JP4141415B2 - 集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップとその製造方法、及び集積ペルチェ・ゼーベック素子パネル又はシート、並びにエネルギー直接変換システム及びエネルギー転送システム - Google Patents

集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップとその製造方法、及び集積ペルチェ・ゼーベック素子パネル又はシート、並びにエネルギー直接変換システム及びエネルギー転送システム Download PDF

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Description

本発明は、異なる形態にあるエネルギーの相互変換もしくは熱エネルギーの転送を行うための集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの製造方法及びその方法によって生産された集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップ、並びに複数の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの接続方法及び複数の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップを接続した集積ペルチェ・ゼーベックパネル又はシートに関する。さらに、集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップを用いて作成した熱エネルギー電気エネルギー直接変換システム及び熱エネルギー転送システムに関する。
現在、世界におけるエネルギーの利用形態は、化石燃料,原子力,水力等を非可逆的に利用するものが殆どであり、特に化石燃料の消費は地球の温暖化や環境破壊を増大させる要因となっている。そこで、太陽光発電,風力発電,あるいは水素ガスなどを用いて、環境への負荷を低減させる所謂クリーンエネルギーの開発が始まっている。しかし、このクリーンエネルギーの開発は緒についたばかりであり、化石燃料や原子力に変わるまでには、まだ相当の道のりが必要だといってよい。
一方、自然界には熱エネルギーが無尽蔵に存在しているが、この熱エネルギーを機械エネルギーや化学エネルギーとして取り出す技術は、ほとんど実用化レベルには至っていない。この熱エネルギーを電力等の直接利用可能な形態に変換する原理は、ペルチェ効果あるいはゼーベック効果として古くから知られている。すなわち、2種類の導体をつなげて全体を一様な温度に保ちながら電流を流すと、ジュール熱以外の放射あるいは吸収する熱が発生する。この現象は、J.C.A.Peltierが1834年に発見した現象であり、ペルチェ効果と言われる。また、2種類の導線をつなぎ、2つの接点を異なる温度T1、T2に保って、一方の導線を切断すると、その切断した端子間に起電力が発生する。この現象は1821年にJ.J.Seebeckにより発見された。この2端子間に発生する起電力を熱起電力といい、この現象は、発見者の名に因んでゼーベック効果と言われている。
このゼーベック効果を利用した熱電変換素子(ゼーベック素子)の開発は、化石燃料や原子力の代替エネルギーとして注目を集めている。ゼーベック素子による熱起電力は、2つの接点温度のほかに、2つの導線の材質にも依存しており、この熱起電力を温度変化で割った微分値をゼーベック係数と呼んでいる。熱電変換素子は、それぞれゼーベック係数が異なる2種類の導体(または半導体)を接触させることにより構成される。そして、2種類の導体の自由電子数の差により、両導体間で電子の移動が生じるため結果的に両導体間に電位差が生じる。そこで、一方の接点に熱エネルギーを与えると、一方の接点側で自由電子の動きが活発となるが、他方の接点は熱エネルギーが与えられないため、自由電子の動きは活発にならない。この両接点間の温度の差、すなわち自由電子の活動の差が熱エネルギーから電気エネルギーへ変換となるのである。この効果を、一般的には熱電効果という。
本発明者(出願人)は、上記のゼーベック効果を利用した熱電変換装置及びそれを利用したエネルギー変換システムを発明し、既に提案している(特許文献1を参照。)
この特許文献1に記載された技術の一具体例を、図13に開示した熱エネルギー電気エネルギー直接変換システムを例として説明する。このシステムは、熱源からの熱エネルギーを、ゼーベック効果による熱エネルギー直接電力変換部100における熱電効果素子101により、複数個多段直列した回路で電気ポテンシャルエネルギーに直接変換し、その出力電圧端に負荷回路として水の電気分解などによる化学ポテンシャルエネルギーに変換する水の電気分解部200を設置したものである。
まず、ゼーベック効果による熱エネルギー直接電力変換部100を構成する熱電効果素子101について説明する。熱電効果素子101は、二つの熱電変換素子102と103を接続することにより構成される。第1の熱電変換素子102はゼーベック係数が異なる第1の導電部材A102、接合部材d102、及び第2の導電部材B102によって構成され、第2の熱電変換素子103は、第1の導電部材A103、接合部材d103、及び第2の導電部材B103によって構成されている。図13に示すように第1の熱電変換素子102及び第2の熱電変換素子103を構成する各素子は、ペルチェ・ゼーベック素子の複数がシリアル型に接続されたものである。ここで補助加熱器等の熱源300からの熱エネルギーをうけて接合部材d102の温度T1は接合部材d103の温度T2より大きく設定される。すなわちT1>T2に設定されている。
図13のスイッチSWをオンにすると、電流Iがシリアル接続された第1の熱電変換素子102と第2の熱電変換素子103を交互に流れる。電流Iは第1の熱電変換素子102の第1の導電部材A102から接合部材d102を介して第2の導電部材B103方向に流れ、さらに第2の熱電変換素子103の第2の導電部材B103から接合部材d103を介して第1の導電部材A102方向に流れ、再び第1の熱電変換素子102側に流れる。ここで、この例では出力電圧端に負荷回路の具体例として水の電気分解などによる化学ポテンシャルエネルギーに変換する水の電気分解部200を設置している。第1の熱電変換素子102と第2の熱電変換素子103の距離は、それらの温度がT1>T2の状態を保つことができる距離に配置されている。この距離は数ミクロン前後の微小の長さから数百キロメートル、もしくはそれ以上の長さで種種設定することが可能である。
特開2003−92433号公報
