JP4138470B2 - ろ過機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はろ過機に係り、特に、電子部品や集積回路等をめっき処理するめっき液等の原水をろ過するろ過機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子部品や集積回路等をめっき処理するめっき液等の原水をろ過するろ過機については、原水がポンプで一旦ろ材に供給された後、この原水がろ材を通過することによってろ過処理が行われる形態が知られている。
このような従来のろ過機を図7により具体的に説明する。図7に示すように、従来のろ過機100は、渦巻ポンプ102を備えたポンプユニット104と、フィルターユニット106と、ポンプユニット104とフィルターユニット106との間に設けられた中間ユニット107と、を有する。
ポンプユニット104においては、渦巻ポンプ102が、この駆動軸108が水平方向に延びるように基台110に配置されている。また、渦巻ポンプ102の渦室(図示せず)の周方向延長上には、垂直方向上方に向けられた吐出口112が設けられている。
一方、フィルターユニット106は、ポンプユニット104から中間ユニット107を介してフィルターユニット106に圧送された原水をろ過するろ材116を備えたろ過室118と、を有する。
さらに、中間ユニット107は、例えば、ポンプユニット104の渦巻ポンプ102の吐出口112と連通する配管又はホース等の連結手段120が設けられている。
このように構成された従来のろ過機100では、ポンプユニット104が作動すると、原水がポンプユニット104から連結手段120を経てまず中間ユニット107に圧送され、つぎにフィルターユニット106のろ過室120に送られ、ろ材116によってろ過されるようになっている。
本願発明は、このような公知・公用の技術をもとに開発されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のろ過機100においては、上述したように、ポンプユニット104及びフィルターユニット106が別の構造体であり、この両者を機能させるためには、両者間に上述したような連結手段120等のさらなる別の手段を設けなければならない。このため、ろ過機100の全体に要するスペースも大きくなり、装置の小型化が図れないという問題がある。
また、従来のろ過機100においては、ろ過機100の全体に要するスペースが大きい分、ろ過機100の作動中にろ過機100内を流動する原水量も増えるため、例えば原水が高価なめっき液や化学薬品等では、原水使用量が増加し不経済である。
さらに、従来のろ過機100においては、原水が配管又はホース等の連結手段120から中間ユニット107を経てフィルターユニット106に流入する流入口122が1箇所となる。このため、フィルターユニット106内のろ材116のろ過面全体に原水が均一に供給されず、この流入口122付近に原水を整流するバッフル板等を設けることによってろ過室118内の原水の分散効果を高めたとしても均一なろ過作用が得られないという問題がある。
また、一般に、ポンプの吸上運転では、通常、ポンプ運転前にポンプ室内に予め原水を供給する呼水操作が行われる。従来のろ過機100のポンプユニット104においては、渦巻ポンプ102が、この駆動軸108が水平方向に延びるように基台110に配置され、渦室(図示せず)の周方向延長上には垂直方向上方に向けられた吐出口112が設けられているため、ポンプ運転前の呼水操作時にポンプ室内の空気が完全に脱気されずに残存してしまう。このことによって、従来のろ過機100では、ポンプ運転直後もポンプ室内に残存した空気の除去に時間を要し、ろ過室118内にも微細気泡が発生する。