JP4140098B2 - アンテナ装置および無線通信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンテナ装置と無線通信機に関するものであり、特定的には、移動体通信機本体から挿脱自在のアンテナエレメントを有する移動体通信機に関するものであり、さらに特定的には、アンテナエレメントの挿脱状態を信頼性が高く耐久性のある簡単な構成で検出するアンテナ位置検出装置と、それを用いてアンテナの挿脱状態に応じてアンテナの整合条件を調整可能にする移動体通信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話機などの移動体通信機などにおいては、送信時はアンテナエレメントを通信機本体から引き出し、待受け状態の時はアンテナエレメントを移動体通信機本体の内部に収容しておくことが多い。そのような挿脱自在(伸縮自在)のアンテナエレメントを有する移動体通信機において、上述した挿脱自在なアンテナエレメントの他に、通信機本体内部にも固定して収容されているアンテナ導体(またはヘリカルアンテナ)とが設けられており、そのアンテナ導体だけで受信可能に構成されている場合が多い。
しかしながら、挿脱自在のアンテナエレメントが通信機本体に収容されている時と挿脱自在のアンテナエレメントが通信機本体から引き出されている時とでは、アンテナの実効長が異なりアンテナ特性が異なるから、整合特性をアンテナ特性に合致させることが望ましい。
【0003】
特開平6−216630号公報は、移動体通信用無線機において伸縮自在なホイップアンテナの動きに応じてホイップアンテナかヘリカルアンテナエレメントかを整合回路に機構的に切り換えて接続する技術を開示している。特開平6−216630号公報の移動体通信機において、送信時には、伸縮自在なホイップアンテナが筐体の外部に伸長されたときはストッパ導体がホルダー導体に係合してホイップアンテナが筐体の内部に固定されているヘリカルアンテナエレメントとともに整合回路を介して無線機に接続され、待受け時には、ホイップアンテナが筐体の内部に収容されてヘリカルアンテナのみが整合回路に接続される。
【0004】
特開平8−222926号公報は、特開平6−216630号公報に開示された技術を進展させてアンテナエレメントと協動するスイッチによって整合回路を切り換える方法を開示している。特開平8−222926号公報のアンテナエレメントを収納自在な携帯電話機は、携帯電話機の本体に収容または引き出される伸長可能なアンテナエレメントと、広帯域に整合がとられた第1の整合回路と、受信帯域に整合がとられた第2の整合回路と、携帯電話機の本体に固定的に収容されたアンテナ導体と、アンテナエレメントの伸長に応じて動作してアンテナ導体と第2の整合回路とを断続するスイッチを準備しておき、アンテナエレメントが本体に収容されている時はそのアンテナエレメントの押圧によりスイッチを動作させてアンテナ導体と第2の整合回路を接続し、アンテナエレメントが携帯電話機の本体から引き出された時はアンテナエレメントの押圧が解除されてアンテナエレメントと第1の整合回路とが接続されるように構成したアンテナ装置を開示している。
【0005】
特開平9−270839号公報は、特開平6−216630号公報および特開平8−222926号公報に開示している携帯電話機と同様のアンテナエレメントを収納自在な携帯電話機において、特開平8−222926号公報とは異なる方法で整合回路を選択する技術を開示している。すなわち、特開平9−270839号公報は、アンテナが携帯電話機の本体に収容されている時は給電端子と接地端子とに接続されて電気回路を形成させてコイルを付勢してリレースイッチを動作させて第1の整合回路を形成し、アンテナが携帯電話機の本体から引き出された時は電気回路は形成されずコイルは消勢してリレースイッチは開となり第2の整合回路を形成した、アンテナの位置に応じた整合回路の切り替え方法を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特開平6−216630号公報に開示された方法は、有効なアンテナと整合回路との接続を機構的に行うので、接続機構の耐久性に問題があるほか、接触不良などが発生しやすく、信頼性に欠けるという問題が予想される。特に、携帯電話機などにおいては、アンテナエレメントの挿脱は頻繁に行われるから耐久性および信頼性に関係する問題の克服は重要である。
【0007】
特開平8−222926号公報に開示された方法は、特開平6−216630号公報に開示された技術に欠けているアンテナ特性に応じた整合回路の選択という改善はあるものの、伸縮自在なアンテナエレメントの押圧によって機械的にスイッチを駆動するので、特開平6−216630号公報に開示された方法と同様、スイッチの反復動作に対する耐久性の問題および接触不良など起因する信頼性の問題が予想される。
【0008】
特開平9−270839号公報に開示された方法も、特開平6−216630号公報に開示された技術に欠けているアンテナ特性に応じた整合回路の選択という改善はあるものの、機械的なに接触させる給電端子と接地端子を用いる点において、特開平6−216630号公報および特開平8−222926号公報と同様、耐久性および信頼性の問題が予想される。
【0009】
特開平6−216630号公報、特開平8−222926号公報および特開平9−270839号公報に開示されている方法は全て、アンテナエレメントが移動体通信機の本体から完全に引き出された時のアンテナ長と、アンテナエレメントが移動体通信機の本体に完全に収容された時の収容アンテナ(たとえば、ヘリカルアンテナ)のアンテナ長を考慮しており、これらの中間の位置に伸縮自在のアンテナエレメントが引き出された状態の整合を考慮していない。しかしながら、いつも携帯電話機本体からアンテナエレメントを完全に引き出した状態または携帯電話機本体にアンテナエレメントを完全に収容した状態で通話しているとは限らない。より正確な整合をとるためには、たとえば、アンテナエレメントが携帯電話機本体から半ば程度引き出されているときにもその位置で最適な整合をとることが望ましい。
【0010】
本発明は上述した問題を克服するため、簡単かつ小型の手段で、反復継続性および耐久性に富み、信頼性高く、アンテナ挿脱状態を検出可能なアンテナ装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、アンテナエレメントの中間位置などの挿脱位置も検出可能としたアンテナ装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、上述したアンテナ装置を用いて適切な整合をとることが可能な移動体通信機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点の第1の形態によれば、移動可能なアンテナエレメントの底部に設けられた磁気発生手段と、前記アンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、前記磁気発生手段からの磁気を検出して前記磁気発生手段との距離に応じた距離信号を発生する磁気感応手段と、可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記アンテナエレメントに接続されて前記アンテナエレメントのインピーダンスとの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合回路と、前記磁気感応手段で発生された距離信号を入力し、前記アンテナエレメントの移動位置に応じて規定される前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードおよび/または前記インダクタンスの値を、前記入力した距離信号に応じて事前に記憶させているメモリから読みだし、当該読みだした値を用いて前記アンテナ整合回路内の前記可変容量ダイオードおよび/または前記可変インダクタンスの値を制御して前記アンテナ整合回路のインピーダンスを変化させる、制御回路とを有する、アンテナ装置が提供される。
また本発明の第1の観点の第2の形態によれば、移動可能なアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられた磁気発生手段と、前記アンテナエレメントの底部に設けられ、前記磁気発生手段からの磁気を検出して前記磁気発生手段との距離に応じた距離信号を発生する磁気感応手段と、可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記アンテナエレメントに接続されて前記アンテナエレメントのインピーダンスとの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合回路と、前記磁気感応手段で発生された前記距離信号を入力し、前記アンテナエレメントの移動位置に応じて規定される前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードおよび/または前記インダクタンスの値を、前記入力した距離信号に応じて事前に記憶させあるメモリから読みだし、当該読みだした値を用いて前記アンテナ整合回路内の前記可変容量ダイオードおよび/または前記可変インダクタンスの値を制御して前記アンテナ整合回路のインピーダンスを変化させる、制御回路とを有する、アンテナ装置が提供される。
