JP4134958B2 - 同時双方向回路 - Google Patents

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Description

本発明は、回路に発生するノイズの影響を低減する技術に関し、特に、一の伝送路で信号の送受信を行う回路において、回路内で発生するノイズの影響を低減する技術に関する。
信号の送受信を伝送路を介して送受信する回路において、一の伝送路を介して信号の送受信を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術は、一本の伝送路の両端に入出力回路を備え、その伝送路を介して信号の送受信を行っている。そのような入出力回路(以下、同時双方向回路と呼ぶ。)は、送信信号を出力する送信回路と、受信信号を受け取る受信回路とを備えている。同時双方向回路を使用し、一の伝送路を介して信号の送受信を行うことで、送信用伝送路と受信用伝送路とを備える構成に比較した場合に比べ、信号の送受信に使用される伝送路数を半分にした装置を構成することが可能になる。上記の特許文献1に記載の同時双方向回路は、CMOSを使用して回路を構成することで回路の小型化などを実現している。
上述のように、同時双方向回路は、一の回路内に送信回路と受信回路とを備え、その各々は少なくとも一つのノードを介して接続されている。そのような回路構成の場合、送信回路の動作時に発生するノイズにより、受信回路が影響を受ける場合がある。同時双方向回路の送信回路の動作により、その同時双方向回路の受信回路の入力にノイズが発生することを防止する技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2に記載の技術は、差動型同時双方向伝送装置の受信回路の入力に発生するパルスノイズを低減するために、その受信回路の入力側端子に受動素子回路を備えている。さらに、その受動素子回路と上記の差動型同時双方向伝送装置に備えられた抵抗素子とにより低域通過フィルタを構成し、ノイズの低減を実現している。
また、送信回路等から発生するノイズを低減させる技術が知られている(例えば、特許文献3参照。)。上記特許文献3に記載の技術は、送信回路の出力時のノイズを抑えるために、スイッチング動作を2段階に分け、電流変化を分散させている。それにより、スイッチング動作に伴うノイズを低減させている。
同時双方向回路において、より適切にノイズを低減させる技術が望まれている。
特開平7−202863号公報 特開平8−23354号公報 特開平11−004155号公報
本発明が解決しようとする課題は、一の伝送路を介して信号の送受信を行う同時双方向回路において、回路の高速動作を確保しつつ、ノイズの影響を低減させることが可能な技術を提供することに有る。
本発明が解決しようとする他の課題は、一の伝送路を介して信号の送受信を行う同時双方向回路において、その同時双方向回路に備えられた送信回路の動作に応答して、受信回路が誤動作してしまうことを防止する技術を提供することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
送信信号を生成し、前記送信信号を入出力端(30)を介して伝送路(50)に出力する送信回路(1)と、前記入出力端(30)に接続され、前記入出力端(30)を介して受信信号を受信する受信回路(2)と、前記送信回路(1)の出力端(52)と前記受信回路(2)の入力端(56)との間に介接され、前記送信回路(1)の出力に応答して、前記受信回路(2)の動作に影響を及ぼす電圧変化に対応する特定信号電圧を生成する特定信号電圧生成回路(4)と、前記送信回路(1)の入力端に接続され、前記特定信号電圧生成回路(4)に基準電圧信号を供給する基準電圧生成回路(3)とを備え、
前記特定信号電圧生成回路(4)は、前記基準電圧信号と前記電圧変化との比較に基づいて特定信号電圧を生成し、前記特定信号電圧を前記受信回路(2)の入力(56)に供給する同時双方向回路を使用して同時双方向通信を行う。これにより、受信回路が、自己の送信回路から出力されるノイズ成分の影響を受けて誤動作することを防止することができる。