このため、従来のろ過機100では、ポンプ効率やろ過効率を向上させるには限界があり、ポンプユニット104の渦巻ポンプ102の配置等にも多くの問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、ろ過機を小型化させると共に、ろ過機のポンプ機能及びろ過機能を向上させて、原水を効率よく経済的にろ過することができるろ過機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は、原水をろ過するろ過部と、原水を上記ろ過部に圧送し、該ろ過部でろ過したろ液を該ろ過部外部へ送出する圧送部と、該圧送部を作動させる作動部と、を有するろ過機であって、上記圧送部は、該圧送部の内部へ原水を供給する原水供給路と、該原水供給路から原水が供給される圧送室と、該圧送室内に設けられ、垂直方向軸線まわりに回転するインペラーと、該インペラーの回転によって上記圧送室から圧送された原水を上昇させて上記ろ過部へ流入させる原水上昇手段と、上記ろ過部からろ液を上記圧送部の外部へ送出するろ液送出路と、を有し、上記原水上昇手段は、上記インペラーに対向するように配置されて上記圧送室の少なくとも一部を形成するケーシング手段と、このケーシング手段の円周方向に沿って延びるように形成された渦室と、この渦室の上流側端部に形成された流入口と、上記渦室の下流側端部に形成された流出口と、を含み、上記渦室は、上記流入口から上記流出口にかけて上方に傾斜して延び、上記作動部は、上記インペラーを回転させる回転駆動手段を有することを特徴としている。
このように構成された本発明においては、圧送室内の原水は、インペラーの回転により、原水上昇手段におけるケーシング手段の渦室の流入口から渦室内に圧送される。この渦室内に圧送された原水は、渦室の流入口から流出口にかけて上方に傾斜して延びる渦室に沿って流れて上昇し、ろ過部へ流入する。したがって、この原水上昇手段における渦室により、圧送室内の原水は外周方向に広がらずに効率よく上昇してろ過部まで供給されるため、原水を効率よく経済的にろ過することができる。
また、原水上昇手段のケーシング手段がインペラーに対向するように配置されて圧送部の圧送室の少なくとも一部を形成していると共に、原水上昇手段の渦室が、ケーシング手段の円周方向に沿って延びるように形成され、その流入口から流出口にかけて上方に傾斜して延びているため、圧送部とろ過部の間のスペースをコンパクトにすることができ、ろ過機全体を小型化することができる。
【0006】
また、本発明において、好ましくは、さらに、上記ケーシング手段の少なくとも一部に配置されて上記渦室の出口部と連通するように形成された整流室を含み、この整流室を介して上記ろ過部の複数の軸対称位置において原水を流入させる。
このように構成された本発明においては、渦室の出口部から流出した原水が整流室に流入して整流化された状態でろ過部の複数の軸対称位置に均一に流入するため、原水を効率よく経済的にろ過することができる。
さらに、本発明において、好ましくは、回転駆動手段は、インペラーに回転力を磁気的に伝達する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図6を参照して本発明のろ過機の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるろ過機を示す全体概略断面図である。なお、以下に示す図1ないし図6中の実線矢印は、本発明の一実施形態によるろ過機内を流れる液体の流れ方向を示し、図2中の点線矢印は、本発明の一実施形態によるろ過機の呼水操作における脱気処理時の気体の流れ方向を示している。
この図1に示すように、本発明の一実施形態によるろ過機1は、フィルターユニット2と、ポンプユニット4と、これらフィルターユニット2とポンプユニット4との間に設けられ、合成樹脂等で作られた中間ユニット6(詳細は後述する)と、を備えている。
フィルターユニット2は、中間ユニット6上に固定配置されたシリンダー8と、このシリンダー8に取り付けられた蓋10と、を有する。これらのフィルターユニット2の各構成部品は、合成樹脂等で作られている。
また、これら中間ユニット6、シリンダー8及び蓋10は、中間ユニット6側から供給される原水を収容するろ過室12を形成し、このろ過室12には、原水をろ過する円筒状のろ材14と、ろ材14を案内するカートリッジガイド16と、ろ材14及びカートリッジガイド16を固定するカートリッジナット18とが設けられている。
【0008】
ポンプユニット4は、このポンプユニット4の基台を含む下カバー20と、この下カバー20上に取り付けられた上カバー22と、を有し、これらの上下カバー20,22が、チャンバー24を形成するようになっている。これらの上下カバー20,22は、合成樹脂等で作られている。
また、チャンバー24内には、駆動モータ26が、このモータ26の駆動軸26a,26bが上下垂直方向に延びるように固定配置されている。駆動モータ26の下駆動軸26aは、合成樹脂等で作られた冷却ファン28を備えている。この冷却ファン28がチャンバー24内で回転することによって、下カバー20の底面に設けられた複数の冷却風流入口30からチャンバー24内に風が流入し、上カバー22の上部に設けられた冷却風流出口32から抜けるようになっている。このことによって、駆動モータ26の作動等によってチャンバー24内で発生した熱が冷却されるようになっている。
一方、駆動モータ26の上駆動軸26bは、その先端が、上カバー22の上部に形成され且つ上方に開口した円筒状の凹部34の下面付近まで延びている。また、この上駆動軸26bの先端部分には、駆動回転体36が固定して取付けられ、この駆動回転体36は、アルミニウム等の材料からなる円筒体の中にマグネット38を備えた構造となっている。この駆動回転体36は、駆動モータ26が作動すると上駆動軸26bと共に回転するようになっている。
【0009】
つぎに、図2は、図1に示した本発明の一実施形態によるろ過機1の中間ユニット6部分の部分拡大断面図である。この図2に示すように、上カバー凹部34のフランジ部分40には、合成樹脂等で作られたケーシング42(詳細は後述する)がOリング44を介して固定して取り付けられ、このケーシング42と上カバー凹部34によってポンプ室46が形成されている。
【0010】
つぎに、図3及び図4は、本発明の一実施形態によるろ過機1の中間ユニット6の上面図及び底面図である。また、図5は、図2に示す本発明の一実施形態によるろ過機1の中間ユニット6部分を斜め上から見た分解斜視図である。さらに、図6は、ケーシング42の底面斜視図である。
これら図3ないし図6により、本発明の一実施形態によるろ過機1の中間ユニット6及びポンプ室46の内部構造等を詳細に説明する。ここで、図4ないし図6中の矢印Aは、本発明の一実施形態によるろ過機1の中間ユニット6とケーシング42を取り付けたときの両者の対応した位置を示している。
【0011】
ポンプ室46内には、ポンプ室46の中心軸線48と同一の中心軸線を有する固定軸50が配置されている。この固定軸50には、合成樹脂等で作られたインペラー52がスラストリング54及び軸受56を介して固定軸50まわりに回転可能に取り付けられている。これら固定軸50、スラストリング54及び軸受56の材料については、耐食性、耐摩耗性に優れたセラミック素材等が好ましい。特に、軸受56の材料については、セラミック素材よりも安価な、テトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂にカーボンファイバーを添加した材料を使用してもよい。
また、インペラー52は、駆動回転体36のマグネット38の磁気に引き寄せられるマグネット58を内部に備え、ポンプ室46の底面を介して駆動回転体36に磁気的に結合し、駆動回転体36が回転すると共に固定軸50回りに回転するようになっている。
上述したように、インペラー52の構造は、回転力が駆動回転体36によって磁気的に伝達される構造となっているがこの構造に限定されず、例えば、駆動モータ26の駆動軸26bをポンプ室46内まで延長させて、このポンプ室46内の駆動軸26bにインペラー52を直接固定し、ポンプ室46及び駆動軸26bの軸封部にメカニカルシール等を備えた構造にしてもよい。
【0012】
インペラー52の上面60には、少なくとも4つ以上の複数の羽根62が設けられ、これら複数の各羽根62の外端部分64には、インペラー上面60に対してテーパ角度αが、好ましくは、約130°〜約140°、最も好ましくは、約135°となるようにテーパが付けられていてもよい。
