JP4149879B2 - 車載機器の駆動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載機器の駆動制御装置に関するものである。
特許文献1,2において駐車中の車両への侵入を検出する装置が開示されている。また、特許文献3において車両内外の移動物体を検出して警報する装置が開示されている。
特開平6−168382号公報 特開2001−134850号公報 特開2001−34855号公報
これらの装置では、基本的に侵入物体を検出するセンサに対し常時電源を投入して連続的に駆動(動作)させる必要があり、電力消費(消費電流)が大きいという問題があった。
本発明は、上記課題に着目してなされたものであり、その目的は、電力消費を低減することができる車載機器の駆動制御装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、センサ間欠駆動手段は、車両に接近する物体を検出するための接近センサを間欠的に駆動させる。車載機器駆動制御手段は、センサ間欠駆動手段により接近センサを間欠的に駆動させた時において接近センサにより車両に接近する物体を検出すると、それまで駆動を停止させていた駆動制御対象の車載機器の駆動を開始させる。この場合、駆動制御対象の車載機器以外に接近センサを使用するが、間欠的に駆動させるので、その電力消費は少ない。また、駆動制御対象の車載機器については、車両に接近する物体を検出するまでは駆動停止しており、車両に接近する物体を検出すると駆動が開始されるので、その電力消費は少ない。
しかも、前記センサ間欠駆動手段は、接近センサにより車両に接近する物体が検出されるまでと、接近センサにより車両に接近する物体が検出されて以降とで、接近センサを間欠的に駆動させる際の駆動停止期間の長さを変更する機能を有し、接近センサにより車両に接近する物体が検出されるまでの駆動停止期間よりも接近センサにより車両に接近する物体が検出されて以降の駆動停止期間を長くするものであることから、接近する物体が連続して出現し、検出状態が持続するような状況下において、接近センサの電力消費をより少なくすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、センサ間欠駆動手段は、車両に接近する物体を検出するための接近センサを間欠的に駆動させる。車載機器駆動制御手段は、センサ間欠駆動手段により接近センサを間欠的に駆動させた時において接近センサにより車両に接近する物体を検出すると、それまで駆動を停止させていた駆動制御対象の車載機器の駆動を開始させる。この場合、駆動制御対象の車載機器以外に接近センサを使用するが、間欠的に駆動させるので、その電力消費は少ない。また、駆動制御対象の車載機器については、車両に接近する物体を検出するまでは駆動停止しており、車両に接近する物体を検出すると駆動が開始されるので、その電力消費は少ない。
しかも、前記接近センサは、発射した信号に対する反射波を受信してドップラー成分を抽出するドップラー式センサであり、センサ間欠駆動手段は、ドップラー式の接近センサのドップラー成分に基づく車両に接近する物体の速度が遅いほど接近センサを間欠的に駆動させる際の駆動停止期間を長くする機能を有することから、電力消費をより少なくすることができる。
請求項1または2に記載の発明において、前記車載機器は、請求項に記載のように、車室内に侵入した物体を検出するための侵入センサであっても、請求項に記載のように、キーに設けられたキー側通信機と通信する車載側通信機であってもよい。
請求項に記載のように、請求項1〜のいずれか1項に記載の車載機器の駆動制御装置において、車載機器駆動制御手段は、接近センサにより車両に接近する物体を検出した後において、センサ間欠駆動手段による接近センサの間欠駆動時において接近センサにより車両に接近した物体を検出しなくなると、それまで駆動させていた車載機器の駆動を停止させる機能を有すると、適正に車載機器の駆動を停止させることができる。
請求項に記載のように、請求項に記載の車載機器の駆動制御装置において、車載機器駆動制御手段は、接近センサにより車両に接近する物体を検出することにより車載機器の駆動を開始させてから車両に接近した物体を検出しなくなることによる車載機器の駆動を停止させるまでの期間において、車載機器を連続して駆動させる機能を有すると、車載機器を適正に駆動させることができる。
