JP4136519B2 - 撮像装置及びこの制御方法 - Google Patents

撮像装置及びこの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4136519B2
JP4136519B2 JP2002224244A JP2002224244A JP4136519B2 JP 4136519 B2 JP4136519 B2 JP 4136519B2 JP 2002224244 A JP2002224244 A JP 2002224244A JP 2002224244 A JP2002224244 A JP 2002224244A JP 4136519 B2 JP4136519 B2 JP 4136519B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focus adjustment
zoom
optical system
automatic
manual
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002224244A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004064713A (ja
JP2004064713A5 (ja
Inventor
英法 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2002224244A priority Critical patent/JP4136519B2/ja
Publication of JP2004064713A publication Critical patent/JP2004064713A/ja
Publication of JP2004064713A5 publication Critical patent/JP2004064713A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4136519B2 publication Critical patent/JP4136519B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置に関し、特に自動焦点検出手段を有したズームレンズの焦点調整機構の改良に関し、テレビカメラやビデオカメラに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
撮像装置に着脱可能で、且つ自動焦点検出手段を有するズームレンズでは、様々な自動焦点調整の制御法が知られている。特に、ビデオカメラに搭載される自動焦点調整機構においては、自動焦点検出を行っている最中に、撮影者が手動によって焦点調整を行う事が少なくない。このことは、自動焦点調整を行う際に、ズームレンズからの光信号を映像信号に変換して出力する撮像素子において、自動焦点検出を判断する評価基準を測定する画面領域が限られた領域であることが主な原因である。その為、一定の評価値によって合焦と判断された画像に対して撮影者の意図に合わない時に、焦点調整を手動で行う状況が発生する。
【0003】
このような自動焦点調整と手動焦点調整とを併用する状況においても、焦点調整の為の焦点調節光学系を駆動する焦点調整駆動手段は、自動或いは手動操作のどちらを行っても、互いの動作が干渉せずに成立する機構系を有している。そのような機構系については、例えば特開平5−288978号公報や特開平9−243899号公報などに示されているが、その概要は、焦点調整用光学系の駆動手段と、手動による焦点調整操作手段とが直接的に連結されておらず、前記焦点調整操作手段に連結された位置検出手段からの出力信号に伴い、前記焦点調整用駆動手段を駆動制御することで、自動焦点調整と手動焦点調整とを両立させている。
【0004】
上述のように、自動焦点調整を行っている途中で、撮影者が手動で焦点調整を加える状況では、自動焦点調整の制御は停止されることが一般的である。それは、撮影者の手動焦点調整操作に逆らって自動焦点調整が行われてしまうと、撮影者の意図に反するばかりでなく、何時までも撮影者の求める合焦位置に収束しないからである。
【0005】
図11は、上述のような自動焦点調整の途中で手動による焦点調整が行われた際の自動焦点調整制御法のフローチャートであり、以下この図に従って説明を行う。
【0006】
自動焦点調整が行われているズームレンズでは(♯1101)、例えば撮像対象に合焦させる為の駆動方向判定、公知の山登り制御の反復に拠る合焦行為等を用いた制御フロー(不図示)に則った、焦点調整評価手段(♯1102)によって、合焦されるまで自動焦点調整が行われる(♯1103のNo→♯1102)。こうして合焦された画像に対し、撮影者が違和感を覚えた場合に、手動による焦点調整が行われる(♯1104)。すると撮影者の手動焦点調整行為の妨げにならないように、ズームレンズの自動焦点調整制御は停止される(♯1105)。
