JP4148469B2 - 浄化水装置の運転制御装置、同方法および浄化水供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生活排水や井戸水等を浄化する浄化水装置等に関する。
従来、多くの水を使用する工場やホテル、学校等の施設では、外部から買い入れる水道水等の上水(市水)を抑えるため、生活排水や井戸水等の原水を再利用可能な浄化水に浄化する浄化水装置が利用される場合がある。
このような浄化水装置は、動力源として一般に電力を使用する。たとえば逆浸透膜(RO膜)を利用した浄化水装置は、原水を逆浸透膜に送り込むために電力駆動のポンプ等を備えている。
しかしながら、各種の施設で浄化水装置を備えると、浄化水装置が使用する電力のために電力使用量のピークが高くなってしまい、たとえば電力使用量のピークに応じて設定されることの多い電力単価が上がり、その結果、浄化水装置による水道費用の削減効果が相殺され、電力料金が高くついてしまう場合があった。
本発明は、電力料金の増加を抑えながら、水道費用も抑えることできる浄化水装置、ならびにその運転制御装置および同方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の手段を提供する。
(1)外部から受電する施設内に設けられ、電力を使用して原水を浄化処理する浄化水装置を運転制御する運転制御装置であって、前記施設が受電している受電電力量を検出する受電電力量検出手段と、検出した前記受電電力量に基づいて所定時間内の使用電力の積算量を予測する使用電力積算量予測手段と、前記浄化水装置が浄化した浄化水および外部から受け入れた上水を貯留する浄化水水槽の水槽水位を検出する水槽水位検出手段と、予測した前記使用電力の積算量が予め設定された使用電力量の上限を越えない範囲内で、前記水槽水位が予め設定された目標水位を確保するように前記浄化水装置を駆動制御する浄化水装置制御手段と、前記水槽水位が予め設定された下限水位を下回った場合には、外部から上水を受け入れる上水受入弁を開制御する上水受入弁制御手段と、を備えたことを特徴とする浄化水装置の運転制御装置。
(2)前記目標水位は、時間帯によって変化する目標水位パターンであることを特徴とする前項1に記載の浄化水装置の運転制御装置。
(3)前記目標水位パターンは、予め設定された複数のパターンから各日の特性に応じたパターンが採用されることを特徴とする前項2に記載の浄化水装置の運転制御装置。
(4)前記上水受入弁制御手段は、前記水槽水位が予め設定された下限水位を下回った場合に加え、外部から受け入れる上水について所定期間内の最低受入量を満たすように予め設定された上水受入パターンに応じて前記上水受入弁を開制御することを特徴とする前項1〜3のいずれかに記載の浄化水装置の運転制御装置。
(5)上水の受入量を検出する上水受入量検出手段を備え、前記上水受入弁制御手段は、前記所定期間の始期からの前記上水受入量の積算量が前記所定期間内の最低受入量を満たせば、当該所定期間中は、前記上水受入パターンに応じた前記上水受入弁の開制御を停止することを特徴とする前項4に記載の浄化水装置の運転制御装置。
(6)外部から受電する施設内に設けられ、電力を使用して原水を浄化処理する浄化水装置の運転制御装置による運転制御方法であって、前記施設が受電している受電電力量を検出し、検出した前記受電電力量に基づいて所定時間内の使用電力の積算量を予測し、前記浄化水装置が浄化した浄化水および外部から受け入れた上水を貯留する浄化水水槽の水槽水位を検出し、予測した前記使用電力の積算量が予め設定された使用電力量の上限を越えない範囲内で、前記水槽水位が予め設定された目標水位を確保するように前記浄化水装置を駆動制御し、前記水槽水位が予め設定された下限水位を下回った場合には、外部から上水を受け入れる上水受入弁を開制御することを特徴とする浄化水装置の運転制御方法。
(7)外部から受電する施設内に設けられた浄化水供給装置であって、電力を使用して原水を浄化処理する浄化水装置と、前記施設が受電している受電電力量を検出する受電電力量検出手段と、検出した前記受電電力量に基づいて所定時間内の使用電力の積算量を予測する使用電力積算量予測手段と、前記浄化水装置が浄化した浄化水を貯留する浄化水水槽と、外部から前記浄化水水槽に上水を受け入れる上水受入経路と、前記上水受入経路を開閉する上水受入弁と、前記浄化水水槽に貯留された水を配水する配水経路と、前記浄化水水槽の水槽水位を検出する水槽水位検出手段と、予測した前記使用電力の積算量が予め設定された使用電力量の上限を越えない範囲内で、前記水槽水位が予め設定された目標水位を確保するように前記浄化水装置を駆動制御する浄化水装置制御手段と、前記水槽水位が予め設定された下限水位を下回った場合には、前記上水受入弁を開制御する上水受入弁制御手段と、を備えたことを特徴とする浄化水供給装置。
