JP4147394B2 - 空気圧輸送配管の洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は空気圧輸送配管の洗浄装置に係り、特に長距離で湾曲した配管内を空気圧によって粉粒物を輸送する空気圧輸送配管の洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、医薬品、食品等のサニタリープラントにおいて、材料や製品等の粉粒物を輸送するために、ブロアからの空気圧を利用した空気圧輸送配管が採用されている。この空気輸送運転を連続して行うと空気圧輸送配管の途中にある継手部の段差やベントに空気抵抗が生じて輸送している粉粒物が内面に付着し易くなり、その付着物が堆積することにより、輸送能力の低下や衛生上の問題が生じる。
【0003】
このため、空気圧輸送配管の内面の洗浄を定期的に行う必要があり、その洗浄方法として、輸送を一旦止めてから空気圧輸送配管を解体して手作業にて洗浄を行い、洗浄終了後には解体した配管を元通りに組み立てる方法が一般的に用いられている。また、空気圧輸送配管内に洗浄用のノズルを進入させて、洗浄水を噴射することにより配管内面の洗浄を行う方法も用いられており、例えば特許文献1の配管内面の自動洗浄装置では、配管に分岐接続している開閉自在のピンチバルブユニットと、先端に自転式のノズルユニットが結合された高圧ホースを進退自在に送り制御するオートフィーダユニットと、高圧ホースを巻取り・巻き戻しするためのホースリールユニットとで構成されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−111679号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、空気圧輸送配管を解体して手作業で洗浄を行う方法は、多くの人手、労力、及び時間を要するので、洗浄作業にかかるコストを増加させる欠点がある。また、空気圧輸送配管が高所に設けられていると、作業時に作業者の危険を伴う上、洗浄効果及び洗浄品質のバラツキが発生し易く、サニタリープラントにおける衛生上の問題が発生する。
【0006】
一方、特許文献1の方法は、オートフィーダユニット及びホースリールユニットが空気圧輸送配管の内部に直接挿入されるので、衛生上の問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、長距離で湾曲した空気圧輸送配管であっても、空気圧輸送配管の解体作業を行うことなく、簡単で且つ衛生的な洗浄を効果的に行うことができる空気圧輸送配管の洗浄装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1は前記目的を達成するために、ブロアからの空気圧によって粉粒物を装置同士の間で空気輸送する空気圧輸送配管の洗浄装置において、前記洗浄装置は、前記空気圧輸送配管の前記装置近傍にそれぞれ設けられ、前記空気圧輸送配管内への洗浄温水の入口部または出口部を形成する一対のバルブ付き分岐管と、前記分岐管と前記装置との間の空気圧輸送配管に設けられ、開成時には分岐管と装置との間を連通すると共に閉成時には分岐管と装置との間を遮断する開閉弁と、前記一対の分岐管に着脱自在に接続され、前記空気圧輸送配管内に洗浄温水を循環させる洗浄温水ユニットと、を備え、前記分岐管は、前記粉粒物を輸送する輸送部と前記洗浄温水を供給する洗浄部とから成り、前記洗浄部は、前記輸送部の前記粉粒物の流れ方向に対して、鋭角の向きに傾斜し連結しており、前記分岐管と前記空気圧輸送配管は回転可能にヘルール継手で接続されており、前記洗浄温水の循環方向が、前記粉粒物の輸送ルートと反対の方向であることを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、洗浄温水ユニットを一対の分岐管に接続したら、分岐管のバルブを開くと共に、開閉弁を閉じる。そして、洗浄温水ユニットからの洗浄温水を該洗浄温水ユニットと空気圧輸送配管との間で循環させるようにしたので、空気圧輸送配管内を簡単に且つ効率的に洗浄することができる。
