JP4136768B2 - Thermal insulation structure - Google Patents

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JP4136768B2 JP2003115121A JP2003115121A JP4136768B2 JP 4136768 B2 JP4136768 B2 JP 4136768B2 JP 2003115121 A JP2003115121 A JP 2003115121A JP 2003115121 A JP2003115121 A JP 2003115121A JP 4136768 B2 JP4136768 B2 JP 4136768B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、断熱構造体に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、建物の屋上や屋根等において効果的な断熱を簡便に実現することができ、しかも環境対応としても良好な、新しい断熱構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンクリート製の集合住宅やビル等においては、屋上や屋根の上に断熱材を敷設した「外断熱」の構造が知られている。また、環境保護の一環として屋上緑化が注目されており、屋上緑化によって土の断熱性と植物の水分コントロールによる断熱効果を利用することも検討されている。
【0003】
しかしながら、従来の「外断熱」においては、一般に、屋上や屋根上に防水層と断熱材を設け、その上にコンクリートを打設していることから、コンクリートの劣化によるひび割れとともに断熱材の劣化が進行し、断熱材の種類によっては紫外線により劣化、消失し、さらには雨漏りが生じることがあるという問題があった。
【0004】
また、屋上緑化については、高コストで大がかりな工事が必要になり、風雨による土の流失や流れ出た汚水による影響、さらには植物の手入れや植物の根が建物本体に侵入することへの対策が必要になる。このため、実際に屋上緑化による断熱は一般的な方策としては普及していない。このような課題への対策として、たとえば、ポーラスコンクリートに植生することが提案されている(特許文献1)。しかしながら、この場合の屋上緑化でも、植物の手入れが面倒で、そのための負担が大きいという問題は解消されていない。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−328574号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この出願の発明は、上記のような従来の「外断熱」の構造や屋上緑化の問題点を解消し、簡便に、できるだけ負担が少なく、しかも環境対応性も良好なものとして、建物の屋上や屋根等での断熱を効果的なものとし、ヒートアイランド現象の緩和や建物室内の温度上昇の低減を図ることのできる、新しい断熱構造体を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、コンクリートスラブ上に無機質焼成品を敷設して保水を可能とした断熱構造体であって、無機質焼成品は、粒径が50〜500μmの粉体である繊維補強セメント板の廃材を主原料成分とし、廃材に含まれる繊維分の燃え抜け温度以上で焼成され、空隙率が50%以上で、0.01〜0.1mmの径の細孔の全細孔に占める体積割合が50%以上の焼成品であることを特徴としている
【0008】
この出願の発明は、第2には、上記第1の特徴において、無機質焼成品は、0.01〜0.1mmの径の細孔の全細孔に占める体積割合が90%以下で、0.01mm未満の径の細孔の全細孔に占める体積割合が5%以上10%以下の焼成品であることを特徴と、第3には、上記第1または第2の特徴において、無機質焼成品は、繊維補強セメント板の廃材とともにアルミナまたはシリカの少くともいずれか一方を主原料成分としていることを特徴としている。
【0009】
この出願の発明は、第には、上記第1ないし第3いずれか一つの特徴において、コンクリートスラブと敷設された無機質焼成品との間に透水性を有する滑り止めシートが配設されていることを特徴と、第には、上記第4の特徴において、透水性を有する滑り止めシートの無機質焼成品が載置される表面側に滑り止めの植毛が配設されていることを特徴としている
【0010】
【発明の実施の形態】
この出願の発明は上記のとおりの特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態について説明する。
【0011】
