JP4146442B2 - 負荷装置 - Google Patents
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この定格温度を超えた状態で駆動され続けると、トランジスタの特性が劣化する可能性があるため、通常は、ヒートシンク等に取り付けた温度センサによってトランジスタの温度を監視し、一定の温度に超えた場合には負荷電流を直ちに遮断する保護機能が設けられている。
前記信号生成部は、前記検出部の検出値と複数の所定の基準値との差をそれぞれ異なる時定数で時間について積分した結果に応じた前記複数の上限設定信号を生成する、
負荷装置が提供される。
または、前記検出部で検出した電圧に応じて前記時定数を補正する、
または、前記検出部で検出した電圧に応じて前記上限設定信号にオフセットを加算する、
または、前記検出部で検出した電圧に応じて前記上限設定信号に比例乗数を乗算する。
前記入力抵抗素子の抵抗値と前記キャパシタの静電容量値とで前記時定数を規定し、
前記第1の差動演算増幅器と、前記入力抵抗素子と、前記帰還用キャパシタとが協働して、前記第1の差動演算増幅器の第1の入力端子と第2の入力端子とに印加された電圧の差を演算して増幅し、前記増幅した差信号を前記時定数で積分して前記上限設定信号を生成する。
前記抵抗素子と前記可変インピーダンス素子の出力部との接続点で前記前記第2の差動演算増幅回路の第2の入力端子に接続されており、
前記トランジスタと、前記第2の差動演算増幅回路と、前記抵抗素子とが定電流回路を構成しており、
前記第2の差動演算増幅回路は、第1の入力端子に印加される前記リミット回路の出力信号と、第2の入力端子に印加される前記抵抗素子の端子電圧との差を求めて増幅し、当該増幅した差信号を前記トランジスタの前記制御入力端子に印加する。
また好ましくは、前記検出部は、前記負荷部の電流を検出する電流検出部と、前記負荷部の電圧を検出する電圧検出部と、前記電流検出部による電流検出信号と前記電圧検出部による電圧検出信号とを乗算して電力を算出する乗算部とを有する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子負荷装置の構成の一例を示す図である。
図1に示す電子負荷装置は、負荷部2と、信号生成部3と、制御部4と、検出部5とを有する。
負荷部2は、本発明の負荷部の一実施形態である。信号生成部3は、本発明の信号生成部の一実施形態である。制御部4は、本発明の制御部の一実施形態である。検出部5は、本発明の検出部の一実施形態である。
図2の例において、負荷部2はnチャンネル型のMOSトランジスタ21を有しており、制御部4は演算増幅器41と、電流検出用の抵抗42と、電圧発生回路43と、リミット回路44とを有している。
演算増幅器41は、正入力端子と負入力端子との電位差を増幅する。正入力端子が負入力端子に比べて高電位の場合、演算増幅器41は、基準電位に対して正の電圧を出力し、負入力端子が正入力端子に比べて高電位になった場合は、基準電位に対して負の電圧を出力する。
電圧発生回路43の出力電圧Vsetが、上限設定信号L1,L2によって設定される上限値を超えない場合、電源装置1の出力には電圧発生回路43の出力電圧に応じた負荷電流Iが流れる。
一方、電圧発生回路43の出力電圧Vsetが上限設定信号L1,L2によって設定される上限値を超えると、演算増幅器41の正入力端子に入力される電圧はこの上限値に制限されるため、電源装置1の負荷電流Iもこの上限値に応じた電流に制限される。
このように、図2に示す回路によれば、電源装置1の負荷電流Iが信号生成部3において生成される上限設定信号L1,L2に応じて制限される。
検出部5は、負荷部2の電流または電力を検出する。
図1の例において、検出部5は、負荷部の電力を検出する。すなわち、図1に示す検出部5は、負荷部2の電流を検出する電流検出部51と、負荷部2の電圧を検出する電圧検出部52と、乗算器53とを有する。乗算器53は、電流検出部51における負荷電流Iの検出値Isと、電圧検出部52における負荷電圧Vの検出値Vsとを乗算し、その乗算結果を負荷電力の検出値Psとして出力する。
図1の例において、信号生成部3は、2つの積分回路31および32を有する。
積分回路31は、検出部5の電力検出値Psと基準値P1との差を時定数τ1で積分した結果に応じた上限設定信号L1を生成する。
