JP4145574B2 - Manual retractable auxiliary step for vehicles - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗用車、バス、ワンボックスカー等に既設された車両ステップと地上面の間に配置される車両用手動格納式補助ステップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の補助ステップは、様々な機構により車両ステップ下部より出没自在に設けられているのみであり、いずれのものも車両ステップ下部の格納状態及び車両ステップ前方への張り出し状態において、各状態を確実に安定保持できるものは見受けられない。
このため、張り出された補助ステップを乗降者が踏み込むと、補助ステップがズレ動いたり、ガタついたりして安定性が悪く、又車両走行中に補助ステップが勝手に張り出す恐れがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明のものは、乗降時の張り出し状態及び車両走行時の格納状態の安定性を確実に確保した車両用手動格納式補助ステップを提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題に鑑み、車両ステップ下部に出し入れ自在に設けた補助ステップであって、車両ステップ下部と補助ステップとの間に設けた補助ステップの動作支持手段において、補助ステップの底部に一端が枢着され、且つ、補助ステップの出し入れに応じ回転するクランクに腕部を分岐突設し、該腕部には、補助ステップの底部に基端を枢着したリンクの先端を連接棒を介して枢着連結し、リンクの基端には、補助ステップの引き出し状態及び押し入れ状態で、連接棒とリンクの枢軸を、該枢軸の軌道上の死点を超えた位置に変位させるロック操作レバーを取付け、前記引き出し状態及び押し入れ状態で前記枢軸が死点を超えた位置へ変位した時にリンクの回転を抑止するストッパーを設けることにより、前記各状態において、ロック操作レバーで以てリンクを固定し、該リンクに連繋する動作支持手段を動作できない様にし、補助ステップに外力が作用してもその状態を確実に安定保持させることで上記課題を解決する。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1に車両ステップS下部後方と下部前方の夫々に対応した補助ステップ張り出し位置Pと補助ステップ格納位置Qとの間を同一水平面上で回転往復運動する様に出し入れ自在に設けた補助ステップ1を示す。
この補助ステップ1は、略横長矩形板状に形成すると共に、その後部略中央に後方へ突出した支持アーム2を設け、支持アーム2の先端2aを車両乗降口の車両ステップS下部に枢着して成り、車両ステップS下部の左側又は右側(図1においては右側)に補助ステップ1を横向きに格納配置する様にして、かかる位置より補助ステップ1を左回り又は右回り(図1においては右回り)に回転移動して、車両ステップSの下部前方へ補助ステップ1を前向きに引き出す様に構成している。
又、補助ステップ1の格納状態において、車両外側に対応する側部(左側)には、支持アーム2に平行にしてその先端2aよりも後方へ長く延出した略棒状のガード部材3を設けており、該ガード部材3の先端は内側へ湾曲形成している。
【0006】
車両ステップS下部と補助ステップ1との間には、支持アーム2を含む補助ステップ1の動作支持手段4を設けている。
車両ステップS下部には、補助ステップ1を支持するブラケット5が設置されており、該ブラケット5には、支持アーム2の先端2aを枢着した支軸6を垂設し、該支軸6は、図1、2において先端が斜め左前方に指向する短尺な固定リンク7の基端を固定している。
補助ステップ1の底部1aの略中央には、固定リンク7と同長で略平行なクランク8の基端を枢着し、該クランク8と固定リンク7の先端を、クランク8と固定リンク7の基端(クランク軸9と支軸6)間距離より若干短尺な連接杆10で枢着連結し、連接杆10、支持アーム2及び固定リンク7により、リンク機構を構成して動作支持手段4と成している。
尚、連接杆10は、クランク軸9と支軸6との軸距と同一長と成しても良い。
【0007】
動作支持手段4において、補助ステップ1の出し入れに応じ回転するクランク8は、腕部8aを分岐突設して成り、該腕部8aには、補助ステップ1の底部1aに基端を枢着したリンク11の先端を連接棒12を介して枢着連結している。
そして、リンク11の基端枢軸13には、補助ステップ1の引き出し状態及び押し入れ状態で、連接棒12とリンク11の枢軸14が、該枢軸14の軌道上の死点M、Nを超えた位置X、Yに変位させるロック操作レバー15を取付けている。
即ち、補助ステップ1の引き出し状態では、クランク8の腕部8aと連接棒12が折れて、基端枢軸13及び枢軸14、16が一直線上に並んだ時に枢軸14が位置する死点Mを越えた位置Xへ変位する様に、リンク11をロック操作レバー15で以て回転させ、補助ステップ1の張り出し(を完了した)状態と成し(図6、7参照)、又補助ステップ1の押し入れ状態では、クランク8の腕部8aと連接棒12が伸長して、基端枢軸13及び枢軸14、16が一直線上に並んだ時に位置する死点Nを越えた位置Yへ変位する様に、リンク11をロック操作レバー15で以て回転させ、補助ステップ1の格納(を完了した)状態と成す(図10、11参照)様に設定している。又、補助ステップ1の引き出し状態及び押し入れ状態で、枢軸14が死点M、Nを超えた位置X、Yに変位した時(補助ステップ張り出し状態及び格納状態に相当)には、リンク11が順方向(枢軸14が死点M、Nから位置X、Yへ回転する方向で図7、11中の矢印aに相当)へそれ以上回転しない様に、リンク11の回転を抑止するストッパー17、17aを設けている(図7、11参照)。
上記張り出し状態でリンク11の順方向aの回転を抑止するストッパー17は、補助ステップ1の底部1aに垂下した突片に螺着したボルトから成り、このボルト頭がリンク11の順方向aへ臨む側部11aを当止めしている(図7参照)。
上記格納状態でリンク11の順方向aの回転を抑止するストッパー17aは、基端枢軸13に相当し、上記押し入れ状態において連接棒12端部の基端枢軸13に臨む側部12aが基端枢軸13に当止めされている(図11参照)。
ロック操作レバー15は、2つの握り部15a、15bを設けて成り、各握り部15a、15bの夫々は補助ステップ1の押し入れ状態又は引き出し状態において、外部より操作し易い位置に配する様に設定されている。
【0008】
補助ステップ1には、その状態において、連接棒12とリンク11の枢軸14を、該枢軸14の軌道上の死点Nを超えた位置Yに変位させた時に、リンク11の補助ステップ引き出し方向(図11において矢印bに相当)への回転を抑止する掣子18を設けている。
この掣子18は、連接棒12とリンク11の枢着部位19(図示例では連接棒12の枢着端部に相当)の軌道上に戻しバネ20により揺動復帰する様に配置した梃子杆21の一端に設けられている。
梃子杆21は、上記枢着部位19の補助ステップ押し入れ方向(図11において矢印aに相当)への回転に対応する方向(図11において矢印cに相当)へのみ揺動すると共に、枢着部位19が補助ステップ押し入れ方向aへ回転して掣子18の(枢着部位19の軌道上の)復帰位置の通過後、連接棒12とリンク11の枢軸14が上記位置Yに変位した時に戻しバネ20により揺動復帰する様に成している(図11参照)。又、梃子杆21の他端は、補助ステップ1の側部(ガード部材3)より突出させて握り部21aと成している。
【0009】
補助ステップ1の張り出し位置P及び格納位置Qには、補助ステップ1を安定して静止させる合成ゴム製のアームストッパー22、23を設けている。
補助ステップ1を張り出し位置Pで当止めするアームストッパー22は、支持アーム2の先端2aの右側壁に突設したL字突片において、支持アーム2より上方突出した立ち上がり部に設置して成り、支持アーム2上方のブラケット5の前面内壁5aにアームストッパー22が当接することにより、補助ステップ1を張り出し位置Pに位置決め制止させる様に設定している。
補助ステップ1を格納位置Qで当止めするアームストッパー23は、ブラケット5右側の後面壁に垂設した垂下片下端に設置して成り、支持アーム2の先端2aの右側壁がアームストッパー23に当接することにより、補助ステップ1を格納位置Qで位置決め制止させる様に設定している。
【0010】
次に第2実施例について、図12〜16に基づき説明する。
この補助ステップ1は、主に動作支持手段4を変形したものであり、上記と同一又は相当部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
尚、図12は、補助ステップ1の張り出し状態の正面図であり、図13〜16は、底部1aから見た補助ステップ1の張り出し状態及び格納状態を示している。
この補助ステップ1における動作支持手段4の変形により、補助ステップ1は、車両ステップS下部の右側又は左側(図13においては左側)の格納位置Qより左側又は右側(図13においては右側)前方へ平行移動して、車両ステップSの下部前方へ引き出す様に成している。
車両ステップS下部に設けたブラケット5の左右(車両の前後方向に相当)には、一対の固定軸を垂設し、該固定軸の夫々には、これを回転軸として回転半径が同一な一対のクランク8の基端を枢着している。
クランク8は、基端側が緩やかなカーブで下方へ傾斜し、先端側を水平と成した略J字状に形成して成り、クランク8の先端を補助ステップ1の底部1a左右に枢着して車両ステップS下部に補助ステップ1を水平に支持し、クランク8と補助ステップ1にて平行クランク機構を構成して動作支持手段4と成し、補助ステップ1を常に平行運動する様に成しており、図13において、左側のクランク8の腕部8aを連接棒12を介してリンク11に枢着連結している。
又、補助ステップ張り出し状態でリンク11の順方向aの回転を抑止するストッパー17は、補助ステップ1の底部1aに垂下した突片から成り、この突片がリンク11の順方向aへ臨む側部11aを当止めしている(図14参照)。
補助ステップ格納状態でリンク11の順方向aの回転を抑止するストッパー17aは、補助ステップ1の底部1aに垂下した突片から成り、この突片が連接棒12端部の順方向aへ臨む側部12aを当止めしている(図16参照)。
又、連接棒12とリンク11の枢着部位19(枢軸14に相当)の軌道上に掣子18を配置した梃子杆21は、その支軸に外嵌したねじりコイルバネを戻しバネ20としている。
【0011】
左右のクランク8に分岐突設した腕部8aには、補助ステップ引き出し状態において、補助ステップ1の底部1a後方を支持するローラー24を設けており(図13参照)、左側のクランク8の腕部8aに設けたローラー24は、補助ステップ押し入れ状態において、補助ステップ1の底部1a適所(図示例では略中央)を支持する様に成している(図15参照)。
又、図13中、右側のクランク8の腕部8aに設けたローラー24は、上記張り出し状態で補助ステップ1の底部1aに設けたホルダー25で抱持される様に成している。
ホルダー25は、補助ステップ1の底部1a後方において、上記ローラー24の軌道上に配置されると共に、隣接する2側壁を開放した略箱型に形成され、かかる開放側をローラー24の挿脱方向に対応させており、該支持ローラー24をホルダー25内部に挿脱自在に設けている。
又、アームストッパー22、23は、補助ステップ1の底部1a適所に設けられ、補助ステップ1の張り出し状態及び格納状態において、左右のクランク8(腕部8aを含む)の夫々を補助ステップ1の底部1a上で当止めする様に成している(図13、15参照)。
【0012】
次に、補助ステップ1の作用について説明する。
補助ステップ格納状態においては、車両ステップS下部の右側に補助ステップ1左側のガイド部材3が車両ステップSの外側縁に平行となる様に補助ステップ1を横向きに配置している。
又、第2実施例の格納状態においては、車両ステップS下部の左側に車両ステップSの外側縁に補助ステップ1の前側縁が平行となる様に前向きに配置している。
かかる状態では、リンク11と連接棒12の枢軸14がその軌道上の死点Nを超えた位置Yに位置すると共に、ストッパー17aにより、リンク11はその順方向aへの回転が抑止され、更に、掣子18が、連接棒12とリンク11の枢着部位19の回転軌道上にして、且つ枢着部位19の逆転側に位置し、リンク11が枢着部位19の逆転(補助ステップ引き出し方向に対応する)方向bへ不用意に回転するのを防止しており、これによりリンク11に連繋する動作支持手段4が動作できないため補助ストッパー1の格納状態が安定保持される(図11、16参照)。
又、支持アーム2(第2実施例では左右のクランク8)は弾性を有するアームストッパー23で押さえ付けられて補助ステップ1が静止しているため、より安定した補助ステップ1の格納状態が保持されることとなる。
尚、第2実施例のものに限っては、左側クランク8におけるローラー24が補助ステップ1の底部1aの略中央を支持しており、補助ステップ1は、左右のクランク8の先端とローラー24の3点支持によって、より安定した水平状態が維持されている(図15参照)。
【0013】
上記格納状態において、補助ステップ1を引き出すには、先ず、握り部21aにて梃子杆21をその揺動可能方向cへ揺動させて掣子18を上記枢着部位19の軌道上より離間させ、同時にロック操作レバー15で枢軸14を位置Yから逆転方向bへ移動する様にリンク11を回転させることにより、補助ステップ1を手動で引き出し方向へ移動可能状態と成す。
そして、補助ステップ1を引き出し方向へ移動させると、これに伴いクランク8が回転することにより連接棒12を介してリンク11も回転し、補助ステップ1が車両ステップSの手前に位置した状態では、枢軸14、基端枢軸13及び枢軸16が一直線上に並ぶ手前となる。
かかる状態において、ロック操作レバー15により、枢軸14がその軌道上の死点Mを超えた位置Xへ変位させる様にリンク11をその順方向aへ回転させると、ストッパー17により、リンク11はそれ以上の順方向aへの回転が抑止され固定化し、これによりリンク11に連繋する動作支持手段4が動作できないため、補助ストッパー1の張り出し状態が安定保持される(図7、14参照)。
この時、アームストッパー22がブラケット5の前面内壁5a(第2実施例では左右のクランク8がアームストッパー22を)を押し付けるため、より安定した補助ステップ1の張り出し状態が保持されることとなる。
尚、第2実施例のものに限っては、左右のクランク8のローラー24(その一方はホルダー25に抱持された状態)は、補助ステップ1の底部1a後方を支持しており、補助ステップ1は、クランク8の先端とローラー24の4点支持によって、より安定した水平状態が維持されている(図13参照)。
又、第1実施例の補助ステップ1の引き出し中の回転にあっては、車両ステップS下部前方へ最初に張り出す補助ステップ1の左側後端にガイド部材12が後方へ突出しているため、補助ステップ1が張り出し完了するまでの間に、補助ステップ1を引き出している人の手や、車外で待機している人の足等を補助ステップ1の左側後方で巻き込むことがない。
【0014】
補助ステップ1を格納するには、ロック操作レバー15で以て枢軸14を位置Xから逆転方向bへ移動する様にリンク11を回転させることにより、補助ステップ1を手動で押し入れ方向へ移動可能状態と成し、補助ステップ1を車両ステップSの下部へ移動させる。