請求項に記載のように、請求項1〜のいずれか1項に記載の車載機器の駆動制御装置において、接近センサは、発射した信号に対する反射波を受信してドップラー成分を抽出するドップラー式センサであり、車載機器駆動制御手段は、センサ間欠駆動手段によりドップラー式の接近センサを間欠的に駆動させた時において、ドップラー成分に基づく車両に接近する物体の速度が速いほど、車両に接近する物体の検出に伴なう車載機器の駆動を開始させるエリアを広くする機能を有すると、より確実に車両に接近する物体を検出することができる。
ここで、請求項に記載のように、請求項に記載の車載機器の駆動制御装置において、車載機器駆動制御手段は、車載機器の駆動を開始させるエリアを広くすべく、ドップラー式の接近センサにおけるドップラー成分の振幅が閾値よりも大きくなると車両に接近する物体の検出に伴なう車載機器の駆動を開始させるときの閾値を低く設定する機能を有するものであるとよい。
請求項に記載の発明によれば、請求項1〜のいずれか1項に記載の車載機器の駆動
制御装置の作用効果に加え、発振周波数変更手段は、発射した信号に対する反射波を受信してドップラー成分を抽出するドップラー式の接近センサにおける発射する信号の発振周波数を、ドップラー式の接近センサにおけるドップラー成分の振幅が下がらない方向の周波数に変更する。よって、反射波を受信する際に外乱(ノイズ)の影響を受けにくくすることができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明する。
本実施形態においては車両盗難防止装置に適用している。この車両盗難防止装置は、車室内に侵入した物体を検出するための侵入センサを具備している。侵入センサは、電力の供給にて駆動する車載機器(電気機器)である。本実施形態での車載機器の駆動制御装置は、この侵入センサに電力を供給して駆動させるための装置である。
図1に示すように、車両1には侵入センサ10に加えて接近センサ20が搭載されている。侵入センサ10は、電波の送受信機11と送受信アンテナ12よりなり、車室内に侵入した物体(車両内への侵入物体)を検出するためのものである。接近センサ20は、電波の送受信機21と送受信アンテナ22よりなり、車両外の接近物体、即ち、車両1に接近する物体を検出するためのものである。
図2には、侵入センサ10の検出エリアZ1と、接近センサ20の検出エリアZ2を示す。侵入センサ10の検出エリアZ1は車室内である。また、接近センサ20の検出エリアZ2は車室内を含めた車両外表面から所定の距離L1までの領域である。所定の距離L1とは3m程度である。
図3には、本実施形態における車載機器の駆動制御装置の電気的構成を示す。図3に示す各部材(電気機器)は車両に搭載されている。
図3において、接近センサ20の送受信機21は、発振器23と受信器24とミキサー25を具備している。接近センサ20(送受信機21)は電力の供給にて駆動する。この駆動により、発振器23からアンテナ22aを介して電波が出力されるとともに、ミキサー25に対し電波に対応する発振信号(電気信号)が送られる。また、接近センサ20の駆動によりアンテナ22bを介して受信器24にて反射波が受信され、受信した電波に対応する受信信号(電気信号)が受信器24からミキサー25に送られる。ミキサー25は、発振器23からの信号と受信器24からの信号をミキシングしてドップラー信号として送出する。このように、接近センサ20は、発射した信号(電波)に対する反射波を受信してドップラー成分を抽出するドップラー式センサである。
侵入センサ10の送受信機11は、発振器13と受信器14を具備している。侵入センサ10(送受信機11)は電力の供給にて駆動する。この駆動により、発振器13はアンテナ12aを介して電波を発信し、その反射波がアンテナ12bを介して受信器14にて受信される。
バッテリ(車載用電源)30に対しスイッチ31を介して接近センサ20(発振器23および受信器24)が接続されている。また、バッテリ30に対しスイッチ32を介して侵入センサ10(発振器13および受信器14)が接続されている。
コントローラ40はマイコンおよび信号処理回路にて構成され、同コントローラ40はスイッチ31,32を制御して各センサ10,20の電源のオン・オフを制御する。また、コントローラ40はミキサー25からのドップラー信号を入力する。さらに、コントローラ40は侵入センサ10の受信器14からの信号を入力する。コントローラ40にはセキュリティECU50が接続されている。セキュリティECU50は車載無線装置によりセンター(基地局)と交信できるようになっている。
本実施形態においては、スイッチ31とコントローラ40によりセンサ間欠駆動手段が構成されるとともに、スイッチ32とコントローラ40により車載機器駆動制御手段が構成されている。
