JP4147817B2 - 圧電フィルタ、およびそれを有する電子部品 - Google Patents

圧電フィルタ、およびそれを有する電子部品 Download PDF

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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/0023Balance-unbalance or balance-balance networks

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話等の通信装置の高周波数(RF、特にGHz帯以上)段に使用されるフィルタ機能を有すると共に、平衡−不平衡変換機能を備えた圧電フィルタ、およびそれを有するデュプレクサ等の電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話等の通信装置の高周波数(RF、特にGHz帯以上)段に使用されるフィルタが、優れた各特性を有する圧電共振子を用いて開発されてきた。上記の各特性とは、小型かつ軽量であり、耐振性や耐衝撃性に優れ、製品のバラツキが少なく信頼性に富んでおり、回路の無調整化が図れるため実装の自動化、簡略化が図れ、その上、高周波化を図っても、製造が容易なことである。
【0003】
上記圧電共振子としては、圧電基板の両面に電極をそれぞれ有し、上記各電極間での、圧電基板の厚み縦振動または厚みすべり振動を利用したものが挙げられる。このような圧電共振子の共振周波数は、圧電基板の厚さに反比例するため、圧電共振子を超高周波領域にて用いる場合、上記圧電共振子の圧電基板を極めて薄く加工する必要がある。
【0004】
しかしながら、圧電基板自体の厚さを薄くするのは、その機械的強度や取り扱い上の制限等から、基本モードでは数100MHzが実用上の高周波限界とされてきた。
【0005】
このような限界を広げるために、従来、圧電共振子の圧電体を薄膜にしてフィルタや共振器に用いることが提案されている(例えば、特開2001−168674号公報、公開日2001年6月22日)。
【0006】
このような圧電薄膜共振子では、薄膜支持部は微細加工技術を用いて薄くすることができ、圧電薄膜もスパッタリング等によって薄く形成できるので、数100MHz〜数1000MHzまで高周波特性を延ばす(限界を広げる)ことができる。
【0007】
また、▲1▼米国特許第6,323,744号公報(発行日:2001年11月27日)では、圧電共振子を用いたフィルタ回路が開示されている。上記フィルタ回路は、並列共振子と直列共振子とで構成したラダー型フィルタにおいて、並列共振子は上部GND電極と下部電極を備え、各上部GND電極から、独立した外部GNDにそれぞれつながるパス(path)を備えている。
【0008】
さらに、特開2000−269780号公報(公開日:2000年9月29日)には、4個の電極を2行2列のマトリクス上に配置し、同じ列の電極同士を1対とする電極対の1方を入力、他方を出力とした平衡型多重モード圧電フィルタが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、▲1▼米国特許第6,323,744号公報に記載の発明では、入力、出力端子が不平衡端子になっているから、最近主流になりつつある平衡入出力端子を有するIC等の電子部品に対応できないという問題があった。
【0010】
また、▲2▼特開2000−269780号公報においては、二つの定在波である、対称1次共振モードと反対称1次共振モードとを音響的に結合している。このため、入力端から入った電気信号は、一旦音響変換され、出力端まで音響伝播したあと、出力端で電気信号に変換される。このため、音響変換が2度行われることから、変換エネルギーロスが多くなり、挿入損失の増加が発生する。
【0011】
本発明は、挿入損失の増加を抑制しながら、平衡−不平衡変換が可能な圧電フィルタ及びそれを有する電子部品を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の圧電フィルタは、上記目的を達成するために、基板上に形成されている、少なくとも1層の圧電薄膜と、圧電薄膜を挟んで対向する第一電極および第二電極とを備えた圧電共振子が、複数、フィルタ機能を有するように設けられ、平衡信号と不平衡信号との間にて変換機能を有する平衡−不平衡変換部が、前記複数の圧電共振子の少なくとも1つに接続されて設けられていることを特徴としている。