【0012】
本発明の第2の観点の第1の形態によれば、移動可能なアンテナエレメントの底部に設けられた光反射手段と、前記アンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、前記光反射手段に光を照射する光照射手段と、前記アンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、前記光反射手段から前記光反射手段に照射された光が前記光反射手段で反射された光を受光する受光手段と、可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記アンテナエレメントに接続されて前記アンテナエレメントのインピーダンスとの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合回路と、制御回路とを有し、
前記受光手段は、前記光照射手段からの光が前記光反射手段で反射した光を受光し、前記アンテナエレメントの底部と前記穴の底部との距離に応じた受光強度を示す電気的な距離信号を発生し、前記制御回路は、前記受光手段で発生された前記距離信号を入力し、前記アンテナエレメントの移動位置に応じて規定される前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードおよび/または前記インダクタンスの値を、前記距離信号に応じて事前に記憶させていてメモリから読みだし、当該読みだした値を用いて前記アンテナ整合回路内の前記可変容量ダイオードおよび/または前記可変インダクタンスの値を制御して前記アンテナ整合回路のインピーダンスを変化させる、アンテナ装置が提供される。
また本発明の第2の観点の第2の形態によれば、移動可能なアンテナエレメントの底部に設けられた光照射手段および受光手段と、前記アンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に、前記光照射手段から照射された光を前記受光手段に向けて反射するように、設けられた光反射手段と、可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記アンテナエレメントに接続されて前記アンテナエレメントのインピーダンスとの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合回路と、制御回路とを有し、
前記受光手段は、前記光照射手段からの光が前記光反射手段で反射した光を受光し、前記アンテナエレメントの底部と前記穴の底部との距離に応じた受光強度を示す電気的な距離信号を発生し、前記制御回路は、前記受光手段で発生された前記距離信号を入力し、前記アンテナエレメントの移動位置に応じて規定される前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードおよび/または前記インダクタンスの値を、前記距離信号に応じて事前に記憶させていてメモリから読みだし、当該読みだした値を用いて前記アンテナ整合回路内の前記可変容量ダイオードおよび/または前記可変インダクタンスの値を制御して前記アンテナ整合回路のインピーダンスを変化させる、アンテナ装置が提供される。
【0013】
本発明の第3の観点の第1の形態によれば、移動可能なアンテナエレメントの底部に設けられた超音波反射手段と、前記アンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、超音波を発射し、超音波を受信するた超音波発射・受信手段と、可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記アンテナエレメントに接続されて前記アンテナエレメントのインピーダンスとの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合回路と、制御回路とを有し、
前記超音波発射・受信手段は、前記超音波反射手段に向けて超音波を発射し、前記超音波反射手段で反射された超音波を受信し、前記アンテナエレメントの底部と前記穴の底部との距離に応じた距離信号を出力し、前記制御回路は、前記前記超音波発射・受信手段から出力された前記距離信号を入力し、前記アンテナエレメントの移動位置に応じて規定される前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードおよび/または前記インダクタンスの値を、前記入力した距離信号に応じて事前に記憶させてあるメモリから読みだし、当該読みだした値を用いて前記アンテナ整合回路内の前記可変容量ダイオードおよび/または前記可変インダクタンスの値を制御して前記アンテナ整合回路のインピーダンスを変化させる、アンテナ装置が提供される。
また本発明の第3の観点の第1の形態によれば、移動可能なアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられた超音波反射手段と、前記アンテナエレメントの底部に設けられ、超音波を発射し、超音波を受信する超音波発射・受信手段と、可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記アンテナエレメントに接続されて前記アンテナエレメントのインピーダンスとの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合回路と、制御回路とを有し、
前記超音波発射・受信手段は、前記超音波反射手段に向けて超音波を発射し、前記超音波反射手段で反射して超音波を受信して前記超音波反射手段との距離に応じた距離信号を出力し、前記制御回路は、前記超音波発射・受信手段から出力された前記距離信号を入力し、前記アンテナエレメントの移動位置に応じて規定される前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードおよび/または前記インダクタンスの値を、前記入力した距離信号に応じて事前に記憶させていてメモリから読みだし、当該読みだした値を用いて前記アンテナ整合回路内の前記可変容量ダイオードおよび/または前記可変インダクタンスの値を制御して前記アンテナ整合回路のインピーダンスを変化させる、アンテナ装置が提供される。
【0014】
本発明の第4の観点によれば、無線通信機に対して挿脱可能な第1のアンテナエレメントと、当該無線通信機に固定されている第2のアンテナエレメントと、前記第1のアンテナエレメントの当該無線通信機に対する連続的な挿脱位置を距離信号として検出する非接触式位置検出手段と、可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記第1のアンテナエレメントおよび前記第2のアンテナエレメントに接続されて、前記第1のアンテナエレメントが当該無線通信機に十分収容されたとき、および、前記第1のアンテナエレメントが当該無線通信機から最大限引き出されたとき、および、前記第1のアンテナエレメントがこれらの間の位置にあるとき、前記第1のアンテナエレメントおよび/または前記第2のアンテナエレメントとのインピーダンスの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合手段と、前記第1のアンテナエレメントが当該無線通信機に十分収容されたとき、前記第1のアンテナエレメントが前記無線通信機から最大限引き出されたとき、および、前記第1のアンテナエレメントがこれらの間の位置にあるときの前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードの値および/または前記可変インダクタンスの値を記憶しているメモリ手段と、前記非接触式位置検出手段で検出した距離信号に応じた、前記メモリ手段から前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードの値および/または前記可変インダクタンスの値を読みだして、前記可変容量ダイオードの値および/または前記可変インダクタンスの値を前記アンテナ整合回路に設定する、整合条件設定手段とを有する無線通信機が提供される。
【0015】
好ましくは、前記非接触式位置検出手段は、前記第1のアンテナエレメントの底部に設けられた磁気発生手段と、前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、前記磁気発生手段からの磁気を検出して前記磁気発生手段との距離に応じた距離信号を発生する磁気感応手段とを有する。
また好ましくは、前記非接触式位置検出手段は、前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられた磁気発生手段と、前記第1のアンテナエレメントの底部に設けられ、前記磁気発生手段からの磁気を検出して前記磁気発生手段との距離に応じた距離信号を発生する磁気感応手段とを有する。
【0016】
好ましくは、前記非接触式位置検出手段は、前記第1のアンテナエレメントの底部に設けられた光照射手段および受光手段と、前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に、前記光照射手段から照射された光を前記受光手段に向けて反射するように、設けられた光反射手段とを有し、前記受光手段は、前記光照射手段からの光が前記光反射手段で反射した光を受光し、前記アンテナエレメントの底部と前記穴の底部との距離に応じた受光強度を示す電気的な距離信号を発生する。