前項1,6および7にかかる浄化水装置の運転制御装置、同方法および浄化水供給装置によれば、浄化水装置によって浄化水を得ることにより水道費用を抑えられる。また、この浄化水装置を、施設全体の使用電力量が予め設定された上限を越えない範囲内で運転制御するため、電力料金の増加を抑えることができる。さらに、こうして浄化水制御装置の運転を制限しながらも、浄化水水槽の水槽水位が下限水位を下回った場合には上水を受け入れるため、必要な水量を確実に確保することができる。
前項2にかかる浄化水装置の運転制御装置によれば、時間帯によって変動する電力使用パターン等に応じた目標水位パターンを予め適用することにより、浄化水装置が発動と停止を繰り返す事態等を未然に防止して、効率的に浄化水装置を運転制御することができる。、
前項3にかかる浄化水装置の運転制御装置によれば、曜日等の各日の特性に応じた適切な目標水位を設定して、効率的に浄化水装置を運転制御することができる。
前項4にかかる浄化水装置の運転制御装置によれば、確実に上水の最低受入量を満足することができる。
前項5にかかる浄化水装置の運転制御装置によれば、確実に上水の最低受入量を満足しながら、上水の受入量を抑えることができる。
以下、本発明にかかる浄化水供給装置について説明する。
図1は、本発明にかかる浄化水供給装置を模式的に示す全体構成図である。
図1に示すように、浄化水供給装置11は、外部から電力を受電する施設10内に設けられている。施設10が外部から受電する受電経路20は、施設10内の配電経路22を経て、浄化水供給装置11や、他の電気機器19…に電力を供給するようになっている。
このように施設10が外部から受電する受電電力の料金は、電力会社等との契約によるが、一般には、契約期間内に発生する一時的な消費電力の最大値(電力ピーク)と、契約期間中の消費電力の合計とに基づいて算出される。一時的な消費電力の最大値(電力ピーク)とは、契約期間(たとえば1年間)のうちで、所定時間(たとえば30分間)内に使用した電力の積算量の最大値(いわゆる電力デマンド)である。このため、一般に電力ピーク(電力デマンド)を低く抑えることにより電力料金が低減する場合が多い。
この施設10は、外部から、上水(市水)の供給を受ける上水受入経路40を有している。
このような上水の受け入れに関しては、衛生上の観点から、所定の最低受入量以上の上水を受け入れるように各自治体等から指導されている場合がある。具体的には、上水を受け入れるタンク内の水が新鮮に保たれるように、所定期間(たとえば1日間)にタンク内の水が2回以上入れ替わることが求められ、この結果、1日あたりの最低受入量がタンク容量の2倍とされている場合等がある。
こうして受け入れられる上水と、浄化水供給装置11によって浄化された浄化水は、浄化水供給装置11の配水経路35を経て、施設10内の各装置に分配されるようになっている。
浄化水供給装置11は、原水を再利用可能な浄化水に浄化する浄化水装置31を備えている。原水は、井戸や排水経路等の原水源30から得られるようになっており、原水槽32に一時的に貯留されてから、浄化水装置31に送られる。
この浄化水装置31は、たとえば、逆浸透膜を利用した浄化水装置として構成され、原水を受け入れて逆浸透膜に原水を送り込むためのポンプ等を備えている。このため、この浄化水装置31は、駆動するための駆動電力を要する。この駆動電力は、施設10が外部から受電した電力の一部が配電経路22および専用電力供給経路23を経て、浄化水装置31に送られるようになっている。
この浄化水装置31によって浄化された浄化水は、外部から上水受入経路40を経て受け入れられた上水(市水)とともに、浄化水水槽33に貯留されるようになっている。
浄化水水槽33には、その水槽水位を検出する水槽水位計(水槽水位検出手段)34が設けられている。この水槽水位計34によって検出される水槽水位情報は、後述するように、浄化水装置31の運転制御に用いられる。
施設10が外部から受電する受電経路20には、施設10が受電している受電電力量を監視する受電電力量計(受電電力量検出手段)21が設けられている。この受電電力計21によって検出される受電電力量情報は、後述するように、浄化水装置31の運転制御に用いられる。この受電電力計21は、浄化水供給装置11の一部をなしているとともに、浄化水装置31の運転制御装置の一部として機能する。
