JP4144798B2 - 密閉型電池 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話やPDA(携帯情報端末)などの小型電子機器の電源に用いる小型の密閉型電池に関する。
小型電子機器は、ユビキタス(ubiquitous)の普及などによって、これまでのモバイル機器より更に小型化され、身につけることが可能になったウェアラブル機器へと変わりつつある。
かかる小型電子機器としては、音声やデータをワイヤレスで送信するブルートゥース(Bluetooth)機能に対応するパソコン、PDA、AV機器、携帯電話、電子ペンおよびヘッドセットなどの小型端末装置や小型通信機器、および腕時計型PDAや小型健康機器などがある。
小型電子機器に内蔵する電源としては、二酸化マンガンリチウム電池やニッケル水素電池やリチウムイオン二次電池などが用いられており、小型電子機器のコンパクト化に伴なって、より小型かつ軽量で長時間使用できる電池が求められている。
特許文献1では、小型で大容量の角形リチウムイオン二次電池が開示されている。かかるリチウムイオン二次電池は、有底角筒形状の電池缶と、電池缶の上面開口を塞ぐ金属製の蓋と、蓋に貫通状に設けた電解液注入用の注液孔と、正極および負極を有するとともに電池缶内に収容される電極体と、前記正極および前記負極にそれぞれ接続した正負の集電リードと、絶縁パッキングを介して蓋の中央に貫通状に取り付けた端子とを有する。
前記端子の下端には、リード体を介して正極または負極のいずれか一方の集電リードがレーザー溶接されており、蓋の裏面には注液孔の近傍にもう一方の集電リードがレーザー溶接されている。
特開2003−151527号公報(段落番号0016−0020、図1)
前記正極集電リードは、前記蓋の裏面において負極端子と注液孔との間のスペースに溶接されるが、電池の小型化に伴い該当スペースが狭隘になっている。
そのため、製造誤差などで正極集電リードが、僅かに位置ずれすると、これが注液孔の下面を覆う状態になる。この場合、正極集電リードが注液孔から電池缶内に電解液を注入する際の障害になり、電解液の注入量が適正にならず、これが原因して電池製造の歩留まりが低下していた。そこで、本発明者は、蓋の注液孔まわりでの集電リードの取り付け構造に改良を加えることにより前記問題点を解決するにある。
本発明に係る密閉型電池は、図3に示すごとく、上面が開口する左右横長の電池缶1と、これの開口上面を塞ぐ導電性の蓋3と、蓋3に設けた注液孔12と、電池缶1内に収容した電極体と、電極体の正負の電極にそれぞれ接続した正負の集電リード5・6とを有し、電解液が注液孔12から電池缶1内に注入されるようにしたものである。
本発明は、かかる密閉型電池において、図1および図2に示すごとく、左右横長の導電性の有孔板15を備えており、この有孔板15の左右方向の一端側が蓋3の裏面に片持ち状に支持固定され、有孔板15の左右方向の他端側が注液孔12の下面側に上下動可能に位置しており、一方の集電リード5が、有孔板15の裏面に溶接されており、有孔板15の他端側が、電解液を注入するときの圧力で下方に向けて撓むようになっていることを特徴とする。ここでの一方の集電リード5は、正極側に限られず負極側のそれであってもよい。有孔板15には、注液孔12側に位置する他端側にのみ孔16が形成されていてもよい。
有孔板15に設けられるべき孔16は、大きさ、形状および配列を任意に設定できる。有孔板15は、薄いと強度が不十分となって溶接時に切断しやすくなり、厚いと電池内への収容が困難になるため、有孔板15の厚み寸法は0.1〜1.0mmの範囲が好ましく、0.15〜0.5mmの範囲がより好ましい。
有孔板15の開孔率は、大きいほど電解液が通過しやすくなるため、少なくとも10%以上にすることが好ましく、15%以上さらには20%以上であることが好ましい。一方、有孔板15の開孔率は、大きくなり過ぎると強度が低下して溶接強度が低下するため、60%以下が好ましく、50%以下さらには40%以下であることが好ましい。
有孔板15としては、図1のパンチングメタルや、図5のエキスパンドメタルを用いることができる。
