JP4146115B2 - 作業車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、作業車の一形態として、左右一対のクローラ式の走行部間に車体フレームを介設し、同車体フレーム上に運転部と原動機部とミッション部とを設けたものがある。
【0003】
そして、かかる作業車では、直進動力伝達系の回転速度を増減速させる直進用無段変速装置と、旋回動力伝達系の回転速度を増減速させる旋回用無段変速装置と、これら直進動力伝達系と旋回動力伝達系との回転速度を合成して、この合成回転速度により左右一対のクローラ式の走行部を個別に駆動するミッション部とを具備している。
【0004】
また、直進用無段変速装置と旋回用無段変速装置には、ミッション部の外部においてそれぞれ原動機部より伝動手段を介して動力を伝達して、各無段変速装置を作動させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した作業車では、直進用無段変速装置と旋回用無段変速装置にミッション部の外部においてそれぞれ原動機部より伝動手段を介して動力を伝達するようにしているために、ミッション部の外部に直進用無段変速装置用の伝動手段と旋回用無段変速装置用の伝動手段が雑然と併存している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、左右一対のクローラ式の走行部(1,1)間に車体フレーム(2)を介設し、同車体フレーム(2)上に運転部(3)と原動機部(5)とミッション部(6)とを設けた作業車において、直進動力伝達系の回転速度を増減速させる直進用無段変速装置(77)と、旋回動力伝達系の回転速度を増減速させる旋回用無段変速装置(76)と、これら直進動力伝達系と旋回動力伝達系との回転速度を合成して、この合成回転速度により左右一対のクローラ式の走行部(1,1)を個別に駆動するミッション部(6)とを具備し、同ミッション部(6)は、ミッションケース(70)を左右方向に伸延するPTO用ミッション部形成体(71)と、同PTO用ミッション部形成体(71)の一方側端部に連通連設して前後方向へ伸延する操向用ミッション部形成体(72)とから形成して、前記操向用ミッション部形成体(72)内にて直進用無段変速装置(77)の直進用入力軸(115)と旋回用無段変速装置(76)の旋回用入力軸(110)との間に伝動手段(116)を介設して、両入力軸(110,115)を連動連結すると共に、前記旋回用入力軸 (110) を、前記操向用ミッション部形成体 (72) 内から前記PTO用ミッション部形成体 (71) 内まで突設させ、前記PTO用ミッション部形成体 (71) 内にて、前記原動機部 (5) からの動力を、前記PTO用ミッション部形成体 (71) 内の動力伝達機構と、前記旋回用入力軸 (110) とに分岐させて伝動するようにしたことを特徴とする作業車を提供するものである。
【0007】
また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
【0009】
向用ミッション部形成体内に旋回用副変速機構を設けると共に、同旋回用変速機構は旋回用無段変速装置の出力軸の下流側に配置したこと。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
すなわち、本発明に係る作業車は、基本的構造として、左右一対のクローラ式の走行部間に車体フレームを介設し、同車体フレーム上に運転部と原動機部とミッション部とを設けている。
【0012】
そして、特徴的構造として、直進動力伝達系の回転速度を増減速させる直進用無段変速装置と、旋回動力伝達系の回転速度を増減速させる旋回用無段変速装置と、これら直進動力伝達系と旋回動力伝達系との回転速度を合成して、この合成回転速度により左右一対のクローラ式の走行部を個別に駆動するミッション部とを具備し、同ミッション部内にて直進用無段変速装置の直進用入力軸と旋回用無段変速装置の旋回用入力軸との間に伝動手段を介設して、両入力軸を連動連結している。
【0013】
しかも、ミッション部は、操向用ミッション部形成体とPTO用ミッション部形成体とを具備し、各ミッション部形成体に原動機部より動力を分岐させてそれぞれ伝動するようにし、上記操向用ミッション部形成体内には、旋回用副変速機構を設けると共に、同旋回用変速機構は旋回用無段変速装置の出力軸の下流側に配置している。