次に、本実施形態における車載機器の駆動制御装置の作用を説明する。
図4は、接近センサ20の電源のオン/オフ状態、接近センサ20の出力信号によるセンシング内容(検出/非検出)、侵入センサ10の電源のオン/オフ状態、侵入センサ10の出力信号によるセンシング内容(検出/非検出)を示すタイムチャートである。
まず、車両のオーナ(正規な車の所有者)がドアロックして車両から離れると、本車載機器の駆動制御装置(車両盗難防止装置)が作動する。
コントローラ40は侵入センサ10に電力を供給するスイッチ32を遮断状態にして電源をオフしている。一方、コントローラ40は接近センサ20に電力を供給するスイッチ31を間欠的に接続状態(オン)にしている。つまり、図4において駆動停止期間T1と駆動期間T2を繰り返している。駆動停止期間T1は1秒〜1/10秒程度、駆動期間T2は数10分の1秒程度である。駆動停止期間T1に関して、接近センサ20の検出エリアの幅(図2のL1値)が3mとなっている場合、T1=1秒のとき1秒間に3m移動する物体の速度は(3/1000)×3600=10km/hであり、10km/h以下の物体ならば検出できる。
そして、図4の駆動期間T2において接近センサ20から電波が発せられ、その反射波を受信して車両に接近する物体を検出することができる。詳しくは、コントローラ40はミキサー25からのドップラー信号を入力してその信号の振幅が所定値(閾値)より大きいと、車両に接近する物体を検出したと判定する。図4においてはt1のタイミングで車両に接近する物体を検出した状況を示している。
コントローラ40は車両に接近する物体を検出すると、図4のt2のタイミングで侵入センサ10に電力を供給するスイッチ32をオンする。これにより、侵入センサ10が駆動(起動)して車室内に侵入した物体の検出動作が開始される。つまり、侵入センサ10から電波を発信し、その反射波を受信することにより車室内に侵入した物体を検出することができる状態になる。詳しくは、コントローラ40は受信器14からの信号を入力してその信号のレベルが所定値(閾値)より大きいと、車両の内部に物体が侵入したと判定する。図4においてはt3のタイミングで車室内に物体を検出した状況を示している。
車室内に物体を検出すると、コントローラ40はセキュリティECU50に侵入検出信号を送る。これにより、セキュリティECU50は無線装置によりセンター(基地局)に侵入物体を検出した旨の連絡を行う。この連絡によりセンター(基地局)から車両のオーナ(正規な所有者)にその旨の連絡が行われる。
一方、図4においてはt4のタイミングで車両の内部に物体を検出しなくなった状況を示している。さらにその後のt5のタイミングで車両に接近した物体を検出しなくなった状況を示している。すると、コントローラ40は、図4のt6のタイミングで侵入センサ10に電力を供給するスイッチ32をオフにする。これにより、侵入センサ10の駆動が停止される(センサ10を休止させる)。
このように、電波を用いて駐車中の車室内の物体を検出するための侵入センサ10を備えた車両盗難防止装置において、通常時は車両外の接近物体を検出する接近センサ20のみを停止時間(休止時間)を長くした断続動作で作動させ、 車両外の接近物体を検出した場合のみ侵入センサ10も連続的に作動させることで、 消費電流を低減することができる。
つまり、車両外の接近物体は侵入物体に比較して検出エリア内に滞留する時間が長い点を考慮して、接近物体を検出するセンサ20は停止時間(休止時間)を長く設定するとともに、接近物体の検出情報を利用して侵入センサ10の電源を投入するように制御し、全体としての消費電流を低減することができる。
より詳しくは、不審者等の接近者が接近センサ20の検出エリア内に入ってから車両に到着するまで1秒以上かかることを考慮して、接近センサ20は上述したように1秒〜1/10秒程度の期間停止(休止)し、数10分の1秒程度起動する動作を繰り返すことで接近者を十分検出可能である。これに対し、車室内への侵入の状態にある期間は短いことがありうるので、侵入センサ10は起動されると、停止(休止)されるまで連続して検出動作させる。
上記のような動作により、連続動作が必要な侵入センサ10を必要な期間以外は停止状態(休止状態)にでき、また、接近センサ20も可能な限り長い期間停止(休止)できるため、消費電流が低減される。