施設10が外部から上水の供給を受ける上水受け入れ経路40には、上水受入経路40を開閉する上水受入弁42と、施設10が受け入れた上水受入量を検出する上水受入量計(上水受入量検出手段)41とが設けられている。これら上水受入弁42および上水受入量計41は、浄化水供給装置11の一部をなしているとともに、上水受入量計41は、浄化水装置31の運転制御装置の一部として機能する。
このような構成の浄化水供給装置11は、浄化水装置31および上水受入弁42を運転制御する運転制御装置本体50を備えている。この運転制御装置本体50は、たとえば、CPU、RAMおよびROM等の記憶回路、ハードディスクドライブ等の記憶装置、キーボードやディスプレイ装置等の入出力装置等を備えたコンピュータから構成されている。この運転制御装置本体50は、機能的に、使用電力積算量予測手段51と、浄化水装置制御手段52と、上水受入弁制御手段53とを備えている。
使用電力積算量予測手段51は、受電電力計21によって検出された受電電力量情報に基づいて、この施設10全体における所定時間内の使用電力の積算量を予測するものである。所定時間内の使用電力の積算量とは、上述した電力料金の算出における電力ピーク(電力デマンド)と同様に、たとえば30分間の使用電力積算量である。
図2は、この使用電力積算量の予測手法の一例を示した説明図である。この例では、使用電力積算量予測手段51は、所定時間の始期(たとえば毎時0分と毎時30分)から現在まで連続的あるいは所定のサンプリング時間毎に検出された受電電力量を積算することにより、現在までの使用電力積算量を記憶している。また、現在の使用電力量と直前の使用電力量の変化率に基いて現在から所定時間の終期までの使用電力量の変化を予測し、これにより現在から終期までの使用電力積算量を予測する。そして、記憶している現在までの使用電力積算量と、予測した終期までの使用電力積算量を合計することによって、当該所定時間の使用電力積算量を予測する。
浄化水装置制御手段52は、施設10の使用電力量がその上限(電力デマンド)を越えない範囲内で、浄化水水槽33の水槽水位が目標水位を確保するように、浄化水装置31を駆動制御するものである。すなわち、この浄化水装置制御手段52は、施設10の使用電力量が電力デマンドを越えると予測される場合には、たとえ水槽水位が目標水位を確保できなくても、浄化水装置31の駆動を停止させ、あるいは出力を低下させる。このような制御ができるのは、後述するように上水によるバックアップによって施設10における必要水量を確保できるからである。
この浄化水装置制御手段52は、使用電力積算量予測手段51によって予測された当該所定時間における使用電力積算量と、予め設定された使用電力量の上限(電力デマンド)とを比較することにより、当該所定時間において使用電力量がその上限を越えるか否かを判断する。
なお、使用電力量の上限(電力デマンド)は、施設の運営管理者等によって予め設定され、浄化水装置制御手段52に与えられている。この使用電力量の上限は、たとえば浄化水装置31以外の電気機器による使用電力量の最大値等に基づき、施設の運営管理者等が目標値として設定したり、電力会社等との契約で定めた値をそのまま設定したりするなどすればよい。
また、この浄化水装置制御手段52は、水槽水位計34によって検出された浄化水水槽33の水槽水位と、予め設定された浄化水水槽33の目標水位とを比較することにより、浄化水装置31を駆動して新たに浄化水を製造すべきか否かを判断する。
この目標水位は、時間帯によって変化する目標水位パターンとして設定されている。この目標水位パターンは、当該施設10の使用電力および使用水量の時間帯による変動パターンの実績調査等に基づいて、施設の運営管理者等によって予め設定され、浄化水装置制御手段52に与えられる。さらに、この目標水位パターンは、曜日や祝祭日、季節、特別行事のある日等、各日の特性に応じて複数種類設定されている。
図3は、ある宿泊施設における使用電力と使用水量の変動パターンの例である。この宿泊施設では、使用電力量は昼と夜が多く、深夜から早朝は少ない。一方、使用水量も、昼と夜に多く、深夜から早朝は少ないという傾向が見いだせる。この施設において、使用水量に応じて浄化水装置31を駆動すれば、その駆動電力によって昼と夜の使用電力量のピークを押し上げてしまうことが予想される。なお、このような使用電力や使用水量は、特性の近似する日のデータを平均するなどにより、各日の特性毎のパターンが得られる。
図4は、各日の特性に応じた目標水位パターンの例であり、図4(a)は前記宿泊施設の平日用、図4(b)は同じく休前日用、図4(c)は同じく休日用である。