【0007】
この後、撮影者の意図する合焦状態まで手動による焦点調整操作が行われる(♯1106)。一連の焦点調整操作が完了すると、ズームレンズはまた自動焦点調整を行う状態である♯1101に復帰する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような自動焦点調整の制御フローは、従来、民生用のビデオカメラで用いられているが、一般的な撮影者の要求が、ビデオカメラが合焦した画像で満足することが多く、上述のような制御フローで問題になることは稀である。しかし、放送用ズームレンズに適用しようとした場合には、以下のような問題がある。
【0009】
例えば風景や群集の撮影で、特定の人物或いは建物のような、近景から遠景までの任意の位置に焦点を合わせている状況において、焦点検出に用いる領域に別の人物、或いは物体が入り込んできたときには、ズームレンズは自動焦点調整状態で常に待機している為、これらに合焦させようとしてしまう。その結果、撮影者が意図していた被写体には、焦点が合っていない状況が発生してしまう。
【0010】
こうした不具合の対策として、自動焦点調整を行い合焦した後には、所定の外部スイッチを押した時のみ、再び自動焦点調整を開始する制御フロー(一般的に、ワンショットAFと呼称される手法)が、特開平9−258304号公報に提唱されているが、通常の焦点調整操作に何ら関わりの無い独立したスイッチの操作を必要とするばかりでなく、自動焦点調整によって合焦した焦点位置を撮影者が補正することは考慮されておらず、放送機器を用いる撮影者の意図する合焦位置を、必ずしも十分に満足させることが出来なかった。
【0011】
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、撮影者の焦点調整行為に即して、自動焦点調整の切り替えを果たす制御法を備えた撮像装置を提供することにある。
【0013】
本発明は、焦点調整を行う焦点調整機構と、焦点調整機構の焦点調整を手動で行わせるための焦点調整操作手段と、ズーム光学系のズームを行うために操作されるズーム操作手段と、ズーム操作手段の操作状態を検出する検出手段とを有する撮像装置において、焦点調整操作手段を用いて手動による焦点調整が行われた場合に、焦点調整機構の自動焦点調整を停止し、手動による焦点調整の終了後において、検出手段によってズーム操作手段の操作が検出されたタイミングで焦点調整機構の自動焦点調整を再開することを特徴とする。
【0014】
ここで、焦点調整機構の自動焦点調整を停止させた場合において、手動による焦点調整の終了後に、撮像装置又は撮像装置に装着されるユニットに設けられた焦点固定用のスイッチが操作されるとともに、検出手段によってズーム操作手段が操作されていることを検出している間は焦点調整機構の自動焦点調整を停止し続け、スイッチの操作終了及び検出手段によるズーム操作手段の操作の検出に応じて焦点調整機構の自動焦点調整を再開することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0017】
参考の実施例1)
図1は本発明の参考の実施例における自動焦点調整の制御のフローチャート、図2は該自動焦点調整制御を行うズームレンズ系システムの概略図を示している。
【0018】
先ず本発明による自動焦点調整の制御フローについて、図1を用いて説明を行う。
【0019】
不図示のトリガによって、自動焦点調整の制御を開始したズームレンズでは(♯1001)、映像信号の高周波成分に基づいて定められ、合焦の程度を示す相対値の評価手段である、先鋭度の評価を行い(♯1002)、その評価結果が急峻なピーク値となるまで、焦点調整用レンズ群を移動させ(♯1003のNo→♯1002)、合焦するまでこの動作を繰り返す。
【0020】
自動焦点調整により被写体に合焦すると(♯1003のYes)、撮影者の判断により、望ましい被写体に合焦している状態ではこのまま継続して使用され(♯1004のNo)、望ましくない被写体に合焦していた場合には、撮影者は焦点調整用操作手段を用いて手動焦点調整開始さる(♯1004のYes)。この時、撮影者の手動による焦点調整操作の妨げにならないように、自動焦点調整は停止される(♯1005)。この時の手動焦点調整が開始されたことを検知する手段として、後述する位置検出手段などを用いて、その出力値の変動によって手動焦点調整操作が行われたか否かを判別する。
【0021】