以上のごとく、本実施の形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)車両1に接近する物体を検出するための接近センサ20を設けるとともに、センサ間欠駆動手段を構成するスイッチ31およびコントローラ40により、接近センサ20を間欠的に駆動させる。また、車載機器駆動制御手段を構成するスイッチ32およびコントローラ40により、接近センサ20を間欠的に駆動させた時において接近センサ20により車両1に接近する物体を検出すると、それまで駆動を停止させていた駆動制御対象の侵入センサ10の駆動を開始させる。よって、侵入センサ10(駆動制御対象の車載機器)以外に接近センサ20を使用するが、間欠的に駆動させるので、その電力消費は少ない。また、侵入センサ10については、車両に接近する物体を検出するまでは駆動停止しており、車両に接近する物体を検出すると駆動が開始されるので、その電力消費は少ない。その結果、侵入センサ10に対し常時電源を投入して連続的に駆動(動作)させる場合に比べ、電力消費を低減することができる。
(2)車載機器駆動制御手段を構成するスイッチ32およびコントローラ40は、接近センサ20により車両1に接近する物体を検出した後において、接近センサ20の間欠駆動時において接近センサ20により車両1に接近した物体を検出しなくなると、それまで駆動させていた侵入センサ10の駆動を停止させる。よって、適正に侵入センサ10の駆動を停止させることができる。
(3)車載機器駆動制御手段を構成するスイッチ32およびコントローラ40は、接近センサ20により車両1に接近する物体を検出することにより侵入センサ10の駆動を開始させてから車両1に接近した物体を検出しなくなることによる侵入センサ10の駆動を停止させるまでの期間において、侵入センサ10を連続して駆動させる。よって、侵入センサ10を適正に駆動させて正確に侵入物体を検出することができる。
なお、侵入センサ10や接近センサ20には、超音波センサ、赤外線センサ、画像センサ等を使用してもよい。
また、侵入センサ10により侵入者を検出したときの対応として、警報音を出力したりクラクションを鳴らすようにしてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図5に示すように、センサ間欠駆動手段を構成するスイッチ31およびコントローラ40は、接近センサ20により車両1に接近する物体を検出すると、接近センサ20を間欠的に駆動させる際の駆動停止期間T1を長くする。詳しくは、図5においては、車両に接近する物体を検出するまでは間欠駆動での停止期間がT1aであったものを、車両に接近する物体を検出すると、間欠駆動での停止期間をT1b(>T1a)にしている。その結果、接近する物体が連続して出現し、検出状態が持続するような状況下、例えば、人通りが多い場所に車両を止めた(駐車した)場合において、接近センサ20の電力消費をより少なくすることができる。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図6は、コントローラ40が実行する処理を示すフローチャートである。この処理は所定時間毎に起動される。コントローラ40は、図6のステップ100でドップラー信号を取り込んで、図7(a),(b)に示すように、ドップラー信号における周期T10を算出し(図6のステップ101)、図6のステップ102において、その周期T10が長いほど、即ち、接近する物体の移動速度vが遅いほど接近センサ20の駆動停止期間(時間)T1を長くする。
このように、接近センサ20は、発射した信号に対する反射波を受信してドップラー成分を抽出するドップラー式センサである。そして、センサ間欠駆動手段を構成するスイッチ31およびコントローラ40は、ドップラー式の接近センサ20のドップラー成分に基づく車両1に接近する物体の速度が遅いほど接近センサ20を間欠的に駆動させる際の駆動停止期間T1を長くする。
このようにして、物体の速度が遅いほど接近センサ20における間欠駆動の際の駆動停止期間T1を長くすると、電力消費をより少なくすることができる。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図8は、コントローラ40が実行する処理を示すフローチャートである。この処理は所定時間毎に起動される。コントローラ40は、図8のステップ200でドップラー信号を取り込み、ステップ201でその信号の周波数および振幅を算出する。さらに、コントローラ40はステップ202で周波数に応じた閾値VTを決定する。詳しくは、周波数が高いほど閾値VTを小さく設定する。
つまり、図9(a)のようにドップラー信号の周期が短い場合と、図9(b)のようにドップラー信号の周期が長い場合とで比較すると、周期が長い場合の閾値VT2に比べて周期が短い場合の閾値VT1は小さくする。