【0013】
上記圧電フィルタにおいては、複数の各圧電共振子は、ラダー型に設けられていることが好ましい。
【0014】
上記構成によれば、圧電共振子を複数用いてフィルタ機能を実現しているので、上記各圧電共振子を、例えば、電気信号と機械振動への変換無にてフィルタ機能を有するラダー型に配置して、挿入損失を軽減できる。
【0015】
また、上記構成では、平衡−不平衡変換部を複数の圧電共振子に接続して設けたので、平衡入出力端子を有するIC等の電子部品に対応できる。それゆえ、上記構成は、挿入損失を低減しながら、平衡入出力にも対応できる。
【0016】
また、上記圧電フィルタにおいては、平衡−不平衡変換部は、2重モード型フィルタ、誘導型コイル、ラティス型フィルタ、バランおよびトランスバーサル型弾性表面波フィルタからなる群から選択された1つであることが望ましい。
【0017】
上記圧電フィルタでは、基板は、開口部もしくは凹部を有し、圧電薄膜の振動する部位は、開口部もしくは凹部上に形成されていることが好ましい。
【0018】
上記構成によれば、圧電薄膜の振動する部位を、開口部もしくは凹部上に形成したので、上記圧電薄膜の振動の抑制を軽減でき、よって、上記圧電薄膜のQを大きくできる。
【0019】
上記圧電フィルタにおいては、圧電共振子の一方の面上に絶縁膜が形成されていることが望ましい。
【0020】
上記構成によれば、圧電薄膜と、それを支持する絶縁膜との比を大きくできて、低次モードでの共振レスポンスを改善できるから、低次モードでの動作を安定化できる。
【0021】
また、上記構成では、圧電薄膜と絶縁膜とにおける、共振周波数の各温度特性を組み合わせて、それらの合計の温度特性をゼロに近づけることができ、動作時に昇温しても、特性の変化を低減できて、動作信頼性を向上できる。
【0022】
上記圧電フィルタでは、絶縁膜は、複数の互いに温度係数が異なる各絶縁薄膜を有していることが好ましい。
【0023】
上記構成によれば、圧電薄膜と絶縁膜とにおける、共振周波数の各温度特性を組み合わせて、それらの合計の温度特性をゼロに近づけることをより確実化でき、動作時に昇温しても、特性の変化をより確実に低減できて、動作信頼性をより向上できる。
【0024】
上記圧電フィルタにおいては、絶縁膜は、複数の互いに内部応力の発生機構が異なるものからなっていることが望ましい。
【0025】
上記構成によれば、絶縁膜を、複数の互いに内部応力の発生機構が異なるものとすることで、圧電薄膜と絶縁膜とにおける、各内部応力を相殺して、ほぼゼロに設定することが可能となるから、動作時の特性の変化をより確実に低減できて、動作信頼性をより向上できる。
【0026】
上記圧電フィルタでは、複数の各圧電共振子は、n次(nは2以上の整数)モードの厚み縦振動または厚みすべり振動に設定されていることが好ましい。
【0027】
上記構成によれば、複数の各圧電共振子をn次(nは2以上の整数)モードの厚み縦振動または厚みすべり振動に設定することで、高周波数化しても、複数の各圧電共振子の厚さを確保できて、製造の容易化が図れ、かつ、耐衝撃性や耐電力性の低下も抑制できる。
【0028】
その上、上記構成では、例えば2次モードの振動モードを用いることにより、圧電薄膜と絶縁膜とにおける、共振周波数の各温度特性を組み合わせて、それらの合計の温度特性をゼロに近づけることを容易化でき、動作時に昇温しても、特性の変化をより低減できて、動作信頼性もより向上できる。
【0029】
本発明の電子部品は、前記課題を解決するために、上記各圧電フィルタの何れかを有することを特徴としている。
【0030】
上記構成によれば、上記各圧電フィルタの何れかを有することによって、挿入損失を低減しながら、平衡入出力にも対応できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の圧電フィルタおよびそれを用いたDPXに係る実施の各形態を図1ないし図12に基づいて以下に説明する。
