JP4147762B2 - マイクロレンズ基板の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロレンズ基板の製造方法、マイクロレンズ基板、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および投射型表示装置に関するものである。更に詳しくは、マイクロレンズ基板を製造する際のアライメント技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶プロジェクタなどの投射型表示装置は、光源から照射された光をライトバルブとしての電気光学装置で光変調した後、前方へ拡大投射するように形成されている。電気光学装置の一例である液晶装置としては、表示品位を高めるためにアクティブマトリクス型の液晶装置が多く用いられている。
【0003】
アクティブマトリクス型の液晶装置では、図14に示すように、アクティブマトリクス基板10の側に、画素電極9aを備える画素がマトリクス状に形成されているとともに、各画素毎にTFT30(薄膜トランジスタ)などのアクティブ素子が形成されている。このようなアクティブマトリクス型の液晶装置は、高いコントラスト比を容易に得ることができる反面、各画素毎にTFT30や容量部などを作り込む必要があるため、十分な開口率を得ることが難しいという問題点がある。また、TFT30のチャネル領域やドレイン端に強い光が照射されると、光電流が発生し、TFT30の特性が変化する原因となる。
【0004】
そこで、液晶装置を構成する一対の基板のうち、光入射側に位置する対向基板200にブラックマトリクスなどと称せられる遮光膜23を形成して、コントラストの向上を図るとともに、TFT30に強い光が照射されるのを防止した構成が採用されている。また、対向基板200に多数の微少なマイクロレンズ500を形成し、各マイクロレンズ500によって、遮光膜23などにより反射、遮光されて損失していた入射光を各画素の開口部分に集光させることにより、透過光量を増大させ、開口率を向上させた場合と同様の効果を得る技術が採用されている。
【0005】
このようなマイクロレンズ500は、ガラスなどからなる第1の透明基板20の表面上に微少な凹曲面部26を形成した後、この凹曲面部26を、第1の透明基板20とは異なる屈折率を備えた透明材料210、例えば合成樹脂材料、あるいは無機ガラス材料によって充填することにより構成される。
【0006】
このような構成の対向基板200を製法するにあたって、従来は、詳しくは図16ないし図19を参照して説明するが、図15(A)に示すように、対向基板200を複数枚、切り出すことのできる大型基板に対して一括、露光を行ってマイクロレンズ500を形成するとともに、マイクロレンズ500の境界領域に遮光膜23を形成する。この際、マイクロレンズ500と遮光膜23との位置関係がずれると、透過光量の低下などが発生するので、大型基板にはアライメントマーク225が形成される。
【0007】
このような方法で対向基板200を製造するには、まず、図16(A)に示すように、大型の第1の透明基板20の表面全体にマスク材60を形成する。次に、図16(B)に示すように、シリコン膜60の表面全体に感光性樹脂70を塗布した後、所定のマスクパターンを備えた露光マスク80′を用いて感光性樹脂70を一括露光し、さらに現像を行なって、図16(C)に示すように、マスク材エッチング用開口部72を備えたレジストマスク71を形成する。次に、図16(D)に示すように、マスク材エッチング用開口部72からマスク材60に対してドライエッチングを行なうことにより、マスク材60に対して基板エッチング用開口部61を形成する。しかる後に、図16(E)に示すように、レジストマスク71を除去する。
【0008】
この際に、対向基板200として切り出される領域外でも、第1の透明基板20にエッチングを行って、マスク材60と同一のシリコン膜からなるアライメントマーク225を形成する。
【0009】
但し、後で行う工程でマスク材60を除去する際にアライメントマーク225が消失しないように、図17(F)に示すように、アライメントマーク225の表面には樹脂保護膜226を塗布しておく。なお、マイクロレンズ500を形成する側では基板に対するエッチングを行い、かつ、その後、マスク材60については除去する必要があるので、樹脂保護膜226は、アライメントマーク225およびその周辺のみに形成する。
【0010】
次に、図17(G)に示すように、マスク材60の基板エッチング用開口部61から第1の透明基板20の表面を等方的にエッチングし、凹曲面部26を形成する。
【0011】
次に、図17(H)に示すように、マスク材60をエッチング処理によって除去した後、樹脂保護膜226を除去する。
【0012】
このようにして表面上に多数の凹曲面部26を形成した第1の透明基板20に対しては、図17(I)に示すように、透明材料210を塗布して、透明材料210を凹曲面部26に充填するとともに、透明材料210を介して大型の第2の透明基板250を接着する。ここで用いる透明材料210としては、第1の透明基板20とは屈折率の異なる透明材料を用いる。このため、凹曲面部26を有する第1の透明基板20と、屈折率の異なる透明材料210との境界面によってマイクロレンズ500が構成される。
【0013】
次に、図17(J)に示すように、第2の透明基板250の表面に対して研削、研磨を行い、第2透明基板250の厚さを調整するとともに、その表面を平坦面とする。
【0014】
次に、図18(K)に示すように、第2の透明基板250の表面全体に蒸着法、スパッタリング法などを用いて遮光材料層230を形成する。
【0015】
次に、図18(L)に示すように、感光性樹脂80を塗布した後、所定のマスクパターンを備えた露光マスク90′を用いて感光性樹脂80を一括露光し、さらに現像を行なって、図18(M)に示すように、遮光材料層エッチング用開口部82を備えたレジストマスク81を形成する。この際、露光マスク90′については、アライメントマーク225を基準に位置合わせを行う。
【0016】
次に、図18(N)に示すように、遮光材料層エッチング用開口部82から遮光材料層230に対してエッチングを行った後、図19(O)に示すように、レジストマスク81を除去し、マイクロレンズ500の境界部分に遮光膜23を残す。
【0017】
このようにして形成した遮光膜23は、マイクロレンズ500を形成するためのマスク材60と同時形成されたアライメントマーク225を基準にその位置が規定されている。
【0018】
