JP4134991B2 - 撮像装置および撮像装置を備えた携帯電話 - Google Patents

撮像装置および撮像装置を備えた携帯電話 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置において画面の中央と周辺とで色及び輝度が異なる色シェーディング(色むら)及びシェーディング(輝度むら)を補正する撮像装置、特に小型の光学系を有した撮像装置に関する。また、撮像装置を備えた携帯電話に関する。
近年、CCD等の固体撮像素子であるイメージセンサは、デジタルカメラやビデオカメラ等に広く使用されている。固体撮像素子の中央部に入射する光は、主に垂直入射光であるのに対し、固体撮像素子の周辺部には浅い角度で入射する光が多くなる。このため、イメージセンサの中央部と周辺部では画素が受光する光強度が異なり、シェーディングが発生する。さらに、光学系の屈折率等が波長依存性を持つため、色シェーディングも同時に生じる。そこで、シェーディングや色シェーディングを抑制するため、イメージセンサ上に構成される画素毎の集光を目的として形成されたマイクロレンズ(以下で、オンチップマイクロレンズと呼ぶ)の配置を調整したり、画素位置や色信号ごとに異なる補正係数を予め設定し、これを用いて補正する方法等が知られている。
例えば、特許文献1に示された従来の撮像装置においては、イメージセンサの中心より遠ざかるに従って、オンチップマイクロレンズのピッチを徐々に画素ピッチよりも小さくなるよう配列することで、イメージセンサの周辺において、斜めに入射される入射光を効率良く集光させ、シェーディングを抑制していた。
また、特許文献2に示された従来の別の撮像装置においては、イメージセンサの座標(X、Y)に対応した補正係数を座標(X,Y)のN(Nは2以上)次曲面関数により色信号毎に近似し、この補正係数を座標(X、Y)に対応する画素の各色信号と掛け合わせることで、シェーディングと色シェーディングの補正を行っていた。
特登2600250号公報(第2頁、第1図) 特開平8−79773号公報(第3頁、第2図)
上記従来の撮像装置では、オンチップマイクロレンズの配置調整により、シェーディング補正を行っていた。しかし、携帯電話等の携帯機器に具備されている小型の撮像装置では、光学系とイメージセンサとを近距離に配置する必要があるため、光線の入射角度は従来のデジタルカメラやビデオカメラに比べて大きくなり、20度から25度以上にもおよぶ(垂直入射時の角度を0度とする)。そのため、オンチップマイクロレンズの配置調整だけでは、シェーディングの発生を十分に抑えきれないという問題があった。さらに、オンチップマイクロレンズの屈折率が波長依存性を持つため、シェーディングと同時に色シェーディングが生じ、特に上記で述べた小型の撮像装置では、色シェーディングも顕著になるという問題点があった。
上記従来の別の撮像装置では、特定の照明下で最適な色シェーディング補正を可能にする補正係数を与える関数形(イメージセンサ上の座標に対するN次曲面関数の各係数)を予め定めていた。これにより、この特定の照明下では色シェーディングを補正することができるが、異なる照明下では、十分な色シェーディング補正ができないという問題があった。
また、小型の撮像装置においては省スペース化のため、薄膜層を積層した多層構造を持つ蒸着タイプ型の赤外カットフィルタを用いることが多い。このフィルタは、屈折率の異なる2種以上の薄膜層を積層した多層膜構造を電子ビーム蒸着やスパッタリング蒸着により作製したもので、光の干渉により、可視光領域にのみ透過率に持たせたものである。しかし、光の入射角度によって干渉効果が異なるため、例えば、カットオフ波長等が入射角度依存性を持つ。この依存性は色シェーディングを助長するため、蒸着タイプ型の赤外カットフィルタを用いた撮像装置では、適正な色シェーディング補正を行うことが特に困難であった。
この発明に係る撮像装置は、撮像面に配置され、複数の画素からなる撮像素子と、撮像素子の前に配置され、赤(R)、緑(G)及び青(B)をそれぞれ透過させる色フィルタを有する撮像装置であって、前記R、G及びBに対応する信号毎の補正係数を前記画素位置より算出する補正係数演算手段と、前記撮像素子の前記複数の画素より得られたR、G及びBに対応する信号をそれぞれ少なくとも画面一面以上にわたり積算し、積算値ΣR、ΣGおよびΣBを得る積算手段と、前記積算値ΣR、ΣGおよびΣBのうち、少なくとも2つの前記積算値の比から、前記補正係数を調整するための調整係数を算出する補正係数調整手段と、前記積算値ΣR、ΣGおよびΣBから得られる2つの比からなる値と同じ相関色温度である黒体輻射の照明下で得られる積算値ΣR、ΣGおよびΣBから得られる値の2次元的な差の絶対値Hを算出し、前記絶対値Hに基づいて前記補正係数を調整するための調整係数を算出する手段を有した補正係数調整手段と、前記補正係数を、前記調整係数に応じて調整し、前記R、G及びBに対応する信号毎にシェーディング補正を行うシェーディング補正手段を備え、前記調整係数調整手段が、前記絶対値Hが大きくなるにつれて少なくとも前記R信号の調整係数を小さくし、前記シェーディング補正手段において前記R信号の補正度が小さくなることを特徴とする。


