JP4133629B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電潜像が形成された感光体ドラム表面に現像剤を供給して現像を行う現像装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、感光体ドラムに形成された静電潜像を現像するための現像装置が該感光体ドラムに対向して画像形成装置本体に着脱自在に取り付けられている。
【0003】
このような現像装置としては、内部に現像剤が充填されるハウジングと、このハウジング内部に配置され現像剤を攪拌する攪拌ローラと、上記ハウジング内部に配置され現像剤を感光体ドラム周面に移行させるための現像ローラとを備えたものが知られている。
【0004】
ところで、この現像ローラは、帯電した現像剤を感光体ドラムに適正に供給するため、該感光体ドラムと所定の間隔を離間させて(空隙を介設して)配置されるのが一般的であり、そして、感光体ドラムに経時的に安定して現像剤を供給するためには、上記現像剤ローラと感光体ドラムとの空隙を一定に保持することが望まれる。
【0005】
従来、このような現像装置においては、例えば特許文献1に記載されているように、現像ローラの端部に該現像ローラよりも大径のスペースコロが設けられ、このスペースコロがその周面を感光体ドラムの周面に当接させて感光体ドラムにより転動され、現像ローラと感光体ドラムとの空隙を一定に保持するようになされたものがある。
【0006】
【特許文献1】
特開昭62−86370号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような現像装置においては、所定期間の使用に伴い感光体ドラムに供給する現像剤の量が安定せず、現像にばらつきがでることがあり、その結果、転写する画像濃度にばらつきがでることがあるという問題があった。
【0008】
すなわち、上記特許文献1に記載されている現像装置においては、使用に伴いスペースコロや感光体ドラムにおける上記スペースコロが当接される部分に埃や飛散した現像剤が付着することがあり、このようにスペースコロや感光体ドラムに埃や飛散した現像剤が付着すると、例えばスペースコロが該埃等に乗り上げる等、感光体ドラムとスペースコロとの間に一時的に該埃等が介在することにより感光体ドラムとスペースコロとの軸間距離が広がり、その結果、感光体ドラムと現像ローラとの間隔が経時的に変化して現像にばらつきがでることがあった。
【0009】
本発明は、上記従来の技術に鑑みなされたものであり、簡単な構成で、感光体ドラムと現像ローラとの間の空隙(ギャップ)の変化を抑制し、可及的に安定した現像を実現することができる現像装置等を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明に係る現像装置は、画像形成装置本体に取り付けられ、感光体ドラムに対して平行配置される現像ローラを有する現像装置において、内部に現像剤が収納されるとともに現像ローラが軸支されたハウジングを備え、該ハウジングは上記感光体ドラムの周面両端部に当接してこの感光体ドラムと上記ハウジングとの間を所定の間隔離間させた状態で転動する間隔保持コロを備え、この間隔保持コロはその回転軸に伝達される衝撃を緩和する緩衝部材を介して上記ハウジングに取着されており、上記緩衝部材は、間隔保持コロの回転軸が挿通される軸受け孔とこの軸受け孔の周縁部であって上記感光体ドラムの反対側の位置に上記軸受け孔と離間させて設けられた緩衝孔とを有する合成樹脂製の軸受け板を備えることを特徴とするものである。
【0011】
この発明によれば、現像ローラがハウジングに軸支され、このハウジングと感光体ドラムとの間を所定の間隔離間させた状態で転動する間隔保持コロが設けられているので、現像ローラと感光体ドラムとの間に一定の空隙を設けることができ、これにより現像ローラから感光体ドラムに適正に現像剤を供給することができる。
【0012】
また、使用に伴い間隔保持コロの周面や該間隔保持コロが当接される感光体ドラムの周面部分に埃や飛散した現像剤等が付着して間隔保持コロがこの埃等に乗り上げる等、感光体ドラムと間隔保持コロの回転中心軸の軸間距離が瞬間的に変動するが、間隔保持コロがその回転軸に伝達される衝撃を緩和する緩衝部材を介して上記ハウジングに取着されているので、緩衝部材が上記軸間距離の変動を吸収し、感光体ドラムとハウジング、ひいてはこのハウジングに軸支されている現像ローラとの間隔の変動が緩和される。従って、この発明によれば、簡単な構成で、感光体ドラムと現像ローラとの間の空隙の瞬時的な変動を抑制することができ、これにより可及的に安定した現像を実現することができる。