この出願の発明の断熱構造体においては、空隙率と0.01〜0.1mm径の細孔の割合が上記のとおりに特定された無機質焼成品が、屋上や屋根等のコンクリートスラブ上に敷設されている。無機質焼成品の空隙率は50%以上である。無機質焼成品としての物理的性質、たとえば強度やその製造を考慮すると、空隙率は90%以下とすることが好ましく、より好適には70%以下とすることが考慮される。
【0012】
0.01mm〜0.1mm径の細孔の割合は、全細孔に占める体積割合として50%以上であ。上限は特に限定されるものではないが、95%以下とすることが好ましく、さらに好適には90%以下であることが考慮される。
【0013】
コンクリートスラブ上に敷設する無機質焼成品の空隙率と0.01〜0.1mm径細孔の割合を上記のとおりの定範囲とすることによって、散水による無機質焼成品での保水と保水された水分の蒸発が適当なものとされ、優れた断熱効果が実現されることになる。
【0014】
たとえば後述の実施例にも示したように、同一時間の同一量の散水を同一厚み(15mm)の普通レンガに行った場合と比較すると、夏期(8月)快晴日での保水時間が普通レンガの場合に5時間であっても、上記無機質焼成品の場合には24時間以上となる。
【0015】
空隙率が50%未満の場合には、このような保水作用が得られにくく、また、0.01〜0.1mm径の細孔の割合が50%未満では、散水時の水分の取込みに時間がかかるため好ましくない。
【0016】
そして、コンクリートスラブ表面の温度に対して、普通レンガ敷設の場合の表面温度の低減がせいぜい15%であるとすると、上記無機質焼成品敷設によるこの出願の発明の断熱構造体では、その低減は、30%以上と極めて大きなものとなり、この低減効果は、建物室内温度の顕著な低減をもたらすことになる。
【0017】
この出願の発明の断熱構造では、コンクリートスラブ上に敷設する無機質焼成品の形状、大きさについて特に制限はないが、その製造や比重、強度等の性質、そして建物の構造や敷設部位の特徴と施工、さらには期待される断熱性能等を考慮して定めることができる。たとえば、板状、あるいはブロック状等の各種の形状であってよい。厚みについては、実際的には、たとえば40mm以下程度のものが適宜に考慮される。
【0018】
なお、この出願の発明の断熱構造体における無機質焼成品については、細孔のうち0.01mm未満の径のものの割合を5%以上とすることが好ましい。このことによって、侵入した水分が蒸発しにくくなり、保水状態が長時間継続することになる。より好適には、散水の容易さも考慮して、その割合は、5〜20%、さらには5〜10%とする。
【0019】
コンクリートスラブ上に無機質焼成品を敷設するこの出願の発明の断熱構造によれば、従来の「外断熱」の構造の場合のような断熱材の劣化、消失、さらには雨漏り等の不都合が生じることはなく、長期にわたって安定した断熱効果を実現することができ、しかも、従来の緑化の場合のような大がかりな工事での対策や植物の手入れ等にともなう過度の負担という問題も生じない。
【0020】
無機質焼成品の敷設という簡便で、負担の小さい対応によって優れた断熱効果が得られることになる。
【0021】
この出願の発明の断熱構造体における無機質焼成品は、近年の環境問題への対応から、廃棄物の再利用が好適な形態として考慮され繊維補強セメント板の廃材を主原料成分として、廃材に含まれる繊維分の燃え抜け温度以上で焼成されたものとしている
【0022】
瓦や外壁材、あるいは内装材として使用されている建築用の繊維補強セメント板の廃材であり、製造工程や施工現場等からの廃材が利用される。
【0023】
そして、この繊維補強セメント板とともに、アルミナやシリカも主原料成分として用いること考慮される。
【0024】
主原料の一つとされる繊維補強セメント板の廃材は、粉体であり、粒径は、他の成分との混合を容易とし、また、焼成後に微細な細孔空隙が多数形成された多孔体とするために、50〜500μmの範囲内にあるものとしている。繊維補強セメント板の廃材を鋸引きした時に生ずる粉体がほぼその範囲内に分布する。したがって、上記粉体は、産業廃棄物として排出された繊維補強セメント板の廃材を鋸引きすることにより容易に得られる。もちろん、粉砕機による粉体の生成であってもよい。
【0025】
アルミナ分については、たとえば、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、ボーキサイトなどが、その候補として例示される。
【0026】
繊維補強セメント板の廃材とアルミナ分は、廃材が1〜90質量%、アルミナ分が1〜60質量%の範囲内にあることが好ましい。
【0027】
繊維補強セメント板の廃材については、1質量%未満では廃材のリサイクル利用の効率向上が望めず、90質量%を超えると焼成品の強度が著しく低下する。アルミナ分については、1質量%未満では焼成時の保形が難しくなり、60質量%を超えると焼成温度が著しく高くなり、1300℃程度では焼成不足となってしまう。
【0028】
