JP4146762B2 - 光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法に関し、より詳細には、複数のシングルモード光ファイバを接続して構成された光ファイバ伝送路の任意の波長の光に対する損失を高精度に推定することを可能とする光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、光ファイバは通信用の低損失な伝送媒体として広く使用されており、光ファイバを用いて実際の光通信システムを設計するためには、伝送信号波長における損失値を精度良く評価することが求められる。例えば、シングルモード光ファイバ中の広い波長帯域内にある複数の波長の光を伝送信号として用いる経済的な通信技術であるCoarse-WDM(CWDM)などの波長多重光伝送システムを中継系および加入者系光ファイバネットワークヘ導入するにあたっては、接続点での光ファイバの曲げや光ファイバ同士の接続などの種々の影響をも考慮した上で、光ファイバ伝送路の広い波長領域における損失特性を高精度で把握することが重要になる。
【0003】
システムの伝送損失特性の推定には、光ファイバ自体の損失や接続損失などの統計的ばらつきを考慮した損失設計値が用いられるが、このような従来の推定方法は最悪値評価に基づくものであり、さらに、その適用可能な波長も1.31μmおよび1.55μmに限定されている。従って、広い波長域の光を利用した光通信システムの損失設計を効率的に行うためには、接続点における光ファイバの曲げと光ファイバ同士の接続とを考慮したうえで、光ファイバ伝送路の任意の波長における損失を高精度に推定するための新たな方法の確立が重要になる。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−315026号公報
【0005】
【非特許文献1】
“光ファイバの低損失化” 信学論B-I., vol.J78-B-I, no.12, pp.724-735, Dec. 1995.
【0006】
【非特許文献2】
川上他、“光ファイバとファイバ型デバイス”培風館、pp.69、(1996).
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
光ファイバの広い波長帯域の損失特牲を推定するための従来の方法としては、以下の第1および第2の方法が知られている。第1の方法は、光ファイバの損失要因ごとの損失特性を評価する近似関数を仮定し、各近似関数中の定数をいくつかの波長での損失測定値(実測値)に基づいて決定する方法である(例えば、非特許文献1参照)。また、第2の方法は、多数の光ファイバのそれぞれについて複数の異なる波長ごとに損失を測定し、評価波長における損失と任意の推定波長における損失との相関を表す基底ベクトルを求め、これを用いて被推定光ファイバの任意波長の損失値を求める方法である(特許文献1参照)。
【0008】
以下に、これら従来の第1および第2の方法について説明する。まず、第1の方法について説明する。光ファイバ固有の主な損失要因としては、レーリ散乱損失α、赤外吸収損失αIR、構造不整損失αIM、OH基不純物の吸収による損失αOHなどがあり、光ファイバの全損失αはこれらの損失の和として与えられ、これら各損失は近似的に以下の式(1)〜(5)により表現される。
α(λ)=k/λ …(1)
αIR(λ)=kexp(−k/λ) …(2)
αIM(λ)=k …(3)
αOH(λ)=ΣαOHn (n=1〜4) …(4)
αOH1(λ)=Pexp[−{(1/λ−1/λ)/σ] (n=1)
αOHn(λ)=P/[1+{(1/λ−1/λ)/σ] (n=2〜4)
α(λ)=α(λ)+αIR(λ)+αIM(λ)+kαOH(λ) …(5)
【0009】
従って、光ファイバの全損失αを与える式(5)には、k〜k、P〜P、λ〜λおよびσ〜σの17個の定数が含まれることとなり、全損失特性を推定するには上記17個全ての定数を決定する必要がある。このため、一般的には17以上の損失測定が必要とされるが、各光ファイバ毎に17の異なる波長の光を用いて損失測定を実行するには多大な稼働を必要とする。
【0010】