しかし、特許文献1に記載された発明においては、第1の熱電変換素子102と第2の熱電変換素子103を製造する場合に、それぞれを構成する複数の第1の導電部材Aと第2の導電部材B及び接合部材dを、一個ずつ半田付けをして作成しなければならなかった。このため、熟練した技術者が相当な時間を半田付けに要し、決して作業能率の良いものではなかった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、LSIを製造するためにもっぱら用いられる技術を利用して、上記熱電変換素子の主要部となる集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップ多数個を一気に作成することが可能な製造方法と、その方法によって製造した集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップ並びに本発明の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップを用いた熱エネルギー電気エネルギー直接変換システム及び熱エネルギー転送システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の第1の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの製造方法は、一様な厚さの非晶質シリコン基板又は多結晶シリコン基板又は単結晶シリコン基板の1つを作成するステップと、この作成したシリコン基板上に、1チップごとに偶数個の酸化させない部分を残すマスクパターンを転写し、複数のチップを形成するステップと、マスクパターンに対応した酸化させない部分のネガレジストを形成したシリコン基板を酸化炉にいれて酸素と化学反応をさせ、シリコン基板のマスクパターンに対応した部分以外を二酸化シリコンへ変成させ、酸化させない部分以外の基板全体を電気的な絶縁材料に変化させた基板を形成するステップと、このように作成した絶縁基板内に形成された1チップごとの隣り合う二つ酸化させない部分を異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材に変成させるステップと、これらの隣り合う第1導電部材と第2導電部材の片方の面を第1の導電性接合部材でオーミックコンタクトにより接続して熱伝導端部を形成するステップと、第1の導電性接合部材とは反対側の第1導電部材と第2導電部材の面を第2の導電性接合部材でオーミックコンタクトにより覆って第1及び第2導電部材の端子側部を形成するステップと、第1及び第2導電部材の各端子側部に複数の第3導電性接合部材を電気的に接続し、この複数の第3導電性接合部材のそれぞれが並列に配列され、かつ第3の導電性接合部材のそれぞれは互いに電気的に絶縁された状態で外部回路に接続される接続端子部を形成するステップと、これら1チップに対して行われる各工程を複数回繰り返して絶縁材料基板全面に順次実施するステップを、含み、多数個のチップを同時に作成することを特徴とする。
また、本発明の第2の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの製造方法は、シリコーンゴム等の必要に応じた硬さの絶縁材料からなる絶縁基板上に、1チップごとにマスクパターンにより偶数個の穴を開けるステップと、このマスクパターンを移動させて絶縁基板全体にわたって、偶数個の穴を開けた多数個のチップを形成するステップと、1チップごとに開けた前記偶数個の穴を1つのグループとする複数のグループの同じ穴に導電部材を埋め込むとともに、各グループ内の隣り合う二つの導電部材を、異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材に変成させるステップと、隣り合う第1導電部材と第2導電部材の片方の面を熱伝導率と電気伝導率の良い第1導電性接合部材でオーミックコンタクトにより接続して熱伝導端部を形成するステップと、第1導電性接合部材とは反対側の第1導電部材と第2導電部材の面を第2導電性接合部材でオーミックコンタクトにより覆って第1及び第2の導電部材の端子側部を形成するステップと、第1及び第2導電部材の各端子側部に複数の第3導電性接合部材が電気的に接続され、この複数の第3導電性接合部材のそれぞれは並列に配列され、かつ第3導電性接合部材のそれぞれは、互いに電気的に絶縁して外部回路に接続されるように接続端子部を形成するステップと、これら1チップに対して行われる各工程を複数回繰り返して絶縁材料基板全面に順次実施するステップを含み、多数個のチップを同時に作成することを特徴としている。
さらに、好ましい形態としては、これら第1又は第2の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップ製造方法において、集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの下面に露出している第1導電部材と第2導電部材にオーミックコンタクトで接続した全ての熱伝導端部は、熱伝導性に優れ接合面に電気的絶縁性を持たせた材料を接合して形成され、該熱伝導端部は互いに電気的に絶縁され、かつ、短時間で全ての第1導電部材と第2導電部材の熱伝導端部が同じ温度になるようにしている。ここで、熱伝導性に優れ接合面に電気的絶縁性を持たせた材料としては、例えば、アルマイト加工等により電気的絶縁性を持つ表面に加工した材料が用いられる。
また、本発明の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの接続方法は、上記第1又は第2の方法によって多数個作成した集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップをカッターで個別に切り出すステップと、これら個別に切り出した集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの表面にある夫々の接続端子に導電性と熱伝導性に優れた金属リード線を電気的に接続して接続端子を取り付けるステップと、この金属リード線を並列に取り出すとともに、金属リード線同士は互いに絶縁材料で絶縁され、集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの外部に設けられた外部回路に接続する接続端子部分だけを絶縁材料外に出した状態で絶縁材料によりモールドするステップと、複数の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの異なる二つを接続したペルチェ・ゼーベック回路系が直列又は並列になるように接続するステップを有することを特徴とするものである。