【0013】
さらに、緩衝部材が上記のように合成樹脂製の軸受け板に軸受け孔と緩衝孔とを設けるだけでよく、上記緩衝部材を簡単に構成することができる。
【0014】
この発明において、上記間隔保持コロの回転中心軸が、上記感光体ドラムの回転中心軸と上記現像ローラの回転中心軸とを結ぶ直線上に配置されるのが好ましい(請求項2)。このように構成すれば、感光体ドラムと現像ローラとの間隔を容易に設定することができる。
【0015】
また、この発明において、上記軸受け板の緩衝孔内に減衰部材が装填されているのが好ましい(請求項3)。このように構成すれば、上記したように感光体ドラムと間隔保持コロと間に埃等が介在して間隔保持コロがバウンド等して感光体ドラムと間隔保持コロとの回転中心軸の軸間距離が経時的に変動するが、減衰部材がこの変動を迅速に減衰させて一層確実に感光体ドラムと現像ローラとの間の空隙の変化を抑制することができる。
【0016】
一方、この発明に係る画像形成装置は、感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像するために請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の現像装置を備えることを特徴とするものである。すなわち、上記現像装置は画像形成装置に好適に採用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る現像装置を搭載した画像形成装置の一実施形態を示す全体概略図である。なお、本実施形態では、本発明に係る現像装置を複写機に搭載した場合について説明するが、この発明に係る現像装置は、例えばプリンタ装置、ファクシミリ装置、スキャナ装置、そしてコピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の各種機能を兼ね備えた複合機等に対しても適用可能である。
【0018】
この画像形成装置1は、装置本体2の下部に配設された給紙部100と、この給紙部100の側方及び上方に配設された用紙搬送部200と、給紙部100の上方に配設された画像形成部300と、この画像形成部300の側方に配設された定着部400と、これら画像形成部300及び定着部400の上方に配設された画像読取部500とが備えられている。
【0019】
給紙部100は、給紙カセット111に積層載置された用紙の束を、給紙ローラ115の回転動作によって最上位の用紙から1枚ずつ用紙搬送部200に給紙するものである。用紙搬送部200は、給紙部100から給紙された用紙を、各種ローラ対202,203によって画像形成部300に搬送し、さらに画像形成部300及び定着部400において画像形成がなされた用紙を排出ローラ対205によって装置本体2の側部に設けられた排出トレイ204に用紙を排出されるものとなされている。
【0020】
画像読取部500は、コンタクトガラス501上に載置された原稿に、露光ランプから光を照射し、その反射光を反射鏡を介してCCDラインセンサ等からなる光電変換部に導くことにより、原稿の画像情報を読み取るものである。
【0021】
画像形成部300は、上記画像読取部500の下方に配設され、電子写真プロセスによって、用紙上に所定のトナー像を形成するものであり、回転可能に軸支された光導電性を有する感光体ドラム30と、この感光体ドラム30の周囲にその回転方向に沿って、帯電装置302、露光装置303、現像装置50、転写装置305、クリーニング装置306および除電装置307を備えている。
【0022】
定着部400は、上記画像形成部300の用紙搬送方向の下流側に配置され、画像形成部300においてトナー像が転写された用紙を、加熱ローラ401と加圧ローラ402からなる一対の定着ローラによって挟んで加熱し、用紙上にトナー像を定着させるものである。
【0023】
この画像形成装置1の基本的な作動状態を簡単に説明すると、帯電装置302により図1で時計方向に回転する感光体ドラム30が一様に帯電され、上記画像読取部500で読み取られた画像情報に基づいて露光装置303(レーザー操作装置等)からのレーザービームにより感光体ドラム30上に静電潜像が形成され、現像装置50により静電潜像に現像剤が付着されてトナー像が形成される。
【0024】