手動による焦点調整は、焦点調整用レンズ群が撮影者の意図する被写体に対応した合焦位置に到達するまで継続され(♯1006のNo→♯1005)、合焦位置になった時点で先鋭度の評価値を初期化する(♯1007)。この動作は、自動焦点調整においては先鋭度が目標とする評価値との整合性がとれない関係となっているために必要であり、手動による焦点調整行為が終了した後に、再び焦点調整行為を行う時に発生する先鋭度の変化を検出する為に行うものである。
【0022】
続いて、撮影者が撮影画面内での構図を変更したり、別の被写体に焦点を合わせるような要求が発生すると、先鋭度評価値に変化が生じる。即ち、合焦時には急峻なピーク値であったものが、焦点が合わなくなるに従って先鋭度が低下するという現象が発生する。この先鋭度の変化をトリガとして、変化が無い状態を維持していれば、全ての焦点調整を停止した状態を維持し(♯1008のNo→♯1007)、先鋭度に変化が生じると、自動焦点調整の制御を開始する(♯1008のYes→♯1001)。
【0023】
次に 図2を用いて、図1のフローチャートに示す制御を実行する為の、自動焦点調整を行う撮像装置の構成を説明する。前部焦点調整光学系操作手段1は、前部焦点調整光学系2に機的に連結され、後部焦点調整光学系操作手段3は、後部焦点調整光学系4とは機的に連結しない配置で設けられており、後部焦点調整光学系操作手段3が手動にて操作されたときのみ、前記後部焦点調整光学系操作手段3に機的に連結されている位置検出手段5からの出力が発生するものである。
【0024】
前記位置検出手段5からの出力値をCPU6にて演算処理することにより、後部焦点調整光学系4を電気的に駆動する駆動手段7を駆動させることが可能であり、後部調整光学系操作手段3および後部焦点調整光学系4が直接機に連結されていない構成においても、手動操作による焦点調整行為が可能となっている。
【0025】
このような光学配置の構成は、公知のハイブリッドフォーカス型焦点調整構造のもので、前部焦点調整光学系2および後部焦点調整光学系4のどちらを用いても焦点調整が可能な構造である。一般的に、焦点調整光学系はズームレンズ系の前部、或いは後部に配置される場合がある為、それらを包括する形式として本実施例は前述のハイブリッドフォーカス型を採用するものである。無論、前部焦点調整光学系2および後部焦点調整光学系4のどちらか一方のみで焦点調整を行うようなズームレンズ系についても、図1にて提唱する制御フローは成立する。
【0026】
またズーム操作手段8は、ズーム光学系9に機的に連結されている。前部焦点調整光学系からズーム光学系9までの各要素にて構成されるレンズ部により、カメラ部のCCD10上に被写体像が結像され、CCD10において光電変換された被写体のビデオ信号は、映像信号処理部11を介して先鋭度評価部12に送られる。
【0027】
先鋭度評価部12では、自動焦点調整時、或いは手動焦点調整時のどちらの作状況においても、所定のサンプリング周期にて常に先鋭度の評価を行っている。自動焦点調整時には、この先鋭度評価部12の出力値によって、焦点調整方向をCPU6で演算し、その演算値に基づいて駆動手段7を電気的に駆動して、後部焦点調整光学系4の制御を行い合焦行為を行っている。
【0028】
自動焦点調整によって合焦された被写体に対して、撮影者が違和感を覚え、焦点位置を補正したい場合には、前述の後部焦点調整光学系操作手段3の手動操作によって、焦点調整行為が開始される。前記後部焦点調整光学系操作手段3に連結されている前記位置検出手段5からの出力がCPU6に入力されると、自動焦点調整の制御は停止され、撮影者の意図する焦点位置に合焦されるまで後部焦点調整光学系操作手段3の操作が行われる。
【0029】
手動操作による焦点調整行為が終了すると、前記位置検出手段5からの出力が変化しなくなる為、この時点での先鋭度評価部12からの出力信号を、改めて初期値に設定しなおして、この状態からの先鋭度の変化を観測する。
【0030】
この後、再び撮影者が別の被写体に対して焦点調整行為を開始すると、先鋭度評価部12から初期値からの変動となる出力があり、この変動をトリガとして自動焦点調整を開始させる。
【0031】
したがって、撮影者が被写体を変更するたびに、意図する被写体への焦点調整行為において、自動焦点調整が行われるだけでなく、微妙な焦点調整を手動で連続的に行う事が可能であり、再び別の被写体に向けた撮影行為を続行する際にも、特別なトリガボタンなどの操作を必要とせずに、自動焦点調整を行わせることが可能となっている。
【0032】
本実施例では、ハイブリッドフォーカス型の構成に基づいて自動焦点調整と手動焦点調整の使い分け、及び再度自動焦点調整を行う為のトリガの用い方について述べたが、図3に示すような、公知の後部焦点調整光学系4のみで焦点調整を行うズームレンズの構造においては、本実施例における制御フローはそのまま適用できるものである。尚、図2において用いた構造と全く同一の構成は、同じ番号を用いることで詳細な説明は省略する。