また好ましくは、前記非接触式位置検出手段は、前記第1のアンテナエレメントの底部に設けられた光反射手段と、前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、前記光反射手段に光を照射する光照射手段と、前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、前記光反射手段から前記光反射手段に照射された光が前記光反射手段で反射された光を受光する受光手段とを有し、前記受光手段は、前記光照射手段からの光が前記光反射手段で反射した光を受光し、前記アンテナエレメントの底部と前記穴の底部との距離に応じた受光強度を示す電気的な距離信号を発生する。
【0017】
好ましくは、前記非接触式位置検出手段は、前記第1のアンテナエレメントの底部に設けられた超音波反射手段と、前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、超音波を発射し、超音波を受信する超音波発射・受信手段とを有し、前記超音波発射・受信手段は、前記超音波反射手段に向けて超音波を発射し、前記超音波反射手段で反射された超音波を受信し、前記第1のアンテナエレメントの底部と前記穴の底部との距離に応じた距離信号を出力する。
また好ましくは、前記非接触式位置検出手段は、前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられた超音波反射手段と、前記第1のアンテナエレメントの底部に設けられ、超音波を発射し、超音波を受信する超音波発射・受信手段とを有し、前記超音波発射・受信手段は、前記超音波反射手段に向けて超音波を発射し、前記超音波反射手段で反射して超音波を受信して前記超音波反射手段との距離に応じた距離信号を出力する。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明のアンテナ位置検出装置およびそのアンテナ位置検出装置を用いた無線通信機の実施の形態として、アンテナを挿脱可能な移動体通信装置、たとえば、携帯電話機を例示して述べる。
【0019】
図1は携帯電話機の送信系(送信機部)の一部を図解した構成図である。
図1に図解した送信機部10の構成と動作を述べる。
送信機部10は、送信用アンテナ11と、アンテナ整合回路12と、マイクロコンピュータを内蔵した制御回路13と、送信用アンテナ11の位置を検出する位置検出センサ14と、フィルタ回路15と、高周波増幅回路16と、図示しない周波数変換回路と、図示しない変調回路と、図示しない送信データ発生回路とを有する。
【0020】
図示しない送信データ発生回路で生成した送信用データが図示しない変調回路で変調され、変調された送信データが図示しない周波数変換回路で高周波信号に変換されて、高周波増幅回路16で所定の電力レベルまで増幅され、フィルタ回路15でフィルタされてアンテナ整合回路12を経由して送信用アンテナ11に印加され無線信号として空中に送出される。
位置検出センサ14は送信用アンテナ11の位置を検出し、制御回路13は位置検出センサ14で検出した位置に応じてアンテナ整合回路12の特性を調整する。なお制御回路13はアンテナ整合回路12の調整だけでなく、図示しない送信データ発生回路における送信データ発生処理も行う。
【0021】
図2は携帯電話機の受信系(受信機部)の一部を図解した構成図である。
図2に図解した受信機部20の構成と動作を述べる。
受信機部20は、受信用アンテナ21と、アンテナ整合回路22と、マイクロコンピュータを内蔵した制御回路23と、受信用アンテナ21の位置を検出する位置検出センサ24と、フィルタ回路25と、高周波増幅回路26と、図示しない周波数変換回路と、図示しない復調回路と、図示しない受信データ再生回路とを有する。
【0022】
受信用アンテナ21で受信した高周波信号がアンテナ整合回路22において整合され、フィルタ回路25でフィルタリングされ、高周波増幅回路26において増幅される。高周波増幅回路26で増幅された信号は図示しない周波数変換回路においてベースバンド周波数信号に変換され、図示しない復調回路で復調されて、図示しない受信データ再生回路において再生される。
位置検出センサ24は受信用アンテナ21の位置を検出し、制御回路23は位置検出センサ24で検出した位置に応じてアンテナ整合回路22の特性を調整する。なお制御回路23はアンテナ整合回路22の調整だけでなく、図示しない受信データ再生回路における受信データ再生処理も行う。
【0023】
図1に図解した送信機部10と図2に図解した受信機部20とは構成要素を独立に設けた場合について例示したが、通常、携帯電話機は、送信用アンテナ11と受信用アンテナ21とは共用しており、その結果、位置検出センサ14と位置検出センサ24とは共用されている。下記に述べる本発明の実施の形態においては送信用アンテナ11と受信用アンテナ21とが共用された場合について述べる。
共用したアンテナとして、本実施の形態においては、図3(A)、(B)を参照して述べるように、携帯電話機の本体60に固定された本発明の第2のアンテナエレメントとしてのヘリカルアンテナ40と、携帯電話機の本体60に挿脱される本発明の第1のアンテナエレメントとしてのホイップアンテナ30とを有する。
【0024】
本発明の非接触的位置検出手段としての、送信機部10における位置検出センサ14と受信機部20における位置検出センサ24とを共用した位置検出センサは、第1のアンテナエレメントとしてのホイップアンテナ30の挿脱位置を検出する。
【0025】
本発明の整合条件設定手段としての、送信機部10における制御回路13と受信機部20における制御回路23も共用することができる。共用した制御回路を、以下、制御回路13として代表する。
本発明の整合手段としての、送信機部10におけるアンテナ整合回路12と受信機部20におけるアンテナ整合回路22も共用することができ、本実施の形態においては共用した場合について述べる。以下、共用したアンテナ整合回路を、アンテナ整合回路12として代表する。
【0026】
図3(A)、(B)は、送信用アンテナ11と受信用アンテナ21とを共用したアンテナ部の詳細を図解する図であり、図3(A)は本発明の第1のアンテナエレメントとしてのホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60の内部の穴(図示せず)に収容されている状態を示し、図3(B)はホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60から引き出されている状態を示す。
ホイップアンテナ30の内部の穴には底部34を有するモノポールアンテナ32が収容されている。
ホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60に対して挿脱される経路に沿ってヘリカルアンテナ40が携帯電話機の本体60の内部に固定(装着)されている。ヘリカルアンテナ40はホイップアンテナ30の周囲に巻回されている。
【0027】
図3(A)に図解したように、ホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60の内部に十分収容されているときはホイップアンテナ30の導電性外筒、たとえば、ステンレス製外筒を介してアンテナ整合回路12(22)にヘリカルアンテナ40が接続される。
図3(B)に図解したように、ホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60から十分引き出されているときはヘリカルアンテナ40とホイップアンテナ30内のモノポールアンテナ32がその底部34において、アンテナ整合回路(送信時はアンテナ整合回路12、受信時はアンテナ整合回路22)に接続されている。そのためホイップアンテナ30の底部34も導電性部材で形成されている。
【0028】
第1の実施の形態
図4(A)、(B)は、ホイップアンテナ30および位置検出センサ14(24)の第1の実施の形態を図解する図である。
図4(A)はホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60のアンテナ挿脱穴62から十分引き出されている状態を示し、図4(B)はホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62の内部に十分挿入されている状態を示す。
第1の実施の形態においては、マグネット71と磁気感応センサ72とが図1および図2に図解した位置検出センサ14(24)を構成しており、本発明の非接触的位置検出手段の1例を示す。
【0029】
ホイップアンテナ30内に収容されているモノポールアンテナ32の底部34には、図示右向きにマグネット71が固定されており、アンテナ挿脱穴62の底部でホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62に完全に収容されたとき、底部34の右向きのマグネット71と対向する位置に磁気感応センサ72が固定されている。
【0030】