インペラー52はポンプ室46内に収容され、このインペラー52の上方には、上カバー凹部34のフランジ部分40に取り付けられたOリング44を介してケーシング42が取り付けられている。このケーシング42及び上カバー凹部34のフランジ部分40には、中間ユニット6がOリング44を介して固定して取り付けられている。
なお、本実施形態によるろ過機1のインペラー52については、インペラーの一例として図5に示したタイプのオープンインペラーをろ過機1に適用した場合について説明したが、このオープンインペラーに限定されず、ろ過機1の要求される圧送能力に応じて、例えば、クローズドインペラー等の他のタイプのインペラーを適用してもよい。
【0013】
さらに、ケーシング42の構造について詳細に説明する。ケーシング42は少なくとも3つ以上の複数のポンプ室流入口66を備え、このポンプ室流入口66では、ろ過機1の外部に設置された、原水を収容する原水槽(図示せず)から原水供給配管(図示せず)等を経て中間ユニット6の原水供給路64に供給された原水がポンプ室46内に流入するようになっている。
ケーシング42の底面には、ケーシング42の円周方向に沿って垂直方向上方に傾斜した渦室68が形成されている。この渦室68は、ポンプ室46内の原水がインペラー52が回転することによって渦室68内に流入する渦室流入口70と、この渦室流入口70から流入して渦室68内を流れた原水が渦室68の外部へ流出する渦室流出口72と、を備えている。
また、渦室68の外径は、ポンプ室46の直径にほぼ等しくなっており、渦室68内に沿った渦室流入口70から渦室流出口72までの距離は、ほぼ渦室68の外径の一円弧に相当するようになっている。
【0014】
つぎに、中間ユニット6の構造について詳細に説明する。中間ユニット6は、原水供給路64を備え、この原水供給路64は、ケーシング42に設けられたポンプ室流入口66に接続されている。ポンプユニット4が作動すると、原水がこの原水供給路64を通り、ポンプ室流入口66からポンプ室46内に供給されるようになっている。
また、中間ユニット6は、整流室74を備えている。原水供給路64からポンプ室流入口66を通ってポンプ室46内に供給された原水は、ポンプ室46のインペラー52の回転によって、ケーシング42の底面に設けられた渦室68の中を渦室流入口70から渦室流出口72に向かって流れ、整流室74に送られるようになっている。
【0015】
中間ユニット6の上面には、フィルターユニット2のシリンダー8を固定支持するための外側突起76と、ろ材14を固定支持するための内側突起78と、が設けられ、中間ユニット6の上面におけるこれら外側突起76と内側突起78との間、すなわち、整流室74の上面には、少なくとも4つ以上の複数のろ過室流入口80が中間ユニット6の中心軸線48に対して軸対称に設けられている。
ポンプ室46内の原水は、ケーシング42の渦室68から整流室74を経て整流されるようになっている。そして、整流室74の整流された原水は、整流室74の上面に設けられた複数のろ過室流入口80からろ過室12内に流入し、ろ過室12に設けられたろ材14の外周面に均一に送られるようになっている。このろ材14に均一に送られた原水は、ろ材14を通過してろ過されるようになっている。
【0016】
さらに、中間ユニット6は、ろ液送出路86を原水供給路64に並列して配置し、このろ液送出路86は、中間ユニット6の上面の内側突起78とカートリッジガイド支持部84との間に設けられたろ液送出口82に接続されている。ろ過室12内で原水をろ過したろ液は、ろ液送出口82からろ液送出路86を流れてろ過機1の外部へ送出されるようになっている。
また、中間ユニット6上面の外側突起76と内側突起78との間にある原水供給路64の上面には、呼水孔88が設けられている。この呼水孔88は、原水供給路64とろ過室12をバイパスし、原水供給路64及ポンプ室46の中に残存する空気をこの呼水孔88からろ過室12を通じて、ろ過機1の外部に排出するようになっている。
