JP4147135B2

JP4147135B2 - Cleaning method for noodle cooking equipment

Info

Publication number: JP4147135B2
Application number: JP2003077983A
Authority: JP
Inventors: 直人生田; 健一伊藤; 宜則徳永
Original assignee: Niitaka Co Ltd
Current assignee: Niitaka Co Ltd
Priority date: 2002-03-27
Filing date: 2003-03-20
Publication date: 2008-09-10
Anticipated expiration: 2023-03-20
Also published as: JP2004002734A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、麺類調理装置の洗浄方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、うどん、そば、スパゲッティー等の製麺所のような大規模工場や、これらの麺類のゆで調理等を行う小規模な店舗では、その麺類調理の際に麺類に由来する様々な汚れが麺類調理装置に固着してしまう。この汚れの成分としては、麺類自体の炭水化物やたんぱく質等と、ゆで調理に利用する水の硬度成分に由来する無機物のスケール分とが複合的に混じり合ったものであると考えられる。
【０００３】
ここで、麺類調理装置としては、上記した複合汚れが付着乃至固着する可能性がある装置類であり、これには麺類加工槽、麺類のゆで麺器槽、ゆでカゴ等が含まれる広い範囲のものである。
【０００４】
麺類は一定の加熱条件下で製造され、また調理されるのが一般的である。このため、麺類調理装置については、一定の熱効率が要求されることが多い。しかし、前記した複合的な汚れが麺類調理装置に固着してしまうと、製造あるいは調理途中の麺類に対する熱効率が低下してしまう。この熱効率の低下により、麺類加工槽やゆで麺器内での水温を高めるのに長時間を要したりする。
【０００５】
さらに、前記した汚れがゆでカゴの網表面に固着すると、ゆでカゴに網目に目詰まりが生じるために、ゆで麺器からゆでカゴ内への熱水の流入流出が阻害される。このため、ゆでカゴ内の麺類に対する熱効率が悪くなり、その調理が不十分になるという欠点がある。
【０００６】
このような麺類の調理における汚れを洗浄し除去するために、従来、苛性ソーダや苛性カリ等の強アルカリ剤を主剤とした粉末剤や液剤が麺類調理装置に対する洗浄剤として使用されていた。また、この汚れを完全に近い状態で洗浄するために、洗浄剤溶液中に浸漬しながら、同時にブラシ等でブラッシングによる洗浄作業が行なわれるのが普通であった。
【０００７】
【発明が解決するための課題】
しかしながら、上記した従来のアルカリ剤を主剤とする洗浄剤では、麺類調理装置における汚れを十分に処理することが困難である。すなわち、その汚れを洗浄して除去することが困難である。また、アルカリ剤を主剤とする洗浄剤ではアルカリ剤の強いアルカリ性のため、洗浄作業に危険を伴うことが多く、さらには、洗浄後に汚れが残留し、その残留物がその後の調理過程の麺類に異物として付着したりすることが多いなどの欠点がある。
【０００８】
そこで、本発明は、麺類調理装置での固着した汚れを浸漬等により接触させるだけで短時間以内に、しかも安全かつ確実に洗浄処理することができる洗浄方法を提供することを目的とした。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明の麺類調理装置の洗浄方法は、酸性洗浄剤によって麺類調理装置の洗浄を先に行った後、洗浄液に、酸素系漂白剤を必須洗浄剤成分として含有するアルカリ洗浄剤を投入混合し、この混合溶液に麺類調理装置を加熱状態で一定時間接触させる方法でアルカリ洗浄剤による洗浄を後に行うことを特徴とする。
洗浄剤組成物は、酸素系漂白剤を必須成分として含有することを特徴とする。また、本発明の洗浄剤組成物には、酸素系漂白剤にさらにアルカリ剤を含有させる組成物を含む。
【００１０】
上記した本発明の洗浄剤組成物では、麺類調理装置における複合的な汚れを浸漬等の方法により接触させるだけで短時間以内に洗浄することができる。すなわち、本発明の洗浄剤組成物における酸素系漂白剤は、主に麺類調理装置に固着した炭水化物やタンパク質等の有機物を剥離する作用を発揮する。また、洗浄剤組成物にさらにアルカリ剤が含有される場合には、アルカリ剤は有機物を溶かす作用を示す。従って、酸素系漂白剤とアルカリ剤は、その相乗効果の優れた洗浄作用を示す。
【００１１】
本発明の洗浄剤組成物における酸素系漂白剤としては、過炭酸塩、過ホウ酸塩、過リン酸塩、過珪酸塩、過酸化水素等であり、これらの１種又は２種以上であってもよい。
【００１２】
当該洗浄剤組成物における酸素系漂白剤の含有量は、その効果を有効に発揮させるために０．１〜９９重量％であることが好ましい。当該複合汚れにおける有機物に対する酸素系漂白剤の洗浄効果を有効に発揮させるためである。その洗浄性能を安定化させるために、５〜７５重量％であることがより好ましい。酸素系漂白剤の含有量が０．１重量％未満であると、酸素系漂白剤が少な過ぎるため、酸素系漂白剤の作用を有効に発揮させることが困難であり、９９重量％を超えると、当該洗浄剤組成物中に他のアルカリ剤等の成分の有効量を含有させることが困難となる。酸素系漂白剤の種類は配合時の有効酸素の安定化のため、コーティングされたものが好ましい。現在のところ、過炭酸ナトリウムを無機塩でコーティングしたものが商品化されており、当該洗浄剤組成物に配合することができる。
【００１３】
アルカリ剤としては、アルカリ金属水酸化物、珪酸塩、炭酸塩、ポリリン酸塩、リン酸塩等のうちの１種又は２種以上を使用することができる。
【００１４】
当該洗浄剤組成物におけるアルカリ剤の含有量は、１〜９９重量％であることが好ましい。当該複合汚れにおける無機物に対するアルカリ剤の洗浄効果を有効に発揮させるためである。その洗浄効果を安定化させるために、２０〜９０重量％であることがより好ましい。アルカリ剤の含有量が１重量％未満であると、アルカリ強度が弱過ぎるため、アルカリ剤の作用を有効に発揮させることが困難であり、９９重量％を超えると、当該洗浄剤組成物中に他方の酸素系漂白剤等の成分の必要量を含有させることが困難となる。
【００１５】
アルカリ剤の種類は、ｐＨを高くできる点、配合した場合の過炭酸ナトリウムの安定性を保持できる点から、アルカリ金属ケイ酸塩を使用することが好ましい。ＳｉＯ₂／Ｘ₂Ｏ（ＸはＮａ、Ｋ又はＬｉ）のモル比としては２以下のケイ酸塩が、特に高いｐＨ値で緩衝能を有するので好ましい。
【００１６】
本発明の洗浄剤組成物の剤型としては、酸素系漂白剤とアルカリ剤の形態に応じて、粉剤、固形剤のほか、液剤としたものが含まれる。液剤として、酸素系漂白剤における過酸化水素放出体の有効酸素の分解をきたしてしまう等の問題がある場合には、酸素系漂白剤とアルカリ剤の二剤型で別途に供給する構成とすることが好ましい。
【００１７】
本発明の洗浄剤組成物には、界面活性剤が含有されているものも含まれる。界面活性剤が混合されていると、その界面活性により、汚れの凹凸の形状部分にまで当該洗浄剤組成物を浸透させることが可能になる。この浸透作用により、洗浄剤組成物の洗浄作用を汚れ全体に均等に及ぼすことが可能となる。
【００１８】
界面活性剤は、麺類調理装置の汚れに対し浸透作用、乳化分散、可溶化及び抑泡性を示すものであることが好ましい。例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート等のポリオキシアルキレンアルキルエーテルサルフェート、アルキルサルフェート、アルカンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩等で代表される陰イオン性界面活性剤、高級アルコールやアルキルフェノールの酸化エチレン、酸化プロピレン付加物等に代表されるポリオキシアルキレン型非イオン性界面活性剤、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等に代表される脂肪酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシドあるいはアルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤、アルキルベタイン等の両性界面活性剤を使用することができる。また、これらの２種以上を使用することもできる。
【００１９】
界面活性剤の含有量は、対象とする汚れの種類により異なり一定しないが、前記した界面活性剤の作用を有効に発揮させるためには、当該組成物において０．０１重量％以上であることが好ましく、その作用をより安定化させることができる点から、０．１〜１０重量％であることがより好ましい。
【００２０】
本発明の洗浄剤組成物にはキレート剤を含有したものが含まれる。キレート剤が混合されていると、洗浄槽の水浴中の金属イオンを補足する作用が生じる。これにより、洗浄水浴に金属イオンの存在することに基づく洗浄性能の劣化を防止できると共に、カルシウム等による無機スケールの発生や、その無機スケールが被洗浄物に付着するのを防止するのに有効である。
【００２１】
キレート剤としては、麺類調理液中に発生し得る金属イオンに対して補足性のある一般的なものを使用できる。例えば、エチレンジアミン四酢酸塩に代表されるアミノカルボン酸塩、グルコン酸塩やリンゴ酸塩に代表されるヒドロキシカルボン酸塩、トリポリリン酸ソーダ等のリン酸塩、ポリアクリル酸塩に代表されるポリカルボン酸塩であり、これらの１種又は２種以上を使用することができる。
【００２２】
キレート剤の含有量は、対象とする金属イオンの種類により異なり一定しないが、前記したキレート剤の作用を有効に発揮させるためには、当該組成物において０．０１重量％以上であることが好ましく、その作用をより安定化させることができることから、０．１〜１０重量％であることがより好ましい。
【００２３】
上記した本発明の洗浄剤組成物については、その組成物の所定量を洗浄液に溶解して使用することができる。この洗浄液としては、単なる水のほか、麺類調理槽の貯留液等を利用することができる。
【００２４】
本発明の洗浄剤組成物には、アルカリ性下での酸素系漂白剤（以下、単に「アルカリ洗浄剤」という。）と酸性洗浄剤との二剤を交互に使用する洗浄剤成分とするものを含む。この洗浄剤組成物の洗浄剤については、アルカリ洗浄剤による洗浄に加えて、追加して酸性洗浄剤による洗浄を交互に行う方法で利用することができる。
【００２５】
酸性洗浄剤としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の一般的な無機酸、あるいはクエン酸、リンゴ酸、酢酸、スルファミン酸、グルコン酸、グリコール酸、酒石酸、乳酸、アジピン酸、コハク酸、シユウ酸、フマル酸等の一般的な有機酸を主成分としたものを使用できる。
【００２６】
この酸性洗浄剤によれば、特にカルシウム塩やマグネシウム塩のスケール等の無機物に対し優れた洗浄作用を示し、調理処理装置に生じる無機スケールを洗浄するのに有効だからである。これらの二剤による洗浄とを交互に使用する場合、洗浄の先後については、特に制限はないが、酸性洗浄剤による洗浄を先に行い、アルカリ洗浄剤による洗浄を後に行うのが、酸による洗浄作用の点から好ましい。
【００２７】
酸性洗浄剤の使用濃度についても、特に制限はないが、被洗浄対象がステンレス製の麺類カゴである場合、１０％塩酸等の無機酸やクエン酸等の有機酸を主成分とする酸性洗浄剤０．１〜５重量％と、酸素系洗浄剤組成物０．１〜５重量％とを交互に使用することにより、優れた洗浄効果を発揮させることができるので好ましい。
【００２８】
本発明には、酸素系漂白剤又は酸素系漂白剤とアルカリ剤とを洗浄液中に投入混合し、この混合溶液中に麺類調理装置を加熱下で一定時間浸漬する等の方法で接触させることを特徴とする麺類調理装置を洗浄する方法を含む。
【００２９】
この洗浄方法には、酸素系漂白剤とアルカリ剤とからなる洗浄剤組成物については、これらの洗浄剤を分離しておき、洗浄時に同時に洗浄液に投入することを含む。酸素系漂白剤とアルカリ剤とを成分とする洗浄剤組成物では、酸素系漂白剤の酸素放出性能が低下してしまう等の問題がある場合や洗浄対象物の条件に応じ洗浄液のｐＨ及び酸素系漂白剤の濃度を自在にコントロールすることができるので、特に有効な洗浄方法である。この方法によると、洗浄剤組成物として一体的に構成した場合における酸素系漂白剤とアルカリ剤との間の化学反応を避けることが可能だからである。
【００３０】
本発明の洗浄方法で、洗浄液の加熱温度は４０℃以上であることが好ましい。さらに好ましくは６０℃以上である。なお、洗浄混合溶液の温度が４０℃未満であると、洗浄効率が低下してしまう。
【００３１】
本発明では、酸素系漂白剤、又は酸素系漂白剤及びアルカリ剤と共に、界面活性剤又は／及びキレート剤を加熱水中に混合する方法が含まれる。前記した界面活性剤及びキレート剤の作用を発揮させるためである。この場合、界面活性剤又は／及びキレート剤を酸素系漂白剤又はアルカリ剤のいずれかに予め添加しておき、これを添加するようにしてあってもよい。
【００３２】
本発明の洗浄方法では、アルカリ性下での酸素系漂白剤のアルカリ洗浄剤による洗浄と酸性洗浄剤による洗浄とを交互に行う方法によることができる。これにより、前記した作用を発揮させることができる。
【００３３】
【実施例】
次に本発明の実施例を説明する。
【００３４】
（実施例１〜３、比較例１〜５）
先ず、表１に示す配合成分及びその含有量により実施例１〜３の酸素系漂白剤からなる洗浄剤組成物を得た。
【００３５】
【表１】

