JP4137678B2 - 光偏向装置と、光スイッチと、光偏向装置の制御方法 - Google Patents

光偏向装置と、光スイッチと、光偏向装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4137678B2
JP4137678B2 JP2003088516A JP2003088516A JP4137678B2 JP 4137678 B2 JP4137678 B2 JP 4137678B2 JP 2003088516 A JP2003088516 A JP 2003088516A JP 2003088516 A JP2003088516 A JP 2003088516A JP 4137678 B2 JP4137678 B2 JP 4137678B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
control signal
light intensity
control
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003088516A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004294877A (ja
Inventor
宏一郎 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP2003088516A priority Critical patent/JP4137678B2/ja
Priority to US10/807,100 priority patent/US7157695B2/en
Publication of JP2004294877A publication Critical patent/JP2004294877A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4137678B2 publication Critical patent/JP4137678B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/10Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void
    • G01J1/20Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void intensity of the measured or reference value being varied to equalise their effects at the detectors, e.g. by varying incidence angle
    • G01J1/28Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void intensity of the measured or reference value being varied to equalise their effects at the detectors, e.g. by varying incidence angle using variation of intensity or distance of source
    • G01J1/30Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void intensity of the measured or reference value being varied to equalise their effects at the detectors, e.g. by varying incidence angle using variation of intensity or distance of source using electric radiation detectors
    • G01J1/32Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void intensity of the measured or reference value being varied to equalise their effects at the detectors, e.g. by varying incidence angle using variation of intensity or distance of source using electric radiation detectors adapted for automatic variation of the measured or reference value
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0816Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
    • G02B26/0833Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD
    • G02B26/0841Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD the reflecting element being moved or deformed by electrostatic means

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可動ミラーを用いて光ビームの偏向方向を制御する光偏向装置に関する。また、光偏向装置を用いて複数の光ファイバ間のカップリングを制御する光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
WO01/95013A2は、複数の可動ミラーと、コリメータレンズと、入出力光ファイバ等から構成される光スイッチを開示している。この光スイッチでは、選択した入出力経路に関係する可動ミラーの姿勢を最適化する制御は次のようにして行なわれる。まず、予め決めておいた駆動パターンに基づいて可動ミラーを駆動し、各駆動信号における光量をサンプリングし、駆動信号と光量の関係を曲線となるように近似計算する。次に、得られた近似曲線から、光量が最大となるときの駆動信号を推定し、その駆動信号によって可動ミラーを駆動する。
