JP4137428B2 - スイッチボックスアセンブリ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は便器、特に携帯用便器に取付けるスイッチボックスアセンブリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5に示すように、便器(1A)の便器本体(4A)上面にはヒーター(図示せず)を内蔵する便座(2A)が跳ね上げ可能に枢着されており、該便座(2A)のヒーターのスイッチボックス(12A) からは、該便座(2A)に接続するコード(13A) と、電源に接続するコード(14A) とがそれぞれ差出されており、該スイッチボックス(12A) は壁や柱などにネジ止めされて取付けられているものが提供されている(特開昭58−124417号)。

【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の構成では、壁や柱などにしかスイッチボックス(12A) を取付けることが出来ないため、使用状況に応じた種々の取付け場所に対応させることが難しく、別途取付け場所を確保する必要があるという問題があり、特に携帯用便器の場合には、別途取付け場所を確保するのが困難であるという問題があった。
また、スイッチボックス(12A) を壁や柱などに取付けた場合には、便座(2A)に着座した状態の使用者は該スイッチボックス(12A) を操作しにくいという問題点もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、底板(25)と、該底板(25)の両側縁から起立している側板(26,27) と、両側板(26,27) 内面に底板(25)から所定の間隔を設けて突設されているガイド突起(28)とからなる支持具(11)と、表面にスイッチ等(15,16,17,18,19)を配したスイッチボックス(12)とからなり、該スイッチボックス (12) を該支持具 (11) の一端から挿入して両側板 (26,27) に沿ってスライドさせることによって該スイッチボックス (12) を該支持具 (11) に取付けるスイッチボックスアセンブリ (3) であって、該支持具(11)の底面の該スイッチボックス (12) スライド方向の略中央部には該スライド方向に直交して所定幅のストッパー(30)が突設され、該スイッチボックス(12)の両側面には底面から所定の間隔を設けてガイド突起(20)が突設されており、該スイッチボックス(12)の底面には該ストッパー(30)の幅に略等しい幅のガイド凹溝(22)が形成され、該支持具(11)の内側に該スイッチボックス(12)を挿入しスライドさせる時、該支持具(11)のガイド突起(28)の内側に該スイッチボックス(12)のガイド突起(20)が嵌入し、該スイッチボックス (12) 底面のガイド凹溝 (22) のストッパー (23) が該支持具 (11) 底面のストッパー (30) に当接するスイッチボックスアセンブリ(3) を提供するものである。
該支持具(11)の一方の側板(26)は、取付用として他方の側板(27)よりも高く設定され、該スイッチボックス(12)の両側面には手がかり用の縦突条(21)が形成され、他方の側板(27)は該スイッチボックス(12)の縦突条(21)の下端位置よりも低く設定されていることが望ましい。
【0005】
【作用】
本発明のスイッチボックスアセンブリ(3) では、支持具(11)を介してスイッチボックス(12)を便器本体(4) に取付けるので、使用者の使用状況に応じて該支持具(11)の取付け位置を調節することが出来、特に携帯用便器(1) の場合でも、取付け場所を別途確保することなく、便器本体(4) の所望な場所にスイッチボックスアセンブリ(3) を取付けることが出来る。該スイッチボックス(12)を該支持具(11)に前側から挿入すると、該スイッチボックス(12)のガイド凹溝(22)のストッパー(23)が該支持具(11)のストッパー(30)に前側から当接し、該スイッチボックス(12)が該支持具(11)から後側に抜けて外れることが防止される。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明を図1〜図4に示す一実施例によって説明する。本実施例では、図1に示すような携帯用便器(1) のスイッチボックスアセンブリ(3) の場合を例示する。図1に示すように、携帯用便器(1) は、中央に開口部を有する便器本体(4) と、該便器本体(4) の四隅に高さ調節可能に設けられる脚(5) と、該便器本体(4) の上面後部に立設されるコの字形の背もたれ(6) と、上面左右両側に設けられるアームレスト(7) とからなり、該便器本体(4) の開口部には受け板(8) が載置され、該受け板(8) にはヒーター(図示せず)を内蔵する便座(2) が跳ね上げ可能に枢着されるとともに便受器(9) が懸架されており、該便座(2) の上側には蓋(10)が二つ折り開閉可能に取付けられている。そして、該携帯用便器(1) の便器本体(4) の側面には該便座(2) のヒーターのスイッチボックスアセンブリ(3) が取付けられている。