【0010】
この場合、空気圧輸送配管内に洗浄温水を最初から循環させるのではなく、空気圧輸送配管に洗浄温水を一定時間充満させて、空気圧輸送配管内に付着した粉粒物をふやかしてから洗浄温水を循環させるとよい。更には、循環方向を逆転させることも空気圧輸送配管内を効率的に洗浄する上で好ましい。
【0011】
また、分岐管を洗浄温水を供給する洗浄部と空気圧輸送配管に組み込まれる輸送部とから成る三叉状のY字管を用いると共に、洗浄部は空気圧輸送配管を輸送される粉粒物の流れ方向に対して逆向きに形成される。このように洗浄管部を粉粒物の流れ方向に対して鋭角の向きに傾斜するようにすれば、空気圧輸送配管を粉粒物が輸送される際に粉粒物が洗浄部に溜まることがない。また、輸送部は空気圧輸送配管の周方向に回転自在に接続される構造にし、粉粒物の輸送時は洗浄部が上方を向くように輸送部を回転させ、空気圧輸送配管の洗浄時は洗浄部が下方を向くように輸送部を回転させる。これにより、洗浄部が上方を向いて粉粒物の輸送方向と逆向する位置にあるため、輸送中の粉粒物が洗浄部に流入し難くなり、空気圧輸送配管の洗浄時において洗浄部が下方を向くので、各装置及びブロアに洗浄温水が流れ難くなる。
【0012】
本発明の請求項2は請求項1において、空気圧輸送配管内を循環する洗浄温水に圧力変動を与える圧力変動手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
これにより、空気圧輸送配管内に付着した粉粒物を剥離し易くなる。
【0014】
本発明の請求項3は請求項2において、前記圧力変動機構は、前記空気圧輸送配管内を洗浄温水が循環中に急激なバルブの開閉動作で洗浄温水に脈動を生じさせる機構であることを特徴とする。
【0015】
この洗浄温水の脈動によって空気圧輸送配管内にウォータハンマー作用が発生するので、空気圧輸送配管内に付着した粉粒物が剥離し易くなる。この場合のバルブは分岐管に設けたバルブでもよく、このために特別に設けたバルブでもよい。バルブの開閉動作は、開閉を電動で行う電動バルブの開閉動作間隔をタイマー等の簡単な制御手段で制御すればよい。
【0016】
本発明の請求項4は請求項2において、前記圧力変動機構は、前記空気圧輸送配管内を洗浄温水が循環中に洗浄温水を循環させる循環ポンプの急激なON−OFF動作で洗浄温水に脈動を生じさせる機構であることを特徴とする。
【0017】
この洗浄温水の脈動によって空気圧輸送配管内にウォータハンマー作用が発生するので、空気圧輸送配管内に付着した粉粒物が剥離し易くなる。循環ポンプのON−OFF間隔はタイマー等の簡単な制御手段で制御すればよい。
【0018】
本発明の請求項5は請求項1〜4の何れか1において、空気圧輸送配管の配管継手部、ベンド部に振動発生装置を設けたことを特徴とする。これにより、粉粒物が特に付着しやすい配管継手部、ベンド部を効果的に洗浄することができる。
【0019】
本発明の請求項6は請求項1〜5の何れか1において、前記洗浄装置に、前記空気圧輸送配管に加熱空気を供給する加熱空気供給手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
これにより、空気圧輸送配管の温水洗浄が終わったら、加熱空気供給手段で空気圧輸送配管内を乾燥させることができる。加熱空気供給手段としては、ブロアから供給される空気を加熱するための加熱ヒータを設けて、前記加熱ヒータによって加熱された空気を前記空気圧輸送配管へ供給することが好ましい。これにより、特別な加熱空気手段を別途設ける必要がなく、空気圧輸送配管内の乾燥時間を短縮できる上、粉粒物を輸送するブロアを使用するので空気圧輸送配管に対して衛生的で効率のよい乾燥を行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って、本発明に係わる空気圧輸送配管の洗浄装置における好ましい実施の形態について詳説する。
【0022】
