JP4142787B2 - 相変化型光記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、記録層がアモルファス相と結晶相との間で可逆的な相変化をすることにより情報の記録、消去を行なう相変化型光記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
再生のみが可能なDVD−ROMや、記録および再生が可能なDVD−Rに対して、記録、再生および消去が可能であるDVD−RAMが注目されている。
また、光ディスクの再生装置で、トラッキングエラー信号を位相差トラッキングにより求める技術が知られている(特公昭56−30610号公報、特公平2−56734号公報など参照)。かかる技術は、凹凸の反射ピットのピット列からなる情報トラックを再生レーザー光スポットで走査して、反射光の光学的位相を変調し、反射光を受ける受光素子上での光強度の分布の変化を検出してピット列の中心からのずれを検出し、このずれ信号を最小とするように、再生レーザー光スポットの照射位置をサーボ制御してトラッキングするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、相変化型光記録媒体で、DVD−ROMと同程度の記憶容量を備え、DVD−ROMドライブで再生可能なものは未だ知られていない。
その理由のひとつとして、相変化型光記録媒体では、DVD−ROMと比べて、一般に物理信号特性としての反射率、振幅変調度が低く、信号強度が不足するため、DVD−ROMと同様にDVD−ROMドライブで再生することは困難であるという不具合があるためである。特に、ピット列トラッキングに用いられる位相差トラッキング信号(以下、“DPD信号”という)が充分に得られないため、トラッキング制御が安定にできないという不具合があった。
この発明の目的は、位相差トラッキングを可能とするような構造や組成などを有する相変化型光記録媒体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、いずれも少なくとも1層以上の記録層、保護層および放熱層を透明基板上に形成した多層構造で、前記記録層はアモルファス相と結晶相との間で可逆的な相変化をすることにより情報の記録、消去を行なう相変化型光記録媒体において、再生光による前記アモルファス相の反射率が前記結晶相の反射率の50%以上であり、ピット列のトラッキングに用いる位相差トラッキング信号の振幅が、少なくとも位相差トラッキングを可能とする大きさである。従って、ピット列のトラッキングに用いる位相差トラッキング信号の振幅を大きくして、再生光によるアモルファス相の反射率を結晶相の反射率の50%以上として、位相差トラッキングが可能な相変化型光記録媒体を提供できる。請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明について、透明基板の溝深さが40〜60nmである。従って、透明基板の溝深さを40〜60nmとすることにより、位相差トラッキング信号の振幅を大きくして、位相差トラッキングが可能な相変化型光記録媒体を提供できる。請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれかの一に記載の発明について、トラックピッチが0.6〜0.8μmである。従って、トラックピッチを0.6〜0.8μmとすることにより、位相差トラッキング信号の振幅を大きくして、位相差トラッキングが可能な相変化型光記録媒体を提供できる。請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれかの一に記載の発明について、透明基板の溝幅が0.25〜0.40μmである。従って、透明基板の溝幅を0.25〜0.40μmとすることにより、位相差トラッキング信号の振幅を大きくして、位相差トラッキングが可能な相変化型光記録媒体を提供できる。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施の形態にかかる相変化型光記録媒体1の層構造を示す断面図である。