JP4136130B2 - Cdma多重化技術を用いた移動通信方式 - Google Patents

Cdma多重化技術を用いた移動通信方式 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDMA多重化技術を用いた移動通信方式に係り、特に、基地局から発射されるCDMA方式によって多重化された信号の間で必然的に生ずる干渉により、呼制御信号が妨害を受けることを防止することができるCDMA多重化技術を用いた移動通信方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDMA方式は、送信側が各無線チャネルのそれぞれを特有の拡散符号により符号変調した後に多重化して送信し、受信側が各無線チャネル特有の符号を用いて逆拡散と呼ばれる復号操作を行うことによって各チャネルの多重分離を行う方式である。前述の受信側での逆拡散操作は、各チャネル特有の拡散符号を予め受信側で知る必要があるが、移動通信システムのように、各呼接続毎に使用する符号が異なるようなシステムの場合、予め使用する拡散符号を受信側に伝達する手段を設けておく必要がある。
【0003】
CDMA方式を使用する移動通信システムの従来技術は、前述の目的のため、通信用のユーザデータを伝送するチャネルの他に、止まり木チャネルと呼ばれる情報チャネルを設定し、このチャネルに逆拡散のための符号情報を伝送している。この止まり木チャネルは、このチャネル自身も符号変調されているが、一般には、システム固有の予め決められた符号を用いることにより、呼毎に符号を伝達しなくてもこの止まり木チャネルを復号することが可能となる。ところが、移動通信システムのように、呼毎に任意の移動端末と基地局との間での交信を可能とする、あるいは、1つの移動端末から複数の基地局が見えるようなシステムは、各基地局の分別を行うため、各基地局はそれぞれ固有の符号を持つ必要がある。このため、移動端末は、前述した止まり木チャネルをシステム固有の予め決められた符号により復号しても、基地局の分別を行うことができない。
【0004】
前述の問題を解決するための従来技術として、止まり木チャネルをシステム固有の短い共通符号C1と、基地局固有の長い個別符号D1との2種類の符号を用いて、2段階に符号変調する方式が知られている。この場合、受信側は、まず、共通符号C1を用いて止まり木チャネルに逆拡散を実施し、その後に、基地局固有の個別符号D1を用いて再度逆拡散を行うことにより始めて止まり木チャネルの内容を知ることができる。
【0005】
図5は前述した従来技術による止まり木チャネル信号方式を説明する図であり、以下、これについて説明する。図5において、Aは止まり木チャネルの1スロット、Bは信号チャネルの1スロットである。
【0006】
図5に示す例は、すでに説明したように止まり木チャネルにより、移動端末が使用する逆拡散のための符号を送信し、信号チャネルに、通話信号、データ信号等のユーザ信号が乗せられる。止まり木チャネルの各スロットAは、システム固有でかつシステム内の各基地局に共通の短い符号C1と特定の基地局固有の長い符号D1によって2重に拡散して符号変調されている。
【0007】
基地局から同時に送信される止まり木チャネル及び本来の信号チャネル(複数の移動端末向けに複数の信号チャネルが設定されている)のそれぞれは、相互に混信することを避けるため、同一基地局から発射される全てのチャネルを変調する拡散符号が互いに直交するように定められている。一方、特定の基地局固有の符号D1は、特定の基地局から発射される全ての信号チャネルについて共通にする方がシステムの構成を容易に行うことができる。このため、同一基地局から発射される止まり木チャネル以外の他の信号チャネル、すなわち、本来の信号チャネルの各スロットBは、止まり木チャネルに使用しているシステム固有の短い符号C1と直交する別の短い符号CN、及び、特定基地局固有の長い符号D1を用いて二重拡散する符号変調が行われている。これにより、止まり木チャネルと信号チャネルとの直交性を確保することが可能となる。
【0008】
しかし、前述した例は、移動端末には、基地局固有の符号D1が予め知らされていないため、交信を開始する時点において、移動端末は、原理的に考えられる符号の全てを片端から試して、正しい符号を探索しなければならない。このため、この符号の種類が膨大に存在すると、符号の探索に多くの時間が必要となる。そこで、基地局固有に割り振られる符号を予め幾つかの群に分類しておき、移動端末は、まず、必要な符号がどの群に属するかを検出してから、その群内の符号を探索するという方法により、探索時間を圧縮する手法が知られている。