また、例えばk〜kなどの係数として文献値を用い、決定すべき係数の数を少なくして測定波長の数を減らす方法も考えられるが、そのような方法では光ファイバによる各係数値のばらつきの度合いや光ファイバの曲げによる損失特性の変化を考慮していないため推定精度が低下する。さらに、全損失αを与える式(5)には、実際の光伝送路において問題となる光コネクタや融着接続による損失に対応する項が含まれていないため、フィッテイングにより最適な係数値を定めても充分な推定精度は得られないという根本的な問題がある。
【0011】
次に、第2の方法について説明する。特許文献1に開示されているように、この方法では複数の光ファイバの損失値を多くの波長ごとに事前に測定し、重回帰分析を施して波長ごとの損失値の相関を表す基底ベクトルを求め、これにより損失波長特性の推定を行う。この方法において高精度な推定を行うためには、被推定光ファイバにおいて、2〜5程度の波長の光を用いて光ファイバの実際の損失を測定・評価する必要がある。すなわち、この方法の問題点としては、多数の光ファイバに対して予め多くの波長の光による損失測定が必要であること、および、統計的な計算処理を含めて多くの手順を必要とすることなどが挙げられる。また、実際の光伝送路、特にユーザ宅へ繋がる加入者系の1.3μm零分散シングルモード光ファイバ(SMF)ケーブル伝送路においては、ケーブルの布設条件が多様であり多くの分岐点や接続点が存在するため、曲げ損失と接続損失とが全損失の波長特性に与える影響が極めて大きい。そのため、光ファイバごとの損失波長特性のばらつきは極めて大きいものとならざるを得ない。このような加入者系のSMFケーブル伝送路に第2の方法を適用すると、予め測定すべき複数の光ファイバの母集団の選び方によって、被推定光ファイバの損失推定値が異なり、高精度な推定が困難になるという原理的な問題点がある。
【0012】
本発明は、これらの従来方法が抱える問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、複数のシングルモード光ファイバを接続して構成された光ファイバ伝送路の任意の波長における光損失を高精度に推定することを可能とする光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数のシングルモード光ファイバが接続されて構成されている光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法であって、波長λの光に対する損失推定値α(λ)を、レーリ散乱損失α(λ)と、接続損失α(λ)と、赤外吸収損失αIR(λ)および曲げ損失α(λ)の和損失との総和として近似する次式(a)を導出する第1のステップと、1.360以上1.460μm未満であるEバンド帯域にない3つの異なる波長(λ、λおよびλ)の光ごとの前記光ファイバ伝送路の損失を実測して損失実測値α(λ)を求める第2のステップと、前記第2のステップで得られた損失実測値α(λ)、α(λ)およびα(λ)を基に次式(b)〜(d)を満足する係数kを決定する第3のステップと、前記第3のステップで得られた係数kの値を用いて波長λの光に対する損失推定値α(λ)を求める第4のステップと、を備え、前記波長λ は1.360μm未満であり、前記波長λ は1.460以上1.625μm未満であり、前記波長λ は1.625μm以上であることを特徴とする。
α(λ)=α(λ)+kα(λ)+(αIR(λ)+α(λ))…(a)
α(λ)−α(λ)=kα(λ)…(b)
α(λ)−α(λ)−kα(λ)=(αIR(λ)+α(λ))…(c)
α(λ)−α(λ)−kα(λ)=(αIR(λ)+α(λ))…(d)
【0014】
請求項2に記載の発明は、複数のシングルモード光ファイバが接続されて構成されている光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法であって、波長λの光に対する損失推定値α(λ)を、レーリ散乱損失α(λ)と、接続損失α(λ)と、OH基吸収損失αOH(λ)と、赤外吸収損失αIR(λ)および曲げ損失αB(λ)の和損失との総和として近似する次式(e)を導出する第1のステップと、1.360以上1.460μm未満であるEバンド帯域にない3つの異なる波長(λ、λおよびλ ならびにEバンド帯域にある波長(λ の光ごとの前記光ファイバ伝送路の損失を実測して損失実測値α(λ)を求める第2のステップと、前記第2のステップで得られた損失実測値α(λ)、α(λ)、α(λ)およびα(λ)を基に次式(f)〜(i)を満足する係数kおよび係数kを決定する第3のステップと、前記第3のステップで得られた係数kおよびkの値を用いて波長λの光に対する損失推定値α(λ)を求める第4のステップと、を備え、前記波長λ は1.360μm未満であり、前記波長λ は1.460以上1.625μm未満であり、前記波長λ は1.625μm以上であることを特徴とする。
