JP4146366B2 - タイヤ冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明はタイヤ加硫機から取出した加硫済みタイヤを冷却するターンオーバ式のタイヤ冷却装置に関する。
図7から図9に基づき、従来のタイヤ冷却装置について説明する。
加硫済み冷却タイヤを把持冷却するには、加硫時間の2倍弱の時間を必要とするので、タイヤ加硫機の後方に並設するタイヤ冷却装置には、タイヤ加硫機内のタイヤ加硫用金型1面に対して、180°上下に反転するターンオーバ式と呼ばれる2個のタイヤ把持手段を備えたタイヤ冷却装置が用いられている。そして、ターンオーバ用駆動装置には、モータ駆動方式や流体圧シリンダ駆動方式が主流となって使用されている。
従来例1として例示すると、特開平11−221826号公報(特許文献1)にはモータ駆動方式のターンオーバ式タイヤ冷却装置が示され、従来例2としては、特開平9−131737号公報(特許文献2)に流体圧シリンダ駆動方式のターンオーバ式タイヤ冷却装置が示されている。
ターンオーバ式タイヤ冷却装置の一般的な基本構造は、図7に示すように、床FLに直立固定された本体フレーム51により水平回転軸(以下、単に「回転軸」という)52を回転自由に水平に支持し、この回転軸52の端部に直角にクロスフレーム53を支持し、このクロスフレーム53の両端部にそれぞれ一対のタイヤ把持手段54を設けて構成し、水平回転軸52をモータ駆動または流体圧シリンダ駆動により回転させ、タイヤ把持手段54を上下に180°反転させるよう構成している。
タイヤ冷却装置のタイヤ把持手段54は、タイヤ加硫機のタイヤ加硫時間に合わせて上下に180°反転され、上下何れか一方の側を冷却済タイヤの払出し及び未冷却タイヤの受入れの両方に用いることにより、タイヤ加硫時間の2倍の冷却時間で連続的にタイヤの空気冷却をしている。なお、図中Tは冷却済または未冷却のタイヤである。
図8(a)、(b)は、上記従来例1におけるモータ駆動反転機構の、図7中E−E矢視による2つの異なった作動状態を示す立面断面図である。図8において、回転軸52は本体フレーム51に固定された支持箱55に回転可能に組み込まれている。また回転軸52には回転軸側チェーンホイール56がキー止め固定されている。支持箱55の側板の下部に固着して、駆動装置取付け用のプレート57が設けられており、このプレート57に回転軸52と軸平行なブレーキ付ギヤードモータ(以下、単に「モータ」という)58がボルト締め固定されている。モータ58の出力軸には、キー止めされたモータ側チェーンホイール59が取付けられ、モータ側チェーンホイール59と回転軸側チェーンホイール56の間にはチェーン60が掛け渡されている。
プレート57には、レバー61がピン63を介し揺動可能に組付けられており、レバー61の中間部にはそれぞれピン64aを介し2個のテンションホイール64が回転可能に組付けられ、このレバー61とピン連結して流体圧シリンダ65がその本体部を回転自在に組付けられている。
2個のテンションホイール64は、チェーン60の中間部内側に噛合ってチェーン60を外側に押出す状態で張力を与え、流体圧シリンダ65の伸縮動作でレバー61が揺動することにより、2個のテンションホイール64でチェーン60中間部を図上右側または左側へ交互に押出すようにしている。
図8において回転軸52が反時計方向の回転限にあるときには、チェーン60及びレバー61は、図8(a)の状態にあって、このとき図7の上側(または下側)タイヤ把持手段54に冷却されたタイヤTがある場合は、その冷却済みタイヤTを払出し、未冷却タイヤが供給される。
次いでモータ58の起動により回転軸52が時計回りに回転されると、回転軸52は180°を回転限として回転し、回転限180°の僅か手前の位置に配置したセンサー(図示省略)により回転軸52の回転角が検出され、モータ58による回転軸52の回動が停止される。このときセンサー検出位置から回転限ストッパ(図示省略)までの距離はチェーン60の押出しによる左側でのチェーン長さ増加代と等しくなるように調整されている。
続いて、流体圧シリンダ65がロッド押出し方向に駆動されて、レバー61が時計まわりに回転されると、テンションホイール64が図8(b)の状態へ変化し、チェーン60の押出しが図中左側から右側へ移動する。この間モータ側チェーンホイール59はモータ58のブレーキの作用で回転せず、回転軸側チェーンホイール56だけが図8(ロ)の右側押出し代に相当する僅かな量だけ時計回りに回転し、軸52側及び支持箱55側の回転限ストッパー(図示省略)が相互に緩く当接して停止し、衝撃が緩和される。
上側(または下側)のタイヤ把持手段54から冷却済みのタイヤを払出し、未冷却タイヤが供給された後、再びタイヤ冷却装置を180°反転させる場合は、モータ58の逆駆動により回転軸52を反時計方向へ回転させ、回転限180°の僅か手前の位置に配置したセンサーで回転軸52の回転が検出され、モータ58による回転軸52の回動が停止される。次いで流体圧シリンダ65のロッド引込み駆動によりレバー61が反時計回りに回転されると、テンションホイール64がチェーン60を図中左側へ押出し、回転軸側チェーンホイール56だけがこの押出し代に相当する量だけ反時計回りに回転し、軸52側及び支持箱55側の図示しない回転限ストッパーが相互に緩く当接して停止し、衝撃が緩和される。
しかし、このようにタイヤ冷却装置の反転動作を電動モータ駆動にしたものは、標準的ACモータの場合、モータ58だけでは180°反転時に正確な反転位置に停止できないので、衝撃なしに180°正確に反転させるために前記のような複雑な付属装置が必要となるため高価になる。また、ターンオーバ用駆動機構が大型化し、タイヤ冷却装置全体の占めるスペースが大きくなる、という問題が生じる。
図9は、上記従来例2における流体圧シリンダ駆動の反転機構を、図7中E−E矢視による立面断面図で示すものである。図9において、回転軸72は本体フレーム71に固定されたブラケット73内に回転可能に組み込まれている。回転軸72にはキー止め固着されたピニオン74とレバー75が設けられ、レバー75の先端には右回り(時計方向)/左回り(反時計方向)用の回動限調整用のボルト76が設けてある。
また、ブラケット73には、水平なストッパープレート77と、下向きに伸縮駆動される流体圧シリンダ78と、この流体圧シリンダ78の伸縮ロッドに基端を連結されて下向きに往復移動し回転軸72上のピニオン74と噛合う移動ラック79が組付けてある。
タイヤ冷却装置のターンオーバ時には、流体圧シリンダ78の押出し駆動で移動ラック79が下向きに移動し、ラック79に噛合うピニオン74が回転軸72と共に図9において反時計方向へ回転し、鎖線位置でボルト76がストッパープレート77に当接して停止し、また、反対に流体圧シリンダ78の引込み駆動で移動ラック79が上向きに移動し、ピニオン74と回転軸72を時計方向に回転させ、実線位置でボルト76がストッパープレート77に当接して停止する。停止した状態のもとで、上下何れか一方の側においてタイヤ冷却装置のタイヤ把持手段から冷却済タイヤを払出し、加硫済み冷却タイヤを供給するようにしている。
ところが、この場合には、流体圧シリンダ78として、エアーシリンダを使用すると動作が不安定になりストッパー当接時に衝撃を生じ、また、油圧シリンダを使用すると高価になるという問題が生じる。
特開平11−221826号公報(第4頁、図5、図6) 特開平9−131737号公報(第4頁、図4)
本発明は、上記のような従来のタイヤ冷却装置の問題に対し、動作の安定した小型の経済的なターンオーバ式タイヤ冷却装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、特許請求の範囲に記載の順に、下記の(1))の手段を提供する。
(1)その第1の手段として、タイヤ加硫機から取出された加硫済み冷却タイヤを受入れて把持冷却する1対または複数対のタイヤ把持手段を組付けた水平回転軸を回転させて同タイヤ把持手段をターンオーバさせるタイヤ冷却装置であって、前記水平回転軸を中立位置から正または逆へ90°ずつ往復回転駆動させる第1流体圧シリンダと、前記第1流体圧シリンダが同水平回転軸を中立位置へ回転し停止した状態において同第1流体圧シリンダと連動させて前記水平回転軸を中立位置から正または逆へキックオフ駆動する第2流体圧シリンダと、前記水平回転軸の回転限度を設定するストッパ手段を備え、前記水平回転軸は前記タイヤ把持手段を組付けた側とは反対側の端を本体フレームの支持箱の軸受により片持ち支持され、同水平回転軸の支持箱内の軸端に基端をキー止めされた伝動レバーを備え、前記第1流体圧シリンダは前記水平回転軸の鉛直方向に位置してその本体部を前記支持箱に回転可能にピン支持されそのピストンロッド端を前記伝動レバー先端にピン連結され、同第1流体圧シリンダと反対側で前記支持箱に中間部をピン支持され一端部で前記伝動レバーまたは水平回転軸の中立部と嵌脱して回転可能にされたキックオフレバーを備え、前記第2流体圧シリンダは前記支持箱上にその本体部を回転可能にピン支持されそのピストンロッド端を前記キックオフレバーの他端にピン連結してキックオフ駆動するように構成されてなることを特徴とするタイヤ冷却装置を提供する。
)また、第の手段として、第1の手段のタイヤ冷却装置において、前記第1流体圧シリンダと第2流体圧シリンダが、エアーシリンダであることを特徴とするタイヤ冷却装置を提供する。
(1)特許請求の範囲に記載の請求項1の発明によれば、タイヤ冷却装置を、タイヤ加硫機から取出された加硫済み冷却タイヤを受入れて把持冷却する1対または複数対のタイヤ把持手段を組付けた水平回転軸を回転させて同タイヤ把持手段をターンオーバさせるタイヤ冷却装置であって、前記水平回転軸を中立位置から正または逆へ90°ずつ往復回転駆動させる第1流体圧シリンダと、前記第1流体圧シリンダが同水平回転軸を中立位置へ回転し停止した状態において同第1流体圧シリンダと連動させて前記水平回転軸を中立位置から正または逆へキックオフ駆動する第2流体圧シリンダと、前記水平回転軸の回転限度を設定するストッパ手段を備えてなるように構成したので、対のタイヤ把持手段を支持する水平回転軸のターンオーバを、第1流体圧シリンダと、第2流体圧シリンダとの連動で行い、水平回転軸を回転限度位置のストッパ手段で受止めるように構成しているため、ストロークの短い流体圧シリンダを使用でき、ターンオーバ用駆動装置の構成が簡素化し、軽量小型になる。そのため、タイプの異なる既存のタイヤ加硫機に共通的に取付けることが可能になる。また、構成が簡素化し、小型になるため製作コストが安価となるとともに、ストロークの短い低圧の流体圧シリンダでターンオーバが可能であり、回転軸の回転限界位置での衝撃が少なくなり、動作が安定する。
また、さらに、前記水平回転軸は前記タイヤ把持手段を組付けた側とは反対側の端を本体フレームの支持箱の軸受により片持ち支持され、同水平回転軸の支持箱内の軸端に基端をキー止めされた伝動レバーを備え、前記第1流体圧シリンダは前記水平回転軸の鉛直方向に位置してその本体部を前記支持箱に回転可能にピン支持されそのピストンロッド端を前記伝動レバー先端にピン連結され、同第1流体圧シリンダと反対側で前記支持箱に中間部をピン支持され一端部で前記伝動レバーまたは水平回転軸の中立部と嵌脱して回転可能にされたキックオフレバーを備え、前記第2流体圧シリンダは前記支持箱上にその本体部を回転可能にピン支持されそのピストンロッド端を前記キックオフレバーの他端にピン連結してキックオフ駆動するように構成されてなるようにしたので、対のタイヤ把持手段を支持する水平回転軸を本体フレーム側の支持箱の軸受により片持ち支持し、支持箱上の第1流体圧シリンダにより伝動レバーを介して水平回転軸を90°ずつ回転駆動し、キックオフレバーの一端部が回転軸または伝動レバーの中立部と嵌脱するとともに、支持箱上の第2流体圧シリンダが第1流体圧シリンダと連動のもとで正または逆の回転方向へキックオフ作動するため、誤ってターンオーバを行った場合の誤作動のチェックや、誤操作時にターンオーバを中止し元の位置へ戻し操作するなどが、キックオフ作動時において可能であり、正確なターンオーバ操作を行うことができる。
)請求項の発明によれば、請求項1に記載のタイヤ冷却装置において、前記第1流体圧シリンダと第2流体圧シリンダが、エアーシリンダであるように構成したので、請求項1の発明の作用効果に加え、第1、第2流体圧シリンダをエアーシリンダで構成することにより、装置構成をより簡潔かつ低コストのものにできる。