【0009】
さらに、基地局固有の長い符号D1による逆拡散を行うためには、その符号により逆拡散を開始する時刻を知る必要がある。ところが、図5に示した例は、符号D1が何であるかが判明する前に、その開始時刻を知ることができず、これを解決しなければならない。
【0010】
図6は前述した問題点を解決することができる他の従来技術による止まり木チャネル信号方式を説明する図であり、以下、これについて説明する。
【0011】
図6に示す例は、止まり木チャネルとして第1、第2の2種類の止まり木チャネルを使用するものである。そして、第1の止まり木チャネルの各スロットは、図5により説明したと同様に、システム固有でかつシステム内の各基地局に共通の短い符号C1と特定の基地局固有の長い符号D1によって2重に拡散して符号変調される領域A1と、領域Cとにより構成されている。この領域Cは、長い拡散符号D1及びシステム固有の短い拡散符号C1による拡散が中断され、その代わりに短い拡散符号C2を使用して拡散されている。
【0012】
この拡散符号C2は、止まり木チャネルの送信位相を明確化するために使用され、移動端末は、領域Cを受信することにより止まり木チャネルのスロット同期が可能となる。すなわち、移動端末は、長い拡散符号D1がどの時刻より開始されたかを知ることができる。また、拡散符号C2は、拡散符号C1と同様にシステムで予め定めた符号を用いることが可能であるが、移動端末が容易にスロット同期を確立することができるように、自己相関の少ない特殊な符号が使用される。
【0013】
また、第2の止まり木チャネルには、第1の止まり木チャネルの領域Cと同期した時間位置に領域Dが設定されている。この領域Dは、基地局固有の長い拡散符号D1がどの分類(群)に属しているかを示す短い拡散符号C3によって拡散されている。領域D相互間の第1の止まり木チャネルの領域A1に同期している部分は空きとされている。
【0014】
なお、前述したようなCDMA多重化技術を用いた移動通信方式に関する従来技術として、例えば、樋口健一、佐和橋衛、安達文幸“DS−CDMA基地局間非同期セルラにおけるロングコードマスクを用いる高速セルサーチ法” 信学技報 TECHNICAL REPORT OF IEICE DSP96-116,SAT96-111,RCS96-122 (1997-01)等に記載された技術が知られている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前述した図6に示す従来技術は、第1及び第2の止まり木チャネルの領域C及び領域Dでの拡散に、長い拡散符号D1が使用されておらず、また短い拡散符号もC1と必ずしも直交する符号が使われていない。従って、領域C及び領域Dの部分は、止まり木チャネル以外の他の本来の通信チャネルとは直交関係とはならない。このため、前述した従来技術は、第1、第2の止まり木チャネルの領域C、領域Dの部分の信号が他の本来の通信チャネルに混信し、白色雑音と同様の干渉妨害を与える可能性がある。
【0016】
前述の混信は、本来の信号チャネル上の信号に部分的な雑音を混入させることになるが、一般には、信号チャネル内のインターリーブを充分に取ることによって、部分的なエラーとはならず、平均化されるため大きな問題とはならない。
【0017】
しかし、一般の信号チャネルには、本来の信号情報の他に、リングトリップ、ハンドオーバ、終話制御等のための呼制御情報が多重化されており、前述の領域C、領域Dが呼制御情報の領域と時間的に重なった場合に、呼制御情報に重大な妨害を与えることになる。
【0018】
図7は領域C、領域Dが信号チャネル上の呼制御情報に妨害を与えることを説明する図であり、以下、これについて説明する。
【0019】
図7において、第1、第2の止まり木チャネルは、図6により説明したと同様に構成されている。そして、本来のユーザ信号のための信号チャネルは、領域Eにより伝送される本来の信号情報の他に、領域Fにより、リングトリップ、ハンドオーバ、終話制御等のために使用する呼制御情報を伝送する領域Fが設けられている。呼制御情報は、本来の信号情報よりも必要なビットレートが低いため、図7に示すように、比較的短い時間幅を持つ領域Fとして信号情報が伝送される領域Eと時分割多重される。信号チャネルの領域Eと領域Fとによる1つのスロットの長さは、その時間長が第1の止まり木チャネルの領域A1と領域Cとによる1つのスロットの長さと同一である。