【0032】
(実施の第一形態)
本発明に係る実施の第一形態の圧電フィルタは、図1に示すように、ラダー型フィルタ1と、ラダー型フィルタ1に接続された2重モード型フィルタ(平衡−不平衡変換部)2とを支持基板(基板)10上に有している。ラダー型フィルタ1は、第1圧電薄膜共振子1aと第2圧電薄膜共振子1bとをラダー接続して有している。
【0033】
ラダー接続とは、第1圧電薄膜共振子1aと第2圧電薄膜共振子1bとがはしご形に接続されたものであり、不平衡端子4に対して、第1圧電薄膜共振子1aの一方の端子を直列に接続し、第2圧電薄膜共振子1bを第1圧電薄膜共振子1aの他方の端子と接地端子との間に接続、つまり並列に接続したものである。さらに、第1圧電薄膜共振子1aと第2圧電薄膜共振子1bとの組み合わせたL型フィルタを複数互いに直列に接続して用いてもよい。
【0034】
上記ラダー型フィルタ1では、第1圧電薄膜共振子1aの反共振周波数と、第2圧電薄膜共振子1bの共振周波数とが略一致すると共に、並列共振子である第2圧電薄膜共振子1bの共振周波数が、直列共振子である第1圧電薄膜共振子1aの共振周波数より低くなるように設定されている。
【0035】
これらの設定により、上記ラダー型フィルタ1においては、それぞれ減衰極となる第2圧電薄膜共振子1bの反共振周波数と第1圧電薄膜共振子1aの共振周波数と間に形成される通過域を高選択度なものにできる。よって、上記ラダー型フィルタ1は、上記通過域の両側に、上記各減衰極を含む阻止域をそれぞれ備えることになる。
【0036】
次に、ラダー型フィルタ1について、第1圧電薄膜共振子1aを例に挙げ、その製造方法によりさらに図2に基づき説明する。第1圧電薄膜共振子1aの製造方法では、まず、図2(a)および図2(b)に示すように、(1,0,0)のシリコンからなる支持基板10の両面に熱酸化やスパッタリング等により、二酸化シリコン(SiO2 )膜11、12をそれぞれ形成する。
【0037】
続いて、一方の面(裏面)側のSiO2 膜12に、(1,1,0)方向に平行な辺を有する方形の窓12aを形成し、この窓12aを備えたSiO2 膜12をマスクとして、TMAH液(テトラメチルアンモニウム水溶液)中で、約90℃で支持基板10のシリコンに対してエッチングを行う。
【0038】
このTMAH液は、エッチレートの結晶方位依存性が大きいので、エッチングの進行と共に、支持基板10の表面方向である(1,0,0)面10bと約55°の角度をなす(1,1,1)面10aが現れ、支持基板10に、その厚さ方向に貫通する開口部が形成される。
【0039】
上記エッチングは、表面側のSiO2 膜11に達すると停止する。このようにエッチングが、SiO2 膜11のところで完全に停止するため、スムースな(平滑な)共振子面が得られ、共振子全体の厚さもより正確に設定できる。
【0040】
その後、支持基板10に対して反対面側のSiO2 膜11上に、アルミナ(Al23 )膜13を真空蒸着またはスパッタリングにより形成して、SiO2 膜11およびAl23 膜13からなるダイヤフラムを作製する。よって、上記ダイヤフラムは、(1,1,1)面10aにより形成される支持基板10の開口部(空洞部)に面することになる。
【0041】
上記ダイヤフラムでは、SiO2 膜11が、正の共振周波数温度特性を有し、かつ、圧縮応力を発生するものである一方、Al23 膜13が、負の共振周波数温度特性を備え、かつ、引っ張り応力を発生するものである。
【0042】
続いて、上記ダイヤフラム上に、下部電極14、第一圧電薄膜としての酸化亜鉛(ZnO)膜15、および上部電極16を順次真空蒸着またはスパッタリングおよびエッチングにより形成して、第1圧電薄膜共振子1aが得られる。上記ZnO膜15は、負の共振周波数温度特性を備え、かつ、圧縮応力を発生するものである。
【0043】
このような第1圧電薄膜共振子1aでは、SiO2 膜11、Al23 膜13、下部電極14、ZnO膜15、および上部電極16の合計厚さを3μm程度に設定でき、ダイヤフラム(振動部)の面積を600μm×600μm程度に設定できる。
【0044】
また、第1圧電薄膜共振子1aと共振周波数が相違する第2圧電薄膜共振子1bについても、位置は異なるが同一の圧電薄膜としてZnO膜15を用い、下部電極や上部電極の大きさや厚さの設定を変えるだけで同様に作製できる。