この発明に係る撮像装置は、照明光毎に異なる色シェーディングに対しても良好に補正を行うことができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。光学系1はレンズ1aと赤外除去フィルタ(以後、IRCF(InfraRed Cut Filter)と称する)1bから構成され、必要に応じて、図2に示す絞り1cが設けられる。光学系1から入射した光は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色に対応する分光感度特性を有する色フィルタが配列されたイメージセンサ2に結像する。赤外カットフィルタ1bはレンズ1aから入射される光から不要な赤外光を除去するための光学部品であり、撮像に必要な波長の光のみを透過させる。イメージセンサ2においてRの色フィルタが配置されている画素からはRに対する信号(R信号)、Gの色フィルタが配置されている画素からはGに対する信号(G信号)、Bの色フィルタが配置されている画素からはBに対する信号(B信号)がそれぞれ出力される。
イメージセンサ2は入射光を光電変換し、入射光量に応じたレベルのアナログ信号を画素ごとに出力する。このアナログ信号はアナログ信号処理手段3において、必要なアナログ信号処理を行う。ここでのアナログ信号処理とはイメージセンサ2の出力値からノイズを除去する相関2重サンプリング及び、自動利得制御回路による信号の増幅を意味し、アナログ信号処理手段3にはこれらの信号処理手段が具備されている。次に、A/D変換器4にて、画素ごとにデジタル信号に変換され、デジタル信号処理手段5へ送られる。
デジタル信号処理手段5ではイメージセンサ2の出力信号の黒レベルを調整するクランプ処理、及び各画素において、各画素のフィルタ色と異なる色に対応する信号を補間により生成する画素補間処理などを行う。デジタル信号処理手段5から出力された色信号であるR信号,G信号及びB信号は、それぞれ対応するシェーディング補正手段6a,6b及び6cに入力され、それぞれの色信号のシェーディングが補正される。すなわち、シェーディング補正手段6aはR信号のシェーディングを、シェーディング補正手段6bはG信号のシェーディングを、及び、シェーディング補正手段6cはB信号のシェーディングをそれぞれ補正し、補正された信号であるR’信号,G’信号及びB’信号が出力される。この補正に係る動作については後に詳しく示す。
シェーディング補正された信号であるR’信号,G’信号及びB’信号は、それぞれに対応するホワイトバランス手段7a,7b及び7cによって、それぞれホワイトバランスのための利得調整が行われ、さらに、それぞれに対応するガンマ手段8a,8b及び8cにより、それぞれ階調変換が行われる。最後にRGB/YUV変換手段11によって、Y,U及びVのそれぞれの信号に変換され出力される。
一方、積算手段9はデジタル信号処理手段5から出力されたR信号,G信号及びB信号をそれぞれ少なくとも1画面(フレーム)以上積算し、その積算値ΣR、ΣG及びΣBを補正係数調整手段10へ出力する。補正係数調整手段10は、上記の3つの積算値から演算等により得られた各色信号に対応する3つの調整係数をそれぞれ対応するシェーディング補正手段6a,6b及び6cへ出力する。各シェーディング補正手段6a,6b、6cは、上記調整係数等を用いて、適切なシェーディング補正が行われるようにする。以下にシェーディング及び色シェーディングの補正について具体的に説明する。
図2に光学系1から入射され、イメージセンサ2に結像される光線を示す。図2において、レンズ1aの光学的な絞り位置を絞り1cとして示す。絞り1cを介して入射した光線は、レンズ1aによりイメージセンサ2上に像を結ぶ。光線のイメージセンサ2への入射角は、イメージセンサ2の端部では垂直より浅い角度になる。そのため、イメージセンサ2の中央部に比べ、端部の画素の受光量の入射光量は小さくなる。これを一般にシェーディングと称している。特に、小型の撮像装置の場合、絞り1cとイメージセンサ2との距離は短くなるため、イメージセンサ2の端部での入射角はさらに浅くなり、シェーディングは顕著になる。イメージセンサ2には、画素毎に図示しない光電変換のためのフォトダイオードが配置されており、このシェーディングにより、イメージセンサ位置毎に異なる出力信号レベルとなる。
また、レンズの屈折率が波長依存性を有するため、特にイメージセンサ2の端部付近では、波長毎に感度が異なる現象が生じる。これを一般に色シェーディングと称する。なお、図2に示したレンズ1aと絞り1cの位置関係は一例であり、絞り1cがレンズ1aよりもイメージセンサ2側に位置する場合もあるが、この場合はさらに入射角度が大きくなり、色シェーディングが顕著になる。
