JP3230640B2 - 二次電池電力貯蔵システムの運転方法及びその装置 - Google Patents

二次電池電力貯蔵システムの運転方法及びその装置

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JP3230640B2
JP3230640B2 JP09273195A JP9273195A JP3230640B2 JP 3230640 B2 JP3230640 B2 JP 3230640B2 JP 09273195 A JP09273195 A JP 09273195A JP 9273195 A JP9273195 A JP 9273195A JP 3230640 B2 JP3230640 B2 JP 3230640B2
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、夜間に充電した電
力を、昼間の所定時間帯に放電して使用する二次電池電
力貯蔵システムの運転方法及びその装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】 一般に、この種の二次電池電力貯蔵シ
ステムでは、昼間の所定時間帯を通じて一定電力を平均
的に放電するロードレベリング運転(LL運転)と、所
定時間帯内の特定時間に高電力を集中的に放電するピー
クカット運転とに使い分けることが有効と考えられてい
る。
【0003】LL運転においては、一般に9時から17
時までの約8時間の時間帯を放電時間として、この時間
内で夜間に充電された電力容量をほぼ使い切る運転とな
る。従って、需要家がこのシステムを設置する場合、安
価な夜間電力を電力価値の高い昼間に利用することがで
きて、大きな経済的効果を得ることができる。また、電
力会社がこのシステムを系統内に設置する場合、負荷の
平準化を図ることができて、発電設備及び送変電設備を
縮小することができる。LL運転は、貯蔵電力を最も高
い効率で利用できるモードである。
【0004】一方、ピークカット運転においては、一般
に13時から16時までの特定の時間で、空調需要によ
る電力ピークを生じるため、この比較的短い時間内に前
記LL運転時の出力の2倍の高電力を放電して、ピーク
電力を賄う運転となる。ピークカット運転はLL運転に
比べると効率は低いが、電力会社が系統内に設置する場
合、夏場または冬場の空調需要によるピーク負荷に柔軟
に対応することができる。また、需要家が設置する場合
には、契約電力が下げられて電力料金を軽減することが
できる。
【0005】しかしながら、電池の容量は限られている
ので、一旦LL運転を行ってしまうと、ピークカット運
転が必要な時間に、その電池容量の多くを放電してしま
った状態にあり、ピークカット運転の可能な時間が制限
される。このため、その日にピークカット運転が必要に
なると予測される場合には、LL運転モードを最初から
ピークカット運転モードに切り換えておく必要がある。
ピークカット運転が必要でない場合には、高効率のLL
運転を行うことが経済効果上望ましい。従って、1日の
運転開始時点において、当日の運転モードをLL運転と
ピークカット運転とのいずれにするか予め選択しなけれ
ばない。
【0006】ところで、この種の二次電池電力貯蔵シス
テムは現在まだ実用化されていない。そのため、運転方
法は従来から知られていないが、例えばその日にどの程
度の電力ピークが発生するかを、経験者が気象条件、過
去の実績等に基づいて推定し、前日または当日の朝に、
必要に応じてLL運転モードからピークカット運転モー
ドに切り換える方法が考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、この二次
電池電力貯蔵システムの運転方法においては、データベ
ースや気象条件の解析が必要であるとともに、経験者が
それらを総合的に判断して、運転モードを選択する必要
がある。従って、この判断が技術的に困難で、運転モー
ドを適切に選択することができないという問題があっ
た。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、運転モードの選択を人為的判断によるこ
となく、自律的判断に基づいて適切に行うことができる
二次電池電力貯蔵システムの運転方法及びその装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1に記載の発明では、夜間に充電した電
力を、昼間の所定時間帯に放電して使用する二次電池電
力貯蔵システムの運転方法において、外気温度、負荷電
力及び負荷電力上昇率を検出し、それらの検出値に基づ
いて電力需要予測値を算出し、その電力需要予測値と設