【0020】
そして、図7には、説明の便宜上、第1、第2の止まり木チャネルの領域C、Dと信号チャネルの領域Fとの時間位置が一致しているように示しているが、1組の止まり木チャネルに対して多数設けられる信号チャネルのそれぞれのスロットタイミングはばらばらであり、従って、信号チャネルの呼制御情報が伝送される領域Fは、必ずしも、第1、第2の止まり木チャネルの領域C、Dに時間的に重なるわけではないが、重なってしまう場合もしばしば生じる。
【0021】
このため、図6により説明した従来技術は、図7に示したように、止まり木チャネルの領域Cまたは領域Dと、呼制御情報を伝送する領域Fとが同一の時間に重なると、呼制御情報に対する妨害が発生し、このため、呼接続の不安定化を招き大幅なサービス低下を招くという問題点を生じる。呼制御情報が伝送される領域Fは時間幅が短いため、領域の全てが領域CまたはDと重なる可能性があり、この場合、情報をインターリーブしても、エラーの改善は望めない。
【0022】
また、図6により説明した従来技術は、第2の止まり木チャネルの領域Dを長い拡散符号の群を示す短い拡散符号C3によって拡散することにより、長い拡散符号D1の検索を高速化することを可能にするものである。しかし、長い拡散符号を多くの候補の中から検索するためには、非常に多くの時間を必要とする。従って、この検索時間をさらに短縮するためには、短い拡散符号C3を長くして、符号C3にできるだけ多くの情報を盛り込んで、すなわち、長い拡散符号D1をできるだけ多くの群に群分けし、これにより、1つの群に含まれる拡散符号D1の候補数を少なくすることが効果的である。
【0023】
しかし、図6により説明した従来技術は、この符号C3を長くすると、第2の止まり木チャネルの領域Dの時間幅が長くなり、それに同期している第1の止まり木チャネルの領域Cの時間幅をも長くしなければならないことになり、すでに説明したように、信号チャネルへの干渉量が増加して実用に耐えなくなるという問題点を生じてしまう。
【0024】
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、第1、第2の止まり木チャネル内の止まり木チャネルの送信位相を明確化するために使用される領域C及び長い拡散符号D1の群を示す領域Dが信号チャネル上の呼制御情報に対して妨害を与えることを防止することができるCDMA多重化技術を用いた移動通信方式を提供することにある。
【0025】
また、本発明の目的は、移動端末が信号チャネル復号用の長い拡散符号を高速に検索することができるようにしたCDMA多重化技術を用いた移動通信方式を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、ユーザデータを伝送する信号チャネルにより、基地局と移動端末との間で通信を行うCDMA多重化技術を用いた移動通信方式において、前記基地局は、ユーザデータの復調に使用する長い拡散符号の開始時刻を識別させる第1の短い拡散符号と、前記長い拡散符号の群を識別させる第2の短い拡散符号とを、逆拡散のための符号情報を伝送するための信号チャネルによって送信し、前記移動端末は、前記逆拡散のための符号情報を伝送するための信号チャネルによる前記ユーザデータを伝送する信号チャネルに対する妨害を、前記移動端末に設けた干渉キャンセラによりキャンセルすることにより排除することにより達成される。
【0027】
また、前記目的は、ユーザデータを伝送する信号チャネルにより、基地局と移動端末との間で通信を行うCDMA多重化技術を用いた移動通信方式において、前記基地局は、ユーザデータの復調に使用する長い拡散符号を該符号の開始時刻または群を識別することによって識別するための信号であって、前記長い拡散符号と直交性のない信号を、逆拡散のための符号情報を伝送するための信号チャネルによって送信し、前記移動端末は、前記長い拡散符号を識別するための信号による前記ユーザデータを伝送する信号チャネルに対する妨害を、前記移動端末に設けた干渉キャンセラによりキャンセルすることにより排除することにより達成される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるCDMA多重化技術を用いた移動通信方式の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0029】
図1は本発明の第1の実施形態によるCDMA多重化技術を用いた移動通信方式の止まり木チャネル及び信号チャネルの構成例を示す図、図2は本発明の第2の実施形態によるCDMA多重化技術を用いた移動通信方式の止まり木チャネル及び信号チャネルの構成例を示す図である。
