JP4148709B2 - 節電型凍結防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、節電型凍結防止装置に関し、更に詳細には、寒冷地などでは、電気ヒーターによって配水管などの凍結を防止する節電型凍結防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、寒冷地において水道管などが凍結することを防止するため、水道管に平紐状の電気ヒーターからなる凍結防止帯を巻き付けるなどして凍結を防止することが行われている。
【0003】
従来の凍結防止装置は、水道管にサーマルリードスイッチやサーモスイッチを取り付けて水道管の温度を検知し、検知温度が例えば6℃以下となると凍結防止帯に通電を開始し、12℃以上となると通電を停止する動作を繰り返すように設定されている。このように設定することで、例えば外気温度が−20℃に下がるような寒波が襲ったときでも、水道管の凍結を防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のように動作温度を高めに設定する理由は、 水道管など、配水管が凍結するより前に安全を見て早めに通電を開始するためである。
【0005】
しかし、作動温度を高く設定して早めに水道管を温めることで凍結を防止すると、凍結が起こらない場合でも水道管を暖めるという不都合を回避することができず、消費電力が大きくなるという問題がある。
【0006】
上記問題を解決するため、例えば外気温度を検知し、外気温度が所定温度以上である場合には、電源を遮断し、前記サーマルリードスイッチ、サーモスイッチなどがオンしても凍結防止帯に通電させないことで通電率を下げ、節電するものがある。
【0007】
しかしながらこの方法は、実際の配管温度を無視して通電率を下げるため、外気温度測定部位が適切でない場合には配管を温め過ぎたり、逆に凍結させてしまうおそれがある。
【0008】
本発明は、以上の問題に着目して成されたものであり、通電開始温度および通電停止温度を可及的に低い温度に設定し、無駄な通電を少なくし、しかも凍結事故を起こすことを防止できる節電型凍結防止装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の節電型凍結防止装置の第1の手段は、発熱部、配管温度検知部および通電制御部を備えた凍結防止装置において、前記発熱部は通電されると配管を加熱するように配置され、前記通電制御部は、前記配管温度検知部の検出温度が通電開始温度以下の温度であると発熱部に通電を開始し、検出温度が通電停止温度以上であると発熱部の通電を停止し、通電停止から次の通電開始までの経過時間が予め定めた時間以下であると、通電開始温度および通電停止温度の少なくともいずれか1つの設定温度を高くするものである。
【0010】
設計時の予想冷え込みより冷え込みが厳しいときは、通電により配管温度が上昇し通電を停止した後の配管温度の下降速度は予想より早くなる。このような事態が観測された場合には、通電開始温度および通電停止温度の少なくともいずれか1つを高くすることにより凍結を防止できる。したがって予め定める通電開始温度および通電停止温度の少なくともいずれか1つの設定温度を可及的に低く設定し、節電することが可能とするように作用させることができる。
【0011】
上記目的を達成するための本発明の節電型凍結防止装置の第2の手段は、発熱部、配管温度検知部、外気温度検知部および通電制御部を備えた凍結防止装置において、前記発熱部は通電されると配管を加熱するように配置され、前記通電制御部は、配管温度検知部の検出温度が通電開始温度以下の温度であると発熱部に通電を開始し、検出温度が通電停止温度以上であると発熱部の通電を停止し、前記外気温度検知部の検出温度が予め定めた温度以下に下がるにしたがって、前記通電開始温度および通電停止温度の少なくともいずれか1つの設定温度を高くするものである。
【0012】
上記目的を達成するための本発明の節電型凍結防止装置の第3の手段は、前記通電制御部は、外気温度検知部の検出温度が予め定めた温度以下の温度を一定時間継続すると、通電制御部は、通電開始温度および通電停止温度の少なくともいずれか1つの設定温度を高くするものである。