上記のようにトナー像が形成された感光体ドラム30に向けて、給紙部100から用紙搬送部200を通って用紙が画像形成部300に搬送され、この画像形成部300において転写ローラ等からなる転写装置305により感光体ドラム30の表面におけるトナー像が用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は感光体ドラム30から分離され、定着部400に搬送されてトナー像が定着される。定着部400を通過した用紙は、搬送ローラ205を経て用紙排出トレイ204に排出される。
【0025】
そして、転写装置305による転写後に感光体ドラム30はクリーニング装置306及び除電装置307で残留トナー、残留電荷を除去して、必要に応じて再び帯電装置302で帯電される。
【0026】
上記現像装置50について具体的に説明する。現像装置50は、上記したように感光体ドラム30に対向して配置されており、装置本体2に着脱自在に取り付けられている。この現像装置50は、内部に現像剤が収納される装置ハウジング50aと、上記現像剤を攪拌しつつ帯電させる第1及び第2攪拌ローラ53,54と、この攪拌帯電された現像剤を表面に付着させて感光体ドラム30の表面に移行させる現像ローラ51と、この現像ローラ51の表面に付着した現像剤の量を規制する穂切りブレード52とを備える。
【0027】
図2は、現像装置をその天蓋カバーを取り外して装置ハウジング50a内部を露出させた状態で示す斜視図であり、図3は、感光体ドラムと現像ローラとの関係を示す正面図である。図4は、図3のIV−IV線断面図である。
【0028】
装置ハウジング50aは、感光体ドラム30側に開口した箱状体であり、天蓋カバーを取り外すことにより上面が開放し得るように構成されている。この装置ハウジング50aの内部には、第1及び第2攪拌ローラ53,54(図1参照)、現像ローラ51、穂切りブレード52が配設されている。
【0029】
第1及び第2攪拌ローラ53,54は、用紙搬送方向に直交する幅方向に延び、上記感光体ドラム30に並設した状態で両端部が装置ハウジング50aの側壁部に軸支されている。この第1及び第2攪拌ローラ53,54は、この回転軸にスパイラル状の攪拌搬送羽根(図示せず)が設けられ、回転することにより現像剤を図2における装置ハウジング50aの手前側から奥側或いは奥側から手前側に搬送するものとなされている。この搬送過程で、現像剤が十分に攪拌され、現像剤同士の摺接等により現像剤を摩擦帯電させる。そして、第2攪拌ローラ54は、図示しない現像剤カートリッジから供給された現像剤を第1攪拌ローラ53に対して供給する一方、第1攪拌ローラ53は、第2攪拌ローラ54による場合と逆方向に現像剤を搬送しながら該現像剤を現像ローラ51に対して供給するものとなされている。なお、図示していないが、これらの第1及び第2攪拌ローラ53,54は、その回転軸の一端部が装置ハウジング50aの側壁を貫通して突出し、この突出部分に伝達ギヤが固設され、該伝達ギヤがギヤ列を介して駆動手段により回転駆動するものとなされている。
【0030】
一方、現像ローラ51は、用紙搬送方向に直交する幅方向に延び、上記感光体ドラム30に対して平行配置された状態で、両端回転軸55が装置ハウジング50aの側壁部に設けられた挿通孔56に挿通されることにより、該装置ハウジング50a内に軸支されている。この現像ローラ51は、図示しないが、具体的には、アルミ等の非磁性材料から構成される円筒状の現像スリーブと、この現像スリーブの内部に配設されたロール状の吸引磁石部とを備える。そして、現像剤が吸引磁石部により現像スリーブの周面に吸着され、図示しない駆動手段により現像スリーブを回転させるとともに上記穂切りブレード52により吸着量を調整して、感光体ドラム30に現像剤を供給するものとなされている。
【0031】
そして、上記現像ローラ51が、感光体ドラム30から所定の間隔を離間させた状態で配置されるように装置ハウジング50aに対して位置設定され、現像ローラ51から感光体ドラム30に適正に現像剤を供給するものとなされている。すなわち、現像装置50は、装置本体2に取り付けられた状態で、現像ローラ51と感光体ドラム30との間に所定の現像ギャップ150が設けられるように構成されている。本実施形態における現像装置50においては、この現像ギャップ150が経時的に一定に保たれるように間隔保持機構60が設けられている。
【0032】
具体的には、間隔保持機構60は、図5に示すように、感光体ドラム30の周面両端部に当接する間隔保持コロ10と、この間隔保持コロ10の回転軸11を軸支して該回転軸11に伝達される衝撃を緩和する前後一対の緩衝部材70とを備え、上記間隔保持コロ10が上記緩衝部材70を介して装置ハウジング50aの両側壁部(図では前後両側壁部)の外面にそれぞれ取着されることにより構成されている。
【0033】
