JP4138609B2 - スラブ孔の蓋 - Google Patents

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この発明は、例えば集合住宅や高層マンション等の高層建築物に主として排水立て管を配管するために、各階を区画するコンクリートスラブに貫通して設けられる孔(以下、「スラブ孔」という)を建設途中の段階で一時的に塞いでおくための蓋に関する。
高層建築物の建設中の段階において、例えば排水立て管の配管をするために各階を区画するコンクリートスラブ(以下、単にスラブともいう)には、排水立て管を挿通し、あるいは排水立て管に各階の横枝管を接続するための排水管継手をコンクリートスラブに固定するためのスラブ孔が予め上階と下階を貫通して設けられる。
また、排水管に限らず、給水管あるいは例えば空調用のダクトや電気配線等を挿通するめのチューブ等が各階を上下に貫通して配管される場合があり、この場合にもダクトやチューブを挿通するめのスラブ孔がコンクリートスラブの適所に貫通して設けられる場合もある。
このような目的でコンクリートスラブの打設時に予め設けられるスラブ孔は、排水立て管あるいは排水管継手等が配管施工されるまでの間、雨ざらしの状態で放置されることも珍しくない。このため、スラブ上に降り込んだ雨水等がスラブ孔を経て下階へ流れ込む場合があり、その結果下階が水浸しになってその後の作業に支障を来したり、また下階に搬入した資材や下階に設置した設備あるいは備品等が水浸しになって使い物にならなくなってしまう問題があった。
従来この問題を解消するために、スラブ孔を塞ぐための蓋あるいは止水具等が提供されていた。
特開平11−182036号公報
しかしながら、従来の蓋は、スラブ孔に対する脱着が面倒であり、また重いために取り扱いが不便である等の問題があった他、溜め水に対するシール性(水密性)に配慮されていない問題があった。
そこで、本発明では、スラブ孔に対して簡単に脱着することができるとともに、軽くて取り扱い性に優れ、しかもスラブ上に降り込んだ雨水(溜め水)等が下階側へ流れ込むことを確実に防止できる高いシール性を備えた蓋を提供することを目的とする。
このため、本発明は、添付した特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の蓋とした。
請求項1記載の蓋によれば、蓋体をスラブ孔に被せて塞ぐとともに、空気袋をスラブ孔内で膨らませることによりスラブ孔を塞いだ状態に固定することができ、逆に空気袋の空気を抜いて萎ませることによりスラブ孔から取り外すことができるので、スラブ孔に対する脱着を簡単に行うことができる。
しかも、蓋体と空気袋を主体とするものであるので極めて軽量であるので、その取り扱い性を従来に比して格段に向上させることができる。
空気袋は、膨らませてスラブ孔内周面に密着させる構成とする場合の他、適度なすき間をあけた状態で膨らませる構成としてもよい。前者の場合には、蓋体のスラブ面方向の位置ずれのみならず、スラブ孔に対する取り外し方向の位置ずれを防止できる。後者の場合には、蓋体のスラブ面方向の位置ずれを防止することができる。
蓋体にはスラブ孔を塞ぐに足る面積の、例えばベニヤ板、アクリル板、あるいは強化ガラス板等を用いることができる。また、空気袋には、ゴム製あるいはビニール製の風船、浮き輪、タイヤチューブ、あるいはこれらと同等品を用いることができる。
空気袋の蓋体に対する取り付けは、例えば紐で固定し、接着剤で固定し、空気袋に設けた突起をその弾性を利用して蓋体に凹凸係合させること等により固定することができる。空気袋は、1枚の蓋材に一つ設ける場合の他、複数設ける構成としてもよい。
当該蓋は、建物の上階と下階を区画する床のスラブ孔に用いる場合の他、壁面のスラブ孔に用いることもできる。
請求項2記載の蓋によれば、スラブ孔が円形孔である場合、蓋体を効率よく固定することができる。
請求項3記載の蓋によれば、蓋体をスラブ孔に対して強固に固定することができる。
請求項4記載の蓋によれば、蓋体および空気袋が透明の素材により製作されているので、スラブ孔を通して下階側に明かりあるいは日光が差し込むので、下階における作業環境をよくすることができる。
この明細書において、透明には、半透明を含むものとする。