【0013】
上記目的を達成するための本発明の節電型凍結防止装置の第4の手段は、前記配管温度検知部の検知温度が、予め設定された通電開始温度以下であることを検知すると、外気温度検知部の検知温度に関わらず前記発熱部への通電を開始するようにするものである。この第4の手段は、外気温度検知部の取り付け位置が、例えば日当たりがよかったり、ボイラーの近くで周辺空気が温められられる場所など、気温が高い方に偏る場所に取り付けられた場合に対するものである。
【0014】
前記設定温度を高く設定する手段は、制御温度範囲全体に対して1回の変更であってもよく、また複数回変更することもでき、更に1回の変更で連続的に温度変化させてもよい。また設定温度変更幅には特に限定はなく、更に複数回段階的に変更する場合に変更幅をそれぞれ変化させることもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面を参照する一実施の形態により本発明を具体的に説明する。
【0016】
図1〜5によって本発明の第1実施の形態による節電型凍結防止装置を説明する。先ず図1により配水管1に発熱体(発熱部)2および配管温度センサー(配管温度検知部)3を取り付けた様子を説明する。図1は、地面4から立上り外壁5を貫通して屋内5aに引き込む部分の配水管1(図1は水道管)に、平紐状の発熱体2を適当な間隔を開けて巻き付けている。
【0017】
配管温度センサー3は、サーミスタ(図示せず)などからなるもので、地面4から所定高さのところの配水管1に取り付け、その外側を保温材6で覆っている。なお図1に示す符号1aはカラン、7は発熱体2に通電するリード線、8は配管温度センサー3の温度検知信号を通電制御部9に与えるリード線である。
【0018】
なお図1に示す通電制御部9は複数の発熱体2と配管温度センサー3の組を複数個一度に制御することを想定した場合で、以下の説明は1つの配水管に取り付けた発熱体2と配管温度センサー3との組を通電制御部9で制御する場合について説明する。
【0019】
平紐状の発熱体2は、図2の(a)に示すように、可撓性の絶縁性樹脂からなる芯線 2aに発熱線2bを巻き付けたものを所定の間隔を開けて可撓性の絶縁樹脂の外皮 2cにより平紐状に形成し、自由端側の発熱線を短絡接続し、その短絡部の絶縁被覆2dに貫通孔2eを開け、他方の発熱線2bの端部に、防水プラグ7a付きリード線 7を接続したものである。前記貫通孔2eは、配水管1に発熱体2を固定する際, この孔2eに紐などを通して配管に縛り付けるなどして先端部を固定するためのものである。
【0020】
配管温度センサー3は、サーミスタ(図示せず)などで構成することができ、発熱体2と同様に防水プラグ8aを端部に取り付けたリード線8に接続されている。発熱体2および配管温度センサー3は、例えば防水コネクター7cを通じて屋外に配置した通電制御部9に接続される。そして図1に示すように地面4から所定高さで、しかも発熱体2の影響を受けない部位の配水管1に取り付け、その外側を保温材6で覆い、外気温度の影響を無くすようにした。
【0021】
次に図3によって第1実施の形態の通電制御部9について説明する。図3に示す第1実施の形態の節電型凍結防止装置10は、発熱体2への通電を制御するリレー、サイリスタなどからなる電力制御素子9aを制御するマイクロコンピュータ(以下マイコン)9b、通電表示部9cおよび直流電源回路9dを備えている。なお図3に示す符号9eは100V商用電源(図示せず)に接続するプラグである。
【0022】
マイコン9bは、配管温度センサー3の出力する検知温度信号に基づき電力制御素子9aをオン・オフ制御する。通電表示部9cは、電源、発熱体2の通電状態を表示するLED(図示せず)などで構成することができる。
【0023】
次に図4に示すフローチャートにより第1実施の形態による通電制御手順を説明する。図4において、凍結防止装置10(図3)に電源が投入されマイコン9bのプログラムがスタートすると、先ずステップ1において配管温度が2℃以下であるか否かが判別され、否定的結果が得られると再びステップ1が実行され、肯定的結果が得られるとステップ2において、マイコン9bは電力制御素子9a をオンし発熱体2に通電するスイッチオン信号を出力し、次いでステップ3が実行される。