上述の同時双方向回路において、前記特定信号電圧生成回路(4)は、前記基準電圧生成回路(3)に接続される第1入力端と、前記送信回路(1)の出力に接続される第2入力端とを有する比較回路(41)と、前記比較回路(41)の出力端(45)に接続され、前記比較回路(41)の出力信号に応答して印加電圧を生成する微分回路(42)と、前記微分回路(42)と前記受信回路(2)との間に介接され、前記微分回路(42)の出力に応答して動作するNチャネルMOSトランジスタ(43)と、前記微分回路(42)と前記受信回路(2)との間に介接され、前記微分回路(42)の出力に応答して動作するPチャネルMOSトランジスタ(44)とを備え、
前記比較回路(41)は、前記基準電圧信号と前記電圧変化とを比較し、前記基準電圧信号より低い電圧から、前記基準電圧信号より高い電圧への電圧遷移に応答して、前記微分回路(42)に第1電圧遷移の発生を通知し、前記基準電圧信号より高い電圧から、前記基準電圧信号より低い電圧への電圧遷移に応答して、前記微分回路(42)に第2電圧遷移の発生を通知し、
前記微分回路(42)は、前記第1電圧遷移に応答して、前記NチャネルMOSトランジスタ(43)を動作させる信号電圧を前記NチャネルMOSトランジスタ(43)のゲートに印加し、第2電圧遷移に応答して前記PチャネルMOSトランジスタ(44)を動作させる信号電圧を前記PチャネルMOSトランジスタ(44)のゲートに印加する同時双方向回路を使用して同時双方向通信を行う。これにより、基準電圧を超えるようなオーバーシュートを低減するような信号電圧が発生し、また、基準電圧に満たないアンダーシュートを補完するような信号電圧が発生する。それによりノイズによる回路の誤動作を防止することが可能になる。
上述の同時双方向回路において、前記基準電圧生成回路(3)は、前記送信回路(1)の入力端(51)に接続される遅延回路(31)と、抵抗分圧回路(33、34)とを備え、
前記遅延回路(31)は、前記送信回路(1)の出力に対応して位相差のある遅延信号を出力し、前記抵抗分圧回路(33、34)は、前記遅延信号を抵抗分圧した信号を前記基準電圧信号として出力する同時双方向回路を使用して同時双方向通信を行う。これにより、送信回路(1)の動作直後に比較回路(41)に供給される基準電圧が変化して、比較回路(41)が適切な動作をしなくなるということを防ぐことが可能になる。
上述の同時双方向回路において、前記送信回路(1)と前記入出力端(30)との間に介接される抵抗成分(5)と、前記抵抗成分(5)と前記入出力端(30)との中間に接続され、前記入出力端(30)と前記受信回路(2)との間に介接される遅延素子(6)とを備え、
前記抵抗成分(5)は、前記送信回路(1)の出力インピーダンスと、前記伝送路(50)のインピーダンスとを整合させる抵抗値(R)を有し、前記遅延素子(6)は、前記受信信号を遅延させて、前記特定信号電圧と同期する遅延受信信号を生成する同時双方向回路を使用して同時双方向通信を行う。これにより、送信回路のスイッチング時に適切な信号振幅を得ることが可能になり、さらに、遅延素子(6)による遅延量を所定の値にすることで、適切にノイズの低減動作を実行することが可能になる。
本発明によれば、一の伝送路を介して信号の送受信を行う同時双方向回路において、回路の高速動作を確保しつつ、ノイズの影響を低減させることが可能になる。
本発明によれば、さらに、一の伝送路を介して信号の送受信を行う同時双方向回路において、その同時双方向回路に備えられた送信回路の動作に応答して、受信回路が誤動作してしまうことを防止することが可能になる。
[実施の形態の構成]
以下に、図面を参照して本発明を実施するための形態について述べる。以下の説明では、一本の伝送路を介して二つの同時双方向回路が互いに接続されている場合を例に述べるが、これは、本実施の形態のシステム構成を限定するものではない。
図1は、本発明を実施するための形態における、同時双方向回路10の構成を示す回路図である。図1を参照すると、本実施の形態の同時双方向回路10は、伝送路50に接続される入出力端子30を備えている。同時双方向回路10は、その伝送路50を介して入出力端子40を備える同時双方向回路20と情報通信を行う。また、同時双方向回路10と同時双方向回路20とは互いに同様の構成であるので、同時双方向回路の内部構成の説明に関しては、同時双方向回路10を用いて説明を行うこととする。図1によると、同時双方向回路10は、ドライバ回路1と、レシーバ回路2と、基準電圧生成回路3と、ノイズキャンセル回路4と、抵抗成分5と、遅延素子6とを備えている。