また、本発明は、図6に示すごとく、上面が開口する電池缶1と、これの開口上面を塞ぐ導電性の蓋3と、この蓋3に設けた注液孔12と、電池缶1内に収容した電極体と、前記電極体の正負の電極にそれぞれ接続した正負の集電リード5・6とを有し、一方の前記集電リード5が前記蓋3の裏側であって前記注液孔12の近傍に溶接されており、電解液が注液孔12から電池缶1内に注入される密閉型電池において、前記蓋3の裏面には、注液孔12の下端側の外周に下面が開口する通路21が連通状に形成されており、前記蓋3の裏面に、一方の前記集電リード5が注液孔12の全部または一部を塞ぐ状態で溶接されても、電解液が前記通路21を介して電池缶1内に注入可能になっていることを特徴とする。
本発明は、蓋3の左右方向の幅寸法が30mm以下の電池に適用することが好ましく、蓋3の左右方向の幅寸法と前後方向の厚み寸法との和が40mm以下の小型角形電池に適用することがさらに好ましい。
本発明によれば、注液孔12の近傍に一方の集電リード5を溶接した際に、これが仮に図2の仮想線に示すごとく注液孔12の下面側まで位置ずれしても、図4の仮想線に示すごとく電解液の注入時に前記有孔板15が下方に撓むので、注液孔12から電池缶1内に電解液を注入できるだけの隙間が確保される。従って、電池の小型化に伴なって一方の集電リード5の溶接位置が注液孔12に重なる状態になっても、注液孔12から電池缶1内に電解液を確実に注入することができ、製品電池の歩留まりが向上する。
しかも、電解液は有孔板15の孔16を介して電池缶1内に注入させることもできるので、有孔板15が電解液の注入障害になることはない。
蓋3の裏面において、注液孔12の下端側の外周に通路21が連通状に形成されていると、一方の集電リード5が、図6の仮想線に示すごとく注液孔12の下面側を塞ぐ状態に位置ずれしても、電解液は少なくとも注液孔12から該通路21を介して電池缶1内に注入することができる。
(実施例1) 図1ないし図4は、本発明に係る密閉型電池の実施例1としてリチウムイオン二次電池を示しており、図3に示すごとく、上面に左右横長の開口を有する有底筒形状の電池缶1と、電池缶1内に収容される電極体2および非水電解液と、電池缶1の開口上面を塞ぐ左右横長の蓋3と、蓋3の内側に配置されるプラスチック製の絶縁体4などを備えている。
前記電池は、小形で薄型の長方形に形成してあり、左右方向の幅寸法が18mm、上下高さ寸法が20mm、前後方向の厚み寸法が5.0mmに設定されている。電池缶1は、ステンレス鋼板やアルミニウム板などを深絞り加工して形成されている。
電極体2は、シート状の正極と負極とをセパレータを間にして渦巻状に巻回してある。電極体2の正極の電極からは、アルミニウム箔などからなる正極集電リード5が上向きに導出され、電極体2の負極の電極からは、ニッケルや銅、あるいはこれらの複合体からなる負極集電リード6が上向きに導出されている。
蓋3は、アルミニウム合金などの導電性を有する金属板をプレス成形してなり、電池缶1の開口周縁にレーザーでシール溶接してある。蓋3の中央には、上側の絶縁パッキング8および下側の絶縁板9を介して負極端子(出力端子)11が貫通状に取り付けられている。
蓋3の左右方向の一端寄り(図3では右端側)には、電解液を電池缶1内に注入するための注液孔12が上下貫通状に形成されている。この注液孔12は、電解液の注入後にシールされる。なお、蓋3には、別に防爆用の溝13を形成してある。
負極端子11の下端には、左右横長の薄板からなるリード体14が接続されている。このリード体14は、前記注液孔12の反対側に延びており、下側の絶縁板9で蓋3と絶縁されている。このリード体14の下面に、前記負極集電リード6をレーザー溶接することになる。
蓋3の裏面には、前記リード体14とは反対の右側方に、左右横長のアルミニウム製パンチングメタルからなる有孔板15が配置されている。この有孔板15は、導電性を有して弾性変形可能であり、中央の負極端子11側すなわち左側の一端部のみが蓋3の裏面に片持ち状に溶接で支持固定されており、有孔板15の右側の他端部分が前記一端部側を支点に上下方向に揺動可能であって前記注液孔12の下面側に位置している。
有孔板15は、多数の孔16を有するボードからなり、前後幅寸法が3.0mm、左右長さ寸法が5.0mm、上下厚さ寸法が0.3mm、各孔16の径が0.5mm、開口率が22.6%に設定されている。