また、本発明の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの接続方法は、複数の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップを接続するために、集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの表面の接続端子の数と同じ数の端子を持つ、オス型又はメス型の多端子コネクターを有する任意の長さのシリアル又はパラレルケーブルを作成するとともに、延長ケーブルとして、該ケーブルの両端にオス型とメス型、又は、オス型とオス型、又は、メス型とメス型の多端子コネクターを持つ、任意の長さのパラレル型のケーブルを作成し、この多端子コネクターで接続した複数の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップを含む回路系が直列になるように、前記多端子コネクターのオス型に対してはメス型の他端子コネクターを、また、メス型に対してはオス型の多端子コネクターを任意の長さのシリアル型のケーブルの一方の端に持ち、該シリアルケーブルの他方の端には、複数のオス型又はメス型の多端子コネクターを取り付けるようにしている。
さらに、本発明の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの接続方法では、多端子コネクター付きのシリアルケーブル又はパラレルケーブル同士を接続するため、あるいは、シリアルケーブル又はパラレルケーブルを2端子の外部回路に接続するために、シリアルケーブル又はパラレルケーブルの両端にオス型とメス型、又は、オス型とオス型、又は、メス型とメス型の複数の多端子コネクターを接続するとともに、複数のオス型、及び、メス型の2端子コネクターを持つ一体型のコネクタータップを作成し、多端子又は2端子のメス型のコネクター部に対してはオス型の、オス型のコネクター部に対してはメス型の短絡用の多端子又は2端子の短絡端子を作成してなることを特徴としている。
以上のような方法で作成される本発明の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップは、マスクパターンに対応して酸化されない複数の矩形部分が格子状に配列されてなる絶縁性基板内の隣り合う二つの酸化させない部分が互いに異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材で形成され、この隣り合う第1導電部材と第2導電部材の片方の面が第1の導電性接合部材でオーミックコンタクトにより接続されて熱伝導端部が形成され、第1の導電性接合部材とは反対側の第1導電部材と第2導電部材の面が第2の導電性接合部材でオーミックコンタクトにより覆って第1及び第2導電部材の端子側部が形成されており、そして第1及び第2導電部材の各端子側部に複数の第3導電性接合部材が電気的に接続され、この複数の第3導電性接合部材のそれぞれが並列に配列され、かつ第3の導電性接合部材のそれぞれは互いに電気的に絶縁された状態で外部回路に接続されていることを特徴としている。
また、本発明によれば、上記の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップを複数接続した回路システムを、更に直列又は並列に接続してモジュール化し、該モジュールの複数個を組み合わせて作成した集積ペルチェ・ゼーベックパネル又はシートも提案されている。
さらに、本発明では、ここで製造された集積ペルチェ・ゼーベックパネル又はシートの複数個を、直列、又は、並列に接続してなる熱エネルギーの電気エネルギーへの直接変換用の集積システム及び熱エネルギー転送システムも提供される。
本発明の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの製造方法によれば、LSI作成技術をペルチェ・ゼーベック素子集積チップの製造法に適用することにより、従来熟練技術者が製造に要した時間を大幅に短縮することができる。
また、同時に多数個の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップが作成され、これを接続するための多端子コネクターも提供されるので、これらの複数の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップを接続した集積ペルチェ・ゼーベックパネル又はシートを簡単な方法で作成することができ、これらの集積ペルチェ・ゼーベックパネル又はシートを組み込んだ熱エネルギー電気エネルギーの直接変換システム及び熱エネルギーの転送システムも従来に比べて極めて短時間に組み立てることが可能になる。
以下、図1〜図8を用いて、本発明の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップ(Integrated Parallel Peltier Seebeck Elements (IPPS) Chip:以下、「IPPSチップ」と略記する)の製造方法の例を説明する。
先ず、極薄い耐熱プラスチックの基板上に、蒸着法、スパッタ法、プラズマCVD法(Chemical Vapor Development:化学蒸着法)等を用いて、用途に応じた数ミクロンメートルから五ミリメートルあるいは十数ミリメートルの一様な厚さのアモルファスシリコン(非晶質シリコン)層を形成させ、アモルファスシリコン・ウエハを作成する。例えば、プラズマCVD法では、グロー放電により原料ガスのシラン(SiH4)、シランジシラン(SiH6)を分解し、アモルファスシリコン層を基板上に成長させて、上記のような一様の厚さのアモルファスシリコン・ウエハを作成する。
あるいは、アモルファスシリコン層にCW(Continuous Wave:連続波)エキシマレーザー(波長308nm)を 照射してアニーリング(熱なまし)処理をするか、または、ウエハ全体を熱電気炉に入れて、上記アモルファスシリコン部分を高温のニーリング処理をして、上記アモルファスシリコン部分を、アモルファスシリコンよりも電子や正孔などのキャリア移動度がはるかに大きいポリシリコン(多結晶シリコン) ・ウエハを作成する。あるいは、シリコンを円柱状に結晶成長させたインゴットをスライスして単結晶シリコン・ウエハを作成する。(以下、アモルファスシリコン・ウエハ、ポリシリコン・ウエハ、単結晶シリコン・ウエハの何れも「ウエハ」と略記する。)