ドライバ回路1は、接続端7からの信号に応答して同時双方向回路20に送信するための送信信号を生成する信号生成回路である。ドライバ回路1は、ノード52を介して抵抗成分5に接続されている。そのドライバ回路1で生成された信号は、抵抗成分5を介して入出力端子30に出力される。また、ドライバ回路1は前述のノード52を介してノイズキャンセル回路4に接続され、そのドライバ回路1で生成された信号はノイズキャンセル回路4のコンパレータ41にも出力される。
レシーバ回路2は、第1受信回路21と第2受信回路22とを備えている。各々の受信回路は、出力信号用基準電圧端子(VR1、VR2)に印加される信号電圧と、ノード56を介して入力される信号に基づいて、出力信号を生成する。そのレシーバ回路2は、生成された出力信号を出力端子8、出力端子9に出力する。
基準電圧生成回路3は、コンパレータ41での比較動作に使用される基準電圧を生成する電圧生成回路である。基準電圧生成回路3はノード51を介して入力端子7に接続されている。基準電圧生成回路3の出力端は、ノード57を介してノイズキャンセル回路4のコンパレータ41に接続されている。図1に示されているように、基準電圧生成回路3は、さらに、遅延回路31と、インバータ32と、第1抵抗素子33と、第2抵抗素子34とを備えており、接続端7からの信号に応答して出力信号電圧を生成する。基準電圧生成回路3で生成された出力信号電圧は、ノード57を介してノイズキャンセル回路4に入力される。
ここで、遅延回路31は、コンパレータ41の誤動作を防止するような遅延を行う回路である。コンパレータ41は、ドライバ回路1の動作直後に基準電圧が変動すると、適切な信号を出力することができなくなってしまう。そこで、基準電圧生成回路3に遅延回路31を備えることにより、基準電圧生成回路3は、ドライバ回路1の動作に対応して所定の遅延を実行してから基準電圧を出力する。言いかえると、ノード51から基準電圧生成回路3への接続途中にある遅延回路31は、基準電圧生成回路3で発生させる基準電圧を、ドライバ回路1がスイッチングするタイミング近傍で変化させないよう設けてられているものである。遅延回路31の遅延量は、ドライバ回路1が動作する際に発生したノイズによる信号の変動開始から、その信号が安定するまでの時間以上であることが好ましい。さらに、遅延回路31による遅延は、基準電圧の変化が、次の信号変化タイミングまでには終了するよう遅延量であることが好ましい。
ノイズキャンセル回路4は、受信信号が受けるノイズの影響を低減させるためのノイズ減衰用信号を生成する回路である。図1に示されているように、ノイズキャンセル回路4は、コンパレータ41と、微分回路42と、NチャネルMOSトランジスタ43と、PチャネルMOSトランジスタ44とを備えている。コンパレータ41の基準電圧入力端子は、ノード57を介して基準電圧生成回路3の出力端に接続され、コンパレータ41の出力端は、ノード45を介して微分回路42に接続されている。微分回路42は二系統の出力ノード(46、47)を備えており、そのノード46は、NチャネルMOSトランジスタ43のゲートの接続され、そのノード47は、PチャネルMOSトランジスタ44のゲートに接続されている。さらに、NチャネルMOSトランジスタ43のドレインは、ノード55を介してレシーバ回路2に接続され、PチャネルMOSトランジスタ44のドレインは、ノード54を介してレシーバ回路2に接続されている。
抵抗成分5は、出力インピーダンスの整合に用いられる抵抗素子である。図1に示されているように、抵抗成分5は、ドライバ回路1の出力とノード53との間に介接され、そのノード53を介して入出力端子30に接続されている。また、抵抗成分5は、後述の遅延素子6を介してレシーバ回路2に接続されている。ここで、抵抗成分5の抵抗値Rは、ドライバ回路1の出力インピーダンスをRoutとし、同時双方向回路10と同時双方向回路20との間に介接された伝送路50のインピーダンスをZとした場合、
R+Rout=Z
を満足させるような抵抗値に設定されていることが好ましい。それにより、ドライバ回路1のスイッチング動作時に、所望の信号振幅を得ることができるようになる。
遅延素子6は、ノイズキャンセル回路4で生成されたノイズ減衰用信号と、ノード53を介してレシーバ回路2に伝達されるノイズとを同期させるための遅延回路である。本発明の実施の形態において、ドライバ回路1が動作することによって発生したノイズは、ノード52を介してノイズキャンセル回路4に入力される。また、同様に、そのノイズは、遅延素子6を介してノード54とノード55に伝達される。遅延素子6は、ノイズキャンセル回路4で生成されたノイズ減衰用信号と、遅延素子6を介して伝達されるノイズとを同期させるための遅延を実行する。なお、本実施の形態に述べる遅延素子6には、NチャネルMOSトランジスタとPチャネルMOSトランジスタとによって構成されるトランスファーゲートを用いることが好ましい。
図2は、微分回路42の構成の一例を示す回路図である。図2に示されている回路図には、本実施の形態のNチャネルMOSトランジスタ43とノード45とを動作させるための信号を出力する回路の構成が示されているが、これは、本実施の形態に使用される微分回路の構成を限定するものではない。
図2を参照すると、微分回路42は、インバータ42aと、AND回路42bと、OR回路42cとで構成されていることが示されている。AND回路42bは2の入力端を有し、その第1入力は、ノード42eを介してインバータ42aの出力端に接続されている。また、AND回路42bの第2入力はノード42dを介してノード45に接続されている。同様に、OR回路42cは2の入力端を有し、その第1入力はノード42eを介してインバータ42aの出力端に接続されている。また、OR回路42cの第2入力は、ノード42fを介してノード45に接続されている。インバータ42aによって生成された反転入力信号は、ノード42eを介してAND回路42bと、OR回路42cとの各々に入力され、ノード45から入力された正転入力信号は、ノード42fを介してAND回路42bとOR回路42cとの各々に入力される。
[実施の形態の動作]
以下に、図面を使用して本発明の実施の形態における動作について説明を行う。以下では、同時双方向回路20から送信され、入出力端子30を介してレシーバ回路2に送られる信号が“Low”電位であり、かつ、ノード51における電位が“Low”から“High”に遷移する場合を例に回路の動作説明を行う。
図3Aと図3Bとは、本実施の形態における同時双方向回路10の所定のノードの電圧変化を示す波形を表した図である。ここで、図3Aと図3Bの縦方向は所定ノードの電位を示し、横方向は時間経過を表しているものとする。図3Aに示されている波形60は、ノード57の電圧変化を示す波形であり、波形61はノード52の電圧変化を示す波形である。また、図3AのVddは電源電位を示し、図3Aのgndは接地電位を示している。さらに、図3AのVHは、基準電圧生成回路3から出力される高電位側の基準電位を示し、同様に、図3AのVLは、基準電圧生成回路3から出力される低電位側の基準電位を示している。また、図3Bに示されている波形62は、本実施の形態のノイズキャンセル回路4が動作していない場合におけるノード56の電圧変化を示す波形である。図3Bに示されている電位VHは、図3Aと同様に、基準電圧生成回路3から出力される高電位側の基準電位を示し、電位VLは、基準電圧生成回路3から出力される低電位側の基準電位を示している。また、電位VrefHは、レシーバ回路2の基準電圧における高電位側の電位を示し、電位VrefLは、レシーバ回路2の基準電圧における低電位側の電位を示している。
前述のように、同時双方向回路10において、入力端子7を介して受信される信号は“Low”である。これにより、ノード51を介して基準電圧生成回路3のインバータ32にも“Low”が入力される。したがって、インバータ32からは“High”が出力され、ノード57の電位は、インバータ32から出力された信号電圧と、第1抵抗素子33と第2抵抗素子34との抵抗分圧とによりVHとなる。
ここで、同時双方向回路10の動作時に、ドライバ回路1のスイッチング動作と同時に隣接信号用回路がスイッチング動作をすることにより、電源電圧変動が起こり、信号波形が変化する。以下では、ノード52での電圧変化を示す波形が、信号変化と電源ノイズとが重畳した波形61に示される波形である場合を例に、動作説明を行っていく。