同図に示すように、この相変化型光記録媒体1は、例えばポリカーボネート製の透明基板2の上に、下部保護層3(例えばZnS.SiO ,SiNxなどの相変化型材料を材料としている)、記録層4(例えばAgInSbTe,GeSbTeなどを材料としている)、上部保護層5(例えばZnS.SiO ,SiNxなどを材料としている)、放熱層6(例えばAl,Al合金,Au,Agなどを材料としている)、UV保護層7(例えばUV硬化型樹脂を材料としている)を順次積層している。この発明は、このような層構成や材料に限定されるものではないが、前記の層構成、材料とした場合は、記録/再生およびオーバーライト特性が良くなるので好適である。なお、この相変化型光記録媒体1は、円盤ディスク状にしてもよいし(相変化型光ディスク)、カード状、シート状などにしてもよい。このような多層構造に形成された相変化型光記録媒体1は、位相差トラッキングをしても、DVD−ROMと同等のDPD出力振幅が得られるようにして、DVD−ROMプレーヤで再生できるようにする等のため、その諸元を以下のように設定する。
1.光学的位相差を10°以上とする。図2は、相変化型光記録媒体1の光学的位相差(°)と、DPD出力振幅(=ΔVTE〔V〕)との関係を示すグラフである。光学的位相差は、記録層4のアモルファス相の記録マークからの反射光の位相をφ1、結晶からの反射光の位相をφ2としたときの、“φ1−φ2”の値である。図2より、この光学的位相差が10°以上あれば、DPD出力振幅を0.3(V)以上にすることができることがわかる。これにより、位相差トラッキングをしてもDVD−ROMと同等の出力を得られるので、相変化型光記録媒体1をDVD−ROMプレーヤで再生することができる。
2.記録層4の膜厚が、照射されるレーザ光の波長λの0.027〜0.033倍とする。相変化型光記録媒体1の再生光であるレーザ光の波長をλ(nm)としたときに、記録層4の膜厚を変えて、DPD出力振幅(V)、ジッタ(σ/Tw〔%〕)を測定したときの結果が下記の表1である。この表は、再生レーザ光の波長λ=635(nm)、光ピックアップの対物レンズの開口数NA=0.6、トラックの線密度=0.3(μm/bit)、信号フォーマットはEFM変調、として測定したものである。また、この場合の相変化型光記録媒体1のその他の具体的な構成は、記録層4はAgInSbTeを材料とし、下部保護層3はZnS.SiO を材料として膜厚を160nm、上部保護層5はZnS.SiO を材料として膜厚を20nm、放熱層6はAl合金を材料として膜厚120nm、とした。表1からは、記録層4の膜厚をレーザ光の波長λの0.027〜0.033倍とすることで、ジッタもよく、DPD出力振幅も0.25(V)以上と大きくすることができることがわかる。これにより、位相差トラッキングをしてもDVD−ROMと同等の出力を得られるので、相変化型光記録媒体1をDVD−ROMプレーヤで再生することができる。
【0006】
【表1】
Figure 0004142787
3.下部保護層3の膜厚が、照射されるレーザ光の波長λの0.20〜0.32倍とする。
透明基板2と記録層4との間に形成される下部保護層3の膜厚を変えて、DPD出力振幅(V)、ジッタ(σ/Tw〔%〕)を測定したときの結果が下記の表2である。この表は、再生レーザ光の波長λ=635(nm)、トラックの線密度=0.3(μm/bit)、信号フォーマットはEFM変調、として測定したものである。
表2からは、下部保護層3の膜厚をレーザ光の波長λの0.20〜0.32倍とすることで、ジッタもよく、DPD出力振幅も0.20(V)以上と大きくすることができることがわかる。これにより、位相差トラッキングをしてもDVD−ROMと同等の出力を得られるので、相変化型光記録媒体1をDVD−ROMプレーヤで再生することができる。
また、この場合の相変化型光記録媒体1のその他の具体的な構成は、下部保護層3はZnS.SiO2を材料とし、記録層4はAgInSbTeを材料として膜厚を17nm、上部保護層5はZnS.SiO2を材料として膜厚を20nm、放熱層6はAl合金を材料として膜厚120nm、とした。
【0007】
【表2】
Figure 0004142787
4.放熱層6の膜厚を、照射されるレーザ光の波長λの0.13〜0.25倍とする。
