JP4147541B2 - 運動補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、身体の伸縮、ねじりなどの運動を容易に行うことを補助する器具に関する。
いろいろな運動補助具が考案され、また市販されているが、構造が複雑であったり、大型で高価であったりするなどの問題がある。本発明は構造が簡単で安価な運動補助具ができないかと考え、モップなどの掃除道具に着目し、これを改良して運動補助具として使えるようにならないかと考えたことによりなされたものである。
身体の伸縮やねじり等を伴う運動や体操は、とかく自己流に陥り勝ちとなりやすく、また身体の安定を欠いて転倒などの事故を招くという問題がある。
また、市販されている運動用具は大型で固定されているものは高価でスペースが必要である。逆に小型のものはユーザが個別に使用するために集団で使用する際にユーザ同士が接触して事故を起こす危険がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、構造が簡単で、しかも安価な運動補助具を提供することである。
このような課題を達成するために請求項1の発明は、基部と、軸方向に伸縮可能でかつ回動可能な支持棒と、前記基部と前記支持棒の下端とを結合するとともに前記基部に対して垂直な方向に付勢する結合部材と、前記支持棒の上端に設けられ、指が周縁に到達し、かつ掌を乗せるのに適した面積の略円形の平面部を有する握り部とから構成されている。
請求項2の発明は、前記支持棒が、伸縮可能かつ回動可能でしかも任意の位置で固定可能な機能を備えている。
請求項3の発明は、前記結合部材が、前記基部、及び前記支持棒に対して固着手段により着脱可能に構成されている。
請求項4の発明は、前記結合部材が、前記基部、及び前記支持棒に対して固着手段により着脱可能に構成されている。
請求項5の発明は、前記結合部材が、弾性部材と、前記弾性部材の変形を可能ならしめ、かつ抵抗力を発現する部材との組み合わせにより構成されている。
請求項1の発明によれば、支持棒は基部に対して軸方向に伸縮可能でかつ回動可能であるし、結合部材の垂直な方向に付勢する力もさほど強いものではない。そのため当該運動補助具の機能は、身体を支えるという機能より、基部に対して身体が今どのような位置にあるのかということを、運道具の支持棒の角度や基部との位置関係を視覚や触感で感じ取ることが出来る機能が主な機能となる。この機能により、ユーザはバランスを保ちながら身体の伸縮、ねじりなどの運動を容易に安定な状態で行うことができる。また、自分の身体の動かし方とインストラクターの身体の動かし方との違いを把握しやすく、標準的な身体の動かし方を習得しやすい。
更に、ユーザは基部を基点として運動することとなり、自然に元の位置に戻ることにより前後左右の移動量のバランスをとることができる。このことにより、個々のユーザは自分のエリア内で運動することになり、集団で運動する場合にユーザ同士の接触の危険を減じることができる。
請求項2の発明によれば、任意の長さに固定可能な機能により、身長に合わせて支持棒の長さを調整でき、支持棒の適当な箇所を持って身体を支えることができる。固定機能を緩めれば、結合部材への負荷を軽減できて結合部材の寿命を延ばすことができる。
請求項3の発明によれば、結合部材の交換ができ、メンテナンスが容易となる。
請求項4の発明によれば、機構的な可動部をなくして構造の簡素化と、故障の軽減を図ることができる。
図1は、本発明の運動補助具の一実施例を示すものであって、底面1aが床に密着、または強い摩擦力で接する基部1の上面には伸縮可能で、任意の長さに固定できる支持棒2の一端が結合部材3を介して取り付けられ、結合部材3を中心に揺動するように構成されている。
結合部材3は、この実施例では基部1に形成された球状の凹部1bに、支持棒2の下端に形成した球部2aを嵌合させたユニバーサルジョイント機構として構成されている。