【0033】
また、図4に示すような前部焦点調整光学系2のみにて焦点調整を行うズームレンズの構造においては、前述のハイブリッドフォーカス型ズームレンズとは異なり、前部焦点調整光学系操作手段13と前部焦点調整光学系2とは機的に直結されておらず、前部焦点調整光学系操作手段13に機的に連結された位置検出手段14からの出力値に基づいて、CPU6が駆動手段15を介して、前部焦点調整光学系2を駆動させる構造をとることで、同様の制御フローが適用できるものである。
【0034】
なお、ここでも 図3と同様に、完全に同一の構造である箇所については同一の番号を用いることで詳細な説明は省略する。
【0035】
(実施例
図5は、本発明の実施例における自動焦点調整の制御のフローチャート、図6は自動焦点調整制御を行うズームレンズ系システムの概略図を示している。
【0036】
先ず本発明による自動焦点調整の制御フローについて、図5を用いて説明を行う。
【0037】
参考の実施例1の時と同様に、不図示のトリガによって、自動焦点調整の制御を開始したズームレンズでは(♯2001)、所定の自動焦点調整を行う為の焦点評価手段(♯2002)により、合焦判断が完了するまで焦点調整が行われる(♯2003のNo→♯2002)。
【0038】
自動焦点調整により被写体に合焦すると(♯2003のYes)、撮影者の判断により、望ましい被写体に合焦している状態ではこのまま継続して使用され(♯2004のNo)、望ましくない被写体に合焦していた場合には、撮影者は焦点調整用操作手段を用いて手動焦点調整開始さる(♯2004のYes)。この時、撮影者の手動による焦点調整操作の妨げにならないように、自動焦点調整は停止される(♯2005)。また手動による焦点調整は、焦点調整用レンズ群が撮影者の意図する被写体に対応した合焦位置に到達するまで継続して行われる(♯2006のNo→♯2005)。
【0039】
撮影者の手動焦点調整により合焦された被写体(♯2006のYes)に続いて、撮影者が新たに構図を変更したり、再び焦点調整を行う状況が発生する時、撮影者のズーム操作を検知するズーム位置検出手段からの出力を検出し、ズーム操作が成された場合(♯2007のYes)後述するズーム操作手段上に配されたスイッチ1の操作状態を検知する(♯2008)。
【0040】
スイッチ1が操作されずにズーム操作手段が操作された場合(♯2008のNo)、この操作は新しく構図を変更し、再び焦点調整行為が発生するものと判別し、自動焦点調整制御が再開される(♯2008のNo→♯2001)。また、スイッチ1とズーム操作手段が同時に操作された場合(♯2008のYes)、撮影者がズーム操作を行う直前に定めた被写体に対する合焦を維持しつつ、構図を変更する意図と判別し、被写体に対する焦点位置を固定する制御を開始する(♯2009)。
【0041】
前述の焦点位置固定の制御は、スイッチ1が操作されている間のみ、有効であり(♯2010のNo→♯2009)、スイッチ1の操作が終了すると、自動焦点調整の制御が開始されることで、本制御フローは成立している(♯2010のYes→♯2001)。
【0042】
次に図6を用いて、図5のフローチャートに示す制御を実行する為の、自動焦点調整を行う撮像装置の構成を説明する。尚、ここでは参考の実施例1で述べたズームレンズの光学系配置の内、後部焦点調整方式の光学配置を元に説明するが、前述のハイブリットフォーカス型ズームレンズにおいても同様の制御フローが適用できるものである。
【0043】
後部焦点調整光学系操作手段16は、後部焦点調整光学系17とは機的に連結しない配置で設けられており、後部焦点調整光学系操作手段16が手動にて操作されたときのみ、前記後部焦点調整光学系操作手段16に機的に連結されている位置検出手段18からの出力が発生するものである。
【0044】
前記位置検出手段18からの出力値をCPU19にて演算処理することにより、CPU19は、後部焦点調整光学系17駆動する駆動手段20を電気的に駆動させることが可能であり、後部焦点調整光学系操作手段16および後部焦点調整光学系17が直接機に連結されていない構成においても、手動操作による焦点調整行為が可能となっている。
【0045】
また、参考の実施例1と同様に、本実施例にて構成されるレンズ部によって、カメラ部のCCD21上に被写体像が結像され、CCD21において光電変換された被写体のビデオ信号は、映像信号処理部22を介して焦点調整評価部23に送られる。自動焦点調整時には、この焦点調整評価部23の出力値によって、焦点調整方向をCPU19で演算し、その演算値に基づいて駆動手段20を電気的に駆動して、後部焦点調整光学系17の制御を行い、合焦行為を行っている。
【0046】
自動焦点調整によって合焦された被写体に対して、撮影者が違和感を覚え、焦点位置を補正したい場合には、前述の後部焦点調整光学系操作手段16の手動操作によって、焦点調整行為が開始される。前記後部焦点調整光学系操作手段16に連結されている前記位置検出手段18からの出力がCPU19に入力されると、自動焦点調整の制御は停止され、撮影者の意図する被写体に対して合焦されるまで後部焦点調整光学系操作手段16の操作が行われる。
【0047】
撮影者の意図する被写体への合焦が完了した後、再び撮影者が構図を変更する際には、ズーム操作手段24が用いられる。該ズーム操作手段24は位置検出手段26に機的に連結され、該ズーム操作手段24の操作状態は、機的に連結された位置検出手段26により検出され、CPU19に出力される。該ズーム操作手段24の操作のみが行われる場合には新たな焦点調整行為が必要であると判別し、自動焦点調整が再び開始される。
【0048】
この時、前記ズーム操作手段24と共に、該ズーム操作手段24上に、或いは該ズーム操作手段24と同時に操作しやすい位置に近接して配されたスイッチ27の操作が、前記CPU19に入力された場合、CPU19は、被写体の構図は変更するものの、被写体への焦点位置は固定しておく意図である、という判別を行う。
【0049】
具体的な例を挙げると、画面上の特定の人物に焦点を合わせ、特定の人物の大きさを変えずに撮影者自身が移動しながらズーム操作を行い、被写体人物の周囲の画角がダイナミックに変化するような視覚効果を用いた撮影手法などがこれに該当する。この時、前記スイッチ27が操作されている間は、前記ズーム操作手段24が操作される直前に、撮影者によって決定された被写体に対する焦点位置を、固定する制御を行い、前記スイッチ27の操作が停止した段階で、自動焦点調整の制御が再び開始される。
【0050】
本実施例において、前記スイッチ27を実際に配したズームレンズの外観図を、図7、および図8に示す。図7には、前記ズーム操作手段が手動で操作される形態の際に用いる、スイッチ配置の例を示しており、 図8には前記ズーム操作手段が電動にて操作される形態の際に用いる、スイッチ配置の例を示している。
【0051】
図7に示すような、ズームレンズ29に配されたズーム手動操作手段30上には、前述の焦点固定のトリガとなるスイッチ31が設けられており、撮影者がズーム操作を手動にて行う際に前記スイッチ31を押しながら操作すると、ズームレンズ29にて行われる本実施例の自動焦点調整制御において、撮影者の意図する被写体への焦点位置が固定されたまま、ズーム操作を行う事ができる。また、前記スイッチ31を押さずにズーム手動操作手段30を操作すると、その時点で自動焦点調整の制御が作動するようになっている。
【0052】
図8に示すような、ズームレンズ32電動駆動を行うための電動駆動ユニット33には、ズーム電動操作手段34が配されている。また前記電動駆動ユニット33には、前記ズーム電動操作手段34の操作と同時に操作する事ができる領域に設けられた、スイッチ35が設けられている。
【0053】
図7において述べた制御法と同様に、撮影者がズーム操作を手動にて行う際に前記スイッチ35を押しながらズーム電動操作手段34を操作すると、ズームレンズ32にて行われる本実施例の自動焦点調整制御において、撮影者の意図する被写体への焦点位置が固定されたまま、ズーム操作を行う事ができる。また、前記スイッチ35を押さずにズーム動操作手段34を操作すると、その時点で自動焦点調整の制御が作動するようになっている。
【0054】
参考の実施例
図9は、参考の実施例における自動焦点調整の制御のフローチャート、図10は該自動焦点調整制御を行うズームレンズ系システムの概略図を示している。
【0055】
先ず本実施例による自動焦点調整の制御フローについて、図9を用いて説明を行う。
【0056】
尚実施例にて述べた、自動焦点調整開始から手動焦点調整操作による合焦行為が完了するまでの♯2001〜♯2006のフローと、本実施例における♯3001〜♯3006のフローは重複する為、詳細な説明は割愛する。
【0057】
本実施例にて述べるズームレンズには、ズームレンズに加わる撮影に有害な振動を除去する公知の振れ補正機構を有しており、ズームレンズに加わる振動を検知する振れ検知手段(詳細は後述する)搭載されている。このようなズームレンズによって、撮影者の手動焦点調整により、被写体に対して合焦た(♯3006のYes)際の撮像装置の姿勢を、初期値として記憶する(♯3007)。
【0058】