【００３６】
なお、オルトケイ酸塩、メタケイ酸塩等の強アルカリ剤を含有する洗浄剤組成物について、保存時における有効酸素濃度の保存安定性を確保するために、過炭酸ナトリウムについては、硫酸ナトリウムや硫酸マグネシウム等の無機塩コーティングした剤（商品名：「ＣＰＣ−Ａ」又は「ＣＰＣ−Ｂ」、旭電化工業（株）製等）を使用するのが好ましい。ここで、ＣＰＣ−Ａのコーティング剤は、無機塩と界面活性剤である。ＣＰＣ−Ｂのコーティング剤は、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムである。実施例１及び２ではＣＰＣ−Ｂを使用した。これらの無機塩等によるコーティング品によれば、４０℃、９０％ＲＨの条件で１０日間の保管後であっても、過炭酸ナトリウムの有効酸素濃度が９５％以上の保存性を確保させることができる。
【００３７】
表２に示す含有成分及びその含有量により比較例１〜６の洗浄剤組成物を作成した。
【００３８】
【表２】

【００３９】
表１及び表２における実施例及び比較例の界面活性剤としては、次の化学式のものを使用した。すなわち、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート、
【００４０】
【化１】

【００４１】
次の化学式のポリオキシアルキレンアルキルエーテル、
【００４２】
【化２】

【００４３】
及び次の化学式のテトロニック型ブロックポリマー
【００４４】
【化３】

【００４５】
を表３に示す洗浄剤組成物につき使用した。
【００４６】
【表３】

【００４７】
キレート剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム（平均分子量；約６０００）を使用した。
【００４８】
（１）麺類調理における複合汚れの調製と被洗浄対象の塗布
次に、ステンレスの試験片に各種の複合汚れを付着させ、これを被洗浄対象とした。すなわち、複合汚れ成分としては、小麦粉又はグルテンに５０重量％の割合となるように水を加え、この加水物を加熱状態で攪拌した上で、ステンレス片（ＳＵＳ３０４、４０×５０×１ｍｍ）の両面に薄く０．０２ｇ／ｃｍ²の割合で塗布した。
【００４９】
また、別にそば麺やパスタ麺（スパゲッティー）を所定の時間でゆで処理を行った上で、この処理後のゆで浴液を上記同様にステンレス片の両面に薄く塗布した。これらを塗布後２４時間、常温の室内に放置して乾燥させて、これらを被洗浄対象の試験片とした。
【００５０】
（２）被洗浄対象に対する洗浄力試験
各実施例及び各比較例について、次の方法で洗浄試験を行った。ビーカー（２００ｍｌ）に沸騰水浴を収容し（ビーカー内の水浴液の温度は、９０℃前後であった。）、これに洗浄剤組成物の濃度が１重量％となるように溶解させた。
【００５１】
この水浴液中に前記した被洗浄対象のステンレスの試験片全体を浸漬した。この浸漬の開始から１０分後に試験片を水浴中から引き上げて、これを温湯で軽くすすいだ。その後、この試験片の両面を目視により観察して、洗浄度を評価して結果を表１に示した。
【００５２】
この洗浄力の評価基準は、ステンレスの試験片の表面に固形分の汚れがなく金属光沢があるとき５、表面に固形分の汚れがなく金属光沢が僅かにあるとき４、表面に固形分の汚れはないが、金属光沢がほとんどないとき３、表面に固形分の汚れが一部残留するとき２、表面の全体に固形分の汚れが残留するとき１、とした。
【００５３】
表１に示した結果から、本発明の実施例１〜３の洗浄剤組成物によれば、麺類調理装置における多様な複合汚れを短時間内の浸漬により、いずれも有効に洗浄することが可能であることが分かる。また、実施例３の洗浄剤組成物によれば、特定の汚れについてのみ有効であることが分かる。
【００５４】
これに対して、比較例１〜５の洗浄剤組成物では、表２の結果から、いずれも微量の複合汚れが試験片の表面に残留すると共に、金属光沢が得られないことも分かる。
【００５５】
（実施例４〜８）
本発明の洗浄剤組成物について洗浄液中で有効酸素濃度の安定性試験を行った。
【００５６】
【表４】

【００５７】
表４のように、酸素系漂白剤の含有量を洗浄液における有効酸素の初期濃度が一定となるようにし、含有するアルカリ剤を順に増量して実施例４〜８の洗浄剤組成物とした。また、実施例５〜８の過炭酸ナトリウムについては、実施例１及び２と同様に、前記した無機塩等のコーティング品を使用した。
【００５８】
これらの各洗浄剤組成物を小麦粉の０．５重量％洗浄液（９５℃）中に０．５重量％濃度となるように溶解させ、その初期の有効酸素濃度及び同液の９５℃で３０分間加熱後の有効酸素量を測定し、有効酸素残存率を測定して表４に示した。
【００５９】
表４の結果から、有効酸素量は、実施例４〜８のようにアルカリ剤の含有量が増えるのに従い有効酸素量（ｐｐｍ）が増加することが分かる。これにより、高い液温での洗浄力の向上と共に、洗浄液中の有効酸素量を安定させることにより、相乗的な洗浄力の向上を図り得ることが分かる。
【００６０】
（実施例９〜１０、比較例６）
表５に示す酸性洗浄剤と実施例９〜１０の洗浄剤組成物とを濃度が各１重量％とし、連続して洗浄を行った。酸性洗浄剤とを溶解させて９０℃の洗浄液をつくり、店舗で使用するスパゲッティー用のゆでカゴを１０分間浸漬する。続けて、アルカリ洗浄剤を追加して、１０分間浸漬することにより洗浄試験を行い、その洗浄力の評価結果を表５に示した。また、比較例６は、酸性洗浄剤のみを洗浄液に溶解させ、この洗浄剤により上記同一の条件で洗浄試験を行い、その洗浄力の評価結果示した。洗浄力の評価基準は前記同様である。
【００６１】
【表５】

【００６２】
表５の結果から、酸性洗浄剤と実施例９〜１０のアルカリ洗浄剤とを交互に使用した場合には、いずれもスパゲッティーのゆでカゴに付着した複合汚れに対し優れた洗浄力を発揮させることができることが分かる。この実施例９〜１０による洗浄結果は、表５に示す比較例６の酸性洗浄剤のみによる場合と比較して、その洗浄力の優位は明らかである。
【００６３】
（実施例１１〜１６）
実施例１１〜１６は、表６に示す含有成分の酸素系漂白剤とアルカリ剤とを併用することにより洗浄を行なった。
【００６４】
【表６】

【００６５】
すなわち、麺類の調理処理液中に酸素系漂白剤０．５重量％、アルカリ剤０．５重量％となるように溶解させることにより併用した。また、所定の界面活性剤及びキレート剤については、酸素系漂白剤あるいはアルカリ剤中に予め混合した。また、使用した界面活性剤の種類を表７に示した。
【００６６】
【表７】