次に、図19(P)に示すように、遮光膜230の上層側に対向電極21などを形成した後、あるいは、さらにTFTアレイ基板を多数取りできる大型基板を貼り合わせた後、大型基板を単品の対向基板200のサイズに切断する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、対向基板200を製造するにあたって、図15(A)に示すような一括露光を採用する場合には、従来の方法でもよいが、1枚の大型基板からより多数の対向基板200を製造するには、従来の方法では以下のような問題点がある。
【0020】
すなわち、1枚の大型基板からより多数の対向基板200を製造しようとすると、大型基板としてより大きな基板を用いるため一括露光できないため、図15(B)に示すように、ステッパにより複数の領域毎に露光を行うことになるが、従来の方法でステッパによる露光を行うと、各露光領域毎にアライメントマーク225が形成されることになる。しかも、各アライメント225に対して樹脂保護膜226を形成する必要もある。このため、隣接する露光領域の間に無駄な領域を広く確保する必要が生じるため、大型基板のサイズの割には、1枚の大型基板から形成できる対向基板200の枚数が少ないものになってしまう。
【0021】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ステッパを用いても1枚の大型基板から多数のマイクロレンズ基板を製造することのでき、かつ、マイクロレンズと遮光膜とを高い位置精度で形成することのできるマイクロレンズ基板の製造方法、この方法で製造したマイクロレンズ基板、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および投射型表示装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、複数枚のマイクロレンズ基板が切り出される透明な第1の大型基板の表面に基板エッチング用マスクを形成する基板エッチング用マスク形成工程と、前記基板エッチング用マスクの開口から前記第1の大型基板の表面をエッチングして凹曲面部を形成する凹曲面部形成工程と、前記基板エッチング用マスクを除去する基板エッチング用マスク除去工程と、前記第1の大型基板とは異なる屈折率を備えた透明材料を前記凹曲面部に充填し、かつ、当該透明材料の表面側を平坦面とする透明材料充填工程と、前記平坦面の略全面に遮光材料層を形成する遮光材料層形成工程と、前記遮光材料層の表面に遮光材料層エッチング用マスクを形成する遮光材料層エッチング用マスク形成工程と、前記遮光材料層エッチング用マスクの開口から前記遮光材料層をエッチングして前記凹曲面部同士の境界領域に遮光膜を残す遮光材料層エッチング工程とを有するマイクロレンズ基板の製造方法において、前記基板エッチング用マスク形成工程の前に、前記第1の大型基板の表面にアライメントマークを形成するマーク形成工程を行い、前記基板エッチング用マスク形成工程および前記遮光材料層エッチング用マスク形成工程では、前記アライメントマークを基準にステッパにより感光性樹脂層の複数の領域毎に露光を行った後、現像することにより前記基板エッチング用マスクおよび前記遮光材料層エッチング用マスクを形成することを特徴とする。
【0023】
本発明では、第1の大型基板の表面に基板エッチング用マスクを形成する基板エッチング用マスク形成工程を行う前に、第1の大型基板の表面にアライメントマークを形成するマーク形成工程を行うため、それ以降、ステッパにより行う複数回の露光のいずれの際にも、このアライメントマークで露光マスクの位置合わせを行うことができる。従って、マイクロレンズの形成位置、および遮光膜の形成位置を共通のアライメントマークで規定できるので、マイクロレンズと遮光膜とを高い位置精度で形成することができる。また、アライメントマークは、基板エッチング用マスクの下層側に形成されるので、基板エッチング用マスクを除去するときに消失することがないので、アライメントマークの表面に樹脂保護膜を形成する必要もない。それ故、アライメントマークを形成するための領域として、大型基板の端部などに極めて狭い領域を確保しておけばよいので、大型基板に無駄な領域がほとんど発生しないので、ステッパを用いても1枚の大型基板から多数のマイクロレンズ基板を製造することができる。
【0024】
本発明において、前記透明材料充填工程では、例えば、前記透明材料を介して前記第1の大型基板に透明な第2の大型基板を貼り合わせた後、当該第2の大型基板の表面を研磨して前記平坦面を形成する。
【0025】
本発明において、前記基板エッチング用マスク形成工程では、例えば、前記第1の大型基板の表面にマスク材、および感光性樹脂層をこの順に形成した後、前記アライメントマークを基準にステッパにより感光性樹脂層の複数の領域毎に露光を行った後、現像することによりレジストマスクからなるマスク材エッチング用マスクを形成し、次に、当該開口形成マスクの開口から前記マスク材をエッチングして前記基板エッチング用マスクを形成する。
【0026】
また、本発明において、前記遮光材料層エッチング用マスク形成工程では、例えば、前記遮光材料層の表面に感光性樹脂層を形成した後、前記アライメントマークを基準にステッパにより感光性樹脂層の複数の領域毎に露光を行い、しかる後、現像することによりレジストマスクからなる前記遮光材料層エッチング用マスクを形成する。
【0027】
本発明において、前記マーク形成工程では、例えば、前記アライメントマークとして前記第1の大型基板の表面に凹部を形成する。この場合、前記マーク形成工程では、例えば、前記第1の大型基板の表面にマーク形成用マスクを形成した後、該マーク形成用マスクの開口から前記第1の大型基板の表面をエッチングして前記凹部を形成すればよい。
【0028】
また、本発明では、前記マーク形成工程では、前記アライメントマークとして前記第1の大型基板の表面に凸部を形成することもある。この場合、前記マーク形成工程では、例えば、前記第1の大型基板の略全面にマーク形成膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて前記マーク形成膜の表面にマーク形成用マスクを形成し、しかる後に当該マーク形成用マスクの開口から前記マーク形成膜をエッチングして前記凸部を形成すればよい。
【0029】
本発明において、前記マーク形成工程では、前記アライメントマークを形成した後、該アライメントマークの表面に保護膜を形成してもよい。この場合、前記保護膜を前記第1の大型基板の略全面、もしくはアライメントマーク部のみ選択的に透明保護膜として形成し、前記凹曲面部形成工程では、前記基板エッチング用マスクの開口から前記透明保護膜および前記第1の大型基板の表面、もしくは前記第1の大型基板の表面のみをエッチングすることが好ましい。このように構成すると、アライメントマークの表面を保護膜で覆った場合でも、保護膜の形成領域をアライメントマークが形成されている領域に限定する必要がないので、保護膜に対するパターニング工程を行う必要がない。あるいは、アライメントマーク部のみ選択的に保護膜を付けてもよい。