【0024】
ステップ3において配管温度が4℃以上であるか否かが判別され、否定的結果が得られると再度ステップ2が実行され、肯定的結果が得られると、ステップ4において発熱体2の通電をオフするスイッチオフ信号を出力し、ステップ5において配管温度が2℃以下であるか否かが判別され、否定的結果が得られると、ステップ6において発熱体2の通電オフ後の経過時間が20分経過したか否かが判別され、否定的結果が得られると再度ステップ4が実行され、肯定的結果が得られるとステップ1に戻り以上の操作が繰り返される。
【0025】
これに対して前記ステップ5において肯定的結果が得られると、ルーチンSに移行し、ステップS1において配管温度が4℃以下であるか否かが判別される。即ちこの手順は、予め定めた通電オフ時間(前記20分)経過する前に通電開始温度に達すると冷え込みが厳しくなったと考えられるので、ステップ1より高い設定温度としたものである。
【0026】
ステップS1において否定的結果が得られると再度ステップS1が実行され、肯定的結果が得られるとステップS2においてスイッチオン信号が出力され、ステップS3において配管温度が6℃以上であるか否かが判別され、否定的結果が得られると再びステップS2が実行され、肯定的結果が得られるとステップS4においてスイッチオフ信号を出力し、ステップS5が実行される。
【0027】
ステップS5において配管温度が4℃以下であるか否かが判別され、否定的結果が得られるとステップS6が実行され、肯定的結果が得られるとステップS7が実行される。
【0028】
ステップS6に移行すると、スイッチオフ信号出力後15分経過したか否かが判別され、否定的結果が得られると再度ステップS4が実行され、肯定的結果が得られると最初のルーチンに戻りステップ1が実行される。
【0029】
また前記ステップS7に移行すると、スイッチオフ信号出力後10分経過したか否かが判別され、肯定的結果が得られるとステップS2が実行され、否定的結果が得られると冷え込みが厳しいと判断され、ルーチンTに移行し、ステップT1が実行される。
【0030】
即ちステップS3、S5において、予め設定された通電開始温度2℃、通電停止温度4℃をそれぞれ2℃上昇させた場合に、通電停止後温度の下がりが緩い場合は元の設定温度に戻して通電制御が実行され、比較的早く(10分〜15分の間)温度が低下した場合はそのまま(即ち設定温度を2℃上げたまま)通電制御を実行し、非常に早く(10分以内)温度が低下した場合は、冷え込みが更に厳しいと判断し、更に設定温度を上げた通電制御を実行するものである。
【0031】
ステップT1が実行されるとスイッチオン信号が出力され、ステップT2において配管温度が8℃以上であるか否かが判別され、否定的結果が得られると再度ステップT1が実行され、肯定的結果が得られるとステップT3においてスイッチオフ信号を出力し、ステップT4が実行される。
【0032】
ステップT4において配管温度が6℃以下であるか否かが判別され、肯定的結果が得られると再度ステップT1が実行され、否定的結果が得られるとステップT5においてスイッチオフ信号出力後10分経過したか否かが判別され、否定的結果が得られると再度ステップT3が実行され、肯定的結果が得られると冷え込みが緩んだと判断されるのでルーチンSに移行しステップS1が実行される。
【0033】
節電型凍結防止装置10に電源が接続されている間、以上説明した操作を冷え込み具合に応じ配管温度の制御温度を2〜4℃、4〜6℃および6〜8℃の3段階に変化させながら制御を継続する。
【0034】
以上説明した温度制御と外気温度の変化との関係を図5に示す。外気温度の変化が、+2℃から気温が下がり始め、−7℃近くまで下がった後、上昇に転じ+2℃まで上昇した場合について、図4のフローチャートの通電制御による配管温度変化の様子を説明する。
【0035】
図5において、時間t=0で配管温度が4℃となり、発熱体2への通電が停止されて配管温度が2℃まで下がる時間は、気温の低下と共に速くなり、4℃から2℃に下がる時間が20分以下となると、ルーチンSに制御手順が切り換わり、通電停止温度が6℃、通電開始温度が4℃に変更される。その後気温の低下が更に大きくなり、6℃から4℃まで配管温度が下がる時間が10分以下となると、前記ルーチンTに切り替わり、通電開始温度を6℃、通電停止温度を8℃に変更して通電制御が行われる。