このようにして作成したウエハ表面にフォトレジストを不図示の塗布機で薄く塗布し、このフォトレジストを塗布したウエハ上方に設けた不図示の露光装置(ステッパー)にマスクパターンをセットする。そして、このステッパ−により、何枚かのレンズを用いて、マスクパターンを通した光をウエハ上に照射し、1チップ分だけフォトレジストが塗布されたウエハ上に縮小投影する。1チップ分の露光後も露光ステージを上下方向及び左右方向に順次移動させて1チップ分ずつ露光を繰り返し、ウエハ全面を走査して露光する。露光後は、焼きしめと呼ばれる軽い熱処理を行うようにしている。
図1はマスクパターンが投影されたウエハの1チップ分の図である。図1(a)はその上面図、図1(b)は図1(a)のY−Y’で切断したときの左側断面図、図1(c)は図1(a)のX−X’で切断したときの上側断面図である。
このようにして、ウエハ全面が露光され、熱処理が行われた後、次に現像が行われる。この現像は、例えば、現像液として強アルカリ性のTMAH(Tetramethyl ammonium hydroxide:テトラメチル アンモニウム ヒドロオキサイド)が用いられ、この現像液を現像機(デベロッパー)でウエハを回転しながら滴下して行われる。ここで、露光時に光があたっていない部分(図1(a)の斜線部分1)は、もともとアルカリ溶液に溶ける性質があるため、この斜線部分1に与えられたフォトレジストは解けてなくなるが、図1(a)に示される白い部分2、すなわち光が当たった部分2のフォトレススト、すなわち、光化学反応によってアルカリ不溶になったレジストパターンのネガ型レジストが残される。なお、図2は、露光装置にセットしたマスクパターンを順次移動させて、図1に示す1チップがウエハ上に多数(この図では、6回の露光によって形成された6チップ分)形成された状態を示す図である。
次に、ネガ型レジストが残されたウエハ全体を高温の酸化炉にいれ、「熱酸化法」を用いてウエハを二酸化シリコン(SiO2)に変成させる。この「熱酸化法」は、酸素ガスやスチーム雰囲気中でシリコンと酸素を化学反応させる方法であり、これにより図1に示すフォトレジストが残された各チップの白い部分を除いて斜線部分全体が二酸化シリコン(SiO2)に変化する。また、複数のチップが露光されたウエハ全体についてこの方法を適用すること により、図2に示す各チップ間の隙間の部分も絶縁物である二酸化シリコン(SiO2)になる。
そして、図1(a)の白色部分、すなわち、アルカリ不溶になったマスクパターンのネガ型レジストが残された部分のネガ型レジストを溶剤で取り除き、再度、上記露光工程と熱処理工程でウエハ上にマスクパターンの転写と露光を行う。そして、このときの現像は、光が当たった部分2を、光化学反応によってアルカリ溶液に溶ける化学構造に変化させて、図1(a)及び図2の白い部分2、つまりシリコン部分を露出させ、それ以外の斜線部分1にポジ型レジストを残すようにする。
続いて、アモルファスシリコン・ウエハを用いた場合は、CWエキシマレーザー(波長308nm)を図1(a)の白い部分2(アモルファスシリコン部分)に照射してアニーリング(熱なまし)処理をするか、または、ウエハ全体を熱電気炉に入れて、上記アモルファスシリコン部分を高温のニーリング処理をして、上記アモルファスシリコン部分を、アモルファスシリコンよりも電子や正孔などのキャリア移動度がはるかに大きいポリシリコン(多結晶シリコン)に変化させる。また、アモルファスシリコン・ウエハの代わりに、ポリシリコン・ウエハ又は単結晶シリコン・ウエハを用いていた場合は、この部分の処理工程を省くことができる。
次に、図3に示すように、図1(a)の白い部分2を第1の導電部材3と第2の導電部材4に変成する。この処理工程では、まず、図1(a)の白い部分2以外の斜線部分1に残っているポジ型レジストを溶剤で取り除き、再度、上述した露光工程、熱処理工程を行ってから、図3(a)に示すAの部分3をp型半導体にするために、マスクパターンの転写と露光と現像を行い、イオン注入法を使って、例えばボロン(B:ホウ素)の高エネルギーイオンビームをウエハのAの部分3のシリコンを露出させた部分へ照射する。これにより、図3(a)のAの部分3全体にボロンが打ち込まれ、この部分3が第1の導電部材A(3)、すなわち、p型半導体に変化する。このイオンを打ち込む際には、イオンがウエハ面に達する直前にエレクトロンシャワーを当ててイオンのプラス電荷を電子電荷で中和するようにする。
そして、打ち込んだイオンによる格子欠陥を、上述のアニーリング処理し、図3(a)のAの部分3を再結晶化させることにより、p型半導体に変化させる。
次に、図3(a)のBの部分4をn型半導体にするために、上記ボロンのイオンビームを注入する工程と同様の工程により、今度は図3(a)のBの部分4のシリコンの部分を露出させ、それ以外の部分をマスクしてポジ型レジストを残すようにする。そして、例えばリン(P)の高エネルギーイオンビームの照射とアニーリング処理により、図3(a)のBの部分4をn型半導体に変化させる。
図3(b)と図3(c)は、図1と同様にそれぞれ図3(a)のY−Y’、X−X’の断面図を示した図である。
続いて、ウエハの下面にある極薄い耐熱プラスチックの基板を研磨機等で磨り除き、ウエハの下面に、図3(a)のA部分3とB部分4が露出するように研磨する。
そして、次に、図4(b)の右側断面図と(c)の上側断面図からわかるように、ウエハ下面のAとBの部分を銅などの接合部材5(第1の導電性接合部財)でオーミックコンタクトにより接続して熱伝導端部を形成する。このため、上述した露光工程と熱処理工程を経て、マスクパターンの転写と露光を行い、光が照射された部分が光化学反応によって、アルカリ溶液に溶けるように化学構造を変化させて、図4(a)の下面(図の裏側)のウエハ上の隣り合うAとBの部分とこの両者の隙間を埋めた部分を露出させ、それ以外の部分をポジ型レジストとして残すように処理する。
そして、スクリーン印刷法を用いて、上記露出させた部分に、金属ペースト(銀や銅などの粉末、カラズフリット、樹脂、有機溶剤よりなる)を塗布(印刷)して熱処理することにより、ウエハの下面の図4のAとBの部分を、例えば始めは銀ペーストを使い銀の接合部材5でオーミックコンタクトにより接続し、その上に銅ペーストの印刷と熱処理を繰り返して、必要に応じた厚さの銅の接合部材5を用いて隣り合うAとBの部分をオーミックコンタクトで接続した熱伝導端部を形成する。
次に、ウエハの上面にある、図4(b)及び(c)のAとBの部分を銅などの接合部材6(第2導電性接合部材:図5を参照。)でオーミックコンタクトにより覆ってこれらの導電部材の端子側部を形成する。このため、上述の露光工程と熱処理工程において、マスクパターンの転写と露光を行い、光が照射された部分が光化学反応によって、アルカリ溶液に溶けるように化学構造を変化させて、図4(a)のAとBの部分を露出させ、それ以外の部分をポジ型レジストとして残すように処理する。