ノード52での、電圧変化が波形61に示されるように変化することで、入出力端子30の電圧変化も波形62に示される波形と同様のオーバーシュート波形が生じる。この電圧変化は遅延素子6を介してノード56に伝搬され、ノード56での電圧は波形62に示されるように変化する。
このように図3Aと図3Bとから、同時双方向回路10の動作時にノイズキャンセル回路4が動作していない場合、時刻Iから時刻I(または、時刻Iから時刻I)においてオーバーシュートが発生していることが表されている。そのオーバーシュートが原因で、レシーバ回路2に入力される信号と、基準電圧入力端子VR1における基準電圧VrefH(または基準電圧入力端子VR2における基準電圧VrefL)との間のノイズマージンが低下していることが表されている。
図4Aから図4Dは、ノイズキャンセル回路4が動作している場合における所定のノードの電圧波形を示す図である。ここで、図4Aから図4Dの各図の縦方向は電位を表し、横方向は時間経過を表しているものとする。図4Aに示されている波形60は、図3Aの波形60と同様に、ノード57の電圧変化を示す波形であり、波形61はノード52の電圧変化を示している波形である。また、図4AのVddは電源電位を示し、図4Aのgndは、接地電位を示している。電位VHは、基準電圧生成回路3から出力される高電位側の基準電位を示し、同様に、電位VLは、基準電圧生成回路3から出力される低電位側の基準電位を示している。
図4Aに示されている時刻Iは、ノード52の電位がノード57の電位VH以上の電位になった時刻を示し、図4Aに示されている時刻Iは、電位VH以上の電位であったノード52の電位がノード57の電位VH以下の電位になった時刻を示している。さらに、図4Aに示されている時刻Iは、ノード52の電位が再度ノード57の電位VH以上の電位になった時刻を示している。
同様に、図4Aに示されている時刻Iは、ノード52の電位がノード57の電位VL以下の電位になった時刻を示し、図4Aに示されている時刻Iは、電位VL以下の電位であったノード52の電位がノード57の電位VL以上の電位になった時刻を示している。さらに、図4Aに示されている時刻Iは、ノード52の電位が再度ノード57の電位VL以下の電位になった時刻を示している。
図4Bは、ノード46を介してNチャネルMOSトランジスタ43のゲートに印加される信号電圧の電圧変化を示す図である。図4Bを参照すると、NチャネルMOSトランジスタ43のゲートに印加される信号電圧は、時刻Iで“Low”から“High”に遷移し、時刻Iで“High” から “Low”に遷移することが示されている。同様に、時刻Iで“Low”から“High”に遷移し、時刻Iで“High” から “Low”に遷移することが示されている。
図4Cは、ノード47を介してPチャネルMOSトランジスタ44のゲートに印加される信号電圧の電圧変化を示す図である。図4Cを参照すると、PチャネルMOSトランジスタ44のゲートに印加される信号電圧は、時刻Iで“High”から“Low”に遷移し、時刻Iで“Low” から“High”に遷移することが示されている。同様に、時刻Iで“High”から“Low”に遷移し、時刻Iで“Low” から“High”に遷移することが示されている。
図4Dに示されている波形63は、ノイズキャンセル回路4の動作時におけるノード56での電圧変化を示す図である。図4Dに示されている電位VHは、図4Aと同様に、基準電圧生成回路3から出力される高電位側の基準電位を示し、電位VLは、基準電圧生成回路3から出力される低電位側の基準電位を示している。また、電位VrefHは、レシーバ回路2の基準電圧における高電位側の電位を示し、電位VrefLは、レシーバ回路2の基準電圧における低電位側の電位を示している。
ここで、時刻Iにおけるコンパレータ41の出力を考える。図4Aを参照すると、波形60と波形61とから、時刻Iにおいて、ノード52の電位がノード57の電位VHを超えたことが示されている。ノード52の電位がノード57の電位VHを超えることによって、コンパレータ41からは“High”を示す信号電圧が出力される。言いかえると、時刻Iにおいて、コンパレータ41の出力は“Low” から“High”に遷移する。