図1は、ホッパからサイクロンの間における粉粒物の輸送を行う空気圧輸送配管内を、本発明の空気圧輸送配管の洗浄装置を用いて洗浄する空気圧輸送配管洗浄システム5の全体構成を示した斜視図である。
【0023】
図1に示すように、空気圧輸送配管洗浄システム5は、主にブロア10、ホッパ部12、サイクロン14、空気圧輸送配管16、及び空気圧輸送配管16内を洗浄する洗浄装置1で構成される。
【0024】
ホッパ部12とサイクロン14とは空気圧輸送配管16で連結され、空気圧輸送配管16のホッパ部12の端部にはブロア10が設けられ、ブロア10からの空気圧によりホッパ部12からサイクロン14へと粉粒物を輸送する。ホッパ部12では、投入管12Bからホッパ12Aへ粉粒物が供給され、ロータリーバルブ12Dによりホッパ排出管12Cから空気圧輸送配管16へ粉粒物の供給される量が調整される。
【0025】
次に、空気圧輸送配管16を洗浄する洗浄装置1の構成について説明する。
【0026】
空気圧輸送配管16の両端部、即ちホッパ部12とサイクロン14の近傍には三叉状の分岐管18A, 18Bが設けられており、へルール継手30によって連結される。へルール継手30とは、つなぎ合せる配管のフランジ面同士にパッキンを介してつき合わせて前記フランジ面外周にへルール継手30をセットし、重力による円周方向の回転を防止するため固定部材で分岐管18A, 18Bの角度を固定してから、付属しているクランプのネジを締めこむことにより、各配管同士を簡易且つ確実に連結・固定するための部材である。
【0027】
図2は、ホッパ側の分岐管18Bの拡大図であり、サイクロン側の分岐管18Aも同様である。図2に示すように、分岐管18Bは空気圧輸送配管16を連結する輸送部17と、空気圧輸送配管16内面の洗浄を行うための洗浄温水を注入しまたは排出するための洗浄部19と、洗浄部19の通過する洗浄温水量を調整するバルブ28Bと、で構成される。洗浄部19は空気圧輸送配管16の輸送方向に対して鋭角αの方向の角度になるように連結され、へルール継手30を緩めることにより輸送部17の円周方向に回転可能であり、所望の回転位置で固定することができる。
【0028】
図1に示すように、ホッパ部12と分岐管18Bとの間及びサイクロン14と分岐管18Aとの間には、開閉弁29B及び開閉弁29Aが設けられ、洗浄時にホッパ部12及びサイクロン14へ洗浄温水が流入するのを防止する。また、各分岐管18A, 18Bと空気圧輸送配管16との各へルール継手30, 30の近傍に、空気圧輸送配管16に対して超音波を発信する超音波発生器34、34が配設される。
【0029】
そして、空気圧輸送配管16に設けた各分岐管18A, 18Bには、洗浄を行う際に洗浄温水を供給し循環させるための洗浄温水ユニット20が接続される。洗浄温水ユニット20の洗浄温水タンク20Aには、新しい水を供給する分配管36が接続されると共に、洗浄温水タンク20A内の加熱コイル20Bで洗浄温水が60°Cに保温される。洗浄温水タンク20Aは各洗浄温水管24A, 24B及び各蛇腹管26A, 26Bを介して各分岐管18A, 18Bに接続される。各蛇腹管26A, 26Bと各分岐管18A, 18Bとはワンタッチで着脱可能な着脱構造に形成されると共に、へルール継手30によって各蛇腹管26A,26Bが各分岐管18A, 18Bに対して回転可能に形成される。また、各蛇腹管26A,26Bは分岐管18の洗浄部19の位置が回転しても連結を保つように伸縮自在な構造となっている。洗浄温水管24には各ポンプ22A, 22B及び各濾過器32A, 32Bが設けられ、これにより洗浄に使用された洗浄温水の汚れを濾過して洗浄温水を再利用して循環させることができる。更に、サイクロン側の洗浄温水管24Aには、排気管38及び分配器36が配設されており、浄温水管24Aから排気管38に切り替えることにより、後述する配管内乾燥過程においてブロア10から供給された乾燥空気を排気することができる。また、ブロア10の吸引側には、加熱空気供給手段の1つである加熱ヒータ11が設置されており、洗浄後の空気圧輸送配管16内を乾燥させる際に送風する乾燥空気を加熱する。
【0030】