引き続き撮影者が新たに構図を変更したり、再び焦点調整を行う状況が発生する時、撮像装置には姿勢変化が生じる。この時、姿勢変化を検知する振れ検知手段の出力値が、前述の姿勢評価値の初期値から変動する。この変動をトリガとして、自動焦点調整を再開する(♯3008のYes)。
【0059】
次に図10を用いて、図9のフローチャートに示す制御を実行する為の、自動焦点調整を行う撮像装置の構成を説明する。尚、ここでは参考の実施例1で述べたズームレンズの光学系配置の内、後部焦点調整方式の光学配置を元に説明するが、前述のハイブリットフォーカス型ズームレンズにおいても同様の制御フローが適用できるものである。
【0060】
参考の実施例1及び実施例1にて説明した構造と同様に、後部焦点調整光学系操作手段36は後部焦点調整光学系37とは機械的に連結しない配置で設けられており、後部焦点調整光学系操作手段36が手動にて操作されたときのみ、前記後部焦点調整光学系操作手段36に機械的に連結されている位置検出手段38からの出力が発生するものである。
【0061】
前記位置検出手段38からの出力値をCPU39にて演算処理することにより、後部焦点調整光学系37駆動する駆動手段40を電気的に駆動させることが可能であり、後部焦点調整光学系操作手段36及び後部焦点調整光学系37が直接機に連結されていない構成においても、手動操作による焦点調整行為が可能となっている。
【0062】
またズーム操作手段41は、ズーム光学系42に機的に連結されている。更に、撮像装置に加わる振動の光学性能に影響する成分を効果的に低減する事のできる、公知の振れ補正機構43と、撮像装置に加わる振れを検出する振れ検出手段44とが設けられている。以上の各要素にて構成されるレンズ部により、カメラ部のCCD45上に被写体像が結像され、CCD45において光電変換された被写体のビデオ信号は、映像信号処理部46を介して焦点調整評価部47に送られる。自動焦点調整時には、この焦点調整評価部47の出力値によって、焦点調整方向をCPU39で演算し、その演算値に基づいて駆動手段40を電気的に駆動して、後部焦点調整光学系37の制御を行い、合焦行為を行っている。
【0063】
自動焦点調整によって合焦された被写体に対して、撮影者が違和感を覚え、焦点位置を補正したい場合には、前述の後部焦点調整光学系操作手段36の手動操作によって、焦点調整行為が開始される。前記後部焦点調整光学系操作手段36に連結されている前記位置検出手段38からの出力がCPU39に入力されると、自動焦点調整の制御は停止され、撮影者の意図する被写体に対して合焦されるまで後部焦点調整光学系操作手段36の操作が行われる。
【0064】
合焦された時点で、撮像装置姿勢を判断するために、前記振れ検出手段44からの出力信号を初期値として記憶する。その後、再び撮影者が構図を変更する際には、撮影時に撮像装置に加わる振動の振幅とは異なる振幅の振動が検知される。CPU39は、この変化を、撮影者が新たに焦点調整行為を必要とすると判別し、前記振れ検出手段44からの変動をトリガとして、自動焦点調整を再開する。
【0065】
以上、本発明の実施例1及び参考の実施例1,2において説明した、一旦手動操作にて停止された自動焦点調整を再開させるトリガ手段であるところの、先鋭度変化、ズーム操作、振れ検出変化は、所定の時間差を用いて適用しても構わない。また、上記トリガ手段は、撮像装置の任意の個所に設けるトリガスイッチと連動させても構わない。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に関わる撮像装置は、自動焦点調整よりも撮影者の手動焦点調整を優先させ、特にプロフェッショナルが求める被写体の焦点調整の妨げとならない制御を行い、しかも新たに撮影者が自動焦点調整による撮影を再開しようとした時に、煩雑な操作を必要とせずに、連続的に自動焦点調整制御に移行する撮影を行う事を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考の実施例1における制御動作を表すフローチャートである。
【図2】 図1のフローを実現する為の、撮像装置のシステム構成図である。
【図3】 図1のフローを実現する為の、図2に類似のシステム構成図である。
【図4】 図1のフローを実現する為の、図2に類似図3と異なるシステム構成図である。
【図5】 本発明の実施例における制御動作を表すフローチャートである。
【図6】 図5のフローを実現する為の、撮像装置のシステム構成図である。
【図7】 図5の制御を行うズームレンズの外観図である。
【図8】 図5の制御を行う、図7と仕様の異なるズームレンズの外観図である。
【図9】 参考の実施例における制御動作を表すフローチャートである。
【図10】 図9のフローを実現する為の、撮像装置のシステム構成図である。
【図11】 本発明に対する従来の制御フローチャートである。
