JP4135586B2 - 壁パネルの連結具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁パネルの連結具に関するものであり、詳しくは、ユニットバス等の壁を構成する壁パネルの連結に好適な連結具であって、施工性に一層優れた壁パネルの連結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、ユニットバスは、浴槽、洗い場などの主要な部材がFRP等で一体成形された耐久性、防水性に富む浴室であり、通常、浴槽および洗い場の周囲の壁は、樹脂や金属の複合材から成る薄い板厚の定型の壁パネルを多数配列して構築される。そして、斯かる壁パネルを配列するには、隣接する壁パネル同士を種々の連結具により連結している。
【0003】
壁パネルの連結構造としては、例えば、隣接する各壁パネルの左右の側縁に沿って長さの短い角パイプを各複数箇所に取り付け、そして、各壁パネルを突き合わせた状態において、互いに干渉することなく上下に同芯状に並んだ角パイプに対して1本の角棒を挿通することにより、壁パネル同士を連結する様にした「ユニットバスの壁パネル同士の連結構造」が開示されている。上記の連結構造は、簡単な部材の組合せで構成できると言う利点はあるが、壁パネルの裏面側から施工しなければならず、しかも、壁パネルの高さに略相当する長さの角棒を壁パネルの上端側から挿通しなければならないため、上方に十分な施工空間を必要とする。また、壁を構築した後は、メンテナンスを行う様な場合に表側から解体することが出来ないと言う問題がある。(特許文献1参照)。
【0004】
また、他の連結構造としては、隣接する各壁パネルの左右の側縁に沿って柱状の連結部材(断面が略F字状の連結部材)を取り付け、そして、各壁パネルを突き合わせた状態において、裏側に突出する各連結部材の突き合わせ部分をクリップ部材にて挟持することにより、壁パネル同士を連結する様にした「ユニットバスの壁パネル組立構造」が開示されている。上記の連結構造も、簡単な部材の組合せで構成できると言う利点はあるが、壁パネルの裏面側から施工しなければならず、また、壁を構築した後は、前述の構造と同様に、表側からは解体することが出来ないと言う問題がある。(特許文献2参照)。
【0005】
更に、他の連結構造としては、隣接する各壁パネルの左右の側縁に対し、下方に向けて垂下する舌片状のフック、および、隣接する壁パネルの背面側に張出す形状のフック受板を取り付け、そして、各壁パネルの側縁同士を突き合わせ且つ一方の壁パネルを上方から落し込む様にして、フックをフック受板に掛止することにより、壁パネル同士を連結する様にした「パネルの接合構造」が開示されている。上記の連結構造は、フックの長さ分だけ壁パネルを持ち上げるだけで壁パネルの表側から施工でき、しかも、表側から解体できると言う利点はあるが、組立や解体は端に位置する壁パネルから順次に行わなければならないと言う問題がある。また、フック及びフック受板が板状体であるため、水平荷重による変形、ならびに、フックやフック受板の変形による壁パネルのがたつきが懸念される(特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
実開平5−21007号公報
【特許文献2】
実開平1−129311号公報
【特許文献3】