【0030】
本発明において、前記基板エッチング用マスクを形成するための前記マスク材は、多結晶シリコン膜あるいはアモルファスシリコン膜である。
【0031】
本発明において、前記第1の大型基板は、例えば、石英基板あるいはガラス基板である。
【0032】
本発明に係る方法で製造したマイクロレンズ基板は、例えば、電気光学装置において、別の基板との間に、液晶などの電気光学物質が保持するのに用いられる。
【0033】
このような電気光学装置は、投射型表示装置のライトバルブとして用いられる。投射型表示装置では、画像が拡大投射されるため、それに用いられる電気光学装置は、小型のものが用いられる。また、投射型表示装置では、電気光学装置に光源から強い光が入射するので、遮光膜が必要であり、かつ、十分な透過光量を確保する必要があるので、対向基板にマイクロレンズが形成される。従って、投射型表示装置のライトバルブ用電気光学装置に用いられるマイクロレンズ基板の製造に本発明を適用すると、その効果が顕著である。
【0034】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。以下の説明では、投射型表示装置のライトバルブとして用いた液晶装置に本発明を適用した例を説明する。
【0035】
(液晶装置の全体構成)
本発明を適用した液晶装置(電気光学装置)の全体構成について、図1および図2を参照して説明する。ここでは、駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶装置を例にとる。
【0036】
図1は、本発明を適用した液晶装置をTFTアレイ基板上に形成された各構成要素と共に、対向基板の側から見た平面図である。図2は、図1のH−H´の断面のうち、シール材で囲まれた領域内を抜き出して模式的に示した説明図である。なお、図2などにおいては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。また、図2においては、集光の様子を理解し易く描くために、マイクロレンズおよびTFTの位置関係を実際の配置関係とは異ならしめてある。
【0037】
図1および図2において、本形態の液晶装置1は、対向基板200と、TFTアレイ基板10(第3の透明基板)とが対向配置されて、シール材52によって貼り合わされている。また、シール材52で区画された領域内には、電気光学物質としての液晶50が保持されている。
【0038】
シール材52は、TFTアレイ基板10と、対向基板200とを貼り合わせてパネルとするための紫外線硬化樹脂や、熱硬化樹脂等からなり、TFTアレイ基板10上に塗布された後、TFTアレイ基板10と対向基板200とを重ねた状態で、紫外線照射や、加熱等により硬化させたものである。液晶装置1が投射型表示装置用のように小型で、拡大表示を行うものであれば、シール材52中には、両基板内の距離(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材(スペーサ)が配合される。また、液晶装置1が液晶ディスプレイや液晶テレビのように大型で等倍表示を行うものであれば、このようなギャップ材は、液晶50の中に点在させる場合もある。
【0039】
本形態の液晶装置1では、シール材52の形成領域の内側には、この領域に沿って画像表示領域10aを規定する見切り用の遮光膜53が対向基板200の側に形成されている。シール材52には、その途切れ部分によって液晶注入口108が形成され、この液晶注入口108は液晶の注入を終えた後、シール材52と同一あるいは異なる材料からなる封止材109で塞がれている。
【0040】
また、シール材52が形成された領域の外側の周辺領域には、データ線駆動回路101および外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って形成され、走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿って設けられている。さらに、TFTアレイ基板10の残る一辺には、画像表示領域10aの両側に設けられた走査線駆動回路104間をつなぐための複数の配線105が形成されている。さらにまた、対向基板200のコーナー部の少なくとも一箇所には、TFTアレイ基板10と対向基板200との間で電気的導通をとるための上下導通材106が設けられている。
【0041】
(画像表示領域の構成)
図3は、液晶装置1の画像表示領域10aを構成するマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路である。図4は、データ線、走査線、画素電極などが形成されたTFTアレイ基板において相隣接する画素の平面図である。図5は、図4のA−A′線に相当する位置での液晶装置の断面図である。
【0042】
図3に示すように、本形態の液晶装置1において、画像表示領域10aを構成するマトリクス状に形成された複数の画素は、画素電極9aを制御するためのTFT30がマトリクス状に複数形成されており、画素信号が供給されるデータ線6aがTFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしても良い。また、TFT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。画素信号9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、対向基板に形成された対向電極との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマリーホワイトモードであれば、印加された電圧に応じて液晶部分を透過する入射光の透過光量が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、印加された電圧に応じて液晶部分を透過する入射光の透過光量が増加し、全体として液晶装置1からは画像信号に応じたコントラストを持つ光が出射する。
【0043】
ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量35を付加する。この蓄積容量35によって、画素電極9aの電圧は、例えば、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ保持される。これにより、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い表示を行うことのできる液晶装置が実現できる。なお、蓄積容量35を形成する方法としては、容量を形成するための配線である容量線3bとの間に形成する場合、あるいは前段の走査線3aとの間に形成する場合もいずれであってもよい。
