JP4138455B2 - 汎用空冷4サイクルエンジン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、汎用の小型内燃機関の始動に使用されるリコイルスタータに関し、特に、空冷4サイクルエンジンの始動時に生ずるクランク軸からの変動抵抗トルクを緩和して人手による始動を容易にするためのダンパばねを有するリコイルスタータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、汎用の小型内燃機関(以下エンジンと呼ぶ)の始動方法としては、先端にグリップが付いたプルロープを人手で急速に引出し、その勢いでクランク軸を回転させて始動させている。この方法では、引出すプルロープの運動を回転に変え、また引出したプルロープを巻戻して収納するプルロープリールと、プルロープリールの回転をエンジンのクランク軸に伝えてエンジンを運転状態に導き、エンジンの始動後に両者の結合を解くクラッチを含む始動トルクの伝導部が設けられている。
クラッチとしては、プルロープを引くとプルロープリール側に設けられたラチェット爪が摩擦で保持されたカムに導かれて外周側に突出して先端がクランク軸側に設けられた内周向きの突起に係合し、エンジンが回転すると元の位置に戻る「飛出ラチェット爪方式」か、あるいは、停止時にはクランク軸側に設けられた内周向きのラチェット爪がばねによって押されプルロープリール側に設けられた外周向きの突起に係合し、エンジンが回転すると遠心力によって外周側に逃げて係合を解く「遠心開放ラチェット爪方式」のものが用いられている。
プルロープを人手で引出すとエンジンのクランク軸が回転してピストンが上下動し、クランク軸の回転位相に従って、排気、吸気、圧縮、膨張の行程を行うので、それぞれの行程に応じてプルロープは抵抗を受け、始動を行う人はこの変動する抵抗を受けてプルロープが引きにくくなる。
この抵抗の変動を緩やかにして、プルロープを引き易くするリコイルスタータが種々提案されている。例えば、2サイクルエンジンにおいて、プルロープリールとクラッチの間にゼンマイばねを設けたものが、例えば特許文献1(特開2001−132591号公報)に、また、本出願人によりカムとばねによって圧縮行程時の抵抗トルクを軽減するものが特願2001−259021号に提案されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−132591号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来、汎用小型空冷4サイクルエンジンのリコイルスタータでは、始動時にクランク軸から受ける抵抗力の変化に対してはメカニカルデコンプを用いたり、フライホイールの慣性力を大きくして緩和しているが、なおプルロープを素早く引かないとエンジンを始動できない欠点もあり、4サイクルエンジンの人手によるプルロープの引出しを容易にする改善が望まれている。
また、4サイクルエンジンにおいてプルロープリールとクラッチの間にダンパばねを備えたリコイルスタータを使用した場合、「飛出ラチェット爪方式」のクラッチの場合には、ラチェット爪が相手に係合するまでの遊びの動作が大きくなる。ゆっくり引いても始動できる様にダンパばねの長さを大きくしていくと、一般に大きなプルロープの引出し長さを必要とする4サイクルエンジンの引出し長さを更に大きくする欠点がある。
本発明は、フライホイルと該フライホイールの側部に固定された樹脂製の冷却ファンを備えた空冷4サイクルエンジンに適用して上記欠点を解消した、「遠心開放ラチェット爪方式」のリコイルスタータの提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本願発明は以下の手段を提供する。
フライホイールと該フライホイールの側部に固定された冷却ファンとリコイルスタータを備えた汎用空冷4サイクルエンジンにおいて、前記リコイルスタータは、リールケースに設けられた軸に回転自在に支持されたプルロープリールと、外側の中心部に複数の半径方向に延びる突起を備えたラチェット車と、前記プルロープリールに巻付けられたプルロープと、該プルロープを巻戻すリコイルばねと、前記プルロープリールと前記ラチェット車を連結するダンパばねと、スペーサ部材に座付きボルトによって結合され、前記ラチェット車の前記突起と係合する複数のラチェット爪を備えたラチェット爪筒と、前記ラチェット爪筒と前記ファンとの間に配設されてエンジンのクランク軸側にナットにより前記フライホイールと前記冷却ファンと共に一体的に固定された前記スペーサ部材とより成り、
前記スペーサ部材は、有底円筒状で底壁部の中心にボトル孔及び外周寄りに外側に突出する複数のダウエルピンを有すると共に、周壁部に複数の雌ねじ及び内周側に複数のダウエル溝を有し、
前記フライホイールが有するダウエルピンを前記冷却ファンに設けたダウエル穴に嵌め、前記冷却ファンが有する前記ダウエル穴とは異なる位置に設けたダウエル穴にスペーサ部材が有するダウエルピンを嵌め、前記スペーサ部材の底壁部のボルト孔をエンジンのクランク軸端の雄ねじに通し、前記雄ねじに螺合するナットによって前記冷却ファン、前記フライホイール及び前記スペーサ部材を結合するとともにクランク軸に結合し、前記ラチェット爪筒は、隔壁を有し前記スペーサ部材とともに冷却空気通路の整流面を成す同じ外形の筒とし、捩りばねによって内周向きに付勢されると共に前記複数のラチェット爪の円弧形状部が前記ラチェット爪筒の内周部に形成された円弧形状部と摺動自在に接触するように前記複数のラチェット爪を前記隔壁に設け、周壁部に複数のボルト孔と内周側に軸方向に突出する複数のダウエルを設け、該ダウエルを前記スペーサ部材のダウエル溝に嵌め、前記ボルト孔を通し前記スペーサ部材の雌ねじに螺合する座付ボルトで結合したことを特徴とする汎用空冷4サイクルエンジン。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の汎用小型空冷4サイクルエンジンのリコイルスタータの実施の形態を図1〜図7によって説明する。
図1はこのリコイルスタータの側面断面図、図2は図1のA−A断面図、図3はラチェット爪筒の側断面図、図4及び図5はそれぞれ図3の左及び右側面図、図6はスペーサ部材の側断面図(図7のB−O−B断面)、図7は図6の右側面図である。
【0007】
これらの図(主として図1参照)において、1は汎用の小型空冷4サイクルエンジンのクランクケース、2は両端をベアリングを介してクランクケース1に回転自在に支持されたクランク軸、2aはベアリング3を介して支持され先端にテーパー軸端2bと雄ねじ2cを有するファン側クランク軸、4は複数のダウエル4aを有しファン側クランク軸2aのテーパー軸端2bに半月キー5を介して固設された鋳鉄製のフライホイール、6は内周寄りに複数のダウエル穴6aを有し、外周寄りに有するダウエル孔6bをダウエル4aに嵌めて位置決めされてフライホイール4に一体に固定された樹脂製の冷却ファンである。フライホイール4と冷却ファン6は後述のスペーサ部材36を介してファン側クランク軸2aの先端の雄ねじ2cに螺合するナット7によってファン側クランク軸2aに強固に固定されている。
10はクランクケース1に図示せぬボルト等により固定されたファンカバーで、外側(図1の右側)端壁の中央部には冷却空気の空気導入口10aが、また空気導入口10aの外周寄りの内側には同一円周上に複数(例えば3個)のウエルドナット10bが等間隔に設けられている。
【0008】
20は受皿状の板金製のリールケースで、外周のフランジ部20a(図2参照)に設けられた複数(図2では12個)の孔20bの適宜のものを通したウエルドナット10bに螺合する座付ボルト11によってファンカバー10に固定されており、側面の錐面には多数の角形の通風孔20cが設けられていて、冷却ファン6によって吸引されるエンジンの冷却空気はこの通風孔20cを通って矢印F方向に流れるようになっている。なお、取付用の孔20bが余分に設けられているのは後述のプルロープ25の引方向を調整する為である。
21はリールケース20の外側端壁の中央に内側向きに溶接垂設された板金製のリール軸、22はリール軸21に回転自在に外嵌装され、ワシャ23によって外れ止めされた樹脂製のプルロープリールである。プルロープリール22は外周部の外側(図1の右側)にロープ溝22aを、内周部の外側及び内側(図1の左側)にばね室22b及び22cを備えていて、ロープ溝22aには一端にスタータグリップ24を有するプルロープ25が巻付けられ、ばね室22bには引出されたプルロープ25を巻戻すためのリコイルばね(ゼンマイばね)26が、またばね室22cにはダンパばね(ゼンマイばね)27が収納されている。プルロープ25の他端は結び瘤をロープ溝22aに設けたロープ受孔に嵌めて止められる。リコイルばね26の両端はそれぞれ鉤形に折曲げて、外端はプルロープリール22に設けたばね受部22dに、内端はリール軸21に設けたばね受部21aにそれぞれ引掛けて取付けられる。同様にダンパばね27の両端も鉤形に折曲げて、外端はプルロープリール22に設けたばね受部22e(図2も参照)に、内端は後述のラチェット車31のばね受部31cに引掛けて取付けられる。
【0009】
30は一端に十字穴付き頭を、他端に小径の雄ねじを備え、ワシャ23を挟んでリール軸21の先端に同心に螺着された延長軸、31は延長軸30に回転自在に外嵌装されたラチェット車であり、ラチェット車31は外側(図1の右側)の中心部に複数(図2では4個)の半径方向に延びる突起31aを備え、その外周部には遮蔽円筒31bを、外側にはプルロープリール22の中に入り込んでダンパばね27の一端と連結するばね受部31cを有する円筒31dを備えている。遮蔽円筒31bは狭い隙間を隔てて対向する後述のラチェット爪筒32の外周壁32eとで屈曲路を形成して、リールケース20の通風孔20cから入る塵や雨水の侵入を防ぐためのものである。
32(図3〜5参照)はラチェット車31と対になってクラッチ(ラチェット継手)を形成するアルミダイカスト製の円筒状のラチェット爪筒で、軸方向の中央に中心に逃げ孔を備えた隔壁32aと、内側(図3の左側)端に円筒壁よりなる複数(図では2個)のダウエル(帯状突起)32bと、外周部に複数(図では2個)のボルト孔32cを有し、隔壁32aの外側面に複数(図では2個)のラチェット爪33が取付けられている。ラチェット爪33は一端が円弧形状部33cで他端が平面のほぼ四角棒状の爪本体33aと、円弧形状部33cの中心と同心のピン33bとより成っていて、ピン33bを隔壁32aに回転自在に遊嵌して止輪34で止められている。爪本体33aの円弧形状部33cはラチェット爪筒32の内周部に形成された円弧形状部32dと摺動自在に接触していて、爪本体33aの先端に掛かる力は直接円弧形状部32dに伝わり、ピン33bには負担が掛からないようになっている。35はラチェット爪33の先端を常にラチェット爪筒32の中心に向けて付勢する捩りばねである。
【0010】
36(図6、7参照)は冷却空気通路を形成する為に必要な長さを確保し、始動に必要なラチェット爪筒32からのトルクを伝達するための有底円筒状のアルミダイカスト製のスペーサ部材で、冷却空気通路の整流面を成すようラチェット爪筒32と同じ外径の筒である。スペーサ部材36は底壁部36aの中心にボルト孔36b及び外周寄りに外側に突出する複数(図では2個)のダウエルピン36cを有し、周壁部36dに複数(図では2個)の雌ねじ36e及び内周面にダウエル32bと嵌合する円弧状のダウエル溝36fを備えている。スペーサ部材36はボルト孔36bをクランク軸2の先端の雄ねじ2cに、またダウエルピン36cを冷却ファン6のダウエル穴6aにそれぞれ嵌め、ナット7によってフライホイール4と冷却ファン6を一体に締めると共にファン側クランク軸2aに固定する。次いでラチェット爪筒32のダウエル32bをスペーサ部材36のダウエル溝36fに嵌めて、ボルト孔32cを通して雌ねじ36eに螺合する座付きボルト37によって結合する。
なお、スペーサ部材36は筒の長さを変えるだけで同じスタータをシリーズ化された類似機種に適用可能とする利点がある。
【0011】
上記構成のリコイルスタータの作用を説明する。
エンジンが回転しているときには、ラチェット爪33は遠心力によって捩りばね35に抗して外側に回転して、ラチェット車31との係合が解かれている。点火を止めてエンジンを停止させると、クランク軸2はクランク軸2側が有する慣性力によって暫時回転を続けるが、ピストンは排気、吸入、吸気、圧縮の行程を行ってそれぞれの行程で仕事を行って抵抗力を発生し、クランク軸2の回転を止めるように働き、クランク軸2はそのときのクランク軸2側が有する回転慣性力とピストンから受ける抵抗力によって決まる適宜の位置で止まっている。
この状態からエンジンを始動するためには、人手によってスタータグリップ24を握ってプルロープ25を引出す。プルロープ25はプルロープリール22を回転させ、リコイルばね26及びダンパばね27を巻き、ダンパばね27は縮みながらラチェット車31を回転させ、ラチェット車31の突起31aはラチェット爪33の先端と係合してこれを押してラチェット爪筒32を回転させて、これと一体になったスペーサ部材36、冷却ファン6、フライホイール4及びクランク軸2を回転させる。リコイルばね26は引出されたプルロープ25の長さに対応する分量を巻かれ、抵抗力は長さに比例して滑らかに増加するがばね定数が小さいので比較的に小さい力である。ダンパばね27はラチェット車31とラチェット爪筒32が係合した後、巻込みが始まり、トルクはゼロからその時点のクランク軸2が示す抵抗トルクまで漸次増加する。ダンパばね27のばね定数は適宜に大きくしてあるので巻込量は比較的に小さい。クランク軸2側の最大抵抗トルクはピストンが圧縮行程を終える位置であり、ダンパばね27のトルクがこれを越えるとピストンは爆発行程に入り、ガス圧も加わって急速に下降するが、プルロープ25の引き速度がこれに追従できなくても、フライホイール4に蓄えられた運動エネルギーとダンパばね27に蓄えられた弾性エネルギーを放出させてクランク軸2を効果的に加速回転させ、エンジンは容易に始動して運転状態に入り、ラチェット爪33は遠心力によって外周側に回転して、ラチェット車31との係合を解く。
ラチェット車31がラチェット爪33と係合するまでのプルロープ25の引出し長さは小さく、また、プルロープ25の引出し途中は、クランク軸2の最初の停止位置によって抵抗モーメントの変化のパターンは異なるが、たとえクランク軸2の抵抗モーメントが急激に変化してもフライホイールの慣性及びダンパばね27が弾性でこれを吸収し、かつ放出するので人手に伝わる抵抗力の変化は緩やかとなり、プルロープ25の引出しは容易となる。
「飛出ラチェット爪方式」の従来タイプと本発明の「遠心開放ラチェット爪方式」のものの比較実験結果について説明する。
本発明のリコイルスタータは従来タイプのものに比較してエンジン始動時の引き力で14%減、引き速度で39%減、エンジン始動時の所要ストロークで17%減の各結果が得られ、従来のリコイルスタータよりも軽い力でゆっくり引いても確実に始動が可能であることが確認できた。
【0012】
【発明の効果】
本発明の汎用小型空冷4サイクルエンジンのリコイルスタータによって次の効果が得られる。
(1)従来汎用の2サイクルエンジンで用いられている、ダンパばねを有するリコイルスタータを、冷却空気通路を形成するためのスペーサ部材とラチェット継手の一方のラチェット爪筒を一体に形成してクランク軸承側に固定することによって、ラチェット車がラチェット爪と係合するまでのプルロープの引出し長さは小さく、また、プルロープの引出し途中は、クランク軸の最初の停止位置によって抵抗モーメントの変化のパターンは異なるが、たとえクランク軸の抵抗モーメントが急激に変化してもフライホイールの慣性及びダンパばねの弾性によりこれを吸収し、かつ放出するので人手に伝わる抵抗力の変化は緩やかとなり、プルロープの引出しは容易となり、人手によるプルロープの引出しを容易にすることができる。
(2)冷却空気通路を形成するために必要なスペーサ部材とラチェット継手の一方のラチェット爪筒を一体形に結合し、ダウエル及びダウエル溝をそれぞれ備えたアルミダイカスト製の2部品で構成したので、組立が容易でコスト低減ができる。
(3)スペーサ部材の長さを変えるだけでシリーズ化された類似機種のスタータとして用いることができるので、部品の共通化によるコスト低減に寄与出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリコイルスタータの側面断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】ラチェット爪筒の側断面図である。
【図4】図3の右側面図である。
【図5】図3の左側面図である。
【図6】図3の左側面図(図7のB−O−B断面)である。
【図7】図6の右側面図である。
【符号の説明】
2…クランク軸
2c…雄ねじ
4…フライホイール
6…冷却ファン
6a…ダウエル穴
7…ナット
20…リールケース
21…リール軸
20c…通風孔
22…プルロープリール
25…プルロープ
26…リコイルばね
27…ダンパばね
30…延長軸
31…ラチェット車
32…ラチェット爪筒
32a…隔壁
32b…ダウエル
32c…ボルト孔
33…ラチェット爪
35…捩りばね
36…スペーサ部材
36b…ボルト孔
36c…ダウエルピン
36d…底壁部
36e…雌ねじ
36f…ダウエル溝
37…座付きボルト
Claims (1)
- フライホイールと該フライホイールの側部に固定された冷却ファンとリコイルスタータを備えた汎用空冷4サイクルエンジンにおいて、前記リコイルスタータは、リールケースに設けられた軸に回転自在に支持されたプルロープリールと、外側の中心部に複数の半径方向に延びる突起を備えたラチェット車と、前記プルロープリールに巻付けられたプルロープと、該プルロープを巻戻すリコイルばねと、前記プルロープリールと前記ラチェット車を連結するダンパばねと、スペーサ部材に座付きボルトによって結合され、前記ラチェット車の前記突起と係合する複数のラチェット爪を備えたラチェット爪筒と、前記ラチェット爪筒と前記ファンとの間に配設されてエンジンのクランク軸側にナットにより前記フライホイールと前記冷却ファンと共に一体的に固定された前記スペーサ部材とより成り、
前記スペーサ部材は、有底円筒状で底壁部の中心にボトル孔及び外周寄りに外側に突出する複数のダウエルピンを有すると共に、周壁部に複数の雌ねじ及び内周側に複数のダウエル溝を有し、
前記フライホイールが有するダウエルピンを前記冷却ファンに設けたダウエル穴に嵌め、前記冷却ファンが有する前記ダウエル穴とは異なる位置に設けたダウエル穴にスペーサ部材が有するダウエルピンを嵌め、前記スペーサ部材の底壁部のボルト孔をエンジンのクランク軸端の雄ねじに通し、前記雄ねじに螺合するナットによって前記冷却ファン、前記フライホイール及び前記スペーサ部材を結合するとともにクランク軸に結合し、前記ラチェット爪筒は、隔壁を有し前記スペーサ部材とともに冷却空気通路の整流面を成す同じ外形の筒とし、捩りばねによって内周向きに付勢されると共に前記複数のラチェット爪の円弧形状部が前記ラチェット爪筒の内周部に形成された円弧形状部と摺動自在に接触するように前記複数のラチェット爪を前記隔壁に設け、周壁部に複数のボルト孔と内周側に軸方向に突出する複数のダウエルを設け、該ダウエルを前記スペーサ部材のダウエル溝に嵌め、前記ボルト孔を通し前記スペーサ部材の雌ねじに螺合する座付ボルトで結合したことを特徴とする汎用空冷4サイクルエンジン。
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