実開平62−89460号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ユニットバス等における壁パネルは、既存の限られた空間で施工することが多く、また、浴槽や洗い場の他、給排水の配管類などの補修のため、部分的な解体を要望されることがある。従って、上記の様な壁パネルの連結構造については、表側から簡単に施工でき、取り外す際も表側から簡単に且つ所望の部位だけを取り外すことが出来る様に改良された構造が望まれる。本発明の目的は、ユニットバス等の壁を構成する壁パネルの連結に好適な連結具であって、簡単な構造で且つ強度的に優れ、しかも、組立および解体において施工性に一層優れた壁パネルの連結具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係る壁パネルの連結具は、複数の壁パネルを側縁同士で突き合わせて連結するための連結具であって、互いに隣接する壁パネルのうちの一方の壁パネルの側縁に取り付けられる掛止部材と、前記側縁に突き合わせる他方の壁パネルの側縁に取り付けられる受部材とから成り、前記掛止部材は、2つの平坦面が段差を介して連続する扁平な略クランク状に平板を折曲した形状に形成され、かつ、一方の前記平坦面が壁パネルの側縁に取り付けられる取付面とされ、しかも、他方の前記平坦面には前記段差と並行かつ並列な縦長の2つの立上り面を含む被係止部が設けられ、前記受部材は、1つの角部にスリットが開口された縦長の扁平な略四角筒状の箱体として平板を折曲した形状に形成され、かつ、前記箱体の4つの平坦面のうち、前記スリットを構成しない幅広の平坦面が壁パネルの側縁に取り付けられる取付面とされ、しかも、幅狭の2つの平坦面間の水平離間距離がこれら平坦面間に前記掛止部材の被係止部を挟持可能な距離に設定され、そして、前記掛止部材は、前記他方の平坦面の基端の平板部を前記受部材のスリットに挿通し、かつ、前記被係止部を前記受部材の箱体内部に挿通することにより、前記受部材に対して上下方向から嵌合可能かつ上下方向に取外し可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係る壁パネルの連結具の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る壁パネルの連結具の全体形状を示す正面側から視た斜視図である。図2は、本発明に係る壁パネルの連結具の全体形状を示す背面側から視た斜視図である。図3は、本発明に係る壁パネルの連結具の連結前における装着の態様ならびに掛止部材、受部材の長手方向に直交する各水平断面形状を示す断面図である。図4は、掛止部材と受部材の連結構造を示す水平断面図であり、分図(a)及び(b)は、各々、壁の平面部およびコーナー部に適用した場合の連結構造を示す図である。図5は、本発明に係る壁パネルの連結具をユニットバスの壁パネルに適用した施工例を示す斜視図である。図6は、ユニットバスにおける壁パネルの下端の建込み構造の一例を示す部分的な縦断面図である。なお、以下、実施形態の説明においては、壁パネルの連結具を「連結具」と略記する。
【0010】
本発明の連結具は、図5に示す様に、複数の壁パネル(3)を側縁同士で突き合わせて連結するための連結具であり、互いに隣接する壁パネル(3A,3B)のうちの一方の壁パネル(3A)の側縁に取り付けられる掛止部材(1)と、前記側縁に突き合わせる他方の壁パネル(3B)の側縁に取り付けられる受部材(2)とから構成される。すなわち、本発明の連結具は、受部材(2)に掛止部材(1)を掛止することによりこれらを結合し、壁パネル(3A)と壁パネル(3B)を連結するものである。上記の掛止部材(1)及び受部材(2)は、変形強度を考慮し、通常は一般的な炭素鋼やステンレス等の金属材料によって作製される。
【0011】
掛止部材(1)は、図1〜図3に示す様に、2つの平坦面(11,13)が段差(12)を介して連続する扁平な略クランク状に平板を折曲した形状に形成される。すなわち、掛止部材(1)は、通常、板を折曲した構造の縦長の部材として形成されるが、その長手方向に直交する水平断面形状は、図3に示す様に、扁平な略クランク状とされる。
【0012】
上記の掛止部材(1)においては、図1〜図3に示す様に、一方の平坦面(11)が壁パネル(3A)の側縁に取り付けられる取付面とされ、他方の平坦面(13)が受部材(2)に嵌合する嵌合部とされる。具体的には、一方の平坦面(11)には、壁パネル(3A)の側縁に当該掛止部材を取り付けるためのねじ穴(11p)が設けられる。そして、嵌合部である他方の平坦面(13)には、段差(12)と並行かつ並列な縦長の2つの立上り面(15a,15b)を含む被係止部(15)が設けられる。
【0013】
上記の被係止部(15)は、後述する受部材(2)の箱体(20)に係合する部位であり、箱体(20)の内側に嵌合し得る限り、箱状やブロック状に形成されていてもよいが、通常は立上り面(15a,15b)を構成する2つの帯状片から成る。すなわち、上記の2つの立上り面(15a,15b)は、段差(12)に沿って、換言すれば、長手方向に沿って段差(12)の近傍に設けられた内側の帯状片と、平坦面(13)の先端縁に長手方向に沿って設けられた外側の帯状片とから成る。
【0014】
受部材(2)の箱体(20)に被係止部(15)を円滑に挿通し得る様に、立上り面(15a)を構成する帯状片の長手方向の両端、すなわち、上下端には、各々、被係止部(15)の内側に帯状片の端部を折曲して成る案内部(17)が設けられているのが好ましい。また、図1及び図2に示す様に、掛止部材(1)の他方の平坦面(13)には、部材の軽量化を図ると共に、取付作業性を高めるための開口部(16)が設けられる。斯かる開口部(16)が設けられることにより、連結具を予め組み立てた状態でも、工具を操作して壁パネル(3B)に受部材(2)を簡単に取り付けることが出来、また、簡単に取り外すことも出来る。
【0015】
なお、掛止部材(1)の大きさは、適宜に設計できるが、一般的には強度と取扱容易性を勘案し、長さ(高さ)を50〜150mm程度、各平坦面(11,13)の幅を15〜35mm程度、帯状片である各立上り面(15a,15b)間の離間距離を10〜20mm程度、各立上り面(15a,15b)の平坦面(13)表面からの立上り高さは3〜7mm程度とされる。
【0016】
上記の受部材(2)は、図1〜図3に示す様に、1つの角部にスリット(2s)が開口された縦長の扁平な略四角筒状の箱体(20)として平板を折曲した形状に形成される。すなわち、受部材(2)は、通常、板を折曲した構造の縦長の部材として形成されるが、その長手方向に直交する水平断面形状は、図3に示す様に、扁平な略長方形の箱体(20)とされる。
【0017】
上記の受部材(2)においては、図1〜図3に示す様に、箱体(20)の4つの平坦面(21,22,23,24)のうち、スリット(2s)を構成しない幅広の平坦面(23)が壁パネル(3B)の側縁に取り付けられる取付面とされる。具体的には、上記の平坦面(23)には、壁パネル(3B)の側縁に当該受部材を取り付けるためのねじ穴(23p)が設けられる。図示した受部材(2)は、スリット(2s)を構成する側の平坦面(21)が上記の平坦面(23)よりも更に幅広に形成されており、箱体(20)から食み出した平面部が案内用の突当て面(25)とされている。斯かる突当て面(25)は、壁パネル(3)を配置する際、掛止部材(1)との位置関係を見出すのに利用することが出来る。
【0018】
そして、上記の箱体(20)においては、幅狭の2つの平坦面(22,24)間の水平離間距離(図3における左右方向の距離)がこれら平坦面間に掛止部材(1)の被係止部(15)を挟持可能な距離に設定される。すなわち、箱体(20)は、上記の被係止部(15)が係合する部位であり、箱体(20)の2つの平坦面(22,24)間の距離は、箱体(20)の内部に上記の掛止部材(1)の被係止部(15)を挿通させた場合に略嵌合する大きさに設定される。
【0019】
箱体(20)の角部のスリット(2s)は、掛止部材(1)の上記の平坦面(13)の段差(12)に沿った部位を挿通するための隙間であり、スリット(2s)の隙間の大きさは、掛止部材(1)の板厚と略同等の大きさとされる。すなわち、スリット(2s)は、箱体(20)に被係止部(15)を挿通する際に掛止部材(1)の平坦面(13)の一部を通過させるために設けられる。
【0020】
また、受部材(2)の箱体(20)に被係止部(15)を円滑に挿通し得る様に、スリット(2s)を構成する側の箱体(20)の1つの幅狭の平坦面(24)の長手方向の両端、すなわち、上下端には、各々、箱体(20)の外側に帯状片を折曲した形状の案内部(27)が設けられているのが好ましい。
【0021】
更に、図2に示す様に、受部材(2)の平坦面(21,22)には、部材の軽量化を図ると共に、取付作業性を高めるための開口部(28)が設けられる。斯かる開口部(28)が設けられることにより、前述の様に壁パネル(3B)に受部材(2)を簡単に取り付けることが出来る。また、図1及び図2に示す様に、上記の突当て面(25)には、部材の軽量化を図ると共に、取付作業性を高めるための開口部(26)が設けられる。開口部(26)が設けられることにより、連結具を予め組み立てた状態でも、工具を操作して壁パネル(3A)に掛止部材(1)を簡単に取り付けることが出来、また、簡単に取り外すことも出来る。
【0022】
なお、受部材(2)の大きさは、掛止部材(1)に応じて適宜に設計できるが、一般的には強度と取扱容易性を勘案し、長さ(高さ)を50〜150mm程度、箱体(20)の幅(平坦面(21,23)の幅)を12〜25mm程度、箱体(20)の厚さ(平坦面(22,24)の幅)を5〜9mm程度とされる。
【0023】
上記の様に、本発明の連結具は、受部材(2)の箱体(20)に対して掛止部材(1)の被係止部(15)を着脱することにより、連結したり、取り外したりする様になされている。すなわち、掛止部材(1)は、他方の平坦面(13)の基端の平板部(14)を受部材(2)のスリット(2s)に挿通し、かつ、被係止部(15)を受部材(2)の箱体(20)内部に挿通することにより、受部材(2)に対して上下方向から嵌合可能かつ上下方向に取外し可能に構成される。
【0024】
本発明の連結具は、図3に示す様に、一方の壁パネル(3A)の側縁に掛止部材(1)を取り付け、他方の壁パネル(3B)の側縁に受部材(2)を取り付けて使用される。掛止部材(1)及び受部材(2)は、壁パネルに直接取り付けられてもよいが、壁パネル(3)の厚さが薄い場合、通常、壁パネル(3A,3B)の各側縁に予め付設された間柱状の補強材(4)の背面に取り付けられる。
【0025】
ユニットバスの壁に適用される壁パネル(3)としては、所要の剛性および意匠性を備えている限り、各種のパネルを使用することが出来るが、例えば、合成樹脂シートの両面に金属シートを積層してなる複合板が使用される。複合板の芯材である合成樹脂シートとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリヒドロキシルエーテル、酢酸ビニル等の熱可塑性樹脂のシートが挙げられる。勿論、熱硬化性樹脂であってもよい。一方、金属シートとしては、アルミニウム、ステンレス、鉄などの金属または各種の合金のシートが使用される。そして、これらの金属シートは、約0.05〜1.0mm、通常は0.1〜0.5mmの厚さとされる。
【0026】
上記の様な複合板としては、例えば、三菱化学社製の商品「アルポリック」を挙げることが出来る。この商品は、熱可塑性樹脂板(例えばポリエチレン板)の両面に金属板(例えばアルミニウム板)を接着接合した複合板であり、建材分野を初めとして各種の分野で広く使用されている。上記の様な複合板は、溶融押出しされた合成樹脂シートとの両面に金属シートを重ね合わせ、回転ロールの間に通過させて製造される。壁パネル(3)として、上記の複合板を使用すことにより、必要な強度を得ることが出来、かつ、軽量化を図ることが出来る。なお、壁パネル(3)の縦横の寸法は、通常、高さが2000〜2300mm程度、幅が800〜1200mm程度に設計される。また、壁パネル(3)の側縁の補強材(4)は、長手方向に直交する断面が例えば略正方形に形成されたアルミニウム押出材などのいわゆる角パイプである。
【0027】
本発明の連結具を上記の様に取り付ける場合、図3に示す様に、掛止部材(1)は、取付面としての平坦面(11)を補強材(4)に固定することにより、被係止部(15)を含む平坦面(13)の部位が壁パネル(3A)の側縁から食み出した状態に配置され、また、受部材(2)は、取付面としての箱体(20)の平坦面(23)を補強材(4)に固定することにより、突当て面(25)の部位が壁パネル(3B)の側縁から食み出した状態に配置される。掛止部材(1)及び受部材(2)は、壁パネル(3A,3B)を配列した場合に互いに係合する様に、壁パネル(3A)の側縁に対し、高さ方向に所定のピッチで配置される。例えば、上記の寸法の壁パネル(3)においては、壁パネル(3A)の側縁に対して2〜4箇所に配置される。
【0028】
壁パネル(3A)と壁パネル(3B)を連結する場合は、例えば、先に建込んだ壁パネル(3B)に対し、連結具(掛止部材(1))の高さ分だけ壁パネル(3A)を持ち上げ且つ壁パネル(3B)の側縁に壁パネル(3A)の側縁を突き合わせた後、壁パネル(3B)の側縁に沿わせて壁パネル(3A)を垂直に下ろし、受部材(2)に掛止部材(1)を係合させる。斯かる操作により、図4(a)に示す様に、受部材(2)に掛止部材(1)を係合させることが出来、壁パネル(3A)と壁パネル(3B)とを面一に連結することが出来る。
【0029】
そして、構築された壁において、1枚の壁パネル(3)を取り外す場合は、上記の設置操作とは逆に、取り外すべき壁パネル(3)を内側(室内側)から連結具(掛止部材(1)又は受部材(2))の高さ分だけ持ち上げると共に、壁パネル(3)を室内側に僅かに移動させる。斯かる操作により、受部材(2)と掛止部材(1)の係合を解除することが出来、例えば、図3に示す様な状態に壁パネル(3A)だけを取り外すことが出来る。
【0030】
上記の様に、本発明の連結具は、一方の壁パネル(3A)の側縁に取り付けられる掛止部材(1)が扁平な略クランク状に平板を折曲した形状に形成され、かつ、2つの立上り面(15a,15b)を含む被係止部(15)が前記の側縁から側方に張出した構造を備え、他方の壁パネル(3B)の側縁に取り付けられる受部材(2)が扁平な略四角筒状の箱体(20)として平板を折曲した形状に形成され、かつ、箱体(20)の2つの平坦面(22,24)間の水平離間距離が掛止部材(1)の被係止部(15)を挟持可能な距離に設定された構造を備えている。そして、受部材(2)に対して掛止部材(1)を上下方向にスライド又は相対的にスライドさせることにより、掛止部材(1)の他方の平坦面(13)の基端の平板部(14)を受部材(2)のスリット(2s)に挿通し、かつ、被係止部(15)を受部材(2)の箱体(20)内部に挿通する様になされている。
【0031】
すなわち、本発明の連結具は、受部材(2)に対して掛止部材(1)を上下何れの方向からも係合させることが出来、また、受部材(2)から掛止部材(1)を上下何れの方向へも取り外すことが出来る。換言すれば、受部材(2)又は掛止部材(1)の何れかを上下方向にスライドさせるだけで着脱することが出来る。従って、壁パネル(3)を設置する場合は、当該壁パネルの表側(室内側)からの施工だけで極めて簡単に設置することが出来、また、メンテナンス等で壁パネル(3)を取り外す場合は、当該壁パネルの表側(室内側)からの施工により所望の壁パネル(3)だけを選択的に取り外すことが出来、壁パネル(3)の施工において施工性を一層向上させることが出来る。
【0032】
しかも、本発明の連結具は、掛止部材(1)と受部材(2)の2つの部材から構成されるため、構造的にもシンプルであり、かつ、掛止部材(1)の被係止部(15)及び受部材(2)の箱体(20)がそれぞれ立体的な構造を備えているため、強度的にも優れている。
【0033】
また、本発明の連結具は、ユニットバス等の壁のコーナー部にも適用することが出来る。すなわち、壁のコーナー部においては、図4(b)及び図5に示す様に、一方の壁パネル(3A)とこれに直交する他方の壁パネル(3C)とを本発明の連結具によって連結することが出来る。
【0034】
図4(b)に示す様に、コーナー部の壁パネル(3A)の側縁には、例えば柱状のコーナー補強部材(5)が取り付けられる。コーナー補強部材(5)は、アルミニウム押出材などのいわゆる角パイプ状の部材であり、長手方向に沿って張出された一辺部を上記の補強材(4)に固定することにより、予め壁パネル(3A)の側縁に沿って取り付けられている。これに対し、上記の一辺部に直交する他の一辺部には、連結具の受部材(2)が取り付けられる。すなわち、壁パネル(3A)の側縁には、コーナー補強部材(5)を介し、箱体(20)の幅広の平坦面を当該壁パネルの幅方向に直交させた状態に受部材(2)が取り付けられる。一方、他方の壁パネル(3C)の側縁には、図4(a)に示す態様と同様に、補強材(4)の背面側に掛止部材(1)が取り付けられる。
【0035】
本発明の連結具は、上記の様なコーナー部においても、受部材(2)又は掛止部材(1)の何れかを上下方向にスライドさせるだけで着脱することが出来るため、壁パネル(3B,3C)を設置する場合は、これら壁パネルの表側からの施工だけで極めて簡単に設置することが出来、また、メンテナンス等で壁パネル(3B,3C)を取り外す場合は、これら壁パネルの表側からの施工により何れか一方だけを選択的に取り外すことが出来る。なお、符号(51)は、断面がY字状に形成され且つ壁パネル(3A)と壁パネル(3B)の入隅部に取り付けられる目地材である。
【0036】
上記の様に、ユニットバス等においては、本発明の連結具を使用することにより、壁の施工性を飛躍的に高めることが出来、かつ、メンテナンス性を一層高めることが出来る。また、図5に示す様なユニットバスにおける壁パネル(3)の建込み施工においては、洗い場(7)や浴槽(6)周囲のデッキに対し、図6に示す様に壁パネル(3)を建込むのが好ましい。図6に示す壁パネルの建込み構造は、例えば洗い場(7)の周囲に設けられた溝(71)を利用して壁パネル(3)を建込む構造である。
【0037】
上記の構造は、図6(a)に示す様に、長手方向に直交する断面が逆凹型状に形成され且つ壁パネル(3)の下端部に当該壁パネルの幅方向に沿って付設された振れ止め材(83)と、長手方向に直交する断面が略方形に形成され且つ洗い場(7)の溝(71)に沿ってねじ(85)により取り付けられた角筒状のスペーサー(81)と、長手方向に直交する断面が逆樋状に形成され且つスペーサー(81)の上面に沿ってねじ(86)により取り付けられた係止部材(82)とから主に構成される。しかも、係止部材(82)の基端縁には、その長手方向に沿って洗い場(7)の床面側へ向けてパネル支持片(82u)が張出され、かつ、パネル支持片(82u)には、目地材(84)を取り付けるためのスリットが設けられる。
【0038】
上記の建込み構造は、図6(a)に示す様に、係止部材(82)のパネル支持片(82u)の上面側へ防水用のシリコンシーリング等のシーリング剤(9)を塗布した後、係止部材(82)の上部から壁パネル(3)を落し込み、振れ止め材(83)に係止部材(82)を相対的に嵌合させ且つ壁パネル(3)の下端縁をパネル支持片(82u)に載せ、そして、パネル支持片(82u)のスリットに目地材(84)を取り付けることにより構築される。
【0039】