【0044】
図4において、液晶装置1のTFTアレイ基板10上には、マトリクス状に複数の透明な画素電極9a(点線で囲まれた領域)が各画素毎に形成され、画素電極9aの縦横の境界領域に沿ってデータ線6a(一点鎖線で示す)、走査線3a(実線で示す)、および容量線3b(実線で示す)が形成されている。
【0045】
図2および図5において、TFTアレイ基板10の基体は、石英基板や耐熱性ガラス板などの透明基板10bからなる。TFTアレイ基板10には画素電極9aが形成されており、画素電極9aは、たとえばITO(Indium TinOxide)膜等の透明な導電性膜からなる。TFTアレイ基板10において、各画素電極9aに隣接する位置には、各画素電極9aをスイッチング制御する画素スイッチング用のTFT30が形成されている。また、TFTアレイ基板10では、TFT30と平面的に重なる領域に、クロム膜などからなる遮光膜11aが形成されている。この遮光膜11aの表面側には層間絶縁膜12が形成され、この層間絶縁膜12の表面側にTFT30が形成されている。
【0046】
TFT30は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、半導体層1aには、シリサイド膜などからなる走査線3aからの電界によりチャネルが形成されるチャネル領域1a′、低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1c、高濃度ソース領域1d、並びに高濃度ドレイン領域1eが形成されている。また、半導体層1aの上層側には、この半導体層1aと走査線3aとを絶縁するゲート絶縁膜2が形成されている。
【0047】
TFT30の表面側には、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜4、7が形成されている。層間絶縁膜4の表面には、アルミニウム膜などからなるデータ線6aが形成され、このデータ線6aは、層間絶縁膜4に形成されたコンタクトホール5を介して高濃度ソース領域1dに電気的に接続している。層間絶縁膜7の表面には画素電極9aが形成され、この画素電極9aは、層間絶縁膜4、7およびゲート絶縁膜2に形成されたコンタクトホール8を介して高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続している。この画素電極9aの表面側にはポリイミド膜からなる配向膜16が形成されている。配向膜16は、たとえばポリイミド膜などの有機膜に対してラビング処理を行うことにより形成される。
【0048】
また、高濃度ドレイン領域1eからの延設部分1f(下電極)に対しては、ゲート絶縁膜2aと同時形成された絶縁膜(誘電体膜)を介して、走査線3aと同層の容量線3bが上電極として対向することにより、蓄積容量35が構成されている。ここで、容量線3bと遮光膜11aは、層間絶縁膜12に形成されたコンタクトホール13を介して電気的に接続している。
【0049】
TFT30は、好ましくは上述のようにLDD構造をもつが、低濃度ソース領域1b、および低濃度ドレイン領域1cに相当する領域に不純物イオンの打ち込みを行わないオフセット構造を有していてもよい。また、TFT30は、ゲート電極(走査線3aの一部)をマスクとして高濃度で不純物イオンを打ち込み、自己整合的に高濃度のソースおよびドレイン領域を形成したセルフアライン型のTFTであってもよい。また、本形態では、TFT30のゲート電極(走査線3a)をソース−ドレイン領域の間に1個のみ配置したシングルゲート構造としたが、これらの間に2個以上のゲート電極を配置してもよい。この際、各々のゲート電極には同一の信号が印加されるようにする。このようにデュアルゲート(ダブルゲート)、あるいはトリプルゲート以上でTFT30を構成すれば、チャネルとソース−ドレイン領域の接合部でのリーク電流を防止でき、オフ時の電流を低減することが出来る。これらのゲート電極の少なくとも1個をLDD構造或いはオフセット構造にすれば、さらにオフ電流を低減でき、安定したスイッチング素子を得ることができる。
【0050】
一方、対向基板200には、TFTアレイ基板10の画素電極9aと対向する各領域の各々にマイクロレンズ500が形成されており、対向基板200はマイクロレンズ基板として構成されている。ここで、マイクロレンズ500が形成された対向基板200は、第1の透明基板20と第2の透明基板250とが透明材料210で貼り合わされた貼り合わせ基板として構成されている。透明材料210は、マイクロレンズ500と異なる屈折率を有する光硬化性の接着剤からなり、対向基板200に形成された凹曲面部26に充填されていることにより、マイクロレンズ500は、集光レンズとしての機能を果たす。マイクロレンズ500はそれぞれ、入射した光をTFTアレイ基板10に形成されている画素電極9aのそれぞれに集光するようにマトリクス状に形成されている。
【0051】
対向基板200の側において、第2の透明基板250上には、マイクロレンズ500同士の境界領域(画素電極9a同士の境界領域に対向する領域)の各々に、ブラックマトリクスと称せられる遮光膜23が形成されている。
【0052】
また、対向基板200では、遮光膜23の上層側に、第2の透明基板250の全面にわたってITO膜からなる対向電極21が形成され、その表面には、スピンコート法により成膜されたポリイミド系材料からなる配向膜22が形成されている。この配向膜22も、たとえばポリイミド膜などの有機膜に対してラビング処理を行うことにより形成される。
【0053】
このように構成したTFTアレイ基板10と対向基板200とは、画素電極9aと対向電極21とが対面するように配置され、かつ、これらの基板間には、前記のシール材52(図1および図2を参照)により囲まれた空間内に電気光学物質としての液晶50が封入され、挟持されている。液晶50は、画素電極9aからの電界が印加されていない状態で配向膜により所定の配向状態をとる。液晶50は、例えば一種または数種のネマティック液晶を混合したものなどからなる。
【0054】
なお、対向基板200およびTFTアレイ基板10の光入射側の面あるいは光出射側には、使用する液晶50の種類、すなわち、TN(ツイステッドネマティック)モード、STN(スーパーTN)モード等々の動作モードや、ノーマリホワイトモード/ノーマリブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などが所定の向きに配置される。
【0055】
なお、ここに示す液晶装置1は、たとえば、後述する投射型表示装置(液晶プロジェクタ)において使用される。この場合、3枚の液晶装置1がRGB用のライトバルブとして各々使用され、各液晶装置1の各々には、RGB色分解用のダイクロイックミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになる。従って、前記した各形態の液晶装置1にはカラーフィルタが形成されていない。
【0056】
(TFT30に対する遮光構造)
このように構成した液晶装置1において、TFT30のチャネル領域やドレイン端などに強い光が照射されると、光電流が発生して、TFT30の特性が変化する原因となるが、TFTアレイ基板10では、TFT30のチャネル領域1a′やドレイン端などを覆うようにデータ線6aが形成されている。このため、対向基板200の側から入射した強い光(L1で示す)をデータ線6aで遮ることができるので、TFT30のチャネル領域1a′やドレイン端に強い光が届かない。
【0057】
また、投射型表示装置では、液晶装置から出射された光が背後の光学部品で反射し、戻り光(矢印L2で示す)として再び、TFTアレイ基板10の側から入射する場合がある。また、複数の液晶装置1をプリズム等を介して組み合わせて1つの光学系を構成した場合に、他の液晶装置1からプリズム等を突き抜けてくる光などがTFT30に入射することもある。それでも、本形態では、TFTアレイ基板10を裏面側(光出射側)からみてTFT30と重なる領域には、クロム膜からなる遮光膜11aが形成されているため、戻り光L2などがTFT30に入射するの未然に防ぐことができる。
【0058】
一方、対向基板200には、隣接する画素電極9a同士の境界領域に対向する位置に遮光膜23を形成し、投射画像のコントラストの向上を図るとともに、対向基板200の側から入射する強い光(L1で示す)がTFT30のチャネル領域1a′やドレイン端などに届くのを防止している。
【0059】
さらに、本形態では、対向基板200において画素電極6aと対向する各領域の各々にマイクロレンズ500を形成し、マイクロレンズ500によって、矢印L11で示すように、遮光膜23やTFT30などにより遮光されて損失していた入射光を各画素の開口部分に集光させることにより、透過光量を増大させるとともに、TFT30のチャネル領域1a′やドレイン端などに強い光が照射されることを防止している。このため、明るくて品位の高い画像を表示できるとともに、液晶装置1の信頼性が高い。
【0060】
(対向基板の製造方法)
図6は、対向基板200の製造方法を示す説明図である。図7ないし図11は、この対向基板200の製造方法を模式的に示す工程断面図である。
【0061】
対向基板200(マイクロレンズ基板)を製造するにあたって、本形態では、図6に示すように、対向基板200を複数枚、切り出すことのできる大型基板に対して、ステッパを用いて複数の領域毎に露光を行って各レジストマスクを形成することにより、マイクロレンズ500や遮光膜23を形成していく。ここで、マイクロレンズ500と遮光膜23との位置関係がずれると、透過光量の低下などが発生するので、本形態では、以下に詳述するように、大型基板の端部に共通のアライメントマーク220を形成しておき、ステッパによる露光の際には、いずれのショットにおいてもアライメントマーク220を基準に露光マスクの位置合わせを行う。
【0062】
図7ないし図11を参照して、アライメントマーク220の形成方法、およびこのアライメントマーク220を基準にマイクロレンズ500およ遮光膜23を形成していく方法を説明する。なお、以下の説明では、図2および図5との対応がわかりやすいように、製造工程中、透明な大型基板についても第1の透明基板20および第2の透明基板250として説明する。
【0063】
本形態では、まず、図7(A)に示すように、マーク形成工程において、大型の第1の透明基板20(透明な第1の大型基板)の表面全体に感光性樹脂層85を形成した後、所定のマスクパターンを備えた露光マスク88を用いて感光性樹脂85を露光し、さらに現像を行なって、図7(B)に示すように、アライメントマーク形成用開口部86を備えたレジストマスク87(マーク形成用マスク)を形成する。次に、図7(C)に示すように、レジストマスク87のアライメントマーク形成用開口部86から第1の透明基板20をエッチングした後、レジストマスク87を除去し、図7(D)に示すように、第1の透明基板20の表面に凹部からなるアライメントマーク220を形成する。
【0064】
次に、図8(E)に示すように、基板エッチング用マスク形成工程において、多結晶シリコン膜あるいはアモルファスシリコン膜からなるマスク材60(基板エッチング用マスク)を形成する。このマスク材60は、CVD法等によって形成できる。次に、図8(F)に示すように、マスク材60の表面全体に感光性樹脂70を塗布した後、所定のマスクパターンを備えた露光マスク80(ステッパ)を用いて感光性樹脂70を露光し、さらに現像を行なって、図8(G)に示すように、マスク材エッチング用開口部72を備えたレジストマスク71(マスク材エッチング用マスク)を形成する。
【0065】
この際、露光マスク80の位置合わせはいずれのショットにおいても、アライメントマーク220を基準に行う。
【0066】
次に、図8(H)に示すように、マスク材エッチング用開口部72からマスク材60に対してドライエッチングといった異方性エッチング処理を行なうことにより、マスク材60に対して基板エッチング用開口部61を形成する。しかる後に、図8(I)に示すように、レジストマスク71を除去する。
【0067】
次に、図9(J)に示すように、凹曲面部形成工程において、マスク材60の基板エッチング用開口部61から第1の透明基板20の表面を等方的にエッチングし、凹曲面部26を形成する。このエッチング処理は、フッ酸を主体とするエッチング液を用いたウエットエッチングである。
【0068】
次に、図9(K)に示すように、基板エッチング用マスク除去工程において、マスク材60をエッチング処理によって除去する。このエッチング処理には、マスク材60を除去可能で、かつ、第1の透明基板20に影響をほとんど与えない方法、例えば50℃以上に加熱した10%程度のテトラメチル水酸化アンモニウム水溶液などによるウエットエッチングが行われる。
【0069】
このようにして表面上に多数の凹曲面部26を形成した第1の透明基板20に対しては、図9(L)に示すように、透明材料充填工程において、透明材料210を塗布して、透明材料210を凹曲面部26に充填するとともに透明材料210を介して大型の第2の透明基板250(透明な第2の大型基板)を接着する。
【0070】