たとえば図4(a)の平日用の目標水位パターンによると、使用電力の多い昼頃まで高い目標水位を設定して十分な浄化水を準備しておき、使用電力が増加する昼頃は目標水位を下げて浄化水装置31の駆動を控えさせることにより、使用電力量のピークの押し上げが未然に防止されるようになっている。また、一旦、使用電力が減少する午後に再び高い目標水位を設定して十分な浄化水を準備しておき、使用電力が増加する夜は再び目標水位を下げて浄化水装置31の駆動を控えさせるようになっている。
このような時間帯によって変動する目標水位パターンを用いれば、使用電力量の上限(電力デマンド)が近いために浄化水装置31が発動と停止を繰り返す事態等を未然に防止して、効率的な運転制御を行うことが可能となる。さらに、各日の特性に応じて目標水位パターンを変更すれば、さらに効率的な運転制御を実現することができる。
以下、この浄化水装置制御手段52による浄化水装置31の駆動制御手順について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
この浄化水装置制御手段52は、適宜定めた各日の始期(たとえば午前3時)において、その日の特性に応じた目標水位パターンを採用し、設定する(ステップS12)。
そして、浄化水装置制御手段52は、水槽水位計34によって検出される現在の水槽水位がこの目標水位パターンによる目標水位に達しているかを判断し(ステップS14)、達しているなら(ステップS14でYES)、浄化水装置31の駆動を停止させる停止制御命令を発する(ステップS16)。
一方、水槽水位が目標水位に達していないなら(ステップS14でNO)、さらに、使用電力積算量予測手段51が予測した使用電力積算量が、予め設定された使用電力量の上限(電力デマンド)を越えるか否かを確認して(ステップS18)、上限を越えない場合にのみ(ステップS18でNO)、浄化水装置31を駆動させる駆動制御命令を発する(ステップS20)。上限を越える場合には(ステップS18でYES)、浄化水装置31を駆動させず、既に駆動している場合にはそれを停止させるべく、停止制御命令を発する(ステップS16)。
以下、その日の終期(たとえば午前3時)までステップS14以降が繰り返される。
上水受入弁制御手段53は、浄化水水槽33の水槽水位が所定の下限水位を下回った場合には上水受入経路40から上水を受け入れて、前記下限水位以上の水槽水位を確保するように、上水受入弁42を開閉制御するものである。すなわち、この上水受入弁制御手段53による上水の受け入れは、電力デマンドによる制約のために浄化水装置31によっては十分な水量が確保できない場合であっても、施設10における必要水量を確保するバックアップとして機能する。
この上水受入弁制御手段53は、水槽水位計34によって検出された浄化水水槽33の水槽水位と、予め設定された浄化水水槽33の下限水位とを比較することにより、上水受入弁42を開けて、上水受入によるバックアップを行うべきか否かを判断する。なお、下限水位は、施設の運営管理者等によって予め設定され、上水受入弁制御手段53に与えられており、図4に示すように、目標水位パターンによる目標水位より下側に設定されている。
また、上水受入弁制御手段53は、上水について衛生上の観点等から求められる所定の最低受入量以上の受入を確保するため、予め設定された上水受入パターンに応じた上水受入弁42の開閉制御も行う。
この上水受入パターンは、浄化水装置31のバックアップのための上水受け入れが発生しなかった場合でも、所定期間内(たとえば1日)の上水の最低受入量を確実に満足するように、施設の運営管理者等によって予め設定され、上水受入弁制御手段53に与えられている。
具体的には、上述した浄化水装置制御手段52の目標水位パターンと同様に、当該施設10の使用電力および使用水量の時間帯による変動パターンの実績調査等、さらに、浄化水装置31の駆動制御のための目標水位パターンに基づき、曜日や祝祭日、季節、特別行事のある日等、各日の特性に応じて複数種類設定されている。
図6は、各日の特性に応じた上水受入パターンの例であり、図6(a)は前記宿泊施設の平日用、図6(b)は同じく休前日用、図6(c)は同じく休日用である。
たとえば図6(a)の平日用の上水受入パターンによると、使用水量が多いが使用電力も多い昼頃や夜に上水を受け入れることにより、浄化水装置31の駆動を控えさせ、使用電力量のピークの押し上げが未然に防止されるようになっている。