かかる状態では、枢軸14、基端枢軸13及び枢軸16が一直線上に並ぶ直前で、ロック操作レバー15により、枢軸14がその軌道上の死点Nを超えた位置Yへ変位させる様に、リンク11をその順方向aへ回転させると、連接棒12のリンク11の枢着部位19が掣子18を押圧しながら同方向aへ回転して掣子18の復帰(初期)位置の通過後、枢軸14が位置Yに変位した時点で、枢着部位19が掣子18より離間し、戻しバネ20により掣子18が復帰し、枢着部位19の逆転方向bへの回転を妨げる様に成して上記の如く格納状態が保持される。
【0015】
【発明の効果】
要するに本発明は、車両ステップS下部と補助ステップ1との間に設けた補助ステップ1の動作支持手段4において、補助ステップ1の底部1aに一端が枢着され、且つ、補助ステップ1の出し入れに応じ回転するクランク8に腕部8aを分岐突設し、該腕部8aには、補助ステップ1の底部1aに基端を枢着したリンク11の先端を連接棒12を介して枢着連結し、リンク11の基端には、補助ステップ1の引き出し状態で、連接棒12とリンク11の枢軸14を、その軌道上の死点Mを超えた位置Xに変位させるロック操作レバー15を取付けたので、枢軸14を位置Xへ変位する様にリンク11をロック操作レバー15で一旦回転すると、ロック操作レバー15によらなければ容易にリンク11を変位前状態に復帰させることができず、しかも枢軸14が位置Xに変位した状態のリンク11は、それ以上の順方向aへの回転を抑止する様に設けたストッパー17により回転できず、かかる位置にてリンク11が固定され、これに連繋した動作支持手段4が動作できないため、補助ステップ1を踏み込む時に外力を生じてもその張り出し状態を確実にして安定的に保持でき、安全な足継ぎとしての役割を果たすことが出来る。
又、ロック操作レバー15は、補助ステップ1の押し入れ状態で、枢軸14を、その軌道上の死点Nを超えた位置Yに変位させられ、上記と同様に、容易にリンク11を変位前状態に復帰させることができず、この様に枢軸14が位置Yに変位した時にリンク11は、それ以上の順方向aへの回転を抑止する様に別設したストッパー17aにより回転できず、リンク11と共にこれに連繋した動作支持手段4を固定化することができ、車両ステップS下部の補助ステップ1の格納状態を堅固に保持でき、車両走行時の振動等の外力により補助ステップ1が勝手に張り出すことはなく、車両走行時の安全性を図ることができる。
又、上記の様に、張り出し状態及び格納状態における補助ステップ1のロック操作レバー15等から成る抑止手段を補助ステップ1自体に設けることにより、かかる抑止手段のスペースを車両側に確保する必要がなく、補助ステップ1の取付けを容易と成すことができると共に、補助ステップ1の手動による出し入れ操作を良好と成すことができる。
【0016】
補助ステップ1には、補助ステップ押し入れ状態において、上記枢軸14を、その軌道上の死点Nを超えた位置Yに変位させた時に、リンク11の補助ステップ引き出し方向bへの回転を抑止する掣子18を設けたので、車両走行中に生ずる激しい振動により、リンク11を変位前状態へ復帰させようとする外力が働いたとしても、かかるリンク11の動作を阻止でき、車両走行時の安全性をより向上させることができる。
【0017】
掣子18は、連接棒12とリンク11の枢着部位19の軌道上に戻しバネにより揺動復帰する様に配置した梃子杆21の一端に設けられ、該梃子杆21は、前記枢着部位19の補助ステップ押し入れ方向aへの回転に対応する方向cへのみ揺動すると共に、前記枢着部位19が前記方向aへ回転して掣子18の復帰位置通過後に揺動復帰する様に成したので、補助ステップ押し入れ状態において、ロック操作レバー15により、枢軸14を位置Yへ変位させる様にリンク11を回転させても、該リンク11の回転により揺動する梃子杆21が掣子18をリンク11の回転を妨げない方向cへ移動させるため、リンク11を支障なく回転させられるが、梃子杆21はリンク11の上記と逆方向bへの回転に対応して揺動しないため、枢軸14が位置Yへ変位した時の梃子杆21の揺動復帰によってリンク11の軌道上に復帰する掣子18により、リンク11は変位前状態へ回転できない様にロックさせることが、ロック操作レバー15の操作のみで簡単に実行できる。
【0018】
動作支持手段4は、補助ステップ1の後部に突設した支持アーム2の先端を車両ステップS下部に設けた固定リンク7の基端に枢着し、該固定リンク7とクランク8の先端を連接杆10で枢着連結して成るので、補助ステップ1の出し入れに応じ動作する動作支持手段4を介してクランク8を回転させられ、該クランク8の回転をロック操作レバー15等の抑止手段にて上記の様に制御することにより、動作支持手段4を不動と成して補助ステップ1の張り出し状態及び格納状態を確実にして安定的に保持できる。
【0019】
補助ステップ1は、押し入れ状態において、車両外側に対応する側部に後方へ延出したガード部材3を設けたので、格納位置Qで横向きに配置している補助ステップ1が、張り出し位置Pへ回転移動する時に、最初に車両ステップS前方へ張り出す側(ガード部材3を配置した側部)の補助ステップ1後部に、補助ステップ1を引き出している人の手や、車外で待機している人の足が入り込む余地がないため、張り出し完了した補助ステップ1と車両ステップSとの間に手等が挟まれる危険がない。