一方、成形性を向上させるためのバインダーには、これまでの無機焼成品と同様に、水を用いることができるが、主原料である繊維補強セメント板の廃材及びアルミナ分の粉体を成形可能とすることができる限り格別の限定はない。有機塩、無機塩などを含む水溶液や有機溶媒などもバインダーの対象となり得る。
【0029】
また、シリカ分を配合することもできる。シリカ分は、その含有により、焼成前に行う成形の成形性を向上させることができる。このようなシリカ分には、たとえば、珪石、珪砂などがその候補として例示され、その配合量は、50質量%以下とするのが好ましい。
【0030】
なお、シリカ分を配合する際には、配合作業の効率を高めるために、主原料の一つであるアルミナ分をも含有する、シャモット、木節粘土、長石、カオリン、ムライトなどを用いることができる。
【0031】
もちろん、焼成用材料には、以上の主原料及び成形性に応じて任意に配合することのできるシリカ分に加え、マグネシア、ジルコンなどの耐火物原料を配合することもできる。
【0032】
また、良好な強度とともに、良好な透水性、保水性を示すものとして、焼成後に微細な空隙を多数有する多孔体とするために、焼成時に繊維分が燃え抜ける必要がある。このため、繊維補強セメント板の廃材中に含まれる繊維分としては、有機繊維であることが好ましい。パルプなどの天然繊維をはじめとして、ビニル繊維などの化学繊維なども例示される。その中でもパルプは、焼成時に有害なガスが発生せず、また、きれいに燃え抜けるため、とりわけ好ましい繊維分である。一方、アスベストやガラス繊維などの無機繊維は、焼成により燃え抜けにく、溶融して残存してしまうなどが懸念される。
【0033】
焼成温度については、繊維補強セメント板の廃材中に含まれる繊維分が燃え抜け温度以上であればよく、数値で特定される必要は必ずしもないが、焼成温度が余りに高温であると、焼成工程が複雑になり、コストアップにつながるとともに、耐久性などを含めた性能に反映される。以上の観点に立つと、1250℃〜1350℃、たとえば1300℃前後を一応の目安とすることができる。焼成温度が1300℃の時、一般に、繊維補強セメント板の廃材の配合比率が20質量%未満では吸水率の低下が認められ、配合比率が65%を超えると焼成時に溶融が起こりやすくなる。また、アルミナ分については、焼成温度が1300℃の時、配合比率が15質量%未満では溶融しやすく、70質量%以上では焼成不足となり、強度の低下をきたす傾向がある。
【0034】
なお、焼成時の雰囲気については、酸化雰囲気又は還元雰囲気のいずれであっても得られる焼成品の性能に特に影響はない。
【0035】
以上のような無機質焼成品を用いて断熱構造体を作製するは、無機質焼成品を、屋上や屋根等の所定の部位に、直接に、あるいはセメント・コンクリート等を介在させて敷設することができる。あるいは、無機質焼成品とコンクリートスラブとの間に滑り止め透水性シートを介在させてもよい。その滑り止め作用によって、載置した無機質焼成品の敷設位置のズレを防止することができ、また、この滑り止め透水性シートには、繊維補強セメント板の製造工程で使用した抄造フェルトやプレスフェルト、回送フェルト等の廃品を再利用することができる。この点においても環境対応が良好となる。しかも、フェルト類を用いることにより、散水時の余剰水や雨水により流れた汚水等を浄化し、屋上や屋根の排水の汚れ、つまりを防止することができる。また、これらのフェルト類等の透水性シートでは汚れが蓄積した場合に取替えを簡略化することもできる。
【0036】
フェルト類のように、透水性シートには、滑り止め効果をより大きくするために植毛を施しておいてもよい。フェルト等の細毛が無機質焼成品の細孔に入り込み滑り止め効果をより大きなものとする。また、フェルト類では、その保水効果も期待され、これにより温度上昇の低減がさらに促進されることになる。
【0037】
そこで以下に実施例を示し、さらに詳しくこの出願の発明について説明する。もちろん以下の例によって発明が限定されることはない。
【0038】
【実施例】
<1> 無機質焼成品の製造と物性
セメント50重量%、珪石粉45重量%、パルプ繊維5重量%の固形成分組成より製造した外装材用繊維補強セメント板をダイヤモンドソーにより切断し、これにより生じた粉体を用い、次の割合の焼成用原料を調製した。
【0039】
繊維補強セメント板粉体 45重量%
アルミナ粉 25重量%
タイル粉 20重量%
粘土 10重量%
この原料にバインダーとして湿潤させるために水を配合し、板状に成形し、その後、還元雰囲気にて1300℃の温度で焼成した。厚み15mmの無機質焼成品(焼成品2)を得た。
【0040】
このものの空隙率、0.01〜0.1mm径の細孔量(cc/g)の全細孔量(cc/g)に対する割合は、表1のとおりであった。
【0041】
また、以上の手順と同様にして、表1に示した厚み15mmの焼成品1を製造した。