そして、ウエハの下面に行ったのと同様な方法で、露出させた図4(a)のAとBの部分に、スクリーン印刷法を用い、金属ペースト(銀や銅などの粉末、カラズフリット、樹脂、有機溶剤よりなる)を塗布(印刷)して熱処理することにより、例えば始めは銀ペーストを使い銀の導電部材でオーミックコンタクトさせ、その上に銅ペーストの印刷と熱処理を繰り返して、必要に応じた厚さの銅の導電部材6で図4の上面図のAとBの部分を覆って、図5に示すような上面側にAとBの導電部材3,4の端子側部を形成する。
次に、外部回路への接続端子部を接合するために、上記チップの上面に形成した端子側部6をはんだコートで覆い、夫々の端子側部6に銅などの接合部材を電気的に接続して、これらの接合部材を並列で且つ接合部材同士は互いに電気的に絶縁して外部回路に接続できるように接続端子部を形成する。このため、図6に示すように、なるべく断面積が大きくて、導電性と熱伝導性に優れた銅等の金属の導電部材のボンディング・ワイヤー8を上記のように形成したはんだコートの上に圧着・加熱して接続する。なお、図6の接合部材7はボンディング・ワイヤー8を圧着・加熱して接続するボンディングの際にボンディング・ワイヤーの端がつぶれて広がった接合部分を示し、これにより端子側部6とボンディング・ワイヤー8の電気的接合が強固で確実になる。また、全てのボンディング・ワイヤー811〜8mn(m*n本:図8ではm=8、n=10で80本)は、互いに電気的に絶縁された状態で接続端子部811T〜8mnTが生成される。
上述した方法で形成された構造を持つIPPSチップは、各用途で使用中に断線等の破損が生じる場合がある。これを防ぐために、図7に示すように、高熱伝導性で低応力性の絶縁材料9を用いたモールディング処理により、ボンディング・ワイヤー811〜8mnは互いに電気的に絶縁した接続端子部811T〜8mnTを包むように固定される。
さらに、図8に示すように、図7の下面に露出している第1導電部材3(A部分)と第2導電部材4(Bの部分)にオーミックコンタクトで接続した全ての熱伝導端部は、熱伝導性に優れ接合面に電気的絶縁性を持たせた接合部材10、例えば、表面に極薄くアルマイト加工等により電気的絶縁性を持たせたアルミ板等の薄い熱伝導性に優れた熱伝導性を有する接合部材部材10が接合される。この熱伝導性に優れた接合部材10を接合することにより、図8の下面の熱伝導端部が互いに電気的に絶縁されるとともに、全ての第1導電部材A3と第2導電部材B4の熱伝導端部が短時間で同じ温度になるようにすることができる。
以上は、本発明の第1の実施形態の例として、絶縁基板として酸化シリコン(SiO2)を用いて、IPPSチップを製造する方法について説明したが、酸化シリコンの代わりにシリコーンゴム等の必要に応じた硬さの絶縁材料を使った絶縁基板を用いて作成することも可能である。シリコーンゴム等の必要に応じた硬さの絶縁材料を使った絶縁基板を用いる場合は、絶縁基板上に第1の導電部材A(3)と第2の導電部材B(4)を埋め込む穴以外にポジ型レジストによりフォトレジストを残すマスクパターンの利用によって埋め込む穴を作成し、穴の作成に続けてフォトレジストを残した状態で、蒸着法、スパッタ法、プラズマCVD法等を用いて、用途に応じた数ミクロンメートルから5ミリメートル、あるいは十数ミリメートルの一様な厚さのアモルファスシリコン層を作成して、全ての穴がアモルファスシリコンで埋め込まれた基盤(ウエハ)を作成する。更に続けて、CWエキシマレーザー(波長308nm)を埋め込まれたアモルファスシリコン部に照射してアニーリング処理を繰り返し、アモルファスシリコンをポリシリコンに変化させるか、又は、高出力CWエキシマレーザー(波長308nm)の長時間照射によりポリシリコンと単結晶の混成シリコン(単結晶シリコン領域の多い混成シリコン程、電子や正孔などのキャリア移動度の大きい、本発明の機能を高めるシリコンとなる)に変化させる。以下は、図1〜図8の方法と同様な工程を進めることにより、チップ内の絶縁領域が必要に応じた柔らかさを持ち、外部応力に対して柔軟で壊れにくい特徴を持つIPPSチップが作成される。
以上の方法で生成された本発明のIPPSチップは、図1〜図8から明らかなように、絶縁基板上に互いに異なるゼーベック係数を有する第1の導電部材A(3)と第2の導電部材B(4)が、ライン上に交互に配置される。図8(a)の下面において、図8(b)に示されるように、第1導電部材A(3)と第2導電部材B(4)とが銅などの接合部材5(第1の導電性接合部材)で結合されている。図8(a)の上面では、第1導電部材A(3)と第2導電部材B(4)のそれぞれに銅などの接合部材6(第2導電性接合部材)が結合され、この接合部材6の上には銅などの金属導電部材からなるボンディング・ワイヤー8とその圧着端部導電部材7がオーミックコンタクトされて接続されている。
このボンディング・ワイヤーは、第1の導電部材A(3)と第2の導電部材B(4)の数だけ、すなわちボンディング・ワイヤー811〜8mnが並列に取り出されている。そして、これらのボンディング・ワイヤー811〜8mnは、互いに絶縁状態が保持されるようになっており、この接続端子部811T〜8mnTは並列に外部に取り出されている。さらに、図8(b)と(c)に示されるように、チップの下面全域には、熱伝導性に優れ接合面に電気的絶縁性を持たせた接合部材、例えばアルマイト加工等により表面に電気的絶縁性を持たせたアルミ板等の薄い熱伝導性に優れた接合部材10が接合されチップ全体の熱伝導率を良好に保つようにしている。
次に、上記の方法で製造したIPPSチップ複数個を接続する方法について図9と図10を用いて説明する。
図9(a)と(b)はオス型のシリアルケーブルの例であり、図9(a)はIPPSチップとオス型多端子コネクターを接続したときの断面図、図9(b)はオス型端子部の正面図である。同様に、図9(c)と(d)は、メス型のシリアルケーブルの例であり、図9(c)はIPPSチップとメス型シリアルケーブル11の多端子コネクターを接続したときの断面図、図9(d)はメス型端子部の正面図である。
図9(a)に示すように、ボンディング・ワイヤー811〜8mnがオス型シリアルケーブル11の一方の端子面に送入され、ネジ13により固定される。また、オス型コネクターケーブル11の他方の端子面には、互いに絶縁状態を保ってオス型の端子1211〜12mnが突出している。また、図9(c)はメス型のシリアルケーブル14をIPPSチップと接続した場合の図であり、他方の端子面がメス型端子1511〜15mnになっているほかは、図9(a)と同様である。