これは、図10に示すように、閾値VTを下げることは検出エリアを広げることを意味し、物体の速度が速いほど接近センサ20における検出エリアを広くすることになる。
その後、コントローラ40は図8のステップ203で信号の振幅と閾値VTとを比較して、信号の振幅が閾値VTより大きいと、ステップ204で侵入センサ10の電源をオンする。一方、コントローラ40はステップ203において信号の振幅が閾値VTより小さいと、ステップ205で侵入センサ10の電源をオフする。
このように、接近センサ20は、発射した信号に対する反射波を受信してドップラー成分を抽出するドップラー式センサである。そして、車載機器駆動制御手段を構成するスイッチ32およびコントローラ40は、ドップラー式の接近センサ20を間欠的に駆動させた時において、ドップラー成分に基づく車両1に接近する物体の速度が速いほど、車両1に接近する物体の検出に伴なう侵入センサ10の駆動を開始させるエリアを広くする。そのために、車載機器駆動制御手段を構成するスイッチ32およびコントローラ40は、侵入センサ10の駆動を開始させるエリアを広くすべく、ドップラー式の接近センサ20におけるドップラー成分の振幅が閾値よりも大きくなると車両1に接近する物体の検出に伴なう侵入センサ10の駆動を開始させるときの閾値を低く設定する。よって、車両に接近する物体の速度が速いほど閾値が低く設定されて検出エリアが広くなり、より確実に車両に接近する物体を検出することができる。
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
図11は、コントローラ40が実行する処理を示すフローチャートである。この処理は所定時間毎に起動される。コントローラ40は、図11のステップ300で接近センサ20からのドップラー信号を取り込み、ステップ301でドップラー信号の振幅W1を算出する。さらに、コントローラ40はステップ302で接近センサ20の発振周波数を一段階上げる。さらに、コントローラ40はステップ303でこのときのドップラー信号を取り込み、ステップ304でその信号の振幅W2を算出する。
そして、コントローラ40はステップ305で信号の振幅W1とW2とを比較して、振幅W1がW2より大きいと、ノイズ成分となる電波は受信していないものとして、この発振周波数を維持する。一方、コントローラ40はステップ305において振幅W1がW2より小さいと、ノイズ成分となる電波を受信しているものとして、ステップ306で接近センサ20の発振周波数を二段階下げる。
このように、発振周波数変更手段としてのコントローラ40は、ドップラー式の接近センサ20における発射する信号の発振周波数を、ドップラー式の接近センサ20におけるドップラー成分の振幅が下がらない方向に変更する。その結果、反射波を受信する際に外乱(ノイズ)の影響を受けにくくすることができる。
ここで、発振周波数を変更するための回路構成について言及すると、例えば、図12に示す構成を採用すればよい。
図12において、発振器として、トランジスタ60と抵抗61とコイル62と可変容量ダイオード63を用い、さらに、可変電源65をコイル64を介して可変容量ダイオード63に接続する。そして、コントローラ40により可変電源65の電圧値を制御して発信器の周波数を調整する。具体的には、電圧を上げることにより発振周波数を上げることができるとともに電圧を下げることにより発振周波数を下げることができる。
(第6の実施の形態)
次に、第6の実施の形態を、第1〜第5の実施の形態との相違点を中心に説明する。
第1〜第5の各実施の形態においては駆動制御対象の車載機器は侵入センサ10であったが、本実施形態においては駆動制御対象の車載機器は、キーに設けられたキー側通信機と通信する車載側通信機である。
図13に示すように、車載側通信機70は電力の供給にて駆動してキー側通信機(リモートキー)71と通信できる。さらに、車両1には車載側通信機70に加えて前述した接近センサ20が搭載されている。接近センサ20は、車両に接近する物体を検出するためのものであり、図2に示したように検出エリアZ2は車室内を含めた車両外表面から所定の距離L1までの領域である。
図13のバッテリ30に対しスイッチ31を介して接近センサ20(発振器23および受信器24)が接続されている。また、バッテリ30に対しスイッチ32を介して車載側通信機70が接続されている。コントローラ40はスイッチ31,32を制御する。また、コントローラ40はミキサー25からのドップラー信号を入力する。
次に、作用を説明する。