【0036】
その後気温が緩み、通電停止後の配管温度が8℃から6℃に下がる時間が10分以上となるとルーチンSに切り替わり、通電停止温度が6℃、通電開始温度が4℃に設定温度が変更され、更に気温が緩み前記温度低下時間が15分以上となると最初のルーチンに切り替わり、配管温度の通電停止温度が4℃、通電開始温度が2℃の最初の設定温度に切り替えて通電制御するものである。
【0037】
次に図6に示す第2の実施の形態の節電型凍結防止装置10aは、通電制御を配管温度センサー3に加えて外気温度センサー9fからの検知温度信号を加えて行うようにした外は、前記説明の節電型凍結防止装置10と同様にしたので、同様の部材には同じ符号を付し説明を省略する。
【0038】
図7に示す第2実施の形態のフローチャートがスタートすると、ルーチンUのステップU1において外気温度が0℃以下であるか否かが判別され、肯定的結果が得られるとルーチンVに移行し、ステップV1が実行され、否定的結果が得られるとステップU2において配管温度が2℃を超える判別結果が得られると再度ステップU1が実行され、配管温度が2℃以下である判別結果が得られるとステップU3においてスイッチオン信号が出力され、ステップU4において配管温度の判別が行われる。
【0039】
ステップU4において配管温度が4℃未満の判別結果が得られると、再度ステップU3が実行され、配管温度が4℃以上であるとステップU5において、スイッチオフ信号を出力し、ステップU1が再度実行される。この状態を図8の時間t0 〜t1 に示すルーチンUに示す。
【0040】
また前記ルーチンVに移行し、ステップV1が実行されると、再度外気温度が0℃以下であるか否かが判別され、否定的結果が得られるとルーチンUに戻りステップU1が実行される。また肯定的結果が得られるとステップV2において外気温度が−2℃以下であるか否かが判別され、判別結果が−2℃以下と判別されるとルーチンWに移行し、ステップW1が実行さる。
【0041】
前記ステップV2において、外気温度が−2℃を越える判別結果が得られるとステップV3が実行され、配管温度が2℃を越える判別結果が得られると再度ステップV1が実行され、配管温度が2℃以下である判別結果が得られると、ステップV4においてスイッチオン信号が出力されステップV5が実行される。
【0042】
ステップV5において配管温度が6℃未満であると判別されると再度ステップV4が実行され、6℃以上であると判別されると、ステップV6においてスイッチオフ信号を出力し、ステップV1に戻る。以上の状態は図8の時間t1 〜t2 のルーチンVに示す状態である。
【0043】
前記ステップV2において外気温度が−2℃以下であると判別され、ルーチンWに移行しステップW1が実行され、外気温度が−2℃以下であるか否かが判別され、否定的結果が得られるとステップV1が実行され、図8の時間t1 〜t2 に示すルーチンVの状態となる。
【0044】
またステップW1において肯定的結果が得られた場合は、ステップW2において配管温度が4℃を越えると判別されると再度ステップW1が実行され、4℃以下であると判別されるとステップW3においてスイッチオン信号が出力され、ステップW4において配管温度が8℃未満であると判別されると再度ステップW3が実行され、8℃以上であると判別されると、ステップW5においてスイッチオフ信号を出力し、ステップW1に戻るように制御される。この状態は図8の時間t2 〜t3 に示す温度制御結果が得られる。
【0045】
前記ステップW1が実行され、外気温度が−2℃を越えると判別されるとルーチンVに戻りステッップV1が実行され、図8の時間t3 〜t4 に示すルーチンVの状態となる。
【0046】
図8に点線で示すグラフは従来の節電器を用いた凍結防止装置による温度制御の様子を示したものである。節電器は電源回路にサーモスタットを入れ、配管温度に関係なく外気温度でオンオフするものであり、外気温度が2℃に下がるとオンし、以後は配水管に取り付けたサーマルリードスイッチやサーもスイッチの検出温度が12℃で電源オフし、温度が6℃で電源をオンするものである。図8に示す第2実施の形態と比較すると、本発明の節電型凍結防止装置の節電効果は遥かに優れていることが分かる。