それにより、微分回路42の入力端にはノード45を介して“Low” から“High”に遷移する信号電圧が入力される。ここで図2の回路図を参照すると、このときのノード42dの信号電圧が“Low” から“High”に遷移することになり、これによりAND回路42bの出力波形は、図4Bに示される波形になる。図4Bに示される波形の信号電圧がノード46を介してNチャネルMOSトランジスタ43のゲートに印加されることにより、NチャネルMOSトランジスタ43はON状態になる。このとき、OR回路42cはHigh状態で固定の信号が出力されているため、PチャネルMOSトランジスタ44はOFF状態を保持する。
NチャネルMOSトランジスタ43がON状態になることにより、ノード55の電位は一時的にgnd側へクランプされ、その動作により、ノイズキャンセル回路4は、入出力端子30から伝搬されてきたオーバーシュートを低減するように動作する。
図4Aを参照すると、時刻Iにおいて、ノイズ成分によりノード52の電位がノード57の電位VHをしたまわるようなアンダーシュートが発生したことが示されている。この時刻Iにおけるコンパレータ41の出力を考えると、ノード52の電位がノード57の電位VHをしたまわることによって、コンパレータ41からは“Low”を示す信号電圧が出力される。言いかえると、時刻Iにおいて、コンパレータ41の出力は“High”から“Low”に遷移する。
それにより、微分回路42の入力端にはノード45を介して“High” から“Low”に遷移する信号電圧が入力される。ここで図2の回路図を参照すると、このときのノード42dの信号電圧が“High” から“Low”に遷移することになり、これによりOR回路42cの出力波形は、図4cに示される波形になる。図4cに示される波形の信号電圧がノード47を介してPチャネルMOSトランジスタ44のゲートに印加されることにより、PチャネルMOSトランジスタ44はON状態になる。このとき、AND回路42bからはLow状態で固定の信号が出力されているため、NチャネルMOSトランジスタ43はOFF状態を保持する。
PチャネルMOSトランジスタ44がON状態になることにより、ノード54の電位は一時的に電源電位側へクランプされ、そのクランプ電位により、ノイズキャンセル回路4は、入出力端子30から伝搬されてきたアンダーシュートを低減するように動作する。
ノイズキャンセル回路4は、同様の動作を繰り返すことによって、同時双方向回路10のドライバ回路1が動作することによって発生するノイズの影響を低減するように動作する。さらに時間が経過し、遅延回路31による遅延量分の時間が経過すると、ノード57の電位は電位VHから電位VLへと遷移する。ノード57の電位が電位VLへと切り替わった後に、ドライバ回路1が“High”から“Low”へと変化する場合、コンパレータ41の基準電圧が電位VHから電位VLに変わる。この場合におけるコンパレータ41、微分回路42、NチャネルMOSトランジスタ43、PチャネルMOSトランジスタ44を備えるノイズキャンセル回路4の動作は、ドライバが立ち上がる時と同様に動作し、レシーバ回路2に加わるアンダーシュート、オーバーシュートを低減させることが可能になる。
以上の構成・動作により、本実施の形態の同時双方向回路においては、ドライバ回路1が動作する場合、あるいはドライバ回路1の周囲の回路群がスイッチング動作する場合であっても、発生する電源ノイズにより、自回路内のレシーバ回路が誤動作することを防止することが可能になる。本発明によれば、理想的な信号電位遷移から外れるノイズ成分を自回路内で検出し、そのノイズ成分と逆相の電圧を自回路内のレシーバ回路の信号入力端子にフィードバックしている。このような動作によって、自己素子側の動作を起因とするノイズが自己素子側回路のレシーバ回路動作に影響しないよう電圧マージンを確保することができるため、誤動作を防止する効果がある。
なお、上述したように、本発明の同時双方向回路は、一本の伝送路を介して二つの同時双方向回路が互いに接続されている場合について述べてきたが、本発明の同時双方向回路は、バスを介して複数接続され、そのバスの中の一本の伝送路を介して双方向通信を行うような場合にも適用可能である。