α(λ)=α(λ)+kα(λ)+k α OH (λ)+(αIR(λ)+α(λ))…(e)
α(λ)−α(λ)=kα(λ)…(f)
α(λ)−α(λ)−kα(λ)=(αIR(λ)+α(λ))…(g)
α(λ)−α(λ)−kα(λ)=(αIR(λ)+α(λ))…(h)
α(λ)−α(λ)−kα(λ)=(αIR(λ)+α(λ))+kαOH(λ)…(i)
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法において、前記赤外吸収損失αIR(λ)と曲げ損失α(λ)の和損失(αIR(λ)+α(λ))を次式(j)により近似して、係数kおよびkを次式(k)および(l)により決定する第5のステップをさらに備え、前記第4のステップは、当該係数kおよびkの値を用いて波長λの光に対する損失推定値α(λ)を求めるものであることを特徴とする。
(αIR(λ)+α(λ))=kexp(−k/λ)…(j)
α(λ)−α(λ)−kα(λ)=kexp(−k/λ)…(k)
α(λ)−α(λ)−kα(λ)=kexp(−k/λ)…(l)
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法において、前記レーリ散乱損失α(λ)の波長依存性をα(λ)=k/λにより近似し、前記光ファイバ伝送路に設けられた接続点の数と予め定められた基準数とを比較し、前記接続点数が前記基準数以上の場合には前記係数kの値を前記シングルモード光ファイバの統計的平均値として決定する一方、前記接続点数が前記基準数未満の場合には前記係数kを次式(m)を満足する値に決定する第6のステップを備え、前記第4のステップは、前記第6のステップで得られた係数kの値を用いて波長λの光に対する損失推定値α(λ)を求めるものであることを特徴とする。
α(λ)−α(λ)=k(1/λ −1/λ )…(m)
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。先ず、本発明の基礎をなす損失推定評価式の導出について説明する。ここでは、複数の1.3μm零分散シングルモード光ファイバ(SMF)により構成された光伝送路を仮定して損失推定評価式の導出を説明する。この損失推定評価式の導出に際しては、光ファイバの接続損失と曲げ損失の波長依存性を定式化する必要がある。
【0019】
接続損失の要因としては、光ファイバの突合せ部において生じる光ファイバ端面間の間隔や光ファイバの突合せの「角度ずれ」または「軸ずれ」などがあるが、現状では一般に「軸ずれ」が主な損失要因となっている。同種類の光ファイバ間の接続の場合には、軸ずれ量をd(μm)、光ファイバのモードフィールド径を一定の値であるW(μm)と仮定すると、軸ずれによる接続損失α(dB)は、次式(6)で与えられる。
α=4.34d/W …(6)
【0020】
従って、複数の接続点が存在するときの波長λに対する接続損失αの波長依存性α(λ)は、モードフィールド径の波長依存性W(λ)を用いて次式(7)で表すことができる。
α(λ)=W(1.31μm)/W(λ) …(7)
ここで、α(λ)は1.31μmの値で規格化している。
【0021】
W(λ)は光ファイバのコア径aと規格化周波数の波長依存性V(λ)を用いて、一般に次式(8)で精度良く近似され、V(λ)は光ファイバのコア径aとコアとクラッドの屈折率の波長依存性n(λ)およびn(λ)ならびに円周率πを用いて次式(9)で与えられる。
W(λ)=a(0.65+1.619・V(λ)−1.5+2.879・V(λ)−6) …(8)
V(λ)=πa(n(λ)−n(λ)0.5/λ …(9)
【0022】
従って、α(λ)は、対象とされている光伝送路を構成するシングルモード光ファイバの構造パラメータa、n(λ)およびn(λ)の関数となるが、一般にSMFについてはこれらのパラメータ全てにほぼ一定の設計値が存在するので、それらの値を式(7)〜(9)に代入してα(λ)を得ることができる。
【0023】
このような取扱いの妥当性は以下のようにして検証される。一例として、コア径aをSMFの平均的な値であるa=4.5μmとし、n(λ)としてGeOドープ石英ガラスの文献値、n(λ)として純石英ガラスの文献値を非特許文献2から引用してα(λ)を求める。