図3には、イメージセンサ2上において、その中心からの距離を示す像高(イメージセンサ2の中心が0%、対角端点が100%とする)に対するR信号,G信号及びB信号の各信号レベルを示す。図3に示すように通常、像高が高くなるにつれて長波長側のRの光がフォトダイオードから外れるようになり、他の色信号に比べてR信号が低下(減衰)し、色シェーディングが生じる。従来の技術ではイメージセンサ2上に画素ごとのフォトダイオードへ効率よく集光するためのオンチップマイクロレンズ位置を像高にあわせてずらす(一般にスケーリングと称する)ことで対応していたが、対応できる入射角度に限界があり、携帯電話などに搭載される小型の撮像装置ではマイクロレンズのスケーリングだけでは完全にシェーディング及び色シェーディングを改善できないという問題があった。
さらに、上記要因以外にも色シェーディングが生じる要因がある。イメージセンサ2は図4に示す分光感度特性をしており、撮像に不要な赤外領域(人間の目に見えない波長領域)にも感度がある。そのため通常撮像装置は、不要な赤外線を除去するためのIRCF1bを具備している。小型の撮像装置では、IRCF1bは光学系を小型にするために、蒸着多層膜タイプの(蒸着等により薄いガラス板に屈折率の異なる2種以上の薄膜層を何十層も積層し、薄膜層間を透過・反射する光の干渉を利用して、赤外線を除去する分光透過率を有する)IRCFを用いることが多い。
図5に、蒸着多層膜タイプのIRCF1bの分光特性を示す。波長に応じた透過率を示している。図中0度はIRCF1bを設計したときの目標とする分光特性であり、半値(透過率が50%)が概670nmになっており、人間の眼には見えない700nmを超える光の波長はほとんど透過しないことで不要な赤外光は除去している。しかし、薄膜を通過する時の光路長は、光の入射角により異なるため、入射角により分光特性が異なる結果となる。図5には、入射角度が0度、15度、20度、25度の場合の分光特性を示した。入射角度が大きくなると、波長依存性の効果により、長波長側の透過率が低くなる。そのため、像高が大きくなるにつれてR信号の信号レベルがさらに低下することとなる。
このように、入射角度が大きくなるにつれて、レンズ1aの屈折率の波長依存性及びIRCF1bの透過率の波長依存性により、色シェーディングが顕在化する。この色シェーディングは、照明が特定されている場合には、予め補正係数を最適化することで補正可能であるが、照明が最適化した照明と異なった場合には、補正が不適切なものとなり、色シェーディングが生じる。
図6には、太陽光とほぼ同じ演色性である黒体輻射の3000K(ケルビン)と5500Kの色温度の分光特性、及び室内照明としてよく用いられる昼白色蛍光灯の分光特性を示す。それぞれの照明において、その分光特性は大きく異なっている。それぞれの照明における色信号毎のシェーディング量を図7から図9に示す。図7、図8は、それぞれ、色温度が3000K、5500Kの黒体輻射を照明として用いたときの色シェーディングを、図9は、昼白色蛍光灯を照明として用いたときの色シェーディングを示している。ここで用いた光学系は、携帯電話用カメラにおける通常の光学系であり、IRCF1bとしては、図5で示した特性を有する蒸着多層膜タイプのフィルタを用いている。図7から図9において横軸を光線の入射角度としている。0度は光軸であり、像高0%に対応する。携帯電話などに具備される小型の撮像装置ではイメージセンサ2の対角端点での入射角度が25度程度であるため、例えば25度の入射角度が像高100%に対応する。いずれの図においても、入射角度が0度の時のR、G、Bが同じ信号レベルになるように正規化している。いずれの照明を用いた場合でも、入射角度が大きくなるにつれ、R信号が低下している。しかし、図9における昼白色蛍光灯を照明に用いた場合は、他の照明を用いた場合に比べて、R信号の低下がかなり緩やかであることがわかる。
図7から図9に示したように、照明光によって色シェーディングの度合いが大きく異なるため、従来技術のように固定の補正量を基準に色シェーディングの補正を行った場合、例えば、太陽光下の色シェーディングを基準に色シェーディング補正を行うと、蛍光灯下ではR信号の補正量が過補正となり画像の周辺が赤くなるという問題があった。また、逆に蛍光灯下での色シェーディング量を基準に補正量を定めた場合は、太陽光下では補正量が十分ではなく、周辺部において緑やシアンが過度に強調されたり、ホワイトバランスにおいて、周辺部の過度の緑を白くするため、逆に中央でマジェンタが過度に強くなるといった問題があった。これらの問題を解決するための本発明による動作を以下に説明する。