次に、図10のオス型とメス型のパラレルケーブルについて説明する。図10に示すパラレルケーブル16は、その一方の端子群がオス型端子17であり、他方の端子がメス型端子18からなっている。
図9(a)及び(c)からわかるように、オス型又はメス型のシリアルケーブル11又は14は、IPPSチップ表面の接続端子811T〜8mnTの数、m*n個と同じ数の端子を持っている。そして、延長ケーブルとしての役割をになうパラレルケーブル16は、その両端に図10に示すようにオス型端子17とメス型端子18をもっている。なお、図10に示すようなオス型とメス型の端子を両端に有するパラレルケーブルのほかに、両端の端子ともオス型のケーブルや、両端の端子ともメス型のケーブルを有する多端子コネクターも考えられている。このパラレルケーブル15は、必要に応じて任意の長さのケーブルを用意することができる。
複数のIPPSチップはこれらの図9及び図10に示すような、多端子コネクターを含むシリアル又はパラレルケーブルにより回路系が直列になるように接続される。これにより、熱エネルギーの電気エネルギーへの直接変換用システムに用いられる回路システムを実現することができる。
次に、図11を参照して、上述したオス型又はメス型シリアルケーブルを接続するための一体型コネクタータップ20について説明する。図11(a)〜(g)は、一体型コネクタータップ20と短絡端子21、22の例を示したものである。図11(a)は、外部回路接続用の2端子部分で切断した断面図、図11(b)は図11(a)の左側面図、図11(c)は同じく右側面図である。この一体型コネクタータップは、左側面にオス型の多端子コネクター23を備え、右側面にメス型の多端子コネクター24を備えている。さらに、不図示の2端子の外部回路と接続するために、一体型コネクタータップ20の左側面及び右側面には左右一組のオス型とメス型の2端子コネクター25、26が設けられている。
そして、この一体型コネクタータップ20の左側面には図9(c)に示されるようなメス型のシリアルケーブル又はパラレルケーブルが接続され、右側面には図9(a)に示されるようなオス型のシリアルケーブル又はパラレルケーブルが接続される。一例を挙げると、図11(a)、(b)、(c)の一体型コネクタータップ20上段側半分には左側からメス型多端子コネクター付きのシリアルケーブル(図9(c)を参照)を接続し、右側からオス型多端子コネクター付きのパラレルケーブル(図10参照)を接続する。そして、図11(a)、(b)、(c)に示される一体型コネクタータップ20の下段側半分には左側からメス型多端子コネクター付きのパラレルケーブル(図10参照)を接続し、右側からオス型多端子コネクター付きのシリアルケーブル(図9(a)を参照)を接続する。
このように、一体型コネクタータップ20を用いて、多端子コネクター付きのシリアルケーブル同士又はシリアルケーブルとパラレルケーブルを、用途に応じ、適宜接続することができる。また、例えば、第1のIPPSチップの熱伝導端部側を高温部に設置し、第2のIPPSチップの熱伝導端部側を低温部に設置した熱エネルギーの電気エネルギーへの直接変換用の集積システムを構築することにより生成した電力を、オス型及びメス型の2端子コネクターを介して不図示の外部回路へ供給することもできる。例えば、オス型2端子の外部回路に対してはメス型の2端子コネクターが用いられ、メス型2端子の外部回路に対してはオス型の2端子コネクターを接続して電力を供給することができる。さらに、また、2つ以上のIPPSチップを直列に接合又は接続して作成した回路システムを、熱エネルギー転送用として使用する場合には、このシステムに外部回路から電流を供給するために、オス型2端子の外部回路に対してはメス型の2端子コネクターを用いる。また、メス型2端子の外部回路に対してはオス型の2端子コネクターを接続して外部電流を供給するようにする。
更に、規模の大きな熱エネルギーの電気エネルギーへの直接変換用の集積システム、又は、熱エネルギー転送用の集積システム、又は、この2つのシステムを混合した混合集積システムを構築する場合は、図11(d)、(e)に示すオス型の短絡端子21又は図11(f)、(g)に示すメス型の短絡端子22を用いて一体型コネクタータップ20のオス型2端子25又はメス型2端子26を短絡することにより、これらの集積システム全体を回路的に閉回路になるようにして、容易にかつ結線ミスのないシステムの構築を完結させることが可能となる。
ここで、外部回路からの電流供給源には、次の三つの方式を採用することが可能である。第1の方式は、外部回路の電源を使用する方式である。第2の方式は、構築したシステムにより生成した電力を自分自身の電源として利用するか、又は、このシステムとは独立の一つ以上の別のシステムを構築して、これらのシステムにより生成した電力を電源として使用する方式である。前者の場合は、このシステムの全部の2端子コネクターを短絡用の端子で短絡することと等価になる。この場合は、物理的には温度差利用のゼーベック起電力によって流れる電流が、ペルチェ効果により高温部で吸熱作用をし、かつ低温部で発熱作用するので、導体内自由電子による電子的な熱エネルギーの転送が起こり、回路導体内の熱伝導以外の熱伝達が促進されることになる。また、後者の場合は、全体として実質的な外部電力を使わずに、温度差熱エネルギーのみを利用した自己駆動型熱転送システムを構築したことに相当する。
また、第3の方式は、外部回路の電源として、構築したシステムにより生成した電力か、又は、このシステムとは独立の一つ以上の別のシステムを構築して、これらのシステムにより生成した電力とを併用して使用する方式である。つまり、外部回路の電源として構築したシステムにより生成した電力を用いるということは、温度差利用のゼーベック起電力を外部回路の電源に返すことによって自動的省エネルギー化システムを構築したことに相当する。また、このシステムとは独立の一つ以上の別のシステムを構築して、これらのシステムにより生成した電力とを併用して使用する方式は、温度差熱エネルギー利用の起電力を積極的に用いた外部電力省エネルギー化システムとなり、この側面を最大限に生かした状態として自己駆動型熱転送システムが実現される。
最後に、図12に基づいて、本発明のIPPSチップを複数個直列又は並列に接合又は接続して作成した回路システムを、さらに複数直列に接続してモジュール化し、そのモジュールの複数個を組み合わせて必要に応じて任意の大きさに一体化して作成したパネル状の装置について説明する。