図14は、接近センサ20の電源のオン/オフ状態、接近センサ20の出力信号によるセンシング内容(検出/非検出)、車載側通信機70の電源のオン/オフ状態、車載側通信機70によるロック解除動作を示すタイムチャートである。
まず、車両のオーナ(正規な車の所有者)がドアロックして車両から離れると、本装置が作動する。
コントローラ40は接近センサ20に電力を供給するスイッチ31を間欠的にオンしている。つまり、図14において駆動停止期間T1と駆動期間T2を繰り返している。そして、駆動期間T2において接近センサ20から電波が発せられ、その反射波を受信して車両に接近する物体を検出することができる。詳しくは、コントローラ40はミキサー25からのドップラー信号を入力してその信号の振幅が所定値(閾値)より大きいと、車両に接近する物体を検出したと判定する。図14においてはt10のタイミングで車両に接近する物体を検出した状況を示している。
コントローラ40は車両に接近する物体を検出すると、図14のt11のタイミングで車載側通信機70に電力を供給するスイッチ32をオンする。これにより、車載側通信機70が駆動してキー側通信機(リモートキー)71と通信可能な状態となる。その後、両通信機70,71を用いて車両のドアロック解除動作が実行される。
なお、本実施形態においてもコントローラ40は、接近センサ20により車両1に接近する物体を検出した後において(図14のt10以降)、接近センサ20の間欠駆動時において接近センサ20により車両1に接近した物体を検出しなくなると、それまで駆動させていた車載側通信機70の駆動を停止させる。このとき、コントローラ40は、接近センサ20により車両1に接近する物体を検出することにより車載側通信機70の駆動を開始させてから車両1に接近した物体を検出しなくなることによる車載側通信機70の駆動を停止させるまでの期間において、車載側通信機70を連続して駆動させる(スイッチ32を連続してオン状態にする)。
本実施形態に対し、第2、第3、第4、第5の各実施形態で説明した手法を採用してもよい。
第1の実施の形態における車載機器の駆動制御装置の概略構成を示す図。 検出エリアを示す平面図。 電気的構成を示す回路図。 作用を説明するためのタイムチャート。 第2の実施の形態を説明するためのタイムチャート。 第3の実施の形態を説明するためのフローチャート。 (a),(b)は第3の実施の形態を説明するための波形図。 第4の実施の形態を説明するためのフローチャート。 (a),(b)は第4の実施の形態を説明するための波形図。 第4の実施の形態を説明するためのタイムチャート。 第5の実施の形態を説明するためのフローチャート。 発振周波数を変更可能な回路構成の一例を示す回路図。 第6の実施の形態における車載機器の駆動制御装置の電気的構成を示す回路図。 作用を説明するためのタイムチャート。
符号の説明
1…車両、10…侵入センサ、20…接近センサ、30…バッテリ、31…スイッチ、32…スイッチ、40…コントローラ、70…車載側通信機、71…キー側通信機。

Claims (9)

  1. 車載機器(10,70)に電力を供給して駆動させるための車載機器の駆動制御装置として、
    車両(1)に搭載され、車両(1)に接近する物体を検出するための接近センサ(20)と、
    車両(1)に搭載され、前記接近センサ(20)を間欠的に駆動させるセンサ間欠駆動手段(31,40)と、
    車両(1)に搭載され、前記センサ間欠駆動手段(31,40)により前記接近センサ(20)を間欠的に駆動させた時において接近センサ(20)により車両(1)に接近する物体を検出すると、それまで駆動を停止させていた駆動制御対象の車載機器(10,70)の駆動を開始させる車載機器駆動制御手段(32,40)と、
    を備えた車載機器の駆動制御装置であって、
    前記センサ間欠駆動手段(31,40)は、接近センサ(20)により車両(1)に接近する物体が検出されるまでと、接近センサ(20)により車両(1)に接近する物体が検出されて以降とで、接近センサ(20)を間欠的に駆動させる際の駆動停止期間(T1)の長さを変更する機能を有し、接近センサ(20)により車両(1)に接近する物体が検出されるまでの駆動停止期間(T1a)よりも接近センサ(20)により車両(1)に接近する物体が検出されて以降の駆動停止期間(T1b)を長くすることを特徴とする車載機器の駆動制御装置。
  2. 車載機器(10,70)に電力を供給して駆動させるための車載機器の駆動制御装置として、
    車両(1)に搭載され、車両(1)に接近する物体を検出するための接近センサ(20)と、