前述したブロア10及び加熱ヒータ11の運転、各バルブ28A, 28B及び各開閉弁29A, 29Bの開閉、各ポンプ22A, 22B及び超音波発生器34、34の運転は制御部40によって制御され、空気圧輸送配管16を管理する管理者は、制御部40に設けられたモニタ40Aを見るだけで運転状況を把握し、各種運転の操作することができる。
【0031】
次に、上記の如く構成された空気圧輸送配管洗浄システム5の作用を説明する。
【0032】
粉粒物の空気輸送を行う場合には、ロータリーバルブ12D、ホッパ側の開閉弁29B、及びサイクロン側の開閉弁29Aを開成し、ホッパ側のバルブ28B及びサイクロン側のバルブ28Aを閉成し、各分岐管18A,18Bの洗浄部19が空気圧輸送配管16の上方を向くようにセットする。これにより、図1に黒色矢印で示す粉粒物輸送ルートが形成される。粉粒物輸送ルートが形成されたことを確認してから、投入管12Bからホッパ12への粉粒物の供給及びブロア10の運転を開始し、ブロア10から生じた空気圧によって、ホッパ部12から空気圧輸送配管16を経てサイクロン14へ粉粒物を輸送する。
【0033】
粉粒物の空気輸送を一定期間行ったら、空気圧輸送配管16内を洗浄装置1で洗浄する。本実施の形態では、洗浄温水充填過程、配管洗浄過程、及び配管内乾燥過程の3つの過程を経て洗浄を行う例で説明する。
【0034】
図3は、空気圧輸送配管洗浄システム5における洗浄ルートを形成したときの全体構成を示した斜視図である。図3に示すように、先ずホッパ部12の投入管12Bからの粉粒物の供給を止め、輸送中の粉粒物がなくなったことを確認してからブロア10を停止して洗浄ルートに変更する。洗浄ルートとは、図3に黒色矢印で示しているように、ロータリーバルブ12D、ホッパ側の開閉弁29B、及びサイクロン側の開閉弁29Aを閉成し、ホッパ側のバルブ28B及びサイクロン側のバルブ28Aを開成する。そして、各分岐管18A, 18Bの両端に設けられた各へルール継手30, 30…を緩めて、各分岐管18A, 18Bの洗浄部19が下方へ向くように輸送部17の円周方向に回転させてから、洗浄温水ユニット20を各18A, 18Bに接続する。これにより、洗浄ルートが形成される。この場合、各分岐管18A、18Bの洗浄部19が下方向に向かせるのは、洗浄温水ユニット20から洗浄温水を空気圧輸送配管16内に供給する際に、洗浄温水がサイクロン14及びホッパ部12へ流入し難くさせて、洗浄ルートへ効率よく流すことができるためである。
【0035】
洗浄ルートが形成されたら、洗浄温水充填過程を行う。即ち、サイクロン側のポンプ22A及びホッパ側のポンプ22Bを駆動させることにより、洗浄温水タンク20A内に貯水されている約60°Cの洗浄温水は、サイクロン側の濾過器32A、サイクロン側の洗浄温水管24A、サイクロン側の蛇腹管26Aを経てサイクロン側の分岐管18Aに供給される。そして、空気圧輸送配管16を流れてホッパ側の分岐管18Bの洗浄部19に至り、ホッパ側の蛇腹管26B、ホッパ側の洗浄温水管24Bを経て洗浄温水タンク20Aへ戻る。この場合、ホッパ側の洗浄温水管24Bに配設されたホッパ側の濾過器32Bによって、洗浄に使用された洗浄温水内に含まれている付着した粉粒物等の汚れが除去される。洗浄温水が洗浄ルートに充満したら、一旦各ポンプ22A, 22Bを停止して一定時間静置し、超音波発生器34,34を起動させる。洗浄温水は、粉粒物と親和し易い約60°Cに設定されることが好ましい。静置時間は、粉粒物の物質特性によって異なるが、空気圧輸送配管16内面に付着した粉粒物と洗浄温水とが親和して粉粒物の付着力が低下するまでの時間が好ましい。
【0036】
このように、洗浄温水充填過程では、洗浄ルートに洗浄温水を充満させた状態で一定時間置くことにより、空気圧輸送配管16内に付着した粉粒物をふやかして剥離し易くできると共に、超音波発生器34から空気圧輸送配管16に超音波振動を与えることにより、空気圧輸送配管16に付着した粉粒物の付着面に直接外からの力が加わるので、付着した粉粒物をより効果的に剥離させることができる。