図4(A)に図示の状態では、マグネット71と磁気感応センサ72とが離れていてマグネット71の向きに基づく磁界の向きが磁気感応センサ72の磁気感応向きと異なっているから、磁気感応センサ72はマグネット71の磁界に殆ど感応しない。このとき磁気感応センサ72の検出結果はローレベル“L“であり、その検出結果が制御回路13(受信時は制御回路13、送信時は制御回路23、以下同様。ただし、後述するように、制御回路13と制御回路23とは一体化可能)に伝送され、制御回路13(23)はホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62から引き出されていることを検出する。
【0031】
図4(B)に図解の状態では、マグネット71と磁気感応センサ72と対向して接近した状態にあり、磁気感応センサ72はマグネット71の磁界に強く感応してハイレベル“H“の感応信号を制御回路13(23)に送出する。その結果、制御回路13(23)は、ホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62に十分収容されたことを検出する。
【0032】
整合条件設定手段としての制御回路13(23)は、磁気感応センサ72の感応信号に基づいてホイップアンテナ30か携帯電話機の本体60のアンテナ挿脱穴62内に収容されているか、アンテナ挿脱穴62から引き出されたかを判断して、その結果に基づいてアンテナ整合回路12(22)の回路条件を変更する。ホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62から引き出されているときは、制御回路13(23)は、ホイップアンテナ30を用いた場合のアンテナ特性に応じてアンテナ整合回路12(22)の回路条件に設定する。ホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62に収容されているときは、制御回路13(23)は、ヘリカルアンテナ40を用いた場合のアンテナ特性に応じてアンテナ整合回路12(22)に整合条件を設定する。
【0033】
本実施の形態において、アンテナ整合回路12(22)は、ヘリカルアンテナ40を用いた場合の整合条件の第1の整合回路と、ホイップアンテナ30(モノポールアンテナ32)を用いた場合の整合条件の第2の整合回路と、これらを選択的に切り替え可能なスイッチとを有しており、制御回路13(23)は、上記整合条件に応じてスイッチを選択駆動して、ヘリカルアンテナ40と第1の整合回路とを接続するか、ホイップアンテナ30のモノポールアンテナ32と第2の整合回路とを接続する。
【0034】
マグネット71と磁気感応センサ72とは接近させて使用するから、マグネット71からの磁気は非常に微弱でよい。携帯電話機の本体60には電子回路などが搭載されているから、電子回路の動作に影響を及ぼさない程度の微弱な磁気が好ましい。
マグネット71と磁気感応センサ72とは接近させて使用し、かつ、ハイレベル“H“かローレベル“L“かを検出するだけであるから、磁気感応センサ72の感応精度(感度)も特別な高さは要求されない。
【0035】
マグネット71および磁気感応センサ72は小型があることが望ましく、小型のマグネット71としては永久磁石が好適であり、小型の磁気感応センサ72としてはたとえば、ホール素子などを用いることができる。
【0036】
第1の実施の形態によれば、本発明のアンテナ位置検出装置として、磁気的な非接触式かつ機構部のない方式で、ホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60に収容されているか否かを検出できるので、耐久性に富み、信頼性も高い。
また第1の実施の形態によれば、ホイップアンテナ30を使用するかヘリカルアンテナ40を使用するかに応じて適切な整合回路を選択使用することができる。
【0037】
第2の実施の形態
図4(A)、(B)を参照して述べた第1の実施の形態は、モノポールアンテナ32の底部34にマグネット71を設け、アンテナ挿脱穴62の側壁に磁気感応センサ72を設けた例を述べたが、第2の実施の形態として、この構成とは逆に、モノポールアンテナ32の底部34に磁気感応センサ72を設け、アンテナ挿脱穴62の側壁にマグネット71を設けても、第1の実施の形態と同様の作用と効果を奏することができる。
ただし、第2実施の形態として、移動可能なモノポールアンテナ32の底部34に磁気感応センサ72を設けた場合、磁気感応センサ72からの検出信号の取り出しは幾分、複雑になる。
【0038】
第3の実施の形態
図5(A)、(B)は、ホイップアンテナ30および位置検出センサ14(24)の第3の実施の形態を図解する図である。
図5(A)はホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60のアンテナ挿脱穴62から引き出されている状態を示し、図5(B)はホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62の内部に挿入されている状態を示す。
第3の実施の形態においては、マグネット74と磁気感応センサ75とが、図1および図2に図解した位置検出センサ14(24)を構成しており、本発明の非接触的位置検出手段の1例を示す。
【0039】
ホイップアンテナ30内に収容されているモノポールアンテナ32の底部34にはマグネット74が下向きに固定されており、アンテナ挿脱穴62の底部でホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62に完全に収容されたとき底部34と対向する位置に磁気感応センサ75が固定されている。
第3実施の形態において、マグネット74の磁界の向きと磁気感応センサ75の磁気検出向きとが一致しており、磁気感応センサ75はマグネット74からの磁界の大きさに対応した検出信号を制御回路13(23)に出力する。マグネット74の磁界の大きさは磁気感応センサ75とマグネット74との距離xに依存する。図5(A)の状態では磁気感応センサ75の検出信号は最低であるが、図5(B)の状態では磁気感応センサ75の検出信号は最大になる。制御回路13(23)は磁気感応センサ75の検出信号から公知の電磁界方程式に基づいてマグネット74と磁気感応センサ75との間の距離xを算出する。その結果、第3の実施の形態によれば、ホイップアンテナ30(モノポールアンテナ32)の挿脱位置が連続的に検出できる。
【0040】
整合条件設定手段としての制御回路13(23)は、磁気感応センサ75の感応信号から電磁界方程式に基づいて算出した距離xを参照して、たとえば、制御回路13を構成しているマイクロコンピュータのメモリに事前に記憶しておいた距離xとアンテナ整合特性データとを対照して、その距離に最適なアンテナ整合特性を抽出して、その結果をアンテナ整合回路12(22)に設定する。
【0041】
第3の実施の形態におけるアンテナ整合回路12(22)は、たとえば、可変容量ダイオードと、可変インダクタンスとで構成されており、これらの可変ダイオードの容量、および/または、可変インダクタンスのインダクタンス成分とが上記制御回路13の設定状態に応じて変化されて、ホイップアンテナ30の位置に応じた適切な整合条件に設定される。もちろん、ホイップアンテナ30が完全に携帯電話機の本体60に収容されているときは、ヘリカルアンテナ40を使用するときの整合条件に設定される。
可変容量ダイオードの容量を変化させる方法としては、可変容量ダイオードに電圧を印加する方法などがある。
【0042】
アンテナ整合回路12(22)としては、ヘリカルアンテナ40を使用するときのためにヘリカルアンテナ40の使用に最適な固定の整合条件の回路を設けておく他、ホイップアンテナ30の位置に応じた整合条件を変化させるために上述した可変ダイオードおよび可変インダクタンスの整合回路を設けておき、ホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60から引き出された時のみ、上述した整合条件を調整するようにすることもできる。
【0043】
さらにアンテナ整合回路12(22)としては、ヘリカルアンテナ40を使用するときのためにヘリカルアンテナ40の使用に最適な固定の整合条件の回路と、ホイップアンテナ30の複数の位置に応じた整合条件で構成したそれぞれ固定の整合条件の整合回路とを設け、これらの整合回路をスイッチで選択可能にしておく。
制御回路13を構成しているマイクロコンピュータのメモリには事前に複数の位置とそのときの整合特性、具体的にはスイッチ選択条件を記憶しておく。複数の位置としては、たとえば、ホイップアンテナ30が完全に携帯電話機の本体60に収容されている距離、ホイップアンテナ30が完全に携帯電話機の本体60から引き出された位置、これらの中心位置の3位置とする。
制御回路13(23)は、磁気感応センサ72の感応信号から電磁界方程式に基づいて算出した距離xについて最も近似するメモリに記憶した距離に対応するものを選択してその時のスイッチ選択条件をメモリから読み出して、アンテナ整合回路12内のスイッチを選択してホイップアンテナ30の位置に応じた適切なスイッチを選択する。その結果、ホイップアンテナ30の位置またはヘリカルアンテナ40に適した整合回路が選択できる。
【0044】
