JP4134918B2 - エジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、流体を減圧する減圧手段であるとともに、高速で噴出する作動流体の巻き込み作用によって流体輸送を行う運動量輸送式ポンプであるエジェクタ(JIS Z 8126 番号2.1.2.3等参照)に関するもので、冷媒を減圧する減圧手段および冷媒を循環させるポンプ手段としてエジェクタを採用した冷凍機、車両用空調装置等に適用して有効である。
従来、冷凍サイクルで冷媒減圧手段および冷媒循環手段として用いられるエジェクタにおいて、エジェクタを通過する冷媒の流量を調節するものが特許文献1にて知られている。
この図4の特許文献1に記載の従来例のエジェクタ50では、圧縮機で高圧となった冷媒が流入口51を通って高圧空間18に流入する。その後、高圧冷媒はノズル17の絞り部17cで通路面積を絞られることにより、圧力エネルギーが速度エネルギーに変換されて加速し、噴出口17bから噴出する。この噴出した高い速度の冷媒流の巻き込み作用により、蒸発器で蒸発した気相冷媒が気相冷媒流入口23から吸引される。
さらに、冷媒は混合部21を通過してディフューザ部22へ流れる。エジェクタは、このディフューザ部22で冷媒の膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機の吸入側の冷媒圧力を上昇させることにより、冷媒流れ下流側の圧縮機の消費動力を低減している。ディフューザ部22通過後、冷媒は気液分離器で液相冷媒と気相冷媒に分離され、気相冷媒は圧縮機に吸入され、液相冷媒は蒸発器で蒸発して気相冷媒となり、気相冷媒流入口23に到達する。
また、従来例ではニードル弁19をノズルの軸線方向(図4中左右方向)Rに変位させることにより、絞り部17c、つまりノズル17の開度(冷媒が通過可能な流路面積)を変化させてノズル17を通過する冷媒の流量を増減させることができる。従来例では、ニードル弁19が噴出口方向(図4中右方向)R1に変位するとノズル17の開度が小さくなり、噴出口とは反対方向(図4中左方向)R2に変位するとノズル17の開度が大きくなる。
これによると、圧縮機が高回転、つまりエジェクタ50に流入する冷媒が多い時にはノズル17の開度を大きくして、ノズル17(エジェクタ50)を通過する冷媒量を増やすことができる。したがって、エジェクタ50の冷媒流れ下流側の蒸発器を流れる冷媒量が増えるため、エジェクタ50を通過する冷媒流量を増減できない場合に比べて、特にサイクルを流れる冷媒量が多い時の冷凍(冷房)能力を向上することができる。
特開2003−185275号公報
しかし、従来例では圧縮機の回転数が急に高くなった場合などに高圧空間18に流入して噴出口17bへ向かう冷媒の圧力が急激に上昇すると、ニードル弁19は冷媒から噴出口方向(図4中右方向)R1への力を受ける。つまり、ニードル弁19がノズル17の開度を小さくする方向へ変位する。
特に冷媒循環量が少なく、ニードル弁19がノズル17の開度を小さくしている時に冷媒の圧力が急激に上昇するとニードル弁19がノズル17を閉塞してしまう場合もある。これにより、高圧側配管などの圧力が異常に高圧となり、配管などを破損するという問題が発生してしまう。
本発明は、上記点に鑑み、ニードル弁の変位により通過する冷媒の流量を調節するエジェクタにおいて、高圧冷媒が流入する側の冷媒圧力が急激に上昇した時のニードル弁の冷媒流量を少なくする側への変位を防ぐことを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、流入口(17a)から高圧流体が流入する高圧空間(18)と、高圧空間(18)から流体噴出口(17b)へ向かって高圧流体の通路面積を縮小する絞り部(17c)を有する絞り手段(17)と、高圧空間(18)内において、絞り部(17c)の軸線方向(R)に変位することにより、絞り部(17c)の開度を変化させるニードル弁(19)とを備え、流体噴出口(17b)から高速で噴出する作動流体の巻き込み作用によって流体輸送を行う運動量輸送式ポンプであるエジェクタであって、