また球部2aの中心には基部1に垂設された弾性材からなる突起4を係合させて、支持棒2が基部1に対して垂直となるように常時付勢されている。なお、この実施例では突起4は、基部1と一体に構成されているが、コイルバネなどの弾性材を基部1に固定しても同様の作用を奏する。
一方、支持棒2は、2本のもの2b、2cに分割されていて、基部側のもの2bはパイプとして他方のもの2cを挿通して伸縮可能とするとともに、閉め具5などにより任意の長さに固定できるように構成され、支持棒2の上端には握り部6が設けられている。
この実施例において、この実施例において、閉め具5を緩めて支持棒2cを伸縮させて握り部6がユーザにとって使いやすい位置となるように調整して閉め具5により長さを任意に調整固定する。
この状態で図2(a)に示したように支持棒2の上端に形成された握り部6を手に持ち、支持棒2の下端を中心とするように身体を屈伸させたり、また図2(b)に示したように捻転すると、支持棒2の下部の結合部材3を構成する球部2aが突部4の弾性に抗して凹部1b内で回動し、握り部6が円運動する。これによりユーザは、バランスを崩すことなくねじり運動を安全に行うことができる。
運動が終了して握り部6から手を離すと、突部4が自身の弾性で垂直方向に復元するから球部2aも元の位置に戻り支持棒2が鉛直状態となる。
また、上述の実施例では結合部材3を球部と半球状凹部とにより構成しているが、図
3に示したように基部1に水平に十字に交差し、かつ上下に位置するように回動軸40、41を配置した構成を採用しても支持棒2を基部1に対して回動自在に取り付けることができる。
なお、上述の実施例においては支持棒を回動可能に支持する結合部材3としてユニバーサルジョイント機構を使用しているが、図4に示したように基部1をゴムなどの弾性材料で構成するととともに、支持棒2を取り付ける位置に蛇腹状の突起体1cを形成し、これに形成した凹部1dに支持棒2の下端を係合固定しても、突起体1cの弾性変形を利用して支持棒2を回動可能に基部1に取り付けることができる。
好ましくは、突起体1cを、粘弾性材料、例えばゴムに鉛粒子を混合したものなどにより構成すると、粘弾性材料の弾性により回動を可能としつつ、粘性により急激な反発力を抑えることができる。
図5は本発明の他の実施例を示すもので、この実施例においては支持棒2は、2体構造として構成されており、一方のもの2bはパイプにより構成されていて基部1に筒状、または棒状のゴムのような弾性を有し、かつ或る程度の粘性を有する結合部材3を介して取り付けられ、他方のもの2cは前記一方のもの2bにスライド可能に挿入されている。
なお、結合部材3を構成するゴム体31の上端、及び下端には、図6に示したように金属のような硬質材によりボルト32、ナット33を形成しておき、対向する支持棒2b、基部1にはそれぞれナット34、ボルト35を設けておくと簡単に交換することができる。
また、図7に示したように基部1に取り付けられた支持棒2bの上端には弾性材料、例えば高分子材料からなり、かつ割り溝が形成され、さらに外周にネジが形成された第1の閉め具51が固着されていて、他方の支持棒2cに遊嵌されたリング状で、かつ内周にネジが形成された第2の閉め具52により支持棒2全体の長さを任意に調整、固定できるように構成されている。
第2の支持棒2cの上端には、握り部6が設けられており、この握り部6は、図8に示したように上部から見た場合に直径5〜10cmの略円形の掌を載せるのに適した面積を有しており、かつ人差し指、中指、及び薬指のグループを一体として収容できる間隔を有する二本の突起61、62が形成されている。
この実施例において、握り部6の位置が適当な高さとなるように支持棒2の高さを調整して閉め具5により固定すると、上述の実施例と同様に支持棒2を補助具として安定に体操を行うことができる。
一方、閉め具5を緩めて上部側の支持棒2cが他方の支持棒2bに対してスライド可能な状態にすると、図2(c)に示したように上部側の支持棒2cを伸縮、さらには回動させつつ体操を行うことが可能となる。これによれば、体操に伴う支持棒2bへの負荷が、支持棒2cとの間でのスライド、及び相対的回動により軽減されるため、激しい体操であっても基部1や結合部材3への負荷を軽減できる。