シェーディング補正手段6a、6b及び6cは、それぞれ色信号であるR信号、G信号及びB信号を補正して、補正後の色信号であるR’信号、G’信号及びB’信号を出力する。シェーディング補正手段6a、6b及び6cの構成並びに動作はいずれも同様なので、ここでは代表してR信号に対する補正手段6aについて説明する。図10はシェーディング補正手段6aの具体的な構成を示した図である。座標値発生手段6gは、入力したR信号がイメージセンサ2上において、水平、垂直方向のどの位置に対応するかを示す座標値を出力する手段である。この座標値発生手段6gは、水平方向の座標値と垂直方向の座標値を画素クロックであるCLK、水平の同期信号HD、及び垂直の同期信号VDから生成する。まず、水平方向の座標位置は、CLKのクロック数をカウントし、このカウント数で与えられる。このカウント数はHDによってリセットされる。また、垂直方向の座標位置は、HDの数をカウントし、このカウント数で与えられる。このカウント数はVDによってリセットされる。さらに、前記水平方向の座標位置及び垂直方向の座標位置に2分の1画素をオフセット値として減算した値をイメージセンサ2上の座標(x、y)として出力する。この場合、座標の原点は、例えばイメージセンサ2の左上端とする。
補正係数演算手段6fは、座標値発生手段6gで得られた座標(x、y)に基づいて、色シェーディングを補正するための補正係数fr(x、y)を決める演算手段である。具体的には座標値発生手段6gから出力された座標値(x、y)を入力し、式1にしめす値fr=fr(x、y)を算出する。
Figure 0004134991
式1において、a01、a02、a10、a11、a12,a20,a21,a22は予め定めておいた定数であり、図8に示した黒体輻射5500KのR信号の補正を適切に行なえるように定められている。すなわち、図8におけるR信号の相対値が、入射角度に依らず、ほぼ1に補正されるように各定数は最適化されている。
ところで上記では、イメージセンサ2の左上端を原点として処理を行なったが、イメージセンサ2の中心を原点として、座標値(x,y)を与えることも有効である。この場合、像高Dは、ベクトル(x、y)の長さで与えられる。シェーディング量は像高Dで決まるため、補正係数frは像高Dの関数fr(D)で与えられる。
Figure 0004134991
式2において、b01、b02は予め定められた定数であり、図8に示した黒体輻射5500KのR信号の補正を適切に行なえるように定められている。このようにイメージセンサ2の中心を原点として、座標値(x,y)を与えることで計算を簡単化することが可能である。
ここまではR信号について説明してきたが、G信号及びB信号の補正を行なう場合も上記と同様であり、それぞれシェーディング補正手段6b及び6cを用いて補正係数fg、fbが得られる。ただし、式1又は式2における各定数は、G信号及びB信号のそれぞれに対して最適化された別の定数が用いられ、図8におけるそれぞれの信号の相対値が、入射角度に依らず、ほぼ1になるように補正される
なお、ここでは黒体輻射5500Kを照明として用いた場合を最適化するように各定数を定めたが、この理由は、黒体輻射5500Kが撮像装置に最も良く用いられる太陽光の昼光にほぼ対応するため、これを基準照明としたためである。ただし後述するように、本実施の形態に係る発明においては、基準照明と異なる照明を用いた場合に対する補正手段を備えるため、蛍光灯などの他の照明に対して各定数を最適化することでも、ほぼ同様の効果が得られる。なお、補正式として与えた式1、式2は一例であり、例えば、さらに高次の項を追加することで、より精度の高い補正が行なえる。要求される特性に応じて適切な次数及び関数型を選択すれば良い。
上記で述べたように、補正係数演算手段6fは、例えば黒体輻射5500Kを基準照明として用いた場合の各色信号のイメージセンサ2上におけるシェーディングを補正する補正係数を演算するものである。すなわち、図8における各色信号の相対値が入射角度に依らないように補正を行なう補正係数を与える。しかし、照明が異なった場合には、式1または式2で与えた各定数は、その照明に対して適正なものではないため、最適な補正を行なえない。そこで、後述する補正係数調整手段10において、基準照明と異なる照明を用いた場合の各色信号ごとの調整係数Cr、Cg、Cbを算出し、乗算器6eにより、各色信号ごとに、補正係数fr、fg、fbとの乗算がそれぞれ行なわれ、その乗算値fr×Cr等が加算器6hに出力される。この乗算値に加算器6hにて加算される定数a00は、信号全体の利得であり、a00=1であれば、シェーディング補正係数が0のときに入力信号をそのままの信号レベルで出力する。今ここで、a00=1とした場合の各色信号に対する補正係数の一例を図11に示す。図8に示したように、G信号とB信号は、入射角度に大きく依存せず、概1の相対値を示しているため、その補正係数fg、fbも無補正である0としても良い近似となる。また、R信号は入射角度が大きくなるにつれて減衰していくため、その補正係数frは像高が大きくなるにつれて信号を増幅するように座標位置に応じて0より値が大きくなっていくように設けられている。
補正係数調整手段10は、基準照明と異なる照明を用いた場合に、前記補正係数演算手段6fにて算出した補正係数fr、fg及びfbを、それぞれ調整するための調整係数Cr、Cg、Cbを算出する。補正係数調整手段10は、図12に示すように、除算手段10aと調整係数算出手段10bで構成されている。除算手段10aは、積算手段9から入力された積算値ΣR、ΣG、ΣBの3値から2つの比を求める。ここでは、ΣRとΣGをそれぞれΣBで除算した値ΣR/ΣG、ΣB/ΣGを算出する場合を説明するが、他の比を用いてもよい。そして、調整係数算出手段10bは、前記積算値の2つの比から調整係数Cr、Cg及びCbを算出する。
調整係数算出手段10bによる調整係数Cr、Cg及びCbの算出方法を図13により具体的に説明する。図13において、除算手段10aにおいて得られた2つ積算値の比(ΣR/ΣG、ΣB/ΣG)を2次元平面上に黒点でプロットし、他方、異なる色温度の太陽光下で得られる(ΣR/ΣG、ΣB/ΣG)の軌跡を実線で示している。この実線で示す曲線と黒点の距離Hは、得られた2つ積算値の比と、同じ相関色温度の太陽光照明下で得られるであろう2つの積算値の比の2次元的な差の絶対値であり、このHの値に応じて調整係数Cr、Cg及びCbを算出する。黒体輻射に準ずる照明(電球など)や太陽光下で撮像された場合、無彩色の被写体の色信号の積算値の2つの比(ΣR/ΣG、ΣB/ΣG)は、上記曲線上のいずれかの値となる。また、画像全面を積算すると無彩色の画像が得られる(エバンスの定理)。通常オートホワイトバランスなどはこの定理に従い、画像全面の積算値が白になるように各色信号の利得を調整する。よって、画像全体の積算値の値を算出すれば、その照明下で無彩色の被写体と撮像したときの色信号の積算値と等価の値を得ることができる。
一方、蛍光灯などの人工光は太陽光にくらべ演色性が悪く、例えば昼白色蛍光灯下の被写体撮像で得られる色信号の積算値の2つの比(ΣR/ΣG、ΣB/ΣG)は、図13の黒点で示すように、前記曲線から離れた位置の値となる。照明の演色性がさらに悪くなると、図13において、黒点は通常左下側へと曲線からさらに離れていく。この距離Hから、補正係数調整手段10は調整係数Cr、Cg及びCbを算出する。距離Hと調整係数Cr、Cg及びCbとの関係の一例を図14に示す。距離Hの値が概0のとき、照明は基準照明と同一と判断され、各調整係数の値は1である。距離Hが大きくなるにつれて各調整係数の値は1から小さくなっていく。尚、各調整係数Cr、Cg及びCbと距離Hの関係は同一ではなく、各調整係数ごとに異なる。例えば、図14において、H=0の時の各調整係数の値は1であるが、Hが増加した時の各調整係数の傾きは異なる。例えば、図8と図9を比較すると、G信号とB信号は照明が変化しても入射角度依存性に大きな変化は見られないため、距離Hにかかわらず、Cg=Cb=1としても、概ね良好な近似となる。一方、R信号に関しては、入射角度依存性が太陽光と蛍光灯とで大きく異なるため、図14のように、Crは距離Hの増加に対して減少するように定める必要がある。
調整係数算出手段10bにおける調整係数算出方法の別の一例を図15に示す。除算手段10aにおいて得られた2つ積算値の比(ΣR/ΣG、ΣB/ΣG)に対応する色信号ごとの調整係数の値(Cr,Cg、Cb)を予め図15に示すように定め、それを2次元メモリに記憶したLUT(ルックアップテーブル)を設けることで、得られた2つ積算値の比に対して(Cr,Cg、Cb)の値を算出できる。色信号の積分比ΣR/ΣGをアドレスAとし、ΣB/ΣGをアドレスBとして入力し、メモリ内には、距離Hに応じて設けられた調整係数(Cr,Cg、Cb)が記憶されており、アドレスA及びアドレスBに対応する調整係数(Cr,Cg、Cb)を出力する。R信号の補正係数frに対する調整係数はCrであり、G信号の補正係数fgに対する調整係数はCgであり、B信号の補正係数fbに対する調整係数はCbである。以上のようにLUTを設けることで、距離Hを算出する等の演算を行なうことなく調整係数を定めることができる。
メモリ内は大きく領域分けされており(図15に示す一例では、領域AからD)、これらの領域は太陽光の曲線から距離Hに応じて決められる。各領域には色信号ごとの補正調整係数が(Cr,Cg,Cb)として記録されている。領域Aは、太陽光下の光とみなして各色信号に対する補正のための調整係数Cr,Cg,Cbはいずれも1である。領域Bから領域C、領域Dへ行くほど距離Hが大きくなるので、その調整係数は徐々に小さく、または等しくなるようにテーブル値として記録している。例えば、領域Bにおいて、(Cr,Cg,Cb)=(a、b、c)、領域Cにおいて(Cr,Cg,Cb)=(d、e、f)、領域Dにおいて(Cr,Cg,Cb)=(g、h、i)とした場合、1≧a≧d≧g、1≧b≧e≧h、1≧c≧f≧iの関係となる。このように補正係数調整手段10は積算手段9から得られた値から色信号ごとの調整係数Cr,Cg,Cbを算出し、それぞれをシェーディング補正手段6a、6b及び6cへ出力する。