マグネット74と磁気感応センサ75との距離は高々数cm〜10数cmであり、比較的短距離であるから、マグネット74からの磁気は、第1の実施の形態のマグネット72と同様、非常に微弱でよい。携帯電話機の本体60には電子回路などが搭載されているから、マグネット74の磁力は、電子回路の動作に影響を及ぼさない程度の微弱な値が好ましい。
第1および第2の実施の形態における磁気感応センサ72と同様、第3の実施の形態の磁気感応センサ75は連続的な位置検出が可能である必要はあるが、比較的短い距離の検出を行うから、特別高い感度は要求されない。
【0045】
マグネット74は小型があることが望ましい。小型のマグネット74としては永久磁石が好適である。
磁気感応センサ75は小型かつ連続的な検出可能であることが望ましい。そのような磁気感応センサ75としてはたとえば、ホール素子などを用いることができる。
【0046】
第3の実施の形態によれば、本発明のアンテナ位置検出装置として、磁気的に非接触で、かつ機構部、可動部なしで、ホイップアンテナ30の位置が連続的に検出できる。第3の実施形態においても、非接触式かつ機構部、可動部なしでホイップアンテナ30の位置が検出できるので、耐久性に富み、信頼性も高い。
また第3の実施の形態によれば、ホイップアンテナ30の位置に応じた適切な整合条件で携帯電話機を使用できる。
【0047】
第4の実施の形態
図5(A)、(B)に図解した第3の実施の形態においては、モノポールアンテナ32の底部34にマグネット74を装着し、アンテナ挿脱穴62の底部に磁気感応センサ75を固定した構成例を示したが、第4の実施の形態として、第3の実施の形態の構成とは逆に、モノポールアンテナ32の底部34に磁気感応センサ75を装着し、アンテナ挿脱穴62の底部にマグネット74を固定した構成をとった場合でも、第3の実施の形態と同様の作用および効果を奏することができる。
ただし、第4の実施の形態においては、モノポールアンテナ32の底部34に固定した磁気感応センサ75から制御回路13(23)への電気信号の伝達機構が、第2実施の形態に比較して、いくぶん複雑になる。
【0048】
第5の実施の形態
図6(A)、(B)は、ホイップアンテナ30および位置検出センサ14(24)の第5の実施の形態を図解する図である。
図6(A)はホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60のアンテナ挿脱穴62から引き出されている状態を示し、図6(B)はホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62の内部に挿入されている状態を示す。
第5の実施の形態においては、アンテナ挿脱穴62の底部に、モノポールアンテナ32の底部34が光路を遮断するようにアンテナ挿脱穴62の側壁に対向して設けられた光照射手段としての発光素子81と、受光手段としての受光素子82とが、図1および図2に図解した位置検出センサ14(24)を構成しており本発明の非接触的位置検出手段の1例を示す。
【0049】
携帯電話機の電源が投入されると、発光素子81、たとえば、発光ダイオードに電圧が印加されて受光素子82、たとえば、フォトダイオードに向かって発光する。
図6(A)の状態では、モノポールアンテナ32が携帯電話機の本体60から引き出されている状態なので、発光素子81と受光素子82との光路が形成され、発光素子81の光を受光素子82が受光する。受光素子82の検出結果はハイレベル“H“を示しており、その検出結果が制御回路13(23)に伝送され、制御回路13(23)はホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62から引き出されていることを検出する。
図6(B)の状態では、発光素子81からの光が底部34に遮られて受光素子82に到達しない。このように発光素子81と受光素子82との光路が手段されている状態はモノポールアンテナ32の底部34がアンテナ挿脱穴62の底部まで到達していることを示している。受光素子82の検出信号はローレベル“L“であり、制御回路13(23)は、ホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62に収容されたことを検出する。
【0050】
制御回路13(23)は、受光素子82の検出信号に基づいて、ホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60のアンテナ挿脱穴62内に収容されているか、アンテナ挿脱穴62から引き出されたかを判断して、その結果に基づいてアンテナ整合回路12(22)の回路条件を変更する。すなわち、ホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62から引き出されているときは、制御回路13(23)は、ホイップアンテナ30を用いた場合のアンテナ特性に応じてアンテナ整合回路12(22)の回路条件に設定する。また、ホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62に収容されているときは、制御回路13(23)は、ヘリカルアンテナ40を用いた場合のアンテナ特性に応じてアンテナ整合回路12(22)に整合条件を設定する。
第5の実施の形態において、アンテナ整合回路12(22)は、ヘリカルアンテナ40を用いた場合の整合条件の第1の整合回路と、ホイップアンテナ30(モノポールアンテナ32)を用いた場合の整合条件の第2の整合回路と、これらを選択的に切り替え可能なスイッチとを有しており、制御回路13(23)は、上記整合条件に応じてスイッチを選択駆動して、ヘリカルアンテナ40と第1の整合回路とを接続するか、ホイップアンテナ30のモノポールアンテナ32と第2の整合回路とを接続する。
【0051】
第5の実施の形態によれば、本発明のアンテナ位置検出装置として、光学的な非接触式でホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60に収容されているか否かを検出できるので、耐久性に富み、信頼性も高い。
特に、第5の実施の形態は、電子回路が内蔵されている携帯電話機において、光学的にアンテナの位置を検出するので、携帯電話機の内部の電子回路に悪影響を全く及ぼさない。
また第5の実施の形態によれば、ホイップアンテナ30を使用するかヘリカルアンテナ40を使用するかに応じて適切な整合回路を選択使用することができる。
【0052】
第6の実施の形態
図7(A)、(B)は、ホイップアンテナ30および位置検出センサ14(24)の第6の実施の形態を図解する図である。
図7(A)はホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60のアンテナ挿脱穴62から引き出されている状態を示し、図7(B)はホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62の内部に挿入されている状態を示す。
第6の実施の形態においては、発光素子91、受光素子92および光反射板93が、図1および図2に図解した位置検出センサ14(24)を構成しており、本発明の非接触的位置検出手段の1例を示す。
【0053】
ホイップアンテナ30内に収容されているモノポールアンテナ32の底部34には光反射板93が固定されており、アンテナ挿脱穴62の底部でホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62に完全に収容されたとき光反射板93と対向する位置に発光素子91および受光素子92が固定されている。
発光素子91からの光が光反射板93で反射し受光素子92で受光される。受光素子92の受光レベルは、受光素子92と光反射板93との距離xに応じた検出信号を制御回路13(23)に出力する。図7(A)の状態では受光素子92の検出信号は最低であるが、図7(B)の状態では受光素子92の検出信号は最大になる。受光素子92の受光レベルは、光反射板93と発光素子91(または受光素子92)との距離xの2乗に反比例して減少する。制御回路13(23)は受光素子92の検出信号から光反射板93と受光素子92との間の距離xを算出する。その結果、第6の実施の形態によれば、ホイップアンテナ30(モノポールアンテナ32)の挿脱位置が連続的に検出できる。
【0054】
整合条件設定手段としての制御回路13(23)は、受光素子92の検出信号に基づいて算出した距離xを参照して、たとえば、制御回路13を構成しているマイクロコンピュータのメモリに事前に記憶しておいた距離xとアンテナ整合特性データとを対照して、その距離に最適なアンテナ整合特性を抽出して、その結果をアンテナ整合回路12(22)に設定する。
【0055】
第6の実施の形態におけるアンテナ整合回路12(22)は、たとえば、可変容量ダイオードと、可変インダクタンスとで構成されており、これらの可変ダイオードの容量、および/または、可変インダクタンスのインダクタンス成分とが上記制御回路13の設定状態に応じて変化されて、ホイップアンテナ30の位置に応じた適切な整合条件に設定される。もちろん、ホイップアンテナ30が完全に携帯電話機の本体60に収容されているときは、ヘリカルアンテナ40を使用するときの整合条件に設定される。
可変容量ダイオードの容量を変化させる方法としては、可変容量ダイオードに電圧を印加する方法などがある。
【0056】