【0024】
図1はこのような条件で求めた接続損失α(λ)の波長依存性を説明するための図で、この図に示すようにα(λ)は波長に対して直線的な減少傾向を示し、波長1.55μmではαの値は0.78である。
【0025】
図2は複数のSMFから構成された光伝送路の光コネクタ接続点について、波長1.31μmおよび1.55μmで接続損失を実際に測定した結果を説明するため図で、この図から判るように、両波長での接続損失は直線的な相関関係を示している。この図における直線の傾きは、波長1.31μmと1.55μmとでの接続損失の比を意味するが、この傾きの値は0.82であり、図1に示した算出結果における波長1.55μmでのαの値0.78に5%程度の誤差範囲で一致しており、この結果は、本発明が採用する上記α(λ)の導出方法およびそれにより得られる値の妥当性を示している。
【0026】
一方、曲げ損失α(λ)が発生する波長領域は、SMFでは通常1.5μmよりも長い波長領域である。ただし、この波長領域では赤外吸収損失αIR(λ)も増大するため、この両者の和を1つの式で近似できれば便利である。一方、実際の光伝送路の接続点などの箇所で発生している光ファイバの曲げの半径は30mm程度と考えられる。そこで、赤外吸収損失と曲げ損失の和が次式(10)により近似可能であると仮定して、現実的な範囲での曲げが加わったSMFの1.5μm以上での損失特性の解析を実行する。
αIR(λ)+α(λ)=kexp(−k/λ) …(10)
ここで、kおよびkは係数である。
【0027】
図3は、30mmの曲げ半径で光ファイバを100回巻き付けした際のSMFの損失の波長依存性を説明するための図で、この図において横軸は波長の逆数とし、αIR(λ)とα(λ)が支配的損失要因となる波長範囲である1.53〜1.65μmについてプロットしている。この図より、両者は直線的な関係で近似可能であり、SMF光伝送路の赤外吸収損失αIR(λ)と曲げ損失α(λ)との和(αIR(λ)+α(λ))に対する近似的取扱いとして式(10)が妥当なものであることを示している。
【0028】
これら赤外吸収損失αIR(λ)および曲げ損失α(λ)のほかに考慮すべき損失成分としては、構造不整損失αIM(式(3))およびOH基吸収損失αOH(式(4))がある。これらの取扱いを決定するために以下の検討を行なった。具体的には、ボビンに巻いた接続点の全く無いSMFの損失波長特性を測定し、これらの損失成分の影響について検討した。
【0029】
図4は、実測により得られた損失曲線を、接続点や曲げの無い場合の近似式である式(5)を用いてフィッテイングし成分分離を実行した結果を説明するための図である。この図に示した結果より、SMFではαIM(λ)の絶対値は通常0.01dB/kmのオーダの値となる。一方、接続点を複数含んだ光伝送路の接続損失は、接続点1カ所当たりの通常の値は0.1dB程度である。従って、複数の接続点を含む光伝送路ではα(λ)に比較してαIM(λ)は小さく、近似を行なう上で事実上無視できることとなる。
【0030】
また、フィッテイングの結果、αOH(λ)についての係数であるP、λおよびσは表1のように決定された。
【0031】
【表1】
Figure 0004146762
【0032】
これらの係数値は一例であるが、コアガラスの組成がほぼ一定の場合には、ガラス中のOH基吸収特性の変化は無視できるので、表1に掲げた各係数の値をSMF全般に対する良好な近似値として用いることができる。
【0033】
上述した取扱いの妥当性に基づけば、接続点を含むSMF光伝送路の損失α(λ)の損失推定評価式は次式(11)により与えられることとなる。
Figure 0004146762
【0034】
α(λ)は上式(7)〜(9)から、αOH(λ)は上式(4)および表1に掲げた係数から決定できるので、対象とされている光伝送路について、k、k、k、kおよびkの5つの係数値を決定すれば、損失推定値α(λ)を算出することができることになる。
【0035】
なお、これまではSMFを例として本発明の基礎となる理論的取扱いを説明したが、1.55μm分散シフト光ファイバ(DSF)などにより構成された伝送路についても式(11)は適用可能であり、式(7)〜(9)を用いてα(λ)を導出する際に、各種の光ファイバに固有のコア径aとコアとクラッドの屈折率n(λ)およびn(λ)の値を代入すればよい。
【0036】
また、式(9)は光ファイバの比屈折率差△(λ)を用いて次式(12)のように変形できる。
V(λ)=πa・n(λ)△(λ)/λ …(12)
【0037】
さらに、石英系光ファイバではコアの屈折率n(λ)と比屈折率差△(λ)の波長依存性は小さいので、n(λ)と△(λ)の代わりに、例えば波長1.31μmでの定数値であるn(1.31μm)および△(1.31μm)を用いることも可能である。
【0038】
図5は、本発明の光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法の手順例を説明するためのフローチャートである。本発明においては、先ず、対象となるシングルモード光ファイバ伝送路の損失推定評価式である上式(11)を導出する(S11)。
【0039】
次に、任意波長での損失推定を実行するか或いはEバンドを除く波長での損失推定を実行するかの判断を行ない、任意波長での損失推定を行なう場合には4つの評価波長(λ、λ、λおよびλ)による損失測定を実行し、Eバンドを除く波長での損失推定を行なう場合には3つの評価波長(λ、λおよびλ)による損失測定を実行する(S12)。ここで、Eバンドを除く波長での損失推定を行なう場合に3つの評価波長による損失測定で充分な理由は、OH基吸収損失αOH(λ)が支配的な損失要因となるEバンド(1.360μm以上1.460μm未満の波長帯域)は現在の商用光伝送システムではほとんど伝送波長の対象とされていないため、損失特性を知る実効性がないためである。
【0040】
さらに、光伝送路に含まれる接続点の数と使用される接続方法による場合分けを行う(S13)。この場合分けにおける類別の内容は、対象となる光伝送路に応じて適宜異なり得るものであり最も適当な場合分けが行なわれるものであることはいうまでもない。図5に示した例では、伝送路中の接続点が少数であり少数の光ファイバが融着のみにより接続されている場合(ケース1)と、伝送路中の接続点が多数であり多数のファイバが融着と光コネクタにより接続されている場合(ケース2)とに場合分けされる。そして、各場合について定められる一連の手順(ケース1につきS14、S16、および、S17またはS18、ケース2につきS15、S16、および、S17またはS18)に従って、後述する各式に基づいて推定評価式に含まれる5つの係数(k,k,k,kおよびk)を決定し、推定値α(λ)を算出する(S19)。
【0041】
以下に、複数のSMFから構成された光伝送路を例に、推定評価式に含まれる5つの係数(k,k,k,kおよびk)の決定方法について具体的に説明する。
【0042】
図6は、損失推定に用いる4つの測定評価波長(λ、λ、λおよびλ)に対する4種の損失成分(レーリ散乱損失α(λ)、接続損失α(λ)、赤外吸収損失αIR(λ)と曲げ損失α(λ)の和(αIR(λ)+α(λ))、および、OH基吸収損失αOH(λ))の各々の成分の波長依存性を説明するための図である。これら4つの損失成分はそれぞれ特徴的な波長依存性を有し、レーリ散乱損失α(λ)と接続損失α(λ)は短波長側となるほど増大し、これとは逆に、赤外吸収損失αIR(λ)と曲げ損失αの和(αIR(λ)+α(λ))は長波長側になるほど増大する。また、OH基吸収損失αOH(λ)はEバンド中の1.38〜1.39μmにピークをもち、長短両側の波長域に向かって急激に減衰する。
【0043】
これらの各損失成分が上記のような特徴的振る舞いをするため、実測により得られた損失値α(λ)(λ=λ、λ、λおよびλ)と損失推定値α(λ)との間には、次式(13)〜(16)式が良い近似で成立する。
Figure 0004146762
【0044】
従って、最初にレーリ散乱損失α(λ)の絶対値、つまり一般にレーリ散乱係数と呼ばれる係数kを決定すれば、式(13)と波長λでの損失測定値から係数kが求まりα(λ)の絶対値が決定される。また、式(14)と式(15)および波長λとλにおける損失測定値から、係数kとkが求まり(αIR(λ)+α(λ))の絶対値が決定される。さらに、式(16)と波長λでの損失測定値から係数kが求まりαOH(λ)の絶対値が決定される。このようにして5つの係数が決定されると式(11)により損失推定値α(λ)を得ることができる。
【0045】
図5に示した2つのケースにおける係数kの決定は、以下のようにして実行される。伝送路中の接続点が少数であり少数のファイバが融着のみによって接続されている場合(ケース1)は、接続損失α(λ)の絶対値が小さいので、図6において、波長λ=λおよびλ=λでは、レーリ散乱損失α(λ)が最も支配的となる。従って、近似的な関係式である次式(17)により係数kを決定することが可能である(S14)。
α(λ)−α(λ)=k(1/λ −1/λ ) …(17)
【0046】
一方、伝送路中の接続点が多数であり多数のファイバが融着と光コネクタによって接続されている場合(ケース2)は、予め求めた同種類のシングルモード光ファイバのレーリ散乱係数の統計的平均値を、推定対象である伝送路のkの値として用いることができる(S15)。本例では相当数のSMFのレーリ散乱係数の平均値である0.97dB/km/μmをkとして用いている。
【0047】
このようにして係数kを決定すれば、既に説明した手順に従って、式(13)〜(15)により係数k〜kが順次決定される(S16)。
【0048】
さらに、係数kの決定がなされるが、この決定方法は任意波長での損失推定を実行中であるかEバンドを除く波長での損失推定を実行中であるかにより異なり、任意波長での損失推定を実行中の場合には式(16)に基づく決定がなされる(S17)一方、Eバンドを除く波長での損失推定を実行中の場合にはOH基吸収損失αOHの影響が無視できる波長領域については係数k=0と仮定する(S18)。このようにして5つの係数全てが決定され、損失推定値α(λ)を算出できる(S19)。
【0049】
このように、本発明の光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法においては、複数のシングルモード光ファイバから構成される光伝送路の推定損失値α(λ)を、レーリ散乱損失α(λ)、接続損失α(λ)、赤外吸収損失αIR(λ)および曲げ損失α(λ)の和(αIR(λ)+α(λ))、および、OH基吸収損失αOH(λ)の4つの主要な損失成分の総和として式(11)により定式化する。これらの損失成分はそれぞれが特有の波長依存性を有しているので、損失の測定評価を行う波長を適切に選定すれば、4つの波長(λ、λ、λおよびλ)での損失測定値を用いて推定評価式である式(11)中の未確定な5つの係数(k,k,k,kおよびk)を決定し対象とする光伝送路の任意波長での損失の推定値α(λ)を導出することができる。また、3つの波長での損失測定値を用いて推定評価式(11)中のk以外の未確定な4つの係数を決定し、OH基吸収損失αOH(λ)の影響が無視できる波長領域については係数k=0と仮定することで、Eバンド以外の任意波長の損失の推定値α(λ)を導出することができる。
【0050】
(実施例)
上述のケース1に相当する場合として、融着のみでSMFを接続して構成した45本のSMF伝送路の損失特性の推定を行った。なお、このSMF伝送路の融着接続点の数は伝送路1kmあたり0.5個程度であり、損失は1.2〜1.7μmの波長領域において0.005μm間隔で測定した。
【0051】
図7は、本発明の光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法による推定結果を説明するための図で、図中の実線が本発明の方法により得られた損失推定曲線であり白丸が損失測定値である。この推定曲線は、測定値の中からλ=1.31μm、λ=1.55μm、λ=1.65μmおよびλ=1.385μmの4つの波長に対応する測定値を選び、これらを基に推定を実行した結果である。この図に示すように、評価波長以外の実測値(白丸)と推定値(黒線)とは極めて良い一致を示しており本発明の有効性が確認できる。
【0052】
また図8は、45本のSMF伝送路についての相対誤差(=(推定値−実測値)/実測値(%))の最大値、最小値および平均値を説明するための図である。この図に示すように、伝送波長であるO〜Lバンドおよび監視波長として使用されるUバンドのすべてのバンドにおいて、相対誤差が±7%以内という良好な堆定精度が得られることが確認できる。
【0053】
さらに図9は、Eバンドの推定が不要な場合を想定してλを評価波長から除外し、λ=1.31μm、λ=1.55μmおよびλ=1.65μmの3波長を評価波長として推定を実行した際の、相対誤差の最大値、最小値および平均値を説明するための図である。この図から、Eバンド以外の全てのバンドで相対誤差が±7%以内という良好な推定精度が得られることが確認される。
【0054】
上述の第2のケースに相当する場合として、融着と光コネクタの両方でSMFを接続して構成された50本のSMF伝送路の損失特性の推定を行った。この伝送路の融着接続点と光コネクタ接続点の数はそれぞれ伝送路1kmあたり1個程度であり、損失は1.2〜1.7μmの波長領域において0.005μm間隔で測定した。なお、評価波長はケース1の場合と同様に、λ=1.31μm、λ=1.55μm、λ=1.65μmおよびλ=1.385μmの4つの波長とした。
【0055】
その推定の結果、O〜Lバンドでは相対誤差が±9%以内、Uバンドでは±12%以内と良好な推定精度が得られた。さらに、Eバンドの推定が不必要な場合を想定してλを評価波長から除外し、λ=1.31μm、λ=1.55μmおよびλ=1.65μmの3波長を評価波長として推定を実行した結果、OバンドおよびC〜Lバンドでは相対誤差が±9%以内、Uバンドでは±12%以内と良好な推定精度が得られた。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法においては、複数のシングルモード光ファイを接続して構成される光伝送路の推定損失値α(λ)を、レーリ散乱損失α(λ)、接続損失α(λ)、赤外吸収損失αIRおよび曲げ損失αの和(αIR(λ)+α(λ))、および、OH基吸収損失αOH(λ)の4つの主要な損失成分の総和として式(11)により定式化する。これらの損失成分はそれぞれが特有の波長依存性を有しているので、損失の測定評価を行う波長を適切に選定すれば、4つの波長(λ、λ、λおよびλ)での損失測定値を用いて推定評価式である式(11)中の未確定な5つの係数(k,k,k,kおよびk)を決定し対象とする光伝送路の任意波長での損失の推定値α(λ)を導出することができる。また、3つの波長での損失測定値を用いて推定評価式(11)中のk以外の未確定な4つの係数を決定し、OH基吸収損失αOH(λ)の影響が無視できる波長領域については係数k=0と仮定することで、Eバンド以外の任意波長の損失の推定値α(λ)を導出することができる。
【0057】
このような取扱いにより、複数のシングルモード光ファイバを接続して構成された光ファイバ伝送路の任意の波長における光損失を高精度に推定することを可能とする光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接続損失α(λ)の波長依存性を説明するための図である。
【図2】複数のSMFから構成された光伝送路の光コネクタ接続点について、波長1.31μmおよび1.55μmで接続損失を実際に測定した結果を説明するため図である。
【図3】30mmの曲げ半径で光ファイバを100回巻き付けした際のSMFの損失の波長依存性を説明するための図である。
【図4】接続点や曲げの無い場合の近似式である式(5)を用いてフィッティングによる成分分離を実行した結果を説明するための図である。
【図5】本発明の光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法の手順を説明するためのフローチャートである。
【図6】損失推定に用いる4つの測定評価波長(λ、λ、λおよびλ)に対する4種の損失成分(レーリ散乱損失α(λ)、接続損失α(λ)、赤外吸収損失αIRと曲げ損失αの和(αIR(λ)+α(λ))、および、OH基吸収損失αOH(λ))の各々の波長依存性を説明するための図である。
【図7】本発明の光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法による推定結果を説明するための図である。
【図8】45本のSMF伝送路についての相対誤差(=(推定値−実測値)/実測値(%))の最大値、最小値および平均値を説明するための図である。
【図9】3波長を評価波長として推定を実行した際の、相対誤差の最大値、最小値および平均値を説明するための図である。

Claims (4)

  1. 複数のシングルモード光ファイバが接続されて構成されている光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法であって、
    波長λの光に対する損失推定値α(λ)を、レーリ散乱損失α(λ)と、接続損失α(λ)と、赤外吸収損失αIR(λ)および曲げ損失α(λ)の和損失との総和として近似する次式(a)を導出する第1のステップと、
    1.360以上1.460μm未満であるEバンド帯域にない3つの異なる波長(λ、λおよびλ)の光ごとの前記光ファイバ伝送路の損失を実測して損失実測値α(λ)を求める第2のステップと、