シェーディング補正手段6a、6b及び6cにおいて、それぞれに入力された調整係数Cr、Cg及びCbを乗算器6eによって、補正係数演算手段6fから出力された補正係数fr、fg及びfbにそれぞれ乗じて、加算器6fでそれぞれにa00(=1)が加算された後、その値を乗算器6dにおいて入力信号であるR信号、G信号及びB信号にそれぞれ乗じることによって補正を行なう。今ここで、図15に示した調整係数において、Crに関して、a=0.5、d=0.4、g=0.2とし、Cgに関して、b=e=h=1.0とし、Cbに関して、c=f=i=1.0とする。つまり、R信号のみをシェーディング補正の対象としている。補正係数演算手段6fは、前述したように太陽光5500Kで色シェーディングをなくすようにその補正係数fr、fg、fbが図11に示したように定められている。例えば昼白色蛍光灯のときは、補正調整係数Cr、Cg、Cbが1以下の値となるため、前記補正係数fは減じる方向に調整される。昼白色蛍光灯は領域Bに位置すると、(Cr,Cg,Cb)=(0.5,1.0,1.0)となる。よって、R信号の補正度は図11に示した半分となるため、図9に示すように入射角度に対するR信号の減衰度が太陽光時に比べて小さい昼白色蛍光灯の場合でも、過補正とならず適切に補正を行うことができる。また、G信号及びB信号は昼白色蛍光灯のときでも太陽光とほとんど同じ値であるため、調整係数Cg及びCbは1とする。このように、補正係数調整手段10から出力される調整係数によって、照明によらず常に適切な色シェーディング補正を行うことができる。
補正係数調整手段10による調整係数の算出手段のさらに別の例を示す。補正係数調整手段10は演算手段を具備しており、演算手段は図16に示す太陽光の曲線を近似するN次の近次式を有しているか、または、蛍光灯などの人工光が多く有する相関色温度(4000Kから5500K程度)近辺の近似直線B=−jA+k(ここで、j、kは定数。BはΣB/ΣG、AはΣR/ΣG)を有しており、得られた値(黒点)からの距離Hを算出し、図14で示したようにその距離Hに応じたCr、Cg、Cbそれぞれを算出して出力することでも実現できる。
実施の形態2.
図17は、この発明の実施の形態2に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。イメージセンサ2から出力された信号がディジタル信号処理手段5から出力されるまでは、実施の形態1と同様である。
ディジタル信号処理手段5から出力されたR信号、G信号及びB信号は、積算手段9において、少なくとも1画面以上にわたり、それぞれ積算され、積算値ΣR,ΣG、ΣBが得られる。これらを補正係数調整手段20及び露出制御手段12へ出力する。露出制御手段12は、撮像装置の露出値を制御するための手段であり、積算値から得られた画像の明るさが目標とする画像の明るさより暗いときは、露出値を上げるように、タイミングジェネレータ(以下で、TGという)13へ制御信号を出力する。TG13は、イメージセンサ2を駆動するための駆動パルスを発生する手段であり、露出値を上げるときはイメージセンサ2の露出時間が長くなるように、また、露出値を下げるときはイメージセンサ2の露出時間が短くなるように駆動パルスを出力する。また、TG13により露出時間が最大となる駆動パルスを出力しても積算手段9から得られる値が小さいときには、露出制御手段12は、アナログ信号処理手段3に具備される自動利得制御手段(図示せず)へ信号利得を上げる制御信号を出力する。上記のように、露出制御手段12は、TG13及びアナログ信号処理手段3へ制御信号を出力して露出の制御を行う。
また、露出制御手段12は、露出制御12を行うための制御信号を出力すると同時に、イメージセンサ2の蓄積時間Sとアナログ信号処理手段3での信号利得Gとを記録しており、前記蓄積時間S及び信号利得Gを補正係数調整手段20へ出力する。
補正係数調整手段20は、図18に示すように積算手段9から得られた積算値から輝度信号の積算値ΣYを生成する輝度信号生成手段20aと、輝度信号ΣYを正規化する正規化手段20bと、比較器20c及び調整係数算出手段20dから構成されている。輝度信号生成手段20aは、入力された色信号の積算値から輝度信号の積算値ΣYを算出する。例えば、ΣY=ΣR+2・ΣG+ΣBで輝度信号を算出する。正規化手段20bは、輝度信号生成手段20aから出力されるΣYを露出制御手段12から出力された露出時間Sと信号利得Gとで除算し、ΣY/(S・G)を算出する。積算手段9から得られる色信号の積算値はすでに露出制御された信号値であるため、ΣYは大体の被写体照度においてほぼ一定の値が得られる。よって、得られた輝度信号の積算値ΣYをその信号を得たときの露出条件である蓄積時間Sと信号利得Gで割ることにより、被写体の明るさを算出することができる。ΣYが一定のときでも、イメージセンサ2の蓄積時間Sや信号利得Gが大きくなるにつれて、被写体の明るさは暗くなっていっていること示す。正規化手段20bから出力されたΣY/(S・G)は、比較器20cに入力され、予め定めておいた値と比較し、その結果を調整係数算出手段20dへ出力する。
一般に、外光(太陽光)は数千lx(ルクス)から数十万lxの明るさであり、蛍光灯などの室内光は数十lxから1000lx程度の明るさで、外光に比べて著しくその明るさは低い。よって、例えば、概1000lxの明るさのときに得られる被写体の明るさ(一例として、被写体の反射率を18%程度と考えた場合の明るさ)に相当する値を比較器20cの比較する値として予め設けておくことで、正規化手段20bから得られた値を比較器20cに設けられた比較用の値より大きいときは外光(太陽光)、小さいときは室内光(蛍光灯)と判断することができる。