さらに、上水受入弁制御手段53は、上水受入量計53によって検出される上水の受入量を、上水の最低受入量が算出される所定期間の始期から積算し、この積算量が所定期間内の最低受入量を満たせば、当該所定期間中は、前記上水受入パターンに応じた上水受入弁42の開閉制御を終了する。
すなわち、この上水受入弁制御手段53は、浄化水装置31のバックアップによる上水の受け入れにより、上水の最低受入量が確保されれば、それ以降は浄化水装置31のバックアップのための上水受入のみを行うようになる。これにより上水の最低受入量を確保しながらも、上水受入量を抑えて水道料金を抑えることができる。
以下、この上水受入弁制御手段53による上水受入弁42の開閉制御手順について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。
この上水受入弁制御手段53は、適宜定めた各日の始期(たとえば午前3時)において、その日の特性に応じた上水受入パターンを採用し、設定する(ステップS32)。この上水受入パターンを設定する始期は、上水の最低受入量が算出される所定期間(たとえば1日間)の始期と合わせられている。
上水受入パターンを設定した上水受入弁制御手段53は、既に上水受入の積算量が当該所定期間における最低受入量を満たしているかを判断し(ステップS34)、未だ満たしていない場合に限り(ステップS34でNO)、上水受入パターンに基づく上水受入時期であるかが判断される(ステップS36)。上水受入時期であれば(ステップS36でYES)、上水受入弁42に対して上水を受け入れる弁開指令が発せられる(ステップS40。
一方、浄化水装置31のバックアップを行ったことによって既に最低受入量を満たしている場合には(ステップS34でYES)、上水受入パターンに基づく上水受入は行わない(ステップS36をスキップ)。
上水受入パターンに基づく上水受入時期ではなかった場合(ステップS36でNO)あるいは既に上水の最低受入量を満たしていた場合(ステップS34でYES)、浄化水装置31のバックアップとしての上水受入の可否判断として、浄化水水槽33の水槽水位が、下限水位を下回っているか否かが判断される(ステップS38)。
この判断の結果、水槽水位が下限水位を下回っていれば(ステップS38でYES)、浄化水装置31のバックアップとして、上水受入弁42に対して上水を受け入れる弁開指令が発せられる(ステップS40)一方、水槽水位が下限水位を下回っていない場合には(ステップS38でNO)、上水受入弁42に対して上水受入を停止する弁閉指令が発せられる(ステップS42)。
上水受入パターンに基づく上水受入、または浄化水装置31のバックアップのために、弁開指令が発せられた場合には(ステップS40)、上水受入量計41によって上水の受入量が検出されるため、上水受入弁制御手段53は、この上水受入量を積算しておく(ステップS44)。
以上の一連の制御が当該所定期間の終期に至るまで繰り返され(ステップS46でNO)、所定期間の終期に至れば(ステップS46でYES)、次の所定期間の制御に移るため、上水を受け入れる度に積算してきた上水受入の積算量をリセットし(ステップS48)、ステップS32に戻る。
以上、本発明を一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で適宜変更することができる。具体的には、たとえば以下のように変更することができる。
(1)上記実施形態では、施設10が使用する電力はすべて外部から受電する構成としたが、施設10内にコージェネレーションシステムのような発電設備を備え、外部から受電する電力と併用するようにしてもよい。
(2)上記実施形態においては、浄化水装置制御手段52は、浄化水装置31の駆動と停止だけを制御するようにしたが、浄化水装置31の運転出力を段階的あるいは連続的に変化させる制御を行うようにしてもよい。この場合、たとえば水槽水位の目標水位(満水)からの不足の程度に応じて、浄化水装置31の運転出力を変化させることができる。
(3)上記実施形態においては、上水受入弁42は、開状態と閉状態とを切り替えるだけの構成を例示したが、上水受入量を段階的あるいは連続的に設定できるように、流量制御弁や、並列設置された複数の開閉弁から構成し、上水受入弁制御手段53は、上水受入弁42による上水受入流量を調整制御するようにしてもよい。
本発明にかかる浄化水供給装置を模式的に示す全体構成図である。 この使用電力積算量の予測手法の一例を示した説明図である。 ある宿泊施設における使用電力と使用水量の変動パターンの例である。 目標水位パターンの例である。 浄化水装置の制御手順を示すフローチャートである。 上水受け入れパターンの例である。 上水受入弁の制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 施設