請求項5記載の蓋によれば、蓋体をスラブ孔にセットした状態で空気袋を上階側において簡単に膨らませることができる。なお、空気注入口が空気袋の側部であって、蓋体側とは反対側に配置されている場合には、蓋体をスラブ孔にセットする前に、予め空気袋を膨らませておき、この膨らんだ状態の空気袋をスラブ孔に押し込むことにより当該蓋を取り付けることができる。
請求項6記載の蓋によれば、空気袋を、その内周側に筒体部が押し込まれることにより蓋体の裏面側に固定しておくことができるので、蓋体若しくは筒体部に対して空気袋を接着もしくは融着する必要がなくなる。この場合、空気袋を萎ませることにより、蓋体に対する脱着および交換を簡単に行うことができる。
請求項7記載の蓋によれば、筒体部の内周孔を経て例えば上階側の明かりを下階側へ差し込ませることができ、また上階側の音を下階側で聞くことができ、下階側の音を上階側で聞くことができるので、作業効率の向上を図ることができる。また、筒体部の内周孔を経て上階側から下階側の様子を視認することができるので、この点でも作業効率の向上を図ることができる。
請求項8記載の蓋によれば、筒体部の内周孔内に雨水等が直接降り込むことを防止することができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1には、建設途中の高層建築物10の上階側のコンクリートスラブ11と下階側のコンクリートスラブ12が示されている。上階側のコンクリートスラブ11に設けられたスラブ孔11aには、以下説明する第1実施形態の蓋1が取り付けられている。下階側のコンクリートスラブ12には、排水管継手13が取り付けられている。この排水管継手13は、スラブ孔12aを貫通する状態に固定されている。排水管継手13は、スラブ孔12a内にモルタル等を充填して行う埋め戻しによって固定されている。
スラブ孔11aとスラブ孔12aは、相互にほぼ同軸となる位置に設けられている。また、両スラブ孔11a,12aは、相互にほぼ同じ径(サイズ)で設けられている。この両スラブ孔11a,12aは、ともに排水管継手13を固定するためのもので、一般には直径150mm〜250mm程度の大きさで形成される。
さて、図2には、第1実施形態の蓋1が単独で示されている。図示するように第1実施形態の蓋1は、平板形状の蓋体2と、この蓋体2の片面側に取り付けられた空気袋3を備えている。
蓋体2は、透明のアクリル板を素材として製作されている。この蓋体2は、スラブ孔11aの直径よりも大きな直径の円板形を有している。この蓋体2の裏面側(コンクリートスラブ11の上面に当接される側の面、以下同じ)に、空気袋3が取り付けられている。この空気袋3は、蓋体2の裏面側のほぼ中心に設けた円筒形の筒体部2aの外周側に取り付けられている。この筒体部2aの外径は、空気を充填した状態の空気袋3の内径よりも若干大きめに設定されている。このため、空気袋3は、その内周側に筒体部2aを押し込んだと同様の状態で取り付けられており、これにより空気が充填されて膨らんだ状態の空気袋3の位置が蓋体2とほぼ同心となる位置に確実に保持されるようになっている。
蓋体2の表面側の中央には、当該蓋1を取り扱う際の便宜を図るための取っ手4を取り付けておくことができる。この取っ手4は、図4に示すように鋼線をT字形に屈曲して形成したもので、蓋体2の表面側中央に形成したねじ孔2bにその下部の雄ねじ部4aをねじ込んで固定する形式のものが用いられている。この場合、取っ手4の取り付け強度を確保するためにはねじ孔2bのねじ深さを一定以上確保する必要がある。このため、本実施形態では、蓋体2の裏面側中央に盛り上がり部2cを設けて、この盛り上がり部2cを利用してねじ孔2bの深さを一定寸法以上確保されるようにしている。
また、上記取っ手4に代えて、例えば図5に示すようなフランジ部5aを備えたつまみ5を用いることもできる。このつまみ5の雄ねじ部5bがねじ孔2dにねじ込まれて取り付けられている。ねじ孔2dは、商品名ヘリサートと呼ばれる雌ねじ補強部材が用いられている。この雌ねじ補強部材によれば、蓋体2が比較的板厚が薄いアクリル板である場合、あるいはアルミニウム板である場合等であっても、つまみ5を強固に取り付けておくことができる。
空気袋3は、透明のビニールシートを素材として製作されており、海水浴等に用いる浮き輪に類似したものが用いられている。
この空気袋3は、空気を吹き込んで膨らませると、断面円形の円環形状(いわゆるドーナツ形、浮き輪形)になる。空気を抜くと萎んで、蓋体2の裏面側にぺしゃんこの状態に畳んでおくことができる。
この空気袋3は、蓋体2に対してほぼ同軸(中央)に取り付けられている。本実施形態ではこの空気袋3は、接着剤によって蓋体2に貼り付けられている。なお、接着ではなく融着によって空気袋3を蓋体2に取り付けてもよい。この空気袋3は、筒体部2aに対しては直接接着若しくは融着しておく必要はない。
この空気袋3は、空気の注入口3aを備えている。この注入口3aには、キャップ3bが備え付けられている。本実施形態の場合、注入口3aは、蓋体2を貫通して、空気袋3とは反対側(表面側)に突き出されている。この注入口3aは、逆止弁を備えており、例えば人が口にくわえて息を吹き込むことにより圧縮空気を注入することができ、一旦注入された空気は漏れないようになっている。注入された空気は、注入口3aの基部を指先で強くつまんで変形させることにより外部へ放出される。この点で、注入口3aには、上記浮き輪の空気注入口と同じ機能を備えたものが利用されている。
この空気袋3は、空気を注入して膨らませると、スラブ孔11aよりも僅かに大きな外径を有する状態になる。このため、空気袋3を萎ませた状態で蓋体2をスラブ孔11aにセットして当該空気袋3をスラブ孔11aに位置させ、この状態で空気袋3に空気を注入して膨らませると、空気袋3は、注入した空気の圧縮力により、その外周面をスラブ孔11aの内周面に押し付けた状態となる。このため、スラブ孔11aで空気袋3を膨らませると、空気袋3は、スラブ孔11a内から容易には抜け出ない状態に固定される。
逆に、注入口3aの基部を指でつまんで変形させることにより、注入した圧縮空気を簡単に抜き取ることができる。空気を抜き取れば、蓋体2をスラブ孔11aから簡単に取り外すことができる。スラブ孔11aから蓋1を取り外した後、当該スラブ孔11aには例えば下階側と同様の排水管継手13が埋め戻しにより固定される。
以上のように構成された第1実施形態の蓋1によれば、空気袋3を萎ませた状態のまま蓋体2をスラブ孔11aにセットし、然る後注入口3aを経て空気袋3に圧縮空気を注入する。空気袋3に圧縮空気を注入するには、人が注入口3aを口にくわえて息を吹き込むことにより行う他、自転車の空気入れ、あるいは簡易なコンプレッサー(圧縮空気供給装置)を用いて注入することもできる。
こうしてスラブ孔11a内において空気袋3を充分に膨らませると、この空気袋3の外周側は注入した圧縮空気の圧力によりスラブ孔11aの内周側に押し付けられて当該空気袋3がスラブ孔11a内から容易に抜けでない状態となり、これにより蓋体2がスラブ孔11aを塞ぎ、水密状態に維持される。この状態では、蓋体2は、スラブ面方向に移動不能であるとともに、上記したようにスラブ孔11aから容易に離脱しないように固定された状態となる。こうして取り付けた蓋1により、上階側のスラブ孔11aが塞がれるので、このスラブ孔11aを経て下階側へ雨水等が流れ込むことを防止することができる。
このように、第1実施形態の蓋1によれば、スラブ孔11a内で空気袋3を膨らませるだけで取り付けることができるので、従来よりも簡単にスラブ孔を塞ぐことができる。また、取り付けた状態において空気袋3の空気を抜くだけで当該蓋1をスラブ孔11aから簡単に取り外すことができる。このことから、本例の蓋1によれば、スラブ孔11aに対する脱着時の操作性を従来に比して格段に向上させることができる。
また、第1実施形態の蓋1は、アクリル板を素材とする蓋体2とビニール製の空気袋3を主体とする構成であるので極めて軽量であることから、持ち運び時や脱着時等におけるその取り扱い性を従来よりも格段によくすることができる。
さらに、第1実施形態の蓋1は、透明のアクリル板を素材とする蓋体2と、透明のビニールシートを素材とする空気袋3を主体として構成されている。このため、この蓋1によってスラブ孔11aを塞いだ状態であっても、スラブ孔11aを経て上階の明かりを下階側へ採ることができ、また蓋1で日光が遮られることがないので、スラブ孔11aを経て下階を明るく照らすことができ、これにより下階側の作業環境を良好に維持することができる。また、本実施形態の空気袋3は、ドーナツ形を有しているので、その内周側を経て上階の明かり若しくは日光を下階側へ採ることができる。
また、空気袋3に圧縮空気を注入するための注入口3aが蓋体2の表面側に突き出されているので、蓋体2をスラブ孔11aにセットした状態で空気袋3を膨らませ、あるいは萎ませることができ、この点でも当該蓋1の取り扱い性を向上させることができる。
さらに、空気を抜いておけば当該空気袋3は蓋体2の裏側にぺしゃんこにして畳んでおくことができるので、使用しない場合にはコンパクトにして収納しておくことができる。
