JP4146565B2 - 熱接着マーキングシート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、染料の移行防止性、柔軟性等に優れた熱接着マーキングシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
ウインドブレーカー等のスポーツ用衣料は、基布にマーキングシートを貼付することにより、チーム名、背番号等の表示を行っている。このマーキングシートは、一般に、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の軟質熱可塑性樹脂に着色剤を配合して得られるものであり、所定の文字、図柄等を表す形状にカットした後、基布に貼付して用いられる。
【0003】
従来の表示は、所定の形状にカットした布を基布に縫い合わせることにより行われていたので、作業が煩雑であったが、このようなマーキングシートを使用することにより、チーム名、背番号等の表示は、誰にでも容易に行うことができるようになった。
【0004】
ところが、スポーツ用衣料では分散染料により染色されたポリエステル繊維、ナイロン繊維、トリアセテート繊維等の合成繊維が用いられているので、従来のマーキングシートは、このような分散染料により染色された基布に貼付された場合、分散染料の昇華移行により色移りを生じ、表示色の変化を引き起こす等の問題点を有していた。
特に、分散染料により染色されたポリエステル繊維は、ポリエステル繊維と分散染料との化学反応により染色されているのではなく、高温高圧下で、ポリエステル繊維に分散染料を物理的に染色しているため、マーキングシートを熱接着する際に、分散染料の昇華移行による色移りが生じやすかった。
【0005】
このような問題点を解決する方法として、特開平2−200873号公報には、染色された基布に、メラミン樹脂からなるバリヤー層がラミネートやコーティングにより設けられた積層シートが、特開平2−118181号公報には、このようなバリヤー層がプラズマ処理により設けられた積層シートが、特開平6−146165号公報には、染色された基布に、吸着剤が添加されたバリヤー層がラミネートやコーティングにより設けられた積層シートが、染料移行を防止することができる基布としてそれぞれ開示されている。
しかしながら、基布にバリヤー層を積層して染料移行を防止するこれらの方法は、いずれも染料の着色層への移行を防ぐには充分でなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記に鑑み、基布からの染料の昇華移行を抑制することができ、着色層の変色も少なく、柔軟性に優れた熱接着マーキングシートを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基材シート上に、着色層、バリヤー層、接着剤層が順次積層された熱接着マーキングシートであって、上記接着剤層は、上記着色層及び上記バリヤー層より低い融点を有するホットメルト接着剤からなり、上記基材シートは、上記着色層から剥離可能であり、上記バリヤー層は、基布中の染料を上記着色層まで移行させない物質として、水酸化アルミニウムを含有することを特徴とする熱接着マーキングシートである。
以下、本発明を図面を参照しながら説明する。
【0008】
図1は、本発明の熱接着マーキングシートの一実施形態を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の熱接着マーキングシート10は、基材シート11上に、着色層12、バリヤー層13、接着剤層14が順次積層されてなる。
【0009】
基材シート11は、熱接着マーキングシート10を基布に接着した後、着色層12から剥離するものである。
基材シート11の材質としては、着色層12から剥離可能なものであれば特に限定されず、例えば、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。
基材シート11の厚さは特に限定されないが、取り扱い性に優れる点から50〜150μmが好ましい。
【0010】
着色層12は、熱可塑性樹脂を顔料等の配合により着色したものであり、意匠性を有する表面層である。
上記熱可塑性樹脂としては特に限定されず、例えば、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の軟質のフィルム又はシートの単体からなるもの等が挙げられる。
着色層12の厚さは特に限定されないが、10〜100μmが好ましい。着色層12の厚さが10μm未満では隠蔽性に劣ることがあり、100μmを超えると意匠性が悪くなることがある。
【0011】
バリヤー層12は、基布中の染料を前記着色層まで移行させない物質(以下、バリヤー物質という)を基材中に含有させたものである。
上記バリヤー物質としては、例えば、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト等の吸着剤等が挙げられる。
水酸化アルミニウムやハイドロタルサイトは、物理的、電気的吸着機構により染料を吸着することができる。このため、基布中の染料が着色層12まで移行することを防止することができる。
【0012】
上記水酸化アルミニウムとしては特に限定されないが、反応活性で、アモルファスな構造を有し、不純物の少ないものが好ましい。また、アルミニウム含量が25〜30重量%であり、105℃での乾燥減量が15〜20重量%であり、見かけ比容が2.5〜4.0ml/gであるものが好ましい。
このような水酸化アルミニウムとしては、例えば、キョーワード200(協和化学社製)等が挙げられる。
【0013】
上記ハイドロタルサイトは、天然物でも合成物でもよいが、アニオン性化合物等の吸着性に優れたものが好ましい。また、酸化アルミニウム含量が15〜17重量%であり、酸化マグネシウム含量が37〜39重量%であり、乾燥減量が2.5〜3.5重量%であり、見かけ比容が3.0〜6.0ml/gであるものが好ましい。
このようなハイドロタルサイトとしては、例えば、キョーワード500(協和化学社製)等が挙げられる。
これら水酸化アルミニウム及びハイドロタルサイトは、単独で用いてもよいし、組成の異なる水酸化アルミニウム同士やハイドロタルサイト同士を2種以上を併用してもよいし、水酸化アルミニウムとハイドロタルサイトとの2種以上を併用してもよい。
【0014】
バリヤー層12の基材としては、熱可塑性ポリウレタン等の熱可塑性樹脂等が挙げられる。
バリヤー層12の厚さは特に限定されないが、20〜80μmが好ましい。バリヤー層12の厚さが20μm未満では基布からの染料の昇華移行を充分に抑制できない場合があり、80μmを超えると使用時の柔軟性に劣る場合がある。
【0015】
接着剤層14は、着色層12及びバリヤー層13より低い融点を有するホットメルト接着剤である。
上記ホットメルト接着剤としては、基布に接着することができるものであれば特に限定されず、例えば、熱可塑性ポリウレタン、スチレン/イソプレンブロック共重合体、スチレン/ブタジエンブロック共重合体、スチレン/エチレン/ブチレンブロック共重合体、エチレン/酢酸ビニル熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
接着剤層14の厚さは特に限定されないが、50〜150μmが好ましい。接着剤層14の厚さが50μmを未満では被着体への接着力が不足する場合があり、150μmを超えると接着剤がはみ出したり、仕上がりがかたいため風合いを損なうことがある。
【0016】
熱接着マーキングシート10は、所定の形状に型抜きされた後、例えば、熱圧着等の接着方法により基布に接着され、その後、基材シート10が剥がされて使用される。
図2は、基布15に接着された熱接着マーキングシート10の一実施形態を示す断面図である。
図2に示すように熱接着マーキングシート10は、接着剤層12を介して基布15に接着される。
基布15としては、例えば、分散染料等により染色された合成繊維等が挙げられる。上記合成繊維としては特に限定されず、例えば、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、トリアセテート繊維等が挙げられる。
具体的には、例えば、これらの合成繊維からなる衣類、懸垂、垂れ幕、ワッペン、帽子、のれん、カーテン、テント等が挙げられる。
【0017】
本発明の熱接着マーキングシート10には、着色層12と接着剤層14との間に、バリヤー層13が設けられている。そのため、基布15中の染料の着色層12への移行を抑えることができ、表面層である着色層12の変色を防ぐことができる。特に、本発明の熱接着マーキングシート10は、分散染料により染色されたポリエステル繊維に好適に用いることができる。
【0018】
【実施例】
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0019】
実施例1
厚さ100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、熱可塑性ポリウレタンにTiO2 の白顔料を適量混合した厚さ40μmの表皮着色層を形成した。次に、下記表1に示した配合からなるバリヤー層を積層し、更に、熱可塑性ポリウレタンからなるホットメルト接着剤層を積層し、熱接着マーキングシートを作製した。
得られた熱接着マーキングシートについて、下記の方法を用いて染料の昇華移行を防止する性能の評価を行った。結果を表2に示した。
なお、表1に示した配合量の単位は重量部である。
【0020】
昇華移行を防止する性能の評価
まず、単色ポリエステル布と熱接着マーキングシートとのプレス接着を140℃×30秒、及び、150℃×30秒で行った。その後、着色層の色変化を目視により観察し、下記の評価基準で評価した。
評価基準
JIS L 0805に準拠して、次の1〜5の5段階で評価をした。
1 著しい色変化がみられた。
2 若干の色変化がみられた。
3 かすかな色変化がみられた。
4 色変化が少なかった。
5 殆ど色変化がみられなかった。
【0021】
実施例2及び3、並びに、参考例1〜3
バリヤー層の配合を表1に示した配合に代えた以外は、実施例1と同様にして熱接着マーキングシートを作製した。得られた熱接着マーキングシートについて、実施例1と同様に染料の昇華移行を防止する性能の評価を行った。結果を表2に示した。
【0022】
比較例1
バリヤー層の配合を表1に示した配合に代えた以外は、実施例1と同様にして熱接着マーキングシートを作製した。
得られた熱接着マーキングシートについて、実施例1と同様に染料の昇華移行を防止する性能の評価を行った。結果を表2に示した。
【0023】
【表1】
Figure 0004146565
【0024】
【表2】
Figure 0004146565
【0025】
表2に示すように、実施例1〜3、及び、参考例1〜3ではバリヤー層に特殊水酸化アルミニウム及び/又は合成ハイドロタルサイトを配合することにより、染料の昇華移行による着色層の色変化を防止することができた。しかしながら、バリヤー層に特殊水酸化アルミニウムも合成ハイドロタルサイトも配合しなかった比較例1では、着色層の色変化を防止できなかった。
【0026】
【発明の効果】
本発明の熱接着マーキングシートは、上述の構成よりなるので、基布からの染料の昇華移行を抑制することができ、着色層の変色も少なく、柔軟性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱接着マーキングシートの一実施形態を示す断面図である。
【図2】基布に接着された本発明の熱接着マーキングシートの一実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 熱接着マーキングシート
11 基材シート
12 着色層
13 バリヤー層
14 接着剤層
15 基布

Claims (1)

  1. 基材シート上に、着色層、バリヤー層、接着剤層が順次積層された熱接着マーキングシートであって、
    前記接着剤層は、前記着色層及び前記バリヤー層より低い融点を有するホットメルト接着剤からなり、
    前記基材シートは、前記着色層から剥離可能であり、
    前記バリヤー層は、基布中の染料を前記着色層まで移行させない物質として、水酸化アルミニウムを含有することを特徴とする熱接着マーキングシート。
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