【0007】
図1および図2に示すように、該スイッチボックスアセンブリ(3) は、便器本体(4) の側面に取付けられる支持具(11)と、該支持具(11)に挿着されるスイッチボックス(12)とからなり、該スイッチボックス(12)の後部からは、ヒーターを内蔵する便座(2) に接続するコード(13)と、電源に接続するコード(14)とがそれぞれ差出されている。
【0008】
図2に示すように、該スイッチボックス(12)の表面には、電源のON・OFFを行う電源スイッチ(15)と、電源のON・OFFを表示する電源ランプ(16)と、便座(2) のヒーターの設定温度を上げるための温度上昇ボタン(17)と、便座(2) のヒーターの設定温度を下げるための温度下降ボタン(18)と、便座(2) のヒーターの設定温度を五段階で表示する温度表示ランプ(19)とがそれぞれ配設されており、該スイッチボックス(12)の両側面には底面から所定の間隔を設けてガイド突起(20)がそれぞれ突設されており、該スイッチボックス(12)の両側面には手がかり用の縦突条(21)が複数条形成されている。
また、図3に示すように、該スイッチボックス(12)の底面には該支持具(11)の底板(25)のストッパー(30)の幅に略等しい幅のガイド凹溝(22)が形成されており、該ガイド凹溝(22)底面中央部には、ガイド凹溝(22)を二分するように、ガイド凹溝(22)の深さに略等しいストッパー(23)が突設されている。
【0009】
図2に示すように、該支持具(11)は、二個のビス孔(24)を有する底板(25)と、該底板(25)の両側縁から起立している側板(26,27) とからなり、両側板(26,27) 内面には底板(25)から所定の間隔を設けてガイド突起(28)がそれぞれ複数個突設されており、該支持具(11)の一方の側板(26)は取付用として他方の側板(27)よりも高く設定され、支持具(11)の他方の側板(27)は該スイッチボックス(12)の縦突条(21)の下端位置よりも低く設定されている。更に、該一方の側板(26)の外面には取付用の両面テープ(図示せず)が貼着されており、該一方の側板(26)の内面にはガイド突起(28)の上部において補強用のリブ(29)がそれぞれ凸設されている。また更に、該一方の側板(26)は僅かに内倒するように設定されている。
また、該支持具(11)の底板(25)上面の横方向略中央部には所定幅のストッパー(30)が突設されており、該ストッパー(30)の前後所定個所には隆起凸部(31)がそれぞれ凸設されている。更に、該支持具(11)の底板(25)の左右両側において該両側板(26,27) のガイド突起(28)に対応する位置には、ガイド突起成形用の孔部(32)がそれぞれ設けられており、該底板(25)の孔部(32)は該両側板(26,27) のガイド突起(28)よりも若干大きめに設定されている。
【0010】
スイッチボックスアセンブリ(3) を便器本体(4) に取付ける場合には、支持具(11)の一方の側板(26)外面の両面テープによって便器本体(4) の側面に支持具(11)を貼設し、該支持具(11)にスイッチボックス(12)を前側から挿着する(図1参照)。
この場合、図4に示すように、該支持具(11)のガイド突起(28)の下側には該スイッチボックス(12)のガイド突起(20)が嵌入しており、該スイッチボックス(12)のガイド凹溝(22)のストッパー(23)は該支持具(11)のストッパー(30)に前側から当接している。
この際、支持具(11)に挿着されたスイッチボックス(12)は、該スイッチボックス(12)後部のコード(13,14) の自重によって後側へ向けて若干引張られるが、該スイッチボックス(12)を該支持具(11)に前側から挿着しているので、該スイッチボックス(12)のガイド凹溝(22)のストッパー(23)が該支持具(11)のストッパー(30)に前側から当接し、該スイッチボックス(12)が該支持具(11)から後側に抜けて外れるのを防止する。
【0011】
このように、支持具(11)を介してスイッチボックス(12)を便器本体(4) に取付けるので、使用者の使用状況に応じて該支持具(11)の取付け位置を調節することが出来、便器本体(4) の所望な場所にスイッチボックスアセンブリ(3) を取付けることが出来る。
また、該支持具(11)が対称的な構成とされているので、使用者の利き手に応じて該支持具(11)の左右を反転させて、便器本体(4) の左右任意の側面にスイッチボックスアセンブリ(3) を取付けることが出来る。
【0012】
該支持具(11)の一方の側板(26)は取付用として他方の側板(27)よりも高く設定されているので、該一方の側板(26)の外面の両面テープの貼着面積が大きくなり、取付け強度を確保することが出来る。
また、スイッチボックス(12)の側面に縦突条(21)が設けられており、支持具(11)の他方の側板(27)は該スイッチボックス(12)の縦突条(21)の下端位置よりも低く設定されているので、使用者は該縦突条(21)を手がかりとしてスイッチボックス(12)を支持具(11)に簡単に挿着・脱着することが出来る。
【0013】
更に、支持具(11)の一方の側板(26)は僅かに内倒しているので、スイッチボックス(12)を支持具(11)に挿着したときに、該一方の側板(26)によって該スイッチボックス(12)を挟持して、スイッチボックス(12)の取付け強度を補強して、該スイッチボックス(12)が該支持具(11)から不意に抜けるのを防止する。
また更に、該支持具(11)の底板(25)のストッパー(30)の前後所定個所には隆起凸部(31)がそれぞれ凸設されているので、スイッチボックス(12)を支持具(11)に挿着したときに、該スイッチボックス(12)は該支持具(11)の隆起凸部(31)に押し上げられ、スイッチボックス(12)のガイド突起(20)が支持具(11)の両側板(26,27) のガイド突起(28)に当接し、該支持具(11)の底板(25)と該支持具(11)のガイド突起(28)によって該スイッチボックス(12)を挟持して、スイッチボックス(12)の取付け強度を補強して、該スイッチボックス(12)が該支持具(11)から不意に抜けるのを防止する。
【0014】
本実施例では、該支持具(11)の底板(25)の左右両側において該両側板(26,27) のガイド突起(28)に対応する位置に、ガイド突起成形用の孔部(32)がそれぞれ設けられており、該底板(25)の孔部(32)は該両側板(26,27) のガイド突起(28)よりも若干大きめに設定されているので、該両側板(26,27) のガイド突起(28)を金型を用いて容易に成形することが出来る。
【0015】
本実施例以外、支持具(11)の底板(25)のビス孔(24)を介して、該支持具(11)を壁や柱などの所望な場所にネジ止めして取付けてもよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明では、使用者の使用状況に応じてスイッチボックスアセンブリの支持具の取付け位置を調節することが出来るため、特に携帯用便器の場合でも取付け場所を別途確保することなく、便器本体の所望な場所にスイッチボックスアセンブリを取付けることが出来る。
【図面の簡単な説明】
図1〜図4は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】 斜視図である。
【図】 分解斜視図である。
【図3】 下面からの斜視図である。
【図4】説明断面図である。
【図5】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
3 スイッチボックスアセンブリ
11 支持具
12 スイッチボックス
20 ガイド突起
21 縦突条
22 ガイド凹溝
23 ストッパー
25 底板
26 一方の側板
27 他方の側板
28 ガイド突起
30 ストッパー

Claims (2)

  1. 底板と、該底板の両側縁から起立している側板と、両側板内面に底板から所定の間隔を設けて突設されているガイド突起とからなる支持具と、表面にスイッチ等を配したスイッチボックスとからなり、該スイッチボックスを該支持具の一端から挿入して両側板に沿ってスライドさせることによって該スイッチボックスを該支持具に取付けるスイッチボックスアセンブリであって、
    該支持具の底面の該スイッチボックススライド方向の略中央部には該スライド方向に直交して所定幅のストッパーが突設され、該スイッチボックスの両側面には底面から所定の間隔を設けてガイド突起が突設されており、該スイッチボックスの底面には該ストッパーの幅に略等しい幅のガイド凹溝が形成され、該支持具の内側に該スイッチボックスを挿入しスライドさせる時、該支持具のガイド突起の下側に該スイッチボックスのガイド突起が嵌入し、該スイッチボックスの底面のガイド凹溝のストッパーが該支持具底面のストッパーに当接することを特徴とするスイッチボックスアセンブリ。
  2. 該支持具の一方の側板は、取付用として他方の側板よりも高く設定され、該スイッチボックスの両側面には手がかり用の縦突条が形成され、他方の側板は該スイッチボックスの縦突条の下端位置よりも低く設定されている請求項1に記載のスイッチボックスアセンブリ。
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