積分回路32は、検出部5の電力検出値Psと基準値P2(P2<P1)との差を時定数τ2(τ2>τ1)で積分した結果に応じた上限設定信号L2を生成する。
図3に示す積分回路31は、演算増幅器311と、抵抗312と、キャパシタ313と、電圧発生回路314とを有する。
Ir1=(Ps−P1)/R1 ・・・(1)
Vc1=−(1/τ1)×∫{(Ps−P1}dt ・・・(2)
τ1=R1×C1 ・・・(3)
L=P1−(1/τ1)×∫{(Ps−P1}dt ・・・(4)
図4は、図1に示す電子負荷装置において負荷電流Iの設定値をステップ状に変化させた場合における負荷電力の時間変化および負荷部2の温度の時間変化を例示する図である。
図4(A)は、負荷電流の設定値Vset(図2における電圧発生回路43の出力電圧)の時間変化を示す。図4(A)の例では、時刻t0でステップ状に立ち上がる3パターンの波形曲線CV1〜CV3が図解されている。
図4(B)は、負荷電力の時間変化を示す。図4(B)に示す3つの負過電力の波形曲線CV4,CV5,CV6は、それぞれ図4(A)に示す3つの負荷設定値の波形曲線CV1,CV2,CV3に対応する。なお、電源装置1が定電圧電源の場合、負荷部2に流れる電流Iは図4(B)に示す負荷電力とほぼ同様な傾向で変化する。
図4(C)は、負荷部2の温度の時間変化を示す。実線は負荷電流Iの上限値を上限設定信号L1,L2に応じて制限した場合、点線は上限値の制限を行わない場合における負荷温度の時間変化を示す。
これに対し、本実施形態に係る電子負荷装置では、負荷部2の温度の上昇に応じて負荷電流の上限値が低下するように上限設定信号L1,L2が生成される。すなわち、負荷電力の検出値Psが基準値P1,P2を超えて大きくなると、検出値Psと基準値P1,P2との差の積分結果に応じて、式(4)の関係により、上限設定信号L1,L2の上限値が時間と共に低下する。
積分回路31,32に入力される負荷電力の検出値Psが基準値P1,P2に達すると、積分による上限設定信号L1,L2の時間変化が停止するため、負荷電力は基準値P1,P2に対応した電力値W1,W2に安定化する。
図1に示す信号生成回路3では、基準値が‘P1>P2’、時定数が‘τ1<τ2’となるように積分回路31,32の定数が設定されているため、負荷電力が電力値W1およびW2を超える場合(図4(B)のCV1,CV4)、負荷電力はまず電力値W1に一旦安定化し、次に電力値W2に安定化する。すなわち、上限値設定信号L1の時間変化に応じて負荷電力は時間と共に低下し、電力値W1において一旦安定化する。その後、上限値設定信号L2の時間変化に応じて負荷電力は更に低下し、最終的に電力値W2において安定化する。このように、上限値設定信号L1,L2の時間変化に応じて、負荷電力は2段階に変化する。
一方、負荷電力が電力値W2のみを超える場合(図4(B)のCV2,CV5)、負荷電力は、ある時間を経過した後で上限値設定信号L2に応じて徐々に低下し、最終的に電力値W2において安定化する。
また、負荷電力が電力値W1およびW2の何れも超えない場合(図4(B)のCV3,CV6)、上限値設定信号L1,L2による制限が働かないため、負荷電力は時刻t0において立ち上がったときの状態に維持される。
つまり、本実施形態に係る電子負荷装置によれば、負荷部2の温度が定格に対してまだ余裕がある段階において、従来の定常的な電流・電力の定格より格段に大きな電流・電力を駆動することができる。そのため、装置サイズを無駄に大型化することなく、瞬時的に非常に大きな負荷を駆動することが可能になる。
したがって、本実施形態に係る電子負荷装置によれば、周期的なピークを持つ負荷を駆動する場合においても、装置サイズを無駄に大型化することなく、ピーク値の非常に大きな負荷を駆動することができる。
図5に示す電子負荷装置は、図1に示す電子負荷装置における信号生成部3を信号生成部3Aに置き換えたものである。
制御部4は、負荷部2の電流や電力が上限設定信号L1,L2,L3によって設定される上限を超えないように、負荷部2のインピーダンスを制御する。
図6(A)と図4(B)を対比して分かるように、基準値と時定数とが互いに異なる3つの積分回路を設けることによって、負荷部2における電流や電力の上限値を時間の経過と共に3段階に低下させることが可能である。積分回路の数を更に増やせば、より多段階の時間変化を実現することも可能である。
そこで、例えば図6(A)〜(D)に示すような種々の特性の中から、上記の伝達関数に見合う適切な特性を持った信号生成部を選択すれば、負荷部2の温度が定格温度を超えない範囲で、より大きな瞬時負荷をより長い時間駆動することが可能になる。
図7に示す電子負荷装置は、図1に示す電子負荷装置における信号生成部3、信号生成部3Bに、検出部5を検出部5Bにそれぞれ置き換えたものである。
積分回路31Bは、検出部5Bにおいて演算される電流検出値Isと基準値I1との差を時定数τ1で積分した結果に応じた上限設定信号L1Bを生成する。
積分回路32Bは、電流検出値Isと基準値I2(I2<I1)との差を時定数τ2(τ2>τ1)で積分した結果に応じた上限設定信号L2Bを生成する。
つまり、電源装置1が定電圧電源であり、負荷電流Iが交流成分を多く含まない場合、電流検出値Isの時間積分に応じて生成される信号生成部3Bの上限設定信号L1B,L2Bは、負荷電力の時間積分に応じて生成される信号生成部3の上限設定信号L1,L2と、負荷部2の温度に関して互いに類似した傾向で変化する。
図8に示す電子負荷装置は、図1に示す電子負荷装置における信号生成部3、信号生成部3Cに、検出部5を検出部5Cにそれぞれ置き換えたものである。
積分回路31Cは、検出部5Cにおいて演算される電流検出値Isの二乗値Is2と基準値Iq1との差を時定数τ1で積分した結果に応じた上限設定信号L1Cを生成する。
積分回路32Cは、二乗値Is2と基準値Iq2(Iq2<Iq1)との差を時定数τ2(τ2>τ1)で積分した結果に応じた上限設定信号L2Cを生成する。
つまり、電源装置1が定電圧電源である場合、二乗値Is2の時間積分に応じて生成される信号生成部3Cの上限設定信号L1C,L2Cは、負荷電力の時間積分に応じて生成される信号生成部3の上限設定信号L1,L2と、負荷部2の温度に関して互いに相関性を有する。
図9に示す電子負荷装置は、図1に示す電子負荷装置における信号生成部3を信号生成部3Dに置換し、更に、温度センサ6を設けたものである。
温度センサ6は、例えば負荷部2のトランジスタに接触して取り付けられる(あるいは内蔵される)測定温度抵抗体、測定温度用半導体、熱電対などでも良いし、トランジスタから輻射される赤外線を検出するセンサでも良い。あるいは、トランジスタのしきい値等の温度特性を利用して温度を検出するものでも良い。
積分回路31Dおよび32Dは、積分回路31および32における基準値P1,P2を温度センサ6の検出値Tsに応じて変化するようにしたものである。例えば図3において、基準値P1が温度検出値Tsに応じて変化するように電圧発生回路314が構成される。
ところが、環境温度や負荷部2の温度が高い場合には、その温度が低い場合に比べて負荷の発熱を低く抑えるべきであり、そのためには、上限設定信号による上限値を低くしたり、上限値の低下のスピードを速くする必要がある。したがって、先に述べた電子負荷装置では、この温度変化のマージンを予め見込んで、瞬時負荷のピーク値や駆動時間の性能を抑えなくてはならない。
したがって、図9に示す電子負荷装置によれば、先に述べた電子負荷装置に比べて温度変化のマージンを小さくすることができるため、より大きな瞬時負荷をより長い時間駆動することが可能になる。
図10に示す電子負荷装置は、図1に示す電子負荷装置における信号生成部3を信号生成部3Eに置換し、更に、図9に示す電子負荷装置と同様な温度センサ6を設けたものである。
積分回路31Eおよび32Eは、積分回路31および32における時定数τ1,τ2を温度センサ6の検出値Tsに応じて変化するようにしたものである。例えば図3において、抵抗312の抵抗値R1が温度検出値Tsに応じて変化するように、抵抗312が可変抵抗に置き換えられる。
これにより、図10に示す電子負荷装置によれば、先に述べた電子負荷装置に比べて温度変化のマージンを小さくすることができるため、より大きな瞬時負荷をより長い時間駆動することが可能になる。
図11に示す電子負荷装置は、図1に示す電子負荷装置における信号生成部3を信号生成部3Fに置換したものである。
積分回路31Fおよび32Fは、積分回路31および32における基準値P1,P2を電圧検出部52の検出値Vsに応じて変化するようにしたものである。例えば図3において、基準値P1が検出値Vsに応じて変化するように電圧発生回路314が構成される。
負荷部2の可変インピーダンス素子として例えばMOSトランジスタを用いた場合、負荷部2の電流定格は、MOSトランジスタの電流定格によって規定される。MOSトランジスタでは、例えば図12に示すように、あるケース温度において正常な動作が保証されるドレイン電流Idおよびドレイン−ソース間電圧Vdsの範囲(安全動作領域)が規定されている。ドレイン電流Idの定格は、例えば図12に示すように、ドレイン・ソース間電圧Vdsの関数として変化する。ドレイン・ソース間電圧Vdsが所定の電圧より高くなると、電力定格の制限によって電流定格が小さくなる。
電圧発生回路315は、負荷の電圧検出値Vsが所定の電圧より低い場合、所定の基準値P1を発生し、電圧検出値Vsが所定の電圧より高くなると、例えば図に示すような折れ線関数に従って電圧検出値Vsと共に小さくなるように基準値P1を調節する。電圧検出値Vsと基準値P1との関係は、例えば負荷部2の可変インピーダンス素子の安全動作領域に適合するように設定される。
図13は積分回路31Fの構成例を示すものであるが、積分回路32Fもこれと同様な構成によって実現可能である。
すなわち、上述した信号生成部(3,3A〜3F)は、検出部において検出される負荷部2の電圧に応じて、負荷部2に用いられる可変インピーダンス素子の特性に適合するように、電流もしくは電力の上限値設定信号を補正しても良い。この補正は、例えば基準値P1,P2を負荷部2の電圧の検出値に応じて調節する方法により実現可能である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
先に述べた第1の実施形態に係る電子負荷装置では、信号生成部において温度に応じた上限設定信号を生成するために、負荷の電力等の検出値を時間について積分した結果が利用されている。本実施形態に係る電子負荷装置では、信号生成部において温度に応じた上限設定信号を生成するために、温度センサが用いられる。
図14に示す電子負荷装置は、負荷部2と、信号生成部3Gと、制御部4と、検出部5Gと、温度センサ6とを有する。
負荷部2、制御部4、温度センサ6については、図1や図9に示す電子負荷装置に関連して既に説明しているので、ここでは信号生成部3Gと検出部5Gについてのみ説明する。
信号生成部3Gにおいて、負荷部2の上限の電流値は、負荷部2の温度と電圧の関数として予め定められている。信号生成部3Gは、検出部5Gによる負荷部2の電圧検出値Vsと、温度センサ6による負荷部2の温度検出値Tsを入力すると、これらの検出値と上記の関数に基づいて、負荷部2の上限の電流値を設定する上限設定信号Lを生成する。
したがって、瞬時的に大きな負荷電流を流すことによって負荷部2の温度が上昇しても、その温度において負荷部2の可変インピーダンス素子が正常に動作できるように負荷電流が制限されるため、定常的な定格より大きな瞬時負荷を駆動する場合でも負荷部2を正常な動作領域で安定に動作させることができる。そのため、本実施形態に係る電子負荷装置によれば、装置サイズを大型化することなく、従来に比べて格段に大きな瞬時負荷を駆動することが可能である。
そこで、信号生成部3Gでは、負荷部2の電圧と温度の関数であるとともに、負荷電流のパルス幅もしくはパルス・デューティの関数として、負荷部2の上限電流値を予め定めても良い。これは、例えば上述したデータテーブルに、パルス幅やパルス・デューティの項目を加えたものを設けることによって実現可能である。
制御部4において、負荷部2の電流波形が単発のパルスや周期的パルス列となるように負荷部2のインピーダンスが制御される動作モードになると(例えばダイナミック負荷モードなどと呼ばれる)、信号生成部3Gは、そのパルス幅やパルス・デューティに関する情報を制御部4から取得する。そして、このパルスの情報と各検出値(Vs,Ts)ならびに上限の電流値を定める関数に基づいて、負荷電流の上限設定信号Lを生成する。
このように、負荷電流のパルス幅やパルス・デューティを加味して負荷部2の上限の電流値を設定することにより、負荷部2の安定な動作を確保しつつ、より大きな瞬時負荷を駆動することが可能になる。
すなわち、負荷に流れるパルス状の電流のパルス幅やパルス列の周期を検出するパルス検出部を別に設けて、その検出結果を信号生成部3Gに与えても良い。
この場合、上述の各実施形態における信号生成部は、負荷部2の電圧または電力の上限値を設定する上限設定信号を生成する。制御部は、上限設定信号において設定される電圧または電力の上限を超えないように、負荷部2のインピーダンスを制御する。
Claims (8)
- インピーダンスの制御が可能な負荷部と、
前記負荷部の電流、電圧および電力の少なくと1つを検出する検出部と、