絞り手段(17)は、絞り部(17c)において高圧流体を減圧膨張させるようになっており、
ニードル弁(19)は、軸線方向(R)の流体噴出口側方向(R1)に変位すると絞り部(17c)の開度を小さくし、一方軸線方向(R)の流体噴出口とは反対側方向(R2)に変位すると絞り部(17c)の開度を大きくするようになっており、
ニードル弁(19)には、高圧空間(18)を流体噴出口(17b)側の空間(18a)と、流体噴出口(17b)とは反対側空間(18b)とに仕切るピストン部(19b)が一体に形成されており、
流入口(17a)は、流体噴出口(17b)側の空間(18a)に配置されており、
さらに、絞り部(17c)と反対側空間(18b)とを連通させる連通路(17d)が設けられており、
連通路(17d)を介して、絞り部(17c)の圧力を反対側空間(18b)に導いて、反対側空間(18b)の圧力を流体噴出口(17b)側の空間(18a)の圧力よりも低下させることによって、ピストン部(19b)が対側方向(R2)に圧力を受けるようになっていることを特徴としている。
これによると、流体噴出口(17b)へ向かう流体がニードル弁(19)を流体噴出口側方向(R1)に変位させる場合、例えば流体噴出口(17b)へ向かう流体の圧力が急に高くなった場合などには、ピストン部(19b)が流体噴出口とは反対側方向(R2)に圧力を受ける。つまり、ニードル弁(19)が絞り部(17c)の開度を大きくする。
これにより、流体噴出口(17b)へ向かう流体の圧力が急に高くなった時にニードル弁(19)が絞り部(17c)を閉塞して高圧空間(18)の圧力が異常に高くなり、部材などが破損することを防止できる。
より詳細には、ノズル(17)の絞り部(17c)では流体の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換される。そのため、流体の圧力は流体噴出口(17b)側の空間(18a)の圧力値から流体噴出口(17b)へ向かって低くなっていく。
したがって、流体噴出口(17b)とは反対側空間(18b)の圧力は、反対側空間(18b)よりも圧力が低い絞り部(17c)と連通路(17d)を介して通じているため、流体噴出口(17b)側の空間(18a)よりも圧力が低くなっている。
この時、流体噴出口(17b)へ向かう流体の圧力、つまり流体噴出口(17b)側の空間(18a)の圧力が急に高くなると反対側空間(18b)の圧力が小、噴出口側空間の圧力が大という圧力差が大きくなるため、両空間(18a、18b)を仕切っているピストン部(19b)は、流体噴出口とは反対側方向(R2)に圧力を受ける。
これにより、ピストン部(19b)と一体のニードル弁(19)が流体噴出口とは反対側方向(R2)に変位、つまりニードル弁(19)が絞り部(17c)の開度を大きくすることができる
また、請求項に記載の発明では、流入口(17a)から高圧流体が流入する高圧空間(18)と、高圧空間(18)から流体噴出口(17b)へ向かって高圧流体の通路面積を縮小する絞り部(17c)を有する絞り手段(17)と、高圧空間(18)内において、絞り部(17c)の軸線方向(R)に変位することにより、絞り部(17c)の開度を変化させるニードル弁(19)とを備え、流体噴出口(17b)から高速で噴出する作動流体の巻き込み作用によって流体輸送を行う運動量輸送式ポンプであるエジェクタであって、
絞り手段(17)は、絞り部(17c)において高圧流体を減圧膨張させるようになっており、
ニードル弁(19)は、軸線方向(R)の流体噴出口側方向(R1)に変位すると絞り部(17c)の開度を小さくし、一方軸線方向(R)の流体噴出口とは反対側方向(R2)に変位すると絞り部(17c)の開度を大きくするようになっており、
ニードル弁(19)には、高圧空間(18)を流体噴出口(17b)側の空間(18a)と、流体噴出口(17b)とは反対側空間(18b)とに仕切るピストン部(19b)が一体に形成されており、