調整係数算出手段20dは、実施の形態1と同様に、調整係数Cr、Cg、Cbを出力するが、比較器20cにより外光(太陽光)と判断されたときは、いずれの値も1を出力し、結果として、シェーディング補正手段6a、6b及び6cにおける補正係数演算手段6fから出力された補正係数fr、fg及びfbをそのまま補正係数として用いるようにする。一方、比較器20cにより室内光(蛍光灯)と判断されたときは、実施の形態1と同様に、R信号の補正度が小さくなるよう、Crは1より小さい値を出力する。この場合も、Crは1よりも小さく、太陽光とシェーディング量が余り変わらないBとGに対してはその調整係数CgとCbは1と概同値の値が出力される。これにより、太陽光及び蛍光灯に応じて適切な色シェーディング補正を行うことができ、過補正または補正不足を解決することができる。
シェーディング補正手段6a、6b及び6cから出力された各色信号は、以後実施の形態1と同様に処理される。
実施の形態3.
図19は、この発明の実施の形態3に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。イメージセンサ2から出力された信号が、ディジタル信号処理手段5から出力されるまでは、実施の形態1及び実施の形態2と同様である。
積算手段9は少なくとも色信号であるR信号とB信号とを1画面以上積算し、積算値ΣR、ΣBを補正係数調整手段30へ出力する。補正係数調整手段30は図20に示すようにΣR/ΣBを算出する除算手段30aと、除算手段30aの出力値ΣR/ΣBから調整係数Cr、Cg及びCbを算出する調整係数算出手段30bから構成されている。除算手段30aから得られるΣR/ΣBは照明の色温度に応じて変わる値であり、色温度が低くなるとΣR/ΣBは大きくなり、色温度が高くなるとΣR/ΣBは小さくなる。補正係数調整手段30は、ΣR/ΣBは大きくなると、すなわち色温度が低くなるにつれて、Cg及びCbの値を図21に示すように1よりも小さくしていく。Crは概1の値を出力する。これにより、図7及び図8に示したように色温度に応じて異なるシェーディング量に対して、適切に色シェーディングの補正を行うことができる。
上記では、ΣR/ΣBの値から調整係数を求めたが、ΣR/ΣBの値の代わりにΣR/ΣGやΣR/(ΣG+ΣB)の値を用いても同様の効果が得られる。さらに、実施の形態1または2で示した調整係数を求める手段と、本実施の形態で示した調整係数を求める手段を組み合わせることで、さらに良好な色シェーディングの補正が可能となる。
この発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 この発明に係るイメージセンサに対する光線の入射角度を示す図である。 この発明に係る像高に対する色信号レベルを示した色シェーディングの説明図である。 この発明に係るイメージセンサの各色ごとの分光感度特性を示す図である。 この発明に係るIRCFの入射角度に対する分光特性を示す図である。 この発明に係る照明の種類ごとの分光特性を示す図である。 この発明に係る色温度3000Kのときの入射角度に対する各色信号レベルの相対値を示す図である。 この発明に係る色温度5500Kのときの入射角度に対する各色信号レベルの相対値を示す図である。 この発明に係る昼白光蛍光灯のときの入射角度に対する各色信号レベルの相対値を示す図である。 この発明に係るシェーディング補正手段の具体的な構成を示す図である。 この発明に係る座標位置に対するシェーディングの補正係数を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る補正係数調整手段の具体的な構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る太陽光下における色信号の積算値の比と蛍光灯下における色信号の積算値の比を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る距離Hと調整係数Cとの関係図である。 この発明の実施の形態1に係るLUT内のテーブル構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る得られた値が黒体輻射の軌跡からどれだけ距離が離れているかを算出するため近次式を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る補正係数調整手段の具体的な構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る補正係数調整手段の具体的な構成を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る色信号の積算値の比ΣR/ΣBに対する調整係数Cの関係を示す図である。
符号の説明
1 光学系
1a レンズ