前記負荷部の温度に応じた信号であって、前記負荷部の電流、電圧および電力の少なくと1つの上限を設定する上限設定信号を複数生成する信号生成部と、
前記負荷部の電流、電圧および電力の少なくと1つが、前記複数の上限設定信号によって設定される上限を超えないように前記負荷部のインピーダンスを制御する制御部と
を有し、
前記信号生成部は、前記検出部の検出値と複数の所定の基準値との差をそれぞれ異なる時定数で時間について積分した結果に応じた前記複数の上限設定信号を生成する、
負荷装置。 - 前記負荷部の温度を電気信号に変換して出力する温度センサを有し、
前記信号生成部は、前記負荷部の温度が高くなる場合は前記上限が低くなり、前記負荷部の温度が低くなる場合は前記上限が高くなるように、前記温度センサの出力信号に応じて前記所定の基準値を設定する、
請求項1に記載の負荷装置。 - 前記負荷部の温度を電気信号に変換して出力する温度センサを有し、
前記信号生成部は、前記負荷部の温度が高くなる場合は前記時定数が短くなり、前記負荷部の温度が低くなる場合は前記時定数が長くなるように、前記温度センサの出力信号に応じて前記所定の基準値を設定する、
請求項1または2に記載の負荷装置。 - 前記信号生成部は、前記信号検出部で検出される電圧に応じて、前記負荷部の電流および/または電力の上限設定信号を補正する、
請求項1〜3のいずれかに記載の負荷装置。 - 前記信号生成部は、前記上限設定信号を設定するとき、前記上限設定信号が示す上限値が前記負荷部の可変インピーダンス素子の安全動作領域に適合するように、
前記検出部で検出した電圧に応じて前記基準値を補正する、
または、
前記検出部で検出した電圧に応じて前記時定数を補正する、
または、
前記検出部で検出した電圧に応じて前記上限設定信号にオフセットを加算する、
または、
前記検出部で検出した電圧に応じて前記上限設定信号に比例乗数を乗算する、
請求項4に記載の負荷装置。 - 前記信号生成部は、
第1の入力端子と、第2の入力端子と、出力端子とを有する第1の差動演算増幅器と、 前記第1の差動演算増幅器の第1の入力端子に接続され、前記検出部において検出した電力を示す信号を前記第1の入力端子に入力する入力抵抗素子と、
前記第1の差動演算増幅器の第2の入力端子に接続され、前記基準電力に相当する電圧を出力する基準電圧発生回路と、
前記第1の差動演算増幅器の出力端子と前記第1の入力端子との間に設けられたキャパシタと
を有し、
前記入力抵抗素子の抵抗値と前記キャパシタの静電容量値とで前記時定数を規定し、
前記第1の差動演算増幅器と、前記入力抵抗素子と、前記帰還用キャパシタとが協働して、前記第1の差動演算増幅器の第1の入力端子と第2の入力端子とに印加された電圧の差を演算して増幅し、前記増幅した差信号を前記時定数で積分して前記上限設定信号を生成する、
請求項1〜5のいずれかに記載の負荷装置。 - 前記制御部は、
前記電源装置の負荷電流の目標値を設定するための電圧を発生する電圧発生回路と、
第1および第2の入力端子と、前記負荷部に含まれる前記可変インピーダンス素子の制御入力端子に接続されている出力端子とを有する第2の差動演算増幅回路と、
前記電圧発生回路で発生された前記負荷電流の目標値を設定するための電圧の上限値を前記信号生成部から出力される前記上限設定信号に応じて制限して、前記第2の差動演算増幅回路の第1の入力端子に入力する、リミット回路と、
前記インピーダンスの制御が可能な負荷部に含まれる前記可変インピーダンス素子に流れる電流を検出する抵抗素子と
を有し、
前記抵抗素子と前記可変インピーダンス素子の出力部との接続点で前記前記第2の差動演算増幅回路の第2の入力端子に接続されており、
前記トランジスタと、前記第2の差動演算増幅回路と、前記抵抗素子とが定電流回路を構成しており、
前記第2の差動演算増幅回路は、第1の入力端子に印加される前記リミット回路の出力信号と、第2の入力端子に印加される前記抵抗素子の端子電圧との差を求めて増幅し、当該増幅した差信号を前記トランジスタの前記制御入力端子に印加する、
請求項1〜5のいずれかに記載の負荷装置。 - 前記検出部は、
前記負荷部の電流を検出する電流検出部と、
前記負荷部の電圧を検出する電圧検出部と、
前記電流検出部による電流検出信号と前記電圧検出部による電圧検出信号とを乗算して電力を算出する乗算部と
を有する、
請求項1〜7のいずれかに記載の負荷装置。
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