流入口(17a)は、流体噴出口(17b)側の空間(18a)に配置されており、
ピストン部(19b)には、流体噴出口(17b)側の空間(18a)と反対側空間(18b)とを連通させるとともに、流体噴出口(17b)側の空間(18a)から反対側空間(18b)へ流れる冷媒を減圧させるピストン連通路(19c)が形成されており、
さらに、反対側空間(18b)と絞り部(17c)とを連通させる流体通路(18c)が設けられており、
高圧流体を、流入口(17a)→流体噴出口(17b)側の空間(18a)→ピストン連通路(19c)→反対側空間(18b)→流体通路(18c)→絞り部(17c)→流体噴出口(17b)の順に流して、反対側空間(18b)の圧力を流体噴出口(17b)側の空間(18a)の圧力よりも低下させることによって、ピストン部(19b)が反対側方向(R2)に圧力を受けるようになっていることを特徴としている。
ここで、ピストン連通路(19c)の通路面積は当然に流体噴出口(17b)側の空間(18a)での流体の通路面積よりも小さい。そのため、ピストン連通路(19c)においても前述した絞り部(17c)と同様に流体の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換される。つまり、ピストン連通路(19c)の流体流れ上流側の流体噴出口側空間(18a)での流体圧力よりも、ピストン連通路(19c)の流体流れ下流側の噴出口とは反対側空間(18b)での流体圧力のほうが低い値となる。
これによっても、請求項1と同様に流体噴出口(17b)側の空間(18a)の圧力が急に高くなると、両空間(18a、18b)の圧力差が大きくなるため、ピストン部(19b)と一体のニードル弁(19)が流体噴出口とは反対側方向(R2)に変位、つまりニードル弁(19)が絞り部(17c)の開度を大きくすることができる。したがって、ニードル弁(19)の変位を機械的に制御することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本実施形態は、本発明に係るエジェクタを車両用空調装置の冷凍サイクルに適用したものであり、図1は本実施形態に係る冷凍サイクルの模式図である。図1中、11は冷媒を吸入圧縮する圧縮機11である。この圧縮機11で高圧状態となった冷媒は放熱器12に流入する。放熱器12では冷媒が室外空気へ放熱する、言い換えると冷媒が室外空気により冷却される。
冷却された冷媒は、エジェクタ13に流入する。エジェクタ13は放熱器12から流出する冷媒を減圧膨張させて後述する蒸発器16にて蒸発した気相冷媒を吸引するとともに、膨張エネルギーを圧力エネルギーに変換して圧縮機11の吸入圧を上昇させている。このエジェクタ13についての詳細は後述する。
エジェクタ13から流出した冷媒は、気液分離器14に流入する。気液分離器14では、流入した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して冷媒を蓄えており、分離された気相冷媒は圧縮機11に吸引されて再び圧縮され、一方、分離された液相冷媒は蒸発器16側に吸引される。
蒸発器16は、液相冷媒が室内に吹き出す空気と熱交換して蒸発することにより冷房能力を発揮するものである。なお、気液分離器14と蒸発器16との間に配置される第1減圧器15は、気液分離器14から蒸発器16側に吸引される液相冷媒を減圧する絞り(減圧)手段であり、この第1減圧器15により蒸発器16内の圧力(蒸発圧力)を確実に低下させている。
次に、図2を使用して本発明に係るエジェクタ13について説明すると、エジェクタ13は主として冷媒を減圧するノズル17と、ノズル17の冷媒流れ下流側で主として冷媒の循環(吸引)、混合、昇圧を行う部分とに大別できる。
ノズル17には、前述した放熱器12通過後の高圧冷媒が流入する流入口17a、ノズル内部に形成された高圧空間18および冷媒がノズルから噴出する噴出口17bが備えられている。また、高圧空間18と噴出口17bとの間の部位には、高圧空間18から噴出口17bに向かって高圧冷媒の通路面積が縮小するテーパ形状の絞り部17cが形成されている。さらに、ノズル17には、絞り部17cと噴出口と反対側空間18b(後述する)との間を連通する連通路17dが形成されている。