【0020】
動作支持手段4は、車両ステップS下部に回転半径が同一な左右一対のクランク8の基端を枢着すると共に、該クランク8の先端を補助ステップ1の底部1a左右に枢着して成り、一方のクランク8に腕部8aを分岐突設したので、左右のクランク8及び補助ステップ1により平行クランク機構を構成でき、補助ステップ1を水平に維持しながら、これを右又は左の前方へ平行移動して、車両ステップSの下部前方へ張り出させることができると共に、この様に補助ステップ1の出し入れに応じたクランク8の回転をロック操作レバー15等の抑止手段にて上記の様に制御することにより、動作支持手段4を不動と成して補助ステップ1の張り出し状態及び格納状態を確実にして安定的に保持できる。
【0021】
クランク8には、補助ステップ引き出し状態において、補助ステップ1の底部1a後方を支持するローラー24を設けたので、前記引き出し状態において、常に補助ステップ1の後方がクランク8のローラー24で支持されるため、その水平状態を安定的に保持でき、乗降時において、補助ステップ1を踏み込んでも、補助ステップ1の前方にかかる荷重に対する補助ステップ1の沈み込みを防止でき、補助ステップ1が傾くことはなく、その水平状態を常に保持できる。
【0022】
補助ステップ1の底部1aには、補助ステップ引き出し状態において、ローラー24を抱持するホルダー25を設けたので、前記引き出し状態において、補助ステップ1の底部1a後方を支持するローラー24は、ホルダー25により補助ステップ1に固定一体化でき、引き出し状態における補助ステップ1の後方支持をより堅固と成すことができ、乗降時時における補助ステップ1の安定性を増すことができる等その実用的効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】補助ステップの格納状態及び張り出し状態を示す簡略図である。
【図2】補助ステップの張り出し状態を示す一部破断平面図である。
【図3】図2の底面図である。
【図4】図2のAーA断面図である。
【図5】図2のBーB断面図である。
【図6】補助ステップの引き出し状態におけるロック操作レバーの操作を示す図である。
【図7】補助ステップの引き出し状態におけるリンクの変位過程を示す図であり、(a) は連接棒とリンクの枢軸が死点の手前に位置した状態を示す図、(b) は前記枢軸が死点に位置した状態示す図、(c) は前記枢軸が死点を超えた状態を示す図である。
【図8】補助ステップの格納状態を示す一部破断平面図である。
【図9】図8の底面図である。
【図10】補助ステップの押し入れ状態におけるロック操作レバーの操作を示す図である。
【図11】補助ステップの押し入れ状態におけるリンクの変位過程とこれに対応した掣子の動作過程を示す図であり、(a) は連接棒とリンクの枢軸が死点の手前に位置した状態を示す図、(b) は前記枢軸が死点に位置した状態示す図、(c) は前記枢軸が死点を超えた状態を示す図である。
【図12】第2実施例における補助ステップの張り出し状態を示す正面図である。
【図13】補助ステップの張り出し状態における底面図である。
【図14】図13の要部拡大図である。
【図15】補助ステップの格納状態における底面図である。
【図16】図15の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 補助ステップ
1a 底部
2 支持アーム
2a 先端
3 ガード部材
4 動作支持手段
7 固定リンク
8 クランク
8a 腕部
11 リンク
12 連接棒
13 基端枢軸
14 枢軸
15 ロック操作レバー
17、17a ストッパー
18 掣子
19 枢着部位
20 戻しバネ
21 梃子杆
24 ローラー
25 ホルダー
M 死点
N 死点
S 車両ステップ
X 位置
Y 位置[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a manually retractable auxiliary step for a vehicle that is disposed between a vehicle step that is already installed in a passenger car, a bus, a one-box car, and the like and a ground surface.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, this type of auxiliary step is only provided so as to be able to protrude and retract from the lower part of the vehicle step by various mechanisms, and each of the auxiliary steps is in each state in the retracted state of the lower part of the vehicle step and the forward state of the vehicle step. There is no one that can stably hold