以上説明した第1実施形態の蓋1には、種々変更を加えることができる。例えば、図3に示すように蓋体2の筒体部2aを省略することができる。この第2実施形態の蓋20の場合、空気袋3は、接着若しくは融着等の手段によって、蓋体2の裏面側に固定しておけばよい。
また、アクリル板を素材とする蓋体2を例示したが、蓋体は、アルミ板、鉄板、銅板等の金属板、あるいはベニヤ板等の木材、あるいは強化ガラス板、耐水性の段ボール板等を素材として製作してもよい。また、ビニールシートを素材とする空気袋3を例示したが、ゴムを素材とする空気袋、あるいは通気性のない布地を素材とする空気袋、皮革製の空気袋でもよい。
また、透明の蓋体2および透明の空気袋3を例示したが、これらは必ずしも透明若しくは半透明である必要はない。
膨らませると円環形状になる空気袋3を例示したが、球体になる空気袋、偏平の円板形状になる空気袋、あるいは直方体等のブロック体形状に膨らむ空気袋を用いることもできる。
また、空気袋3の注入口3aが、蓋体2から上階側へ突き出された構成を例示したが、蓋体2とは反対側であって下階側に突き出す構成としてもよい。この場合、蓋体2をスラブ孔11aにセットする前に(空気袋3をスラブ孔11a内に位置させる前に)、予め空気袋に圧縮空気を注入して膨らませておき、これをスラブ孔11aに押し込みながら蓋体2でスラブ孔11aを塞ぐことができる。
さらに、空気袋3は、蓋体2および筒体部2aのいずれに対しても接着若しくは融着せず、空気袋3に空気を充填してその内周側に筒体部2aを押し込み状態で保持することにより、蓋体2の裏面側に取り付けられる構成としてもよい。この構成によれば、空気袋3から空気を抜いて萎ませると、蓋体2から簡単に取り外すことができるので、収納に便利であり、かつ空気袋のサイズを変更したい場合、あるいは穴があいたため空気袋を交換したい場合には、容易に交換することができる。
空気袋3に圧縮空気を注入するためには、上記例示したように人が注入口3aを口に加えて息を吹き込むことにより行ってもよいし、例えば自転車の空気入れを用いて行ってもよいし、例えばゴムボート等に用いられる足踏み式の空気入れを用いて行ってもよいし、さらには簡易なコンプレッサー(圧縮空気供給装置)を用いて行ってもよい。
さらに、上階と下階を区画するコンクリートスラブ11に設けたスラブ孔11aを塞ぐための蓋1を例示したが、建物の隣室を区画する側壁となるコンクリートスラブに小窓等を設ける目的で貫通して設けたスラブ孔に適用することもできる。
また、例示した蓋1により排水管継手13を取り付けるためのスラブ孔11aを塞ぐ形態を例示したが、本発明に係る蓋は、排水立て管を貫通させるためのスラブ孔、空調用ダクトを挿通させるためのスラブ孔、電気配線を挿通させるためのスラブ孔、あるいはこれら各種の物品を挿通させるための孔ではなく単なるデザイン上のスラブ孔を一時的に塞ぐためにも用いることができる。
従って、スラブ孔は円形である場合の他、長円形、楕円形、長溝形、矩形等のスラブ孔、あるいは不定形のスラブ孔であってもよく、いずれの形状のスラブ孔に対しても本願発明に係る蓋により簡単に塞ぐことができ、また簡単に取り外すことができる。
さらに、例えば図7に示すような蓋30としてもよい。この第3実施形態の蓋30は、円板形の蓋体31の中央に、貫通する内周孔31bを有する筒体部31aを一体に設けた構成を備えている。筒体部31aは、蓋体31の表面側と裏面側へほぼ同じ寸法だけ突き出されている。空気袋32は、前記空気袋3と同様蓋体31の裏面側に接着若しくは融着により取り付けられている。また、この空気袋32の内周側には、筒体部31aの裏面側(スラブ孔11a内に入り込む部分)が押し込まれており、空気注入口32aが蓋体31の表面側に突き出されている。これらの点も前記空気袋3と同様に構成されている。この第3実施形態の蓋30をスラブ孔11aに取り付けた状態が図6に示されている。
この第3実施形態の蓋30によれば、空気袋32によってスラブ孔11aが水密にシールされるので、前記と同様下階側への雨水の流入を防止することができ、またその脱着時等における取り扱い性を向上させることができる。
また、蓋体31に設けた筒体部31aの内周孔31bを経て、上階側の明かり(光)Lが下階側へ差し込むので、下階側での作業環境をよくすることができる。