なお、このように支持棒をスライドさせながら体操する場合には、第2の固定具52を上端に引き上げ、この固定具52の下方に図9(a)に示したような断面C字状の中間固定具53を装着して第2の閉め具52の上下動を防止すると(図9(b))、支持棒2bをスライドさせたときに第1、第2の閉め具51,52の衝突を防止して損傷や劣化を防止できる。中間固定具53には必要に応じて第2の固定具52のネジに合うネジを設けてもよい。
さらに、基部1の底部には凹部1eが形成されているので、積み重ねても基部1のボルト35の突出部がこの凹部1eに収容され、安定に積層でき、体操教室などで大量に使用する場合にも好適である。
なお、上述の実施例のいては支持棒の長さを伸縮により調整するようにしているが、図10(a)に示したように第2の支持棒と同径の小片2c'、例えば5cm程度の長さのものを複数個用意しておき、身長に応じて継ぎ足す小片2c'の個数を調整してもよい。
すなわち、図10(b)に示したように小片2c'は、一端にはネジ孔2d'が、他端にはこのネジ孔2d'に係合するネジ棒2e'を形成して設けられ、この好ましくはネジ棒2e'に滑り止め用のOリング、ワッシャなどが係合されている。
さらに握り部6の下面の中心には小片2c'のネジ孔2d'に螺合するボルト63が設けられている。
これによれば、第2の支持棒2cの上端に小片2c'のネジ棒2e'が螺合するネジ孔を形成しておけば、第2の支持棒2cを身長の低い人に合わせて製作しておき、身長に合わせて小片2c'を継ぎ足すことにより長さを自由に変更できる。
これによれば、第2の支持棒2cをスライドさせる体操の際に第2の支持棒2cをよりいっそうスムーズに移動させることができる。
本発明の運動補助具の一実施例を示す図である。 図(a)乃至(c)は、それぞれ本発明の運動補助具の使用法の一例を示す図である。 図(a)、(b)は、それぞれ本発明の運動補助具の一実施例の他の実施例を示す正面図と側面図である。 本発明の運動補助具の他の実施例を、基部と支持棒との結合部材の構造と示す図である。 本発明の運動補助具の他の実施例を示す図である。 支持棒と基部との結合部の一実施例を示す図である。 伸縮可能な2体の支持棒を固定するための機構の一実施例を示す図である。 握り部の一実施例を示す図である。 図(a)、(b)は、それぞれ固定具の移動を防止するための固定手段、及びその使用状態を示す図である。 図(a)乃至(c)は、それぞれ本発明の運動補充具の他の実施例を示す図、小片の一実施例を示す図、及び握り部の一実施例を示す図である。
符号の説明
1 基部 2 支持棒 3 結合部材 4 突起 1b、2a ユニバーサルジョイント機構を構成する球状の凹部及び球部 5 握り部
タグなし

Claims (4)

  1. 基部と、軸方向に伸縮可能でかつ回動可能な支持棒と、前記基部と前記支持棒の下端とを結合するとともに前記基部に対して垂直な方向に付勢する結合部材と、前記支持棒の上端に設けられ、指が周縁に到達し、かつ掌を乗せるのに適した面積の略円形の平面部を有する握り部とから構成されている運動補助具。
  2. 前記支持棒が、伸縮可能かつ回動可能でしかも任意の位置で固定可能な機能を備えている請求項1に記載の運動補助具。
  3. 前記結合部材が、前記基部、及び前記支持棒に対して固着手段により着脱可能に構成されていることを特徴する請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の運動補助具。
  4. 前記結合部材が、弾性部材と、前記弾性部材の変形を可能ならしめ、かつ抵抗力を発現する部材との組み合わせにより構成されている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の運動補助具。
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