【0047】
因みに、前記図7のステップU1、U2、 ステップV1、V2、V3およびステップW1、W2の手順は、本発明の前記請求項4の処理順である。これらのステップは、外気温度センサーの取付け位置の不良や、取り付け後の状況の変化により、外気温度が適切に温度検出されない場合でも、凍結防止動作を実行させるものである。
【0048】
図9は第2の実施の形態の変形例である。この変形例は極寒地を対象にするものであり、外気温度に対応して変更する通電開始および通電停止設定温度を更にきめ細かく設定し、低温時の節電を図ったものである。
【0049】
即ち図9において、外気温度が2℃から−2℃の間は通電開始温度が2℃であるのに対し、通電停止温度は外気温度が2℃〜0℃の間は4℃で0℃〜−2℃の間は6℃、外気温度が−2℃〜−8℃の間は通電開始温度が4℃で、通電停止温度は−2℃〜−5℃の間が8℃で、−5℃〜−8℃の間が10℃、そして外気温度が−8℃〜−11℃の間は通電開始温度が6℃、外気温度が−11℃以下の場合は通電開始温度が8℃であるのに対し、通電停止温度は外気温度が−8℃以下は全て12℃としたものである。
【0050】
図10に示すフローチャートに示す第3の実施の形態は、図6に示す節電型凍結防止装置10aを使用し、第2実施の形態と異なる制御を行ったものである。図10に示すフローチャートがスタートすると、ステップX1において外気温度0℃以下が60分継続したか否かが判別され、60分以上であると判別されるとルーチンYのステップY1に移行し、60分未満であると判別されるとステップX2が実行される。
【0051】
ステップX2〜X5は図7のルーチンUのステップU2〜U5と同様な処理手順であるので説明を省略する。このステップX2〜X5による制御は図11の時間t1 〜t2 に示すルーチンXの制御状態を示す。
【0052】
前記ルーチンYに移行した場合は、ステップY1において外気温度が0℃以下であるか否かが判別され、否定的結果が得られると、ルーチンXに戻りステップX1が実行される。また肯定的結果が得られるとステップY2が実行される。
【0053】
ステップY2において外気温度が−2℃以下が60分継続したか否かが判別され、肯定的結果が得られるとルーチンZに移行しステップZ1が実行され、否定的結果が得られるとステップY3〜Y6が実行される。このステップは、図7におけるルーチンVのV3〜V6と同様の処理手順であるので説明を省略する。この処理は図11の時間t2 〜t3 のルーチンYの温度制御状態が得られる。
【0054】
そして前記ステップZ1が実行されると外気温度が−2℃以下であるか否かが判別され、否定的結果が得られるとルーチンYに移行してステップY1が実行され、肯定的結果が得られるとステップZ2が実行される。ステップZ2〜Z5は図7のステップW2〜W5と同様の処理手順であるので説明を省略する。ステップZ2〜Z5の処理は図11の時間t3 〜t4 のルーチンZと示した状態の制御が行われる。
【0055】
図12に示す節電型凍結防止装置10bは、1個の発熱体2に対して1個の通電制御部9を設けたものであり、通電制御部9にソケット9gを設け、これに別体とした発熱部(図示せず)を接続するようにし、外気温度検知部(図示せず)は通電制御部9のケーシング内に収納するようにしたものである。このようにすると使用上最も損傷の激しい発熱部の交換が可能になる。その他の部材は図1および図3において説明した部材と同様の部材には同じ符号を付して説明を省略する。
【0056】