アンテナ整合回路12(22)としては、ヘリカルアンテナ40を使用するときのためにヘリカルアンテナ40の使用に最適な固定の整合条件の回路を設けておく他、ホイップアンテナ30の位置に応じた整合条件を変化させるために上述した可変ダイオードおよび可変インダクタンスの整合回路を設けておき、ホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60から引き出された時のみ、上述した整合条件を調整するようにすることもできる。
【0057】
さらにアンテナ整合回路12(22)としては、ヘリカルアンテナ40を使用するときのためにヘリカルアンテナ40の使用に最適な固定の整合条件の回路と、ホイップアンテナ30の複数の位置に応じた整合条件で構成したそれぞれ固定の整合条件の整合回路とを設け、これらの整合回路をスイッチで選択可能にしておく。
制御回路13を構成しているマイクロコンピュータのメモリには事前に複数の位置とそのときの整合特性、具体的にはスイッチ選択条件を記憶しておく。複数の位置としては、たとえば、ホイップアンテナ30が完全に携帯電話機の本体60に収容されている距離、ホイップアンテナ30が完全に携帯電話機の本体60から引き出された位置、これらの中心位置の3位置とする。
制御回路13(23)は、受光素子92の検出信号に基づいて算出した距離xについて最も近似するメモリに記憶した距離に対応するものを選択してその時のスイッチ選択条件をメモリから読み出して、アンテナ整合回路12内のスイッチを選択してホイップアンテナ30の位置に応じた適切なスイッチを選択する。その結果、ホイップアンテナ30の位置またはヘリカルアンテナ40に適した整合回路が選択できる。
【0058】
発光素子91(または受光素子92)と光反射板93との距離は高々数cm〜10数cmであり、比較的短距離であるから、発光素子91からの光放射レベルは非常に微弱でよい。
発光素子91は第5の実施の形態における発光素子81と同様、発光ダイオードを用いることができる。同様に、受光素子92は第5の実施の形態における受光素子82と同様、フォトダイオードを用いることができる。発光素子91および受光素子92は小型であり、光反射板93は構造が簡単である。
【0059】
第6の実施の形態によれば、本発明のアンテナ位置検出装置として、光学的な非接触で、かつ機構部、可動部なしで、ホイップアンテナ30の位置が連続的に検出できる。第6の実施形態においても、非接触式かつ機構部、可動部なしでホイップアンテナ30の位置が検出できるので、耐久性に富み、信頼性も高い。
また第6の実施の形態によれば、ホイップアンテナ30の位置に応じた適切な整合条件で携帯電話機を使用できる。
【0060】
第7の実施の形態
第6の実施の形態においては、モノポールアンテナ32の底部34に光反射板93を固定し、アンテナ挿脱穴62の底部に発光素子91および受光素子92を設けた場合について例示したが、第7の実施の形態として、図7(A)、(B)の図解の構成とは逆に、モノポールアンテナ32の底部34に発光素子91および受光素子92を固定し、アンテナ挿脱穴62の底部に光反射板93を設けても、第6の実施の形態と同様の作用と効果を奏することができる。
ただし、第7の実施の形態においては、移動するモノポールアンテナ32の底部34に配線が必要な発光素子91および受光素子92を設けるので、配線の敷設が幾分複雑になる。
【0061】
第8の実施の形態
図8(A)、(B)は、ホイップアンテナ30および位置検出センサ14(24)の第8の実施の形態を図解する図である。
図8(A)はホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60のアンテナ挿脱穴62から引き出されている状態を示し、図8(B)はホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62の内部に挿入されている状態を示す。
第8の実施の形態においては、超音波センサ101と反射板102とが、図1および図2に図解した位置検出センサ14(24)を構成しており、本発明の非接触的位置検出手段の1例を示す。
【0062】
ホイップアンテナ30内に収容されているモノポールアンテナ32の底部34には反射板102が下向きに固定されており、アンテナ挿脱穴62の底部でホイップアンテナ30がアンテナ挿脱穴62に完全に収容されたとき底部34と対向する位置に超音波センサ101が固定されている。
第8実施の形態において、超音波センサ101の指向性が反射板102と直交している。超音波センサ101は超音波を反射板102に向けて放射し、反射板102で反射した超音波を受信する。超音波センサ101は、超音波センサ101から放射され反射板102で反射された超音波のレベルに応じた検出信号を制御回路13(23)に出力する。超音波センサ101の検出レベルは超音波センサ101と反射板102との距離xに依存する。図5(A)の状態では超音波センサ101の検出信号は最低であるが、図5(B)の状態では超音波センサ101の検出信号は最大になる。制御回路13(23)は超音波センサ101の検出信号に基づいて超音波センサ101と反射板102との間の距離xを算出する。距離xは超音波センサ101の検出レベルの2乗に反比例する。その結果、第8の実施の形態によれば、ホイップアンテナ30(モノポールアンテナ32)の挿脱位置が連続的に検出できる。
【0063】
整合条件設定手段としての制御回路13(23)は、超音波センサ101の検出信号に基づいて算出した距離xを参照して、たとえば、制御回路13を構成しているマイクロコンピュータのメモリに事前に記憶しておいた距離xとアンテナ整合特性データとを対照して、その距離に最適なアンテナ整合特性を抽出して、その結果をアンテナ整合回路12(22)に設定する。
【0064】
第8の実施の形態におけるアンテナ整合回路12(22)は、たとえば、可変容量ダイオードと、可変インダクタンスとで構成されており、これらの可変ダイオードの容量、および/または、可変インダクタンスのインダクタンス成分とが上記制御回路13の設定状態に応じて変化されて、ホイップアンテナ30の位置に応じた適切な整合条件に設定される。もちろん、ホイップアンテナ30が完全に携帯電話機の本体60に収容されているときは、ヘリカルアンテナ40を使用するときの整合条件に設定される。
可変容量ダイオードの容量を変化させる方法としては、可変容量ダイオードに電圧を印加する方法などがある。
【0065】
アンテナ整合回路12(22)としては、ヘリカルアンテナ40を使用するときのためにヘリカルアンテナ40の使用に最適な固定の整合条件の回路を設けておく他、ホイップアンテナ30の位置に応じた整合条件を変化させるために上述した可変ダイオードおよび可変インダクタンスの整合回路を設けておき、ホイップアンテナ30が携帯電話機の本体60から引き出された時のみ、上述した整合条件を調整するようにすることもできる。
【0066】
さらにアンテナ整合回路12(22)としては、ヘリカルアンテナ40を使用するときのためにヘリカルアンテナ40の使用に最適な固定の整合条件の回路と、ホイップアンテナ30の複数の位置に応じた整合条件で構成したそれぞれ固定の整合条件の整合回路とを設け、これらの整合回路をスイッチで選択可能にしておく。
制御回路13を構成しているマイクロコンピュータのメモリには事前に複数の位置とそのときの整合特性、具体的にはスイッチ選択条件を記憶しておく。複数の位置としては、たとえば、ホイップアンテナ30が完全に携帯電話機の本体60に収容されている距離、ホイップアンテナ30が完全に携帯電話機の本体60から引き出された位置、これらの中心位置の3位置とする。
制御回路13(23)は、超音波センサ101の検出信号に基づいて算出した距離xについて最も近似するメモリに記憶した距離に対応するものを選択してその時のスイッチ選択条件をメモリから読み出して、アンテナ整合回路12内のスイッチを選択してホイップアンテナ30の位置に応じた適切なスイッチを選択する。その結果、ホイップアンテナ30の位置またはヘリカルアンテナ40に適した整合回路が選択できる。
【0067】
超音波センサ101と反射板102との距離は高々数cm〜10数cmであり、比較的短距離であるから、超音波センサ101からの超音波レベルは非常に微弱でよい。したがって、超音波センサ101は小型のものを用いることができる。また、短距離を検出するため、超音波センサ101の励起電圧は高周波信号、たとえば、1MHz以上の高周波信号で超音波センサ101を励起させることが望ましい。そのような高周波信号で超音波センサ101を励起させた場合、数mm程度の分解能で超音波センサ101と反射板102との距離、すなわち、モノポールアンテナ32の位置を検出できる。
そのような高周波励起信号は、携帯電話機の本体60に搭載されている電子回路のクロック信号などを用いることができる。
【0068】
第8の実施の形態によれば、本発明のアンテナ位置検出装置として、超音波を用いた非接触で、かつ機構部、可動部なしで、ホイップアンテナ30の位置が連続的に検出できる。第8の実施形態においても、非接触式かつ機構部、可動部なしでホイップアンテナ30の位置が検出できるので、耐久性に富み、信頼性も高い。
また第8の実施の形態によれば、ホイップアンテナ30の位置に応じた適切な整合条件で携帯電話機を使用できる。
【0069】
第9の実施の形態