For this reason, when the passenger gets on the overhanging auxiliary step, the auxiliary step moves or rattles, resulting in poor stability, and there is a possibility that the auxiliary step overhangs while the vehicle is traveling.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a manually retractable auxiliary step for a vehicle that ensures the stability of the overhanging state when getting on and off and the stability of the retracted state when the vehicle is running.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In view of the above problems, the present invention provides an auxiliary step that is provided so as to be freely inserted into and removed from a lower part of the vehicle step. In the auxiliary step operation support means provided between the lower part of the vehicle step and the auxiliary step, one end is provided at the bottom of the auxiliary step. The arm is branched from the crank that rotates in response to the insertion and removal of the auxiliary step, and the tip of a link pivotally attached to the bottom of the auxiliary step is connected to the arm through a connecting rod. At the base end of the link, a lock operating lever that displaces the connecting rod and the pivot of the link to a position beyond the dead center on the orbit of the pivot with the auxiliary step pulled out and pushed in. In each of the above states, a lock is provided to prevent rotation of the link when the pivot is displaced to a position beyond the dead center in the attached, pulled out and pushed in state. Than Te fixing the link operation lever, the manner can not operate the operation support means for interlocking the said link, even if external force is applied to the auxiliary step to solve the above problems by causing reliably and stably retain its state.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 shows an
The
In the retracted state of the
[0006]
Between the lower part of the vehicle step S and the
A
In the center of the
The connecting
[0007]
In the motion support means 4, the
The
In other words, when the
The
The
The
[0008]
In the
The
The
[0009]
Synthetic
The arm stopper 22 for stopping the
The
[0010]
Next, a second embodiment will be described with reference to FIGS.