間隔保持コロ10は、フッ素樹脂等の合成樹脂により構成された円盤状体であり、その回転軸11を中心として回転自在に上記緩衝部材70に支持されている。そして、この支持状態では、回転軸11が上記感光体ドラム30の回転軸31と平行に配置され、感光体ドラム30、現像ローラ51、及び間隔保持コロ10の各回転中心軸が同一軸線上に配置されている。具体的には、間隔保持コロ10の回転中心軸が、感光体ドラム30及び現像ローラ51の各回転中心軸を結ぶ直線上であって、感光体ドラム30と現像ローラ51との間に配置されている。
【0034】
また、この間隔保持コロ10は、その周面が感光体ドラム30の周面所定部分に当接し、感光体ドラム30の回転駆動に伴って従動回転するものとなされている。そして、この間隔保持コロ10の周面が感光体ドラム30の周面に当接した状態では、装置ハウジング50aと感光体ドラム30との間隔が一定に保持される。該装置ハウジング50aと感光体ドラム30との間隔は、感光体ドラム30と現像ローラ51との間の上記現像ギャップ150を考慮して適宜設定される。
【0035】
ここで、感光体ドラム30について簡単に説明する。感光体ドラム30は、用紙搬送方向に直交する方向に細長い円筒状ドラムであり、回転軸31を中心に図示しない駆動手段により回転駆動するものとなされている。そして、この感光体ドラム30の周面には、その略全領域にアルミニウム層とその上方に積層された光導電層等からなる感光体部32が設けられ、該感光体部32において帯電、露光し得るものとなされている。一方、感光体ドラム30の軸方向両端部における周面には、感光体が設けられていない非感光体部33が設けられ、該非感光体部33に上記間隔保持コロ10が当接するものとなされている。
【0036】
一方、緩衝部材70は、上記間隔保持コロ10の回転軸11を支持するとともに、該回転軸11から伝達される衝撃を緩和するものである。この緩衝部材70は、図4に示すように、平面視において感光体ドラム30側に開口する部材本体71と、この部材本体71に配設される減衰部材75とを備える。
【0037】
部材本体71は、一定の保形性及び弾性を有する合成樹脂、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の一体成形品として構成され、略矩形状の基板部71aと、この基板部71aの両側端縁から感光体ドラム30側に立ち上がる一対の軸受け板部71bとを具備し、平面視においてコ字状形状を呈する。この部材本体71は、相互に対向する上記軸受け板部71bの間に上記間隔保持コロ10を介在させ、この間隔保持コロ10の回転軸11を各軸受け板部71bに形成された軸受け孔73に挿通させて該間隔保持コロ10を回転自在に支持するものとなされている。
【0038】
また、上記各軸受け板部71bにおける上記軸受け孔73の周縁部であって上記感光体ドラム30の反対側の位置に上記軸受け孔73と所定長さ離間させて緩衝孔74が設けられている。この緩衝孔74は、軸受け板部71bにおける軸受け孔73と緩衝孔74との間の孔間部位76の弾性変形を許容し、間隔保持コロ10の回転軸11から伝達される衝撃を緩和する機能を有する。すなわち、上記間隔保持コロ10の回転軸11に対して上記感光体ドラム30から離反する方向に荷重を受けた場合に、該荷重は専ら上記緩衝孔74が形成された側の軸受け孔73の周縁部に作用するが、上記孔間部位76が緩衝孔74内に弾性変形し、この弾性変形に伴って上記回転軸から伝達される衝撃を緩和するものとなされている。
【0039】
この緩衝孔74は、上下方向に細長い略矩形状に形成され、上記間隔保持コロ10と感光体ドラム30との回転中心軸を結ぶ線に対して上下対称に形成されている。また、この緩衝孔74は、上下方向に上記軸受け孔73の直径よりも長く形成され、軸受け板部71bにおける孔間部位76が弾性変形し易く形成されている。
【0040】
なお、緩衝孔74の具体的形状は特に限定するものではなく、例えば軸受け孔73の円弧に沿った三日月状、凹状等に形成するものであってもよい。
【0041】
さらに、上記緩衝孔74には、その内部に減衰機能を有する減衰部材75として弾性部材が緊密状態に装填され、上記孔間部位76の破損を効果的に防止するとともに、この孔間部位76に荷重を受けることに伴って発生する孔間部位76の振動を減衰するものとなされている。この減衰部材75としては、例えばゴムやエストラマー、発泡ウレタンや発泡ポリエチレン等の発泡合成樹脂などの弾性部材が用いられる。
【0042】
