP4149945B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004056119A JP4149945B2 (ja) 2004-03-01 2004-03-01 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004056119A JP4149945B2 (ja) 2004-03-01 2004-03-01 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005251786A JP2005251786A (ja) 2005-09-15
JP4149945B2 true JP4149945B2 (ja) 2008-09-17

Family

ID=35032019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004056119A Expired - Fee Related JP4149945B2 (ja) 2004-03-01 2004-03-01 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4149945B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008016619A1 (en) 2006-07-31 2008-02-07 Vishay-Siliconix Molybdenum barrier metal for sic schottky diode and process of manufacture
JP2008085187A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置
CN103633151A (zh) * 2013-12-12 2014-03-12 天津中环半导体股份有限公司 一种中高压肖特基二极管芯片结构及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005251786A (ja) 2005-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3287269B2 (ja) ダイオードとその製造方法
JP4610207B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
US7034376B2 (en) Schottky barrier diode semiconductor device
US8154048B2 (en) Diode with shortened reverse recovery time without reducing impurity concentration
US9391136B1 (en) Semiconductor device
US7279390B2 (en) Schottky diode and method of manufacture
JP4356764B2 (ja) 炭化珪素半導体装置
JP2004127968A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2006196652A (ja) SiC半導体素子
JP2004158844A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2006210569A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2001094095A (ja) 炭化珪素半導体装置及びその製造方法
US7820473B2 (en) Schottky diode and method of manufacture
JP2005229071A (ja) ショットキーバリアダイオード
JP4764003B2 (ja) 半導体装置
JP4149945B2 (ja) 半導体装置
US20180374939A1 (en) Power semiconductor device and method of manufacturing power semiconductor device
JP5367332B2 (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
JP4659490B2 (ja) ショットキバリアダイオードおよびその製造方法
CN111406323B (zh) 宽带隙半导体装置
JP4527550B2 (ja) SiC半導体素子
JP3625380B2 (ja) ショットキーバリア半導体装置およびその製法
JP2024050092A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP5663275B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2019134072A (ja) スイッチング素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080624

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080626

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4149945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140704

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees