JP4146629B2 - 端末装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ISDN網を介するデータ通信や通話が可能であるとともに、ISDN網を介してインタネットに接続されインタネットを介するVoIP通話が可能な端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にこの種の端末装置は、1つのDチャネルと2つのBチャネルを有するISDN回線に接続され、それぞれ2つのBチャネルを介して一方及び他方の相手端末と同時に通話が可能であるとともに、一方のBチャネルを介して一方の相手端末と通話中に他方のBチャネルを介して他方の相手端末との間でデータ通信が可能になっている。
【0003】
また、この種の端末装置は、2つのBチャネルを介して同一の相手端末とデータ通信が可能になっている。一般に、ISDN回線の1つのBチャネルでは64Kbpsのデータ通信が可能であることから、こうした2つのBチャネルを用いて128Kbps(64Kbps+64Kbps)のデータ通信が可能である。このような2つのBチャネルを用いた通信をマルチリンク通信という。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年はインタネットを介して通話が可能な、VoIP(Voiceover Internet Protocol)端末と呼ばれる端末が普及しつつあり、こうしたVoIP端末をISDN回線に接続して、1つのVoIP端末でインタネットを介するVoIP通話とISDN網を介するISDN通話とを可能にすることが検討されている。
【0005】
しかしながら、VoIP端末がISDN回線の2つのBチャネルを介してマルチリンク通信を行っている場合には、VoIP端末のユーザが他の相手端末とVoIP通話を行うための通話要求を行っても、ISDN回線の2つのBチャネルが既に専有されているため、こうしたVoIP通話要求が受付不可となる問題が発生する。このため、マルチリンク通信中にユーザのVoIP通話要求を受け付けてユーザによるVoIP通話とデータ通信とを可能にしたいという要望が生じている。
【0006】
したがって、本発明は、マルチリンク通信中にユーザの他の相手へのVoIP通話要求を受け付けてユーザによるVoIP通話とデータ通信とを可能にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために本発明は、1つの制御チャネル及び少なくとも2つ以上の通信チャネルを有するISDN回線を介してISDN網に接続されISDN網を介するデータ通信及び通話が可能であるとともに、ISDN回線及びISDN網を介してインタネットに接続されインタネットを介するデータ通信及びVoIP通話が可能な端末装置であって、インタネットに接続される第1の装置とISDN回線の2つの通信チャネルを用いたマルチリンク通信中に、インタネットに接続される第2の装置とVoIP通話を行うための通話要求が発生すると、マルチリンク通信の使用帯域を検出するとともに、この検出結果に基づき第2の装置とのVoIP通話に必要な空き帯域が確保可能か否かを判定する判定手段と、判定手段の判定結果に基づいてISDN回線の通信チャネルを制御する制御手段とを設け、制御手段は、判定手段により第2の装置とのVoIP通話に必要な空き帯域が確保不可能と判定されると、ISDN回線の一方の通信チャネルを切断するとともに、この一方の通信チャネルを用いて第2の装置のIPアドレスをISPサーバに送って、他方の通信チャネルを介する第1の装置との間のデータ通信と、前記一方の通信チャネルを介する第2の装置との間のVoIP通話とを可能にするものである。
【0008】
この場合、第2の装置のIPアドレスの有無を検出する検出手段と、検出手段により第2の装置のIPアドレスが検出されない場合は、第1の装置との間の一方の通信チャネルを切断するとともに、前記制御チャネルを介して第2の装置にアクセスしIPアドレスを取得する取得手段とを設けたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る端末装置の構成を示すブロック図である。本端末装置は、VoIP(Voice over Internet Protocol)端末と呼ばれ、ISDN網を介して音声通信及びデータ通信が可能であるとともに、ISDN網を介してインタネットに接続されインタネットを介して音声通信とデータ通信が可能な端末装置である。図1では、このVoIP端末1が、制御チャネルであるDチャネルと、2つの通信チャネルである2Bチャネル(B1,B2チャネル)を有するISDN回線Lに接続された例を示している。
【0010】
本VoIP端末1には、図1に示すように、本VoIP端末1の全体を制御するCPU11が設けられ、CPU11には、ダイヤルキー等の操作部12と、各種の表示を行う表示部13と、ISDN回線Lとのインタフェースである回線I/F14と、音声信号を処理するアナログ信号制御部15とが接続される。
【0011】
アナログ信号制御部15には、音声信号を出力するスピーカ17と、ユーザの送話音声をアナログ信号制御部15に送出するとともに、相手からの受話音声をユーザ側へ送出する送受話器18とが接続される。また、回線I/F14とアナログ信号制御部15間には、回線I/F14を介しISDN回線LのB1,B2チャネルの音声データをアナログ音声信号に変換してアナログ信号制御部15に出力しスピーカ17及び送受話器18から受話音声信号として送出させるとともに、アナログ信号制御部15を介する送受話器18からのユーザの送話信号を音声データに変換して回線I/F14を介しISDN回線LのB1またはB2チャネル側へ送出するDSP16が設けられている。
【0012】
次に以上のように構成されたVoIP端末1の動作の概要を説明する。
ユーザがVoIP端末1を用いてISDN網に接続される接続先と通話を行う場合は、オフフックし、かつ操作部12を操作して接続先の電話番号をダイヤルする。すると、このオフフック情報及び操作部12の操作情報がCPU11に伝達され、この場合CPU11は操作部12の操作に基づくダイヤル番号を回線I/F14に送出し、回線I/F14によるISDN回線LのDチャネルを介するダイヤル発呼を行わせる。こうしたダイヤル発呼により接続先の呼出が行われ、接続先がこの呼出に応答すると、ユーザと接続先との間でISDN回線の例えばB1チャネルを介したISDN通話が行われる。
【0013】
こうしたユーザと接続先との間で通話が行われる場合、ユーザのアナログ音声は送受話器18及びアナログ信号制御部15を介してDSP16に送られDSP16により音声データに変換された後、回線I/F14及びISDN回線のB1チャネルを介して接続先側へ送られ、接続先の電話端末から受話信号として送出される。一方、ISDN回線LのB1チャネルを介する接続先側の音声信号に応じた音声データは、回線I/F14を経由してDSP16に送出され、DSP16によりアナログ音声信号に変換された後、アナログ信号制御部15を経由してスピーカ17及び送受話器18に送られスピーカ17及び送受話器18から受話音声信号としてユーザ側へ送出される。
【0014】
ここで、接続先の端末がデータ通信端末である場合は、ユーザはVoIP端末1を用いて接続先の端末とデータ通信を行うこともでき、このような場合は、VoIP端末1のCPU11は回線I/F14及びISDN回線LのB1チャネルを介して接続先の端末とデータの通信を行う。そして、接続先側からのデータを回線I/F14を介して受信すると表示部13に表示する。こうしたデータ通信の場合、CPU11は発呼時に回線I/F14を制御してISDN回線LのDチャネルを介して2つのBチャネルをデータ通信で使用する旨の情報をこのISDN回線Lと接続される図示しない交換網(ISDN交換網)側に送信させることにより、1つの接続先とISDN回線LのB1及びB2チャネルの2つのBチャネルを用いたデータ通信(即ち、マルチリンク通信)を行うこともできる。1つのBチャネルを用いた通信速度64Kbpsのデータ通信に対して、B1,B2チャネルを用いたマルチリンク通信は2倍の128Kbpsの通信速度を有するため、短時間で大量のデータを通信することができる。
【0015】
このように、VoIP端末1はこうしたISDN網を介する通話やデータ通信の他に、前述したようにISDN網を介してインタネットに接続され、インタネット上のサーバとデータ通信が可能であるとともに、インタネットを介して相手VoIP端末とVoIP通話が可能である。
【0016】
図2は、VoIP端末1がISDN回線及びISP(Internet Service Provider)サーバ2を介してインタネット上のコンピュータ3とISDN回線のB1,B2チャネルを用いたマルチリンク通信中に、インタネット上の相手VoIP端末4へのVoIP通話要求が生じた場合の接続動作例を示す図である。
【0017】
ここで、VoIP端末1がISPサーバ2にダイヤルアップ接続しISPサーバ2にコンピュータ3のIPアドレス(インタネットアドレス)を送ることによりインタネット上のコンピュータ3とISDN回線のB1,B2チャネルを用いたマルチリンク通信中に、相手VoIP端末4へのVoIP通話要求が生じた場合、相手VoIP端末4のIPアドレスが既知でありかつコンピュータ3とマルチリンク通信中の使用帯域がB1,B2チャネルを合わせた全帯域128Kbpsに達せず、VoIP通話に必要な帯域が十分確保できるときには、VoIP端末1は相手VoIP端末4のIPアドレスをISPサーバ2に送るとともに、ISPサーバ2との間の通信リンク上に図2(a)に示すように、コンピュータ3へのデータ用パケットaとともに、相手VoIP端末4へのVoIP通話用パケット(音声パケット)bを送る。この場合、ISPサーバ2では、相手のIPアドレス(即ち、コンピュータ3のIPアドレスまたは相手VoIP端末4のIPアドレス)に応じてこれらのパケットを振り分ける。このようにして、VoIP端末1はコンピュータ3との間のマルチリンク通信と同時に相手VoIP端末4とVoIP通話を行うことができる。
【0018】
また、相手VoIP端末4のIPアドレスが既知でありかつ現在コンピュータ3とマルチリンク通信中の使用帯域がB1,B2チャネルを合わせた全帯域128Kbpsに近くVoIP通話に必要な帯域が確保できないときには、VoIP端末1は例えばB2チャネルを切断しかつ相手VoIP端末4のIPアドレスをISPサーバ2に送る。これにより、VoIP端末1は図2(b)に示すように、B1チャネルを介してコンピュータ3とデータ用パケットaの送受信が可能になり、かつB2チャネルを介して相手VoIP端末4とVoIP通話用パケットbの送受信が可能になる。
【0019】
このように、コンピュータ3とB1,B2チャネルを用いたマルチリンク通信中に、相手VoIP端末4へのVoIP通話要求がありこのとき相手VoIP端末4のIPアドレスが既知である場合、VoIP端末1は、VoIP通話に必要な帯域が確保できるときには、データ用パケットaとVoIP通話用パケットとを混在してISPサーバ2へ送り、ISPサーバ2によりデータ用パケットaはコンピュータ3へ、またVoIP通話用パケットbは相手VoIP端末4へそれぞれ振り分けさせるように構成したものである。また、VoIP端末1は、VoIP通話に必要な帯域が確保できないときには、B1,B2チャネルのうち一方のチャネルを切断するとともに、切断した一方のチャネルを用いてVoIP通話用パケットbを送信し、切断しない他方のチャネルによりデータ用パケットaを送信するように構成したものである。この結果、マルチリンク通信中のユーザから他の相手へのVoIP通話要求があればこれが受け付けられて、ユーザのVoIP通話とデータ通信とを同時に可能にすることができる。
【0020】
次に、図3及び図4のシーケンス図を用い本発明の要部動作を説明する。まず、図3のシーケンス図に示す第1の動作から説明する。
図3のシーケンス図の動作は、マルチリンク通信中のVoIP端末1から新たな相手VoIP端末4へのVoIP通話要求が生じたときに相手VoIP端末4のIPアドレスが既知で、かつ前記マルチリンク通信における使用帯域が全帯域128Kbpsに達せず、VoIP通話に必要な帯域が十分確保できる場合の動作を示すものである。
【0021】
ユーザがVoIP端末1を用いてISDN回線L及びISDN交換網(図示省略)を介してISPサーバ2にダイヤルアップ接続し、かつVoIP端末1からISPサーバ2へコンピュータ3のIPアドレスを送ることにより、ISPサーバ2を介してコンピュータ3と前述したようなISDN回線LのB1,B2チャネルを介するデータ通信(即ち、マルチリンク通信)をステップS1で行っているものとする。このような状態で、ユーザが接続先のコンピュータ3との間のデータ通信を継続しつつ、新たな接続先である相手VoIP端末4と通話を行うためにステップS2でVoIP接続要求を行うと、CPU11は、相手VoIP端末4のIPアドレスが既知でかつ前記マルチリンク通信の使用帯域が全帯域128Kbpsに達せず、VoIP通話に必要な帯域が十分確保できると判断した場合は、回線I/F14を介して相手VoIP端末4のIPアドレスをISPサーバ2に送る。これにより、ステップS3及びS4に示すように、ユーザはISPサーバ2を介してコンピュータ3とマルチリンク通信の継続が可能になるとともに、ISPサーバ2を介して相手VoIP端末4との間のVoIP通話が可能になる。
【0022】
次に図4のシーケンス図に基づいて本発明の第2の動作を説明する。図4のシーケンス図の動作は、マルチリンク通信中のVoIP端末1から新たな相手VoIP端末4へのVoIP通話要求が生じたときに相手VoIP端末4のIPアドレスが既知で、かつ前記マルチリンク通信における使用帯域が全帯域128Kbpsに近く、VoIP通話に必要な帯域が確保できない場合の動作を示すものである。
【0023】
ユーザがVoIP端末1を用いてコンピュータ3と前述したようなISDN回線LのB1,B2チャネルを介するマルチリンク通信をステップS11で行っているときに、ユーザが接続先のコンピュータ3との間のデータ通信を継続しつつ、新たな接続先である相手VoIP端末4と通話を行うためにステップS12でVoIP接続要求を行うと、CPU11は、相手VoIP端末4のIPアドレスが既知でかつ前記マルチリンク通信の使用帯域が全帯域128Kbpsに近く、VoIP通話に必要な帯域が確保できないと判断した場合は、ステップS13で回線I/F14に対しB1,B2チャネルのうちの1つのBチャネルの切断要求を行う。
【0024】
すると、回線I/F14はデータ通信で使用されているB1,B2チャネルのうちの例えばB2チャネルを切断する旨の情報をISDN回線LのDチャネルを介して交換網側へ送信し、交換網からの切断完了を受信するとそのB2チャネルを空きチャネルに設定する回線切断処理をステップS14で行う。そして、ステップS15でB2チャネルの切断完了をCPU11に通知する。CPU11はこの切断完了を受信すると、ステップS16で切断表示を行うことによりユーザに報知する。このB2チャネルの切断は交換網からISPサーバ2側に伝達され、これにより、VoIP端末1とコンピュータ3間は、B1,B2チャネルを用いた通信速度128Kbpsのデータ通信から1つのB1チャネルを用いた通信速度64Kbpsのデータ通信となる。
【0025】
また、この場合、CPU11はISPサーバ2にダイヤルアップ接続するためにISPサーバ2のダイヤル番号を回線I/F14に出力する発呼要求をステップS17で行う。すると、回線I/F14は、ISDN回線LのDチャネルを介してこのダイヤル番号を送出し、交換網側からの発呼受付を受信すると空いているB2チャネルを使用チャネルとして設定する回線接続処理をステップS18で行う。そして、CPU11に対しステップS19でこのB2チャネルを発呼受付チャネルとして通知する。
【0026】
CPU11は回線I/F14から通知された発呼受付を受信すると、ステップS20で回線I/F14を制御することにより、前記ダイヤル発呼による呼出に応答したISPサーバ2との間でB2チャネルを通信リンクとして確立するためのBチャネルリンク確立シーケンス処理を行い、かつこの処理によりB2チャネルが通信リンクとして確立されればステップS21で接続確認表示を行うことにより、ユーザに報知する。そして、このとき相手VoIP端末4のIPアドレスがISPサーバ2側へ送られることにより、ステップS22及びS23に示すように、B1チャネルを介するVoIP端末1とコンピュータ3間のデータ通信(通信速度64Kbpsのデータ通信)と、B2チャネルを介するVoIP端末1と相手VoIP端末4間のVoIP通話とが可能になる。
【0027】
図5は、VoIP端末1の以上の動作を要約して示すフローチャートである。このフローチャートに基づきVoIP端末1の動作をさらに詳細に説明する。
図5のステップS31では、VoIP端末1とコンピュータ3とがISDN回線のB1,B2を用いたマルチリンク通信中であるとする。ここで、ユーザが相手VoIP端末4と通話するためにステップS32でVoIP通話要求を行うと、VoIP端末1はステップS33で相手IPアドレス(即ち、相手VoIP端末4のIPアドレス)が既知か未知かを判断する(相手IPアドレスが既知か未知かは、例えば図示しないメモリに相手VoIP端末4のIPアドレスが登録されていれば既知、登録されていなければ未知と判断する)。
【0028】
相手IPアドレスがメモリに登録され既知の場合は、VoIP端末1はB1,B2チャネルを使用した前記マルチリンク通信の使用帯域を検出するとともに、この検出結果に基づきVoIP通話に必要な空き帯域があるか否かをステップS34で判断する。ここで、VoIP通話に必要な空き帯域があると判断した場合は、現在のコンピュータ3との間のマルチリンク通信を維持し(ステップS35)、かつ相手VoIP端末4のIPアドレスをISPサーバ2へ送信することにより、相手VoIP端末4との間の通信リンクを確立させて相手VoIP端末4とVoIP通話を開始する(ステップS36)。