図12は、本発明のIPPSチップ30〜30を縦方向に2個、横方向に4個接続して一体化しパネル状に構成したモジュールの例である。図12に示すように、IPPSチップ30と30、30と30、30と30は、それぞれ第1の接合部位材料31、31、31によって電気的には絶縁状態を保って接続されている。IPPSチップ30と30、30と30、30と30も同様に、第1の接合部位材料31、31、31により同様に接続されている。
また、IPPSチップ30と30、30と30、30と30、30と30は、それぞれが第2の接合部位材料32〜32(32のみが図示されている)によって電気的には絶縁状態を保って接続されている。これらのIPPSチップ30〜30を複数個直列に接合又は接続して一体化し、モジュール化する。そして、更にそのモジュールの複数個を組み合わせて必要に応じた任意の大きさのパネル又はシートを作成する。これら第1及び第2の接合部位材料として、金属やプラスチック等の硬質の接合部位材料を用いれば、IPPSチップが平面状に展開し一体化された集積ペルチェ・ゼーベックパネル(Integrated Peltier Seebeck(IPS) Panel:以下、「IPSパネル」と略記する)を作成することができる。
また、これら2つの接合部位材料として耐久性のあるゴム状又はビニール状の軟質の接合部位材料を用いることにより、あるいは硬質の接合部位材料の間を蝶番え状の可動部位33〜33を用いて曲げることにより、略円筒形に近い柔軟性のあるシート状に組み立てることができる。このように組み立てて、一体化したIPPSチップの集合体を集積ペルチエ・ゼーベックシート(Integrated Peltier Seebeck(IPS) Sheet:以下「IPSシート」と略記する)と呼ぶことにする。IPSシートを円筒状に形成し、温泉等の御湯につけることにより、温泉の御湯を熱源として利用することができるなど、用途場所や用途形態別に応じてさまざまな利用が可能となる。
以上説明したように、本発明のIPSパネル又はシート複数個を、直列、又は、並列に接続して、小、中、大の集積IPSパネル又はシートを作成することができる。
この集積IPSパネル又はシートは、既に説明した要素としてのIPPSチップの代わりに使用して集積システムを構築することにより、熱エネルギーの電気エネルギーへの直接変換用の集積システム、及び、熱エネルギー転送用の集積システムとして使用することができる。
なお、従来使われている太陽光パネルの表面を黒色にするか無反射状態にして、黒体吸収により太陽光エネルギーのほぼ100%を集めて、光エネルギー部分は光発電を利用して電力に変換し熱化したエネルギーを、本発明の集積システムを使って電力に変換し、太陽光エネルギーの利用効率を格段に上昇させることも可能である。
以上、本発明のIPPSチップの製造方法とIPPSチップの構造及びIPSパネル又はシートの構造と製法について説明したが、本発明は上記実施の形態にとらわれることなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、なお考えられる種々の形態を含むものであることは言うまでもない。
本発明のIPPSチップ作成に用いられる酸化シリコン又はゴム等の絶縁材料基板であり、(a)は上面図、(b)はY−Y’で切断したときの左側断面図、(c)はX−X’で切断した時の上側断面図である。 本発明の図1に示す絶縁材料基板をウエハ上に多数(6個分)形成した図である。 本発明のIPPSチップの作成に際し、第1の導電部材Aと第2の導電部材Bを形成した図である。(a)は上面図、(b)は左側断面図、(c)は上側断面図である。 本発明のIPPSチップの作成に際し、IPPSチップの下面の第1の導電部材Aと第2の導電部材Bをオーミックコンタクトで接続した図である。(a)は上面図、(b)は左側断面図、(c)は上側断面図である。 本発明のIPPSチップの作成に際し、IPPSチップの上面の第1、第2の導電部材にオーミックコンタクトで導電性接合部材を接合したときの図である。(a)は上面図、(b)は左側断面図、(c)は上側断面図である。 本発明のIPPSチップの作成に際し、IPPSチップ上面の第1及び第2の導電部材にボンディング・ワイヤーを接続した図である。(a)は上面図、(b)は左側断面図、(c)は上側断面図である。 本発明のIPPSチップの作成に際し、IPPSチップ上面の第1及び第2の導電部材にボンディング・ワイヤーを絶縁材料でモールドしたときの図である。(a)は上面図、(b)は左側断面図、(c)は上側断面図である。 本発明のIPPSチップの作成に際し、IPPSチップの下面を熱伝導性に優れ接合面に電気的絶縁性を持たせた材料で覆ったときの図である。(a)は上面図、(b)は左側断面図、(c)は上側断面図である。 (a)(b)は、本発明に用いられるオス型のシリアルケーブル、(c)(d)メス型のシリアルケーブルの例である。 本発明に用いられるオス型とメス型のパラレルケーブルの例である。(a)は断面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。 (a)、(b)、(c)の一体型コネクタータップ断面図、左側面図、右側面図、(d)と(e)2端子用のオス型短絡端子の断面図と左側面図、図(f)と図(g)は夫々、2端子用のメス型短絡端子の断面図と左側面図の例である。 IPPSチップを接合部位材料で複数個接続したモジュールを示す図の例である。 従来の熱電効果装置を用いたエネルギー直接変換システムを説明する自己駆動熱転送システムの模式図である。
符号の説明
1・・・絶縁基板、2・・・絶縁基板に設けた酸化しない部分又は開口、3・・・第1の導電部材、4・・・第2の導電部材、5・・・第1の導電性接合部材、6・・・第2の導電性接合部材、7・・・第3の導電性接合部材(ボンディング・ワイヤー)を圧着・加熱して接続するボンディングの際にボンディング・ワイヤーの端がつぶれて広がった接合部分、811〜8mn・・・第3の導電性接合部材(ボンディング・ワイヤー)、9・・・絶縁用モールド、10・・・熱伝導性に優れ接合面に電気的絶縁性を持たせた材料の板、11・・・オス型シリアルケーブル、13・・・メス型シリアルケーブル、15・・・パラレルケーブル、30〜30・・・IPPSチップ、31〜31・・・第1の接合部位材料、32〜32・・・第2の接合部位材料、33〜33・・・蝶番

Claims (8)

  1. 一様な厚さの非晶質シリコン基板又は多結晶シリコン基板又は単結晶シリコン基板の1つを作成するステップと、
    前記シリコン基板上に、1チップごとに偶数個の酸化させない部分を残すマスクパターンを転写し、複数のチップを形成するステップと、
    前記マスクパターンに対応した酸化させない部分のネガレジストを形成したシリコン基板を酸化炉にいれて酸素と化学反応をさせ、シリコン基板のマスクパターンに対応した部分以外を二酸化シリコンへ変成させ、酸化させない部分以外の基板全体を電気的な絶縁材料に変化させた基板を形成するステップと、
    前記基板内に形成された1チップごとの隣り合う二つ酸化させない部分を異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材に変成させるステップと、
    前記隣り合う第1導電部材と第2導電部材の片方の面を第1の導電性接合部材でオーミックコンタクトにより接続して熱伝導端部を形成するステップと、
    前記第1の導電性接合部材とは反対側の第1導電部材と第2導電部材の面を第2の導電性接合部材でオーミックコンタクトにより覆って第1及び第2導電部材の端子側部を形成するステップと、
    前記第1及び第2導電部材の各端子側部に複数の第3導電性接合部材を電気的に接続し、前記複数の第3導電性接合部材のそれぞれが並列に配列され、かつ前記第3の導電性接合部材のそれぞれは互いに電気的に絶縁された状態で外部回路に接続される接続端子部を形成するステップと、
    前記絶縁材料基板全面に前記1チップに対して行われる各工程を複数回繰り返して順次実施するステップを、含み、
    多数個のチップを同時に作成することを特徴とする集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの製造方法。
  2. シリコーンゴム等の絶縁基板上に、1チップごとにマスクパターンにより偶数個の穴を開けるステップと、
    前記マスクパターンを移動させて絶縁基板全体にわたって、前記偶数個の穴を開けた多数個のチップを形成するステップと、
    前記1チップごとに前記偶数個の穴を1つのグループとする複数のグループの同じ穴に導電部材を埋め込むとともに、各グループ内の隣り合う二つの穴の前記導電部材を異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材に変成させるステップと、
    前記隣り合う第1導電部材と第2導電部材の片方の面を熱伝導率と電気伝導率の良い第1導電性接合部材でオーミックコンタクトにより接続して熱伝導端部を形成するステップと、
    前記第1接合部材とは反対側の第1導電部材と第2導電部材の面を第2導電性接合部材でオーミックコンタクトにより覆って第1及び第2の導電部材の端子側部を形成するステップと、
    前記第1及び第2導電部材の各端子側部に複数の第3導電性接合部材が電気的に接続され、前記複数の第3導電性接合部材のそれぞれは並列に配列され、かつ第3導電性接合部材のそれぞれは、互いに電気的に絶縁して外部回路に接続されるように接続端子部を形成するステップと、
    前記絶縁材料基板全面に前記1チップに対して行われる各工程を複数回繰り返して順次実施するステップを、含み、
    多数個のチップを同時に作成することを特徴とする集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップ製造方法において、
    該集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの下面に露出している第1導電部材と第2導電部材にオーミックコンタクトで接続した全ての熱伝導端部は、熱伝導性に優れ接合面に電気的絶縁性を持たせた材料を接合して形成され、該熱伝導端部は互いに電気的に絶縁され、かつ、短時間で全ての第1導電部材と第2導電部材の熱伝導端部が同じ温度になるようにされるものであることを特徴とする集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載した方法で多数個作成した集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップをカッターで個別に切り出すステップと、
    前記個別に切り出した集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの表面にある夫々の接続端子に導電性と熱伝導性に優れた金属リード線を電気的に接続して接続端子を取り付けるステップと、
    前記金属リード線を並列に取り出すとともに、前記金属リード線同士は互いに絶縁材料で絶縁され、前記集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの外部に設けられた外部回路に接続する接続端子部分だけを前記絶縁材料外に出した状態で前記絶縁材料によりモールドするステップと、
    前記複数の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの異なる二つを接続したペルチェ・ゼーベック回路系が直列又は並列になるように接続するステップを有することを特徴とする集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップの製造方法。
  5. マスクパターンに対応して酸化されない複数の矩形部分が格子状に配列されてなる絶縁性基板内の隣り合う二つの酸化させない部分が互いに異なるゼーベック係数を有する第1導電部材と第2導電部材で形成され、
    前記隣り合う第1導電部材と第2導電部材の片方の面が第1の導電性接合部材でオーミックコンタクトにより接続されて熱伝導端部が形成され、
    前記第1の導電性接合部材とは反対側の第1導電部材と第2導電部材の面が第2の導電性接合部材でオーミックコンタクトにより覆って第1及び第2導電部材の端子側部が形成されており、
    前記第1及び第2導電部材の各端子側部に複数の第3導電性接合部材が電気的に接続され、前記複数の第3導電性接合部材のそれぞれが並列に配列され、かつ前記第3の導電性接合部材のそれぞれは互いに電気的に絶縁された状態で外部回路に接続されたことを特徴とする集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップ。
  6. 請求項5に記載の集積並列ペルチェ・ゼーベック素子チップを複数接続した回路システムを、更に直列又は並列に接続してモジュール化し、該モジュールの複数個を組み合わせて作成した集積ペルチェ・ゼーベックパネル又はシート。
  7. 請求項6に記載の集積ペルチェ・ゼーベックパネル又はシートの複数個を、直列、又は、並列に接続してなる熱エネルギーの電気エネルギーへの直接変換用の集積システム。
  8. 請求項6に記載の集積ペルチェ・ゼーベックパネル又はシート複数個を、直列、又は、並列に接続してなる熱エネルギー転送用の集積システム。
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