【0045】
上記ラダー型フィルタ1では、振動モードは2次モードとなるように、SiO2 膜11の厚さ、Al23 膜13の厚さ、下部電極14の面積、ZnO膜15の厚さ、および上部電極16の面積が設定されていることが好ましい。これにより、上記ラダー型フィルタ1においては、共振周波数の温度係数(ppm/℃)をほぼゼロに設定することを容易化できる。
【0046】
さらに、上記ラダー型フィルタ1においては、所望する共振周波数の半波長にて共振するように、SiO2 膜11とAl23 膜13との合計厚さや、ZnO膜15の厚さをそれぞれ設定することが望ましい。これにより、上記ラダー型フィルタ1の振動モードを2次モードとすることをより確実化できる。
【0047】
その上、上記ラダー型フィルタ1では、下部電極14、ZnO膜15、および上部電極16は、圧電薄膜共振子がエネルギー閉じ込め型となるように設定されていることが好ましい。これにより、振動エネルギーが支持基板10中にダイヤフラムに沿って漏れることを防止して、Qの高い共振を生じさせることが可能となる。
【0048】
このように上記ラダー型フィルタ1は、絶縁膜(支持膜)であるSiO2 膜11およびAl23 膜13の厚さを非常に薄くできることから、100MHz以上の高周波で基本あるいは低次(例えば2次)のオーバトーンで動作する圧電薄膜共振子を実現できる。さらに、上記ラダー型フィルタ1においては、各膜の温度特性や内部応力を互いに相殺するように設定できるから、温度変化や内部応力による悪影響を回避できる。
【0049】
また、圧電薄膜共振子のダイヤフラム寸法を数百μm以下と非常に小さく、その制作プロセスが半導体集積回路のそれとコンパチブルであることから、集積回路内に組み込むことが可能である。さらに、上記圧電薄膜共振子は、数GHzでも弾性表面波装置(SAWデバイス)のようなサブミクロンのパターニングが不要であり、製造を容易化、簡便化できる。
【0050】
なお、上記ラダー型フィルタ1では、図1に示すように、L型の例を挙げたが、図3(a)および(b)に示すように、T型やπ型およびそれらの変形でもかまわない。
【0051】
また、上記ラダー型フィルタ1においては、ダイヤフラムが開口部に面する例を挙げたが、上記ダイヤフラムは、振動のQを劣化させる固体ではなく、空気等の気体に面していればよく、上記開口部に代えて、支持基板10に設けた凹部や、支持基板10との間に形成した空隙部に面するように設定してもよく、また圧電薄膜共振子を片持ばり構造や、オーバハング構造であってもよい。
【0052】
次に、前記2重モード型フィルタ2について説明する。
【0053】
2重モード型フィルタ2では、図1および図4に示すように、圧電基板(第二圧電薄膜)2aの両面上に、互いに対向する各電極2b、2dと、各電極2c、2eとがAl等から真空蒸着またはスパッタリングおよびエッチングにより形成されている。電極2bは、第1圧電薄膜共振子1aの他方の端子に接続されている。
【0054】
上記圧電基板2aは、前記のラダー型フィルタ1のZnO膜15と共用してもよいし、別に設けてもよいが、製造や構造を簡素化できることから、共用することが好ましい。
【0055】
電極2bと、電極2cとは、それぞれ帯状に、かつ互いに平行となるように形成されている。電極2dと、電極2eとは、それぞれ帯状に、かつ互いに平行となるように形成されている。
【0056】
電極2dは、接地端子に接続されている。各電極2c、2eは、それぞれ各平衡端子5、5に接続されている。互いに対面する各電極2b、2dと各電極2c、2eとは、互いに隣り合っており、電気的には互いに絶縁されている。
【0057】
これにより、各電極2b、2d、2c、2eの大きさや質量や、相互間の間隔を調整することで、ラダー型フィルタ1からの不平衡信号を平衡信号に変換して外部に出力したり、逆に、各平衡端子5、5からの平衡信号を、不平衡信号に変換してラダー型フィルタ1に出力したりできる。
【0058】
2重モード型フィルタ2は、図4ないし図6に示すように、1つの共振子である圧電基板2aにおいて、対称モード(Sモード)と斜対称モード(Aモード)の二つの共振を励起させ、ラダー型フィルタ1の1セクションに相当する特性を備え、厚み縦振動や厚みすべり振動を利用したものである。