上記の様な構造においては、図6(b)に示す様に、スペーサー(81)及び係止部材(82)の上方から壁パネル(3)を落し込むだけで当該壁パネルの下端を支持でき且つ防水処理することが出来る。しかも、隙間に入り込んだシーリング剤(9)を目地材(84)により被覆するため、カビ等によるシーリング剤(9)の汚れが露出することがない。従って、上記の壁パネルの建込み構造はユニットバスの壁に好適である。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係る壁パネルの連結具は、一方の壁パネルの側縁に取り付けられる掛止部材と他方の壁パネルの側縁に取り付けられる受部材とから成り、かつ、それぞれの部材が特定の構造を備えており、受部材または掛止部材の何れかを上下方向にスライドさせるだけで着脱することが出来るため、壁パネルを設置するにあたり、当該壁パネルの表側からの施工だけで極めて簡単に設置することが出来、また、メンテナンス等で壁パネルを取り外すにあたり、当該壁パネルの表側からの施工により所望の壁パネルだけを選択的に取り外すことが出来、施工性を一層向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る壁パネルの連結具の全体形状を示す正面側から視た斜視図である。
【図2】本発明に係る壁パネルの連結具の全体形状を示す背面側から視た斜視図である。
【図3】本発明に係る壁パネルの連結具の連結前における装着の態様ならびに掛止部材、受部材の長手方向に直交する各水平断面形状を示す断面図である。
【図4】掛止部材と受部材の連結構造を示す水平断面図であり、分図(a)及び(b)は、各々、壁の平面部およびコーナー部に適用した場合の連結構造を示す図である。
【図5】本発明に係る壁パネルの連結具をユニットバスの壁パネルに適用した施工例を示す斜視図である。
【図6】ユニットバスにおける壁パネルの下端の建込み構造の一例を示す部分的な縦断面図である。
【符号の説明】
1 :掛止部材
11 :平坦面
11p:ねじ穴
12 :段差
13 :平坦面
14 :平板部
15 :被係止部
15a:立上り面
15b:立上り面
16 :開口部
17 :案内部
2 :受部材
20 :箱体
21 :平坦面
22 :平坦面
23 :平坦面
24 :平坦面
23p:ねじ穴
27 :案内部
28 :開口部
2s :スリット
3 :壁パネル
3A :壁パネル
3B :壁パネル
3C :壁パネル
4 :補強材
6 :浴槽
7 :洗い場

Claims (1)

  1. 複数の壁パネル(3)を側縁同士で突き合わせて連結するための連結具であって、互いに隣接する壁パネル(3A,3B)のうちの一方の壁パネル(3A)の側縁に取り付けられる掛止部材(1)と、前記側縁に突き合わせる他方の壁パネル(3B)の側縁に取り付けられる受部材(2)とから成り、掛止部材(1)は、2つの平坦面(11,13)が段差(12)を介して連続する扁平な略クランク状に平板を折曲した形状に形成され、かつ、一方の平坦面(11)が壁パネル(3A)の側縁に取り付けられる取付面とされ、しかも、他方の平坦面(13)には段差(12)と並行かつ並列な縦長の2つの立上り面(15a,15b)を含む被係止部(15)が設けられ、受部材(2)は、1つの角部にスリット(2s)が開口された縦長の扁平な略四角筒状の箱体(20)として平板を折曲した形状に形成され、かつ、箱体(20)の4つの平坦面(21,22,23,24)のうち、スリットを構成しない幅広の平坦面(23)が壁パネル(3B)の側縁に取り付けられる取付面とされ、しかも、幅狭の2つの平坦面(22,24)間の水平離間距離がこれら平坦面間に掛止部材(1)の被係止部(15)を挟持可能な距離に設定され、そして、掛止部材(1)は、他方の平坦面(13)の基端の平板部(14)を受部材(2)のスリット(2s)に挿通し、かつ、被係止部(15)を受部材(2)の箱体(20)内部に挿通することにより、受部材(2)に対して上下方向から嵌合可能かつ上下方向に取外し可能に構成されていることを特徴とする壁パネルの連結具。
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