【0030】
ユーザデータの復調に使用する長い拡散コードD1の検索を高速化するためには、スロット同期検出用の短い拡散コードC2の出現頻度をあげ、かつ、長い拡散コードD1の群分別用の短い拡散コードC3のコード長を長くして、長い拡散コードD1の選択枝を低減させ、検索に必要な時間を短縮することが効果的である。
【0031】
そのためには、第1の止まり木チャネルの領域Cの部分をさらに広げるか、あるいは長い拡散コードD1で符号化されている第1の止まり木チャネルとは別にスロット同期用の短い拡散コードC2、及び、長い拡散コード群分別用の短い拡散コードC3専用の止まり木チャネルを新しく構成することが望ましい。しかし、このチャネルは、本来の信号チャネルとは直交しない。このため、前述の方法は、セル内の干渉電力を増加させ、信号チャネルに大きな妨害を与えることになり、システム性能の大幅な劣化を招いてしまう。
【0032】
図1、図2に示す本発明の第1、第2の実施形態は、長い拡散コードD1の群分別用の短い拡散コードC3のコード長を長くしても、本来の信号チャネルに対する妨害を排除することができるものである。
【0033】
すなわち、図1、図2に示す本発明の第1、第2の実施形態は、スロット同期用の短い拡散コードC2、及び、長い拡散コード群分別用の短い拡散コードC3を、第2の止まり木チャネルに、この第2の止まり木チャネルを時間率100%で使用して送信することにする。この新しい第2止まり木チャネルは、短い拡散コードC2、C3のためにスロットの全てを使用することができるため、拡散コードC3を長くすることができる。このため、本発明の第1、第2の実施形態は、長い拡散コードD1の選択枝を低減させて、検索に必要な時間を短縮することができる。
【0034】
第2の止まり木チャネルを2つのコードで共通に使用する方法としては、例えば、時分割多重、あるいは、2重拡散等の方法が考えられる。図1に示す本発明の第1の実施形態は、第2の止まり木チャネルの各スロットHを、スロット同期用の短い拡散コードC2、及び、長い拡散コード群分別用の短い拡散コードC3により二重拡散して、2つのコードC2、C3を送信するように構成したものである。また、図2に示す本発明の第2の実施形態は、第2の止まり木チャネルの各スロットHを、領域H1、領域H2に分割し、領域H1にスロット同期用の短い拡散コードC2を割り当て、領域H2に長い拡散コード群分別用の短い拡散コードC3を割り当てて時分割多重化して、2つのコードC2、C3を送信するように構成したものである。
【0035】
なお、前述した本発明の第1、第2の実施形態において、第1の止まり木チャネルの各スロットは、図5により説明した従来技術の場合と同様に、システム固有でかつシステム内の各基地局に共通の短い符号C1と特定の基地局固有の長い符号D1によって2重に拡散して符号変調される。また、第2の止まり木チャネルに符号変調される拡散符号C3は、各スロット毎に同一であってよいが、わずかに変化させた短い符号を複数回繰り返して送信することにより、より確実に群の識別を行うことが可能となる。
【0036】
前述したような構成を有する第2の止まり木チャネルを使用して、基地局からの情報伝送が行われた場合、移動端末側から見ると、基地局から送信される信号の中で、本来の信号チャネルと直交しない第2の止まり木チャネルがスロット区間の全てに渡って送信されるため、信号チャネルに対する大きな干渉となって、充分な伝送特性、通話容量を確保することが困難となる。
【0037】
このため、前述した本発明の第1、第2の実施形態は、移動端末側に固定型の干渉キャンセラを設け、第2の止まり木チャネルからの妨害を排除するようにしている。すなわち、前述したように、本発明の第1、第2の実施形態における第2の止まり木チャネルは、その信号内容が時間的に変化しない(1スロット毎あるいは数スロット毎に同一の信号が繰り返される)ため、受信側で容易にレプリカを作成することがが可能である。従って、受信側となる移動端末側は、極めて精度のよい第2の止まり木チャネルからの信号のキャンセルを行うことが可能となり、これにより、システム性能の劣化を生じさせずに高速のセル・セクタサーチ、すなわち、長い拡散符号のサーチを行うことが可能となる。
【0038】