上記間隔保持機構60は、次のようにして組み付けられる。すなわち、部材本体71の一対の軸受け板部71bを相互に離反する方向に弾性拡開し、この状態で軸受け板部71b間に間隔保持コロ10を介設し、該間隔保持コロ10の回転軸11を軸受け孔73に挿入する。そして、各軸受け板部71bを解放すると、該軸受け板部71bが弾性回復して間隔保持コロ10が部材本体71に回転自在に支持される。また、緩衝孔74に減衰部材75を充填し、感光体ドラム30方向の振動を減衰するものとなされている。
【0043】
そして、この間隔保持機構60は、次のようにして装置ハウジング50aに取着される。すなわち、上記間隔保持コロ10を指示した状態の緩衝部材70を装置ハウジング50aの両側壁部外面に、この間隔保持コロ10の回転中心軸が感光体ドラム30と現像ローラ51との回転中心軸を結ぶ直線上に配置されるように、接合する。この緩衝部材70の接合手段は、具体的に限定するものではないが、例えばビス留め等の機械的固定手段や接着剤による接着等が用いられる。このとき、緩衝部材70の部材本体71における接合面側の孔間部位76を拘束しないように注意を要する。すなわち、孔間部位76は、上記したように、その弾性変形が許容されることにより、間隔保持コロ10の回転中心軸101に作用する感光体ドラム30と反対側の衝撃荷重等を吸収、緩和するものであるため、該孔間部位76が拘束されると、その効果が半減されるからである。
【0044】
而して、現像装置50において、間隔保持コロ10が、その周縁部の一部が感光体ドラム30側に突出した状態で、緩衝部材70を介して装置ハウジング50aの両側壁部外面に取着されている。そして、この現像装置50が上記画像形成装置本体2におけるセット位置に配置された状態では、現像ローラ51の回転中心軸が感光体ドラム30の回転中心軸に対して平行に配置されるとともに、間隔保持コロ10の周面が感光体ドラム30の軸方向両端部における周面の非感光体部33に当接し、感光体ドラム30と装置ハウジング50aが所定の間隔を離間させた状態で配置される。この結果、装置ハウジング50aに軸支された現像ローラ51と感光体ドラム30との間にも、所定の現像ギャップ150が設けられる。
【0045】
次に、この現像装置50の作用について説明する。
【0046】
画像形成装置1において、複写動作が開始されると、上記したように感光体ドラム30が回転軸31を中心に回転駆動し、帯電装置302により該感光体ドラム30に静電潜像が形成される。
【0047】
ここで、現像装置50においては、上記感光体ドラム30の回転に伴って現像ローラ51も回転駆動するとともに、間隔保持コロ10が従動回転し、現像ローラ51によって感光体ドラム30に現像剤が順次供給される。このとき、間隔保持コロ10によって装置ハウジング50aと感光体ドラム30との間が所定間隔離間され、このため感光体ドラム30と現像ローラ51との間に一定の現像ギャップ150を設けることができ、これにより現像ローラ51から感光体ドラム30に対して適正に現像剤を供給することができる。しかも、感光体ドラム30に突き当てる部材が摺接部材等ではなく、コロとして構成されているので、感光体ドラム30の回転により該現像ギャップ150長さの変動を効果的に抑制することができる。
【0048】
そして、使用に伴い感光体ドラム30の非感光体部33または間隔保持コロ10の周面に埃や飛散した現像剤が付着し、これらの周面に凸部が形成される。この凸部に間隔保持コロ10が乗り上げる等して該凸部が感光体ドラム30と間隔保持コロ10の回転に際し両者間に介在した場合には、間隔保持コロ10が弾み、この衝撃荷重に基づいて間隔保持コロ10の回転軸11が感光体ドラム30と反対側の方向に変位しようとする。このとき、孔間部位76に感光体ドラム30と反対側の方向に衝撃荷重が作用し、該孔間部位76が緩衝孔74の内方に向かって弾性変形し、この弾性変形に伴う振動が減衰部材75により減衰される。
【0049】
すなわち、間隔保持コロ10の回転軸11の変位を緩衝孔74で吸収するとともに、減衰部材75により迅速に減衰させる。このため、感光体ドラム30と装置ハウジング50a、ひいてはこの装置ハウジング50aに軸支されている現像ローラ51との間隔である現像ギャップ150の変動が緩和される。従って、本実施形態における現像装置50によれば、簡単な構成で、感光体ドラム30と現像ローラ51との間の現像ギャップ150の瞬時的な変動を抑制することができ、これにより可及的に安定した現像を実現することができる。
【0050】
なお、以上に本実施形態に係る現像装置及びこの現像装置を備えた画像形成装置について説明したが、この発明に係る現像装置等は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、以下のような変更が可能である。