【0042】
表1は、上記の焼成品1および2について、その特性を、同一厚みおよび同一の平面大きさの普通レンガと対比して示したものである。
【0043】
【表1】

Figure 0004136768
この表1からは、まず、普通レンガに比べて比重が25%も軽く、このことによって、屋上や屋根への敷設時の重量負担はレンガに比べて有利であることがわかる。
<2> 断熱構造とその特性
そこで、上記の焼成品1および2、並びに普通レンガを各々敷設して水散布の有無の場合の断熱特性を評価した。
【0044】
この際には、
▲1▼ 図1のように、ポリスチレンフォーム(45mm)断熱材を配設した屋上のコンクリートスラブ(180mm)に焼成品1等を敷設した場合、
▲2▼ 図1において、ポリスチレンフォーム断熱材を欠いている屋上コンクリートスラブに焼成品1等を敷設した場合、
の各々について断熱特性を評価した。
【0045】
評価は、8月の快晴(外気最高温度32.3℃)条件下で充分に散水して行い、コンクリートスラブの表面温度を100とした場合の温度相対値と、流入熱量の計算値、並びに保水状態を評価した。
【0046】
その結果を表2および表3に示した。
【0047】
【表2】
Figure 0004136768
【0048】
【表3】
Figure 0004136768
表2および表3より、この出願の発明の優れた断熱効果が確認される。
【0049】
【発明の効果】
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明によって、従来の「外断熱」の構造や屋上緑化の問題点を解消し、簡便に、できるだけ負担が少なく、しかも環境対応性も良好なものとして、建物の屋上や屋根等での断熱を効果的なものとし、ヒートアイランド現象の緩和や建物室内の温度上昇の低減を図ることのできる、新しい断熱構造体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋上の構造を示した断面図である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The invention of this application relates to a heat insulating structure. More specifically, the invention of this application relates to a new heat insulating structure that can easily achieve effective heat insulation on a rooftop, a roof, or the like of a building and that is also good for the environment.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in an apartment house or a building made of concrete, an “outside heat insulation” structure in which a heat insulating material is laid on a rooftop or a roof is known. In addition, rooftop greening has attracted attention as part of environmental protection, and it is also being considered to use the heat insulating effect of soil and plant moisture control by rooftop greening.
[0003]
However, in conventional “outside insulation”, a waterproof layer and a heat insulating material are generally provided on a rooftop or a roof, and concrete is placed thereon, so that the heat insulating material deteriorates along with cracks due to deterioration of the concrete. There is a problem in that, depending on the type of heat insulating material, it deteriorates and disappears due to ultraviolet rays, and rain leakage may occur.