図13に示す節電型凍結防止装置10cは、配管温度センサー3と発熱体2とを一体としたものである。配管温度センサー3を配置した部分は、発熱線を電線(いずれも図示せず)に変え、発熱部の温度を配管温度センサー3が検知しないようにしている。なお図13に示す符号12は発熱体2、配管温度センサー3などのリード線を束ねたワイヤー部であり、13は電源接続用リード線である。また、図2および図3に示す部材と同様の部材には同じ符号を付し説明を省略する。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の節電型凍結防止装置は、配管温度を検知し、通電停止した際の配管温度が下がる傾向を捕らえ、外気温度の変化に合わせた温度制御をするか、更に外気温度を検知し、外気温度の変化により設定温度を変更することで更にきめの細かい温度制御を行うことにより、凍結を防止しながら可及的に不要な電力消費を防止する事を可能にすることができた。
【0058】
また外気温度検知部が適切に外気温度を検知できない状態が生じたときには、 節電動作に優先して凍結防止動作が実行され、配水管の凍結事故を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用する凍結防止用発熱部を水道管に適用した状態を示す説明図である。
【図2】図1に使用した発熱部の構造の概要説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の節電型凍結防止装置の回路構成の概要を説明するブロック回路図である。
【図4】図3に示す節電型凍結防止装置の通電制御手順を示すフローチャート図である。
【図5】図3に示す節電型凍結防止装置の通電制御手順による制御温度の変化の様子を示すグラフ図である。
【図6】本発明の第2実施の形態および第3実施の形態に使用した節電型凍結防止装置の回路概要を示すブロック回路図である。
【図7】図6に示すブロック回路図を使用した第2実施の形態の通電制御手順を示すフローチャート図である。
【図8】図7に示す通電制御手順による温度制御と従来の節電器を用いた凍結防止装置の温度制御状態を示すグラフ図である。
【図9】第2実施の形態の変形例であり、極寒地における節電をよりきめ細かく設定する一例を示すグラフ図である。
【図10】図6に示すブロック回路図を使用した第3実施の形態の通電制御手順を示すフローチャート図である。
【図11】図10に示す通電制御手順による配管温度の変化の一例を示すグラフ図である。
【図12】本発明に使用する節電型凍結防止装置を一体型とした場合の一例を示す外観斜視図である。
【図13】図12と別の一体型とした節電型凍結防止装置の外観斜視図である。
【符号の説明】
2 発熱体(発熱部)
3 配管温度センサー(配管温度検知部)
9 通電制御部
9a 電力制御素子
9b マイクロコンピュータ
9c 通電表示部
9f 外気温度センサー(外気温度検知部)
Claims (4)
- 発熱部、配管温度検知部および通電制御部を備えた凍結防止装置において、前記発熱部は通電されると配管を加熱するように配置され、前記通電制御部は、前記配管温度検知部の検出温度が通電開始温度以下の温度であると発熱部に通電を開始し、検出温度が通電停止温度以上であると発熱部の通電を停止し、通電停止から次の通電開始までの経過時間が予め定めた時間以下であると、通電開始温度および通電停止温度の少なくともいずれか1つの設定温度を高くすることを特徴とする節電型凍結防止装置。
- 発熱部、配管温度検知部、外気温度検知部および通電制御部を備えた凍結防止装置において、前記発熱部は通電されると配管を加熱するように配置され、前記通電制御部は、配管温度検知部の検出温度が通電開始温度以下の温度であると発熱部に通電を開始し、検出温度が通電停止温度以上であると発熱部の通電を停止し、前記外気温度検知部の検出温度が予め定めた温度以下に下がるにしたがって、前記通電開始温度および通電停止温度の少なくともいずれか1つの設定温度を高くすることを特徴とする節電型凍結防止装置。
- 前記通電制御部は、前記外気温度検知部の検出温度が予め定めた温度以下の温度を一定時間継続すると、前記通電開始温度および通電停止温度の少なくともいずれか1つの設定温度を高くすることを特徴とする請求項2記載の節電型凍結防止装置。
- 前記配管温度検知部の検知温度が、予め設定された前記通電開始温度以下であることを検知すると、前記外気温度検知部の検知温度に関わらず前記発熱部への通電を開始するようにしたことを特徴とする請求項2または3記載の節電型凍結防止装置。
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