ここで用いる透明材料210としては、第1の透明基板20とは屈折率の異なる透明材料であればよい。例えば、透明な樹脂材料、特に、ペースト状などの液状で容易に硬化できるものが取り扱い上、及び製造工程上好ましく、また、透明基板20や第2の透明基板250に対して強い接着力を有するものが好ましい。これらの透明材料210が熱硬化性又は光硬化性を有する場合、第1の透明基板20と第2の透明基板250とを透明材料210を介して重ね合わせた後、加熱工程若しくは光照射工程を行なって透明材料210を硬化させる。この工程により、透明材料210が凹曲面部26内に充填されるため、凹曲面部26を有する第1の透明基板20と、屈折率の異なる透明材料210との境界面によって、マイクロレンズ500が構成される。
【0071】
次に、図9(M)に示すように、第2の透明基板250を研削、研磨などによって薄く形成する。これは、第2透明基板250の厚さと画素ピッチで決まるレンズの焦点距離を液晶層中に位置するように設定するためである。予め、第2の透明基板250を厚くしておくのは、図9(L)に示す工程で、第1の透明基板20と第2の透明基板250との接着工程を容易に行うとともに、この薄肉化工程において第2の透明基板250の表面を平滑化する狙いもある。
【0072】
次に、図10(N)に示すように、遮光材料層形成工程において、第2の透明基板250の表面全体に蒸着法、スパッタリング法などを用いて遮光材料層230を形成する。
【0073】
次に、図10(O)に示すように、遮光材料層エッチング用マスク形成工程において、感光性樹脂80を塗布した後、所定のマスクパターンを備えた露光マスク90(ステッパ)を用いて感光性樹脂80を露光し、さらに現像を行なって、図10(P)に示すように、遮光材料層エッチング用開口部82を備えたレジストマスク81(遮光材料層エッチング用マスク)を形成する。
【0074】
この際、露光マスク90の位置合わせはいずれのショットにおいても、アライメントマーク220を基準に行う。
【0075】
次に、図10(Q)に示すように、遮光材料層エッチング工程において、遮光材料層エッチング用開口部82から遮光材料層230に対してエッチングを行った後、図11(R)に示すように、レジストマスク81を除去し、マイクロレンズ500の境界部分に遮光膜23を残す。
【0076】
次に、図11(S)に示すように、遮光膜230の上層側に対向電極21などを形成した後、あるいは、TFTアレイ基板を多数取りできる大型基板を貼り合わせた後、大型基板を単品の対向基板200のサイズに切断する。
【0077】
このように、本形態では、大型の第1の透明基板20の表面に基板エッチング用マスクを形成する基板エッチング用マスク形成工程を行う前に、第1の透明基板20の表面にアライメントマーク220を形成するマーク形成工程を行うため、それ以降、ステッパ(露光マスク80、90)により行う複数回の露光のいずれの際にも、このアライメントマーク220でステッパ(露光マスク80、90)の位置合わせを行うことができる。従って、マイクロレンズ500の形成位置、および遮光膜23の形成位置を共通のアライメントマーク220で規定できるので、マイクロレンズ500と遮光膜23とを高い位置精度で形成することができる。
【0078】
また、アライメントマーク220は、基板エッチング用マスク材60の下層側に形成されるので、基板エッチング用マスク材60を除去するときに消失することがないので、アライメントマーク220の表面に樹脂保護膜を形成する必要もない。それ故、アライメントマーク220を形成するための領域として、大型の第2の透明基板20の端部などに極めて狭い領域を確保しておけばよいので、大型基板に無駄な領域がほとんど発生しない。それ故、ステッパを用いても1枚の大型基板から多数の対向基板200(マイクロレンズ基板)を製造することのできる。
【0079】
特に、本形態の製造方法は、後述する投射型表示装置のライトバルブとして用いられる液晶装置1の対向基板200を製造するのに適している。すなわち、投射型表示装置では、画像が拡大投射されるため、それに用いられる液晶装置1は、小型のものが用いられるので、大型基板にステッパを用いて露光を行って1枚の大型基板から多数枚の対向基板200を形成するのに適している。また、投射型表示装置では、液晶装置1に光源から強い光が入射するので、遮光膜23が必要であり、かつ、十分な透過光量を確保する必要があるので、対向基板200にマイクロレンズ500が形成されるからである。
【0080】
[その他の実施の形態]
なお、上記形態では、第1の透明基板20の表面をエッチングして凹部からなるアライメントマーク220を形成し、その表面に保護膜などを形成しなかったが、図12(A)に示すように、マーク形成工程において、アライメントマーク220を形成した後、その表面に保護膜221を形成してもよい。この場合、保護膜221については、大型の第1の透明基板20の略全面にシリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜などの透明材料から形成し、この透明な保護膜221については、凹曲面部形成工程において、基板エッチング用マスクの開口から第1の透明基板の表面と一緒にエッチングすることが好ましい。このように構成すると、アライメントマーク220の表面を保護膜221で覆った場合でも、保護膜221の形成領域をアライメントマーク220が形成されている領域に限定する必要がないので、保護膜221に対するパターニング工程を行う必要がない。
【0081】
また、上記形態では、第1の透明基板20の表面をエッチングして凹部からなるアライメントマーク220を形成したが、図12(B)に示すように、大型の第1の透明基板20の表面に凸部からなるアライメントマーク220を形成してもよい。このような凸部からなるアライメントマーク220を形成するには、マーク形成工程において、第1の透明基板20の略全面に多結晶シリコン膜やアモルファスシリコン膜、または各種合金膜などといったマーク形成膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてマーク形成膜の表面にマーク形成用マスク(レジストマスク)を形成し、しかる後に、このマーク形成用マスクの開口からマーク形成膜をエッチングして凸部からなるアライメントマーク220を形成すればよい。
【0082】