放熱層6の膜厚を変えて、DPD出力振幅(V)、ジッタ(σ/Tw〔%〕)を測定したときの結果が下記の表3である。この表は、再生レーザ光の波長λ=635(nm)、トラックの線密度=0.3(μm/bit)、信号フォーマットはEFM変調、として測定したものである。
また、この場合の相変化型光記録媒体1のその他の具体的な構成は、放熱層6はAl合金を材料とし、下部保護層3はZnS.SiO2を材料に膜厚を160nm、記録層4はAgInSbTeを材料として膜厚を17nm、上部保護層5はZnS.SiO2を材料として膜厚を20nm、とした。
表3からは、放熱層6の膜厚をレーザ光の波長λの0.13〜0.25倍とすることで、ジッタもよく、DPD出力振幅も0.25(V)以上と大きくすることができることがわかる。これにより、位相差トラッキングをしてもDVD−ROMと同等の出力を得られるので、相変化型光記録媒体1をDVD−ROMプレーヤで再生することができる。
【0008】
【表3】
Figure 0004142787
5.上部保護層5の膜厚は、照射されるレーザ光の波長λの0.025〜0.038倍とする。
上部保護層5の膜厚を変えて、DPD出力振幅(V)、ジッタ(σ/Tw〔%〕)を測定したときの結果が下記の表4である。この表は、再生レーザ光の波長λ=635(nm)、トラックの線密度=0.3(μm/bit)、信号フォーマットはEFM変調、として測定したものである。
また、この場合の相変化型光記録媒体1のその他の具体的な構成は、上部保護層5はZnS.SiO2を材料とし、下部保護層3はZnS.SiO2を材料に膜厚を160nm、記録層4はAgInSbTeを材料として膜厚を17nm、放熱層6はAl合金を材料とし膜厚を120nm、とした。
表4からは、放熱層6の膜厚をレーザ光の波長λの0.025〜0.038倍とすることで、ジッタもよく、DPD出力振幅も0.25(V)以上と大きくすることができることがわかる。これにより、位相差トラッキングをしてもDVD−ROMと同等の出力を得られるので、相変化型光記録媒体1をDVD−ROMプレーヤで再生することができる。
【0009】
【表4】
Figure 0004142787
6.記録層4は少なくともAg,In,Sb,Teを材料として含む。
記録層4の記録材料を変えて、DPD出力振幅(V)、ジッタ(σ/Tw〔%〕)を測定したときの結果が下記の表5である。この表は、再生レーザ光の波長λ=635(nm)、トラックの線密度=0.3(μm/bit)、信号フォーマットはEFM変調、として測定したものである。記録材料としては、Ag−In−Sb−Teと、Ge−SbTeとを用いて測定した。
また、この場合の相変化型光記録媒体1のその他の具体的な構成は、記録層4の膜厚を17nmとし、上部保護層5はZnS.SiO2を材料に膜厚を20nm、下部保護層3はZnS.SiO2を材料に膜厚を160nm、放熱層6はAl合金を材料とし膜厚を120nm、とした。
表5からは、記録層4の材料にAg−In−Sb−Teを用いることで、ジッタもよく、DPD出力振幅も0.25(V)以上と大きくすることができることがわかる。これにより、位相差トラッキングをしてもDVD−ROMと同等の出力を得られるので、相変化型光記録媒体1をDVD−ROMプレーヤで再生することができる。
これに対し、GeSbTe系材料では、線密度0.3μm/bitでは、ジッタも10%以上と悪く、DPD出力振幅も小さいので、位相差トラッキングができない。
【0010】
なお、トラックの線密度を0.25(μm/bit)以上としてもよい。この場合にはジッタが10%以下となる。
【0011】
【表5】
Figure 0004142787
7.記録層4の記録マークであるアモルファス相の反射率が、結晶相の反射率の50%以上である。
記録層4で結晶相の反射率Rcに対するアモルファス相の反射率Raの比(=Ra/Rc)を変えて、位相差トラッキングが可能か不可能かを試みた結果が下記の表6である。この表は、再生レーザ光の波長λ=635(nm)、トラックの線密度=0.3(μm/bit)、信号フォーマットはEFM変調、として測定したものである。