【0051】
記実施形態では緩衝部材70の部材本体71の孔間部位76を弾性変形させて間隔保持コロ10における回転軸11の変位を吸収するものとなされているが、この変位を吸収するための緩衝部材の具体的構造は特に限定するものではない。
【0052】
例えば、上記軸受け孔と緩衝孔とを連通させたような凸状孔部を設け、この孔部における感光体ドラム30と反対側における内側面に板バネを配設し、この板バネと緩衝部材本体とで間隔保持コロの回転軸を回転自在に保持するようにしてもよい。このように構成しても、回転軸11が変位しようとすると、板バネが弾性変形して該回転軸11の変位を効果的に吸収することができる。
【0053】
また、緩衝部材として、先細り状の先端開口筒状体内部に球状間隔保持コロを配設し、該間隔保持コロを感光体ドラム30側に付勢する付勢部材と先端開口筒状体の軸線方向の振動を減衰する減衰部材とを備えて構成するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかる画像形成装置によれば、画像形成装置本体に取り付けられ、感光体ドラムに対して平行配置される現像ローラを有する現像装置において、内部に現像剤が充填されるとともに現像ローラが軸支されたハウジングを備える一方、該ハウジングには上記感光体ドラムの周面両端部に当接してこの感光体ドラムと上記ハウジングとの間を所定の間隔離間させた状態で転動する間隔保持コロを備え、この間隔保持コロはその回転軸に伝達される衝撃を緩和する緩衝部材を介して上記ハウジングに取着されているので、現像ローラと感光体ドラムとの間に一定の空隙を設けて現像ローラから感光ドラムに対して適正に現像剤を供給することができるとともに、使用に伴い間隔保持コロや感光体ドラムに埃や現像剤が付着して感光体ドラムと間隔保持コロの回転中心軸の軸間距離が瞬間的に変動しても、簡単な構成で、感光体ドラムと現像ローラとの間の空隙の瞬時的な変動を抑制することができ、これにより可及的に安定した現像を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る現像装置を備えた画像形成装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 同現像装置の一実施形態を示す概略斜視図である。
【図3】 同現像装置の一実施形態の要部を拡大して示す概略正面図である。
【図4】 図3のIV−IV線断面図である。
【図5】 間隔保持機構を分解して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
10 間隔保持コロ
11 回転中心軸
30 感光体ドラム
31 回転軸
50 現像装置
50a 装置ハウジング
51 現像ローラ
55 回転軸
60 間隔保持機構
70 緩衝部材
71b 軸受け板部
73 軸受け孔
74 緩衝孔
75 減衰部材
76 孔間部位
150 現像ギャップ

Claims (4)

  1. 画像形成装置本体に取り付けられ、感光体ドラムに対して平行配置される現像ローラを有する現像装置において、
    内部に現像剤が収納されるとともに現像ローラが軸支されたハウジングを備え、該ハウジングは上記感光体ドラムの周面両端部に当接してこの感光体ドラムと上記ハウジングとの間を所定の間隔離間させた状態で転動する間隔保持コロを備え、この間隔保持コロはその回転軸に伝達される衝撃を緩和する緩衝部材を介して上記ハウジングに取着されており、
    上記緩衝部材は、間隔保持コロの回転軸が挿通される軸受け孔とこの軸受け孔の周縁部であって上記感光体ドラムの反対側の位置に上記軸受け孔と離間させて設けられた緩衝孔とを有する合成樹脂製の軸受け板を備えることを特徴とする現像装置。
  2. 上記間隔保持コロの回転中心軸が、上記感光体ドラムの回転中心軸と上記現像ローラの回転中心軸とを結ぶ直線上に配置されることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 上記軸受け板の緩衝孔内に減衰部材が装填されていることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  4. 感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像するために請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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