正極集電リード5は、これの上端を有孔板15の裏側下面に溶接される。これで正極集電リード5は、有孔板15を介して蓋3に導通しており、蓋3および電池缶1が正極端子を兼ねる。有孔板15に対して正極集電リード5は少なくとも2箇所で溶接されており、この各溶接部17の径は、図2に示すごとく有孔板15の孔16の径よりも大きい。なお、正極集電リード5を有孔板15に、リード体14に負極集電リード6を溶接した電池について説明したが、正極集電リード5をリード体14に、有孔板15に負極集電リード6を溶接した電池であってもよい。
電極体2の正極の材料としては、LiCoO2 などのリチウムコバルト酸化物、LiMn24 などのリチウムマンガン酸化物、LiNiO2 などのリチウムニッケル酸化物、前記LiNiO2 のNiの一部をCoなどの他の元素で置換したLiCoX Ni(1-X)2 (0<x<1)などの酸化物あるいは二酸化マンガンや五酸化バナジウムやクロム酸などの金属酸化物などを用いた。
電極体2の負極の材料としては、黒鉛、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物の燃焼体、メソカーボンマイクロビーズ、炭素繊維、活性炭、グラファイトおよび炭素コロイドなどの炭素材料、SnOX やSiOX などのLiを挿入可能な金属酸化物あるいは金属窒素物などを用いた。
前記セパレータとしては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィンからなる微多孔膜や、ポリエチレン、ポリブチルテレフタレートあるいはセルロースなどからなる不織布などを用いた。電極体2の外周面は、セパレータで被覆されている。
電極体2の正極は次の要領でつくる。まず、比表面積が0.5m2 /gのLiCoO2 (正極材料)と、集電助剤としてのカーボンとを重量比98:2の比率で混合し、この混合物と、ポリフッ化ビニリデンをN−メチルピロリドンに溶解させた溶液とを混合して正極合剤スラリーを調整する。
次いで、正極合剤スラリーをフィルターで濾過して相対的に粒径の大きなものを取り除いた後、厚さ寸法が15μmのアルミニウム箔からなる帯状の正極集電材の両面に均一に塗布して乾燥する。そして、ローラプレス機により圧縮成形した後、所定のサイズに切断する。正極は、巻回完了時に終端となる部分に正極合剤スラリーが塗布されておらず、該当部分に正極集電リード5が溶接される。
電極体2の負極は次の要領でつくる。まず、N−メチルピロリドンにフッ化ビニリデンを溶解させてなる溶液に、黒鉛系炭素材料を添加して混合することで負極合剤スラリーを調整する。黒鉛系炭素材料は、(002)の結晶面の間隔が、d002 =0.335nm、平均粒径が15μmになっている。
次いで、負極合剤スラリーをフィルターで濾過して相対的に粒径の大きなものを取り除いた後、厚さが10μmの銅箔からなる帯状の負極集電材に均一に塗布して乾燥する。そして、ローラプレス機により圧縮成形した後、所定のサイズに切断する。負極は巻回時に始端となる部分に負極合剤スラリーが塗布されておらず、該当部分に負極集電リード6が溶接されている。
負極における負極合剤スラリーの塗布部は、正極における正極合剤スラリーの塗布部よりも幅方向で1mmだけ大きく寸法設定してあり、長さ方向で5mm程度だけ大きい。巻回状態で正極と対面する部分には、必ず負極における負極合剤スラリーが塗布されている。
前記要領で作製した正極と負極とが、厚さが20μmの微多孔性ポリエチレンフィルムからなるセパレータで挟まれて、電池缶1の形状に合致するように断面長円形状に巻回したのちテープ止めする。これにより、前記電極体2を形成する。
非水電解液としては、非水溶媒に対して電解質塩を0.1〜2.0モル/リットル程度溶解した溶液を用いた。非水溶媒としては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネートおよびビニレンカーボネートなどの炭酸エステルや、γ−ブチロラクトンおよび酢酸メチルなどのエステル類などを用いた。
非水溶媒としては、1,3−ジオキソラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、スルホランなどの含硫黄化合物、含窒素化合物、含珪素化合物、含フッ素化合物および含リン酸化合物などを単独あるいは2種以上混合したものを用いてもよい。
前記電解質塩としては、LiPF6 、LiClO4 、LiBF4 、LiAsF6 、LiCn2n+1SO3 (n≧1)、(Cm2m+1SO2 )(Cn2n+1SO2 )NLi(m≧1、n≧1)あるいは(RfOSO22 NLi〔Rfは、炭素数が2以上のハロゲン化アルキル基である。〕などを用いた。
なお、(RfOSO22 NLiとしては、同一種類のハロゲン化アルキル基(Rf)のみを使って生成してもよく、複数種類のハロゲン化アルキル基(Rf)を使って生成してもよい。ハロゲン化アルキル基(Rf)は、当該ハロゲン化アルキル基同士が互いに結合したものであってもよく、ポリマー状に結合したものであってもよい。
前記電解液は、電池の内圧を抑制したり、過充電特性、貯蔵特性およびサイクル特性などを向上させる目的で、アルキルベンゼン、フルオロベンゼン、アニソールなどの芳香族化合物および1,3−プロパンスルトンなどの環状スルトンなどを含有してもよい。
電解液は次のようにして調整する。エチレンカーボネートおよびメチルエチルカーボネートの体積比1:2の混合溶媒をつくり、この混合溶媒にLiPF6 を1.2モル/リットルの濃度で溶解させ、これにシクロヘキシルベンゼンおよび1,3−プロパンスルトンをそれぞれ2重量%の含有量となるように添加する。
電池の作製に際しては、まず蓋3に対し負極端子11、上側の絶縁パッキング8、下側の絶縁板9、リード体14および有孔板15を取り付け、さらに電極体2を電池缶1内に収容する。
次に、負極集電リード6をリード体14に溶接するとともに、正極集電リード5を有孔板15の裏面にレーザーで溶接する(図1の状態)。そして、蓋3を電池缶1の開口周縁にレーザーでシール溶接する。
この後、図4に示す注液装置18を注液孔12に接続し、電解液を注液孔12に注入する。この際、電解液の注入圧力で有孔板15が図4の仮想線で示すごとく下側に撓み変形し、電解液が有孔板15と蓋3との間を通って電池内に注入されるとともに、有孔板15の孔16を通って電池内に注入される。所定量の電解液を注入したのち、最後に注液孔12をシールする(図3の状態)。
いま、正極集電リード5が注液孔12の下面側を覆う図2の位置ずれ状態で有孔板15に溶接されることがあっても、有孔板15の右側他端部は下方に撓み変形するので、これにて少なくとも電解液は電池缶1内に注入できることになる。
多くの場合、電解液の一部は、有孔板15の孔16を通って電池内にも注入されるので、有孔板15の存在が電解液を電池缶1内へ注入する際の障害になることはない。
(実施例2) 図5は、本発明が対象とする密閉型電池の実施例2を示しており、有孔板15としてアルミニウム製のエキスパンドメタルを用いている。
この有孔板15は、エキスパンド加工によって網目状の多数の孔16が形成されており、前後幅寸法を3.0mm、左右長さ寸法を6.0mm、上下厚さ寸法を0.25mm、各孔16の大きさを1mm×0.5mmに設定した。
実施例2の有孔板15は、注液孔12が存在する右側部分だけに孔16を形成してあり、その他の構成は実施例1と実質的に同一とした。
この実施例2でも、注液孔12に電解液を注入したとき、電解液の圧力で有孔板15が撓み変形することで、電解液が電池缶1内に注入される。また、電解液は、有孔板15の孔16を通ることでも電池内に注入される。
本発明の電池による電解液の注液不良発生率測定と、放電容量測定と、内部抵抗測定とを行なった。注液の良否は、所定時間内に所定量の電解液が注入可能であるかどうかにより判定を行なった。そして、注液前後の電池重量を測定し、注入を行なった電解液量の95%以上が注液されたものを合格品とした。放電容量は、電池電圧が4.2Vになるまで1Cの充電電流で充電を行い、電池電圧が3Vになるまで1Cの放電電流で放電を行って測定した。内部抵抗は、放電後の1kHzでのインピーダンスを測定した。
(実施例1) 有孔板15として、前記実施例1のパンチングメタルを用いた。
(実施例2) 有孔板15として、前記実施例2のエキスパンドメタルを用いた。
(実施例3) 電池の左右方向の幅寸法を30mm、上下高さ寸法を20mm、前後方向の厚み寸法を6.0mmにしたこと以外は、実施例1と同じにした。
(比較例1) 有孔板15を省略し、注液孔12の近傍において蓋3の裏面側に正極集電リード5を直接に溶接した以外は、実施例1と同一とした。
(比較例2) 有孔板15に代えてアルミニウム製の無孔板(前後幅寸法が3.0mm、左右長さ寸法が6.0mm、上下厚さ寸法が0.2mm)を用いたこと以外は、実施例1と同一とした。
(測定) 本発明の実施例1〜3に係る電池と、比較例1・2の電池とをそれぞれ20個ずつ用意して、注液不良発生率と放電容量と内部抵抗との測定を行なった。表1は、その結果を示す。
Figure 0004144798
実施例1〜3の電池では、注液不良がなく電解液を適正に注入できた。また、実施例1〜3の電池では、放電容量および内部抵抗が許容範囲内であることが確認できた。
比較例1の電池では、注液不良が2個発生した。これは正極集電リード5が注液孔12の下面を一部覆う位置にまでずれて注液不良が発生したことによる。比較例2の電池は、注液不良が6個発生した。これはアルミニウムリボンが注液孔12の一部を塞いでしまうことで注液不良が発生したことによる。なお、比較例1・2の電池でも、放電容量および内部抵抗が許容範囲内であることが確認できた。
(別実施例) 図6および図7は本発明が対象とする密閉型電池の別実施例を示しており、前記注液孔12の下端外周に、前後左右方向に延びる十字状の溝状通路21を連通状に設けた。これら通路21は、下面が開放されており、左右の通路21・21の両端間の長さ寸法L1が正極集電リード5の左右横幅寸法L2よりも大きくなっている。
この実施例では、製造誤差などで正極集電リード5が、図6の仮想線に示すごとく注液孔12の下面側まで位置ずれても、全ての通路21までは正極集電リード5で覆われないため、電解液が注液孔12から通路21を経て電池缶1内に注入される。
前記通路21は注液孔12の下端まわりに少なくとも1本設けられておればよい。
実施例1の要部を説明する一部縦断正面図 実施例1の要部を示す蓋の底面図 実施例1の縦断正面図 実施例1の要部の拡大縦断正面図 実施例2の要部を示す蓋の底面図 別実施例の要部を示す蓋の底面図 図6のA−A線断面図
符号の説明
1 電池缶
2 電極体
3 蓋
5 正極集電リード
6 負極集電リード
12 注液孔
15 有孔板
16 孔
17 溶接部

Claims (3)

  1. 上面が開口する左右横長の電池缶と、これの開口上面を塞ぐ導電性の蓋と、前記蓋に設けた注液孔と、前記電池缶内に収容した電極体と、前記電極体の正負の電極にそれぞれ接続した正負の集電リードとを有し、電解液が前記注液孔から前記電池缶内に注入される密閉型電池において、
    導電性を有する左右横長の有孔板を備えており、
    前記有孔板の左右方向の一端側が前記蓋の裏面に片持ち状に支持固定され、前記有孔板の左右方向の他端側が前記注液孔の下面側に上下動可能に位置しており、
    一方の前記集電リードが、前記有孔板の裏面に溶接されており、
    前記有孔板の前記他端側が、前記注液孔に前記電解液を注入するときの圧力で下方に向けて撓むようになっていることを特徴とする密閉型電池。
  2. 前記有孔板が、パンチングメタルまたはエキスパンドメタルである請求項1記載の密閉型電池。
  3. 上面が開口する左右横長の電池缶と、これの開口上面を塞ぐ導電性の蓋と、前記蓋に設けた注液孔と、前記電池缶内に収容した電極体と、前記電極体の正負の電極にそれぞれ接続した正負の集電リードとを有し、
    一方の前記集電リードが前記蓋の裏側であって前記注液孔の近傍に溶接されており、
    電解液が前記注液孔から前記電池缶内に注入される密閉型電池において、
    前記蓋の裏面には、前記注液孔の下端側の外周に対して、下面が開放された溝状通路が連通状に形成されており、
    前記溝状通路は、左右方向に延びていて、左右両端間の長さ寸法が一方の前記集電リードの左右横幅寸法よりも大きくなっており、
    前記蓋の裏面に、一方の前記集電リードが前記注液孔の全部または一部を塞ぐ状態で溶接されても、前記電解液が前記溝状通路を介して電池缶内に注入可能になっていることを特徴とする密閉型電池。
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