また、この場合の相変化型光記録媒体1のその他の具体的な構成は、上部保護層5はZnS.SiO2を材料に膜厚を20nm、記録層4はAgInSbTeを材料に膜厚を17nm、下部保護層3はZnS.SiO2を材料に膜厚を160nm、放熱層6はAl合金を材料とし膜厚を120nm、とした。
表6からは、Ra/Rcが50%以上とすることで、位相差トラッキングが可能となることがわかる。これにより、位相差トラッキングをしてもDVD−ROMと同等の出力を得られるので、相変化型光記録媒体1をDVD−ROMプレーヤで再生することができる。
【0012】
【表6】
Figure 0004142787
8.透明基板2の溝深さが40〜60nmとする。
透明基板2の溝深さを変えて、DPD出力振幅(V)、ジッタ(σ/Tw〔%〕)を測定したときの結果が下記の表7である。この表は、再生レーザ光の波長λ=635(nm)、トラックの線密度=0.3(μm/bit)、信号フォーマットはEFM変調、として測定したものである。
また、この場合の相変化型光記録媒体1のその他の具体的な構成は、上部保護層5はZnS.SiO2を材料に膜厚を20nm、記録層4はAgInSbTeを材料に膜厚を17nm、下部保護層3はZnS.SiO2を材料に膜厚を160nm、放熱層6はAl合金を材料とし膜厚を120nm、とした。
表7からは、透明基板2の溝深さが40〜60nmとすることで、ジッタもよく、DPD出力振幅も0.25(V)以上と大きくすることができることがわかる。これにより、位相差トラッキングをしてもDVD−ROMと同等の出力を得られるので、相変化型光記録媒体1をDVD−ROMプレーヤで再生することができる。
【0013】
【表7】
Figure 0004142787
9.トラックピッチを0.6〜0.8μmとする。
相変化型光記録媒体1のトラックピッチを変えて、DPD出力振幅(V)を測定したときの結果が下記の表8である。この表は、再生レーザ光の波長λ=635(nm)、トラックの線密度=0.3(μm/bit)、信号フォーマットはEFM変調、として測定したものである。
また、この場合の相変化型光記録媒体1のその他の具体的な構成は、上部保護層5はZnS.SiO2を材料に膜厚を20nm、記録層4はAgInSbTeを材料に膜厚を17nm、下部保護層3はZnS.SiO2を材料に膜厚を160nm、放熱層6はAl合金を材料とし膜厚を120nm、とした。
表8からは、透明基板2の溝深さが40〜60nmとすることで、ジッタもよく、DPD出力振幅も0.25(V)以上と大きくすることができることがわかる。これにより、位相差トラッキングをしてもDVD−ROMと同等の出力を得られるので、相変化型光記録媒体1をDVD−ROMプレーヤで再生することができる。
【0014】
【表8】
Figure 0004142787
10.透明基板2の溝幅を0.25〜0.40μmとする。
相変化型光記録媒体1のトラックピッチを変えて、DPD出力振幅(V)を測定したときの結果が下記の表9である。この表は、再生レーザ光の波長λ=635(nm)、トラックの線密度=0.3(μm/bit)、信号フォーマットはEFM変調、として測定したものである。
また、この場合の相変化型光記録媒体1のその他の具体的な構成は、上部保護層5はZnS.SiO2を材料に膜厚を160nm、記録層4はAgInSbTeを材料に膜厚を17nm、下部保護層3はZnS.SiO2を材料に膜厚を160nm、放熱層6はAl合金を材料とし膜厚を120nm、とした。
表9からは、透明基板2の溝幅を0.25〜0.40μmとすることで、ジッタもよく、DPD出力振幅も0.21(V)以上と大きくすることができることがわかる。これにより、位相差トラッキングをしてもDVD−ROMと同等の出力を得られるので、相変化型光記録媒体1をDVD−ROMプレーヤで再生することができる。
【0015】
【表9】
Figure 0004142787
11.情報の記録、再生の線速を3〜8m/sとする。
相変化型光記録媒体1の情報の記録、再生の線速を3〜8m/sとすると、DVD−ROMの1〜2倍速の場合の線速と同じであるため、相変化型光記録媒体1をDVD−ROMプレーヤで再生することができる。
【実施例】