【符号の説明】
1,13 前部焦点調整光学系操作手段
2 前部焦点調整光学系
3,16,36 後部焦点調整光学系操作手段
4,17,37 後部焦点調整光学系
5,18,38 (後部焦点調整光学系駆動手段の)位置検出手段
6,19,39 CPU
7,20,40 後部焦点調整光学系の駆動手段
8,24,41 ズーム操作手段
9,25,42 ズーム光学系
10,20,45 CCD
11,21,46 映像信号処理部
12 先鋭度評価部
14 (前部焦点調整光学系駆動手段の)位置検出手段
15 (前部焦点調整光学系駆動手段の)駆動手段
22,47 焦点調整評価部
26 (ズーム操作手段の)位置検出手段
27,31,35 焦点固定用スイッチ
29,32 ズームレンズ
30 手動ズーム操作手段
33 ズームレンズ電動駆動ユニット
34 電動ズーム操作手段
43 振れ補正光学装置
44 振れ検出手段

Claims (3)

  1. 焦点調整を行う焦点調整機構と、
    前記焦点調整機構の焦点調整を手動で行わせるための焦点調整操作手段と、
    ズーム光学系のズームを行うために操作されるズーム操作手段と、
    前記ズーム操作手段の操作状態を検出する検出手段とを有する撮像装置において、
    前記焦点調整操作手段を用いて手動による焦点調整が行われた場合に、前記焦点調整機構の自動焦点調整を停止し、手動による焦点調整の終了後において、前記検出手段によって前記ズーム操作手段の操作が検出されたタイミングで前記焦点調整機構の自動焦点調整を再開することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記焦点調整機構の自動焦点調整を停止させた場合において、
    手動による焦点調整の終了後に、該撮像装置又は該撮像装置に装着されるユニットに設けられた焦点固定用のスイッチが操作されるとともに、前記検出手段によって前記ズーム操作手段が操作されていることを検出している間は前記焦点調整機構の自動焦点調整を停止し続け、
    前記スイッチの操作終了及び前記検出手段による前記ズーム操作手段の操作の検出に応じて前記焦点調整機構の自動焦点調整を再開することを特徴とする請求項に記載の撮像装置
  3. 焦点調整を行う焦点調整機構と、前記焦点調整機構の焦点調整を手動で行わせるための焦点調整操作手段と、ズーム光学系のズームを行うために操作されるズーム操作手段と、前記ズーム操作手段の操作状態を検出する検出手段とを有する撮像装置の制御方法において、
    前記焦点調整操作手段を用いて手動による焦点調整が行われた場合に、前記焦点調整機構の自動焦点調整を停止する工程と、
    手動による焦点調整の終了後において、前記検出手段によって前記ズーム操作手段の操作が検出されたタイミングで前記焦点調整機構の自動焦点調整を再開する工程とを有することを特徴とする制御方法。
JP2002224244A 2002-07-31 2002-07-31 撮像装置及びこの制御方法 Expired - Fee Related JP4136519B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002224244A JP4136519B2 (ja) 2002-07-31 2002-07-31 撮像装置及びこの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002224244A JP4136519B2 (ja) 2002-07-31 2002-07-31 撮像装置及びこの制御方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004064713A JP2004064713A (ja) 2004-02-26
JP2004064713A5 JP2004064713A5 (ja) 2007-03-01
JP4136519B2 true JP4136519B2 (ja) 2008-08-20

Family

ID=31943774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002224244A Expired - Fee Related JP4136519B2 (ja) 2002-07-31 2002-07-31 撮像装置及びこの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4136519B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5196768B2 (ja) * 2006-11-22 2013-05-15 キヤノン株式会社 撮像装置