図8(A)、(B)に図解した第8の実施の形態においては、モノポールアンテナ32の底部34に反射板102を装着し、アンテナ挿脱穴62の底部に超音波センサ101を固定した構成例を示したが、第9の実施の形態として、第8の実施の形態の構成とは逆に、モノポールアンテナ32の底部34に超音波センサ101を固定し、アンテナ挿脱穴62の底部に反射板102を固定した構成をとった場合でも、第8の実施の形態と同様の作用および効果を奏することができる。
ただし、第9の実施の形態においては、モノポールアンテナ32の底部34に固定した超音波センサ101を励起する信号と検出信号とを制御回路13(23)に接続する配線を設けることが第8実施の形態に比較して、いくぶん複雑になる。
【0070】
本発明の非接触的でアンテナ位置を検出する方法としては、上述した例示の他、携帯電話機に干渉を与えないことを条件として種々の方法を採用することができる。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、非接触方式でアンテナの挿脱位置を検出可能なアンテナ位置検出装置が提供される。
【0072】
また本発明によれば、上記アンテナ位置検出装置を携帯電話機などの無線通信機に組み込んで、アンテナ位置検出装置で検出したアンテナ位置に応じて適切な整合をとり、送受信の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の無線通信機の1例として携帯電話機の送信系(送信機部)の一部を図解した構成図である。
【図2】図2は本発明の無線通信機の1例として携帯電話機の受信系(受信機部)の一部を図解した構成図である。
【図3】図3(A)、(B)は、送信用アンテナと受信用アンテナとを共用したアンテナ部の詳細を図解する図であり、図3(A)は本発明の第1のアンテナエレメントとしてのホイップアンテナが携帯電話機の本体の内部に収容されている状態を示し、図3(B)はホイップアンテナが携帯電話機の本体から引き出されている状態を示す図である。
【図4】図4(A)、(B)は、ホイップアンテナおよび位置検出センサの第1および第2の実施の形態を図解する図であり、図4(A)はホイップアンテナが携帯電話機の本体のアンテナ挿脱穴から引き出されている状態を示し、図4(B)はホイップアンテナがアンテナ挿脱穴の内部に挿入されている状態を示す図である。
【図5】図5(A)、(B)は、ホイップアンテナおよび位置検出センサの第3および第4の実施の形態を図解する図であり、図5(A)はホイップアンテナが携帯電話機の本体のアンテナ挿脱穴から引き出されている状態を示し、図5(B)はホイップアンテナがアンテナ挿脱穴の内部に挿入されている状態を示す図である。
【図6】図6(A)、(B)は、ホイップアンテナおよび位置検出センサの第5の実施の形態を図解する図であり、図6(A)はホイップアンテナが携帯電話機の本体のアンテナ挿脱穴から引き出されている状態を示し、図6(B)はホイップアンテナがアンテナ挿脱穴の内部に挿入されている状態を示す図である。
【図7】図7(A)、(B)は、ホイップアンテナおよび位置検出センサの第6および第7の実施の形態を図解する図であり、図7(A)はホイップアンテナが携帯電話機の本体のアンテナ挿脱穴から引き出されている状態を示し、図7(B)はホイップアンテナがアンテナ挿脱穴の内部に挿入されている状態を示す図である。
【図8】図8(A)、(B)は、ホイップアンテナおよび位置検出センサの第8および第9の実施の形態を図解する図であり、図8(A)はホイップアンテナが携帯電話機の本体のアンテナ挿脱穴から引き出されている状態を示し、図8(B)はホイップアンテナがアンテナ挿脱穴の内部に挿入されている状態を示す図である。
【符号の説明】
10・・送信機部 20・・受信機部
11・・送信用アンテナ 21・・受信用アンテナ
12・・アンテナ整合回路 22・・アンテナ整合回路
13・・制御回路 23・・制御回路
14・・位置検出センサ 24・・位置検出センサ
15・・フィルタ回路 25・・フィルタ回路
16・・高周波増幅回路 26・・高周波増幅回路
30・・ホイップアンテナ
32・・モノポールアンテナ
34・・底部
40・・ヘリカルアンテナ
60・・携帯電話機の本体
62・・アンテナ挿脱穴
71・・マグネット 72・・磁気感応センサ
74・・マグネット 75・・磁気感応センサ
81・・発光素子 82・・受光素子
91・・発光素子 92・・受光素子 93・・光反射板
101・・超音波センサ 102・・反射板

Claims (13)

  1. 移動可能なアンテナエレメントの底部に設けられた磁気発生手段と、
    前記アンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、前記磁気発生手段からの磁気を検出して前記磁気発生手段との距離に応じた距離信号を発生する磁気感応手段と、
    可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記アンテナエレメントに接続されて前記アンテナエレメントのインピーダンスとの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合回路と、
    前記磁気感応手段で発生された距離信号を入力し、前記アンテナエレメントの移動位置に応じて規定される前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードおよび/または前記インダクタンスの値を、前記入力した距離信号に応じて事前に記憶させているメモリから読みだし、当該読みだした値を用いて前記アンテナ整合回路内の前記可変容量ダイオードおよび/または前記可変インダクタンスの値を制御して前記アンテナ整合回路のインピーダンスを変化させる、制御回路と
    を有する、アンテナ装置。
  2. 移動可能なアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられた磁気発生手段と、
    前記アンテナエレメントの底部に設けられ、前記磁気発生手段からの磁気を検出して前記磁気発生手段との距離に応じた距離信号を発生する磁気感応手段と、 可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記アンテナエレメントに接続されて前記アンテナエレメントのインピーダンスとの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合回路と、
    前記磁気感応手段で発生された前記距離信号を入力し、前記アンテナエレメントの移動位置に応じて規定される前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードおよび/または前記インダクタンスの値を、前記入力した距離信号に応じて事前に記憶させあるメモリから読みだし、当該読みだした値を用いて前記アンテナ整合回路内の前記可変容量ダイオードおよび/または前記可変インダクタンスの値を制御して前記アンテナ整合回路のインピーダンスを変化させる、制御回路と
    を有する、アンテナ装置。
  3. 移動可能なアンテナエレメントの底部に設けられた光反射手段と、
    前記アンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、前記光反射手段に光を照射する光照射手段と、
    前記アンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、前記光反射手段から前記光反射手段に照射された光が前記光反射手段で反射された光を受光する受光手段と、
    可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記アンテナエレメントに接続されて前記アンテナエレメントのインピーダンスとの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合回路と、
    制御回路と
    を有し、
    前記受光手段は、前記光照射手段からの光が前記光反射手段で反射した光を受光し、前記アンテナエレメントの底部と前記穴の底部との距離に応じた受光強度を示す電気的な距離信号を発生し、
    前記制御回路は、前記受光手段で発生された前記距離信号を入力し、前記アンテナエレメントの移動位置に応じて規定される前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードおよび/または前記インダクタンスの値を、前記距離信号に応じて事前に記憶させていてメモリから読みだし、当該読みだした値を用いて前記アンテナ整合回路内の前記可変 容量ダイオードおよび/または前記可変インダクタンスの値を制御して前記アンテナ整合回路のインピーダンスを変化させる、
    アンテナ装置。
  4. 移動可能なアンテナエレメントの底部に設けられた光照射手段および受光手段と、
    前記アンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に、前記光照射手段から照射された光を前記受光手段に向けて反射するように、設けられた光反射手段と、
    可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記アンテナエレメントに接続されて前記アンテナエレメントのインピーダンスとの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合回路と、