【0059】
このような圧電フィルタでは、ラダー型フィルタ1の端子4は不平衡端子となり、2重モード型フィルタ2の各端子は各平衡端子5となる。なお、図2に示す、ラダー型フィルタ1、2重モード型フィルタ2は、電極(Alなど)、圧電薄膜(ZnOなど)、ダイヤフラム構成膜(Al23 、SiO2 など)から構成され、厚み縦振動で振動するが、材料はこれらに限ることなく、電極としてAu、Mo、Ta、Nbなど、圧電薄膜として、AlNやPZTやCdSなど、ダイヤフラム構成膜として、SiNなどでもよい。
【0060】
また、ラダー型フィルタ1や、2重モード型フィルタ2の振動モードは、厚みすべり振動、広がり振動、屈曲振動でもよい。
【0061】
以下に、上記実施の第一形態に係る圧電フィルタの効果について説明する。
【0062】
▲1▼フィルタ特性は、ラダー型フィルタ1と2重モード型フィルタ2とで決まるため、2重モード型フィルタのみにて構成されるフィルタに比べ、挿入損失を低減することができる。(ラダー型フィルタ1は音響結合により信号を伝播しているわけではないので、2重モード型フィルタに比べ挿入損失は小さい。)
▲2▼平衡出力と不平衡出力を有しているので、デュプレクサ(DPX)への応用が容易であり、ラダー型フィルタ1の端子を、不平衡信号であるアンテナ側、2重モード型フィルタの端子をICなど、平衡信号を扱う内部回路に接続するだけでよく、付加部品なしで、DPXを構成することができる。
【0063】
(実施の第二形態)
本発明の実施の第二形態に係る圧電フィルタは、図7に示すように、図1および図2に示す、第1および第2圧電薄膜共振子1a、1bを、L型にラダー接続したラダー型フィルタ1と、誘導型コイル(平衡−不平衡変換部)22とを有している。なお、以下の各実施の各形態では、上記実施の第一形態と同様の機能を有する部材については、同一の部材番号を付与して、その説明を省いた。
【0064】
本実施の第二形態の圧電フィルタでは、ラダー型フィルタ1の端子は不平衡端子4となり誘導型コイル22の端子は平衡端子5となる。誘導型コイル22は、同一基板上にある必要はなく、パッケージ、実装基板などに形成されていてもよい(作りこまれている、あるいは、誘導型コイル部品を搭載していてもよい)。
【0065】
このような圧電フィルタでは、フィルタ特性は、ラダー型フィルタ1で決まるため、2重モードフィルタのみ構成されるフィルタに比べ、挿入損失を低減することができる。
【0066】
さらに、上記圧電フィルタにおいては、平衡端子5と不平衡端子4とを有しているので、DPXへの応用が容易であり、ラダー型フィルタ1の端子をアンテナ側、誘導型コイル22の端子をICなど、内部回路に接続するだけでよく、付加部品なしで、DPX等の電子部品を構成することができる。
【0067】
(実施の第三形態)
本発明の実施の第三形態に係る圧電フィルタは、図8に示すように、図1および図2に示す第1および第2圧電薄膜共振子1a、1bをラダー接続したラダー型フィルタ1と、図2に示す第1圧電薄膜共振子1aと同様な圧電薄膜共振子32aをラティス(lattice)型に組み合わせたフィルタ(平衡−不平衡変換部)32とを備えている。よって、上記圧電フィルタにおいては、ラダー型フィルタ1の端子は不平衡端子4となり、上記フィルタ32の端子は平衡端子5となる。
【0068】
このような圧電フィルタでは、フィルタ特性は、ラダー型フィルタ1とラティス型のフィルタ32とで決まるため、2重モードフィルタのみ構成されるフィルタに比べ、挿入損失を低減することができる。
【0069】
上記圧電フィルタにおいては、平衡端子5と不平衡端子4とを有しているので、DPXへの応用が容易であり、ラダー型フィルタ1の端子をアンテナ側、フィルタ32の端子をICなど、内部回路に接続するだけでよく、付加部品なしで、DPXを構成することができる。
【0070】
(実施の第四形態)
本発明の実施の第四形態に係る圧電フィルタは、図9に示すように、図1に示すラダー型フィルタ1と、バラン(平衡−不平衡変換部)42とを有している。上記バラン42としては、例えば図10(b)〜(c)に示すように、セラミック多層型バランを用いることができる。
【0071】