【0003】
【特許文献1】
WO01/95013A2
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
WO01/95013A2に開示されている可動ミラーの姿勢の制御方法では、可動ミラーの姿勢と光量との関係を表す近似曲線を求め、求めた近似曲線から光量が最大となる可動ミラーの姿勢を推定する動作が必要である。近似曲線を得るためには、光量が最大となる姿勢を含む比較的広範囲で、可動ミラーを駆動し、光量をサンプリングする必要がある。
【0005】
しかし、可動ミラーの偏向動作による光量の増減は損失の増減となるため、この系に光信号が入力されている場合には、光信号の信号品質が劣化する。従って、前述の制御は例えば光スイッチの稼動中に行なうことは難しい。また、例えば工場出荷時や定期的なキャリブレーション時などに前述の姿勢制御を行なったとしても、光スイッチの稼動中に経時変化や外乱の影響による可動ミラーの姿勢誤差が生じた場合には対応できず、損失が増加し、やはり光信号の信号品質の劣化を招く。従って、可動ミラーの前述の制御方法では、例えば光スイッチに用いた場合に光信号品質を安定させることができず、光スイッチの信頼性の低下を招くおそれがある。
【0006】
このような不具合を解決する手段の一つとして、例えば特開平11−136190号公報に開示されているように、可動ミラーを微動したことにより光量が増加すれば微動後の姿勢を維持し、可動ミラーを微動したことにより光量が減少すれば微動前の姿勢に戻すといった動作を、可動ミラーの各駆動軸周りに繰り返し行なう方法がある。
【0007】
しかし、この方法では、可動ミラーは、決まったいくつかの方向に対して、一定の順序で繰り返し微動される。従って、可動ミラーは、必然的に、何度も繰り返し不適切な方向にも向けられる。このような不必要な動作の繰り返しは、可動ミラーの姿勢制御の高速化にとって好ましくない。
【0008】
本発明は、このような現状を考慮して成されたものであり、その目的は、可動ミラーの姿勢制御を高速に行なえる信頼性の高い光偏向装置を提供することである。また、本発明の他の目的は、このような光偏向装置を提供することにより、光信号のスイッチングを高速に行なえる信頼性の高い光スイッチを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ひとつには、光偏向装置に向けられており、以下に記す光偏向装置を含んでいる。
【0010】
本発明の光偏向装置は、光ビームを偏向する姿勢制御可能な光偏向面を有する光偏向部と、光偏向部を駆動するドライバと、ドライバを制御する制御信号を生成する制御手段と、制御手段から出力される制御信号を異なる二つの時点において保持する二つの制御信号保持部と、制御信号保持部に保持された二つの制御信号を比較して、その増減に関する情報を制御信号監視信号として出力する制御信号比較部と、光偏向部で偏向された光ビームの光強度に応じた光強度信号を出力する光強度検出部と、異なる二つの時点における制御信号に同期して異なる二つの時点における光強度信号を保持する二つの光強度信号保持部と、光強度信号保持部に保持された二つの光強度信号を比較して、その増減に関する情報を光強度監視信号として出力する光強度信号比較部とを有しており、制御手段は、光強度監視信号と制御信号監視信号とに基づいて光強度検出部からの出力信号を増大させる制御信号を生成する。
【0018】
本発明は、ひとつには、光スイッチに向けられており、以下記す光スイッチを含んでいる。
【0019】
本発明の光スイッチは、入力光ファイバと、複数の出力光ファイバと、入力光ファイバから射出された光ビームを複数の出力光ファイバの一つに方向付ける姿勢制御可能な光偏向面を有する光偏向部と、光偏向部を駆動するドライバと、ドライバを制御する制御信号を生成する制御手段と、制御手段から出力される制御信号を異なる二つの時点において保持する二つの制御信号保持部と、制御信号保持部に保持された二つの制御信号を比較して、その増減に関する情報を制御信号監視信号として出力する制御信号比較部と、出力光ファイバにカップリングした光ビームの光強度に応じた光強度信号を出力する複数の光強度検出部と、異なる二つの時点における制御信号に同期して光強度検出部から出力される光強度信号を異なる二つの時点において保持する二つの光強度信号保持部と、光強度信号保持部に保持された二つの光強度信号を比較して、その増減に関する情報を光強度監視信号として出力する光強度信号比較部とを有しており、制御手段は、光強度監視信号と制御信号監視信号とに基づいて光強度検出部からの出力信号を増大させる制御信号を生成する。
【0021】
本発明は、ひとつには、光偏向装置の制御方法に向けられており、以下に記す制御方法を含んでいる。
【0022】
本発明の光偏向装置の制御方法は、制御信号に基づいて光偏向面の姿勢を設定する工程と、異なる二つの時点における制御信号とこれに対応する異なる二つの時点における光強度とを保持する保持工程と、新たな制御信号を生成する生成工程とを有し、これら一連の工程を繰り返して実行する制御方法であって、生成工程は、保持工程の複数回の実行によって得られる、制御信号の変化とこれに同期した光強度の変化に基づいて、光強度が最大に近づくような制御信号を生成することを特徴とする。
【0026】
本発明の光偏向装置の別の制御方法は、光ビームを偏向する光偏向面を目標の姿勢に制御する制御信号を生成し、光偏向面で偏向された光ビームの光強度を検出し、異なる二つの時点における制御信号とこれに対応する異なる二つの時点における光強度とを保持し、これら一連の動作を更新し続け、制御信号の変化に対する光強度の変化に基づいて光強度を増大させるように制御信号を変化させ続ける。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0031】
第一実施形態
図1を参照しながら、本発明の第一実施形態の光偏向装置10の構成について説明する。
【0032】
光偏向装置10は、姿勢制御可能な光偏向面を有する可動ミラー(光偏向部)11と、可動ミラー11を駆動するドライバ17と、ドライバ17を制御する制御信号を生成する制御回路15と、可動ミラー11で偏向された光ビームを分岐する光分岐手段12と、光分岐手段12から出力される光ビームの光量に応じた光量信号を出力する光量モニタ13と、光量モニタ13から出力された光量信号の経時変化を監視して、その変化に関する情報を光量監視信号として出力する光量変化監視回路(光強度監視手段)14と、制御回路15から出力される制御信号の経時変化を監視して、その変化に関する情報を制御信号監視信号として出力する制御信号監視回路(制御信号監視手段)16とから構成されている。
【0033】
光分岐手段12と光量モニタ13は、可動ミラー11で偏向された光ビームの光強度に応じた光強度信号を出力する光強度検出部を構成している。
【0034】
次に、本実施形態における光偏向装置10の動作について説明する。
【0035】
制御回路15は、最初に、可動ミラー11の光偏向面を目標の姿勢に制御する制御信号を、制御信号監視回路16とドライバ17に出力する。
【0036】
ドライバ17は、入力される制御信号を可動ミラー11を駆動する駆動信号に変換し、駆動信号を可動ミラー11に出力する。可動ミラー11は、入力された駆動信号に従って光偏向面の姿勢を変更する。
【0037】
光偏向装置10に入力された光ビームは、可動ミラー11で偏向される。可動ミラー11で偏向された光ビームは、光分岐手段12で二つに分岐される。分岐された一方の光ビームは、光偏向装置10から出力され、他方の光ビームはモニタ光として光量モニタ13に入力される。光量モニタ13は、モニタ光の光量に比例した光量信号を光量変化監視回路14に出力する。
【0038】
制御回路15は、以降、先に出力した制御信号から僅かに変化させた制御信号を、制御信号監視回路16とドライバ17に出力する。
【0039】
制御信号監視回路16は、制御回路15から出力される連続する二つの制御信号に基づいて、制御信号の変化に対応した制御信号監視信号を制御回路15に出力する。また、光量変化監視回路14は、連続する二つの制御信号に対応して光量モニタ13から出力される連続した二つの光量信号に基づいて、光量信号の変化に対応した光量監視信号を制御回路15に出力する。
【0040】
制御回路15は、以降、光量監視信号と制御信号監視信号に基づいて光量信号を増大させる制御信号を生成する。
【0041】
次に、図2と図3を参照しながら、光量信号を増大させる制御信号の生成について説明する。
【0042】
図2は、可動ミラー11の偏向角に対する光量の変化パターン20を示している。図2に示されるように、光量の変化パターン20は、可動ミラー11の偏向角23に対して最大値24を取る。なお、偏向角23において可動ミラー11の偏向角が0度であるとは限らない。
【0043】
図3は、可動ミラー11の実際の偏向に対する、光量の変化を模式的に示している。図3において、光量は、可動ミラー11の偏向角30に対して光量値31を取り、偏向角32に対して光量値33、偏向角34に対して光量値35、偏向角36に対して光量値37を取る。破線で示された光量の変化パターン20aは、光量値31、33、35、37の他は分からないことを示している。
【0044】
可動ミラー11の偏向角が偏向角23より小さい場合、可動ミラー11を例えば偏向角30から偏向角32へと変化させると、光量は光量値31から光量値33へと増加する。一方、可動ミラー11の偏向角が偏向角23より大きい場合、可動ミラー11を例えば偏向角34から偏向角36へと変化させると、光量は光量値35から光量値37へと減少する。
【0045】
図3を参照しながら、制御信号の増減を判断する動作について説明する。
【0046】
例えば、可動ミラー11の偏向角を、偏向角30から偏向角32に増大させると、光量は光量値31から光量値33に増加する。偏向角の増大に対して光量が増加したことから、可動ミラー11の偏向角は、光量の変化パターン20aの最大値24を与える偏向角23よりも小さいと判断できる。従って、可動ミラー11の偏向角を現在よりも増大させたときに光量がさらに増加する可能性が高いと判断できる。
【0047】
一方、可動ミラー11の偏向角を、偏向角34から偏向角36に増大させると、光量は光量値35から光量値37に減少する。偏向角の増大に対して光量が減少したことから、可動ミラー11の偏向角は、光量の変化パターン20aの最大値24を与える偏向角23よりも大きいと判断できる。従って、可動ミラー11の偏向角を現在よりも減少させたときに光量が増加する可能性が高いと判断できる。
【0048】
なお、偏向角を減少させたときの判断についても同様である。
【0049】
以上から、下記の(a)〜(d)の制御を行なうことにより、可動ミラー11の偏向角を最大の光量値24を与える偏向角23に近づけることが可能である。
【0050】
(a)偏向角を増大させたときに光量が増加すれば、今よりも偏向角を増大させる制御信号を生成する。
【0051】
(b)偏向角を増大させたときに光量が減少すれば、今よりも偏向角を減少させる制御信号を生成する。
【0052】
(c)偏向角を減少させたときに光量が増加すれば、今よりも偏向角を減少させる制御信号を生成する。
【0053】
(d)偏向角を減少させたとときに光量が減少すれば、今よりも偏向角を増大させる制御信号を生成する。
【0054】
図4を参照しながら、光量変化監視回路14と制御信号監視回路16の具体的な構成と動作について説明する。
【0055】
制御信号監視回路16は、制御回路15から出力された制御信号を保持するメモリ(制御信号保持部)41と、メモリ41に保持された制御信号の直前に制御回路15から出力された制御信号を保持するメモリ(制御信号保持部)42と、メモリ41とメモリ42に保持されている制御信号の差を求める減算回路(制御信号比較部)43とから構成されている。
【0056】
光量変化監視回路14は、メモリ41に保持されている制御信号によって可動ミラー11が駆動されたときの光量信号を保持するメモリ(光強度信号保持部)44と、メモリ42に保持されている制御信号によって可動ミラー11が駆動されたときの光量信号を保持するメモリ(光強度保持部)45と、メモリ44とメモリ45に保持されている光量信号の差を求める減算回路(光強度信号比較部)46とから構成されている。
【0057】
制御回路15は、制御信号をドライバ17とメモリ41に出力する。メモリ41は、それまで保持していた制御信号をメモリ42に出力すると共に、新しく入力された制御信号を保持する。メモリ42は、それまで保持していた制御信号を破棄し、新しく入力された制御信号を保持する。減算回路43は、メモリ41とメモリ42に保持されている制御信号の差を求め、その差に対応した信号を制御回路15に出力する。減算回路43は、制御信号の差そのものの信号を出力しても、差に対応した符号の信号を出力してもよい。制御回路15は、減算回路43の出力から制御信号の増減を判断する。
【0058】
ドライバ17は、新たに入力された制御信号を駆動信号に変換して可動ミラー11に出力する。可動ミラー11は、新たに入力された駆動信号に従って偏向面の姿勢を変更する。その結果、光量モニタ13から出力される光量信号は変化する。