    制御回路と
    を有し、
    前記受光手段は、前記光照射手段からの光が前記光反射手段で反射した光を受光し、前記アンテナエレメントの底部と前記穴の底部との距離に応じた受光強度を示す電気的な距離信号を発生し、
    前記制御回路は、前記受光手段で発生された前記距離信号を入力し、前記アンテナエレメントの移動位置に応じて規定される前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードおよび/または前記インダクタンスの値を、前記距離信号に応じて事前に記憶させていてメモリから読みだし、当該読みだした値を用いて前記アンテナ整合回路内の前記可変容量ダイオードおよび/または前記可変インダクタンスの値を制御して前記アンテナ整合回路のインピーダンスを変化させる、
    アンテナ装置。
  5. 移動可能なアンテナエレメントの底部に設けられた超音波反射手段と、
    前記アンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、超音波を発射し、超音波を受信するた超音波発射・受信手段と、
    可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記アンテナエレメントに接続されて前記アンテナエレメントのインピーダンスとの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合回路と、
    制御回路と
    を有し、
    前記超音波発射・受信手段は、前記超音波反射手段に向けて超音波を発射し、前記超音波反射手段で反射された超音波を受信し、前記アンテナエレメントの底部と前記穴の底部との距離に応じた距離信号を出力し、
    前記制御回路は、前記前記超音波発射・受信手段から出力された前記距離信号を入力し、前記アンテナエレメントの移動位置に応じて規定される前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードおよび/または前記インダクタンスの値を、前記入力した距離信号に応じて事前に記憶させてあるメモリから読みだし、当該読みだした値を用いて前記アンテナ整合回路内の前記可変容量ダイオードおよび/または前記可変インダクタンスの値を制御して前記アンテナ整合回路のインピーダンスを変化させる、
    アンテナ装置。
  6. 移動可能なアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられた超音波反射手段と、
    前記アンテナエレメントの底部に設けられ、超音波を発射し、超音波を受信する超音波発射・受信手段と、
    可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記アンテナエレメントに接続されて前記アンテナエレメントのインピーダンスとの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合回路と、
    制御回路と
    を有し、
    前記超音波発射・受信手段は、前記超音波反射手段に向けて超音波を発射し、前記超音波反射手段で反射して超音波を受信して前記超音波反射手段との距離に応じた距離信号を出力し、
    前記制御回路は、前記超音波発射・受信手段から出力された前記距離信号を入力し、前記アンテナエレメントの移動位置に応じて規定される前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードおよび/または前記インダクタンスの値を、前記入力した距離信号に応じて事前に記憶させていてメモリから読みだし、当該読みだした値を用いて前記アンテナ整合回路内の前記可変容量ダイオードおよび/または前記可変インダクタンスの値を制御して前記アンテナ整合回路のインピーダンスを変化させる、
    アンテナ装置。
  7. 無線通信機に対して挿脱可能な第1のアンテナエレメントと、
    当該無線通信機に固定されている第2のアンテナエレメントと、
    前記第1のアンテナエレメントの当該無線通信機に対する連続的な挿脱位置を距離信号として検出する非接触式位置検出手段と、
    可変容量ダイオードおよび/または可変インダクタンスを含み、前記第1のアンテナエレメントおよび前記第2のアンテナエレメントに接続されて、前記第1のアンテナエレメントが当該無線通信機に十分収容されたとき、および、前記第1のアンテナエレメントが当該無線通信機から最大限引き出されたとき、および、前記第1のアンテナエレメントがこれらの間の位置にあるとき、前記第1のアンテナエレメントおよび/または前記第2のアンテナエレメントとのインピーダンスの整合を図るインピーダンスを持ち得る、アンテナ整合手段と、
    前記第1のアンテナエレメントが当該無線通信機に十分収容されたとき、前記第1のアンテナエレメントが前記無線通信機から最大限引き出されたとき、および、前記第1のアンテナエレメントがこれらの間の位置にあるときの前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードの値および/または前記可変インダクタンスの値を記憶しているメモリ手段と、
    前記非接触式位置検出手段で検出した距離信号に応じた、前記メモリ手段から前記アンテナ整合回路における前記可変容量ダイオードの値および/または前記可変インダクタンスの値を読みだして、前記可変容量ダイオードの値および/または前記可変インダクタンスの値を前記アンテナ整合回路に設定する、整合条件設定手段と
    を有する無線通信機。
  8. 前記非接触式位置検出手段は、
    前記第1のアンテナエレメントの底部に設けられた磁気発生手段と、
    前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、前記磁気発生手段からの磁気を検出して前記磁気発生手段との距離に応じた距離信号を発生する磁気感応手段と
    を有する、
    請求項7に記載の無線通信機。
  9. 前記非接触式位置検出手段は、
    前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられた磁気発生手段と、
    前記第1のアンテナエレメントの底部に設けられ、前記磁気発生手段からの磁気を検出して前記磁気発生手段との距離に応じた距離信号を発生する磁気感応手段と
    を有する、
    請求項7に記載の無線通信機。
  10. 前記非接触式位置検出手段は、
    前記第1のアンテナエレメントの底部に設けられた光照射手段および受光手段と、
    前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に、前記光照射手段から照射された光を前記受光手段に向けて反射するように設けられた光反射手段と
    を有し、
    前記受光手段は、前記光照射手段からの光が前記光反射手段で反射した光を受光し、前記アンテナエレメントの底部と前記穴の底部との距離に応じた受光強度を示す電気的な距離信号を発生する
    請求項7に記載の無線通信機。
  11. 前記非接触式位置検出手段は、
    前記第1のアンテナエレメントの底部に設けられた光反射手段と、
    前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、前記光反射手段に光を照射する光照射手段と、
    前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、前記光反射手段から前記光反射手段に照射された光が前記光反射手段で反射された光を受光する受光手段と
    を有し、
    前記受光手段は、前記光照射手段からの光が前記光反射手段で反射した光を受光し、前記アンテナエレメントの底部と前記穴の底部との距離に応じた受光強度を示す電気的な距離信号を発生する
    請求項7に記載の無線通信機。
  12. 前記非接触式位置検出手段は、
    前記第1のアンテナエレメントの底部に設けられた超音波反射手段と、
    前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられ、超音波を発射し、超音波を受信する超音波発射・受信手段と
    を有し、
    前記超音波発射・受信手段は、前記超音波反射手段に向けて超音波を発射し、前記超音波反射手段で反射された超音波を受信し、前記第1のアンテナエレメントの底部と前記穴の底部との距離に応じた距離信号を出力する
    請求項7に記載の無線通信機。
  13. 前記非接触式位置検出手段は、
    前記第1のアンテナエレメントが挿入されて移動する穴の底部に設けられた超音波反射手段と、
    前記第1のアンテナエレメントの底部に設けられ、超音波を発射し、超音波を受信する超音波発射・受信手段
    を有し、
    前記超音波発射・受信手段は、前記超音波反射手段に向けて超音波を発射し、前記超音波反射手段で反射して超音波を受信して前記超音波反射手段との距離に応じた距離信号を出力する、
    請求項7に記載の無線通信機。
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