また、内周孔31bを経て上階側の作業者と下階側の作業者が会話を交わすことができるとともに、上階側の作業者は下階側で発生する音を聞くことができ、逆に下階側の作業者は上階側で発生する音を聞くことができるので、この点で上階側および下階側での作業効率を高めることができる。
また、上階側の作業者は、内周孔31bを経て下階側での作業の進行状況あるいは下階側の様子等をのぞき見ることができ、この点でも作業効率の向上を図ることができる。
なお、この蓋30によれば、筒体部31aが蓋体31の表面側に一定寸法突き出されているので、上階側のスラブ11上に降り込んで溜まった雨水等がその内周孔31bを経て下階側へ流れ込むことはない。
上記第3実施形態の蓋30には、さらに補助蓋35を用いることができる。図8には、筒体部31aの上部に補助蓋35を被せた状態の蓋30が示されている。この補助蓋35を被せておくことにより、内周孔31b内に雨水等が直接降り込むことを防止できるとともに、異物がこの内周孔31bを経て下階側へ落下することを防止することができる。
この第3実施形態の蓋30にも、前記第1実施形態と同様の変更を加えることができる。すなわち、筒体部31aの、蓋体31の下面側に突き出した部分を省略してもよい。また、蓋体31および筒体部31aはアクリル板、アルミ板、鉄板、銅板等の金属板、あるいはベニヤ板等の木材、強化ガラス板、耐水性の段ボール板等を素材として製作してもよい。また、空気袋32は、ビニールシート、ゴム、通気性のない布、あるいは皮革を素材とする構成としてもよい。
さらに、第1〜第3実施形態に係る蓋1,20,30およびこれらに変更を加えた構成において、蓋体2,31をスラブ孔11aにセットした後にスラブ孔11a内で空気袋3,32を膨らませる形態を例示したが、空気袋3,32を膨らませた後に、これをスラブ孔11aに押し込んで当該蓋1,30を取り付ける構成としてもよい。
本発明の第1実施形態を示す図であって、上階側のスラブ孔に第1実施形態に係る蓋を取り付けた状態の建物の側面図である。 第1実施形態に係る蓋の縦断面図である。 第2実施形態の蓋の縦断面図である。 蓋体に取り付けた取っ手の斜視図である。 別形態の取っ手の斜視図である。 第3実施形態の蓋を上階側のスラブ孔に取り付けた建物の側面図である。 第3実施形態の蓋の縦断面図である。 補助蓋を被せた第3実施形態の蓋の縦断面図である。
符号の説明
1…蓋
2…蓋体、2a…筒体部、2b…ねじ孔、2c…盛り上がり部
3…空気袋、3a…注入口、3b…キャップ
4…取っ手、4a…雄ねじ部
5…取っ手、5a…フランジ部、5b…雄ねじ部
10…建物
11…コンクリートスラブ(上階側)、11a…スラブ孔
12…コンクリートスラブ(下階側)、12a…スラブ孔
13…排水管継手
20…蓋(第2実施形態)
30…蓋(第3実施形態)
31…蓋体、31a…筒体部、31b…内周孔
35…補助蓋
L…明かり(光)

Claims (8)

  1. コンクリートスラブを貫通して設けられたスラブ孔を塞ぐための蓋であって、前記コンクリートスラブに当接して前記スラブ孔を塞ぐ蓋板と、該蓋板の片面に取り付けられて圧縮空気の注入により膨張される空気袋を備え、該空気袋を前記スラブ孔内で膨張させて前記蓋体を前記スラブ孔を塞いだ状態に保持する構成としたスラブ孔の蓋。
  2. 請求項1記載の蓋であって、空気袋は、スラブ孔の内周面に沿って円環形状に膨張する構成としたスラブ孔の蓋。
  3. 請求項1または2記載の蓋であって、空気袋は、膨張させると圧縮空気の圧力によりスラブ孔の内周面に押し付けられる構成としたスラブ孔の蓋。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載した蓋であって、蓋体および/または空気袋が透明の素材により形成されたスラブ孔の蓋。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載した蓋であって、空気袋の圧縮空気注入口が蓋体の反対側の片面から突き出されたスラブ孔の蓋。
  6. 請求項2記載の蓋であって、蓋体の裏面側に筒体部を設け、該筒体部を内周側に押し込んだ状態に空気袋を膨張させる構成としたスラブ孔の蓋。
  7. 請求項1記載の蓋であって、蓋体の表面側に、該蓋体を貫通する内周孔を有する筒体部を設けたスラブ孔の蓋。
  8. 請求項7記載の蓋であって、筒体部を塞ぐ補助蓋を備えたスラブ孔の蓋。
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