図1は、本実施の形態における同時双方向回路の構成を示す回路図である。 図2は、同時双方向回路に備えられた微分回路の構成を示す回路図である。 図3Aは、ドライバ回路動作時の入出力端子の電位変化を示す図である。 図3Bは、ノイズキャンセル回路が未動作の場合における、受信回路への入力信号の動作波形を示す図である。 図4Aは、ドライバ回路動作時の入出力端子の電位変化を示す図である。 図4Bは、ノイズキャンセル回路に備えられたNチャネルMOSトランジスタのゲートに印加される信号の動作波形を示す図である。 図4Cは、ノイズキャンセル回路に備えられたPチャネルMOSトランジスタのゲートに印加される信号の動作波形を示す図である。 図4Dは、ノイズキャンセル回路が動作の場合における、受信回路への入力信号の動作波形を示す図である。
符号の説明
10、20…同時双方向回路
30、40…出入力端子
50…伝送経路
1…ドライブ回路
2…レシーバ回路
3…基準電圧生成回路
31…遅延回路
32…インバータ
33…抵抗素子
34…抵抗素子
4…ノイズキャンセル回路
41…コンパレータ
42…微分回路
43…NチャネルMOSトランジスタ
44…PチャネルMOSトランジスタ
45、46、47…ノード
5…抵抗素子
6…遅延回路
7…入力端子
8、9…出力端子
51〜56…ノード

Claims (4)

  1. 送信信号を生成し、前記送信信号を入出力端を介して伝送路に出力する送信回路と、
    前記入出力端に接続され、前記入出力端を介して受信信号を受信する受信回路と、
    前記送信回路の出力端と前記受信回路の入力端との間に介接され、前記送信回路の出力端の電圧の変動に応答して、前記受信回路の動作に影響を及ぼす前記受信信号の変動に対応する特定信号電圧を生成する特定信号電圧生成回路と、
    前記送信回路の入力端に接続され、前記特定信号電圧生成回路に基準電圧供給する基準電圧生成回路と
    を備え、
    前記特定信号電圧生成回路は、
    前記基準電圧と前記送信回路の出力端の電圧との比較に基づいて前記特定信号電圧を生成し、前記特定信号電圧を前記受信回路の入力に供給する
    同時双方向回路。
  2. 請求項1に記載の同時双方向回路において、
    前記特定信号電圧生成回路は、
    前記基準電圧生成回路に接続される第1入力端と記送信回路の出力に接続される第2入力端とを有する比較回路と、
    前記比較回路の出力端に接続され、前記比較回路の出力信号に応答して印加電圧を生成する微分回路と、
    前記微分回路と前記受信回路との間に介接され、前記微分回路の出力に応答して動作するNチャネルMOSトランジスタと、
    前記微分回路と前記受信回路との間に介接され、前記微分回路の出力に応答して動作するPチャネルMOSトランジスタと
    を備え、
    前記比較回路は、
    前記基準電圧と前記送信回路の出力端の電圧とを比較し、
    前記基準電圧り低い電圧から、前記基準電圧り高い電圧への電圧遷移に応答して、前記微分回路に第1電圧遷移の発生を通知し、
    前記基準電圧り高い電圧から、前記基準電圧り低い電圧への電圧遷移に応答して、前記微分回路に第2電圧遷移の発生を通知し、
    前記微分回路は、
    前記第1電圧遷移に応答して、前記NチャネルMOSトランジスタを動作させる信号電圧を前記NチャネルMOSトランジスタのゲートに印加し、
    前記第2電圧遷移に応答して前記PチャネルMOSトランジスタを動作させる信号電圧を前記PチャネルMOSトランジスタのゲートに印加する
    同時双方向回路。
  3. 請求項2に記載の同時双方向回路において、
    前記基準電圧生成回路は、
    前記送信回路の入力端に接続される遅延回路と、
    抵抗分圧回路と
    を備え、
    前記遅延回路は、前記送信回路の出力に対応して位相差のある遅延信号を出力し、
    前記抵抗分圧回路は、前記遅延信号を抵抗分圧した信号を前記基準電圧して出力する
    同時双方向回路。
  4. 請求項3に記載の同時双方向回路において、
    前記送信回路と前記入出力端との間に介接される抵抗成分と、
    前記抵抗成分と前記入出力端との中間に接続され、前記入出力端と前記受信回路との間に介接される遅延素子とを備え、
    前記抵抗成分は、前記送信回路の出力インピーダンスと、前記伝送路のインピーダンスとを整合させる抵抗値を有し、
    前記遅延素子は、前記受信信号を遅延させて、前記特定信号電圧と同期する遅延受信信号を生成する
    同時双方向回路。
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