セラミック多層型バランは、各GND42aを距離Tにて互いに平行に対面して有し、各GND42a間に、各ストリップ線路42b、42c、42dを備えている。ストリップ線路42bは、不平衡端子側であり、各GND42aとは電気的に絶縁されている。
【0072】
各ストリップ線路42c、42dは、直線上に並んで、かつ、ストリップ線路42bと距離Sにて互いに平行に対面して配置され、ストリップ線路42bの両端部に対応するそれぞれの端部にて各GND42aの一方とスルーホールを介して電気的に接続され、ストリップ線路42bの中央部に対応するそれぞれの端部から取り出された各平衡端子6、6を備えている。さらに、各ストリップ線路42c、42dは、ストリップ線路42bとの間にて、それぞれ1/4波長結合線路を形成するように設定されている。
【0073】
このようなバラン42の動作原理について、図10(a)に示す等価回路に基づき説明すると、一次側コイルとなるストリップ線路42bに入力された不平衡信号は、巻き数が相等しく互いに逆方向の2つの二次側コイルとなる各ストリップ線路42c、42dに誘導される。このとき、各端子6、6の各信号は互いに逆位相となり、各端子6、6間の電位は端子7とGND間の電位と等しくなる。つまり、端子7に入力された不平衡信号が各端子6、6に平衡信号として出力される。
【0074】
このような圧電フィルタでは、ラダー型フィルタ1の端子は不平衡端子4となり、バラン42からの端子は平衡端子5となる。バラン42は、同一基板上にある必要はなく、パッケージ、実装基板などに形成されていてもよい(作りこまれている、あるいはバラン部品を搭載してもよい)。
【0075】
このような圧電フィルタでは、フィルタ特性は、ラダー型フィルタ1で決まるため、2重モードフィルタのみ構成されるフィルタに比べ、挿入損失を低減することができる。
【0076】
その上、上記圧電フィルタにおいては、平衡出力と不平衡出力を有しているので、DPXへの応用が容易であり、ラダー型フィルタ1の端子をアンテナ側、バラン42の端子をICなど、内部回路に接続するだけでよく、付加部品なしで、DPXを構成することができる。
【0077】
(実施の第五形態)
本発明に係るDPXは、図11に示すように、ANT(アンテナ)に接続された整合回路52と、整合回路52と送信側端子(Tx)との間に設けられた送信側フィルタ53と、整合回路52と受信側端子(Rx)との間に設けられた受信側フィルタ54とを有している。送信側フィルタ53および受信側フィルタ54は、通過帯域が互いに相違するように設定されている。
【0078】
そして、送信側フィルタ53および受信側フィルタ54の少なくとも一方は、実施の第一形態に記載の圧電フィルタにより形成されていることが好ましい。なお、上記圧電フィルタは、実施の第二、第三、第四形態の何れかに示す圧電フィルタでもかまわない。送信側フィルタ53および受信側フィルタ54の少なくとも一方に、本発明の圧電フィルタを用いることで、肩の切れがよい、良好なフィルタ特性を有するDPXとすることが可能となる。肩の切れがよいとは、通過帯域の上下端から、所定の減衰量まで落とすのに必要な周波数間隔が小さいことである。
【0079】
圧電フィルタは、平衡端子と不平衡端子を有しているので、DPXへの応用が容易である。ラダー型フィルタ1の端子をアンテナ側、不平衡出力を平衡出力に変換する機能の端子をICなど、内部回路に接続するだけでよく、付加部品なしで、DPXを構成することができる
(実施の第六形態)
本発明の実施の第六形態に係る圧電フィルタは、図12に示すように、ラダー型フィルタ1と不平衡出力を平衡出力に変換する機能から構成されており、入出力端子は、それぞれ平衡端子である。本実施の形態では、不平衡出力を平衡出力に変換する機能として、2重モード型フィルタ2を示したが、前述の誘導型コイル22、ラティス型のフィルタ32、バラン42でもよく、それらの組み合わせでもよい。
【0080】
このような圧電フィルタは、入出力端子にそれぞれ平衡端子を有しているので、入出力端子が平衡端子であることを求める用途に対して用いることができる。
【0081】
さらに、他の平衡−不平衡変換部としては、トランスバーサル型弾性表面波フィルタを挙げることができる。
【0082】
【発明の効果】