定値とを比較して、予測値が設定値よりも小さいときに
は、前記時間帯を通じて一定電力を平均的に放電する運
転を行い、予測値が設定値よりも大きいときには、前記
時間帯内の特定時間に高電力を集中的に放電する運転を
行うものである。
【0010】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の運転方法において、前記電力需要予測値を算
出する際に、カレンダー上における該当日の空調負荷を
加味するものである。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明では、夜間
に充電した電力を、昼間の所定時間帯に放電して使用す
る二次電池電力貯蔵システムの運転装置において、外気
温度を検出する温度センサと、負荷電力及び負荷電力上
昇率を検出する電力センサと、両センサの検出値に基づ
いて電力需要予測値を算出する演算手段と、算出された
電力需要予測値と予め設定された設定値とを比較して、
予測値が設定値よりも小さいときには、前記時間帯を通
じて一定電力を平均的に放電する運転を行わせ、予測値
が設定値よりも大きいときには、前記時間帯内の特定時
間に高電力を集中的に放電する運転を行わせる制御手段
とを備えたものである。
【0012】
【作用】 請求項1及び請求項3に記載の発明において
は、二次電池電力貯蔵システムの運転に際して、温度セ
ンサにより外気温度が検出されるとともに、電力センサ
により負荷電力及び負荷電力上昇率が検出される。各セ
ンサからの検出値に基づいて、演算手段により電力需要
予測値が算出される。制御手段により電力需要予測値と
予め設定された設定値とが比較される。
【0013】そして、予測値が設定値よりも小さいとき
には、昼間の所定放電時間帯を通じて一定電力を平均的
に放電する運転モードが選択される。一方、予測値が設
定値よりも大きいときには、放電時間帯内の特定時間に
高電力を集中的に放電する運転モードが選択される。従
って、運転モードの選択を人為的判断によることなく、
自律的判断に基づいて適切に行うことができて、二次電
池電力貯蔵システムを効率的に運転することができる。
【0014】また、請求項2に記載の発明においては、
前記電力需要予測値が算出される際に、各センサからの
検出値のほかに、カレンダー上における休日などの該当
日の空調負荷も加味される。従って、これらの総合によ
り、運転モードの選択を一層適切に行うことができる。
【0015】
【実施例】 以下、この発明の一実施例を、図面に基づ
いて説明する。図1に示すように、二次電池電力貯蔵シ
ステム11は、ナトリウム−硫黄電池よりなる二次電池
12と交直変換装置13とを直列に接続して構成されて
いる。充放電回路14は遮断機15及びトランス16を
介して電力貯蔵システム11に接続され、この充放電回
路14にはトランス17を介して供給電源18が接続さ
れている。そして、夜間には供給電源18から充放電回
路14を介して電力貯蔵システム11の二次電池12に
電力が充電される。
【0016】複数の負荷19はそれぞれ遮断機20及び
トランス21を介して前記充放電回路14に接続されて
いる。そして、昼間の所定の時間帯、例えば9時から1
7時までの約8時間の時間帯で、電力貯蔵システム11
の二次電池12に充電されている電力が、充放電回路1
4を介して各負荷19に放電される。
【0017】CPU(中央処理装置)22は演算手段及
び制御手段を構成し、このCPU22にはROM(リー
ドオンリメモリ)23及びRAM(ランダムアクセスメ
モリ)24が接続されている。ROM23には二次電池
電力貯蔵システム11を複数の放電運転モードで動作さ
せるためのプログラム等が記憶されている。この運転モ
ードとしては、図2に示すように、ロードレベリング運
転(LL運転)モードと、ピークカット運転モードと、
低出力・ピークカット運転モードとがある。
【0018】LL運転モードは、9時から17時までの
8時間の時間帯を通じて、一定出力レベルL1の電力を
平均的に放電して、夜間に充電された電力容量をほぼ使
い切る運転である。ピークカット運転モードは、9時か
ら17時までの8時間の時間帯内で、特に空調需要によ
り電力ピークが生じる13時から16時までの特定の時
間において、LL運転時の出力レベルL1の2倍の高電
力を集中的に放電して、ピーク電力を賄う運転である。
低出力・ピークカット運転モードは、9時の時点で暫定
的にLL運転時の出力レベルL1の半分の低電力にて放
電を開始しておき、電力ピークが生じる13時の時点か
ら必要に応じてピークカット運転に切り換えて、LL運
転時の出力レベルL1の2倍の高電力を放電する運転で
ある。
【0019】前記RAM24には、気温に対応する評価