また、ノズル17内の高圧空間18にはノズル17の軸線方向Rに変位することにより、絞り部17bの開度を変化させてノズル17を通過する冷媒の流量を調整するニードル弁19が配置されている。
ニードル弁19は、略針形状の棒状部材であり、噴出口側方向R1の端部には断面が噴出口側方向R1に向かって小さくなるテーパ部19aが形成されている。さらに、高圧空間18の軸線方向Rと垂直な断面に対応した形状を有し、高圧空間18を噴出口側空間18aと噴出口と反対側空間18bとに仕切るピストン部19bが、ニードル弁19と一体に形成されている。なお、本実施形態ではニードル弁19を変位させる手段の一例として、電磁エネルギーを機械的直線運動に変換するソレノイドを使用している。図中20がソレノイドのコイル部である。
また、噴出口17bの冷媒流れ下流側には略一定断面の通路断面を有する混合部20が形成されており、さらに混合部21の冷媒流れ下流側には冷媒流れ下流側方向に向かって徐々に断面積が増えていくディフューザ部22が形成されている。なお、噴出口17bの図中下方には、蒸発器16からの気相冷媒がエジェクタ13に流入する気相冷媒流入口23が配置されている。
次に、冷凍サイクルおよびエジェクタ13の作動を図1および図2を使用して述べる。圧縮機11が起動すると、気液分離器14から気相冷媒が圧縮機11に吸入され、圧縮された冷媒が放熱器12に吐出される。そして、放熱器12にて冷却された冷媒は、エジェクタ13のノズル17の流入口17aから噴出口側空間18aに流入する。その後、冷媒は噴出口17bへ向かって流れる(図2中矢印A)。
この時、冷媒は絞り部17cにより通路面積を絞られることにより減圧膨張される。言い換えると、その圧力エネルギーが速度エネルギーに変換されている。なお、連通路17dにより、絞り部17cと噴出口と反対側空間18bの圧力はほぼ同一となっている。冷媒は絞り部17cで徐々に減圧されているため、反対側空間18bの冷媒圧力は噴出口側空間18aの圧力よりも低くなる。
また、絞り部17cを通過する冷媒量は、ニードル弁19がソレノイド20により、ノズル17の軸線方向Rに変位することにより調整される。ニードル弁19が噴出口側方向R1に変位するとテーパ部19aが絞り部17cに徐々にはまる状態となって冷媒の通路面積を小さく(冷媒流量を少なく)し、一方ニードル弁19が噴出口と反対方向R2に変位するとテーパ部19aが絞り部17cから離れて冷媒の通路面積を大きく(冷媒流量を多く)する。
絞り部17cを通過した冷媒は噴出口17bから高速度で噴出する。この時、蒸発器16で気相となった冷媒が、高速度の噴出流により気相冷媒流入口23から吸引される。噴出口17bから噴出した冷媒と気相冷媒流入口23から吸引された気相冷媒は混合部21で混合しながらディフューザ部22へ流れる。そして、ディフューザ部22で冷媒の動圧が静圧に変換されて気液分離器14に戻る。一方、エジェクタ13により蒸発器16内の冷媒が吸引されるため、蒸発器16には気液分離器14から液相冷媒が流入し、その流入した冷媒は、室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発する。
次に、第1実施形態による作用効果を述べると、流入口17aから流入する冷媒の圧力が急に高くなった場合には、ニードル弁19が絞り部17cの冷媒流量を増やすように変位するため、異常高圧による配管などの部材の破損を防止することができる。
本実施形態では、ニードル弁19にピストン部19bを配置して、高圧空間18を噴出口側の空間18aと、噴出口と反対側の空間18bとに仕切っている。さらに、絞り部17cと反対側空間18bを連通する連通路17dが配置されている。これによると、噴出口と反対側空間18bは、冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換されているために冷媒圧力が低くなる絞り部17cと連通している。したがって、ニードル弁19のピストン部19bの両側の空間では噴出口と反対側空間18bの圧力が小、噴出口側空間18aの圧力が大という状態になっている。