JP2009048125A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Olympus Imaging Corp 撮影装置および撮影装置の制御方法
JP4989434B2 (ja) * 2007-12-05 2012-08-01 キヤノン株式会社 カメラ制御システム及びカメラ制御方法及びプログラム
US8311407B2 (en) 2008-03-28 2012-11-13 Panasonic Corporation Camera system, camera body, and interchangeable lens
JP5480515B2 (ja) 2008-03-28 2014-04-23 パナソニック株式会社 カメラシステム
JP5241396B2 (ja) * 2008-09-17 2013-07-17 キヤノン株式会社 光学部材制御装置および制御方法、レンズ鏡筒、撮像装置および制御方法
JP5904773B2 (ja) * 2011-12-02 2016-04-20 オリンパス株式会社 カメラシステム、交換レンズ、およびカメラ
JP5988590B2 (ja) * 2012-01-17 2016-09-07 オリンパス株式会社 内視鏡装置
CN109946911B (zh) * 2019-03-20 2020-12-04 深圳市橙子数字科技有限公司 调焦方法、装置、计算机设备及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004064713A (ja) 2004-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8264592B2 (en) Image pickup apparatus having improved contrast autofocus accuracy
JP7346654B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体
US8711274B2 (en) Image processing apparatus and method configured to calculate defocus amount of designated area
JP5538823B2 (ja) 撮像装置
JP2007086596A (ja) カメラ
US8830383B2 (en) Image pickup apparatus and control method thereof
JPH0933791A (ja) レンズ駆動装置及び撮像装置
JP2011013645A5 (ja)
JP4136519B2 (ja) 撮像装置及びこの制御方法
JPH10191135A (ja) 撮像装置及び画像合成装置
JP2009055160A (ja) 撮像装置、および撮像方法
JP5886623B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP4994733B2 (ja) 自動焦点調節装置および撮像装置
JP3841129B2 (ja) カメラのレンズ制御装置
JP5430314B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
WO2019146164A1 (ja) 撮像装置、撮像方法、及びプログラム
JP2016066007A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP3997746B2 (ja) デジタルスチルカメラ
JP3443820B2 (ja) オートフォーカス方法
JP2011112731A (ja) 撮像装置
JP6437066B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法および撮像装置の制御プログラム
JP3014745B2 (ja) オートフォーカス装置
JP2005142660A (ja) カメラ
JP2016213648A (ja) 撮像装置、レンズ装置、撮像装置の制御方法、およびレンズ装置の制御方法
JP2006165898A (ja) 電子カメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050223

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080513

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4136519

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees