JP2015070348A - 色むら補正方法及び色むら補正処理部を有した撮像装置 - Google Patents

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賢一 西澤
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Abstract

【課題】無彩色や有彩色を問わず、あらゆる色について一様な色のシーンを撮像しても、出力画像には色むらが現れないような色むら補正方法及び色むら補正処理部を有した撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像された画像の色むらを色補正マトリクスを用いて補正する方法において、色むらの補正対象とする画素の画素値と基準となる画素の画素値との差が最小となるように色補正マトリクスの係数を作成し、係数を色補正マトリクスを用いた演算に適用して補正することにより色むらの補正対象とする画素の色むらを補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラー画像撮像装置において発生する色むらを補正する方法および色むら補正処理部を有する撮像装置に関するものである。
カラー画像撮像装置の光学系において、入射光が通過する場所により分光透過率が異なっている場合、撮像された画像に色むらを生じる。ここで述べる色とは、色相・彩度といったいわゆる色みのみならず明るさの測度も含むものとし、RGBやXYZなどの表色系で定量化された概念とする。
入射光が通過する場所により分光透過率が異なる光学系の例として、色分解プリズムとレンズを組み合わせた光学系や、波長選択フィルタ(BPF)とレンズを組み合わせた光学系が挙げられる。このような光学系で画像を撮像する場合、画素単位で見れば、対応する分光透過率が画素ごとに異なるといってよい。図15に示す分光透過率曲線は、図15(1)は撮像装置の画角内の基準位置における分光透過率を表し、図15(2)、図15(3)は基準位置から離れた位置における分光透過率の変化の例を表している。
従来、このような光学系に起因する色むらは、白シェーディングとしてシェーディング補正処理によって補正が試みられてきた。シェーディング補正処理は、均一な照度となる白色面を撮像し、撮像画像のすべての画素値が画像中央部などの基準点と同じ画素値となるように、カラー画像の各チャネルの画素のゲインを変更し、変更したゲインを画素ごとに記憶するか、あるいは変更したゲインを簡単な画素座標の関数で近似して、他の画像を撮像する際にチャネルごとに画素値を補正するものである。図16はこの手法の模式図であり、画素座標(x,y)により補正処理G1,G2,G3のゲインが変更される。この手法の例として、たとえば特許文献1が挙げられる。
特許第3218761号公報
ところが、特許文献1のような手法の問題は、各チャネルで独立にゲイン補正を行っているため、単に撮像される画素に対応する分光透過率のスケールを図17に示すようにあらゆる波長で相似に変化させていることに過ぎず、波長をシフトさせたり分布曲線形状に変化を与えたりするものではないことである。よって、従来手法は、白やグレーなどの無彩色の画像の撮像において発生する色むらの補正には有効であるが、有彩色の画像の撮像において発生する色むらについては、色によってはこれを完全に補正することができない。これは、撮像装置を測色用途に用いるときに、画像中の位置によっては測色精度を保証できなくなるという問題となってしまうことがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、無彩色や有彩色を問わず、あらゆる色について一様な色のシーンを撮像しても、出力画像には色むらが現れないような色むら補正処理方法及び色むら補正処理部を有した撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、撮像された画像の色むらを色補正マトリクスを用いて補正する方法において、色むらの補正対象とする画素の画素値と基準となる画素の画素値との差が最小となるように該色補正マトリクスの係数を作成し、該係数を該色補正マトリクスを用いた演算に適用して補正することにより該色むらの補正対象とする画素の色むらを補正することを特徴とする色むら補正方法である。
請求項2に記載の発明は、前記色補正マトリクスは、画素座標によって該色補正マトリクスの係数を変化させ、該色補正マトリクスの係数は該補正対象の画素の座標と色補正パラメータから該補正対象の画素座標の変化に応じて逐次計算されることを特徴とする請求項1記載の色むら補正方法である。
請求項3に記載の発明は、前記色補正パラメータの校正方法は、人が知覚できるあらゆる色の中から所定の色を複数選び、それぞれの色光を放射する面を撮像装置で撮像される画像上の所定の複数の測色点で測色し、該測色点の一つを基準となる画素の基準測色点とし、該基準測色点以外を色むらの補正対象とする画素として各測色点の画素値から該基準測色点の画素値に近づける色補正マトリクスを求め、該色補正マトリクスと各測色点の座標を色補正パラメータとし、この場合の所定の画素座標における該色補正マトリクスは、所定の画素座標を取り囲む複数の測色点までの距離に応じて、各測色点の該色補正マトリクスの要素に重み付けしたものを加算したものを要素とすることを特徴とする請求項2に記載の色むら補正方法である。
請求項4に記載の発明は、前記色補正パラメータの校正方法は、人が知覚できるあらゆる色の中から所定の色を複数選び、それぞれの色光を放射する面を撮像装置で撮像される画像上の所定の複数の測色点で測色し、該測色点の一つを基準となる画素の基準測色点とし、前記色補正マトリクスの要素を画素座標の多項式で表したときにすべての測色点の画素値から該基準測色点の画素値に該色補正マトリクスで補正したときの誤差が最小となるように決定された多項式係数を該色補正パラメータとし、この場合の所定の画素座標における該色補正マトリクスは、所定の画像座標を多項式に代入して計算される値を要素とすることを特徴とする請求項2に記載の色むら補正方法である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の色むら補正方法により演算される色むら補正処理部を有することを特徴とする撮像装置である。
本発明によると、撮像するシーンがいかなる色であっても、撮像した画像の色むらを補正することができ、また色光のチャネル数に制限無く正確に色むら補正できる利点がある。
また、本発明の色むら補正方法で用いられる色補正マトリクスは、分光感度に波長のシフトと同様な曲線形状の変化を与えることができるため、画素への入射光が通過する場所により分光透過率が異なる光学系を用いた撮像装置でも、画素ごとに異なってしまう分光透過率の差を最小にすることができる特徴がある。
本発明に係る色むら補正処理部を有した撮像装置の一実施形態の構成を示す。 色むら補正処理部の構成を示す。 積和演算部を示す。 マトリクス要素乗算処理部を示す。 測色値s(k,m)を記録することを、すべての測色点Pとすべての色光Lについて行う場合の測色点と色光放射面の配置を示す。 測色値s(k,m)を記録することを、すべての測色点Pとすべての色光Lについて行う場合のフローチャートを示す。 色光Lについて一度の撮像で同時に各測色点P上の測色値s(k,m)を記録する場合の測色点と色光放射面の配置を示す。 色光Lについて一度の撮像で同時に各測色点P上の測色値s(k,m)を記録する場合のフローチャートを示す。 色補正パラメータの基準点を示す。 第1の色補正パラメータ計算方法のフローチャートを示す。 第1の色補正方法のフローチャートを示す。 入力画素座標を取り囲む4つの測色点の参照方法を示す。 第2の色補正パラメータ計算方法のフローチャートを示す。 第2の色補正方法のフローチャートを示す。 分光透過率曲線を示す。 従来の色むら補正の模式図を示す。 従来の色むら補正結果を示す。
本発明に係る色むら補正処理方法及び色むら補正処理部を有した撮像装置について図面を参照しながら説明する。図1は色むら補正装置を有した撮像装置の一例である。
撮像装置の例として、図1に示すようにRGBカラーカメラに適用する場合、色むら補正処理は、画像センサから出力された電気信号がプリアンプで増幅され、さらにA/D変換器により画素値としてディジタル化された時点で適用する。
色むら補正処理に入力される画素値は、画像センサに入射する光の強度に対してリニアに変化する必要があり、ガンマ補正などの各種映像信号処理は、色むら補正の適用後に実施することが望ましい。ガンマ補正などが施された映像信号を色むら補正処理部に入力する場合には、画像センサに入射する光の強度に対してリニアとなるような階調変換を施す必要がある。
より一般化して画像の色チャネル数をNとすると、色むら補正処理部は、入力をNチャネルの画素値(s,...,s)と画素座標(x,y)、出力を色むら補正されたNチャネルの画素値(s’,...,s’)とし、画素座標(x,y)によって変化するN×N個の要素aij(x,y)(i,j=1,...,N)をもつ、下記(数1)式の演算を行うマトリクス処理からなる。
Figure 2015070348
色むら補正処理部は図2に示す構成をとり、入力画素値の各チャネルの要素sは、出力チャネルに対応したN個の積和演算部SoP(i=1,...,N)に分配入力される。積和演算部SoPは、図3に示すように、入力画素値の各チャネルの要素にそれぞれ画素座標(x,y)によって変化するマトリクスの要素aij(x,y)を乗算するマトリクス要素乗算処理部Gijと、各チャネルのゲイン乗算結果s''の総和をとり補正値s’を出力する総和計算部Σからなる。マトリクス要素乗算処理部Gijは、図4に示すように、画像座標(x,y)とパラメータ格納部から得られる色補正パラメータから入力画素値に乗じるゲインを計算するゲイン計算処理部と、得られたゲインを入力画素値に乗じるゲイン乗算処理部からなる。マトリクスの各要素aij(x,y)は、画素座標(x,y)の変化に応じて色補正パラメータから逐次計算される。最も精度よく色むらを補正するには、画像上のすべての画素について異なるマトリクス要素の値をメモリに保持すればよいが、これはメモリの実装コストの面から現実的ではないため、前述の方法を用いる。結果として、メモリの実装量を抑えつつ画素ごとに異なる色補正マトリクスの適用を可能としている。
色むら補正処理を行うために必要な色補正パラメータは、色補正パラメータ校正処理部で計算される。色補正パラメータ校正処理部は、撮像装置の外側に置いてもよい。色補正パラメータは撮像装置の光学系の条件によって変化する。たとえば、レンズと色分解プリズムからなる光学系を有する場合、レンズの焦点距離や絞りが変わるときは、色補正パラメータも変える必要がある。以下、色補正パラメータの計算方法と色補正パラメータに基づく色むら補正の方法について説明する。
色補正パラメータを校正するには、まず光学系の色むらを測定する必要がある。色むらは、ある色を画像上の複数の点において撮像したときの各点における測色値で表される。対象となる色として、人が知覚できるあらゆる色の中から代表的なK種類の色光L(k=1,...,K)を選ぶ。色光の種類は、人が知覚できる色域内にまんべんなく分布していることが望ましく、そのような例としては、白色光を照射したマクベスチャートの反射光が挙げられる。色光Lごとのむらを実測するために、撮像装置から得られる画像上にM個の点を測色点P(m=1,...,M)として選ぶ。測色点Pの測色値には、測色点画素およびそのごく近傍の複数の画素からなる測色領域内の画素値の平均値を用いる。測色領域には、たとえば測色点を中心とするQ×Q画素の矩形領域を用いることが考えられる。
以降の説明においては、Nチャネルの測色値(s,...s)をN次元列ベクトルsで表すこととする。
色むらの測定は、次の2つの方法のいずれかによる。
1つは、画像上で測色領域よりも大きく撮像される大きさの放射面から色光Lを発生させ、その強度が変化しないように制御した上で、画像上の各測色点Pで撮像されるように放射面または撮像装置を移動させ、測色値s(k,m)を記録することを、すべての測色点Pとすべての色光Lについて行う方法である。図5に測色点と色光放射面の配置を、図6にこの方法のフローチャートを示す。色光Lについて、すべての測色点Pにおける強度が変化してしまう場合には、色光Lを撮像装置で測色するたびに別途輝度計で色光Lの輝度を測定し、測色値を輝度で正規化する。
もう1つは、画像上で全測色点を含む大きさに撮像される大きさの放射面で一様な色光Lを発生させることができる照明装置を使用し、色光Lについて一度の撮像で同時に各測色点P上の測色値s(k,m)を記録する方法である。図7に測色点と色光放射面の配置を、図8にこの方法のフローチャートを示す。この場合、放射面を移動させることなく短時間で色むらの測定が可能である。
色補正パラメータは、図9のように測色点Pの中で基準となる基準測色点Pm_baseを決め、各色光について他の測色点上の測色値が基準測色点上の測色値に可能な限り一致するような色補正を行うために、色むらデータから求められるものである。
色補正パラメータ計算方法および色補正方法は、2つの方法から選択する。
第1の色補正パラメータ計算方法および色補正方法は、色補正パラメータ計算方法として測色点ごとに色補正マトリクスを求めて測色点座標とともにパラメータ格納部に格納する方法をとり、この場合の色補正方法としては、補正対象画素を取り囲む複数の測色点における色補正マトリクスを参照し、補正対象画素座標における色補正マトリクスを補間により求め、補正対象画素値を補正する方法をとる。これらの方法をとる場合、補正対象画素座標における色補正マトリクスの補間計算を簡単にするため、測色点は格子状に配置されるものとする。格子の行および列の間隔は一様でなくてもよく、色むらの変化が大きい領域の格子の行および列の間隔を狭めれば、色むら補正精度がより高くなる。
この色補正パラメータ計算方法のフローチャートを図10に、色補正方法のフローチャートを図11に示す。
色補正パラメータは次のように求める。
各測色点Pにおいて、測色したすべての色光Lについての測色値s(k,m)を、基準測色点Pm_baseにおけるすべての色光Lについての測色値s(k,m_base)に可能な限り一致するようなs−(k,m)に補正する色補正マトリクスA(m)を以下により求める。なお、測色値s(k,m), s(k,m_base)は列ベクトルとする。
Figure 2015070348
この色補正マトリクスA(m)の計算方法として、各測色点Pの測色値s(k,m)を色補正したs−(k,m)と、基準測色点Pm_baseの測色値s(k,m_base)との差の、すべての色光Lについての二乗和が最小となるように色補正マトリクスを決める、以下の最小二乗法がある。
Figure 2015070348
次に、最小二乗法による色補正マトリクスA(m)の計算について説明する。
色補正マトリクスA(m)の要素を次式のように並べ替えた次元数Nの列ベクトルa(m)を定義する。なお、上付き添え字Tは行列およびベクトルの転置を表す。
Figure 2015070348
(数2)式を、a(m)を用いて次式のように書き直す。
Figure 2015070348
ここで、S(k,m)は、次式のように、測色値ベクトルs(k,m)を転置したものを対角要素とする、N行N列ブロックの対角ブロック行列である。
Figure 2015070348
(数5)式を(数3)式に代入し、a(m)で偏微分したものを0とおくと、次式となる。
Figure 2015070348
すべての色光Lについての測色点Pにおける測色値s(k,m)を、K行1列のブロック要素をもつブロック行列U(m)にまとめる。また、基準測色点Pm_baseにおける測色値s(k,m_base)を、K個のブロック要素をもつブロックベクトルuにまとめると次式となる。
Figure 2015070348
すると、(数7)式は、次の(数9)式と表すことができ、(数10)式によって色補正マトリクスA(m)の要素を求めることができる。
Figure 2015070348
Figure 2015070348
そして、求められた各測色点Pにおける色補正マトリクスA(m)を、測色点の座標とともにパラメータ格納部に色補正パラメータとして格納する。
以上の色補正パラメータ計算方法により求められた色補正パラメータを用いる、色補正方法について説明する。
色補正マトリクス処理部に入力された入力画素座標(x,y)について、たとえば図12のように入力画素座標を取り囲む4つの測色点Pm11=(x,y),Pm12=(x,y),Pm21=(x,y),Pm22=(x,y)の座標と色補正マトリクスA(m11),A(m12),A(m21),A(m22)を参照する。
入力画素座標を取り囲む測色点がない場合は、近接する2点の測色点と、入力画素から見て近接する2点の測色点をはさんだ反対側にある2点の測色点の4点を参照する。参照する4点の色補正マトリクスの各要素aij (m11),aij (m12),aij (m21),aij (m22)を次式のように線形補間して、入力画素座標(x,y)における色補正マトリクスの各要素aij(x,y)を求める。
Figure 2015070348
第2の色補正パラメータ計算方法および色補正方法は、色補正パラメータ計算方法として、すべての測色点の色補正マトリクスの各要素を、それぞれ画素座標に関する単一の多項式で表し、その多項式の係数を求めてパラメータ格納部に格納する方法をとり、この場合の色補正方法としては、補正対象画素座標(x,y)を多項式に代入して色補正マトリクスを求め、補正対象画素値を補正する方法をとる。この色補正パラメータ計算方法のフローチャートを図13に、色補正方法のフローチャートを図14に示す。
色補正パラメータは次式のように求める。すべての測色点の測色値を基準測色点の測色値にできるだけ一致させるように補正する、画素座標(x,y)に関する色補正関数マトリクスA(x,y)を求める。
Figure 2015070348
色補正関数マトリクスA(x,y)の要素aij(x,y)は多項式で表すものとし、多項式の次数をrとしたとき、次式で表される。
Figure 2015070348
この多項式の係数bij,q−p,p(p=0,...,r,q=0,...,r,p≦q)を決めるには、(数14)式に示すようにすべての測色点Pにおいて測色したすべての色光Lについての測色値s(k,m)を色補正関数マトリクスA(x,y)で補正した値と、基準測色点Pm_baseにおいて測色したすべての色光Lについての測色値s(k,m_base)との差の二乗和が最小となるようにする。
Figure 2015070348
(数14)式を多項式の係数bij,q−p,pについて解くには、(数13)式を(数15)式のような係数ベクトルbijと拡張位置ベクトルxの内積で表現し、(数14)式に適用すればよい。
Figure 2015070348
(数15)式の係数ベクトルbijと拡張位置ベクトルxは、たとえば多項式の次数rを2としたときは(数16)式および(数17)式のような次元数d=6のベクトルで定義される。
Figure 2015070348
Figure 2015070348
係数ベクトルbijと拡張位置ベクトルxを用いると、色補正式(数12)式は次式(数18)式のように書ける。
Figure 2015070348
これをbijが右辺の行列の外に出るように並べ替え、第i行のみ抜き出すと次式(数19)式のようなN個のブロック要素をもつブロックベクトルの内積で書ける。
Figure 2015070348
次に、最小二乗法による色補正マトリクス要素の多項式係数の計算方法を示す。
ijを次式のように1列に並べたN個のブロック要素をもつ列ブロックベクトルβを定義する。
Figure 2015070348
色補正式(数12)式を(数19)式にならってβについて(数21)式のように書き換え、βにかかる行列X(k,m)を(数22)式のように定義する。
Figure 2015070348
Figure 2015070348
(k,m)は、行ベクトルξ(k,m)を対角要素とする、N行N列ブロックの対角ブロック行列である。ξ(k,m)は測色点Pにおける拡張位置ベクトルxをs (k,m)倍した、N個のブロック要素をもつ行ブロックベクトルである。
すべての色光Lと測色点Pにおける行列X(k,m)を、KM行1列のブロック要素をもつブロック行列Vにまとめる。また、基準測色点Pm_baseにおける測色値s(k,m_base)が順番にM回ずつ同じ要素が続くようにした、KM個のブロック要素をもつブロックベクトルvを次式に定義する。
Figure 2015070348
ブロック行列Vとブロックベクトルvにすべての測色値と測色点座標を設定し、次式を計算することで、色補正マトリクス要素の多項式の係数bijが求められる。
Figure 2015070348
多項式の係数bijが求められたら、これを色補正パラメータとしてパラメータ格納部に格納する。
以上の色補正パラメータ計算方法により求められた色補正パラメータを用いる、色補正方法について説明する。
色補正マトリクス処理部に入力された画素座標について、パラメータ格納部から色補正パラメータとして多項式の係数bijを得る。多項式(数13)式または(数15)式に画素座標(x,y)を代入して色補正マトリクスの要素aij(x,y)を計算し、得られた色補正マトリクスA(x,y)を用いて入力画素値を補正する。
以上の方法により、撮像するシーンがいかなる色であっても、撮像した画像の色むらを補正することができる。
本発明の実施により、無彩色・有彩色を問わず、あらゆる色の撮像において生じる色むらを高精度に補正することが可能となる。
なお、色補正パラメータ計算時に、基準測色点の測色値を入力画素値と異なる線形変換にある色空間の測色値に選ぶと、本発明の実施例は色むら補正を行いつつ色空間変換を行うことができる。

Claims (5)

  1. 撮像された画像の色むらを色補正マトリクスを用いて補正する方法において、
    色むらの補正対象とする画素の画素値と基準となる画素の画素値との差が最小となるように該色補正マトリクスの係数を作成し、該係数を該色補正マトリクスを用いた演算に適用して補正することにより該色むらの補正対象とする画素の色むらを補正することを特徴とする色むら補正方法。
  2. 前記色補正マトリクスは、画素座標によって該色補正マトリクスの係数を変化させ、該色補正マトリクスの係数は該補正対象の画素の座標と色補正パラメータから該補正対象の画素座標の変化に応じて逐次計算されることを特徴とする請求項1記載の色むら補正方法。
  3. 前記色補正パラメータの校正方法は、人が知覚できるあらゆる色の中から所定の色を複数選び、それぞれの色光を放射する面を撮像装置で撮像される画像上の所定の複数の測色点で測色し、該測色点の一つを基準となる画素の基準測色点とし、該基準測色点以外を色むらの補正対象とする画素として各測色点の画素値から該基準測色点の画素値に近づける色補正マトリクスを求め、該色補正マトリクスと各測色点の座標を色補正パラメータとし、この場合の所定の画素座標における該色補正マトリクスは、所定の画素座標を取り囲む複数の測色点までの距離に応じて、各測色点の該色補正マトリクスの要素に重み付けしたものを加算したものを要素とすることを特徴とする請求項2に記載の色むら補正方法。
  4. 前記色補正パラメータの校正方法は、人が知覚できるあらゆる色の中から所定の色を複数選び、それぞれの色光を放射する面を撮像装置で撮像される画像上の所定の複数の測色点で測色し、該測色点の一つを基準となる画素の基準測色点とし、前記色補正マトリクスの要素を画素座標の多項式で表したときにすべての測色点の画素値から該基準測色点の画素値に該色補正マトリクスで補正したときの誤差が最小となるように決定された多項式係数を該色補正パラメータとし、この場合の所定の画素座標における該色補正マトリクスは、所定の画像座標を多項式に代入して計算される値を要素とすることを特徴とする請求項2に記載の色むら補正方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の色むら補正方法により演算される色むら補正処理部を有することを特徴とする撮像装置。
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