    車両(1)に搭載され、前記接近センサ(20)を間欠的に駆動させるセンサ間欠駆動手段(31,40)と、
    車両(1)に搭載され、前記センサ間欠駆動手段(31,40)により前記接近センサ(20)を間欠的に駆動させた時において接近センサ(20)により車両(1)に接近する物体を検出すると、それまで駆動を停止させていた駆動制御対象の車載機器(10,70)の駆動を開始させる車載機器駆動制御手段(32,40)と、
    を備えた車載機器の駆動制御装置であって、
    前記接近センサ(20)は、発射した信号に対する反射波を受信してドップラー成分を抽出するドップラー式センサであり、
    前記センサ間欠駆動手段(31,40)は、前記ドップラー式の接近センサ(20)の
    ドップラー成分に基づく車両(1)に接近する物体の速度が遅いほど接近センサ(20)を間欠的に駆動させる際の駆動停止期間(T1)を長くする機能を有するものであることを特徴とする車載機器の駆動制御装置
  3. 請求項1または2に記載の車載機器の駆動制御装置において、
    前記車載機器(10)は、車室内に侵入した物体を検出するための侵入センサであることを特徴とする車載機器の駆動制御装置。
  4. 請求項1または2に記載の車載機器の駆動制御装置において、
    前記車載機器(70)は、キーに設けられたキー側通信機(71)と通信する車載側通信機であることを特徴とする車載機器の駆動制御装置。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車載機器の駆動制御装置において、
    前記車載機器駆動制御手段(32,40)は、前記接近センサ(20)により車両(1)に接近する物体を検出した後において、前記センサ間欠駆動手段(31,40)による前記接近センサ(20)の間欠駆動時において接近センサ(20)により車両(1)に接近した物体を検出しなくなると、それまで駆動させていた前記車載機器(10,70)の駆動を停止させる機能を有するものであることを特徴とする車載機器の駆動制御装置。
  6. 請求項に記載の車載機器の駆動制御装置において、
    前記車載機器駆動制御手段(32,40)は、前記接近センサ(20)により車両(1)に接近する物体を検出することにより前記車載機器(10,70)の駆動を開始させてから車両(1)に接近した物体を検出しなくなることによる車載機器(10,70)の駆動を停止させるまでの期間において、前記車載機器(10,70)を連続して駆動させる機能を有するものであることを特徴とする車載機器の駆動制御装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車載機器の駆動制御装置において、
    前記接近センサ(20)は、発射した信号に対する反射波を受信してドップラー成分を抽出するドップラー式センサであり、
    前記車載機器駆動制御手段(32,40)は、前記センサ間欠駆動手段(31,40)により前記ドップラー式の接近センサ(20)を間欠的に駆動させた時において、ドップラー成分に基づく車両(1)に接近する物体の速度が速いほど、車両(1)に接近する物体の検出に伴なう前記車載機器(10,70)の駆動を開始させるエリアを広くする機能を有するものであることを特徴とする車載機器の駆動制御装置。
  8. 請求項7に記載の車載機器の駆動制御装置において、
    前記車載機器駆動制御手段(32,40)は、前記車載機器(10,70)の駆動を開始させるエリアを広くすべく、前記ドップラー式の接近センサ(20)におけるドップラー成分の振幅が閾値よりも大きくなると車両(1)に接近する物体の検出に伴なう前記車載機器(10,70)の駆動を開始させるときの閾値を低く設定する機能を有するものであることを特徴とする車載機器の駆動制御装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車載機器の駆動制御装置において、
    前記接近センサ(20)は、発射した信号に対する反射波を受信してドップラー成分を抽出するドップラー式センサであり、
    前記ドップラー式の接近センサ(20)における発射する信号の発振周波数を、ドップラー式の接近センサ(20)におけるドップラー成分の振幅が下がらない方向の周波数に変更する発振周波数変更手段(40)を設けたことを特徴とする車載機器の駆動制御装置。
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