係数1、及び負荷電力上昇率に対応する評価係数2が記
憶されている。また、RAM24には、運転モードの選
択動作における予測電力の比較設定値Pm、ロードレベ
リング運転(LL運転)直前の運転モード選択動作にお
ける選択しきい値k1,k2、及びピークカット運転直
前の運転モード選択動作における選択しきい値k3が記
憶されている。さらに、RAM24には、カレンダー上
の各月日に対応して、ベース負荷P0、空調負荷P1及
び雑負荷P3が記憶されている。
【0020】入力装置25及び表示装置26は前記CP
U22に接続されている。そして、入力装置25からC
PU22に対して、前記評価係数1,2、比較設定値P
m、選択しきい値k1,k2,k3等の基礎データが予
めが入力される。また、表示装置26にはCPU22か
らの出力に基づいて、電力貯蔵システム11の放電運転
時における運転モードや電力値等が表示される。
【0021】温度センサ27は前記二次電池電力貯蔵シ
ステム11の放電運転時に外気温度T(t) 〔℃〕を検出
して、その検出データをCPU22に入力する。電力セ
ンサ28は充放電回路14に装設され、電力貯蔵システ
ム11の放電運転時に、負荷電力Px(t) 〔kW〕及び
負荷電力上昇率ΔPx(t) 〔kW/t〕を検出して、そ
れらの検出データをCPU22に入力する。
【0022】また、前記CPU22は、電力貯蔵システ
ム11から放電を開始する9時の直前において、カレン
ダー上における該当日の空調負荷P1、温度センサ27
からの外気温度T(t) の検出値、電力センサ28からの
負荷電力Px(t) 及び負荷電力上昇率ΔPx(t) の検出
値に基づいて、電力需要予測値Ppeakを算出する。そし
て、この電力需要予測値Ppeakを比較設定値Pmと比較
し、選択しきい値k1,k2に基づいて前記3つの運転
モードの内の1つの運転モードを選択する。
【0023】さらに、CPU22はピークカット運転モ
ード及び低出力・ピークカット運転モードの設定状態
で、電力ピークが発生し始める13時の直前に達したと
き、電力センサ28からの負荷電力Px(t) 及び負荷電
力上昇率ΔPx(t) の検出値に基づいて、電力需要予測
値Ppeakを算出する。そして、この電力需要予測値Ppe
akを比較設定値Pmと比較し、選択しきい値k3に基づ
いてピークカット運転の開始、またはLL運転と同等の
運転への切り換えを行う。
【0024】次に、前記のように構成された二次電池電
力貯蔵システムの運転装置について動作を説明する。さ
て、この二次電池電力貯蔵システム11において、夜間
に充電された電力の放電を開始する9時の直前になる
と、CPU22の制御により図5のフローチャートに示
す動作が実行される。すなわち、その日が営業日(電力
事業においては平日)か否か判別され、営業日でなくて
休業日(電力事業においては土曜日、日曜日及び祝日)
の場合には、LLモード運転または運転停止される(ス
テップS1〜S2)。なお、このLLモード運転か運転
停止かは、入力装置25により予め初期設定されてい
る。
【0025】一方、その日が営業日である場合には、運
転モードの選択動作が開始され、まずRAM24からカ
レンダー上における該当日のベース負荷P0、空調負荷
P1及び雑負荷P2が読み出される(ステップS3)。
また、温度センサ27により外気温度T(9:00)が検出さ
れるとともに、電力センサ28により負荷電力Px(9:0
0)及び負荷電力上昇率ΔPx(9:00)が検出される(ステ
ップS4〜S5)。そして、この空調負荷P1、外気温
度T(9:00)、負荷電力Px(9:00)及び負荷電力上昇率P
x(9:00)の検出値に基づいて、日中の電力需要予測値P
peakが演算される(ステップS6)。
【0026】すなわち、まず下記(1)式に従って、空
調負荷P1及び外気温度T(9:00)の検出値に基づき、日
中の空調需要の推定値PACが算出される。この算出に使
用される評価係数α1 は、外気温度に対応してRAM2
4に記憶されており、図3に示すように、外気温度の上
昇及び下降に従って大きくなっている。
【0027】PAC=α1 ・P1 ………(1)式 次に、下記(2)式に従って、この空調需要の推定値P
AC、ベース負荷P0及び雑負荷P2に基づき、電力需要
予測値Ppeakが算出される。
【0028】 Ppeak=PAC+P0+P2 ………(2)式 なお、この運転開始時においては、空調負荷P1以外の
ベース負荷P0及び雑負荷P2はほぼ立ち上がったもの
と考えて、空調需要を重視した算定が行われる。このた
め、実際の電力需要予測値Ppeakの算出は、負荷電力P
x(9:00)及び負荷電力上昇率ΔPx(9:00)の検出値を考
慮し、下記(3)式に従って行われる。この算出に使用