本発明の圧電フィルタは、以上のように、圧電共振子が複数フィルタ機能を有するように設けられ、平衡信号と不平衡信号との間にて変換機能を有する平衡−不平衡変換部が、複数の圧電共振子に接続されて設けられている構成である。
【0083】
それゆえ、上記構成は、圧電共振子を複数用いてフィルタ機能を実現しているので、上記各圧電共振子を、例えば、電気信号と機械振動への変換無にてフィルタ機能を有するラダー型に配置して、挿入損失を軽減できる。
【0084】
さらに、上記構成では、平衡−不平衡変換部を複数の圧電共振子に接続して設けたので、平衡入出力端子を有するIC等の電子部品に対応できるから、挿入損失を低減しながら、平衡入出力にも対応できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一形態に係る圧電フィルタの概略ブロック図である。
【図2】上記圧電フィルタのラダー型フィルタを示すものであって、(a)は平面図、(b)は上記(a)のA−A’矢視断面図である。
【図3】上記ラダー型フィルタの各変形例を示すブロック図であって、(a)はT型、(b)はπ型を示す。
【図4】上記圧電フィルタの2重モード型フィルタに関する、各動作モードを示すための振動部分の断面図であって、(a)は対称モード(Sモード)、(b)は斜対称モード(Aモード)を示す。
【図5】上記2重モード型フィルタの等価回路図である。
【図6】上記2重モード型フィルタのフィルタ特性を示すグラフである。
【図7】本発明の実施の第二形態に係る圧電フィルタの概略ブロック図である。
【図8】本発明の実施の第三形態に係る圧電フィルタの概略ブロック図である。
【図9】本発明の実施の第四形態に係る圧電フィルタの概略ブロック図である。
【図10】上記圧電フィルタのバランを示すものであって、(a)は等価回路図、(b)は斜視図、(c)は概略構成図である。
【図11】本発明の電子部品としての、DPXの回路ブロック図である。
【図12】本発明の実施の第六形態に係る圧電フィルタの概略ブロック図である。
【符号の説明】
1 ラダー型フィルタ
1a、1b 圧電薄膜共振子
2 2重モード型フィルタ(平衡−不平衡変換部)

Claims (8)

  1. 基板上に形成されている、少なくとも1層の第一圧電薄膜と、該第一圧電薄膜を挟んで対向する第一電極および第二電極とを備えた圧電共振子がラダー接続されたラダー型フィルタと、
    平衡信号と不平衡信号との間にて変換機能を有するとともに、前記複数の圧電共振子の少なくとも1つに接続されている、第二圧電薄膜の両面上に互いに対向する電極が形成された2重モードフィルタとを備え、
    前記ラダー型フィルタの圧電共振子の第一圧電薄膜と、前記2重モードフィルタの第二圧電薄膜とは、同じ圧電薄膜を共用していることを特徴とする圧電フィルタ。
  2. 第一圧電薄膜の振動する部位は、基板側にて、空洞部上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧電フィルタ。
  3. 空洞部は、基板に設けられた開口部もしくは凹部により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の圧電フィルタ。
  4. 圧電共振子の一方の面上に絶縁膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の圧電フィルタ。
  5. 絶縁膜は、複数の互いに温度係数が異なる各絶縁薄膜を有していることを特徴とする請求項4に記載の圧電フィルタ。
  6. 絶縁膜は、複数の互いに内部応力の発生機構が異なるものからなっていることを特徴とする請求項4または5に記載の圧電フィルタ。
  7. 複数の各圧電共振子は、n次(nは2以上の整数)モードの厚み縦振動または厚みすべり振動に設定されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の圧電フィルタ。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載の圧電フィルタを有することを特徴とする電子部品。
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