1b 赤外除去フィルタ(IRCF)
2 イメージセンサ
3 アナログ信号処理手段
4 A/Dコンバータ
5 デジタル信号処理手段
6a Rのシェーディング補正手段
6b Gのシェーディング補正手段
6c Bのシェーディング補正手段
6d 乗算器
6e 乗算器
6f 補正係数演算手段
6g 座標値発生手段
6h 加算器
7a Rのホワイトバランス用利得回路
7b Gのホワイトバランス用利得回路
7c Bのホワイトバランス用利得回路
8a R用ガンマ補正手段
8b G用ガンマ補正手段
8c B用ガンマ補正手段
9 積算手段
10 実施の形態1に係る補正係数調整手段
10a 除算手段
10b 調整係数算出手段
11 RGB/YUV変換手段
20 実施の形態2に係る補正係数調整手段
20a 輝度信号生成手段
20b 正規化手段
20c 比較器
20d 調整係数算出手段
30 実施の形態3に係る補正係数調整手段
30a 除算手段
30b 調整係数算出手段

Claims (11)

  1. 撮像面に配置され、複数の画素からなる撮像素子と、
    この撮像素子の前に配置され、R、G及びBをそれぞれ透過させる色フィルタを
    有する撮像装置であって、
    前記R、G及びBに対応する信号毎の補正係数を前記画素位置より算出する補正係数演算手段と、
    前記撮像素子の前記複数の画素より得られたR、G及びBに対応する信号をそれぞれ少なくとも画面一面以上にわたり積算し、積算値ΣR、ΣGおよびΣBを得る積算手段と、
    前記積算値ΣR、ΣGおよびΣBから得られる2つの比からなる値と同じ相関色温度である黒体輻射の照明下で得られる積算値ΣR、ΣGおよびΣBから得られる値の2次元的な差の絶対値Hを算出し、前記絶対値Hに基づいて前記補正係数を調整するための調整係数を算出する手段を有した補正係数調整手段と、
    前記補正係数を、前記調整係数に応じて調整し、前記R、G及びBに対応する信号毎にシェーディング補正を行うシェーディング補正手段を備え
    前記調整係数調整手段が、前記絶対値Hが大きくなるにつれて少なくとも前記R信号の調整係数を小さくし、前記シェーディング補正手段において前記R信号の補正度が小さくなることを特徴とする撮像装置。
  2. 不要な赤外線を除去するための赤外カットフィルタを具備したことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記赤外カットフィルタは、2種以上の屈折率の異なる薄膜層を積層した多層構造を有する薄膜を備えたことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
  4. 前記シェーディング補正手段は、前記補正係数に前記調整係数を乗じることで前記調整された補正係数を得る乗算器を有したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置。
  5. 前記シェーディング補正手段は、調整された前記補正係数と信号の増幅率を加算する加算器と、前記加算された値に画素毎の信号値を乗ずるための乗算器とを有したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 前記シェーディング補正手段は、前記画素毎の前記撮像素子の中心からの距離である像高を算出する算出手段を備えたことを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
  7. 前記調整係数算出手段は、前記積算値ΣR、ΣG及びΣBの2つの比と前記調整係数が対応するテーブルを有することを特徴とする請求項記載の撮像装置。
  8. 前記補正係数調整手段は、前記積算手段から得られた前記積算値ΣR、ΣG及びΣBから画像全体の明るさを示す輝度信号を算出する輝度信号生成手段と、前記輝度信号の大きさにより前記調整係数を算出する調整係数算出手段とを有したことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の撮像装置。
  9. 前記補正係数調整手段は、前記輝度信号生成手段から得られた前記輝度信号の値と予め定めておいた定数を比較する比較器を有し、前記比較器により前記輝度信号の値が前記定数より小さいと判定されたとき、前記調整係数の値を小さくすることを特徴とする請求項記載の撮像装置。
  10. 前記補正係数調整手段は、前記積算手段から得られた前記積算値ΣR、ΣG及びΣBから得た比ΣR/ΣBまたはΣR/ΣGを算出する除算器を有し、前記除算器で得られた前記積算値の比が大きくなるにつれて前記調整係数を大きくすることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の撮像装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の撮像装置を備えたことを特徴とする携帯電話。
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