される評価係数α2 は、負荷電力上昇率に対応してRA
M24に記憶されており、図4に鎖線で示すように、負
荷電力上昇率の増大に伴って緩いカーブで大きくなって
いる。
【0029】 Ppeak=PAC+Px(9:00)・(1+α2 ) ………(3)式 その後、この電力需要予測値PpeakがRAM24に記憶
された比較設定値Pmと比較され、Ppeak/Pmが選択
しきい値k2よりも大きい場合には、図2(b)に示す
ピークカット運転モードが設定される(ステップS7〜
S8)。また、Ppeak/Pmが選択しきい値k2よりも
小さくて、選択しきい値k1よりも大きい場合には、図
2(c)に示す低出力・ピークカット運転モードにて、
暫定的に低出力レベル1/2・L1の放電が開始される
(ステップS9〜S10)。
【0030】さらに、Ppeak/Pmが選択しきい値k1
よりも小さい場合には、図2(a)に示すLL運転モー
ドにて、所定出力レベルL1の放電が開始される(ステ
ップS11)。なお、この運転モードの選択に際して、
比較設定値Pm及び選択しきい値k1,k2はRAM2
4に記憶されている。そして、例えばk1=0.8、k
2=0.9となるように設定されている。
【0031】次に、前記ピークカット運転モード及び低
出力・ピークカット運転モードの設定状態で、電力ピー
クが発生し始める13時の直前に達したときには、CP
U22の制御により図6のフローチャートに示す動作が
実行される。すなわち、まず電力センサ28により負荷
電力Px(13:00) 及び負荷電力上昇率ΔPx(13:00)が
検出される(ステップS12)。そして、この負荷電力
Px(13:00) 及び負荷電力上昇率ΔPx(13:00) の検出
値に基づいて、電力需要予測値Ppeakが演算される(ス
テップS13)。
【0032】この時点では空調負荷がほぼ立ち上がった
ものと考えられるため、実負荷電力を重視して電力需要
予測値Ppeakが求められる。そのため、この電力需要予
測値Ppeakの算出は、下記(4)式に従って、負荷電力
Px(13:00) 及び負荷電力上昇率ΔPx(13:00) の検出
値のみに基づき行われる。この算出に使用される評価係
数α2 は、負荷電力上昇率に対応してRAM24に記憶
されており、図4に実線で示すように、負荷電力上昇率
の増大に伴って急なカーブで大きくなっている。
【0033】 Ppeak=Px(13:00) ・(1+α2 ) ………(4)式 その後、この電力需要予測値PpeakがRAM24に記憶
された比較設定値Pmと比較され、Ppeak/Pmが選択
しきい値k3よりも大きい場合には、図2(b)及び
(c)に示すように、ピークカット運転が開始されて、
LL運転時の出力レベルL1の2倍の高電力が集中的に
放電される(ステップS14〜S15)。また、Ppeak
/Pmが選択しきい値k3よりも小さい場合には、ピー
クカット運転が不要であるとして、LL運転と同様に出
力レベルL1の所定電力の放電、または出力レベルL1
の2〜1倍の電力の4〜8時間率運転が開始される(ス
テップS16)。
【0034】なお、このLL運転と同様の運転にする
か、4〜8時間率運転にするかは、入力装置25により
予め初期設定されている。また、この運転状態の選択に
際して、選択しきい値k3はRAM24に記憶されてお
り、例えばk3=0.95に設定されている。
【0035】以上のように、この実施例の二次電池電力
貯蔵システムの運転装置においては、運転を開始する9
時の直前において、運転モードの選択を人為的判断によ
ることなく、自律的判断に基づいて適切に行うことがで
きる。従って、二次電池電力貯蔵システムを効率的に運
転することができる。
【0036】また、この朝の時点において、予測を誤っ
て不要にピークカット運転モードまたは低電力・ピーク
カット運転モードが設定されていたとしても、ピークカ
ット運転の開始直前に、その運転開始の必要性を最終判
断し、最適な運転を行うため、1サイクル/日の効率的
な運用を行うことができる。
【0037】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (a)LL運転モードで放電を開始した後、所定時分間
隔で外気温度、負荷電力及び負荷電力上昇率の検出値等
に基づいて、電力需要予測値Ppeakを算出し、比較設定
値Pmとの比較により、必要に応じてピークカット運転
の待機状態に随時移行できるように構成すること。 (b)工場、営業所、事務所などの負荷条件に応じて評
価係数α1 ,α2 を選択できるようにすること。 (c)夏期や冬期の運転実績に基づいて、評価係数
α1 ,α2 、比較設定値Pm、選択しきい値k1,k
2,k3等のデータを変更したり、補正したりするこ