【0014】
【実施例】
以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
【0015】
図1に示すAは、本発明に係る作業車であり、同作業車Aは、後方に作業装置としての耕耘装置Bを昇降連結機構Cを介して連結している。
【0016】
そして、作業車Aは、図2にも示すように、左右一対のクローラ式の走行部1,1間に車体フレーム2を架設し、同車体フレーム2上において、前部に運転部3を配置し、同運転部3の座席4の後方に原動機部5を配置すると共に、同座席4の下方に原動機部5と連動連設したミッション部6を配置し、同ミッション部6に各走行部1,1の走行駆動輪13,13をそれぞれ走行伝動機構7,7を介して連動連結している。
【0017】
また、車体の前部にフロントPTO軸8を前方に突出させて配置する一方、車体の後部にリヤPTO軸9を後方に突出させて配置して、両PTO軸8,9を前記ミッション部6に連動連結している。
【0018】
走行部1は、図1〜図3に示すように、前後方向に伸延する走行フレーム10と、同走行フレーム10の前・後端部にそれぞれ取り付けた前・後従動輪11,12と、両前・後従動輪11,12間でかつこれらよりも上方位置に配置した走行駆動輪13と、これら走行駆動輪13及び前・後従動輪11,12の間に巻回して側面視三角形状となした履帯14とを具備している。16はアイドラホーク、17はアイドラホーク進退調節用ボルト、18は転動輪、19は履帯外れ防止体である。
【0019】
車体フレーム2は、図1〜図3に示すように、左右一対の走行フレーム10,10間に、前部横フレーム形成片20と後部横フレーム形成片22とをそれぞれ前後方向に間隔を開けて横架して形成しており、前部横フレーム形成片20より上方に立ち上げた前部支持体23と、後部横フレーム形成片22より上方に立ち上げた後部支持体24との間に、平面視四角形リング状に形成したガードフレーム25を架設している。
【0020】
運転部3は、図1及び図2に示すように、ガードフレーム25の前部に床部26を張設しており、同床部26上において、床部26の前部にステアリングコラム27を立設し、同ステアリングコラム27中に上下方向に伸延するステアリングホイール支軸28を挿通して、同ステアリングホイール支軸28の上端部にステアリングホイール29を取り付けることにより、車体の最前部にステアリングホイール29を配置している。
【0021】
一方、床部26の下方において、ステアリングホイール支軸28の下端部に、リンクボックス30内に内蔵した操向リンク機構31を連動連結し、同操向リンク機構31に後述する旋回用無段変速装置76のトラニオンアーム76a(図5参照)を連動連結して、ステアリングホイール29の左・右回転操作と旋回用無段変速装置76の正・逆回転作動とを連動させている。
【0022】
そして、ステアリングホイール29の後方位置に座席4を配置しており、同座席4の左側方位置に前後進切替・変速レバー32を配置している。
【0023】
しかも、前後進切替・変速レバー32は、後述する直進動力伝達系の回転速度を増減速させる直進用無段変速装置77のトラニオンアーム77a(図5参照)に連動連結して、同前後進切替・変速レバー32の前・後進切替並びに変速操作と、直進用無段変速装置77の正・逆回転切替並びに増減速作動とを連動させている。
【0024】
さらには、図1及び図2に示すように、リンクボックス30に内蔵した操向リンク機構31に、旋回用無段変速装置76の出力軸(図示せず)の正・逆回転方向を切り替える回転方向切替機構33を設け、同回転方向切替機構33に前後進切替・変速レバー32を連動連結して、前後進切替・変速レバー32の前・後進切替並びに変速操作と、回転方向切替機構33による旋回用無段変速装置76の出力軸の正・逆回転方向切替作動とを連動させている。
【0025】
原動機部5は、図1及び図2に示すように、エンジンEと、同エンジンEの近傍に配設したラジエータRやエアクリーナ等(図示せず)を具備している。
【0026】
ミッション部6は、図1〜図5に示すように、ミッションケース70を左右方向に伸延するPTO用ミッション部形成体71と、同PTO用ミッション部形成体71の右側端部に前端部を連通連設して後方へ伸延する操向用ミッション部形成体72とから形成して、各ミッション部形成体71,72にエンジンEより動力を分岐させて伝動するようにしている。
【0027】
また、ミッション部6のPTO用ミッション部形成体71には、図1〜図4に示すように、前部減速ケース85を介して前記フロントPTO軸8を前方へ向けて突出させており、同フロントPTO軸8より作業車Aの前方に連結した除雪装置(図示せず)等への動力取り出しを可能としている。
【0028】
しかも、PTO用ミッション部形成体71の左側部と車体フレーム2の後部に配設した後部減速ケース86の左側部との間には、図2〜図4に示すように、PTO伝動シャフト87を介設して、同後部減速ケース86の右側部よりリヤPTO軸9を後方へ向けて突出させており、同リヤPTO軸9より作業車Aの後方に連結した耕耘装置B等への動力取り出しを可能としている。
【0029】
また、操向用ミッション部形成体72内には、図6及び図7に示すように、後述する旋回動力伝達系35と直進動力伝達系36とをそれぞれ形成し、これら旋回動力伝達系35と直進動力伝達系36の動力を操向用ミッション部形成体72内に設けた左右一対の遊星歯車機構37,37により合流させて合成回転速度を形成し、この合成回転速度により左右の走行部1,1を後述する走行伝動機構7,7を介して個別に駆動すべく構成している。
【0030】
しかも、操向用ミッション部形成体72の右側壁72aには、図5にも示すように、旋回動力伝達系35の一部を形成する静油圧式の旋回用無段変速装置76と、直進動力伝達系36の一部を形成する静油圧式の直進用無段変速装置77とを連動連設して、旋回用無段変速装置76により旋回動力伝達系35の回転速度を増減速させることができるようにしている。
【0031】
さらには、直進用無段変速装置77により直進動力伝達系36の回転速度を増減速させることができるようにして、これら旋回用無段変速装置76と直進用無段変速装置77は、前記したようにステアリングホイール29と前後進切替・変速レバー32とにより増減速操作が行えるようにしている。
【0032】
ここで、操向用ミッション部形成体72の右側壁72aには、図5に示すように、前部に旋回用無段変速装置76を上下縦長に形成して配置すると共に、同旋回用無段変速装置76の上部後方位置において直進用無段変速装置77を前後横長に形成して配置して、これら操向用ミッション部形成体72の右側壁72aと旋回用無段変速装置76と直進用無段変速装置77とで形成される空間S内に、前記走行部1に動力を伝達する右側の前部伝動ケース79を配置している。
【0033】
そして、後述する旋回用無段変速装置76の出力軸76cと直進用無段変速装置77の出力軸77cと前部伝動ケース79内に延出した出力軸38の各軸線が、仮想三角形の頂点を形成するように配置している。
【0034】
左側の走行伝動機構7は、図1〜図4及び図6に示すように、前記操向用ミッション部形成体72の左側壁72bの後部より左外側方へ伸延させて形成した筒状の出力軸ケース78の外側端部に左側の前部伝動ケース79を連通連設しており、出力軸ケース78中には左右方向に軸線を向けた出力軸38を挿通し、同出力軸38の内側端部を前記左側の遊星歯車機構37に連動連結すると共に、同出力軸38の外側端部を前部伝動ケース79内まで延出している。
【0035】
一方、走行フレーム10の後部に左右方向に軸線を向けた筒状の駆動輪支軸ケース80をケースステー81を介して設け、各駆動輪支軸ケース80の内側端部に後部伝動ケース82を連通連設しており、駆動輪支軸ケース80中には駆動輪支軸84を挿通して、同駆動輪支軸84の外側端部に走行駆動輪13を取り付けると共に、同駆動輪支軸84の内側端部を後部伝動ケース82内まで延出している。
【0036】
そして、前後方向に対向する出力軸38の外側端部と駆動輪支軸84の内側端部の間に走行伝動軸83をベベルギヤ39,40,41,42を介して連動連結しており、同走行伝動軸83は、操向用ミッション部形成体72より後上方へ向けて伸延させて、仰角θを形成している。
【0037】
また、右側の走行伝動機構7は、基本的に左側の走行伝動機構7と同様に構成しているが、前記したように操向用ミッション部形成体72の右側壁72aの後部に右側の前部伝動ケース79を直接連通連設している。
【0038】
このようにして、操向用ミッション部形成体72内の旋回動力伝達系35と直進動力伝達系36の回転速度を左右一対の遊星歯車機構37,37により合成した合成回転速度を、出力軸ケース78,78内に挿通した出力軸38,38→ベベルギヤ39,39,40,40→走行伝動軸83,83→ベベルギヤ41,41,42,42→駆動輪支軸84,84→走行駆動輪13,13→履帯14,14に伝達するようにしている。
【0039】
ここで、走行伝動軸83は、上記履帯14の前従動輪11と走行駆動輪13との間に位置する上側回動側部14aよりも下方位置に配置している。
【0040】
また、図3及び図4に示すように、エンジンEよりミッション部6に出力するための出力軸74を前方へ向けて突出させ、同出力軸43の先端部とPTO用ミッション部形成体71の右側部に前後方向に軸線を向けて取り付けた入力軸73の後端部とをユニバーサルジョイント75を介して連動連結しており、両出・入力軸43,44は、前記した左側の出力軸ケース78中に挿通した出力軸3 8の直上方位置にて立体交差状に配置している。
【0041】
次に、ミッション部6内の動力伝達機構の構造を、図6及び図7を参照しながら説明する。
【0042】
まず、ミッション部6の一部を構成するPTO用ミッション部形成体71は、左右方向に伸延させて形成した形成体ケース50内に右側から左側に向けて順次前後方向に軸線を向けたPTO用入力軸44とPTO用第1〜第6伝動軸51,52,53,54,55,56をその軸線廻りに回動自在に架設している。
【0043】
そして、PTO用入力軸44とPTO用第1〜第4伝動軸51,52,53,54をそれぞれPTO用出力ギヤ57とPTO用第1〜第6伝動ギヤ58,59,60,61,62,63を介して直列的に連動連結し、PTO用第4伝動軸54に前記PTO伝動シャフト87と後部減速ケース86とを介してリヤPTO軸9を連動連結している。64は変速用スライドギヤであり、PTO用第4伝動軸54に沿ってスライド自在に取り付けて、PTO用第4伝動ギヤ61と噛合・解除自在となしている。86aは出力用スプロケット、86bは入力用スプロケット、86cは伝動チェンである。
【0044】
また、PTO用第2伝動軸52に入切用スライドギヤ65をスライド自在に取り付け、同入切用スライドギヤ65をPTO用第3伝動軸53に転動自在に取り付けたフロント用伝動ギヤ66に噛合・解除自在となすと共に、同フロント用伝動ギヤ66にPTO用第5・第6伝動軸55,56に取り付けたPTO用第5・第6伝動ギヤ67,68を直列的に噛合させて連動連結し、PTO用第6伝動軸56に取り付けた出力ギヤ90に、フロントPTO軸8に取り付けた入力ギヤ91とを噛合させている。
【0045】
このようにして、入切用スライドギヤ65を操作することにより、フロントPTO軸8とリヤPTO軸9のいずれか一方から選択的に動力を取り出せるようにしている。
【0046】
そして、変速用スライドギヤ64を操作することにより、リヤPTO軸9の回転数を高・低二段に変速操作することができるようにしている。
【0047】
ミッション部6の一部を構成する操向用ミッション部形成体72は、図6及び図7に示すように、前後方向に伸延させて形成した形成体ケース92内に、旋回用無段変速装置76からの動力を遊星歯車機構37,37の一部を形成するリングギヤ37d,37dに伝達する前記旋回動力伝達系35と、直進用無段変速装置77からの動力を遊星歯車機構37,37の一部を形成するサンギヤ37aに伝達する前記直進動力伝達系36とをそれぞれ形成している。
【0048】
ここで、形成体ケース92の前部には、筒状の旋回用入力軸110を左右方向に軸線を向けて回動自在に架設し、同旋回用入力軸110の左側端部に入力用ベベルギヤ111を取り付けて、同入力用ベベルギヤ111を前記PTO入力軸44に取り付けた出力用ベベルギヤ112に噛合させて、エンジンEからの動力をフロント・リヤPTO軸8,9側と旋回用無段変速装置76側とに分岐させて伝動するようにしている。
【0049】
そして、上記旋回用入力軸110の右側端部中には、旋回用無段変速装置76の入力軸76bを挿入して連動連結し、同旋回用無段変速装置76の出力軸76cと左右一対の遊星歯車機構37,37の一部を形成するリングギヤ37d,37dとの間に旋回動力伝達系35を介設しており、同旋回動力伝達系35の中途部には旋回用変速機構93を設けている。
【0050】
すなわち、旋回動力伝達系35は、図6に示すように、形成体ケース92内に左右方向に軸線を向けた旋回用第1〜第4伝動軸94,95,96,97をその軸線廻りに回動自在に架設しており、旋回用第1伝動軸94に旋回用第1入力ギヤ98と旋回用変速機構93を設けて、同旋回用第1入力ギヤ98を旋回用無段変速装置76の出力軸76cに取り付けた出力ギヤ76dに噛合させている。
【0051】
そして、旋回用変速機構93は、旋回用第1伝動軸94に高速伝動ギヤ99と低速伝動ギヤ100とを転動自在に取り付けると共に、同旋回用第1伝動軸94に両伝動ギヤ99,100の間においてスライダ101をスライド自在に取り付けて、同スライダ101をいずれか一方の伝動ギヤ側にスライドさせて連動連結させることにより、副変速操作が行えるようにしている。
【0052】
ここで、スライダ101を高速伝動ギヤ99に連動連結すると、標準モードの旋回速度が得られるように設定する一方、同スライダ101を低速伝動ギヤ100に連同連結すると、緩旋回モードの旋回速度が得られるように設定している。
【0053】
このようにして、作業者は、旋回用変速機構93のスライダ101を切替操作可能とすることにより、作業者の好み等に応じて車体の旋回モードを標準モードと緩旋回モードのいずれかに変更して、車体を安全にかつ効率良く旋回させることができる。
【0054】
また、旋回用第2伝動軸95には、高速伝動ギヤ99と噛合する高速入力ギヤ102と、低速伝動ギヤ100と噛合する低速入力ギヤ103と、旋回用第2出力ギヤ104を取り付けている。
【0055】
旋回用第3伝動軸96には、旋回用第2出力ギヤ104と噛合する旋回用第3入力ギヤ105と左右一対の旋回用第3出力ギヤ106,107を取り付けており、左側の旋回用第3出力ギヤ106は、左側の遊星歯車機構37の一部を形成するリングギヤ37dに噛合する一方、右側の旋回用第3出力ギヤ107は、右側の遊星歯車機構37の一部を形成するリングギヤ37dに旋回用第4伝動軸97に取り付けた旋回用第4伝動ギヤ108を介して噛合している。
【0056】
また、形成体ケース92の中途部には、筒状の直進用入力軸115を左右方向に軸線を向けて回動自在に架設し、同直進用入力軸115と前記旋回用入力軸110の中途部との間には、伝動手段としての伝動チェン116をスプロケット117,118を介して巻回して、両入力軸110,115を形成体ケース92内にて連動連結している。
【0057】
そして、直進用入力軸115の右側端部中には、直進用無段変速装置77の入力軸77bを挿入して連動連結し、同直進用無段変速装置77の出力軸77cと左右一対の遊星歯車機構37,37の一部を形成するサンギヤ37aとの間に直進動力伝達系36を介設しており、同直進動力伝達系36の中途部には直進用変速機構119を設けている。120は駐車ブレーキである。
【0058】
すなわち、直進動力伝達系36は、図7に示すように、形成体ケース92内に左右方向に軸線を向けた直進用第1・第2伝動軸121,122をその軸線廻りに回動自在に架設しており、直進用第1伝動軸121に直進用第1入力ギヤ123と直進用変速機構119を設けて、同直進用第1入力ギヤ123を直進用無段変速装置77の出力軸77cに取り付けた出力ギヤ77dに噛合させている。
【0059】
そして、直進用変速機構119は、直進用第1伝動軸121に高速伝動ギヤ124と低速伝動ギヤ125とを転動自在に取り付けると共に、同直進用第1伝動軸121に両伝動ギヤ124,125の間においてスライダ126をスライド自在に取り付けて、同スライダ126をいずれか一方の伝動ギヤ側にスライドさせて連動連結させることにより、高・低二段の副変速操作が行えるようにしている。
【0060】
また、直進用第2伝動軸122には、高速伝動ギヤ124と噛合する高速入力ギヤ127と、低速伝動ギヤ125と噛合する低速入力ギヤ128と、直進用第2出力ギヤ129を取り付けており、同直進用第2出力ギヤ129をサンギヤ37aに取り付けた遊星入力ギヤ37eに噛合させている。
【0061】
遊星歯車機構37は、図6及び図7に示すように、サンギヤ37aの外周にケージ37bを介して複数のプライマリーギヤ37cを噛合させ、こららプライマリーギヤ37cの外周にリングギヤ37dの内歯を噛合させて形成しており、上記ケージ37bには前記した出力軸38の内側端部を連動連結している。
【0062】
このようにして、前記した旋回用無段変速装置76からの動力を介して左右の遊星歯車機構37,37の一部を形成するリングギヤ37d,37dに伝達すると共に、直進用無段変速装置77からの動力を前記直進動力伝達系36を介して左右の遊星歯車機構37,37の一部を形成するサンギヤ37aに伝達して、これらの動力をプライマリーギヤ37c,37cにより合成して、その合成した動力をケージ37b,37bを介して出力軸38,38に伝達し、各出力軸38,38より走行駆動輪13,13に出力するようにしている。
【0063】
また、本実施例では、オイルクーラー130を設けており、同オイルクーラー130の油圧回路構成について、以下に図4〜図6、図8及び図9を参照しながら説明する。
【0064】
すなわち、オイルクーラー130は、エンジンEと後部減速ケース86との間に配設して、同オイルクーラー130内に循環させているオイル(作動油)をエンジンEに連動連結した冷却ファン131より冷却するようにしている。
【0065】
そして、図6に示すように、PTO用ミッション部形成体71内に設けたPTO用第1伝動軸51にギヤポンプP1を連動連設して、同ギヤポンプP1に循環パイプ132を介してオイルクーラー130を連通連結しており、同循環パイプ132には旋回用無段変速装置76の旋回用油圧回路76Kと直進用無段変速装置77の直進用油圧回路7 7Kとを並列的に接続している。P2は作業装置昇降用ポンプ、76Pは旋回用可変油圧ポンプ、76Mは旋回用油圧モータ、77Pは直進用可変油圧ポンプ、77Mは直進用油圧モータである。
【0066】
しかも、図5、図8及び図9に示すように、循環パイプ132の中途部で、かつ、旋回用無段変速装置76と対向する操向用ミッション部形成体72の形成体ケース92には、リリーフバルブ133を設けて、同リリーフバルブ133により循環パイプ132中の圧油(作動油)をリリーフ油路134を通して形成体ケース92内に適宜逃がすことができるようにしている。
【0067】
このようにして、オイルクーラー130に目詰まり等が生じた場合に、循環パイプ132により形成される油圧回路に異常事態が発生するが、このような場合にはリリーフバルブ133により圧油(作動油)をリリーフ油路134を通して形成体ケース92内に逃がすことにより、かかる異常事態を解消することができる。
【0068】
そして、循環パイプ132には、図4及び図8に示すように、サクションフィルタ135を設けており、同サクションフィルタ135は、PTO用ミッション部形成体71内に配置している。
【0069】
また、循環パイプ132には、図1、図2及び図8に示すように、操向リンク機構31の一部を形成する操作荷重軽減機構136を分岐油圧パイプ137を介して接続しており、同操作荷重軽減機構136は、前記した前後進切替・変速レバー32に連動連結したスプール138と、同スプール138により油路の切替がなされるようにした油圧シリンダ139とを具備している。
【0070】
このようにして、操作荷重軽減機構136により操向リンク機構31の操作荷重を軽減して、楽に操向操作が行えるようにしている。
【0071】
耕耘装置Bは、図1に示すように、耕耘ケース140より前方へ入力軸141を突設し、同入力軸141を耕耘装置伝動シャフト142を介して前記したリヤPTO軸9に連動連結している。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0073】
請求項1記載の本発明では、直進動力伝達系の回転速度を増減速させる直進用無段変速装置と、旋回動力伝達系の回転速度を増減速させる旋回用無段変速装置と、これら直進動力伝達系と旋回動力伝達系との回転速度を合成して、この合成回転速度により左右一対のクローラ式の走行部を個別に駆動するミッション部とを具備し、同ミッション部は、ミッションケースを左右方向に伸延するPTO用ミッション部形成体と、同PTO用ミッション部形成体の一方側端部に連通連設して前後方向へ伸延する操向用ミッション部形成体とから形成して、前記操向用ミッション部形成体内にて直進用無段変速装置の直進用入力軸と旋回用無段変速装置の旋回用入力軸との間に伝動手段を介設して、両入力軸を連動連結すると共に、前記旋回用入力軸を、前記操向用ミッション部形成体内から前記PTO用ミッション部形成体内まで突設させ、前記PTO用ミッション部形成体内にて、前記原動機部からの動力を、前記PTO用ミッション部形成体内の動力伝達機構と、前記旋回用入力軸とに分岐させて伝動するようにした。
【0074】
このようにして直進用無段変速装置の入力軸と旋回用無段変速装置の入力軸とを連動連結する伝動手段をミッション部内に収容しているため、ミッション部の周囲を整然とコンパクト化することができる。
【0075】
しかも、ミッション部への直進用無段変速装置と旋回用無段変速装置の組み付け作業も楽に行える。さらに、原動機部からの動力を操向用ミッション部形成体とPTO用ミッション部形成体にそれぞれ分岐させて伝動するようにしているため、操向用ミッション部形成体を介して走行部を円滑かつ確実に駆動することができると共に、外部作業装置もPTO用ミッション部形成体を介して円滑かつ確実に駆動することができる。
【0078】
求項記載の本発明では、操向用ミッション部形成体内に旋回用副変速機構を設けると共に、同旋回用変速機構は旋回用無段変速装置の出力軸の下流側に配置している。
【0079】
このようにして、操向用ミッション部形成体内に設けた旋回用副変速機構により、旋回速度を作業者の好み等に応じて適宜変更することができる。
【0080】
従って、例えば、旋回速度のモード(形態)として、標準モードと緩旋回モードを設定して、これら標準モードと緩旋回モードとを旋回用副変速機構により切替操作可能とすることにより、作業者の好み等に応じて車体の旋回モードを標準モードと緩旋回モードのいずれかに変更して、車体を安全にかつ効率良く旋回させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる作業車の一部切欠側面図。
【図2】同作業車の一部切欠平面図。
【図3】走行部とミッション部の拡大側面図。
【図4】ミッション部と走行伝動機構の一部切欠平面図。
【図5】ミッション部の左側面説明図。
【図6】ミッション部の旋回動力伝達系の断面平面説明図。
【図7】同ミッション部の直進動力伝達系の断面平面説明図。
【図8】油圧回路図。
【図9】リリーフバルブの断面平面図。
【符号の説明】
A 作業車
1 走行部
2 車体フレーム
3 運転部
4 座席
5 原動機部
6 ミッション部

Claims (2)

  1. 左右一対のクローラ式の走行部(1,1)間に車体フレーム(2)を介設し、同車体フレーム(2)上に運転部(3)と原動機部(5)とミッション部(6)とを設けた作業車において、
    直進動力伝達系の回転速度を増減速させる直進用無段変速装置(77)と、
    旋回動力伝達系の回転速度を増減速させる旋回用無段変速装置(76)と、
    これら直進動力伝達系と旋回動力伝達系との回転速度を合成して、この合成回転速度により左右一対のクローラ式の走行部(1,1)を個別に駆動するミッション部(6)とを具備し、
    同ミッション部(6)は、ミッションケース(70)を左右方向に伸延するPTO用ミッション部形成体(71)と、同PTO用ミッション部形成体(71)の一方側端部に連通連設して前後方向へ伸延する操向用ミッション部形成体(72)とから形成して、
    前記操向用ミッション部形成体(72)内にて直進用無段変速装置(77)の直進用入力軸(115)と旋回用無段変速装置(76)の旋回用入力軸(110)との間に伝動手段(116)を介設して、両入力軸(110,115)を連動連結すると共に、前記旋回用入力軸 (110) を、前記操向用ミッション部形成体 (72) 内から前記PTO用ミッション部形成体 (71) 内まで突設させ、
    前記PTO用ミッション部形成体 (71) 内にて、前記原動機部 (5) からの動力を、前記PTO用ミッション部形成体 (71) 内の動力伝達機構と、前記旋回用入力軸 (110) とに分岐させて伝動するようにしたことを特徴とする作業車。
  2. 操向用ミッション部形成体(72)内に旋回用変速機構(93)を設けると共に、同旋回用変速機構(93)は旋回用無段変速装置(76)の出力軸(76c)の下流側に配置したことを特徴とする請求項記載の作業車。
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