また、凸部からなるアライメントマーク220を形成した場合は、図12(D)に示すように、マーク形成工程において、アライメントマーク220を形成した後、その表面に保護膜221を形成する必要がある。この場合、保護膜221については、大型の第1の透明基板20の略全面にシリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜などの透明材料から形成し、この透明な保護膜221については、凹曲面部形成工程において、基板エッチング用マスクの開口から第1の透明基板の表面と一緒にエッチングすることが好ましい。このように構成すると、アライメントマーク220の表面を保護膜221で覆った場合でも、保護膜221の形成領域をアライメントマーク220が形成されている領域に限定する必要がないので、保護膜221に対するパターニング工程を行う必要がない。あるいはアライメントマーク部のみ選択的に保護膜を付けてもよい。
【0083】
[投射型表示装置の構成]
図13は、本発明を適用した液晶装置1をライトバルブとして用いた投射型表示装置(プロジェクタ)の光学系を示す概略構成図である。
【0084】
この図に示されるように、プロジェクタ1100の内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、内部に配置された3枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離されて、各原色に対応するライトバルブ100R、100Gおよび100Bにそれぞれ導かれる。ここで、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bの構成は上述した液晶装置1と同様であり、画像信号処理回路(図示省略)から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。また、B色の光は他のR色やG色と比較すると、光路が長いので、その損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123および出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。
【0085】
このように構成した投射型表示装置において、ライトバルブ100R、100G、100Bによってそれぞれ変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112において、R色およびB色の光は90度に屈折する一方、G色の光は直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン1120にカラー画像が投射されることとなる。
【0086】
なお、ライトバルブ100R、100Gおよび100Bには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、上述したようにカラーフィルタを設ける必要はない。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、第1の大型基板の表面に基板エッチング用マスクを形成する基板エッチング用マスク形成工程を行う前に、第1の大型基板の表面にアライメントマークを形成するマーク形成工程を行うため、それ以降、ステッパにより行う複数回の露光のいずれの際にも、このアライメントマークで露光マスクの位置合わせを行うことができる。従って、マイクロレンズの形成位置、および遮光膜の形成位置を共通のアライメントマークで規定できるので、マイクロレンズと遮光膜とを高い位置精度で形成することができる。また、アライメントマークは、基板エッチング用マスクの下層側に形成されるので、基板エッチング用マスクを除去するときに消失することがないので、アライメントマークの表面に樹脂保護膜を形成する必要もない。それ故、アライメントマークを形成するための領域として、大型基板の端部などに極めて狭い領域を確保しておけばよいので、大型基板に無駄な領域がほとんど発生しないので、ステッパを用いても1枚の大型基板から多数のマイクロレンズ基板を製造することのできができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液晶装置のTFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に、対向基板の側から見た平面図である。
【図2】図1のH−H´の断面のうち、シール材で囲まれた領域内を抜き出して模式的に示した説明図である。
【図3】図1に示す液晶装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素における各種素子、配線等の等価回路である。
【図4】データ線、走査線、画素電極などが形成されたTFTアレイ基板において相隣接する画素の平面図である。
【図5】図4のA−A′線に相当する位置での断面、およびTFTアレイ基板と対向基板との間に電気光学物質としての液晶を封入した状態の断面を示す説明図である。
【図6】本発明に係る対向基板(マイクロレンズ基板)をステッパを用いて製造する様子を示す説明図である。
【図7】(A)〜(D)はそれぞれ、本発明に係る対向基板(マイクロレンズ基板)の製造方法で行う各工程の工程断面図である。
【図8】(E)〜(I)はそれぞれ、本発明に係る対向基板(マイクロレンズ基板)の製造方法において、図7に示す工程に続いて行なう各工程の工程断面図である。
【図9】(J)〜(M)はそれぞれ、本発明に係る対向基板(マイクロレンズ基板)の製造方法において、図8に示す工程に続いて行なう各工程の工程断面図である。
【図10】(N)〜(Q)はそれぞれ、本発明に係る対向基板(マイクロレンズ基板)の製造方法において、図9に示す工程に続いて行なう各工程の工程断面図である。
【図11】(R)、(S)はそれぞれ、本発明に係る対向基板(マイクロレンズ基板)の製造方法において、図10に示す工程に続いて行なう各工程の工程断面図である。
【図12】(A)〜(C)はそれぞれ、本発明に係る対向基板(マイクロレンズ基板)の製造方法で用いることのできるアライメントマークの説明図である。
【図13】投射型表示装置の光学系の概略構成図である。
【図14】従来の液晶装置の断面図である。
【図15】(A)、(B)はそれぞれ、従来の対向基板(マイクロレンズ基板)を一括露光で製造する様子を示す説明図、およびステッパを用いて製造する様子を示す説明図である。
【図16】(A)〜(E)はそれぞれ、従来の対向基板(マイクロレンズ基板)の製造方法で行う各工程の工程断面図である。
【図17】(F)〜(J)はそれぞれ、従来の対向基板(マイクロレンズ基板)の製造方法において、図16に示す工程に続いて行なう各工程の工程断面図である。
【図18】(K)〜(N)はそれぞれ、従来の対向基板(マイクロレンズ基板)の製造方法において、図17に示す工程に続いて行なう各工程の工程断面図である。
【図19】(O)、(P)はそれぞれ、従来の対向基板(マイクロレンズ基板)の製造方法において、図18に示す工程に続いて行なう各工程の工程断面図である。
【符号の説明】
1 液晶装置(電気光学装置)