【００６７】
実施例１の場合と同様に調製した複合汚れを塗布したものを被洗浄対象とし、この被洗浄対象に対し実施例１１〜１６の各洗浄剤をそれぞれ併用する方法により、実施例１と同様に洗浄試験を行い、洗浄試験の結果を表８に示した。洗浄力の評価基準は前記同様である。
【００６８】
【表８】

【００６９】
表８の洗浄試験の結果から、実施例１１〜１６の各洗浄剤を併用する方法によれば、いずれの場合にも、完全な洗浄力が発揮されることが分かる。
【００７０】
（実施例１７）
麺類のゆで麺工場における麺類調理処理液４ｔｏｎの中に実施例１２の酸素系漂白剤０．５重量％、アルカリ剤０．５重量％となるように溶解させることにより併用し、その洗浄試験を行い実施例１７とした。この洗浄試験は各洗浄剤の溶解液（９０℃）中で茶色の複合汚れが付着したゆで麺器部品を１０分間浸漬させて洗浄試験を行った。洗浄力の評価基準は前記同様である。
【００７１】
この洗浄試験の結果、ゆで麺器部品は洗浄評価５で洗浄でき、その表面に固形分の汚れがなく、金属光沢となるまで洗浄することができた。
【００７２】
（実施例１８〜２０）
実施例１８及び１９のように有機酸の酸性洗浄剤を作成し、この酸性洗浄剤によるスケール溶解力及びステンレス腐食試験を行い、これらの試験結果を表９に示した。なお、実施例２０には、無機酸を主成分とする酸性洗浄剤による場合を参考例とした。
【００７３】
【表９】

【００７４】
（３）スケール溶解力試験
酸性洗浄剤の１％水溶液１００ｍｌを沸騰させ、この中に、メッシュを使って粒度を揃えた８５０μｍ以上１５００μｍ以下の大理石の粒を１０ｇ投入し、２０分間放置した。溶け残った大理石の粒を乾燥させてその重量を測定し、その重量減少率をスケール溶解力とした。
【００７５】
（４）ステンレス腐食試験（１）；沸騰
ＳＵＳ３０４製ステンレスの５００ｍｌビーカーに、ＳＵＳ４３０製ステンレス片（３ｃｍ×５ｃｍ×２ｍｍ）と酸性洗浄剤の１％水溶液３００ｍｌを入れて、１時間弱めの火力で沸騰させた。この水溶液及びステンレスの外観を観察し、外観に変化がないときは○、外観に変化があったとき×、とした。
【００７６】
（５）ステンレス腐食試験（２）；６０℃
ＳＵＳ３０４製ステンレス片（３ｃｍ×５ｃｍ×２ｍｍ）２枚を重ねキムワイプで巻いて輪ゴムで留め、酸性洗浄剤５％水溶液に一度浸した後、引き上げてマヨネーズ瓶に入れて蓋をした。これを６０℃で１日間放置した。その後、ステンレス片同士の接触面、キムワイプとの接触面などを観察し、それらの外観に変化がないとき○、ステンレス片の表面が灰色になった等外観に変化があったとき×、とした。
【００７７】
表９の結果から、酸性洗浄剤の有機酸は、無機酸と比べｐＨは高く（酸としては弱く）ても、スケール溶解力は同等以上であることが分かる。また、ステンレス片に対する腐食作用も少ないので、取り扱い上で安全性が高いこと、また長時間の使用や、すすぎ不足等の誤使用があっても、腐食等の事故につながる可能性は低い。
【００７８】
（実施例２１〜２２）
表１０に示す実施例２１及び２２の酸性洗浄剤とアルカリ洗浄剤とを交互に使用して、洗浄力の試験を行った。すなわち、異なる場所の２ヶ所のパスタ店におけるパスタのゆでカゴ（１）及び（２）をそれぞれ洗浄対象とした。これらの洗浄対象を、酸性洗浄剤を９０℃とし、１０分間浸漬した。続けて、洗浄対象をアルカリ洗浄剤の溶液中に移して、９０℃で１０分間浸漬する交互に使用する洗浄方法により、洗浄力試験を行ない、その結果を表１０に示した。洗浄力の評価基準は、前記同様である。
【００７９】
【表１０】