11 浄化水供給装置
20 受電経路
21 受電電力量計(受電電力量検出手段)
30 原水源
31 浄化水装置
33 浄化水水槽
34 水槽水位計(水槽水位検出手段)
40 上水受入経路
41 上水受入量計(上水受入量検出手段)
42 上水受入弁
50 運転制御装置本体
51 使用電力積算量予測手段
52 浄化水装置制御手段
53 上水受入弁制御手段

Claims (7)

  1. 外部から受電する施設内に設けられ、電力を使用して原水を浄化処理する浄化水装置を運転制御する運転制御装置であって、
    前記施設が受電している受電電力量を検出する受電電力量検出手段と、
    検出した前記受電電力量に基づいて所定時間内の使用電力の積算量を予測する使用電力積算量予測手段と、
    前記浄化水装置が浄化した浄化水および外部から受け入れた上水を貯留する浄化水水槽の水槽水位を検出する水槽水位検出手段と、
    予測した前記使用電力の積算量が予め設定された使用電力量の上限を越えない範囲内で、前記水槽水位が予め設定された目標水位を確保するように前記浄化水装置を駆動制御する浄化水装置制御手段と、
    前記水槽水位が予め設定された下限水位を下回った場合には、外部から上水を受け入れる上水受入弁を開制御する上水受入弁制御手段と、
    を備えたことを特徴とする浄化水装置の運転制御装置。
  2. 前記目標水位は、時間帯によって変化する目標水位パターンであることを特徴とする請求項1に記載の浄化水装置の運転制御装置。
  3. 前記目標水位パターンは、予め設定された複数のパターンから各日の特性に応じたパターンが採用されることを特徴とする請求項2に記載の浄化水装置の運転制御装置。
  4. 前記上水受入弁制御手段は、前記水槽水位が予め設定された下限水位を下回った場合に加え、外部から受け入れる上水について所定期間内の最低受入量を満たすように予め設定された上水受入パターンに応じて前記上水受入弁を開制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浄化水装置の運転制御装置。
  5. 上水の受入量を検出する上水受入量検出手段を備え、
    前記上水受入弁制御手段は、前記所定期間の始期からの前記上水受入量の積算量が前記所定期間内の最低受入量を満たせば、当該所定期間中は、前記上水受入パターンに応じた前記上水受入弁の開制御を停止することを特徴とする請求項4に記載の浄化水装置の運転制御装置。
  6. 外部から受電する施設内に設けられ、電力を使用して原水を浄化処理する浄化水装置の運転制御装置による運転制御方法であって、
    前記施設が受電している受電電力量を検出し、
    検出した前記受電電力量に基づいて所定時間内の使用電力の積算量を予測し、
    前記浄化水装置が浄化した浄化水および外部から受け入れた上水を貯留する浄化水水槽の水槽水位を検出し、
    予測した前記使用電力の積算量が予め設定された使用電力量の上限を越えない範囲内で、前記水槽水位が予め設定された目標水位を確保するように前記浄化水装置を駆動制御し、
    前記水槽水位が予め設定された下限水位を下回った場合には、外部から上水を受け入れる上水受入弁を開制御する
    ことを特徴とする浄化水装置の運転制御方法。
  7. 外部から受電する施設内に設けられた浄化水供給装置であって、
    電力を使用して原水を浄化処理する浄化水装置と、
    前記施設が受電している受電電力量を検出する受電電力量検出手段と、
    検出した前記受電電力量に基づいて所定時間内の使用電力の積算量を予測する使用電力積算量予測手段と、
    前記浄化水装置が浄化した浄化水を貯留する浄化水水槽と、
    外部から前記浄化水水槽に上水を受け入れる上水受入経路と、
    前記上水受入経路を開閉する上水受入弁と、
    前記浄化水水槽に貯留された水を配水する配水経路と、
    前記浄化水水槽の水槽水位を検出する水槽水位検出手段と、
    予測した前記使用電力の積算量が予め設定された使用電力量の上限を越えない範囲内で、前記水槽水位が予め設定された目標水位を確保するように前記浄化水装置を駆動制御する浄化水装置制御手段と、
    前記水槽水位が予め設定された下限水位を下回った場合には、前記上水受入弁を開制御する上水受入弁制御手段と、
    を備えたことを特徴とする浄化水供給装置。

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