図3は前述した移動端末における固定型の干渉キャンセラの構成例を説明するブロック図であり、以下、これについて説明する。図3において、51は第2の止まり木チャネル専用受信機、52は主受信機、53はAFC・レベル検出・フレーム同期部、54はレプリカ生成部、55、521は逆拡散部、56は乗算器、522は検波器、523は伝搬路推定部、524は絶対値化部、525は減算器である。
【0039】
図3に示す固定型の干渉キャンセラの構成例は、移動端末の受信部を構成するものであり、第2の止まり木チャネル専用受信機51と、主受信器52と、AFC・レベル検出・フレーム同期部53と、レプリカ生成部54、逆拡散部55と、乗算器56とにより構成される。また、主受信機52は、逆拡散部521と、検波器122と、検波用の位相を生成する伝搬路推定部523と、絶対値化部524と、減算器525とにより構成される。
【0040】
前述において、移動端末のアンテナからの入力信号は、第2の止まり木チャネル専用受信機51と主受信器52とに入力される。第2の止まり木チャネル専用受信機51は、図1、図2により説明した第2の止まり木チャネルを受信、復調し、第2の止まり木チャネル内の拡散符号C2、C3を再生することができる。
【0041】
レプリカ生成部54は、前述の専用受信機51からの出力信号に基づいて、信号チャネルに混入して妨害を与えている第2の止まり木チャネルの信号を、信号チャネルからキャンセルするためのレプリカ信号を生成する。このレプリカ信号は、逆拡散部55により信号チャネルを拡散している長い拡散符号D1及び短い拡散符号C1、あるいは、それに直交する各信号チャネル向けの短い拡散符号に対する逆拡散が行われた後、乗算器56に加えられる。前述のようにレプリカ信号を逆拡散するのは、後述するように、主受信機52において、信号チャネルを逆拡散した後にキャンセルを行うからである。
【0042】
拡散符号C2、C3を受信するための第2の止まり木チャネル専用受信機51は、第2の止まり木チャネルの信号電力が充分に大きな値であれば、比較的簡便な構成でも充分な受信性能を得ることができる。そして、この場合、従来、第1の止まり木チャネルから抽出されていた送信信号のキャリア成分、クロック成分等を、受信機51から摘出することが可能である。図3に示す例は、このため、AFC・レベル検出・フレーム同期部53が第2の止まり木チャネル専用受信機51の出力に接続されている。
【0043】
一方、基地局固有の長い拡散符号D1で拡散された第1の止まり木チャネル、及び信号チャネルは、主受信機52によって受信される。すなわち、主受信機52に入力される各チャネルの信号は、逆拡散部521により長い拡散符号D1及び短い拡散符号C1、あるいは、それに直交する各信号チャネル向けの短い拡散符号に対する逆拡散が行われた後、検波器522により再生される。検波器522は、逆拡散部521の出力信号から検波用の位相を生成する伝搬路推定部523の出力を利用して検波処理を行う。
【0044】
検波された信号の中には、第2の止まり木チャネルの信号が混入しているので、これを除去する必要がある。このため、図示例では、伝搬路推定部523からの信号が絶対値化部524により絶対値とされ、前述で説明したように、第2の止まり木チャネルの出力から、本来基地局から送信されたであろう第2の止まり木チャネルの信号を予測して生成したレプリカ信号を逆拡散する逆拡散部55の出力に、前述の絶対値を乗算器56により乗算する。これにより、乗算器56からのレプリカ信号のレベルは、検波器122の出力に含まれる第2の止まり木チャネルの信号レベルと等しくなる。減算器525は、検波器122の出力から乗算器56の出力を減じることにより、主受信機52で受信される信号チャネルに混入した第2の止まり木チャネルの信号を除去することができる。
【0045】
図4は前述した移動端末における固定型の干渉キャンセラの他の構成例を説明するブロック図であり、以下、これについて説明する。図4における図の符号は図3の場合と同一である。
【0046】
図3により説明した例は、検波後(逆拡散後)に信号チャネルに混入した第2の止まり木チャネルの信号を除去するものとして説明したが、信号チャネルに混入した第2の止まり木チャネルの信号の干渉キャンセルは、図4に示す例は、検波前(逆拡散前)に行うように構成したものである。
【0047】
図4に示す例は、その構成は図3の場合と同様であるが、図3における逆拡散部55をなくし、信号チャネルに混入した第2の止まり木チャネルの信号の干渉キャンセルを、主受信機52の逆拡散部521の前段で行うようにしたものである。すなわち、レプリカ生成部54により生成されたレプリカ信号は、乗算器56により絶対値化部524からの値が乗算され、主受信機52の逆拡散部521の入力側に置かれた減算器525に加えられる。
