JP4146411B2 - 複合発電システム及び複合発電システムの運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複合発電システム及び複合発電システムの運転方法に関し、特に、燃料電池及びガスタービンを有する複合発電システム及び複合発電システムの運転方法に関する。
燃料電池とガスタービンによる発電機とを組み合わせた複合発電システムが知られている。このような複合発電システムでは、燃料電池で使用した排燃料ガスと排酸化剤ガスとをガスタービンの燃焼器で燃焼させる。それにより、ガスタービンを回転させて発電機で発電する。
図1は、従来の複合発電システムの実施の形態を示す構成図である。複合発電システム110は、固体酸化物型燃料電池モジュール103(以下、SOFCモジュール103)、インバータ107、燃料圧縮機111、再循環ブロワ112、圧力調整弁113、燃焼器118、空気圧縮機121、ガスタービン122(発電機を含む)、排熱回収ボイラ123、蒸気タービン124(発電機を含む)、復水器125、給水ポンプ126、冷却塔127及び冷却ポンプを備える。SOFCモジュール103は、固体酸化物型燃料電池104(以下、SOFC104)、空気予熱器105、燃料予熱器106を含む。それらは図示しない制御部により制御されている。
各構成は、図に示すように、それぞれ燃料ガス配管131〜132、排燃料ガス配管133〜135、酸化剤ガス配管141〜142、排酸化剤ガス配管143、燃焼ガス配管151〜152、ボイラ配管161〜164及び冷却水配管171〜172で接続されている。
図2は、従来の複合発電システムにおける各配管での位置と相対的な圧力の大きさとの関係を示す図である。横軸のA1〜A7の各々は、図1における燃料ガスに関わる配管での各位置を示す。B1〜B4の各々は、酸化剤ガスに関わる配管での各位置を示す。縦軸は、相対的な圧力の大きさを示す。
燃料ガス1は、配管131を介して燃料圧縮機111で昇圧され、位置A1において圧力P1となる。その後、燃料ガス1は、配管132を介してSOFCモジュール103へ達する。その途中において、配管132による圧損で減圧され、位置A2において圧力P2に、位置A3において圧力P3になる。SOFCモジュール103において、燃料ガス1は、燃料予熱器106で熱交換により予熱され、SOFC104で発電に寄与する。その後、燃料予熱器106で熱交換して降温され、SOFCモジュール103から送出される。その際、位置A4において圧力P4となる。燃料ガス1は、配管133を介して再循環ブロワ112へ達する。その途中において、配管133による圧損で減圧され、位置A5において圧力P5になる。再循環ブロワ112で昇圧され、位置A6において圧力P6となる。その後、配管134を介して燃焼器118へ達する。その途中において、配管134(及び圧力調整弁113)による圧損で減圧され、位置A7において圧力P7となる。一方、再循環ブロワ112で昇圧された燃料ガス1の一部は、配管135で再循環されて、位置P2へもどる。
一方、酸化剤ガスとしての空気2は、配管141を介して空気圧縮機121で昇圧され、位置B1において圧力P11となる。その後、空気2は、配管142を介してSOFCモジュール103へ達する。その途中において、配管142による圧損で減圧され、位置B2において圧力P12になる。SOFCモジュール103において、空気2は、空気予熱器105で熱交換により予熱され、SOFC104で発電に寄与する。その後、燃料予熱器105で熱交換して降温され、SOFCモジュール103から送出される。その際、位置B3において圧力P13となる。空気2は、配管143を介して燃焼器118へ達する。その途中において、配管143による圧損で減圧され、位置B4において圧力P14となる。
このとき、SOFC104における差圧ΔP101は、SOFC104のセルやシールなどが破損しないように、所定の圧力範囲(例示:0〜0.1MPa)とする。そのことから、空気圧縮機121の圧力や燃料圧縮機111の圧力が設定されている。一方、再循環ブロワ112の圧力は、配管135を介して再循環する燃料ガス1と、配管132を介して燃料圧縮機111から供給される燃料ガス1とが概ね等しい圧力となるように設定されている。そのため、燃焼器118直前の燃料ガス1の圧力P7と酸化剤ガス2の圧力P14との差圧ΔP102は、配管での圧損を無視すれば、上記の空気圧縮機121、燃料圧縮機111及び再循環ブロワ112の運転条件から必然的に決定されることになる。
上記のような理由から、差圧ΔP102の値を更に大きくしたい場合でも、差圧ΔP102の変更幅の自由度は高くない。燃焼器118へ供給される酸化剤ガス及び燃料ガスの差圧の自由度を高める技術が望まれる。燃焼器118へ供給される酸化剤ガス及び燃料ガスの差圧をより高くすることが可能な技術が求められる。
関連する技術として、特開平10−177863号公報に、加圧型固体電解質燃料電池モジュールの制御方法および制御装置の技術が開示されている。この加圧型固体電解質燃料電池モジュールの制御方法は、燃料排ガスライン(5)に差圧制御弁(8)を有するとともに、酸化剤排気ライン(13)に圧力制御弁(15)を有する加圧型燃料電池モジュール(1)を具備した高温作動型燃料電池発電システムに関する。(A)燃料電池モジュール(1)の常温から作動温度までの昇温・降温と同時に、燃料電池モジュール(1)の圧力を常圧から運転圧力まで昇圧・減圧させるために、燃料電池モジュール(1)に投入する燃料流量(Q1)と希釈ガス流量(Q2)を制御する。(B)酸化剤(空気)の流量(QS)を制御し、(C)燃料電池モジュール(1)のあらゆる運転モードに亘って、差圧制御弁(8)と、圧力制御弁(15)の開度が一定となるようにすることにより、燃料電池モジュール(1)の差圧制御および圧力制御を容易にすることを特徴とする。
関連する技術として、特開平10−92451号公報に、燃料電池発電装置の技術が開示されている。この燃料電池発電装置は、燃料電池の排ガスと燃料改質器の燃焼排ガスにより駆動する排ガスタービンと、前記排ガスタービンへ排ガスを導入するための排ガス配管系とを有し、前記排ガス配管系内のガス圧を所定の値に維持するための圧力制御弁を前記排ガスタービンの上流に設けてなる燃料電池発電装置に関する。圧力制御弁と排ガスタービンの間に直列に設けられた可変型ノズルと、当該可変型ノズルの開度を燃料電池の運転負荷に応じて制御するノズル開度制御部とを有することを特徴とする。
特開平10−177863号公報 特開平10−92451号公報
従って、本発明の目的は、燃料電池モジュールでの燃料ガスと酸化剤ガスとの差圧を低く抑えながら、燃料電池モジュールから排出された燃料ガスと酸化剤ガスとについて、その差圧の変動幅の制御性を高めることが可能な複合発電システム及び複合発電システムの運転方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、燃料電池モジュールでの燃料ガスと酸化剤ガスとの差圧を低く抑えながら、燃料電池モジュールから排出された燃料ガスと酸化剤ガスとについて、その差圧をガスタービンの燃焼器に最適な範囲に制御することが可能な複合発電システム及び複合発電システムの運転方法を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
従って、上記課題を解決するために、本発明の複合発電システムは、燃料ガス供給部(8)と、燃料ガス圧力調整部(15)と、酸化剤ガス供給部(9)と、燃料電池モジュール(3)と、燃料ガス再循環部(12)とを具備する。燃料ガス供給部(8)は、第1圧力の第1燃料ガスを供給する。燃料ガス圧力調整部(15)は、その第1燃料ガスを減圧して第2圧力の第2燃料ガスを供給する。酸化剤ガス供給部(9)は、第1酸化剤ガスを供給する。燃料電池モジュール(3)は、その第2燃料ガスとその第1酸化剤ガスとを用いて発電を行う。燃料ガス再循環部(12)は、燃料電池モジュール(3)から送出された排燃料ガスを昇圧して第3圧力の第3燃料ガスを供給する。その第3燃料ガスの一部は、再循環してその第1燃料ガスとともにその燃料ガス圧力調整部(15)へ供給される。その第3燃料ガスの残りと燃料電池モジュール(3)から送出された排酸化剤ガスとは、発電機用のガスタービン(22)の燃焼器(18)へ供給される。燃料電池モジュール(3)内におけるその第2燃料ガスとその第1酸化剤ガスとの差圧(ΔP1)は、予め設定された第1範囲内の値である。燃焼器(18)近傍におけるその第3燃料ガスとその排酸化剤ガスとの差圧(ΔP2)は、予め設定された第2範囲内の値である。
本発明では、燃料ガス再循環部(12)を燃料電池モジュール(3)の直後に設けているので、燃焼器(18)の燃料ガスの昇圧用と、再循環の燃料ガスの昇圧用とで兼用することができる。加えて、燃料ガス圧力調整部(15)を設けているので、差圧(ΔP1)と差圧(ΔP2)とを概ね独立に制御することができる。
上記課題を解決するために、本発明の複合発電システムは、燃料ガス供給部(8)と、酸化剤ガス供給部(9)と、燃料電池モジュール(3)と、燃料ガス再循環部(12)と、燃料ガス圧力調整部(14)とを具備する。燃料ガス供給部(8)は、第1圧力の第1燃料ガスを供給する。酸化剤ガス供給部(9)は、第1酸化剤ガスを供給する。燃料電池モジュール(3)は、その第1燃料ガスとその第1酸化剤ガスとを用いて発電を行う。燃料ガス再循環部(12)は、燃料電池モジュール(3)から送出された排燃料ガスを昇圧して第2圧力の第2燃料ガスを供給する。燃料ガス圧力調整部(14)は、その第2燃料ガスの一部を減圧してその第1圧力の第3燃料ガスを供給する。その第3燃料ガスは、その第1燃料ガスとともに燃料電池モジュール(3)へ供給される。その第2燃料ガスの残りと燃料電池モジュール(3)から送出された排酸化剤ガスとは、発電機用のガスタービン(22)の燃焼器(18)へ供給される。燃料電池モジュール(3)内におけるその第1燃料ガスとその第1酸化剤ガスとの差圧(ΔP1)は、予め設定された第1範囲内の値である。燃焼器(18)近傍におけるその第2燃料ガスとその排酸化剤ガスとの差圧(ΔP2)は、予め設定された第2範囲内の値である。
本発明では、燃料ガス再循環部(12)を燃料電池モジュール(3)の直後に設けているので、燃焼器(18)の燃料ガスの昇圧用と、再循環の燃料ガスの昇圧用とで兼用することができる。加えて、燃料ガス圧力調整部(14)を設けているので、差圧(ΔP1)と差圧(ΔP2)とを概ね独立に制御することができる。
上記の複合発電システムにおいて、その排酸化剤ガスを減圧して燃焼器(18)へ供給する酸化剤ガス圧力調整部(20)を更に具備することが好ましい。
本発明では、更に、酸化剤ガス圧力調整部(20)を設けているので、より容易に、差圧(ΔP1)と差圧(ΔP2)とを概ね独立に制御することができる。
上記課題を解決するために、本発明の複合発電システムは、燃料ガス供給部(8)と、酸化剤ガス供給部(9)と、燃料電池モジュール(3)と、燃料ガス再循環部(12)と、酸化剤ガス圧力調整部(20)とを具備する。燃料ガス供給部(8)は、第1圧力の第1燃料ガスを供給する。酸化剤ガス供給部(9)は、第1酸化剤ガスを供給する。燃料電池モジュール(3)は、その第1燃料ガスとその第1酸化剤ガスとを用いて発電を行う。燃料ガス再循環部(12)は、燃料電池モジュール(3)から送出された排燃料ガスを昇圧して第2圧力の第2燃料ガスを供給する。酸化剤ガス圧力調整部(20)は、燃料電池モジュール(3)から送出された排酸化剤ガスを減圧して、第3圧力の第2酸化剤ガスを供給する。その第2燃料ガスの一部は、その第1燃料ガスに混合されて燃料電池モジュール(3)へ供給される。その第2燃料ガスの残りとその第2排酸化剤ガスとは、発電機用のガスタービン(22)の燃焼器(18)へ供給される。燃料電池モジュール(3)内におけるその第1燃料ガスとその第1酸化剤ガスとの差圧(ΔP1)は、予め設定された第1範囲内の値である。燃焼器(18)近傍におけるその第2燃料ガスとその第2酸化剤ガスとの差圧(ΔP2)は、予め設定された第2範囲内の値である。
本発明では、燃料ガス再循環部(12)を燃料電池モジュール(3)の直後に設けているので、燃焼器(18)の燃料ガスの昇圧用と、再循環の燃料ガスの昇圧用とで兼用することができる。加えて、酸化剤ガス圧力調整部(20)を設けているので、差圧(ΔP1)と差圧(ΔP2)とを概ね独立に制御することができる。
上記の複合発電システムにおいて、その第2燃料ガスの一部を混合されたその第1燃料ガスを減圧して第4圧力の第3燃料ガスを供給する燃料ガス圧力調整部(15)を更に具備する。燃料電池モジュール(3)は、その第2燃料ガスの一部を混合されたその第1燃料ガスの替わりとしてのその第3燃料ガスとその第1酸化剤ガスとを用いて発電を行う。
本発明では、更に、燃料ガス圧力調整部(15)を設けているので、より容易に、差圧(ΔP1)と差圧(ΔP2)とを概ね独立に制御することができる。
上記の複合発電システムにおいて、その第2燃料ガスの一部を減圧してその第1圧力の第3燃料ガスを供給する燃料ガス圧力調整部(14)を更に具備する。燃料電池モジュール(3)は、その第3燃料ガスを混合されたその第1燃料ガスとその第1酸化剤ガスとを用いて発電を行う。
本発明では、更に、燃料ガス圧力調整部(14)を設けているので、より容易に、差圧(ΔP1)と差圧(ΔP2)とを概ね独立に制御することができる。
上記課題を解決するために、本発明の複合発電システムの運転方法は、(a)その燃料ガスとその酸化剤ガスとの燃料電池モジュール(3)近傍における第1差圧(ΔP1)が、予め設定された第1範囲内の値となるように、燃料供給部(8、14、15)及び前記酸化剤供給部(9)の少なくとも一方を制御するステップと、(b)その排燃料ガスの残りとその排酸化剤ガスとの燃焼器(18)近傍における第2差圧(ΔP2)が、予め設定された第2範囲内の値となるように、その燃料再循環部(12)及び酸化剤供給部(9)の少なくとも一方を制御するステップとを具備する。ここで、その複合発電システムは、燃料供給部(8、14、15)と、酸化剤供給部(9)と、燃料電池モジュール(3)と、燃料再循環部(12)とを具備する。燃料供給部(8、14、15)は、第1圧力の燃料ガスを供給する。酸化剤供給部(9)は、酸化剤ガスを供給する。燃料電池モジュール(3)は、その燃料ガスとその酸化剤ガスとを用いて発電を行う。燃料再循環部(12)は、燃料電池モジュール(3)が送出したその燃料ガスを昇圧して第2圧力の排燃料ガスを供給する。その排燃料ガスの一部は、燃料供給部(8、14、15)へ再循環される。燃料電池モジュール(3)が送出したその酸化剤ガスとしての排酸化剤ガスとその排燃料ガスの残りとは、発電機用のガスタービン(22)の燃焼器(18)へ供給される。
上記の複合発電システムの運転方法において、(a)ステップは、(a1)その排燃料ガスの一部とその原燃料ガスとの第3差圧(ΔP3)が、予め設定された第3範囲内の値となるように、燃料ガス供給部(15)及び燃料再循環部(12)の少なくとも一方を制御するステップを備える。ここで、燃料供給部(8、14、15)は、原燃料ガスを供給する燃料ガス供給部(8)と、その原燃料ガスを圧力調整してその燃料ガスとして供給する燃料ガス圧力調整部(15)とを備える。その排燃料ガスの一部は、再循環してその原燃料ガスとともにその燃料ガス圧力調整部(15)へ供給される。
上記の複合発電システムの運転方法において、(a)ステップは、(a2)第1差圧(ΔP1)がその第1範囲内の値となるように、燃料ガス圧力調整部(15)を制御するステップを備える。
上記の複合発電システムの運転方法において、(a)ステップは、(a3)その排燃料ガスの一部とその燃料ガスとの第3差圧(ΔP3)が、予め設定された第3範囲内の値となるように、燃料ガス圧力調整部(14)、燃料ガス供給部(8)及び燃料再循環部(12)の少なくとも一つを制御するステップを備える。ここで、燃料供給部(8、14、15)は、その燃料ガスを供給する燃料ガス供給部(8)と、その排燃料ガスの一部を圧力調整してその燃料ガスへ混合する燃料ガス圧力調整部(14)とを備える。
上記の複合発電システムの運転方法において、(a)ステップは、(a4)第1差圧(ΔP1)がその第1範囲内の値となるように、燃料ガス圧力調整部(14)及び燃料ガス供給部(8)の少なくとも一方を制御するステップを備える。
上記の複合発電システムにおいて、(b)ステップは、(b1)第2差圧(ΔP2)が、その第2範囲内の値となるように、燃料再循環部(12)及び酸化剤供給部(9)に加えて、その排酸化剤ガスを圧力調整して燃焼器(18)へ供給する酸化剤ガス圧力調整部(20)を制御するステップを備える。
上記課題を解決するために、本発明の複合発電システムの運転方法は、(c)燃料電池モジュール(3)におけるその排燃料ガスの一部を混合されたその燃料ガスとその酸化剤ガスとの第1差圧(ΔP1)が、予め設定された第1範囲内の値であるように、燃料供給部(8、14、15)、燃料再循環部(12)及び酸化剤供給部(9)の少なくとも一つを制御するステップと、(d)燃焼器(18)近傍におけるその排燃料ガスの残りとその排酸化剤ガスとの第2差圧(ΔP2)が、予め設定された第2範囲内の値となるように、酸化剤ガス圧力調整部(20)及び前記燃料再循環部(12)の少なくとも一方を制御するステップとを具備する。ここで、その複合発電システムは、燃料供給部(8、14、15)と、酸化剤ガス供給部(9)と、燃料電池モジュール(3)と、燃料再循環部(12)と、酸化剤ガス圧力調整部(20)とを具備する。燃料供給部(8、14、15)は、第1圧力の燃料ガスを供給する。酸化剤ガス供給部(9)は、酸化剤ガスを供給する。燃料電池モジュール(3)は、その燃料ガスとその酸化剤ガスとを用いて発電を行う。燃料再循環部(12)は、燃料電池モジュール(3)が送出した排燃料ガスを昇圧して第2圧力の排燃料ガスを供給する。酸化剤ガス圧力調整部(20)は、燃料電池モジュール(3)が送出したその酸化剤ガスを圧力調整して、第3圧力の排酸化剤ガスを供給する。その排燃料ガスの一部は、燃料供給部(8、14、15)へ再循環される。その排燃料ガスの残りとその排酸化剤ガスとは、発電機用のガスタービン(22)の燃焼器(18)へ供給される。
上記の複合発電システムの運転方法において、(c)ステップは、(c1)その排燃料ガスの一部とその原燃料ガスとの第3差圧(ΔP3)が、予め設定された第3範囲内の値となるように、燃料ガス供給部(15)及び燃料再循環部(12)の少なくとも一方を制御するステップを備える。ここで、燃料供給部(8、14、15)は、原燃料ガスを供給する燃料ガス供給部(8)と、その原燃料ガスを圧力調整してその燃料ガスとして供給する燃料ガス圧力調整部(15)とを備える。その排燃料ガスの一部は、再循環してその原燃料ガスとともにその燃料ガス圧力調整部(15)へ供給される。
上記の複合発電システムの運転方法において、(c)ステップは、(c2)その排燃料ガスの一部とその燃料ガスとの第3差圧(ΔP3)が、予め設定された第3範囲内の値となるように、燃料ガス圧力調整部(14)、燃料ガス供給部(8)及び燃料再循環部(12)の少なくとも一つを制御するステップを備える。ここで、燃料供給部(8、14、15)は、その燃料ガスを供給する燃料ガス供給部(8)と、その排燃料ガスの一部を圧力調整してその燃料ガスへ混合する燃料ガス圧力調整部(14)とを備える。
本発明により、燃料電池モジュールでの燃料ガスと酸化剤ガスとの差圧を低く抑え、燃料電池モジュールの信頼性を大幅に向上させるとともに、燃料電池モジュールから排出された燃料ガスと酸化剤ガスとについて、その差圧の変動幅の制御性を高め、その差圧をガスタービン燃焼器の着火安定性や完全燃焼等に最適な範囲に制御することが可能となる。そして、これらの効果は、ユニットの負荷変化時等、各部の圧力バランスが変動する際により大きな効果をもたらすものである。
以下、本発明である複合発電システム及び複合発電システムの運転方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。本実施の形態において、燃料電池として固体電解質形燃料電池を用いた場合について説明するが、他の種類の燃料電池についても適用が可能である。
(第1の実施の形態)
本発明である複合発電システムの第1の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
図3は、本発明の複合発電システムの第1の実施の形態を示す構成図である。複合発電システム10は、固体電解質形燃料電池モジュール3(以下、「SOFCモジュール3」と記す)、インバータ7、燃料ガス供給部8、酸化剤ガス供給部9、再循環ブロワ12、圧力調整弁13、第1燃料ガス圧力調整器14、第2燃料ガス圧力調整器15、燃焼器18、空気圧縮機21、酸化剤ガス圧力調整器20、ガスタービン22(発電機を含む)、排熱回収システム80、制御部90を具備する。制御部90を除く各構成は、制御部90により制御されている。
各構成は、図に示すように、それぞれ燃料ガス配管31〜32、排燃料ガス配管33〜35、酸化剤ガス配管41〜42、排酸化剤ガス配管43、燃焼ガス配管51〜52で接続されている。
燃料ガス供給部8は、制御部90の制御に基づいて、所望の圧力の燃料ガス1をSOFCモジュール3へ供給する。燃料ガス供給部8は、燃料圧縮機11を備える。燃料圧縮機11は、燃料ガス(水素を含むガス)を燃料ガス1の供給源から配管31を介して供給される。そして、制御部90の制御に基づいて、燃料ガス1を所望の圧力に昇圧し、配管32を介してSOFCモジュール3へ向けて送出する。燃料ガス供給部8は、圧力可変で燃料ガス1を供給できれば、この例に限定されない。
第2燃料ガス圧力調整器15は、配管32の途中に設けられている。制御部90の制御に基づいて、配管32を介してSOFCモジュール3へ供給される燃料ガス1の圧力を所望の圧力へ減圧する。第2燃料ガス圧力調整器15は、圧力設定を変更可能な可動オリフィスに例示される。
第1燃料ガス圧力調整器14は、配管35の途中に設けられている。制御部90の制御に基づいて、再循環ブロワ12から配管35を介して配管32へ合流しSOFCモジュール3へ供給される燃料ガス1の圧力を所望の圧力へ減圧する。第1燃料ガス圧力調整器14は、圧力設定を変更可能な可動オリフィスに例示される。
酸化剤ガス供給部9は、制御部90の制御に基づいて、所望の圧力の酸化剤ガスをSOFCモジュール3へ供給する。酸化剤ガス供給部9は、空気圧縮機21を備える。空気圧縮機21は、酸化剤ガス(酸素を含むガス)としての空気2を酸化剤ガスの供給源から配管41を介して供給される。そして、制御部90の制御に基づいて、空気2を所望の圧力に昇圧し、配管42を介してSOFCモジュール3へ送出する。空気圧縮機21は、ガスタービン22と結合している。酸化剤ガス供給部9は、圧力可変で酸化剤ガスを供給できれば、この例に限定されない。
SOFCモジュール3は、配管32を介して供給される燃料ガス1と、配管42を介して供給される空気2とを用いて発電を行う。SOFCモジュール3で使用済みの燃料ガス1(排燃料ガス:生成した水蒸気を含む)は、配管33へ送出される。SOFCモジュール3で使用済みの空気2(排酸化剤ガス)は、配管43へ送出される。SOFCモジュール3は、固体電解質形燃料電池4(以下「SOFC4」と記す)、空気予熱器5と燃料予熱器6とを備える。
SOFC4は、配管32を介して供給される燃料ガス1と、配管42を介して供給される空気2とを用いて発電を行う。ただし、この燃料ガス1は配管32又は31の適当な箇所で加えられた水蒸気を含んでいる。運転温度は、例えば900〜1000℃である。発電された直流電力はインバータ7により、交流電力に変換されて外部へ取り出される。空気予熱器5は、配管42を通る低温の空気2と配管43を通る高温の空気2との間で熱交換を行う。これにより、配管42の空気2は、配管43の空気2により予熱されSOFC4へ供給される。燃料予熱器6は、配管32を通る低温の燃料ガス1と配管33を通る高温の燃料ガス1との間で熱交換を行う。これにより、配管32の燃料ガス1は、配管33の燃料ガス1により予熱されSOFC4へ供給される。
再循環ブロワ12は、SOFCモジュール3から排出された燃料ガス1(SOFC4で生成された水(蒸気)を含む)を、配管33を介して供給される。そして、制御部90の制御に基づいて、燃料ガス1を所望の圧力に昇圧し、配管34を介して燃焼器18へ向けて、配管35−配管32を介してSOFCモジュール3へ向けてそれぞれ送出する。
この再循環ブロワ12は、SOFCモジュール3の直後の配管33に設けられているので、燃焼器18に用いる燃料ガス(配管34)の昇圧用として用いることができるとともに、再循環に用いる燃料ガス(配管34の途中から分岐し配管32へ合流する配管35)の昇圧用としても用いることができる。すなわち、一台の圧縮器を燃焼器18用及び再循環用に兼用することができ、低コスト及び省スペースである。なお、燃料ガスの再循環は、SOFC4における燃料利用率の向上、すなわち効率の向上に有効である。加えて、SOFC4で生成する水を燃料ガス1で水蒸気として再利用する場合にも有利である。燃焼器18の燃料ガスの昇圧は、燃焼効率を向上するのに有効である。
圧力調整弁13は、配管34の途中に設けられている。制御部90の制御に基づいて、再循環ブロワ12から配管34を介して燃焼器18へ供給される燃料ガス1の圧力を所望の圧力へ減圧する。
酸化剤ガス圧力調整器20は、配管43の途中に設けられている。制御部90の制御に基づいて、SOFCモジュール3から配管43を介して燃焼器18へ供給される空気2の圧力を所望の圧力へ減圧する。酸化剤ガス圧力調整器20は、圧力設定を変更可能な可動オリフィスに例示される。
燃焼器18は、配管43を介して空気2を供給され、配管34を介して燃料ガス1を供給される。そして、制御部90の制御に基づいて、それら空気2と燃料ガス1とを燃焼させ、燃焼ガスを生成する。燃焼ガスは、配管51を介してガスタービン22へ送出される。
ガスタービン22は、配管51を介して燃焼器18から供給される燃焼ガスにより、タービンを回転させる。そして、その回転により発電機(G)を動作させる。その後、燃焼ガスを配管52を介して排熱回収システム80へ送出する。同時に、タービンの回転により空気圧縮機21を駆動する。空気圧縮機21は、その回転により配管41を介して供給される空気2を圧縮する。
排熱回収システム80は、配管51を介して供給される燃焼ガスの熱を回収して発電に利用する。排熱回収システム80は、排熱回収ボイラ23、蒸気タービン24(発電機を含む)、復水器25、給水ポンプ26、冷却塔27及び冷却ポンプ28を含む。それらは図示しない制御部により制御されている。各構成は、図に示すように、それぞれボイラ配管61〜64及び冷却水配管71〜72で接続されている。
排熱回収ボイラ23は、配管52の途中に設けられ、配管52を介してガスタービン22から供給された燃焼ガスと、配管64を介して給水ポンプ26から供給される水とを熱交換させる。水は加熱され水蒸気となる。排熱回収ボイラ23は、配管61を介して蒸気タービン24へ水蒸気を送出する。また、燃焼ガスを配管52へ送出する。蒸気タービン24は、タービンと発電機を有する。配管61を介して供給される水蒸気により、タービンを回転させる。その回転により発電機を動作させる。そして、配管62を介して復水器25へ水蒸気を送出する。復水器25は、配管62を介して供給される水蒸気と、配管72を介して冷却水ポンプ28から供給される冷却水とを熱交換させる。水蒸気は凝縮して水となる。復水器25は、配管63を介して給水ポンプ26へその水を送出する。給水ポンプ26は、配管63から供給される水を吸い込み、配管64へ吐出する。
冷却塔27は、配管71を介して復水器25から送出された加熱された冷却水を冷却する。そして、配管72を介して冷却水ポンプ28へ送出する。冷却水ポンプ28は、配管72の途中に設けられ、冷却塔27から供給された冷却された冷却水を復水器25へ送出する。
制御部90は、SOFCモジュール3、インバータ7、燃料ガス供給部8、酸化剤ガス供給部9、再循環ブロワ12、圧力調整弁13、第1燃料ガス圧力調整器14、第2燃料ガス圧力調整器15、燃焼器18、空気圧縮機21、酸化剤ガス圧力調整器20、ガスタービン22及び排熱回収システム80を制御する。ただし、図中、接続の記載は省略している。
次に、本発明の複合発電システムの第1の実施の形態における各流体の動きに関して図3を参照して説明する。
まず、燃料ガス1の流れについて説明する。
燃料ガス源(例示:ガス発生装置やガスボンベ)から送出された燃料ガス1は、配管31を介して燃料圧縮機11へ供給される。そして、燃料圧縮機11で所望の圧力に昇圧された後、配管32を介して第2燃料ガス圧力調整器15へ送出される。その際、その燃料ガス1は、配管35から再循環された燃料ガス1と混入される。燃料ガス1は、第2燃料ガス圧力調整器15で所望の圧力へ減圧された後、配管32を介してSOFCモジュール3へ送出される。
続いて、燃料ガス1は、燃料予熱器6で配管33の燃料ガス1により予熱され、SOFC4へ供給される。そして、発電に寄与した後、配管33を介してSOFC4から送出される。その後、燃料予熱器6で配管32を通る低温の燃料ガス1と熱交換を行い降温され、再循環ブロワ12へ送出される。
燃料ガス1は、再循環ブロワ12で所望の圧力に昇圧される。そして、その燃料ガス1の一部は、配管34−配管35を介して第1燃料ガス圧力調整器14へ供給される。一方、その燃料ガス1の残りは、配管34を介して燃焼器18へ供給される。途中で圧力調整弁13で圧力を調整されても良い。第1燃料ガス圧力調整器14へ供給された燃料ガス1は、第1燃料ガス圧力調整器14で所望の圧力へ減圧されて、配管35を介して配管32の燃料ガス1へ混入される。
次に、空気2の流れについて説明する。
空気源(例示:ガス発生装置やガスボンベ)から送出された空気2は、配管41を介して空気圧縮機21へ供給される。そして、空気圧縮機21で所望の圧力に昇圧される。その後、配管42を介してSOFCモジュール3へ送出される。
続いて、空気2は、空気予熱器5で配管43の空気2により予熱され、SOFC4へ供給される。そして、発電に寄与した後、配管43を介してSOFC4から送出される。その後、空気予熱器5で配管42を通る低温の空気2と熱交換を行い降温され、酸化剤ガス圧力調整器20へ送出される。
空気2は、酸化剤ガス圧力調整器20で所望の圧力へ減圧される。そして、配管43を介して燃焼器18へ送出される。
次に、燃焼ガス3について説明する。
配管34から供給された燃料ガス1と、配管43から供給された空気2とは、燃焼器18において混合され燃焼し、燃焼ガスが生成される。燃焼ガスは、配管51を介してガスタービン22へ供給される。そして、燃焼ガスは、ガスタービン22のタービンを回転させる。この回転により、発電機が動作する。同時に、その回転により空気圧縮機21が駆動する。使用済みの燃焼ガスは、配管52を介して排熱回収ボイラ23へ供給される。そして、排熱回収ボイラ23において熱交換を行った後、配管52を介して外部へ排気される。
次に、排熱回収システム80での水(水蒸気)について説明する。
配管64を介して供給された水は、排熱回収ボイラ23により、配管52を介して供給された燃焼ガスと熱交換を行う。熱交換により、水は加熱されて水蒸気となり、配管61を介して蒸気タービン24へ送出される。水蒸気は、蒸気タービン24のタービンを回転させる。そして、その回転により発電機を動作させる。その後、水蒸気は、配管62を介して復水器25へ送出される。水蒸気は、復水器25で低温の冷却水と熱交換を行う。熱交換により、水蒸気は凝縮して水となり、配管63を介して給水ポンプ26へ送出される。そして、給水ポンプ26により、排熱回収ボイラ23へ供給される。
次に、本発明の複合発電システムの運転方法の第1の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、第2燃料ガス圧力調整器15を用い、第1燃料ガス圧力調整器14及び酸化剤ガス圧力調整器20を用いない(圧力調整をしない)場合について説明する。
図4は、第2燃料ガス圧力調整器15を用いた場合における、複合発電システムの運転方法における各配管での位置と相対的な圧力の大きさとの関係を示す図である。縦軸は、相対的な圧力の大きさを示す。横軸におけるA1〜A7の各々は、図3における燃料ガスに関わる配管での各位置を示す。B1〜B4の各々は、空気に関わる配管での各位置を示す。
A1〜A7は、A1:配管32における燃料圧縮機11の出口、A2:配管32と配管35との合流点から少し燃料圧縮機11に近づいた配管32内の位置、A2’:配管32と配管35との合流点から少し第1燃料ガス圧力調整器14に近づいた配管35内の位置、A3:配管32におけるSOFC4の入口、A4:配管33におけるSOFC4の出口、A5:配管33における再循環ブロワ12の入口、A6:配管34における再循環ブロワ12の出口、A7:配管34における燃焼器18の入口、をそれぞれ示す。B1〜B4は、B1:配管42における空気圧縮機21の出口、B2:配管42におけるSOFC4の入口、B3:配管43におけるSOFC4の出口、B4:配管43における燃焼器18の入口、をそれぞれ示す。位置A1、A2、A2’、A3、A4、A5、A6、A7での燃料ガス1での圧力は、それぞれ圧力P1、P2、P2’、P3、P4、P5、P6、P7である。位置B1、B2、B3、B4での空気2での圧力は、それぞれ圧力P11、P12、P13、P14である。
複合発電システム10は、制御部90の制御により、図4の圧力関係を満たすように運転される。例えば、以下のように運転を行う。
(a1)まず、燃料ガス1の圧力P3と空気2の圧力P12との差圧ΔP1が、予め設定された第3範囲内の値となるように、第2燃料ガス圧力調整器15の運転条件を制御する。ここで、第3範囲は、SOFC4の部材やシールなどが破損が発生しないように設定されることが好ましい。そのような範囲としては、0MPa以上、0.1MPa以下が好ましい。この範囲から外れると、SOFC4の部材やシールなどが破損が発生する可能性がある。
(b1)次に、燃料ガス1の圧力P2’と燃料ガス1の圧力P2との差圧ΔP3が、予め設定された第2範囲内の値となるように、燃料圧縮機11の運転条件を制御する。ここで、第2範囲は、配管35と配管32との合流点付近で、各配管内の燃料ガス1が逆流しないように設定されることが好ましい。
(c1)続いて、燃料ガス1の圧力P7と空気2の圧力P14との差圧ΔP2が、予め設定された第1範囲内の値となるように、再循環ブロワ12及び空気圧縮機21の運転条件を制御部90が制御する。ここで、第1範囲は、例えば、燃焼器18の燃焼の効率が高く維持できるように設定されることが好ましい。そのような第1範囲として、0.2MPa以上、1MPa以下が好ましい。この範囲から外れると、燃焼の効率が高く維持できなくなる可能性がある。
上記(a1)〜(c1)の運転方法を継続的に行うことにより、上記の差圧ΔP1及び差圧ΔP2を同時に所望の範囲の値に継続的に制御することができる。それにより、SOFC4を破損することなく、燃焼器18の燃焼効率を向上させることができる。ただし、(a1)(b1)(c1)の順番は、制御に矛盾の生じず、図4の圧力関係を満たすように運転できる限り、変更することが可能である。
また、燃料圧縮機11及び第2燃料ガス圧力調整器15の運転条件を適切に制御することにより、差圧ΔP1に影響することなく、差圧ΔP2の変動幅を概ね自在に変動させることができる。それにより、差圧ΔP2の変動幅の制御性を高め、最適な範囲(例示:ガスタービン燃焼器の着火安定性や完全燃焼等に最適な範囲)に制御することが可能となる。これらの効果は、複合発電システムにおける負荷変化時のような各部の圧力バランスが変動する際により大きな効果をもたらす。
(第2の実施の形態)
本発明である複合発電システムの第2の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
図3は、本発明の複合発電システムの第2の実施の形態を示す構成図である。第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
本発明の複合発電システムの第2の実施の形態における各流体の動きは、第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
次に、本発明の複合発電システムの運転方法の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、第1燃料ガス圧力調整器14を用い、第2燃料ガス圧力調整器15及び酸化剤ガス圧力調整器20を用いない場合について説明する。
図5は、第1燃料ガス圧力調整器14を用いた場合における、複合発電システムの運転方法における各配管での位置と相対的な圧力の大きさとの関係を示す図である。縦軸、横軸及び各符号の説明は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
複合発電システム10は、制御部90の制御により、図5の圧力関係を満たすように運転される。例えば、以下のように運転を行う。
(a2)まず、燃料ガス1の圧力P3と空気2の圧力P12との差圧ΔP1が、予め設定された第3範囲内の値となるように、燃料圧縮機11の運転条件を制御する。ここで、第3範囲は、SOFC4の部材やシールなどが破損が発生しないように設定されることが好ましい。そのような範囲としては、0MPa以上、0.1MPa以下が好ましい。この範囲から外れると、SOFC4の部材やシールなどが破損が発生する可能性がある。
(b2)続いて、燃料ガス1の圧力P2’と燃料ガス1の圧力P2との差圧ΔP3が、予め設定された第2範囲内の値となるように、第1燃料ガス圧力調整器14の運転条件を制御する。ここで、第2範囲は、配管35と配管32との合流点付近で、各配管内の燃料ガス1が逆流しないように設定されることが好ましい。
(c2)次に、燃料ガス1の圧力P7と空気2の圧力P14との差圧ΔP2が、予め設定された第1範囲内の値となるように、再循環ブロワ12及び空気圧縮機21の運転条件を制御部90が制御する。ここで、第1範囲は、例えば、燃焼器18の燃焼の効率が高く維持できるように設定されることが好ましい。そのような第1範囲として、0.2MPa以上、1MPa以下が好ましい。この範囲から外れると、燃焼の効率が高く維持できなくなる可能性がある。
上記(a2)〜(c2)の運転方法を継続的に行うことにより、上記の差圧ΔP1及び差圧ΔP2を同時に所望の範囲の値に継続的に制御することができる。それにより、SOFC4を破損することなく、燃焼器18の燃焼効率を向上させることができる。ただし、(a2)(b2)(c2)の順番は、制御に矛盾の生じず、図5の圧力関係を満たすように運転できる限り、変更することが可能である。
また、燃料圧縮機11及び第1燃料ガス圧力調整器14の運転条件を適切に制御することにより、差圧ΔP1に影響することなく、差圧ΔP2の変動幅を概ね自在に変動させることができる。それにより、第1の実施の形態と同様に、差圧ΔP2の変動幅の制御性を高め、最適な範囲に制御することが可能となる。
(第3の実施の形態)
本発明である複合発電システムの第3の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
図3は、本発明の複合発電システムの第3の実施の形態を示す構成図である。第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
本発明の複合発電システムの第3の実施の形態における各流体の動きは、第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
次に、本発明の複合発電システムの運転方法の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態では、酸化剤ガス圧力調整器20を用い、第1燃料ガス圧力調整器14及び第2燃料ガス圧力調整器15を用いない場合について説明する。
図6は、酸化剤ガス圧力調整器20を用いた場合における、複合発電システムの運転方法における各配管での位置と相対的な圧力の大きさとの関係を示す図である。縦軸、横軸及び各符号の説明は、第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
複合発電システム10は、制御部90の制御により、図6の圧力関係を満たすように運転される。例えば、以下のように運転を行う。
(a3)まず、燃料ガス1の圧力P3と空気2の圧力P12との差圧ΔP1が、予め設定された第3範囲内の値となるように、燃料圧縮機11及び空気圧縮機21の運転条件を制御する。ここで、第3範囲は、SOFC4の部材やシールなどが破損が発生しないように設定されることが好ましい。そのような範囲としては、0MPa以上、0.1MPa以下が好ましい。この範囲から外れると、SOFC4の部材やシールなどが破損が発生する可能性がある。
(b3)次に、燃料ガス1の圧力P2’と燃料ガス1の圧力P2との差圧ΔP3が、予め設定された第2範囲内の値となるように、再循環ブロワ12の運転条件を制御する。ここで、第2範囲は、配管35と配管32との合流点付近で、各配管内の燃料ガス1が逆流しないように設定されることが好ましい。
(c3)続いて、燃料ガス1の圧力P7と空気2の圧力P14との差圧ΔP2が、予め設定された第1範囲内の値となるように、酸化剤ガス圧力調整器20の運転条件を制御部90が制御する。ここで、第1範囲は、例えば、燃焼器18の燃焼の効率が高く維持できるように設定されることが好ましい。そのような第1範囲として、0.2MPa以上、1MPa以下が好ましい。この範囲から外れると、燃焼の効率が高く維持できなくなる可能性がある。
上記(a3)〜(c3)の運転方法を継続的に行うことにより、上記の差圧ΔP1及び差圧ΔP2を同時に所望の範囲の値に継続的に制御することができる。それにより、SOFC4を破損することなく、燃焼器18の燃焼効率を向上させることができる。ただし、(a3)(b3)(c3)の順番は、制御に矛盾の生じず、図6の圧力関係を満たすように運転できる限り、変更することが可能である。
また、燃料圧縮機11及び第1燃料ガス圧力調整器14の運転条件を適切に制御することにより、差圧ΔP1に影響することなく、差圧ΔP2の変動幅を概ね自在に変動させることができる。それにより、第1の実施の形態と同様に、差圧ΔP2の変動幅の制御性を高め、最適な範囲に制御することが可能となる。
なお、第1燃料ガス圧力調整器14、第2燃料ガス圧力調整器15、及び酸化剤ガス圧力調整器20のうちのいずれか2つを用いて複合発電システムの運転を行うことも可能である。同様に、第1燃料ガス圧力調整器14、第2燃料ガス圧力調整器15、及び酸化剤ガス圧力調整器20の全てを用いて複合発電システムの運転を行うことも可能である。いずれの場合にも、第1〜第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
上記各実施の形態では、第1燃料ガス圧力調整器14、第2燃料ガス圧力調整器15及び酸化剤ガス圧力調整器20は、運転中にも制御されている。しかし、運転条件に基づいて事前に所定の圧力に設定し、通常の運転中ではその設定に固定して用いることも可能である。例えば、第2燃料ガス圧力調整器15の送出する燃料ガスの圧力の設定値を、SOFC4の運転条件に基づいて最適な値に事前に設定しておく。そして、通常の運転中ではその設定値の圧力の燃料ガスをSOFC4へ向けて送出する。このようにすることで、複合発電システムの制御をより簡易的にすることができる。加えて、各圧力調整器の構成を簡略化でき、そのコストを削減することができる。
図1は、従来の複合発電システムの実施の形態を示す構成図である。 図2は、従来の複合発電システムにおける各配管での位置と相対的な圧力の大きさとの関係を示す図である。 図3は、本発明の複合発電システムの第1〜第3の実施の形態を示す構成図である。 図4は、本発明の複合発電システムの運転方法の第1の実施の形態における各配管での位置と相対的な圧力の大きさとの関係を示す図である。 図5は、本発明の複合発電システムの運転方法の第2の実施の形態における各配管での位置と相対的な圧力の大きさとの関係を示す図である。 図6は、本発明の複合発電システムの運転方法の第3の実施の形態における各配管での位置と相対的な圧力の大きさとの関係を示す図である。
符号の説明
1 燃料ガス
2 空気
3 燃料電池モジュール
4 固体電解質形燃料電池(SOFC)
5 空気予熱器
6 燃料予熱器
7 インバータ
8 燃料ガス供給部
9 酸化剤ガス供給部
10 複合発電システム
11 燃料圧縮機
12 再循環ブロワ
13 圧力調整弁
14 第1燃料ガス圧力調整器
15 第2燃料ガス圧力調整器
18 燃焼器
20 酸化剤ガス圧力調整器
21 空気圧縮機
22 ガスタービン
23 排熱回収ボイラ
24 蒸気タービン
25 復水器
26 給水ポンプ
27 冷却塔
28 冷却水ポンプ
31〜35、41〜43、51〜52、61〜64、71〜72 配管
80 排熱回収システム
90 制御部

Claims (12)

  1. 第1圧力の第1燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、
    前記第1燃料ガスを減圧して第2圧力の第2燃料ガスを供給する燃料ガス圧力調整部と、
    第1酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給部と、
    前記第2燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池モジュールと、
    前記燃料電池モジュールから送出された排燃料ガスを昇圧して第3圧力の第3燃料ガスを供給する燃料ガス再循環部と
    前記燃料電池モジュールから送出された排酸化剤ガスと、前記第3燃料ガスの一部とを燃焼する燃焼器と、
    前記燃焼器から送出される燃焼ガスで駆動されるガスタービンと
    を具備し、
    前記第3燃料ガスの残りは、再循環して前記第1燃料ガスに混合されて前記燃料ガス圧力調整部へ供給され
    前記燃料ガス圧力調整部は、前記燃料電池モジュール内における前記第2燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとの第1圧が前記第1差圧により前記燃料電池モジュールで破損が発生しないように予め設定された第3範囲内の値となるように、前記第2燃料ガスの圧力を調整し
    前記燃料ガス供給部は、前記第1燃料ガスと前記第3燃料ガスとの第3差圧が、前記第1燃料ガス及び前記第3燃料ガスが逆流しないように予め設定された第2範囲の値となるように、前記第1燃料ガスの圧力を調整し、
    前記燃料ガス再循環部及び前記酸化剤ガス供給部は、前記燃焼器近傍における前記第3燃料ガスと前記排酸化剤ガスとの第2圧が前記燃焼器の燃焼の効率が高く維持できるように予め設定された第1範囲内の値となるように、前記第3燃料ガス及び前記排酸化剤ガスの圧力を調整する
    複合発電システム。
  2. 第1圧力の第1燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、
    第1酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給部と、
    前記第1燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池モジュールと、
    前記燃料電池モジュールから送出された排燃料ガスを昇圧して第2圧力の第2燃料ガスを供給する燃料ガス再循環部と、
    前記燃料電池モジュールから送出された排酸化剤ガスと、前記第2燃料ガスの一部とを燃焼する燃焼器と、
    前記燃焼器から送出される燃焼ガスで駆動されるガスタービンと、
    前記第2燃料ガスの残りを減圧して前記第1圧力の第3燃料ガスを供給する燃料ガス圧力調整部と
    を具備し、
    前記第3燃料ガスは、前記第1燃料ガスに混合されて前記燃料電池モジュールへ供給され
    前記燃料ガス供給部は、前記燃料電池モジュール内における前記第1燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとの第1圧が前記第1差圧により前記燃料電池モジュールで破損が発生しないように予め設定された第3範囲内の値となるように、前記第1燃料ガスの圧力を調整し
    前記燃料ガス圧力調整部は、前記第1燃料ガスと前記第3燃料ガスとの第3差圧が、前記第1燃料ガス及び前記第3燃料ガスが逆流しないように予め設定された第2範囲の値となるように、前記第3燃料ガスの圧力を調整し、
    前記燃料ガス再循環部及び前記酸化剤ガス供給部は、前記燃焼器近傍における前記第2燃料ガスと前記排酸化剤ガスとの第2圧が前記燃焼器の燃焼の効率が高く維持できるように予め設定された第1範囲内の値となるように、前記第2燃料ガス及び前記排酸化剤ガスの圧力を調整する
    複合発電システム。
  3. 請求項1又は2に記載の複合発電システムにおいて、
    前記排酸化剤ガスを減圧して前記燃焼器へ供給する酸化剤ガス圧力調整部を更に具備する
    複合発電システム。
  4. 第1圧力の第1燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、
    第1酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給部と、
    前記第1燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池モジュールと、
    前記燃料電池モジュールから送出された排燃料ガスを昇圧して第2圧力の第2燃料ガスを供給する燃料ガス再循環部と、
    前記燃料電池モジュールから送出された排酸化剤ガスを減圧して、第3圧力の第2酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス圧力調整部と
    前記第2酸化剤ガスと、前記第2燃料ガスの一部とを燃焼する燃焼器と、
    前記燃焼器から送出される燃焼ガスで駆動されるガスタービンと
    を具備し、
    前記第2燃料ガスの残りは、前記第1燃料ガスに混合されて前記燃料電池モジュールへ供給され
    前記燃料ガス供給部及び前記酸化剤ガス供給部は、前記燃料電池モジュール内における前記第1燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとの第1圧が前記第1差圧により前記燃料電池モジュールで破損が発生しないように予め設定された第3範囲内の値となるように、前記第1燃料ガス及び前記第1酸化剤ガスの圧力を調整し
    燃料ガス再循環部は、前記第1燃料ガスと前記第2燃料ガスとの第3差圧が、前記第1燃料ガス及び前記第2燃料ガスが逆流しないように予め設定された第2範囲の値となるように、前記第2燃料ガスの圧力を調整し、
    酸化剤ガス圧力調整部は、前記燃焼器近傍における前記第2燃料ガスと前記第2酸化剤ガスとの第2圧が前記燃焼器の燃焼の効率が高く維持できるように予め設定された第1範囲内の値となるように、前記第2排酸化剤ガスの圧力を調整する
    複合発電システム。
  5. 請求項4に記載の複合発電システムにおいて、
    前記第2燃料ガスの残りを混合された前記第1燃料ガスを減圧して第4圧力の第3燃料ガスを供給する燃料ガス圧力調整部を更に具備し、
    前記燃料電池モジュールは、前記第2燃料ガスの残りを混合された前記第1燃料ガスの替わりとしての前記第3燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとを用いて発電を行い、
    前記第1差圧は、前記燃料電池モジュール内における前記第3燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとの差圧であり、
    前記酸化剤ガス供給部及び燃料ガス圧力調整部は、前記第1差圧が、前記第3範囲内の値となるように、前記第3燃料ガス及び前記第1酸化剤ガスの圧力を調整する
    複合発電システム。
  6. 請求項4に記載の複合発電システムにおいて、
    前記第2燃料ガスの残りを減圧して前記第1圧力の第3燃料ガスを供給する燃料ガス圧力調整部を更に具備し、
    前記燃料電池モジュールは、前記第3燃料ガスを混合された前記第1燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとを用いて発電を行い、
    前記酸化剤ガス供給部及び燃料ガス圧力調整部は、前記第1差圧が、前記第3範囲内の値となるように、前記第3燃料ガス及び前記第1酸化剤ガスの圧力を調整する
    複合発電システム。
  7. 合発電システムの運転方法であって
    ここで、前記複合発電システムは、
    第1圧力の第1燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、
    記第1燃料ガスを減圧して第2圧力の第2燃料ガスとして供給する燃料ガス圧力調整部と
    第1酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給部と、
    前記第2燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池モジュールと、
    前記燃料電池モジュールが送出した排燃料ガスを昇圧して、第3圧力の第3燃料ガスを供給する燃料ガス再循環部と、
    前記燃料電池モジュールから送出された排酸化剤ガスと、前記第3燃料ガスの一部とを燃焼する燃焼器と、
    前記燃焼器から送出される燃焼ガスで駆動されるガスタービンと
    を備え、
    記第3燃料ガスの残りは、再循環して前記第1燃料ガスに混合されて前記燃料ガス圧力調整部へ供給され、
    前記複合発電システムの運転方法は、
    (a)前記燃料電池モジュール内における前記第2燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとの第1差圧が、前記第1差圧により前記燃料電池モジュールで破損が発生しないように予め設定された第3範囲内の値となるように、前記第2燃料ガスの圧力を前記燃料ガス圧力調整部で制御するステップと、
    (b)前記第1燃料ガスと記第3燃料ガスとの第3差圧が、前記第1燃料ガス及び前記第3燃料ガスが逆流しないように予め設定された第2範囲内の値となるように、前記第1燃料ガスの圧力を前記燃料ガス供給部で制御するステップと、
    (c)前記燃焼器近傍における前記第3燃料ガスと前記排酸化剤ガスとの第2差圧が、前記燃焼器の燃焼の効率が高く維持できるように予め設定された第1範囲内の値となるように、前記第3燃料ガス及び前記排酸化剤ガスの圧力を前記燃料ガス再循環部及び前記酸化剤ガス供給部で制御するステップと
    を備える
    複合発電システムの運転方法。
  8. 合発電システムの運転方法であって
    ここで、前記複合発電システムは、
    第1圧力の第1燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、
    第1酸化剤ガスを供給する酸化剤供給部と、
    前記第1燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池モジュールと、
    前記燃料電池モジュールから送出された排燃料ガスを昇圧して、第2圧力の第2燃料ガスを供給する燃料ガス再循環部と、
    前記燃料電池モジュールから送出された排酸化剤ガスと、前記第2燃料ガスの一部とを燃焼する燃焼器と、
    前記燃焼器から送出される燃焼ガスで駆動されるガスタービンと、
    記第2燃料ガスの残りを減圧して前記第1圧力の第3燃料ガスを供給する燃料ガス圧力調整部と
    を備え、
    前記第3燃料ガスは、前記第1燃料ガスに混合されて前記燃料電池モジュールへ供給され、
    前記複合発電システムの運転方法は、
    (a)前記燃料電池モジュール内における前記第1燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとの第1差圧が、前記第1差圧により前記燃料電池モジュールで破損が発生しないように予め設定された第3範囲内の値となるように、前記第1燃料ガスの圧力を前記燃料ガス供給部で制御するステップと、
    (b)前記第1燃料ガスと前記第3燃料ガスとの第3差圧が、前記第1燃料ガス及び前記第3燃料ガスが逆流しないように予め設定された第2範囲内の値となるように、前記第3燃料ガスの圧力を前記燃料ガス圧力調整部で制御するステップと、
    (c)前記燃焼器近傍における前記第2燃料ガスと前記排酸化剤ガスとの第2差圧が、前記燃焼器の燃焼の効率が高く維持できるように予め設定された第1範囲内の値となるように、前記第2燃料ガス及び前記排酸化剤ガスの圧力を前記燃料ガス再循環部及び前記酸化剤ガス供給部で制御するステップと、
    を備える
    複合発電システムの運転方法。
  9. 請求項7又は8に記載の複合発電システムにおいて、
    前記(c)ステップは、
    (c1)前記第2差圧が前記第1範囲内の値となるように、前記燃料ガス再循環部及び前記酸化剤ガス供給部に加えて、前記排酸化剤ガスを圧力調整して前記燃焼器へ供給する酸化剤ガス圧力調整部を制御するステップを備える
    複合発電システム。
  10. 複合発電システムの運転方法であって、
    ここで、前記複合発電システムは、
    第1圧力の第1燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、
    第1酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給部と、
    前記第1燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとを用いて発電を行う燃料電池モジュールと、
    前記燃料電池モジュールが送出した排燃料ガスを昇圧して第2圧力の第2燃料ガスを供給する燃料ガス再循環部と、
    前記燃料電池モジュールが送出した排酸化剤ガスを減圧して、第3圧力の第2酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス圧力調整部と
    前記第2酸化剤ガスと、前記第2燃料ガスの一部とを燃焼する燃焼器と、
    前記燃焼器から送出される燃焼ガスで駆動されるガスタービンと
    を具備し、
    記第2燃料ガスの残りは、前記第1料ガスに混合されて前記燃料電池モジュールへ供給され
    (d)前記燃料電池モジュールにおける前第1燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとの第1差圧が、前記第1差圧により前記燃料電池モジュールで破損が発生しないように予め設定された第3範囲内の値であるように、前記第1燃料ガス及び前記第1酸化剤ガスの圧力を前記燃料ガス供給部及び前記酸化剤ガス供給部で制御するステップと、
    (e)前記第1燃料ガスと前記第2燃料ガスとの第3差圧が、前記第1燃料ガス及び前記第2燃料ガスが逆流しないように予め設定された第2範囲の値となるように、前記第2燃料ガスの圧力を燃料ガス再循環部で制御するステップと、
    (f)前記燃焼器近傍における前記第2燃料ガスと記第2酸化剤ガスとの第2差圧が、前記燃焼器の燃焼の効率が高く維持できるように予め設定された第1範囲内の値となるように、前記第2排酸化剤ガスの圧力を前記酸化剤ガス圧力調整部で制御するステップと
    を具備する
    複合発電システムの運転方法。
  11. 請求項10に記載の複合発電システムの運転方法において、
    ここで、前記複合発電システム
    第2燃料ガスの残り混合された前記第1燃料ガスを減圧して第4圧力の第3燃料ガスとして供給する燃料ガス圧力調整部を更に備え
    前記燃料電池モジュールは、前記第2燃料ガスの残りを混合された前記第1燃料ガスの替わりとしての前記第3燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとを用いて発電を行い、
    前記第1差圧は、前記燃料電池モジュール内における前記第3燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとの差圧であり、
    前記(d)ステップは、
    (d1)前記第1差圧が、前記第3範囲内の値となるように、前記第3燃料ガス及び前記第1酸化剤ガスの圧力を前記燃料ガス供給部及び前記第1酸化剤ガスで制御するステップを備える
    複合発電システムの運転方法。
  12. 請求項10に記載の複合発電システムの運転方法において、
    ここで、前記複合発電システム
    前記第2燃料ガスの残りを減圧して第1圧力の第3燃料ガスを供給する燃料ガス圧力調整部を更に備え、
    前記燃料電池モジュールは、前記第3燃料ガスを混合された前記第1燃料ガスと前記第1酸化剤ガスとを用いて発電を行い、
    前記(d)ステップは、
    (d2)前記第1差圧が、前記第3範囲内の値となるように、前記第3燃料ガス及び前記第1酸化剤ガスの圧力を前記燃料ガス圧力調整部及び前記第1酸化剤ガスで制御するステップを備える
    複合発電システムの運転方法。
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