【0029】
一方、VoIP通話に必要な空き帯域がなく帯域不足と判断するときには、VoIP端末1はマルチリンク通信で使用しているB1,B2チャネルの一方のBチャネルを切断する1回線切断をステップS37で行い、その切断したBチャネルを相手VoIP端末4との間のVoIP通話に確保する(ステップS38)。そして、相手VoIP端末4のIPアドレスをISPサーバ2へ送信することにより、相手VoIP端末4との間の通信リンクを確立させて相手VoIP端末4とVoIP通話を開始する(ステップS36)。
【0030】
次に、VoIP通話要求が行われたときに相手IPアドレスがメモリに登録されておらず未知であり、したがってステップS33の「相手アドレス既知?」が「N」と判定される場合は、マルチリンク通信の使用帯域を検出して記憶するとともに、マルチリンク通信で使用しているB1,B2チャネルの一方のBチャネルをステップS41で切断する。その後、VoIP端末1は、ISDN回線LのDチャネルのUUI(ユーザ・ユーザ情報要素)を用いて相手VoIP端末4にIPアドレスを要求する(ステップS42)。相手VoIP端末4は、このIPアドレス要求を受信するとISDN回線を介してISPサーバ2にアクセスしIPアドレスを取得する(ステップS43)。VoIP端末1は、相手VoIP端末4がISPサーバ2から取得した相手VoIP端末4自身のIPアドレスを入力するとDチャネルを切断する(ステップS44)。
【0031】
このようにしてVoIP端末1は相手VoIP端末4のIPアドレスを取得すると、一方のBチャネルが切断される前に検出され記憶されているマルチリンク通信の使用帯域に基づき、VoIP通話に必要な空き帯域があるか否かをステップS45で判断する。そして、VoIP通話に必要な空き帯域があると判断した場合は、切断されているBチャネルを復旧してコンピュータ3との間のマルチリンク通信に復帰し(ステップS46)、かつ相手VoIP端末4のIPアドレスをISPサーバ2へ送信することにより、相手VoIP端末4との間の通信リンクを確立させて相手VoIP端末4とVoIP通話を開始する(ステップS47)。
【0032】
一方、VoIP通話に必要な空き帯域がなくステップS45の判定が「N」となるときには、VoIP端末1はステップS41で切断したBチャネルを相手VoIP端末4とのVoIP通話に確保する(ステップS48)。そして、相手VoIP端末4のIPアドレスをISPサーバ2へ送信することにより、相手VoIP端末4との間の通信リンクを確立させて相手VoIP端末4とVoIP通話を開始する(ステップS47)。
【0033】
なお、本実施の形態では、回線I/F14とDSP16とを接続したが、両者間を接続せずにDSP16とCPU11とを接続するようにしても良い。この場合、送受話器18からのアナログ音声信号はアナログ信号制御部15,DSP16,CPU11,回線I/F14からISDN回線Lに音声データとして送出する。また、ISDN回線Lからの音声データは回線I/F14,CPU11,DSP16,アナログ信号制御部15,送受話器18にアナログ音声信号として送出される。
また、本実施の形態では、1つの制御(D)チャネルと2つの通信(通話)(B)チャネルからなるINSネット64について説明したが、1つの制御(D)チャネルと23の通信(通話)(B)チャネルからなるINSネット1500についても同様に適用できる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、1つの制御チャネル及び少なくとも2つ以上の通信チャネルを有するISDN回線を介してISDN網に接続されISDN網を介するデータ通信及び通話が可能であるとともに、ISDN回線及びISDN網を介してインタネットに接続されインタネットを介するデータ通信及びVoIP通話が可能となるように構成された端末装置において、インタネットに接続される第1の装置とISDN回線の2つの通信チャネルを用いたマルチリンク通信中に、インタネットに接続される第2の装置とVoIP通話を行うための通話要求が発生すると、マルチリンク通信の使用帯域を検出するとともに、この検出結果に基づき第2の装置とのVoIP通話に必要な帯域が確保可能か否かを判定し、この判定結果に基づきISDN回線の通信チャネルを制御するようにしたので、ユーザが第1の装置とマルチリンク通信中に、ユーザから第2の装置とのVoIP通話が要求された場合、こうしたVoIP通話要求を受け付けてユーザの第1の装置とのデータ通信と第2の装置とのVoIP通話を可能にすることができる。
【0035】
この場合、第2の装置とのVoIP通話に必要な帯域が確保可能と判定されると、ISDN回線のマルチリンク通信を維持するとともに、ISDN網を介し第2の装置のIPアドレスをISPサーバに送って第2の装置との間のVoIP通話を可能にしたので、ユーザは一方の装置との間のマルチリンク通信を維持しながら他の装置とVoIP通話を行うことができる。
また、第2の装置とのVoIP通話に必要な帯域が確保不可能と判定されると、ISDN回線の一方の通信チャネルを切断するとともに、この一方の通信チャネルを用いて第2の装置のIPアドレスをISPサーバに送って、他方の通信チャネルを介する第1の装置とのデータ通信と、前記一方の通信チャネルを介する第2の装置とのVoIP通話とを可能にしたので、ユーザは同様に第1の装置との間のデータ通信を行いながら第2の装置とVoIP通話を行うことができる。また、第2の装置のIPアドレスが検出されない場合は、第1の装置との間の一方の通信チャネルを切断するとともに、前記制御チャネルを介して第2の装置にアクセスしIPアドレスを取得するようにしたので、第2の装置との通話時にそのIPアドレスが既知でなくてもそのIPアドレスを取得してプロバイダに送ることにより、第2の装置とVoIP通話を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 前記端末装置の動作を説明する図である。
【図3】 前記端末装置の要部動作を示すシーケンス図である。
【図4】 前記端末装置の要部動作を示すシーケンス図である。
【図5】 前記端末装置の要部動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…VoIP端末、2…ISPサーバ、3…コンピュータ、4…相手VoIP端末、11…CPU、12…操作部、13…表示部、14…回線I/F、15…アナログ信号制御部、16…DSP、17…スピーカ、18…送受話器、L…ISDN回線、a…データ用パケット、b…VoIP通話用パケット。

Claims (2)

  1. 1つの制御チャネル及び少なくとも2つ以上の通信チャネルを有するISDN回線を介してISDN網に接続され前記ISDN網を介するデータ通信及び通話が可能であるとともに、前記ISDN回線及びISDN網を介してインタネットに接続され前記インタネットを介するデータ通信及びVoIP通話が可能な端末装置であって、
    インタネットに接続される第1の装置と前記ISDN回線の2つの通信チャネルを用いたマルチリンク通信中に、インタネットに接続される第2の装置とVoIP通話を行うための通話要求が発生すると、前記マルチリンク通信の使用帯域を検出するとともに、この検出結果に基づき前記第2の装置とのVoIP通話に必要な空き帯域が確保可能か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて前記ISDN回線の通信チャネルを制御する制御手段と
    を有し、
    前記制御手段は、前記判定手段により前記第2の装置とのVoIP通話に必要な空き帯域が確保不可能と判定されると、前記ISDN回線の一方の通信チャネルを切断するとともに、この一方の通信チャネルを用いて前記第2の装置のインタネットアドレスを示すIPアドレスを前記ISDN網とインタネットとを接続するISPサーバに送って、他方の通信チャネルを介する第1の装置との間のデータ通信と、前記一方の通信チャネルを介する第2の装置との間のVoIP通話とを可能にすることを特徴とする端末装置。
  2. 請求項において、
    前記第2の装置のIPアドレスの有無を検出する検出手段と、
    前記検出手段により第2の装置のIPアドレスが検出されない場合は、前記第1の装置との間の一方の通信チャネルを切断するとともに、前記制御チャネルを介して前記第2の装置にアクセスし前記IPアドレスを取得する取得手段と
    を有することを特徴とする端末装置。
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