【0048】
前述の結果、減算器525は、主受信機52の逆拡散部521で逆拡散される前の段階で、信号チャネルに混入している第2の止まり木チャネルの信号をキャンセルすることができ、逆拡散部521、検波器522を介して復号された信号には、第2の止まり木チャネルの信号が混入されていないことになる。
【0049】
図3、図4により説明した固定型の干渉キャンセラを移動端末の受信側に設けることにより、第2の止まり木チャネルからの妨害を排除することができる。このため、第2の止まり木チャネルに伝送する長い拡散コードD1の群分別用の短い拡散コードC3のコード長を長くすることが可能となり、システム性能の劣化を生じさせることなく、高速なセル・セクタサーチ、すなわち、長い拡散符号のサーチを行うことが可能となる。
【0050】
なお、前述した図1、図2により説明した実施形態は、第2の止まり木チャネルの短い拡散符号C2、C3で変調する部分を時間率100%であるとして説明したが、時間率が100%に満たない場合、例えば、図7に示したように、信号チャネルに妨害を与える部分が止まり木チャネルの領域C、Dに限られている場合にも、その部分だけを図3、図4に示すキャンセラによりキャンセルすることができ、第2の止まり木チャネルの信号チャネルへの干渉を防止することができ、安定な通信を行うことができる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、移動端末側において、止まり木チャネルにより信号チャネルの妨害を受けることなく、あるいは、妨害を排除して、信号チャネル復号用の長い拡散符号を高速に検索することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるCDMA多重化技術を用いた移動通信方式の止まり木チャネル及び信号チャネルの構成例を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態によるCDMA多重化技術を用いた移動通信方式の止まり木チャネル及び信号チャネルの構成例を示す図である。
【図3】前述した移動端末における固定型の干渉キャンセラの構成例を説明するブロック図である。
【図4】前述した移動端末における固定型の干渉キャンセラの他の構成例を説明するブロック図である。
【図5】従来技術による止まり木チャネル信号方式を説明する図である。
【図6】他の従来技術による止まり木チャネル信号方式を説明する図である。
【図7】止まり木チャネル上の領域C、領域Dが信号チャネル上の呼制御情報に妨害を与えることを説明する図である。
【符号の説明】
51 第2の止まり木チャネル専用受信機
52 主受信機
53 AFC・レベル検出・フレーム同期部
54 レプリカ生成部
55、521 逆拡散部
56 乗算器
522 検波器
523 伝搬路推定部
524 絶対値化部
525 減算器

Claims (2)

  1. ユーザデータを伝送する信号チャネルにより、基地局と移動端末との間で通信を行うCDMA多重化技術を用いた移動通信方式において、前記基地局は、ユーザデータの復調に使用する長い拡散符号の開始時刻を識別させる第1の短い拡散符号と、前記長い拡散符号の群を識別させる第2の短い拡散符号とを、逆拡散のための符号情報を伝送するための信号チャネルによって送信し、前記移動端末は、前記逆拡散のための符号情報を伝送するための信号チャネルによる前記ユーザデータを伝送する信号チャネルに対する妨害を、前記移動端末に設けた干渉キャンセラによりキャンセルすることにより排除することを特徴とするCDMA多重化技術を用いた移動通信方式。
  2. ユーザデータを伝送する信号チャネルにより、基地局と移動端末との間で通信を行うCDMA多重化技術を用いた移動通信方式において、前記基地局は、ユーザデータの復調に使用する長い拡散符号を該符号の開始時刻または群を識別することによって識別するための信号であって、前記長い拡散符号と直交性のない信号を、逆拡散のための符号情報を伝送するための信号チャネルによって送信し、前記移動端末は、前記長い拡散符号を識別するための信号による前記ユーザデータを伝送する信号チャネルに対する妨害を、前記移動端末に設けた干渉キャンセラによりキャンセルすることにより排除することを特徴とするCDMA多重化技術を用いた移動通信方式。
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