以下では、この発明の好適な一実施例について説明する。この実施例にかかる相変化型光記録媒体1の具体的な構成は次のようなものである。すなわち、透明基板2にはポリカーボネート(PC)を使用し、その屈折率を1.58とする。透明基板2上には下部保護層3をZnS.SiO2を材料に膜厚を160nmとして形成する。下部保護層3の上には記録層4をAg2In10Sb28Te60を材料に膜厚を17nmとして形成する。記録層4の上には上部保護層5をZnS.SiO2を材料に膜厚を20nm、屈折率2.1として形成する。上部保護層5の上には放熱層6をAl合金(Al−Ti:1wt%)を材料に膜厚を120nmとして形成する。そして、上部保護層5の上には最上部層としてUV保護層7をUV硬化型樹脂を材料に形成する。
このような相変化型光記録媒体1を用い、再生装置は、再生レーザ光の波長λを635(nm)、光ピックアップの対物レンズの開口数NAを0.6、トラックの線密度を0.3(μm/bit)とする。さらに、オーバーライト時に照射するレーザ光のパワーは、図3に示すような4Tライトパルスの場合において、ピークパワーが12mW、ボトムパワーが5mW、リードパワーが1mWとなるマルチパルス発光波形によるものとする。
【0016】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明は、ピット列のトラッキングに用いる位相差トラッキング信号の振幅を大きくして、再生光によるアモルファス相の反射率を結晶相の反射率の50%以上として、位相差トラッキングが可能な相変化型光記録媒体を提供できる。請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明について、透明基板の溝深さを40〜60nmとすることにより、位相差トラッキング信号の振幅を大きくして、位相差トラッキングが可能な相変化型光記録媒体を提供できる。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれかの一に記載の発明について、トラックピッチを0.6〜0.8μmとすることにより、位相差トラッキング信号の振幅を大きくして、位相差トラッキングが可能な相変化型光記録媒体を提供できる。請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれかの一に記載の発明について、透明基板の溝幅を0.25〜0.40μmとすることにより、位相差トラッキング信号の振幅を大きくして、位相差トラッキングが可能な相変化型光記録媒体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態にかかる相変化型光記録媒体の多層構造を示す断面図である。
【図2】前記相変化型光記録媒体の光学的位相差とDPD出力振幅との関係を示すグラフである。
【図3】この発明の一実施例にかかる相変化型光記録媒体に照射するレーザ光のパワーを説明するためのパルス方式の波形を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 相変化型光記録媒体
2 透明基板
3 保護層
4 記録層
5 保護層
6 放熱層
7 UV保護層

Claims (4)

  1. いずれも少なくとも1層以上の記録層、保護層および放熱層を透明基板上に形成した多層構造で、前記記録層はアモルファス相と結晶相との間で可逆的な相変化をすることにより情報の記録、消去を行なう相変化型光記録媒体において、
    再生光による前記アモルファス相の反射率が前記結晶相の反射率の50%以上であり、ピット列のトラッキングに用いる位相差トラッキング信号の振幅が、少なくとも位相差トラッキングを可能とする大きさであることを特徴とする相変化型光記録媒体。
  2. 透明基板の溝深さが40〜60nmであることを特徴とする請求項1に記載の相変化型光記録媒体。
  3. トラックピッチが0.6〜0.8μmであることを特徴とする請求項1〜のいずれかの一に記載の相変化型光記録媒体。
  4. 透明基板の溝幅が0.25〜0.40μmであることを特徴とする請求項1〜のいずれかの一に記載の相変化型光記録媒体。
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