This
12 is a front view of the extended state of the
Due to the deformation of the motion support means 4 in the
A pair of fixed shafts are vertically provided on the left and right sides of the
The
In addition, the
The
In addition, a
[0011]
The
In FIG. 13, the
The
Further, the
[0012]
Next, the operation of the
In the auxiliary step storage state, the
In the storage state of the second embodiment, the vehicle step S is disposed on the left side below the vehicle step S so that the front edge of the
In such a state, the
Further, since the support arm 2 (left and
In the second embodiment, the
[0013]
In order to pull out the
Then, when the
In this state, when the
At this time, since the
For the second embodiment only, the
Further, in the rotation during pulling out of the
[0014]
To store the
In such a state, immediately before the
[0015]
【The invention's effect】
In short, in the present invention, in the operation support means 4 of the
Further, the
Further, as described above, by providing the
[0016]
In the
[0017]
The
[0018]
The motion support means 4 pivotally attaches the distal end of the
[0019]
Since the
[0020]
The motion support means 4 is constructed by pivotally attaching the base ends of a pair of left and
[0021]
The
[0022]
Since the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a simplified diagram showing a stored state and an extended state of an auxiliary step.
FIG. 2 is a partially broken plan view showing a protruding state of an auxiliary step.
FIG. 3 is a bottom view of FIG. 2;
4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view taken along the line BB of FIG.
FIG. 6 is a diagram illustrating an operation of a lock operation lever in a pulling state of an auxiliary step.
7A and 7B are diagrams showing a displacement process of a link in a pulling-out state of an auxiliary step, in which FIG. 7A shows a state in which a connecting rod and a pivot of the link are positioned in front of a dead center, and FIG. The figure which shows the state located in the dead point, (c) is a figure which shows the state in which the said axis exceeded the dead point.
FIG. 8 is a partially broken plan view showing a stored state of the auxiliary step.
9 is a bottom view of FIG. 8. FIG.
FIG. 10 is a diagram showing an operation of the lock operation lever in a state where the auxiliary step is pushed in.
FIG. 11 is a diagram showing the link displacement process and the lever operation process corresponding to the pushing-in state of the auxiliary step, and (a) shows the state where the connecting rod and the pivot axis of the link are positioned before the dead point. FIG. 5B is a diagram showing a state where the pivot is located at the dead point, and FIG. 5C is a diagram showing a state where the pivot exceeds the dead point.
FIG. 12 is a front view showing an extended state of an auxiliary step in the second embodiment.
FIG. 13 is a bottom view of the auxiliary step in an overhanging state.
14 is an enlarged view of a main part of FIG.
FIG. 15 is a bottom view of the auxiliary step in the retracted state.
16 is an enlarged view of a main part of FIG.
[Explanation of symbols]
1 Auxiliary step
8a arm
11 links
12 Connecting rod
13 Proximal pivot
14 Axis
15 Locking lever
17, 17a Stopper
18 Choshi
19 Pivoting site
20 Return spring
21 Lion
24 rollers
25 Holder M Dead point N Dead point S Vehicle step X Position Y Position
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