ここで、呼水孔88の直径については、好ましくは、約1.0mm〜約10.0mm、最も好ましくは、約4.0mmであり、原水供給路64及ポンプ室46の中に残存する空気を効率よく脱気することができる程度の大きさが好ましい。さらに、この呼水孔88には、原水供給路64とろ過室12をバイパスすることによるポンプ効率低下を防止するため、ポンプユニット4が停止時には開放され、ポンプユニット4が作動時には閉鎖される弁体(図示せず)が設けられる構造が好ましい。
【0017】
つぎに、上述した本発明の一実施形態によるろ過機1の動作を説明する。
まず、ろ過機1の作動の前段階として呼水操作が行われる。具体的には、ろ過機1が原水槽(図示せず)の上方に設置される吸い上げ運転時では、はじめに蓋10が取り外され、原水がろ過室12の上方からろ過室12内に供給される。ろ過室12内に供給された原水は、ろ過室流入口80から整流室74、渦室流出口72、渦室流入口70を経てポンプ室46内へ流入する。
ポンプ室46内へ流入した原水は、ポンプ室46内で満たされた後、ポンプ流入口66から原水供給路64へ流入する。この時、ポンプ室46内の気体は、渦室流入口70から渦室流出口72、整流室74、ろ過室流入口80を経てろ過室12へ脱気される。
【0018】
つぎに、原水供給路64と原水供給配管(図示せず)内の気体は、ろ過室12内へバイパスされる呼水孔88から脱気されることにより、ポンプ流入口66から原水供給路64へ流入した原水は原水供給配管(図示せず)内へ流入する。ここで、呼水孔88については、原水供給路64及び原水供給配管(図示せず)内の気体が十分に脱気されてポンプの正常な運転が行えるようにポンプユニット4が作動されるまで開口したままの状態にするのがよい。
このようにして、ポンプ室46内、原水供給路64及び原水供給配管(図示せず)内の気体が脱気され、これらの部分に原水が満たされ、最終的にはろ過機1の内部のすべての部分に原水が満たされて、ろ過機1の内部全体の脱気処理が行われる。
【0019】
このような呼水操作が完了すると、ポンプユニット4が作動される。具体的には、ポンプユニット4のチャンバー24内の駆動モータ26が作動し、駆動モータ26の上下駆動軸26a,26bにそれぞれ取り付けられた冷却ファン28及び駆動回転体36が回転する。
駆動回転体36が回転すると、インペラー52のマグネット58が駆動回転体36のマグネット38の磁気に引き寄せられて、ポンプ室46内のインペラー52が駆動回転体36の回転に従動して回転する。このインペラー52の回転によって、原水供給路64からポンプ室流入口66を経てポンプ室46内にさらなる原水が供給される。これと同時に、ポンプ室46内に収容されている原水は、ケーシング42の渦室流入口66から渦室68内に流入し、渦室68内を流れつつ渦室流出口72に向かって上昇する。この渦室68内を流れつつ上昇する原水は、渦室流出口72を出て整流室74へ流れ、整流された原水となる。
整流室74内の整流された原水は、整流室74の上面に設けられた複数のろ過室流入口80からろ過室12内に分散して均一に流入し、ろ過室12に設けられたろ材14の外周面に均一に送られ、ろ材14を通過してろ過される。
ろ過室12内で原水をろ過したろ液は、ろ液送出口82からろ液送出路86を流れてろ過機1の外部へ送出される。
【0020】
上述したように、従来のろ過機100は、ポンプユニット104の渦巻ポンプ102が、その駆動軸108が水平方向に延びるように配置され、ポンプユニット104とフィルターユニット106との間を管等の連結手段120が連通した構造である。
これに対し、本発明の一実施形態によるろ過機1によれば、ポンプユニット4の駆動モータ26が、その駆動軸26a,26bが垂直方向延びるように中間ユニット6の下部に縦置きに配置されている。このため、原水及びろ液が流れるろ過機1の内部スペースを小さくして、ろ過機1の内部全体を流れる液量を減少させることにより、使用する原水量を低減させると共に、全体に要するスペースを減少させることができ、例えば従来のろ過機1と比較して設置面積を約70%減少させることができる。