流入口17aから噴出口側空間18aに流入して噴出口17bへ向かう冷媒の圧力が急に高くなった場合には、噴出口と反対側空間18bの圧力が小、噴出口側空間18aの圧力が大という圧力差が大きくなるため、両空間18a、18bを仕切っているピストン部19bは、噴出口と反対側方向R2に圧力を受ける、つまりニードル弁19が絞り部17cの開度を大きくする。
これにより、噴出口17bへ向かう冷媒の圧力が急に高くなった場合であってもニードル弁19が絞り部17cを閉塞して高圧空間18の圧力が異常に高くなり、配管部材などが破損することを防止できる。
なお、ニードル弁19の変位を機械的に制御しているため、異常高圧に対するソフト的な制御は不要である。
(第2実施形態)
第1実施形態では、絞り部17cと噴出口と反対側空間18bとを連通する連通路17dにより、ピストン部19bの両側に圧力差を作ったが、図3に示す本実施形態ではピストン部19bに噴出側空間17aと噴出口と反対側空間18bとを連通するピストン連通路19cが形成されている。さらに、ノズル17内には反対側空間18bから噴出口17bへ通じる通路18cが配置されている。そして、流入口17aからノズル17内に流入した高圧冷媒は図中矢印B方向に流れる。その後、冷媒はピストン連通路19cを通って噴出口と反対側空間18bに流れる。さらにその後、噴出口と反対側空間18bから矢印Cのように噴出口17bへ向かって流れる。
ここで、ピストン連通路19cの通路面積は当然に噴出口側空間18aでの冷媒の通路面積よりも小さい。そのため、ピストン連通路19cにおいても冷媒の圧力エネルギーが速度エネルギーに変換される。つまり、ピストン連通路19cの冷媒流れ上流側の噴出口側空間18aでの冷媒圧力よりも、ピストン連通路19cの冷媒流れ下流側の噴出口と反対側空間18bでの冷媒圧力のほうが低い値となる。
これによっても、第1実施形態と同様に噴出口側空間18aの圧力が急に高くなると、ピストン部19bと一体のニードル弁19が噴出口とは反対側方向R2に変位、つまりニードル弁19が絞り部17cの開度を大きくすることができる。
(他の実施形態)
上述の第1、第2実施形態では、ノズル17内に高圧空間18が形成されている例を示したが高圧空間18は、図4の従来例のようにエジェクタ13本体の内部に形成されていてもよい。この時、流入口は当然にノズル17にではなくエジェクタ13本体部に形成される。
上述の第1、第2実施形態では、ニードル弁19をソレノイドにより変位させる例を示したが、ニードル弁19を絞り部17cの軸線方向Rに変位できるものであればよく、例えばステッピングモータの回転力を軸線方向Rの直線的変位に変換するものであってもよい。
本発明のエジェクタを適用した第1実施形態に係る車両用空調装置の冷凍サイクルを示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るエジェクタの断面図である。 本発明の第2実施形態に係るエジェクタのノズルを示す断面図である。 特許文献1(従来例)のエジェクタを示す断面図である。
符号の説明
17…絞り手段(ノズル)、17a…流入口、17b…流体噴出口(噴出口)、
17c…絞り部、17d…連通路、18…高圧空間、
18a…流体噴出口側の空間(噴出口側空間)、
18b…流体噴出口とは反対側空間(反対側空間)、19…ニードル弁、
19b…ピストン部、19c…ピストン連通路、R…絞り部の軸線方向、
R1…流体噴出口側方向、R2…流体噴出口とは反対側方向。

Claims (2)