【0037】
次に、洗浄温水充填過程が終了したら、配管洗浄過程を行って、空気圧輸送配管16内に充満させた洗浄温水を循環させる。
【0038】
循環方向は、主にサイクロン側の分岐管18Aからホッパ側の分岐管18Bへの、即ち粉粒物輸送ルートとは反対の方向で行われる。粉粒物の輸送時において、空気圧輸送配管16の継手や湾曲部において空気抵抗が生じて一旦粉粒物が付着すると、粉粒物の付着は粉粒物の進行方向に成長し易い。そのため、付着した粉粒物の付着力は進行方向に対して逆向きな力に弱い傾向にあるため、輸送方向とは反対の方向に洗浄ルートを形成することにより、付着した粉粒物を効果的に剥離させることができる。
【0039】
この洗浄温水の循環において、空気圧輸送配管16内を循環する洗浄温水に圧力変動を与えると一層よく、洗浄温水の流れる方向を交互に切り換えながら行うと更によい。洗浄温水に圧力変動を与える手段としては、各ポンプ22A, 22B及び/または各バルブ28A, 28Bを利用することができる。即ち、空気圧輸送配管16内を洗浄温水が循環中に各ポンプ22A, 22BをON−OFF動作させるか、空気圧輸送配管16内を洗浄温水が循環中に各バルブ28A, 28Bの急激な開閉動作を行う。これにより、空気圧輸送配管16を流れる洗浄温水が脈動するので、ウォータハンマー作用が生じ、空気圧輸送配管16の洗浄をより効果的に行うことができる。また、通水する方向を交互に変えることにより、付着した粉粒物に対して2方向から外からの力が加わるので、より効果的に剥離させることができる。
【0040】
配管洗浄過程において充分に洗浄が行なわれた後、空気圧輸送配管16に残留した洗浄温水を除去する配管内乾燥過程を行う。即ち、2つのポンプ22A,22Bのうち、洗浄温水の供給側のポンプを停止して空気圧輸送配管16内に充満した洗浄温水がなくなったことを確認してから、排出側のポンプを停止する。そして、ホッパ側のバルブ28Bを閉成し、サイクロン側の洗浄温水管24Aに配設されている分配器36を切り替えて排気管38を通過するようにして、加熱ヒータ11を作動させてブロア10の運転を開始する。これにより、ブロア10から加熱された空気が図3の白色矢印で示した方向に流れ、空気圧輸送配管16の内面に残っている水分を乾燥して排気管38から排気される。これにより、極めて短時間で空気圧輸送配管16内部の乾燥を効率良く行うことができる。配管内乾燥過程において空気圧輸送配管16内面の乾燥が充分に行われたら、空気圧輸送配管16に対する洗浄作業が全て終了する。そして、加熱ヒータ11及びブロア10を停止して、各バルブ28A, 28B、各開閉弁29A, 29B、及び各分岐管18A, 18Bを輸送ルートへ切り替えてからブロア10の運転を行うことにより、再び粉粒物の輸送を行うことができる。
【0041】
尚、上述した空気圧輸送配管洗浄システム5において、各部材及び装置の個数、形状、材質等は特に限定するものではない。洗浄温水ユニット20において、洗浄温水タンク20Aを1つにして洗浄温水を循環使用することに特に限定するものではない。洗浄温水の供給側のみに洗浄温水タンク20Aを設けて、洗浄使用後の洗浄温水をそのまま排水してもよい。また、超音波発生器34は、特に限定するものではなく、空気圧輸送配管16の外面から振動を与えて内面に付着した粉粒物を剥離させ易い振動を発生させる装置であれば、どのようなものでもよい。更に、蛇腹管26は常に連結されている状態であったが、特に限定するものではない。各分岐管18A, 18Bにおける洗浄部19のへルール継手30を外して、清潔を保つために蓋をしてもよい。空気圧輸送配管洗浄システム5において、制御部40で空気圧輸送配管16の各種運転の制御を行っていたが、特に限定するものではなく、手動で行ってもよい。各洗浄水配管24A, 24Bごとに濾過器32A, 32Bを設けていたが、特に限定するものではなく、濾過のための通水ルートを別に設けて濾過器を1つにしてもよい。