また、本発明の一実施形態によるろ過機1によれば、中間ユニット6の原水供給路64に呼水孔88を設けたことにより、呼水操作時にポンプ室46内等に残存する空気量を低減させ、ろ過室12への微細気泡の発生量を低減させると共に、ポンプユニット4の正常運転までに要する時間を短縮させることができる。
さらに、本発明の一実施形態によるろ過機1によれば、整流室74の上面に複数のろ過室流入口80を軸対称に配置させたことにより、ろ過室12内におけるろ過作用の均一性を向上させることができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のろ過機によれば、ろ過機を小型化させると共に、ろ過機のポンプ機能及びろ過機能を向上させて、原水を効率よく経済的にろ過することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるろ過機の一部破断した概略図である。
【図2】図1に示す本発明の一実施形態によるろ過機の中間ユニット部分の部分拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施形態によるろ過機の中間ユニットの上面図である。
【図4】本発明の一実施形態によるろ過機の中間ユニットの底面図である。
【図5】図2に示す本発明の一実施形態によるろ過機の中間ユニット部分を斜め上から見た分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態によるろ過機のケーシングの底面斜視図である。
【図7】従来のろ過機の一部破断した概略図である。
【符号の説明】
1 ろ過機
2 フィルターユニット
4 ポンプユニット
6 中間ユニット
8 シリンダー
10 蓋
12 ろ過室
14 ろ材
16 カートリッジガイド
18 カートリッジナット
20 下カバー
22 上カバー
24 チャンバー
26 駆動モータ
26a 駆動モータ下駆動軸
26b 駆動モータ上駆動軸
28 冷却ファン
30 冷却風流入口
32 冷却風流出口
34 上カバー凹部
36 駆動回転体
38,58 マグネット
40 フランジ
42 ケーシング
44 Oリング
46 ポンプ室
48 中間ユニット6、ポンプ室46又は固定軸50の中心軸線
50 固定軸
52 インペラー
54 スラストリング
56 軸受
60 インペラー上面
62 羽根
64 原水供給路
66 ポンプ室流入口
68 渦室
70 渦室流入口
72 渦室流出口
74 整流室
76 外側突起
78 内側突起
80 ろ過室流入口
82 ろ液送出口
84 カートリッジガイド支持部
86 ろ液送出路
88 呼水孔
Claims (3)
- 原水をろ過するろ過部と、原水を上記ろ過部に圧送し、該ろ過部でろ過したろ液を該ろ過部外部へ送出する圧送部と、該圧送部を作動させる作動部と、を有するろ過機であって、
上記圧送部は、該圧送部の内部へ原水を供給する原水供給路と、該原水供給路から原水が供給される圧送室と、該圧送室内に設けられ、垂直方向軸線まわりに回転するインペラーと、該インペラーの回転によって上記圧送室から圧送された原水を上昇させて上記ろ過部へ流入させる原水上昇手段と、上記ろ過部からろ液を上記圧送部の外部へ送出するろ液送出路と、を有し、
上記原水上昇手段は、上記インペラーに対向するように配置されて上記圧送室の少なくとも一部を形成するケーシング手段と、このケーシング手段の円周方向に沿って延びるように形成された渦室と、この渦室の上流側端部に形成された流入口と、上記渦室の下流側端部に形成された流出口と、を含み、上記渦室は、上記流入口から上記流出口にかけて上方に傾斜して延び、
上記作動部は、上記インペラーを回転させる回転駆動手段を有することを特徴とするろ過機。 - 上記原水上昇手段は、さらに、上記ケーシング手段の少なくとも一部に配置されて上記渦室の出口部と連通するように形成された整流室を含み、この整流室を介して上記ろ過部の複数の軸対称位置において原水を流入させる請求項1記載のろ過機。
- 上記回転駆動手段は、上記インペラーに回転力を磁気的に伝達する請求項1記載のろ過機。
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