【0059】
光量モニタ13は光量信号をメモリ44に出力する。メモリ44は、それまで保持していた光量信号をメモリ45に出力すると共に、光量モニタ13から新しく入力された光量信号を保持する。メモリ45は、それまで保持していた光量信号を破棄し、新しく入力された光量信号を保持する。減算回路46は、メモリ44とメモリ45に保持されている光量信号の差を求め、その差に対応した信号を制御回路15に出力する。減算回路46は、光量信号の差そのものの信号を出力しても、差に対応した符号の信号を出力してもよい。制御回路15は、減算回路46の出力から光量信号の増減を判断する。
【0060】
次に、図5を参照しながら、光量変化監視回路14と制御信号監視回路16の別の具体的な構成と動作について説明する。
【0061】
制御信号監視回路16は、制御回路15から出力された制御信号を保持する二つのメモリ(制御信号保持部)51と52と、メモリ51とメモリ52に保持されている制御信号の差を求める減算回路(制御信号比較部)53と、入力される制御信号をメモリ51とメモリ52に交互に切り替えて送る切替器57とから構成されている。
【0062】
光量変化監視回路14は、光量モニタ13から出力された光量信号を保持する二つのメモリ(光強度保持部)54と55と、メモリ54とメモリ55に保持されている制御信号の差を求める減算回路(光強度信号比較部)56と、入力される光量信号をメモリ54とメモリ55に交互に切り替えて送る切替器58とから構成されている。
【0063】
切替器57と切替器58の切替タイミングは同期しており、例えば制御回路15から出力される同期信号に従って切り替えを行なう。
【0064】
制御回路15は、制御信号をドライバ17と切替器57に出力する。切替器57は、制御信号をメモリ51とメモリ52の一方に交互に送ると共に、メモリ51とメモリ52に保持されている制御信号の時間的な関係に関する信号を減算回路53に出力する。メモリ51とメモリ52は、新しく入力された制御信号を保持し、それまで保持していた制御信号は破棄する。減算回路53は、メモリ51とメモリ52に保持されている制御信号と、切替器57から入力される制御信号の時間的な関係に関する信号とに基づいて、時間的に新しい制御信号から時間的に古い制御信号を減算し、その差に対応した信号を制御回路15に出力する。減算回路53は、制御信号の差そのものの信号を出力しても、差に対応した符号の信号を出力してもよい。制御回路15は、減算回路53の出力から制御信号の増減を判断する。
【0065】
ドライバ17は、新たに入力された制御信号を駆動信号に変換して可動ミラー11に出力する。可動ミラー11は、新たに入力された駆動信号に従って偏向面の姿勢を変更する。その結果、光量モニタ13から出力される光量信号は変化する。
【0066】
光量モニタ13は光量信号を切替器58に出力する。切替器58は、光量信号をメモリ54とメモリ55の一方に交互に送ると共に、メモリ54とメモリ55に保持されている光量信号の時間的な関係に関する信号を減算回路56に出力する。メモリ54とメモリ55は、新しく入力された光量信号を保持し、それまで保持していた光量信号は破棄する。減算回路56は、メモリ54とメモリ55に保持されている光量信号と、切替器58から入力される光量信号の時間的な関係に関する信号とに基づいて、時間的に新しい光量信号から時間的に古い光量信号を減算し、その差に対応した信号を制御回路15に出力する。減算回路56は、光量信号の差そのものの信号を出力しても、差に対応した符号の信号を出力してもよい。制御回路15は、減算回路56の出力から光量信号の増減を判断する。
【0067】
次に、図6を参照しながら、制御回路15の具体的な構成と動作について説明する。
【0068】
制御回路15は、制御信号監視回路16からの制御信号監視信号と光量変化監視回路14からの光強度監視信号とに基づいて、制御信号の増減を維持するか反転させるかの情報を判定信号として出力する論理回路(判定信号出力部)65と、判定信号に基づいて制御信号を生成する制御信号更新部64とから構成されている。
【0069】
論理回路65は、制御信号の増減に対して光強度信号が増加した場合には制御信号の増減を維持する判定信号を出力し、制御信号の増減に対して光強度信号が減少した場合には制御信号の増減を反転させる判定信号を出力する。
【0070】
制御信号更新部64は、最新の制御信号を保持する信号保持回路(信号保持部)61と、制御信号の増減量となる増減信号を生成する信号発生器(増減信号生成部)62と、論理回路65から入力される判定信号に基づいて、制御信号保持回路61から出力される制御信号と信号発生器62から出力される増減信号を加算または減算する加減算回路(演算部)63とから構成されている。
【0071】
加減算回路63は、可動ミラー11の姿勢の変更を行なうタイミング毎に、論理回路65からの判定信号に従って、信号保持回路61の出力信号と信号発生器62の出力信号とを加算または減算し、その結果を制御信号として信号保持回路61とドライバ17に出力する。信号保持回路61は、これまで保持していた制御信号を破棄し、新しく入力された制御信号を最新の制御信号として保持する。信号発生器62は、一度の姿勢制御における可動ミラー11の偏向角の変更量を決める増減信号を出力する。
【0072】
信号発生器62から出力される増減信号は可変であり、例えば、光量が小さい場合には増減信号を大きくして偏向角の変更量を大きくし、光量が大きい場合には増減信号を小さくして偏向角の変更量が小さくしてもよい。
【0073】
論理回路65は、例えばXORとNOTとで構成される。論理回路65は、光量変化監視回路14の出力信号と制御信号監視回路16の出力信号とが同じ極性を有する(正負が一致する)場合には、加減算回路63に加算を指示する判定信号を出力し、光量変化監視回路14の出力信号と制御信号監視回路16の出力信号とが異なる極性を有する(正負が異なる)場合には、加減算回路63に減算を指示する判定信号を出力する。
【0074】
図6に示される制御回路15は、図4に示された光量変化監視回路14と制御信号監視回路16と組み合わされても、図5に示された光量変化監視回路14と制御信号監視回路16と組み合わされてもよい。
【0075】
本実施形態の光偏向装置によれば、制御信号の変化と光強度信号の変化とに基づいて、光量が増加する姿勢を推測して、光量信号を増大させる制御信号を生成するため、可動ミラー11の偏向面を、少ない回数の偏向角の変更によって、最適な姿勢に制御することができる。つまり、可動ミラー11の光偏向面を、何度も繰り返し不適切な方向に向けることなく、最適な方向に向けることができる。これにより、光偏向面の姿勢制御の信頼性が向上される。