[0004]
In addition, rooftop greening requires high-cost and large-scale construction, and there are measures to prevent soil from being washed away by wind and rain, the effects of sewage that has flown out, and the care of plants and the invasion of plant roots into the building itself. I need it. For this reason, heat insulation by rooftop greening is not widely used as a general measure. As countermeasures against such problems, for example, vegetation on porous concrete has been proposed (Patent Document 1). However, the rooftop greening in this case has not solved the problem that the maintenance of plants is troublesome and the burden for that is large.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-328574
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the invention of this application eliminates the problems of the conventional “outside heat insulation” structure and rooftop greening as described above, and is simple, with as little burden as possible, and with good environmental compatibility. It is an object to provide a new heat insulating structure that can effectively insulate the rooftop, roof, etc., and can alleviate the heat island phenomenon and reduce the temperature rise in the building room.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the invention of this application is, firstly, a heat insulating structure in which an inorganic fired product is laid on a concrete slab to enable water retention, and the inorganic fired product has a particle size of Is a waste material of fiber reinforced cement board, which is a powder of 50 to 500 μm, and is fired at a temperature equal to or higher than the burn-out temperature of the fiber contained in the waste material, and has a porosity of 50% or more and 0.01 to 0.00. It is characterized by being a baked product having a volume ratio of 50% or more of all pores having a diameter of 1 mm.
[0008]
According to the invention of this application , secondly , in the first feature, the inorganic baked product has a volume ratio of 90% or less of all pores having a diameter of 0.01 to 0.1 mm to 0%. and wherein the volume percentage of the total pore pore diameter of less than .01mm is 5% to 10% or less of the baked good, the third, in the first or second feature, inorganic The fired product is characterized in that the main raw material component is at least one of alumina and silica together with the waste material of the fiber-reinforced cement board .
[0009]
The invention of this application, the fourth, in the first to third in any one of the features, slip sheet having a water permeability between the inorganic calcined product laid concrete slab is provided it features a, the fifth, the in the fourth aspect, characterized in that the bristles of the non-slip surface of inorganic calcined product of slip sheets having water permeability are placed is disposed It is said .
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The invention of this application has the features as described above, and an embodiment thereof will be described below.
[0011]
In the heat insulating structure of the invention of this application, inorganic calcined product the proportion of pores of the air porosity and 0.01~0.1mm diameter were identified as described above, on the concrete slab, such as a roof or roof It is laid . The porosity of the non-machine quality calcined product is 50% or more. Physical properties as non-machine quality baked goods, for example considering the strength and manufacturing, it is preferable that the porosity is 90% or less, more preferably be considered to be 70% or less.
[0012]
The proportion of pores of 0.01mm~0.1mm diameter, Ru der 50% or more as the volume percentage of the total pore. Although the upper limit is not particularly limited, preferably 95% or less, it is considered even more preferably 90% or less.
[0013]
The proportion of pore porosity and 0.01~0.1mm size of the inorganic sintered product to lay on the concrete slab by the regulations Teihan circumference of as described above, water retention and the coercive water in inorganic calcined product by sprinkling Evaporation of the water is made appropriate, and an excellent heat insulating effect is realized.
[0014]
For example, as shown in the examples described later, the water retention time on a sunny day in summer (August) is normal brick compared to the case where the same amount of watering for the same time is applied to normal brick of the same thickness (15 mm). even 5 hours in the case of, 24 hours or longer in the case of the inorganic sintered product.
[0015]
When the porosity is less than 50%, it is difficult to obtain such a water-retaining effect, and when the proportion of pores having a diameter of 0.01 to 0.1 mm is less than 50%, it takes time to take in water during watering. This is not preferable.
[0016]
And if the reduction of the surface temperature in the case of normal brick laying is 15% at most with respect to the temperature of the concrete slab surface, in the heat insulating structure of the invention of this application by the above-mentioned inorganic fired article laying, the reduction is as follows: The reduction effect is extremely large as 30% or more, and this reduction effect brings about a remarkable reduction in the building room temperature.
[0017]
In the heat insulating structure of the invention of this application, the shape of the inorganic sintered products laid on concrete slabs, there is no particular restriction as to the size, their production and specific gravity, the nature such as strength and characteristics of the structure and laying site of the building, It can be determined in consideration of construction and further expected thermal insulation performance. For example, it may be various shapes such as a plate shape or a block shape. In practice, for example, a thickness of about 40 mm or less is appropriately considered.
[0018]
In addition, about the inorganic baked product in the heat insulation structure of this invention of an application, it is preferable to make the ratio of the thing of diameter less than 0.01 mm into 5% or more among pores. This makes it difficult for the invading water to evaporate, and the water retention state continues for a long time. More preferably, the ratio is 5 to 20%, further 5 to 10% in consideration of the ease of watering.
[0019]
According to the heat insulating structure of the invention of this application laying inorganic calcined product on a concrete slab, deterioration of heat insulating material, such as in the structure of the conventional "external insulation", disappears, more occurs inconvenience leaky such In other words, a stable thermal insulation effect can be realized over a long period of time, and there is no problem of excessive burdens associated with measures for large-scale construction as in the case of conventional tree planting and maintenance of plants.
[0020]
An excellent heat insulating effect can be obtained by a simple and low burden of laying an inorganic fired product.
[0021]
The inorganic baked product in the heat insulating structure of the invention of this application is considered to be a suitable form of waste recycling from the response to recent environmental problems. It is assumed that it is fired at a temperature equal to or higher than the burnout temperature of the contained fiber.
[0022]
Tiles or siding, or a waste material of a fiber-reinforced cement board for construction that are used as interior materials, wastes from the production process and a construction site or the like Ru is take advantage.
[0023]
And it is considered that alumina or silica is used as a main raw material component together with the fiber-reinforced cement board.
[0024]
The waste material of fiber reinforced cement board, which is one of the main raw materials, is a powder , the particle size is easy to mix with other components, and a porous body in which many fine pore voids are formed after firing in order to, it is intended to be within the scope of 5 0~500μm. The powder generated when sawing the waste material of the fiber reinforced cement board is distributed almost within the range. Therefore, the powder can be easily obtained by sawing the waste material of the fiber-reinforced cement board discharged as industrial waste. Of course, the powder may be generated by a pulverizer.
[0025]
Examples of the alumina component include aluminum oxide, aluminum hydroxide, bauxite, and the like.
[0026]
Waste alumina content of the fiber reinforced cement board, waste material is 1 to 90 mass%, the alumina content is preferably in the range of 1 to 60 wt%.
[0027]
Regarding the waste material of the fiber reinforced cement board, if the amount is less than 1% by mass, it is not possible to improve the efficiency of recycling the waste material. If the amount exceeds 90% by mass, the strength of the fired product is significantly reduced. Regarding the alumina content, if it is less than 1% by mass, shape retention during firing becomes difficult, and if it exceeds 60% by mass, the firing temperature is remarkably increased, and if it is about 1300 ° C., firing is insufficient.
[0028]
On the other hand, the binder for improving the moldability, as with previous inorganic substance baked goods, may be water, forming a waste and alumina content of the powder of the fiber-reinforced cement board, the main ingredient There is no particular limitation as far as possible. An aqueous solution or an organic solvent containing an organic salt, an inorganic salt, or the like can be a target for the binder.
[0029]
Moreover, a silica component can also be mix | blended. The silica content can improve the moldability of the molding performed before firing. Examples of such a silica component include silica and quartz sand, and the blending amount is preferably 50% by mass or less.
[0030]
In addition, when blending the silica component, it is possible to use chamotte, kibushi clay, feldspar, kaolin, mullite, etc., which also contains the alumina component, which is one of the main raw materials, in order to increase the efficiency of the blending operation. it can.
[0031]
Of course, refractory raw materials such as magnesia and zircon can be blended in the firing material in addition to the silica component that can be arbitrarily blended according to the above main raw materials and moldability.
[0032]
Moreover, in order to make a porous body having many fine voids after firing as a material exhibiting good strength and water permeability and water retention, it is necessary to burn out the fiber during firing. For this reason, it is preferable that it is an organic fiber as a fiber part contained in the waste material of a fiber reinforced cement board. Examples include natural fibers such as pulp, and chemical fibers such as vinyl fibers. Among them, pulp is a particularly preferred fiber component because no harmful gas is generated during firing and it burns out cleanly. On the other hand, inorganic fibers such as asbestos and glass fiber, rather difficulty omission burning by firing, etc. remained to be melted is concerned.
[0033]
As for the firing temperature, the fiber content contained in the waste material of the fiber reinforced cement board may be equal to or higher than the burn-out temperature, and need not be specified by a numerical value, but if the firing temperature is too high, the firing step It becomes complicated and leads to cost increase, and is reflected in performance including durability. From the above viewpoint, 1250 ° C. to 1350 ° C., for example, around 1300 ° C. can be used as a rough standard. When the firing temperature is 1300 ° C., a decrease in water absorption is generally observed when the mixing ratio of the waste material of the fiber-reinforced cement plate is less than 20% by mass. When the mixing ratio exceeds 65%, melting tends to occur during firing. As for the alumina component, when the firing temperature is 1300 ° C., it tends to melt when the blending ratio is less than 15% by mass, and when it is 70% by mass or more, it tends to be insufficiently fired, resulting in a decrease in strength.
[0034]
In addition, about the atmosphere at the time of baking, even if it is any of an oxidation atmosphere or a reducing atmosphere, there is no influence in particular on the performance of the obtained baked product.
[0035]
To, an inorganic calcined product, a predetermined portion such as roof or roof, either directly or be laid with intervening cement and concrete, etc., making the adiabatic structure with the inorganic calcined product such as described above Can do. Alternatively, a non-slip water permeable sheet may be interposed between the inorganic fired product and the concrete slab. By the slip effect, it is possible to prevent the displacement of the laying position of the loading of inorganic sintered products, also, this slip water permeable sheet, papermaking felt or press used in the manufacturing process of the fiber維補strong cement board Waste products such as felt and forwarding felt can be reused. Environmental measures that Do the better in this respect. Moreover, by using the full Eruto acids, purify sewage or the like flowing through the surplus water or rainwater during watering, dirt drainage roof or roof, it is possible to prevent clogging. Further, the water-permeable sheet such as these felt such can be simplified replacement preparative if dirt accumulated.
[0036]
Like felts, the water-permeable sheet may be flocked to increase the anti-slip effect. Fine hairs such as felt enter into the pores of the inorganic fired product to increase the anti-slip effect. In addition, felts are also expected to have a water retention effect, which further promotes a reduction in temperature rise.
[0037]
Then, an Example is shown below and invention of this application is demonstrated in detail. Of course, the invention is not limited by the following examples.
[0038]
【Example】
<1> Manufacture of inorganic baked products and physical properties 50% by weight of cement, 45% by weight of quartzite powder, 5% by weight of pulp fiber The fiber reinforced cement board for exterior materials manufactured from a solid composition is cut with a diamond saw The following ratios of raw materials for firing were prepared using the obtained powder.
[0039]
Fiber reinforced cement board powder 45% by weight
Alumina powder 25% by weight
Tile powder 20% by weight
10% by weight of clay
In order to wet this raw material as a binder, water was blended, formed into a plate shape, and then fired at a temperature of 1300 ° C. in a reducing atmosphere. An inorganic fired product (fired product 2) having a thickness of 15 mm was obtained.
[0040]
The porosity of this product and the ratio of the amount of pores having a diameter of 0.01 to 0.1 mm (cc / g) to the total amount of pores (cc / g) are shown in Table 1.
[0041]
Further, a fired product 1 having a thickness of 15 mm shown in Table 1 was produced in the same manner as described above.
[0042]
Table 1 shows the characteristics of the fired products 1 and 2 in comparison with ordinary bricks having the same thickness and the same plane size.
[0043]
[Table 1]
Figure 0004136768
From Table 1, it can be seen that the specific gravity is 25% lighter than that of ordinary bricks, and the weight burden when laying on the rooftop or roof is advantageous compared to bricks.
<2> Heat insulation structure and its characteristics Therefore, the fired products 1 and 2 and ordinary bricks were respectively laid and the heat insulation characteristics in the presence or absence of water spraying were evaluated.
[0044]
In this case,
(1) As shown in FIG. 1, when a fired product 1 or the like is laid on a rooftop concrete slab (180 mm) provided with a polystyrene foam (45 mm) heat insulating material,
(2) In FIG. 1, when the fired product 1 or the like is laid on a roof concrete slab lacking a polystyrene foam heat insulating material,
The thermal insulation properties were evaluated for each of the above.
[0045]
The evaluation is performed by thoroughly sprinkling water under the conditions of fine weather in August (maximum outside air temperature of 32.3 ° C). The surface temperature of the concrete slab is assumed to be 100, the calculated value of the inflow heat amount, and water retention. The condition was evaluated.
[0046]
The results are shown in Tables 2 and 3.
[0047]
[Table 2]
Figure 0004136768
[0048]
[Table 3]
Figure 0004136768
From Table 2 and Table 3, the excellent heat insulation effect of the invention of this application is confirmed.
[0049]
【The invention's effect】
As described above in detail, the invention of this application eliminates the problems of the conventional “outside insulation” structure and rooftop greening, simply and as little as possible, and also has good environmental friendliness. There is provided a new heat insulation structure that can effectively insulate the rooftop, roof, etc., and can alleviate the heat island phenomenon and reduce the temperature rise in the building room.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing the structure of a rooftop.

Claims (5)

コンクリートスラブ上に無機質焼成品を敷設して保水を可能とした断熱構造体であって、無機質焼成品は、粒径が50〜500μmの粉体である繊維補強セメント板の廃材を主原料成分とし、廃材に含まれる繊維分の燃え抜け温度以上で焼成され、空隙率が50%以上で、0.01〜0.1mmの径の細孔の全細孔に占める体積割合が50%以上の焼成品であることを特徴とする断熱構造体。A heat-insulating structure that enables water retention by laying an inorganic fired product on a concrete slab, and the inorganic fired product is mainly composed of fiber-reinforced cement board waste material with a particle size of 50 to 500 μm. Baked at a temperature equal to or higher than the burn-off temperature of the fiber contained in the waste material, with a porosity of 50% or more and a volume ratio of pores having a diameter of 0.01 to 0.1 mm to the total pores of 50% or more . insulating structure, characterized in that the goods. 無機質焼成品は、0.01〜0.1mmの径の細孔の全細孔に占める体積割合が90%以下で、0.01mm未満の径の細孔の全細孔に占める体積割合が5%以上10%以下の焼成品であることを特徴とする請求項1に記載の断熱構造体。 In the inorganic fired product , the volume ratio of the pores having a diameter of 0.01 to 0.1 mm to the total pores is 90% or less, and the volume ratio of the pores having a diameter of less than 0.01 mm to the total pores is 5%. The heat insulation structure according to claim 1 , wherein the heat insulation structure is a fired product of 10% to 10%. 無機質焼成品は、繊維補強セメント板の廃材とともにアルミナまたはシリカの少くともいずれか一方を主原料成分としていることを特徴とする請求項1または2に記載の断熱構造体。The heat-insulating structure according to claim 1 or 2 , wherein the inorganic fired product uses at least one of alumina and silica as a main raw material component together with the waste material of the fiber-reinforced cement board . 請求項1ないし3いずれか一項に記載の断熱構造体において、コンクリートスラブと敷設された無機質焼成品との間に透水性を有する滑り止めシートが配設されていることを特徴とする断熱構造体。 The heat insulation structure according to any one of claims 1 to 3, wherein a non-slip sheet having water permeability is disposed between the concrete slab and the laid inorganic fired product. body. 透水性を有する滑り止めシートの無機質焼成品が載置される表面側に滑り止めの植毛が配設されていることを特徴とする請求項4に記載の断熱構造体。 The heat insulating structure according to claim 4, wherein non- slip flocking is disposed on a surface side on which the inorganic fired product of the non-slip sheet having water permeability is placed .
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