また、加熱ヒータ11で加熱した乾燥空気をブロア10で配管16内へ供給することで乾燥させる構造としたが、熱風供給装置を別途設けて、洗浄温水による洗浄が終了したら洗浄温水ユニット20に代えて熱風供給装置を各分岐管18A, 18Bに接続して乾燥させてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の空気圧輸送配管の洗浄装置によれば、長距離で湾曲した空気圧輸送配管であっても、空気圧輸送配管の解体作業を行うことなく簡単に行うことができると共に、衛生的な洗浄を効果的に行うことができる。これにより、洗浄にかかるコストを大幅に削減することができる上、洗浄作業の安全化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気圧輸送配管の洗浄装置を用いた空気圧輸送配管洗浄システムの構成を説明する説明図
【図2】ホッパ側の分岐管の拡大図
【図3】空気圧輸送配管洗浄システムによって空気圧輸送配管を洗浄する作用を説明する説明図
【符号の説明】
1…洗浄装置、5…空気圧輸送配管洗浄システム、10…ブロア、12…ホッパ部、12A…ホッパ、12B…投入管、12C…ホッパ排出管、12D…ロータリーバルブ、14…サイクロン、16…空気圧輸送配管、17…輸送部、18A…サイクロン側の分岐管、18B…ホッパ側の分岐管、19…洗浄部、20…洗浄温水ユニット、20A…洗浄温水タンク、20B…加熱コイル、22A…サイクロン側のポンプ、22B…ホッパ側のポンプ、24A…サイクロン側の洗浄温水管、24B…ホッパ側の洗浄温水管、26A…サイクロン側の蛇腹管、26B…ホッパ側の蛇腹管、28A…サイクロン側のバルブ、28B…ホッパ側のバルブ、29A…サイクロン側の開閉弁、29B…ホッパ側の開閉弁、30…へルール継手、32A…サイクロン側の濾過器、32B…ホッパ側の濾過器、34…超音波発生器、36…分配器、38…排気管、40…制御部、40A…モニタ
Claims (6)
- ブロアからの空気圧によって粉粒物を装置同士の間で空気輸送する空気圧輸送配管の洗浄装置において、
前記洗浄装置は、
前記空気圧輸送配管の前記装置近傍にそれぞれ設けられ、前記空気圧輸送配管内への洗浄温水の入口部または出口部を形成する一対のバルブ付き分岐管と、
前記分岐管と前記装置との間の空気圧輸送配管に設けられ、開成時には分岐管と装置との間を連通すると共に閉成時には分岐管と装置との間を遮断する開閉弁と、
前記一対の分岐管に着脱自在に接続され、前記空気圧輸送配管内に洗浄温水を循環させる洗浄温水ユニットと、を備え、
前記分岐管は、前記粉粒物を輸送する輸送部と前記洗浄温水を供給する洗浄部とから成り、
前記洗浄部は、前記輸送部の前記粉粒物の流れ方向に対して、鋭角の向きに傾斜し連結しており、
前記分岐管と前記空気圧輸送配管は回転可能にヘルール継手で接続されており、
前記洗浄温水の循環方向が、前記粉粒物の輸送ルートと反対の方向であることを特徴とする空気圧輸送配管の洗浄装置。 - 前記空気圧輸送配管内を循環する洗浄温水に圧力変動を与える圧力変動機構を設けたことを特徴とする請求項1の空気圧輸送配管の洗浄装置。
- 前記圧力変動機構は、前記空気圧輸送配管内を洗浄温水が循環中に急激なバルブの開閉動作で洗浄温水に脈動を生じさせる機構であることを特徴とする請求項2の空気圧輸送配管の洗浄装置。
- 前記圧力変動機構は、前記空気圧輸送配管内を洗浄温水が循環中に洗浄温水を循環させる循環ポンプの急激なON−OFF動作で洗浄温水に脈動を生じさせる機構であることを特徴とする請求項2の空気圧輸送配管の洗浄装置。
- 前記空気圧輸送配管の配管継手部、ベンド部に振動発生装置を設けたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1の空気圧輸送配管の洗浄装置。
- 前記洗浄装置に、前記空気圧輸送配管に加熱空気を供給する加熱空気供給手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5の何れか1の空気圧輸送配管の洗浄装置。
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