【0076】
第一実施形態は、各種の変更や変形が施されてもよい。例えば、制御回路15から出力される制御信号により、可動ミラー11の姿勢は一意に決まるため、制御信号を監視する代わりに、ドライバ17から出力される駆動信号の増減を監視してもよい。また、可動ミラー11の姿勢に関する情報を検出するセンサを付加し、そのセンサ出力の増減を監視してもよい。
【0077】
第二実施形態
本発明の第二実施形態について説明する。本実施形態は、第一実施形態の光偏向装置を用いた光スイッチに向けられている。
【0078】
図7を参照しながら、本実施形態の光スイッチについて説明する。
【0079】
本実施形態の光スイッチ70は、少なくとも一つのレンズ付入力光ファイバ71と、複数のレンズ付出力光ファイバ72と、可動ミラー11aを含む光偏向装置77と、可動ミラー11bを含む別の光偏向装置78と、可動ミラー11aと可動ミラー11bと共働してレンズ付入力光ファイバ71から射出される光ビームを複数のレンズ付出力光ファイバ72の一つに方向付ける光スイッチ光学系73と、それぞれのレンズ付出力光ファイバ72に入力された光ビームの一部を分岐させる複数のスプリッタ74と、それぞれのスプリッタ74によって分岐された光ビームの光量に対応する光量信号を出力する複数の光量モニタ75と、光量モニタ75から出力される光量信号を光偏向装置77と光偏向装置78の一方に選択的に送る切替器76とから構成されている。
【0080】
複数のスプリッタ74と複数の光量モニタ75は、レンズ付出力光ファイバ72にカップリングした光ビームの光量に応じた光量信号を出力する複数の光強度検出部を構成している。
【0081】
光偏向装置77と光偏向装置78は共に、第一実施形態の光偏向装置10に似た構成を有している。より詳しくは、光偏向装置77と光偏向装置78は共に、第一実施形態の光偏向装置10から光分岐手段12と光量モニタ13を省いた構成を有している。
【0082】
従って、光偏向装置77は、姿勢制御可能な光偏向面を有する可動ミラー(光偏向部)11aと、可動ミラー11aを駆動するドライバ17aと、ドライバ17aを制御する制御信号を生成する制御回路(制御手段)15aと、切替器76から入力される光量信号の変化を監視して、その変化に関する情報を光量監視信号として出力する光量変化監視回路(光強度監視手段)14aと、制御回路15aから出力される制御信号の変化を監視して、その変化に関する情報を制御信号監視信号として出力する制御信号監視回路(制御信号監視手段)16aとから構成され、制御回路15aは、光量監視信号と制御信号監視信号とに基づいて制御信号を生成する。
【0083】
同様に、光偏向装置78は、姿勢制御可能な光偏向面を有する可動ミラー(光偏向部)11bと、可動ミラー11bを駆動するドライバ17bと、ドライバ17bを制御する制御信号を生成する制御回路(制御手段)15bと、切替器76から入力される光量信号の変化を監視して、その変化に関する情報を光量監視信号として出力する光量変化監視回路(光強度監視手段)14bと、制御回路15bから出力される制御信号の変化を監視して、その変化に関する情報を制御信号監視信号として出力する制御信号監視回路(制御信号監視手段)16bとから構成され、制御回路15bは、光量監視信号と制御信号監視信号とに基づいて制御信号を生成する。
【0084】
光偏向装置77と光偏向装置78の各部の詳細な構成と動作は第一実施形態の光偏向装置10と実質的に同じである。
【0085】
次に、図8を参照しながら、本実施形態の光スイッチの動作を説明する。工程81において、レンズ付入力光ファイバ71と目標のレンズ付出力光ファイバ72とをカップリングさせるように、可動ミラー11aと11bを偏向させる。工程82において、可動ミラー11aのX軸周りの姿勢制御を行なう。工程83において、可動ミラー11aのY軸周りの姿勢制御を行なう。工程84において、可動ミラー11bのX軸周りの姿勢制御を行ない、工程85において、可動ミラー11bのY軸周りの姿勢制御を行なう。工程86において、レンズ付入力光ファイバ71とレンズ付出力光ファイバ72のカップリング経路を切り替えるか判断し、経路を維持する場合は工程82に戻り、経路を切り替える場合には、工程87において経路を切り替える。
【0086】
図9を参照しながら、工程82〜工程85の姿勢制御動作について説明する。以下の説明では、可動ミラー11aと可動ミラー11bを代表的に可動ミラー11で表現する。工程801において、偏向前の制御信号を保持し、工程802において、偏向前の光量を保持する。次に、工程803において、制御信号を変更して可動ミラー11を偏向させる。次に、工程804において、偏向後の制御信号を保持し、工程805において、偏向後の光量を保持する。次に、工程806において、工程801で得られた制御信号と工程804で得られた制御信号とから制御信号の増減を判断する。次に、工程807において、工程802で得られた光量と工程805で得られた光量とから光量の増減を判断する。次に、工程808において、制御信号の増減を求める工程806の判断結果と光量の増減を求める工程807の判断結果とから、可動ミラー11を偏向させる次回の工程803で制御信号を増やすのか減らすのかを決める。
【0087】
この姿勢制御においては、例えば、レンズ付入力光ファイバ71とレンズ付出力光ファイバ72とをカップリングさせるために必要な可動ミラーの個数が更に多い場合には、姿勢制御動作の工程を増やすことによって、容易に対応可能である。
【0088】
図10を参照しながら、工程82〜工程85の別の姿勢制御動作について説明する。工程801〜工程808は、図9の姿勢制御動作と同様である。工程809においては、工程806において制御信号を増やすのか減らすのかを判断する符号が反転したときを検出し、符号が反転した時点で光量が最大に到達したと判断する。
【0089】
図9の姿勢制御動作では、一つの軸周りの姿勢制御を行なった後に、再びその姿勢制御を行なうまでに、それ以外の三つの軸周りの姿勢制御を行なっている。つまり、例えば、可動ミラー11aのX軸周りの姿勢制御を行なった後、この姿勢制御を再び行なうまでに、可動ミラー11aのY軸周りの姿勢制御と可動ミラー11bのX軸周りの姿勢制御とY軸周りの姿勢制御とを行なっている。このため、一つの軸周りの姿勢制御は、他の三つの軸周りの姿勢制御を行なったことによる光量変化の影響を受けている。
【0090】
これに対して、図10の姿勢制御動作では、各軸周り毎に独立して姿勢制御を行なうため、姿勢制御に対する光量変化が直接フィードバックされる。
【0091】
本実施形態の光スイッチでは、光量が増加する姿勢を推測して、光量信号が増大するように、可動ミラー11aと11bの姿勢を制御する光偏向装置77と78を用いて、目標のレンズ付出力光ファイバ72にカップリングさせる光ビームの方向を制御している。従って、光スイッチの動作中であっても、可動ミラー11aと11bの姿勢制御を行なうことができる。また、可動ミラー11aと11bの偏向面を、少ない回数の偏向角の変更によって、最適な姿勢に制御することができるため、光スイッチに求められる高速な切り替えを行なうことができる。
【0092】
本実施形態は、各種の変形や変更が施されてもよい。
【0093】
例えば、本実施形態の光スイッチは、二つの光偏向装置77と78を含んでいるが、その個数はそれに限定されるものでない。すなわち、光スイッチは、たった一つの光偏向装置を含んでいるだけであってもよい。あるいは、光スイッチは、これとは反対に、三つ以上の光偏向装置を含んでいてもよい。
【0094】
また、レンズ付入力光ファイバ71とレンズ付出力光ファイバ72は共に、個別のレンズと光ファイバとで構成されてもよい。光ファイバは個別であっても、アレイ状であってもよい。レンズも個別であっても、アレイ状であってもよい。また、入力光ファイバと出力光ファイバは同一のアレイであってもよい。また、光スイッチ光学系73は、可動ミラー11aと可動ミラー11bの他に固定反射ミラーを含んでいてもよく、また可動ミラー11aと可動ミラー11bは同一の可動ミラーアレイ上に位置していてもよい。
【0095】
さらに、可動ミラーの姿勢制御において、工程82と工程83の間に工程86が追加されてもよく、また工程83と工程84の間に工程86が追加されてもよく、また工程84と工程85の間に工程86が追加されてもよい。また、X軸周りの姿勢制御とY軸周りの姿勢制御の順序は逆にされてもよく、可動ミラー11aの姿勢制御と可動ミラー11bの姿勢制御の順序も逆にされてもよい。
【0096】
静電型MEMSミラー
第一実施形態と第二実施形態における可動ミラー(光偏向部)は例えば静電型MEMSミラーで構成される。以下、図11と図12を参照しながら、静電型MEMSミラーについて説明する。
【0097】
図11と図12に示されるように、静電型MEMSミラーは、ミラー部(光偏向面)92と、ミラー部92を取り囲むミラー支持部材94と、ミラー部92とミラー支持部材94を接続している一対のヒンジ95aと95bと、ミラー支持部材94を支持する一対のヒンジ96aと96bと、ヒンジ96aと96bを支持すると共にミラー部92が偏向するための空間を確保するための基板97と、基板97に設けられた四つの互いに独立した駆動電極(駆動電極)91a〜91dと、ミラー部92に駆動電極91a〜91dに対向して設けられた共通電極93とから構成されている。
【0098】
このような静電型MEMSミラーにおいては、四つの駆動電極91a〜91dには予め基準となるバイアス電圧が印加され、ミラー部92の偏向は、駆動する軸を基準にして互いに反対側に位置する駆動電極のバイアス電圧に逆極性の駆動電圧を印加することによって行なわれる。
【0099】
具体的には、バイアス電圧をV0、X軸周りの所望の偏向量に対応した制御電圧をVx、Y軸周りの所望の偏向量に対応した制御電圧をVyとすると、四つの駆動電極91a、91b、91c、91dに印加される駆動電圧Va、Vb、Vc、Vdはそれぞれ以下の式で与えられる。
【0100】
Va=V0+(−Vx+Vy)/2
Vb=V0+(Vx+Vy)/2
Vc=V0+(−Vx−Vy)/2
Vd=V0+(Vx−Vy)/2
静電型MEMSミラーの駆動方法は、例えば書籍「光マイクロマシン」(オーム社)の159頁に開示されており、既に広く知られている技術であるので、その詳細な説明は省略する。VxとVyは、偏向の方向に応じて正負の値を取り、軸周りにミラー部92を右回りに偏向させるときに+の値を取り、左回りに偏向させるときに−の値を取る。この駆動方法は一軸周りの偏向に対しても当然適用できる。
【0101】
ここでは、可動ミラー11が静電型MEMSミラーで構成されることを例示したが、可動ミラー11は、これに限定されるものではなく、例えば、電磁型MEMSミラーで構成されても、機械要素を組み合わせた可動ミラーで構成されてもよい。
【0102】
これまで、図面を参照しながら本発明の実施の形態を述べたが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な変形や変更が施されてもよい。
【0103】
【発明の効果】
本発明によれば、光信号の信号品質の劣化が少なく、かつ、可動ミラーの姿勢制御を高速に行なえる光偏向装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態による光偏向装置の構成を示している。
【図2】 図1に示される可動ミラーの偏向角に対する光量の変化パターンを示している。
【図3】 図1に示される可動ミラーの実際の偏向に対する光量の変化を模式的に示している。
【図4】 図1の光偏向装置の構成を示しており、特に光量変化監視回路と制御信号監視回路の具体的な構成を示している。
【図5】 図1の光偏向装置の構成を示しており、特に光量変化監視回路と制御信号監視回路の別の具体的な構成を示している。
【図6】 図1の光偏向装置の構成を示しており、特に制御回路の具体的な構成を示している。
【図7】 本発明の第二実施形態による光スイッチの構成を示している。
【図8】 図7に示される光スイッチの動作を示すフローチャートである。
【図9】 図8に示される工程82〜工程85の姿勢制御動作を示すフローチャートである。
【図10】 図8に示される工程82〜工程85の別の姿勢制御動作を示すフローチャートである。
【図11】 図1と図7の可動ミラーとして適用可能な静電型MEMSミラーの平面図である。
【図12】 図11のXII−XII線に沿った静電型MEMSミラーの断面図である。
【符号の説明】
10…光偏向装置、11…可動ミラー、12…光分岐手段、13…光量モニタ、14…光量変化監視回路、15…制御回路、16…制御信号監視回路、17…ドライバ、41…メモリ、42…メモリ、43…減算回路、44…メモリ、45…メモリ、46…減算回路、51…メモリ、52…メモリ、53…減算回路、54…メモリ、55…メモリ、56…減算回路、57…切替器、58…切替器、61…信号保持回路、62…信号発生器、63…加減算回路、64…制御信号更新部、65…論理回路。

Claims (8)

  1. 光ビームを偏向する姿勢制御可能な光偏向面を有する光偏向部と、光偏向部を駆動するドライバと、ドライバを制御する制御信号を生成する制御手段と、制御手段から出力される制御信号を異なる二つの時点において保持する二つの制御信号保持部と、制御信号保持部に保持された二つの制御信号を比較して、その増減に関する情報を制御信号監視信号として出力する制御信号比較部と、光偏向部で偏向された光ビームの光強度に応じた光強度信号を出力する光強度検出部と、異なる二つの時点における制御信号に同期して光強度検出部から出力される光強度信号を異なる二つの時点において保持する二つの光強度信号保持部と、光強度信号保持部に保持された二つの光強度信号を比較して、その増減に関する情報を光強度監視信号として出力する光強度信号比較部とを有しており、制御手段は、光強度監視信号と制御信号監視信号とに基づいて光強度検出部からの出力信号を増大させる制御信号を生成する、光偏向装置。
  2. 制御手段は、制御信号監視信号と光強度監視信号とに基づいて、制御信号の増減を維持するか反転させるかの情報を判定信号として出力する判定信号出力部と、判定信号に基づいて制御信号を生成する制御信号更新部とから構成されている、請求項に記載の光偏向装置。
  3. 制御信号更新部は、最新の制御信号を保持する信号保持部と、制御信号の増減量となる増減信号を生成する増減信号生成部と、判定信号出力部から出力される判定信号に基づいて、信号保持部から出力される最新の制御信号と増減信号生成部から出力される増減信号を加算または減算する演算部とから構成されている、請求項に記載の光偏向装置。
  4. 入力光ファイバと、複数の出力光ファイバと、入力光ファイバから射出された光ビームを複数の出力光ファイバの一つに方向付ける姿勢制御可能な光偏向面を有する光偏向部と、光偏向部を駆動するドライバと、ドライバを制御する制御信号を生成する制御手段と、制御手段から出力される制御信号を異なる二つの時点において保持する二つの制御信号保持部と、制御信号保持部に保持された二つの制御信号を比較して、その増減に関する情報を制御信号監視信号として出力する制御信号比較部と、出力光ファイバにカップリングした光ビームの光強度に応じた光強度信号を出力する複数の光強度検出部と、異なる二つの時点における制御信号に同期して光強度検出部から出力される光強度信号を異なる二つの時点において保持する二つの光強度信号保持部と、光強度信号保持部に保持された二つの光強度信号を比較して、その増減に関する情報を光強度監視信号として出力する光強度信号比較部とを有しており、制御手段は、光強度監視信号と制御信号監視信号とに基づいて光強度検出部からの出力信号を増大させる制御信号を生成する、光スイッチ。
  5. 制御信号に基づいて光偏向面の姿勢を設定する工程と、異なる二つの時点における制御信号とこれに対応する異なる二つの時点における光強度とを保持する保持工程と、新たな制御信号を生成する生成工程とを有し、これら一連の工程を繰り返して実行する制御方法であって、生成工程は、保持工程の複数回の実行によって得られる、制御信号の変化とこれに同期した光強度の変化に基づいて、光強度が最大に近づくような制御信号を生成することを特徴とする、光偏向装置の制御方法。
  6. 生成工程は、直前の制御信号の増減及び光強度の増減に着目し、光強度が増加しているときは制御信号の増減を維持するように、また、光強度が減少しているときは制御信号の増減を反転させるようにして、新たな制御信号を生成することを特徴とする、請求項に記載の制御方法。
  7. 光ビームを偏向する光偏向面を目標の姿勢に制御する制御信号を生成し、光偏向面で偏向された光ビームの光強度を検出し、異なる二つの時点における制御信号とこれに対応する異なる二つの時点における光強度とを保持し、これら一連の動作を更新し続け、制御信号の変化に対する光強度の変化に基づいて光強度を増大させるように制御信号を変化させ続ける、光偏向装置の制御方法。
  8. 制御信号を増減させ、制御信号の増減に対して光強度が増加した場合には制御信号の増減を維持し、制御信号の増減に対して光強度が減少した場合には制御信号の増減を反転させる、請求項に記載の制御方法。
JP2003088516A 2003-03-27 2003-03-27 光偏向装置と、光スイッチと、光偏向装置の制御方法 Expired - Lifetime JP4137678B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003088516A JP4137678B2 (ja) 2003-03-27 2003-03-27 光偏向装置と、光スイッチと、光偏向装置の制御方法
US10/807,100 US7157695B2 (en) 2003-03-27 2004-03-23 Optical deflection device including an optical deflection surface having controllable attitude and control method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003088516A JP4137678B2 (ja) 2003-03-27 2003-03-27 光偏向装置と、光スイッチと、光偏向装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004294877A JP2004294877A (ja) 2004-10-21
JP4137678B2 true JP4137678B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=32985212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003088516A Expired - Lifetime JP4137678B2 (ja) 2003-03-27 2003-03-27 光偏向装置と、光スイッチと、光偏向装置の制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7157695B2 (ja)
JP (1) JP4137678B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4576756B2 (ja) * 2001-06-19 2010-11-10 株式会社日立製作所 光信号切替え装置、および、その使用方法
JP4371910B2 (ja) * 2004-05-31 2009-11-25 キヤノン株式会社 光空間伝送装置
US7728964B2 (en) * 2004-12-23 2010-06-01 Matthew Feinsod Motion compensated light-emitting apparatus
US8149489B2 (en) * 2005-01-05 2012-04-03 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Mirror device, mirror array, optical switch, mirror device manufacturing method, and mirror substrate manufacturing method
CA2747115C (en) * 2006-07-27 2014-06-17 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Mirror control device
JP4773301B2 (ja) * 2006-08-18 2011-09-14 日本電信電話株式会社 ミラー制御装置
JP4755049B2 (ja) * 2006-08-18 2011-08-24 日本電信電話株式会社 ミラー制御装置およびミラー制御方法
JP4719193B2 (ja) * 2007-07-31 2011-07-06 日本電信電話株式会社 光スイッチ
JP4847503B2 (ja) * 2008-10-08 2011-12-28 日本電信電話株式会社 光スイッチの制御機構および制御方法
US11256083B2 (en) * 2018-12-27 2022-02-22 Texas Instruments Incorporated MEMS electrostatic actuator with linearized displacements

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3302141B2 (ja) * 1993-11-16 2002-07-15 キヤノン株式会社 光空間通信方法
JPH11136190A (ja) * 1997-10-24 1999-05-21 Canon Inc 光空間通信装置
US6610974B1 (en) 2000-06-05 2003-08-26 Calient Networks, Inc. Positioning a movable reflector in an optical switch

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004294877A (ja) 2004-10-21
US20040188592A1 (en) 2004-09-30
US7157695B2 (en) 2007-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4137678B2 (ja) 光偏向装置と、光スイッチと、光偏向装置の制御方法
US20060279496A1 (en) Microelectromechanical device array and method for driving the same
US6999651B2 (en) Method of and architecture for optically switching light communication signals in fiber optic networks and the like
US8125701B2 (en) Optical switch
EP0657760A1 (en) Image simulation and projection system
JP4288275B2 (ja) 光スイッチ装置
CA2463917C (en) Feedback control system for a mems based optical switching fabric
US7330312B2 (en) Image blur compensation device
US7609426B2 (en) Image scanning apparatus
JP5177077B2 (ja) 光スイッチおよび光スイッチの制御方法
US12007556B2 (en) Light deflection device
JP2005189548A (ja) 光スイッチ装置、および光スイッチ装置のキャリブレーション方法
KR100593776B1 (ko) 광스위치
JPH0980509A (ja) 像振れ補正装置
JP4370113B2 (ja) 可動ミラー装置および光ファイバ装置
US7035496B2 (en) Drive unit for optical switch
WO2007078979B1 (en) Probe module with integrated actuator for a probe microscope
JPH09159948A (ja) 画像形成装置
US12001012B2 (en) Piezoelectric based MEMS device with time sharing actuation and sensing circuitry
US20030091270A1 (en) Closed-loop control of MEMS mirrors for optical communications
JP2018536195A (ja) 光ビームを偏向するための装置及び方法
JP2011197179A (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2958035B2 (ja) ビーム位置制御装置
JP5576988B2 (ja) 光学ストレージ集束サーボシステムおよびその制御方法
JPH11109725A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080527

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080604

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4137678

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term