100R、100G、100B ライトバルブ(光変調手段)
9a 画素電極9a
10 TFTアレイ基板
10a 画像表示領域
20 第1の透明基板
23 対向基板側の遮光膜
26 凹曲面部
30 TFT
50 液晶(電気光学物質)
52 シール材
53 見切り用の遮光膜
60 マスク材(基板エッチング用マスク)
62 基板エッチング用開口部
71 レジストマスク(マスク材エッチング用マスク)
72 マスク材エッチング用開口部
80、90 露光マスク(ステッパ)
81 レジストマスク(遮光材料層エッチング用マスク)
82 遮光材料層エッチング用開口部
86 アライメントマーク形成用開口部
87 レジストマスク(マーク形成用マスク)
200 対向基板(マイクロレンズ基板)
500 マイクロレンズ
210 透明材料
220 アライメントマーク
250 第2の透明基板
1100 投射型表示装置(プロジェクタ)

Claims (12)

  1. 複数枚のマイクロレンズ基板が切り出される透明な第1の大型基板の表面に基板エッチング用マスクを形成する基板エッチング用マスク形成工程と、前記基板エッチング用マスクの開口から前記第1の大型基板の表面をエッチングして凹曲面部を形成する凹曲面部形成工程と、前記基板エッチング用マスクを除去する基板エッチング用マスク除去工程と、前記第1の大型基板とは異なる屈折率を備えた透明材料を前記凹曲面部に充填し、かつ、当該透明材料の表面側を平坦面とする透明材料充填工程と、前記平坦面の略全面に遮光材料層を形成する遮光材料層形成工程と、前記遮光材料層の表面に遮光材料層エッチング用マスクを形成する遮光材料層エッチング用マスク形成工程と、前記遮光材料層エッチング用マスクの開口から前記遮光材料層をエッチングして前記凹曲面部同士の境界領域に遮光膜を残す遮光材料層エッチング工程とを有するマイクロレンズ基板の製造方法において、
    前記基板エッチング用マスク形成工程の前に、前記第1の大型基板の表面にアライメントマークを形成するマーク形成工程を行い、前記基板エッチング用マスク形成工程および前記遮光材料層エッチング用マスク形成工程では、前記アライメントマークを基準にステッパにより感光性樹脂層の複数の領域毎に露光を行った後、現像することにより前記基板エッチング用マスクおよび前記遮光材料層エッチング用マスクを形成することを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  2. 請求項1において、前記透明材料充填工程では、前記透明材料を介して前記第1の大型基板に透明な第2の大型基板を貼り合わせた後、当該第2の大型基板の表面を研磨して前記平坦面を形成することを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  3. 請求項1または2において、前記基板エッチング用マスク形成工程では、前記第1の大型基板の表面にマスク材、および感光性樹脂層をこの順に形成した後、前記アライメントマークを基準にステッパにより感光性樹脂層の複数の領域毎に露光を行い、しかる後に、当該感光性樹脂層を現像することによりレジストマスクからなるマスク材エッチング用マスクを形成し、次に、当該開口形成マスクの開口から前記マスク材をエッチングして前記基板エッチング用マスクを形成することを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記遮光材料層エッチング用マスク形成工程では、前記遮光材料層の表面に感光性樹脂層を形成した後、前記アライメントマークを基準にステッパにより感光性樹脂層の複数の領域毎に露光を行い、しかる後に、当該感光性樹脂層を現像することによりレジストマスクからなる前記遮光材料層エッチング用マスクを形成することを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記マーク形成工程では、前記アライメントマークとして前記第1の大型基板の表面に凹部を形成することを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  6. 請求項5において、前記マーク形成工程では、前記第1の大型基板の表面にマーク形成用マスクを形成した後、該マーク形成用マスクの開口から前記第1の大型基板の表面をエッチングして前記凹部を形成することを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  7. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記マーク形成工程では、前記アライメントマークとして前記第1の大型基板の表面に凸部を形成することを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  8. 請求項7において、前記マーク形成工程では、前記第1の大型基板の略全面にマーク形成膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて前記マーク形成膜の表面にマーク形成用マスクを形成し、しかる後に当該マーク形成用マスクの開口から前記マーク形成膜をエッチングして前記凸部を形成することを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  9. 請求項5ないし8のいずれかにおいて、前記マーク形成工程では、前記アライメントマークを形成した後、該アライメントマークの表面に保護膜を形成することを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  10. 請求項9において、前記保護膜を前記第1の大型基板の略全面、もしくはアライメントマーク部のみ選択的に透明保護膜として形成し、
    前記凹曲面部形成工程では、前記基板エッチング用マスクの開口から前記透明保護膜および前記第1の大型基板の表面、もしくは前記第1の大型基板の表面のみをエッチングすることを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  11. 請求項1ないし10のいずれかにおいて、前記基板エッチング用マスクを形成するための前記マスク材は、多結晶シリコン膜あるいはアモルファスシリコン膜からなることを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
  12. 請求項1ないし11のいずれかにおいて、前記第1の大型基板は、石英基板あるいはガラス基板であることを特徴とするマイクロレンズ基板の製造方法。
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