    前記第2のステップで得られた損失実測値α(λ)、α(λ)およびα(λ)を基に次式(b)〜(d)を満足する係数kを決定する第3のステップと、
    前記第3のステップで得られた係数kの値を用いて波長λの光に対する損失推定値α(λ)を求める第4のステップと、
    を備え
    前記波長λ は1.360μm未満であり、前記波長λ は1.460以上1.625μm未満であり、前記波長λ は1.625μm以上であることを特徴とする光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法。
    α(λ)=α(λ)+kα(λ)+(αIR(λ)+α(λ))…(a)
    α(λ)−α(λ)=kα(λ)…(b)
    α(λ)−α(λ)−kα(λ)=(αIR(λ)+α(λ))…(c)
    α(λ)−α(λ)−kα(λ)=(αIR(λ)+α(λ))…(d)
  2. 複数のシングルモード光ファイバが接続されて構成されている光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法であって、
    波長λの光に対する損失推定値α(λ)を、レーリ散乱損失α(λ)と、接続損失α(λ)と、OH基吸収損失αOH(λ)と、赤外吸収損失αIR(λ)および曲げ損失α(λ)の和損失との総和として近似する次式(e)を導出する第1のステップと、
    1.360以上1.460μm未満であるEバンド帯域にない3つの異なる波長(λ、λおよびλ ならびにEバンド帯域にある波長(λ の光ごとの前記光ファイバ伝送路の損失を実測して損失実測値α(λ)を求める第2のステップと、
    前記第2のステップで得られた損失実測値α(λ)、α(λ)、α(λ)およびα(λ)を基に次式(f)〜(i)を満足する係数kおよび係数kを決定する第3のステップと、
    前記第3のステップで得られた係数kおよびkの値を用いて波長λの光に対する損失推定値α(λ)を求める第4のステップと、
    を備え
    前記波長λ は1.360μm未満であり、前記波長λ は1.460以上1.625μm未満であり、前記波長λ は1.625μm以上であることを特徴とする光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法。
    α(λ)=α(λ)+kα(λ)+k α OH (λ)+(αIR(λ)+α(λ))…(e)
    α(λ)−α(λ)=kα(λ)…(f)
    α(λ)−α(λ)−kα(λ)=(αIR(λ)+α(λ))…(g)
    α(λ)−α(λ)−kα(λ)=(αIR(λ)+α(λ))…(h)
    α(λ)−α(λ)−kα(λ)=(αIR(λ)+α(λ))+kαOH(λ)…(i)
  3. 前記赤外吸収損失αIR(λ)と曲げ損失α(λ)の和損失(α (λ)+α(λ))を次式(j)により近似して、係数kおよびkを次式(k)および(l)により決定する第5のステップをさらに備え、
    前記第4のステップは、当該係数kおよびkの値を用いて波長λの光に対する損失推定値α(λ)を求めるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法。
    (αIR(λ)+α(λ))=kexp(−k/λ)…(j)
    α(λ)−α(λ)−kα(λ)=kexp(−k/λ)…(k)
    α(λ)−α(λ)−kα(λ)=kexp(−k/λ)…(l)
  4. 前記レーリ散乱損失αの波長λの光に対する波長依存性をα(λ)=k/λにより近似し、前記光ファイバ伝送路に設けられた接続点の数と予め定められた基準数とを比較し、前記接続点数が前記基準数以上の場合には前記係数kの値を前記シングルモード光ファイバの統計的平均値として決定する一方、前記接続点数が前記基準数未満の場合には前記係数kを次式(m)を満足する値に決定する第6のステップを備え、
    前記第4のステップは、前記第6のステップで得られた係数kの値を用いて波長λの光に対する損失推定値α(λ)を求めるものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の光ファイバ伝送路の損失波長特性の推定方法。
    α(λ)−α(λ)=k(1/λ −1/λ )…(m)
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