と。 (d)単に瞬時的な外気温度だけでなく、外気温度上昇
率も合わせて考慮し、電力需要予測値を補正すること。
【0038】また、実施例又は別例より把握される技術
的思想について以下に述べる。 (1)高電力を集中的に放電する特定時間の直前に、外
気温度、負荷電力及び負荷電力上昇率を検出し、高電力
を集中的に放電する運転又は一定電力を平均的に放電す
る運転に切り換える請求項1に記載の二次電池電力貯蔵
システムの運転方法。このように構成すれば、二次電池
電力貯蔵システムをより効率的に運転することができ
る。 (2)当日の朝及び高電力を集中的に放電する特定時間
の直前に、外気温度、負荷電力及び負荷電力上昇率を検
出し、一定電力を平均的に放電する運転又は高電力を集
中的に放電する運転を行う請求項1に記載の二次電池電
力貯蔵システムの運転方法。このように構成すれば、二
次電池電力貯蔵システムを需要に応じて効率的に運転す
ることができる。 (3)当日の朝から高電力を集中的に放電する特定時間
の直前までに、前記一定電力より低い一定電力にて放電
を行う上記(1)に記載の二次電池電力貯蔵システムの
運転方法。この構成により、当日の朝から高電力を集中
的に放電する特定時間までと、その後の時間の需要に応
じた適切な運転を行うことができる。
【0039】
【発明の効果】 この発明は、以上のように構成されて
いるため、次のような効果を奏する。請求項1〜請求項
3に記載の発明によれば、運転モードの選択を人為的判
断によることなく、自律的判断に基づいて適切に行うこ
とができる。従って、二次電池電力貯蔵システムを効率
的に運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 二次電池電力貯蔵システムの運転装置の実施
例を示す回路図。
【図2】 その運転装置の運転例を示すグラフ。
【図3】 気温と評価係数との関係を示すグラフ。
【図4】 負荷電力上昇率と評価係数との関係を示すグ
ラフ。
【図5】 ロードレベリング運転直前のモード選択動作
のフローチャート。
【図6】 ピークカット運転直前のモード選択動作のフ
ローチャート。
【符号の説明】
11…二次電池電力貯蔵システム、12…二次電池、1
4…充放電回路、18…供給電源、19…負荷、22…
演算手段及び制御手段を構成するCPU、27…温度セ
ンサ、28…電力センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−233463(JP,A) 特開 平6−121470(JP,A) 特開 平8−140285(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/44 H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36 H02J 3/00 - 5/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夜間に充電した電力を、昼間の所定時間
    帯に放電して使用する二次電池電力貯蔵システムの運転
    方法において、 外気温度、負荷電力及び負荷電力上昇率を検出し、それ
    らの検出値に基づいて電力需要予測値を算出し、その電
    力需要予測値と設定値とを比較して、予測値が設定値よ
    りも小さいときには、前記時間帯を通じて一定電力を平
    均的に放電する運転を行い、予測値が設定値よりも大き
    いときには、前記時間帯内の特定時間に高電力を集中的
    に放電する運転を行う二次電池電力貯蔵システムの運転
    方法。
  2. 【請求項2】 前記電力需要予測値を算出する際に、カ
    レンダー上における該当日の空調負荷を加味する請求項
    1に記載の二次電池電力貯蔵システムの運転方法。
  3. 【請求項3】 夜間に充電した電力を、昼間の所定時間
    帯に放電して使用する二次電池電力貯蔵システムの運転
    装置において、 外気温度を検出する温度センサと、負荷電力及び負荷電
    力上昇率を検出する電力センサと、両センサの検出値に
    基づいて電力需要予測値を算出する演算手段と、算出さ
    れた電力需要予測値と予め設定された設定値とを比較し
    て、予測値が設定値よりも小さいときには、前記時間帯
    を通じて一定電力を平均的に放電する運転を行わせ、予
    測値が設定値よりも大きいときには、前記時間帯内の特
    定時間に高電力を集中的に放電する運転を行わせる制御
    手段とを備えた二次電池電力貯蔵システムの運転装置。
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