本発明では、前記課題を解決するため、ターンオーバ式のタイヤ冷却装置における対のタイヤ把持手段を支持する水平回転軸(以下、単に「回転軸」という)のターンオーバを、回転軸を中立位置から正または逆の回転方向へ90°ずつ往復回転駆動させる第1流体圧シリンダと、第1流体圧シリンダが回転軸を中立位置へ回転し停止した状態において、第1流体圧シリンダと連動し回転軸を中立位置から正または逆の回転方向へキックオフ駆動する第2流体圧シリンダとの連動で行い、回転軸を回転限度位置のストッパ手段で受止めるように構成して、流体圧シリンダの必要ストロ−クを縮小し、小型の低圧シリンダで安定したターンオーバを可能にした。
また、対のタイヤ把持手段を支持する水平回転軸を、タイヤ把持装置を支持する側とは反対側で本体フレーム側支持箱の軸受により片持ち支持し、支持箱上の第1流体圧シリンダにより回転軸の支持箱内軸端に一端をキー止めした伝動レバーを介して回転軸を90°ずつ回転駆動し、更に支持箱上の第2流体圧シリンダにより一端部で回転軸または伝動レバーの中立部と嵌脱して回転可能に支持箱上にピン支持したキックオフレバーを前記第1流体圧シリンダと連動のもとで正または逆の回転方向へキックオフ作動させるように構成することにより、誤ってターンオーバを行った場合の誤作動のチェックや、誤操作時に、キックオフ作動時にターンオーバを中止し元の位置へ戻し操作するなど正確なターンオーバ操作を可能にしている。
また、流体圧シリンダの小型化により第1、第2流体圧シリンダとしてエアーシリンダが使用可能になり、第1、第2流体圧シリンダをエアーシリンダで構成することにより、より経済的なタイヤ冷却装置の提供を可能にした。
本発明を実施するための最良の形態として、以下に本発明のタイヤ冷却装置に係る一実施例を説明する。
図1は、本実施例のタイヤ冷却装置の正面図、図2は、図1中A−A矢視による平面図、図3は、図1中B−B矢視による底面図、図4(a)は、図1中C−C矢視による側面断面図、(b)は(a)中D部の詳細図である。図5、図6は共に、図4(a)と同様の側面断面図であり、図4(a)とともに、回転軸を反転させる場合のステップを示す説明図である。
図1において、1は図示しない床上に縦に固定されたタイヤ冷却装置用の本体フレーム、2は本体フレーム1に固定されたタイヤ冷却装置用の支持箱である。支持箱2は2列のタイヤ加硫装置に対応するものとして左右に対称に1対ずつ計2対のタイヤ冷却装置を支持する構成で示してある。
支持箱2は、前面が開放された箱体であり、支持箱2に固着されて左右に対称な中空の軸受部3が共通軸線沿いに張出して設けられている。タイヤ冷却装置は、軸受部3内にベアリング3aを介し回転自在に水平に片持ち支持した回転軸4と、この回転軸4の片持ち支持された側とは反対側の先端側に固定されたクロスフレーム5と、このクロスフレーム5の両端部に組付けた一対のタイヤ把持手段6とで構成されている。タイヤ把持手段6自体は特定のものに限定されず適用可能な適宜のものでよく、従来例による公知、周知のものでもよい。Tはタイヤ把持手段6に把持された冷却中のタイヤである。
図1、図2及び図4において、支持箱2内には、回転軸4をターンオーバさせる駆動系として、軸受部3を貫通した回転軸4の支持箱内軸端4aに基端をキー止め固定された軸回転用の伝動レバー7と、支持箱2に本体部を回転可能にピン12支持されてピストンロッド端8aを伝動レバー7の先端7aにピン18連結した第1流体圧シリンダ8と、支持箱2に中間部をピン14支持されてその一端部が伝動レバー7の回転方向の中立部分と嵌脱して回転可能に設けたキックオフレバー9と、支持箱2に本体部を回転可能にピン17支持されてピストンロッド端をキックオフレバー9の他端とピン19連結した第2流体圧シリンダ10と、伝動レバー7の正及び逆の回転限位置で伝動レバー7の側面と当接するように支持箱2に設けたストッパボルト11a、11b(図4)が設けられている。ストッパボルト11a、11bは回転軸4の回転限度を設定するストッパ手段として機能するものである。
図4において、第1流体圧シリンダ8は、回転軸4の鉛直下方位置で本体部を支持箱2にピン12により支持されており、鉛直上方にピストンロッド端8aを向けた位置を回転方向の中立位置として、左右すなわち正または逆の回転方向へ90°ずつ伝動レバー7を往復回転させるようにピストンロッド端8aを伝動レバー7の先端7aとピン18連結している。伝動レバー7には、基端側外周部にキックオフレバー9と嵌脱可能な半円形の突起部13が設けてある。
キックオフレバー9は、回転軸4の鉛直上方位置で中間部をピン14により支持箱2に支持されており、伝動レバー7と対向する一端部(下端部)に伝動レバー7の突起部13を受入れる凹部15を備え且つその凹部15の前後に突起部13の前後面と接触可能なカムフォロワー16を備えている。
第2流体圧シリンダ10は図2及び図4のようにキックオフレバー9と同列に支持箱2上に本体部をピン17により支持されており、ピストンロッド端をキックオフレバー9の他端部(上端部)とピン19連結している。
第1流体圧シリンダ8と第2流体圧シリンダ10には、必要に応じ油圧等液圧シリンダ、エアーシリンダの何れかを使用可能である。また、支持箱2の形式や、駆動系の各要素の形式は、図示の例に限定されず、例えば、突起部13を伝動レバー7上に代えて回転軸4上に別個に設けてキックオフレバー9と嵌脱させたり、第1流体圧シリンダ8と第2流体圧シリンダ10を回転軸4の鉛直方向において上下逆に配置にするなど、適宜に設計変更されてもよい。
以上のような本実施例のタイヤ冷却装置においては、図5に示すように、第1流体圧シリンダ8を引込駆動しピストンロッド端8aが鉛直上方に向き、伝動レバー7の先端7aを下向きにした姿勢で、図1における片側一対のタイヤ把持手段6,6が水平方向に並び左右に支持されている状態を中立位置とし、これを左右何れか一方の側を90°上に回転させ一対のタイヤ把持手段6,6が鉛直方向に並び上下に位置する姿勢をタイヤ付替位置とする。
タイヤ付替位置で、冷却済タイヤを上側に位置するタイヤ把持手段6から外して排出コンベヤへ移し、空になった上側に位置するタイヤ把持手段6へ加硫済み冷却タイヤTを供給する。加硫済み冷却タイヤTの冷却は、このままの姿勢、あるいはこの状態から90°回転軸4を回転させた姿勢、あるいは更に90°回転軸4を回転させた姿勢の何れかで行うことができる。
以下、何れか一方のタイヤ把持手段6が上側に位置した状態で加硫済み冷却タイヤTを供給され、これを下側へ180°タ−ンオーバして一定時間の冷却を行う場合について説明する。
図4の状態では、第1流体圧シリンダ8が右上がりに伝動レバー7を押上げ、伝動レバー7が図中右側のストッパボルト11aに接して右側限度位置を保持している。このとき第2流体圧シリンダ10は反対に引込方向に連動しキックオフレバー9を伝動レバー7突起部13受入位置に移動停止させる。
180°のタ−ンオーバは、90°ずつの2段階の操作で行われ、第1流体圧シリンダ8がフルストローク引込駆動され図5の状態で一旦停止させる。このとき伝動レバー7の回転で伝動レバー7の突起部13がキックオフレバー9の2つのカムフォロワー16間の凹部15に入りキックオフレバー9が押され回転し鉛直姿勢になって停止する。
この状態がセンサー等(図示省略)で検出されたのち、第1流体圧シリンダ8及び第2流体圧シリンダ10が押出に連動駆動される。このとき第2流体圧シリンダ10の押出駆動でキックオフレバー9が図5の位置から図6の位置へ回転して伝動レバー7の突起部13を時計回りにキックオフ回転させ、同時に第1流体圧シリンダ8の押出駆動で伝動レバー7が左上がりに回転され左側のストッパボルト11bと当たって左側限度位置に停止し保持される。
図6の左側限度位置から図4の右側限度位置への反対向きターンオーバは前記操作を逆方向に行えば良い。
以上のターンオーバ操作は、手動あるいは自動制御の何れかで行う。例えばターンオーバを途中で中止する場合などは、手動で行う必要があり、正規の運転状態では自動または半自動などで行うことができる。
上記の結果、本実施例のタイヤ冷却装置によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)ストロークの短い流体圧シリンダを使用できるためターンオーバ用駆動装置の構成が簡素化し、軽量小型になる。
(2)このため、タイプの異なる既存のタイヤ加硫機に共通的に取付けることが可能になる。
(3)構成が簡素化し、小型になるため製作コストが安価となる。
(4)ストロークの短い流体圧シリンダを使用することにより回転軸の回転限界位置での衝撃が少なくなり、動作が安定する。
(5)第1、第2流体圧シリンダとして一般的には油圧シリンダが適用可能であるが、ストロークの短い流体圧シリンダを使用できるため、第1、第2流体圧シリンダとしてエアーシリンダを安定的に使用でき、その場合は、より経済的な装置を提供できる。
以上、本発明を図示の実施例について説明したが、本発明は上記の実施例に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
たとえば、タイヤ把持手段は、左右に1対ずつ、計2対設けたものを例に説明したが、1対または適宜に複数対を設けたものであってもよい。
本発明の一実施例にかかるタイヤ冷却装置の正面図である。 図1中A−A矢視による平面図である。 図1中B−B矢視による底面図である。 (a)は、図1中C−C矢視による側面断面図、(b)は(a)中D部の詳細図である。 図4(a)と同様の側面断面図であり、図4(a)、図6とともに、回転軸を反転させる場合のステップを示す説明図である。 図4(a)と同様の側面断面図であり、図4(a)、図5とともに、回転軸を反転させる場合のステップを示す説明図である。 ターンオーバ式タイヤ冷却装置の一般的な基本構造の説明図である。 (a)、(b)は、ターンオーバ式タイヤ冷却装置の従来例1におけるモータ駆動反転機構の、図7中E−E矢視による2つの異なった作動状態を示す立面断面図である。 ターンオーバ式タイヤ冷却装置の従来例2における流体圧シリンダ駆動の反転機構の、図7中E−E矢視による立面断面図である。
符号の説明
1 本体フレーム
2 支持箱
3 軸受部
3a ベアリング
4 回転軸(水平回転軸)
5 クロスフレーム
6 タイヤ把持手段
7 伝動レバー
8 第1流体圧シリンダ
9 キックオフレバー
10 第2流体圧シリンダ
11a、11b ストッパボルト
12 ピン
13 突起部
14 ピン
15 凹部
16 カムフォロワー
17 ピン
18 ピン
19 ピン

Claims (2)

  1. タイヤ加硫機から取出された加硫済み冷却タイヤを受入れて把持冷却する1対又は複数対のタイヤ把持手段を組付けた水平回転軸を回転させて同タイヤ把持手段をターンオーバさせるタイヤ冷却装置であって、前記水平回転軸を中立位置から正又は逆へ90°ずつ往復回転駆動させる第1流体圧シリンダと、前記第1流体圧シリンダが同水平回転軸を中立位置へ回転し停止した状態において同第1流体圧シリンダと連動させて前記水平回転軸を中立位置から正又は逆へキックオフ駆動する第2流体圧シリンダと、前記水平回転軸の回転限度を設定するストッパ手段を備え、前記水平回転軸は前記タイヤ把持手段を組付けた側とは反対側の端を本体フレームの支持箱の軸受により片持ち支持され、同水平回転軸の支持箱内の軸端に基端をキー止めされた伝動レバーを備え、前記第1流体圧シリンダは前記水平回転軸の鉛直方向に位置してその本体部を前記支持箱に回転可能にピン支持されそのピストンロッド端を前記伝動レバー先端にピン連結され、同第1流体圧シリンダと反対側で前記支持箱に中間部をピン支持され一端部で前記伝動レバー又は水平回転軸の中立部と嵌脱して回転可能にされたキックオフレバーを備え、前記第2流体圧シリンダは前記支持箱上にその本体部を回転可能にピン支持されそのピストンロッド端を前記キックオフレバーの他端にピン連結してキックオフ駆動するように構成されてなることを特徴とするタイヤ冷却装置。
  2. 請求項1に記載のタイヤ冷却装置において、前記第1流体圧シリンダと第2流体圧シリンダが、エアーシリンダであることを特徴とするタイヤ冷却装置
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