  1. 流入口(17a)から高圧流体が流入する高圧空間(18)と、前記高圧空間(18)から流体噴出口(17b)へ向かって前記高圧流体の通路面積を縮小する絞り部(17c)を有する絞り手段(17)と、前記高圧空間(18)内において、前記絞り部(17c)の軸線方向(R)に変位することにより、前記絞り部(17c)の開度を変化させるニードル弁(19)とを備え、前記流体噴出口(17b)から高速で噴出する作動流体の巻き込み作用によって流体輸送を行う運動量輸送式ポンプであるエジェクタであって、
    前記絞り手段(17)は、前記絞り部(17c)において前記高圧流体を減圧膨張させるようになっており、
    前記ニードル弁(19)は、前記軸線方向(R)の流体噴出口側方向(R1)に変位すると前記絞り部(17c)の開度を小さくし、一方前記軸線方向(R)の前記流体噴出口とは反対側方向(R2)に変位すると前記絞り部(17c)の開度を大きくするようになっており、
    前記ニードル弁(19)には、前記高圧空間(18)を前記流体噴出口(17b)側の空間(18a)と、前記流体噴出口(17b)とは反対側空間(18b)とに仕切るピストン部(19b)が一体に形成されており、
    前記流入口(17a)は、前記流体噴出口(17b)側の空間(18a)に配置されており、
    さらに、前記絞り部(17c)と前記反対側空間(18b)とを連通させる連通路(17d)が設けられており、
    前記連通路(17d)を介して、前記絞り部(17c)の圧力を前記反対側空間(18b)に導いて、前記反対側空間(18b)の圧力を前記流体噴出口(17b)側の空間(18a)の圧力よりも低下させることによって、前記ピストン部(19b)が前記反対側方向(R2)に圧力を受けるようになっていることを特徴とするエジェクタ。
  2. 流入口(17a)から高圧流体が流入する高圧空間(18)と、前記高圧空間(18)から流体噴出口(17b)へ向かって前記高圧流体の通路面積を縮小する絞り部(17c)を有する絞り手段(17)と、前記高圧空間(18)内において、前記絞り部(17c)の軸線方向(R)に変位することにより、前記絞り部(17c)の開度を変化させるニードル弁(19)とを備え、前記流体噴出口(17b)から高速で噴出する作動流体の巻き込み作用によって流体輸送を行う運動量輸送式ポンプであるエジェクタであって、
    前記絞り手段(17)は、前記絞り部(17c)において前記高圧流体を減圧膨張させるようになっており、
    前記ニードル弁(19)は、前記軸線方向(R)の流体噴出口側方向(R1)に変位すると前記絞り部(17c)の開度を小さくし、一方前記軸線方向(R)の前記流体噴出口とは反対側方向(R2)に変位すると前記絞り部(17c)の開度を大きくするようになっており、
    前記ニードル弁(19)には、前記高圧空間(18)を前記流体噴出口(17b)側の空間(18a)と、前記流体噴出口(17b)とは反対側空間(18b)とに仕切るピストン部(19b)が一体に形成されており、
    前記流入口(17a)は、前記流体噴出口(17b)側の空間(18a)に配置されており、
    前記ピストン部(19b)には、前記流体噴出口(17b)側の空間(18a)と前記反対側空間(18b)とを連通させるとともに、前記流体噴出口(17b)側の空間(18a)から前記反対側空間(18b)へ流れる冷媒を減圧させるピストン連通路(19c)が形成されており、
    さらに、前記反対側空間(18b)と前記絞り部(17c)とを連通させる流体通路(18c)が設けられており、
    前記高圧流体を、前記流入口(17a)→前記流体噴出口(17b)側の空間(18a)→前記ピストン連通路(19c)→前記反対側空間(18b)→前記流体通路(18c)→前記絞り部(17c)→前記流体噴出口(17b)の順に流して、前記反対側空間(18b)の圧力を前記流体噴出口(17b)側の空間(18a)の圧力よりも低下させることによって、前記ピストン部(19b)が前記反対側方向(R2)に圧力を受けるようになっていることを特徴とするエジェクタ。
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