【００８０】
表１０の結果から、実際のゆで麺器の洗浄において、有機酸を主成分とする酸性洗浄剤は、塩酸等の無機酸を主成分とする洗浄剤と同等の洗浄力を発揮することが分かる。すなわち、洗浄対象であるパスタのゆでカゴ(1) 、(2) のように、付着する汚れの種類が異なっても、酸性洗浄剤とアルカリ洗浄剤による連続洗浄で、評価5 の洗浄力が得られることが分かる。これに対し、それぞれ単独の洗浄剤では、十分な洗浄効果は得られない。
【００８１】
【発明の効果】
本発明は、上述したように構成されるから、次のような効果が発揮される。先ず、本発明の麺類調理装置の洗浄方法によれば、酸性洗浄剤によって麺類調理装置の洗浄を先に行った後、洗浄液に、酸素系漂白剤を必須洗浄剤成分として含有するアルカリ洗浄剤を投入混合し、この混合溶液に麺類調理装置を加熱状態で一定時間接触させる方法でアルカリ洗浄剤による洗浄を後に行うことにより、麺類調理装置に由来する無機スケールについても有効に排除することができる。また、酸性洗浄剤として有機酸が使用されるときには、酸として弱くても、十分なスケール溶解力を有し、かつステンレスへの影響が少なく腐食等の事故につながる可能性は低く、取り扱い上の安全性は高い。本発明の洗浄方法で用いる洗浄剤組成物は酸素系漂白剤を必須成分として含有され、洗浄液中で作用させることができるから、麺類調理に使用した麺類の調理装置に固着した汚れに対し洗浄効果を発揮させることができる。すなわち、麺類調理装置の槽内面やその調理器具等に付着した複合汚れをこの洗浄溶液中に浸漬等の方法で接触させるだけで剥離し、その麺類調理用装置における本来の金属光沢を回復する状態にまで洗浄することができるので、効果的な洗浄を迅速に実行することができる。さらにアルカリ剤が含有される洗浄剤組成物によれば、このように剥離した有機物を洗浄液中に溶解させることができるので、有機物成分が調理中に麺類上に再付着してしまうことはない。
【００８２】
本発明の洗浄方法で用いる洗浄剤組成物は、酸素系漂白剤又は／及びアルカリ剤を組成成分として構成され、洗浄液中に一体的に溶解させることができるから、使用が容易であると共に、その含有成分の濃度調整を一括して行うことができるので、洗浄時の使用が便利である。さらに、酸素系漂白剤における有効酸素がアルカリ剤の存在により分解する等の問題を解消し、各成分剤による洗浄効果をそれぞれ十分に発揮させることができ、麺類調理装置に由来する無機スケールについても有効に排除することができる。これにより、麺類調理装置に対する洗浄効果を安定かつ十分に発揮させることができる。
【００８３】
本発明の洗浄方法によれば、酸素系漂白剤と共に、さらに界面活性剤やキレート剤を含有させた洗浄剤組成物を用いることにより、含有成分を均一的に作用させ、また複合汚れの金属成分を捕捉することにより、その洗浄効果をより一層高めることが可能であり、前記した効果を有効に発揮させることもできる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of cleaning noodles cooking equipment.
[0002]
[Prior art]
Traditionally, in large-scale factories such as noodle shops such as udon, soba, and spaghetti, and small stores that boil these noodles, various stains derived from the noodles are produced when cooking the noodles. It sticks to the cooking device. As a component of this dirt, it is thought that carbohydrates, proteins, etc. of noodles themselves and inorganic scale components derived from the hardness component of water used for boiled cooking are mixed and mixed.
[0003]
Here, the noodle cooking device is a device in which the above-mentioned composite dirt may adhere or stick, and this includes a wide range of noodle processing tanks, boiled noodle device tanks, boiled baskets, etc. Is.
[0004]
Noodles are generally produced and cooked under certain heating conditions. For this reason, a certain thermal efficiency is often required for the noodle cooking device. However, if the above-described complex dirt adheres to the noodle cooking device, the thermal efficiency of the noodles during production or cooking is reduced. Due to this decrease in thermal efficiency, it takes a long time to increase the water temperature in the noodle processing tank or the boiled noodle bowl.
[0005]
Further, when the above-mentioned dirt adheres to the net surface of the boiled basket, the boiled basket is clogged, so that the inflow and outflow of hot water from the boiled noodle device into the boiled basket is inhibited. For this reason, the heat efficiency with respect to the noodles in a boiled basket worsens, and there exists a fault that the cooking becomes inadequate.
[0006]
In order to wash and remove such dirt in cooking noodles, conventionally, powders and liquids mainly composed of strong alkaline agents such as caustic soda and caustic potash have been used as cleaning agents for noodle cooking apparatuses. Further, in order to clean the dirt in a nearly complete state, it is common to perform a cleaning operation by brushing with a brush or the like while immersing in a cleaning agent solution.
[0007]
[Problem to be Solved by the Invention]
However, it is difficult to sufficiently treat dirt in the noodle cooking device with the above-described conventional cleaning agent mainly composed of an alkaline agent. That is, it is difficult to clean and remove the dirt. In addition, cleaning agents containing an alkaline agent as the main agent are often highly dangerous due to the strong alkalinity of the alkaline agent.Furthermore, dirt remains after cleaning, and the residue remains in the noodles during the subsequent cooking process. There are drawbacks such as being often attached as foreign matter.
[0008]
Accordingly, the present invention is within a short time only contacting by immersion or the like sticking dirt on the noodles cooking apparatus, moreover aimed at providing a washing method is Ru can be safely and reliably cleaning .
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, the cleaning method for a noodle cooking apparatus according to the present invention includes cleaning the noodle cooking apparatus with an acidic cleaning agent, and then containing an oxygen bleach as an essential cleaning agent component in the cleaning liquid. The alkaline cleaning agent is charged and mixed, and the noodle cooking device is brought into contact with the mixed solution in a heated state for a certain period of time, followed by washing with the alkaline cleaning agent.
The cleaning composition contains an oxygen bleach as an essential component. Further, the cleaning composition of the present invention includes a composition containing an oxygen bleach and an alkali agent.
[0010]
In the above-described cleaning composition of the present invention, cleaning can be performed within a short period of time simply by bringing complex dirt in the noodle cooking device into contact with a method such as immersion. That is, the oxygen bleaching agent in the cleaning composition of the present invention mainly exerts an action of peeling off organic substances such as carbohydrates and proteins fixed to the noodle cooking apparatus. Moreover, when an alkaline agent is further contained in the cleaning composition, the alkaline agent exhibits an action of dissolving organic matter. Therefore, the oxygen bleaching agent and the alkali agent exhibit a cleaning action with an excellent synergistic effect.
[0011]
Examples of the oxygen bleaching agent in the cleaning composition of the present invention include percarbonate, perborate, perphosphate, persilicate, hydrogen peroxide, and the like, and one or more of these may be used. May be.
[0012]
The content of the oxygen bleaching agent in the cleaning composition is preferably 0.1 to 99% by weight in order to effectively exhibit the effect. This is because the cleaning effect of the oxygen bleach on the organic matter in the composite soil is effectively exhibited. In order to stabilize the cleaning performance, it is more preferably 5 to 75% by weight. If the content of the oxygen bleach is less than 0.1% by weight, the amount of the oxygen bleach is too small, so that it is difficult to effectively exert the action of the oxygen bleach, and if it exceeds 99% by weight Therefore, it becomes difficult to contain an effective amount of other components such as an alkaline agent in the cleaning composition. The oxygen bleach is preferably coated to stabilize effective oxygen during compounding. At present, sodium percarbonate coated with an inorganic salt is commercialized and can be blended into the detergent composition.
[0013]
As the alkali agent, one or more of alkali metal hydroxide, silicate, carbonate, polyphosphate, phosphate and the like can be used.
[0014]
The content of the alkaline agent in the cleaning composition is preferably 1 to 99% by weight. This is to effectively exhibit the cleaning effect of the alkaline agent on the inorganic substance in the composite soil. In order to stabilize the cleaning effect, it is more preferably 20 to 90% by weight. If the content of the alkali agent is less than 1% by weight, the alkali strength is too weak, so that it is difficult to effectively exert the action of the alkali agent. If the content exceeds 99% by weight, the detergent composition contains It becomes difficult to contain the necessary amount of other components such as oxygen bleach.
[0015]
The alkali agent is preferably an alkali metal silicate from the viewpoint that the pH can be increased and the stability of sodium percarbonate when blended can be maintained. A silicate having a molar ratio of SiO ₂ / X ₂ O (X is Na, K or Li) of 2 or less is preferable because it has a buffering ability at a particularly high pH value.
[0016]
The dosage form of the cleaning composition of the present invention includes powders and solid agents as well as liquid agents, depending on the form of the oxygen bleach and the alkali agent. When there is a problem such as the decomposition of effective oxygen of the hydrogen peroxide emitter in the oxygen bleach as a liquid agent, the oxygen bleach and alkali agent are separately supplied in two parts It is preferable.
[0017]
The detergent composition of the present invention includes those containing a surfactant. When the surfactant is mixed, the detergent composition can permeate into the uneven shape portion of the dirt due to the surface activity. By this osmotic action, the cleaning action of the cleaning composition can be evenly applied to the entire soil.
[0018]
It is preferable that the surfactant exhibits a penetrating action, emulsification dispersion, solubilization, and foam suppression properties with respect to the dirt of the noodle cooking apparatus. For example, anionic surfactants such as alkylbenzene sulfonates, polyoxyalkylene alkyl ether sulfates such as polyoxyethylene alkyl ether sulfates, alkyl sulfates, alkane sulfonates, olefin sulfonates, higher alcohols and alkylphenols Nonionic surfactants such as polyoxyalkylene type nonionic surfactants typified by ethylene oxide and propylene oxide adducts, fatty acid alkanolamides typified by coconut oil fatty acid diethanolamide, alkylamine oxides and alkylglucosides Agents, amphoteric surfactants such as alkylbetaines can be used. Moreover, these 2 or more types can also be used.
[0019]
The content of the surfactant varies depending on the type of soil to be targeted and is not constant, but in order to effectively exert the action of the surfactant, it may be 0.01% by weight or more in the composition. Preferably, it is more preferably 0.1 to 10% by weight from the viewpoint that the action can be further stabilized.
[0020]
The detergent composition of the present invention includes those containing a chelating agent. When the chelating agent is mixed, an action of capturing metal ions in the water bath of the washing tank occurs. This can prevent deterioration of the cleaning performance due to the presence of metal ions in the cleaning water bath, and is effective in preventing the generation of inorganic scale due to calcium and the like, and the adhesion of the inorganic scale to the object to be cleaned. is there.
[0021]
As the chelating agent, it is possible to use a general one having a supplementing property to metal ions that can be generated in the noodle cooking liquid. For example, aminocarboxylates represented by ethylenediaminetetraacetate, hydroxycarboxylates represented by gluconate and malate, phosphates such as sodium tripolyphosphate, polycarboxylates represented by polyacrylate, etc. These are acid salts, and one or more of these can be used.
[0022]
The content of the chelating agent varies depending on the type of the target metal ion and is not constant, but in order to effectively exert the action of the chelating agent, it is preferably 0.01% by weight or more in the composition. From the standpoint of further stabilizing the action, it is more preferably 0.1 to 10% by weight.
[0023]
About the cleaning composition of this invention mentioned above, the predetermined amount of the composition can be melt | dissolved in a washing | cleaning liquid, and can be used. As this cleaning liquid, not only mere water but also a stored liquid in a noodle cooking tank can be used.
[0024]
The cleaning composition of the present invention includes a cleaning agent component in which two components of an alkaline bleaching agent (hereinafter simply referred to as “alkali cleaning agent”) and an acidic cleaning agent are used alternately. Including. About the cleaning agent of this cleaning composition, in addition to the cleaning with an alkaline cleaning agent, it can additionally be utilized by a method of alternately performing cleaning with an acidic cleaning agent.
[0025]
Acidic detergents include common inorganic acids such as hydrochloric acid, sulfuric acid, nitric acid, phosphoric acid, or citric acid, malic acid, acetic acid, sulfamic acid, gluconic acid, glycolic acid, tartaric acid, lactic acid, adipic acid, succinic acid, Those containing a general organic acid such as oxalic acid and fumaric acid as the main component can be used.
[0026]
This is because this acidic cleaning agent exhibits an excellent cleaning action especially on inorganic substances such as calcium salt and magnesium salt scales, and is effective in cleaning inorganic scales generated in a cooking apparatus. When these two cleaning agents are used alternately, there is no particular limitation on the previous and subsequent cleaning, but the cleaning with an acidic cleaning agent is performed first, followed by the cleaning with an alkaline cleaning agent. It is preferable from the point of action.
[0027]
The concentration of the acidic detergent used is not particularly limited, but when the object to be washed is a stainless steel noodle basket, the acidic detergent mainly composed of an inorganic acid such as 10% hydrochloric acid or an organic acid such as citric acid. By alternately using 0.1 to 5% by weight and 0.1 to 5% by weight of the oxygen-based cleaning composition, an excellent cleaning effect can be exhibited, which is preferable.
[0028]
In the present invention, oxygen bleaching agent or oxygen bleaching agent and alkaline agent are charged and mixed in the cleaning solution, and the noodle cooking device is immersed in the mixed solution for a certain period of time under heating. A method for cleaning a featured noodle cooking apparatus is included.
[0029]
This cleaning method includes, for a cleaning composition comprising an oxygen bleach and an alkaline agent, separating these cleaning agents and putting them into a cleaning solution simultaneously with cleaning. In the case of a cleaning composition containing an oxygen bleach and an alkali as components, the pH and oxygen of the cleaning solution may vary depending on the conditions of the object to be cleaned, such as when the oxygen bleaching performance of the oxygen bleach decreases. This is a particularly effective cleaning method because the concentration of the system bleach can be freely controlled. This is because according to this method, it is possible to avoid a chemical reaction between the oxygen-based bleach and the alkali agent when the cleaning composition is integrally formed.
[0030]
In the cleaning method of the present invention, the heating temperature of the cleaning liquid is preferably 40 ° C. or higher. More preferably, it is 60 degreeC or more. When the temperature of the cleaning mixed solution is less than 40 ° C., the cleaning efficiency is lowered.
[0031]
The present invention includes a method of mixing a surfactant or / and a chelating agent in heated water together with an oxygen bleach or an oxygen bleach and an alkali agent. This is because the action of the surfactant and chelating agent described above is exhibited. In this case, a surfactant or / and a chelating agent may be added in advance to either an oxygen-based bleaching agent or an alkali agent, and this may be added.
[0032]
In the cleaning method of the present invention, it is possible to use a method of alternately performing cleaning with an alkaline bleaching agent and washing with an acidic cleaning agent under alkaline conditions. Thereby, an above-described effect | action can be exhibited.
[0033]
【Example】
Next, examples of the present invention will be described.
[0034]
(Examples 1-3, Comparative Examples 1-5)
First, the detergent composition which consists of an oxygen type bleaching agent of Examples 1-3 with the compounding component shown in Table 1, and its content was obtained.
[0035]
[Table 1]

[0036]
In addition, for detergent compositions containing strong alkali agents such as orthosilicates and metasilicates, in order to ensure storage stability of effective oxygen concentration during storage, sodium percarbonate, sodium sulfate or magnesium sulfate It is preferable to use an inorganic salt-coated agent such as “CPC-A” or “CPC-B” manufactured by Asahi Denka Kogyo Co., Ltd. Here, the coating agent of CPC-A is an inorganic salt and a surfactant. The coating agent for CPC-B is sodium sulfate or magnesium sulfate. In Examples 1 and 2, CPC-B was used. According to the coating products of these inorganic salts and the like, it is possible to ensure storage stability with an effective oxygen concentration of sodium percarbonate of 95% or more even after storage for 10 days at 40 ° C. and 90% RH. it can.
[0037]
The cleaning composition of Comparative Examples 1-6 was created with the containing component shown in Table 2, and its content.
[0038]
[Table 2]

[0039]
As the surfactants in Examples and Comparative Examples in Tables 1 and 2, those having the following chemical formulas were used. That is,
Polyoxyethylene alkyl ether sulfate,
[0040]
[Chemical 1]

[0041]
A polyoxyalkylene alkyl ether of the formula:
[0042]
[Chemical 2]

[0043]
And a Tetronic block polymer of the following chemical formula:
[Chemical 3]

[0045]
Were used for the cleaning compositions shown in Table 3.
[0046]
[Table 3]

[0047]
As the chelating agent, sodium polyacrylate (average molecular weight; about 6000) was used.
[0048]
(1) Preparation of composite soil in cooking noodles and application of object to be cleaned Next, various composite soils were adhered to a stainless steel test piece, and this was used as an object to be cleaned. That is, as a composite soil component, water is added to wheat flour or gluten so as to have a ratio of 50% by weight, and this hydrolyzate is stirred in a heated state, and then both surfaces of a stainless steel piece (SUS304, 40 × 50 × 1 mm). Was applied at a rate of 0.02 g / cm ² .
[0049]
Separately, buckwheat noodles and pasta noodles (spaghetti) were boiled for a predetermined time, and the boiled bath solution after this treatment was thinly applied to both surfaces of the stainless steel piece as described above. These were left to dry in a room temperature room for 24 hours after application, and these were used as test specimens to be cleaned.
[0050]
(2) Detergency test for object to be cleaned For each example and each comparative example, a cleaning test was performed by the following method. A boiling water bath was accommodated in a beaker (200 ml) (the temperature of the water bath solution in the beaker was around 90 ° C.), and dissolved therein so that the concentration of the cleaning composition was 1% by weight.
[0051]
The entire stainless steel specimen to be cleaned was immersed in this water bath solution. Ten minutes after the start of the immersion, the test piece was lifted from the water bath and lightly rinsed with warm water. Thereafter, both surfaces of the test piece were visually observed to evaluate the degree of cleaning, and the results are shown in Table 1.
[0052]
The evaluation criteria for the cleaning power are 5 when the surface of the stainless steel specimen is free of solid matter and has a metallic luster, 4 when the surface is free of solid matter and has a slight metallic luster, and 4 Although there was no dirt, it was 3 when there was almost no metallic luster, 2 when some solid dirt remained on the surface, and 1 when solid dirt remained on the entire surface.
[0053]
From the results shown in Table 1, according to the cleaning compositions of Examples 1 to 3 of the present invention, it is possible to effectively wash various complex stains in the noodle cooking device by immersion in a short time. It turns out that it is. Moreover, according to the cleaning composition of Example 3, it turns out that it is effective only about specific stain | pollution | contamination.
[0054]
On the other hand, in the cleaning compositions of Comparative Examples 1 to 5, it can be seen from the results of Table 2 that a small amount of composite dirt remains on the surface of the test piece and no metallic luster is obtained.
[0055]
(Examples 4 to 8)
The cleaning composition of the present invention was subjected to a stability test of effective oxygen concentration in a cleaning solution.
[0056]
[Table 4]

[0057]
As shown in Table 4, the oxygen bleaching agent content was set so that the initial concentration of effective oxygen in the cleaning liquid was constant, and the alkaline agent contained was increased in order to obtain cleaning compositions of Examples 4 to 8. Moreover, about the sodium percarbonate of Examples 5-8, coating products, such as above-mentioned inorganic salt, were used similarly to Examples 1 and 2.
[0058]
Each of these detergent compositions was dissolved in a 0.5 wt% washing solution (95 ° C.) of wheat flour to a concentration of 0.5 wt%, and the initial effective oxygen concentration and the same solution at 95 ° C. for 30 minutes. The effective oxygen amount after heating was measured, and the effective oxygen residual ratio was measured and shown in Table 4.
[0059]
From the results of Table 4, it can be seen that the effective oxygen amount (ppm) increases as the content of the alkaline agent increases as in Examples 4 to 8. Thus, it can be seen that the synergistic improvement of the cleaning power can be achieved by stabilizing the effective oxygen amount in the cleaning liquid as well as the improvement of the cleaning power at a high liquid temperature.
[0060]
(Examples 9 to 10, Comparative Example 6)
The acidic cleaning agent shown in Table 5 and the cleaning agent compositions of Examples 9 to 10 were each washed at a concentration of 1% by weight. An acidic cleaning agent is dissolved to prepare a 90 ° C. cleaning solution, and a spaghetti boiled basket used in a store is immersed for 10 minutes. Subsequently, a cleaning test was performed by adding an alkaline cleaning agent and dipping for 10 minutes. Table 5 shows the evaluation results of the cleaning power. In Comparative Example 6, only the acidic cleaning agent was dissolved in the cleaning solution, and the cleaning test was performed with the cleaning agent under the same conditions as described above, and the evaluation results of the cleaning power were shown. The evaluation criteria for the cleaning power are the same as described above.
[0061]
[Table 5]

[0062]
From the results shown in Table 5, when the acidic cleaner and the alkaline cleaners of Examples 9 to 10 are used alternately, all of them exhibit excellent cleaning power against the composite dirt adhered to the boiled spaghetti basket. You can see that The cleaning results of Examples 9 to 10 clearly show the superiority of the cleaning power compared to the case of using only the acidic cleaning agent of Comparative Example 6 shown in Table 5.
[0063]
(Examples 11 to 16)
In Examples 11 to 16, washing was performed by using together the oxygen-based bleaching agent and the alkali agent of the components shown in Table 6.
[0064]
[Table 6]

[0065]
That is, they were used together by dissolving in an noodle cooking treatment solution so that the oxygen bleaching agent was 0.5% by weight and the alkaline agent was 0.5% by weight. Further, the predetermined surfactant and chelating agent were mixed in advance in an oxygen bleach or an alkali agent. Table 7 shows the types of surfactants used.
[0066]
[Table 7]

[0067]
By applying a composite soil prepared in the same manner as in Example 1 to be cleaned, and using each of the cleaning agents of Examples 11 to 16 for the target to be cleaned, similarly to Example 1, A cleaning test was conducted, and the results of the cleaning test are shown in Table 8. The evaluation criteria for the cleaning power are the same as described above.
[0068]
[Table 8]

[0069]
From the results of the cleaning test in Table 8, it can be seen that, according to the method using the cleaning agents of Examples 11 to 16 in combination, complete cleaning power is exhibited in any case.
[0070]
(Example 17)
Noodles Boiled noodles in the noodle cooking processing solution 4 ton in Example 12 to dissolve the oxygen-based bleaching agent 0.5% by weight and alkaline agent 0.5% by weight, used together, the washing test Example 17 was conducted. This washing test was carried out by immersing the boiled noodle device parts, to which brown composite soil adhered, for 10 minutes in a solution (90 ° C.) of each detergent. The evaluation criteria for the cleaning power are the same as described above.
[0071]
As a result of this washing test, the boiled noodle device parts could be washed with a washing evaluation of 5, and the surface could be washed until there was no solid contamination and a metallic luster.
[0072]
(Examples 18 to 20)
An organic acid acidic detergent was prepared as in Examples 18 and 19, and the scale dissolving power and stainless corrosion test using this acidic detergent were conducted. The results of these tests are shown in Table 9. In addition, in Example 20, the case of using an acidic detergent mainly composed of an inorganic acid was used as a reference example.
[0073]
[Table 9]

[0074]
(3) Scale dissolving power test 100 ml of 1% aqueous solution of acidic detergent was boiled, and 10 g of marble particles having a particle size of 850 μm or more and 1500 μm or less having a uniform particle size were put therein using a mesh, and left for 20 minutes. The undissolved marble grains were dried and weighed, and the weight reduction rate was taken as the scale dissolving power.
[0075]
(4) Stainless steel corrosion test (1): Boiling SUS304 stainless steel 500 ml beaker with SUS430 stainless steel piece (3 cm x 5 cm x 2 mm) and 300 ml of 1% aqueous solution of acidic detergent, boiling for a little less than 1 hour I let you. The external appearance of this aqueous solution and stainless steel was observed.
[0076]
(5) Stainless steel corrosion test (2); 60 ° C
Two stainless steel pieces (3 cm × 5 cm × 2 mm) made of SUS304 were overlapped, wrapped with Kimwipe, fastened with a rubber band, soaked once in a 5% aqueous solution of an acidic detergent, and then pulled up into a mayonnaise bottle and capped. This was left at 60 ° C. for 1 day. Then, the contact surface between the stainless steel pieces, the contact surface with the Kimwipe, etc. were observed. When there was no change in the appearance, ○, when the appearance was changed, such as when the surface of the stainless steel piece was gray, and .
[0077]
From the results of Table 9, it can be seen that the organic acid of the acidic detergent has a scale dissolving power equal to or higher than that of an inorganic acid even though the pH is higher (weak as an acid). In addition, since there is little corrosive action on the stainless steel piece, it is highly safe in handling, and even if used for a long time or misused such as insufficient rinsing, it is unlikely to lead to an accident such as corrosion.
[0078]
(Examples 21 to 22)
Detergency tests were conducted using the acidic detergent and the alkaline detergent of Examples 21 and 22 shown in Table 10 alternately. That is, boiled pasta baskets (1) and (2) in two pasta stores at different locations were the objects to be cleaned. These objects to be cleaned were immersed in an acidic cleaning agent at 90 ° C. for 10 minutes. Subsequently, the cleaning power test was carried out by an alternate cleaning method in which the object to be cleaned was transferred into an alkaline detergent solution and immersed at 90 ° C. for 10 minutes, and the results are shown in Table 10. The evaluation criteria for the cleaning power are the same as described above.
[0079]
[Table 10]

[0080]
From the results of Table 10, it can be seen that in the actual cleaning of the boiled noodle device, the acidic cleaning agent mainly composed of an organic acid exhibits the same detergency as a cleaning agent mainly composed of an inorganic acid such as hydrochloric acid. . In other words, even with different types of dirt, such as boiled baskets of pasta to be cleaned (1) and (2), continuous cleaning with an acidic cleaning agent and an alkaline cleaning agent provides a cleaning power of Evaluation 5. You can see that On the other hand, a sufficient cleaning effect cannot be obtained with each single cleaning agent.
[0081]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects are exhibited. First, according to the method for cleaning a noodle cooking apparatus of the present invention, after the noodle cooking apparatus is first cleaned with an acidic cleaning agent, an alkaline cleaning agent containing an oxygen bleach as an essential cleaning agent component is added to the cleaning liquid. The inorganic scale derived from the noodle cooking apparatus can be effectively eliminated by performing the washing with an alkaline detergent after the charging and mixing, and then bringing the noodle cooking apparatus into contact with the mixed solution for a certain period of time in a heated state. When an organic acid is used as an acidic cleaning agent, even if it is weak as an acid, it has sufficient scale dissolving power, has little effect on stainless steel, and is unlikely to lead to accidents such as corrosion. Safety is high. Since the cleaning composition used in the cleaning method of the present invention contains an oxygen-based bleach as an essential component and can act in a cleaning solution, it has a cleaning effect on dirt adhered to the noodle cooking device used for cooking noodles. Can be demonstrated. That is, the composite dirt adhering to the inner surface of the tank of the noodle cooking device or its cooking utensils is peeled off by simply bringing it into contact with the cleaning solution by a method such as immersion, thereby restoring the original metallic luster of the noodle cooking device. Since it can wash | clean to a state, effective washing | cleaning can be performed rapidly. Furthermore, according to the cleaning composition containing an alkaline agent, the organic material thus peeled can be dissolved in the cleaning liquid, so that the organic component does not reattach to the noodles during cooking.
[0082]
The cleaning composition used in the cleaning method of the present invention is composed of an oxygen-based bleaching agent and / or an alkaline agent as a composition component, and can be dissolved integrally in the cleaning liquid. Since the concentration adjustment of the contained components can be performed at once, it is convenient to use during cleaning. Furthermore, the problem that the effective oxygen in the oxygen bleaching agent is decomposed due to the presence of the alkaline agent can be solved, and the cleaning effect of each component agent can be fully exerted, and the inorganic scale derived from the noodle cooking apparatus It can be effectively eliminated. Thereby, the washing | cleaning effect with respect to a noodle cooking apparatus can be exhibited stably and fully.
[0083]
According to the cleaning method of the present invention, together with the oxygen-based bleaching agent, more by Rukoto with detergent compositions containing a surfactant and a chelating agent, homogeneously allowed to act containing components, also composite fouling metal By capturing the components, the cleaning effect can be further enhanced, and the above-described effects can be effectively exhibited.

Claims

After washing the noodle cooking device with an acidic detergent first,
Noodle cooking is performed after washing with an alkaline detergent by mixing an alkaline detergent containing an oxygen-based bleach as an essential detergent component into the washing solution, and then contacting the mixed solution with a noodle cooking device in a heated state for a certain period of time. How to clean the device.

2. The method for cleaning a noodle cooking apparatus according to claim 1, wherein the cleaning with an alkaline cleaner further uses an alkaline cleaner containing an alkaline agent as an essential component.

3. The method for cleaning a noodle cooking apparatus according to claim 2, wherein the cleaning with the alkali cleaning agent is performed by charging and mixing the oxygen bleaching agent and the alkali agent that have been separated into the cleaning liquid.

4. The method for cleaning a noodle cooking apparatus according to claim 1, wherein the cleaning with the alkali cleaning agent is performed by introducing and mixing a surfactant or / and a chelating agent into the cleaning liquid together with the alkali cleaning agent.

The method for cleaning a noodle cooking device according to any one of claims 2 to 4, wherein the cleaning with the alkaline cleaner is performed by adjusting the amount of the alkaline agent so that the pH of the cleaning liquid is 10.0 or more.

Cleaning with an alkaline cleaner contains sodium percarbonate as an oxygen bleach and SiO as an alkaline agent. 2 / X 2 The method for cleaning a noodle cooking apparatus according to any one of claims 2 to 5, wherein an alkaline detergent containing an alkali metal silicate having a molar ratio of O (X is Na, K or Li) of 2 or less is used.