JP4133226B2 - 印刷装置及びoemid情報制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷装置及びOEMID情報制御方法に関し、特に、OEMID情報にしたがって動作の制御を可変にしうる印刷装置及びOEMID情報制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷装置とホストコンピュータとの間を通信回線を介して接続した印刷制御システムにおいては、ホストコンピュータから印刷装置への通信制御が実行される。
たとえば、印刷装置の記憶手段に格納されている動作パラメータ等のデータを読み込みたい場合、ホストコンピュータは、そのデータに対応する情報コードを通信回線を介して印刷装置へ送信する。そうすると、印刷装置が、その情報コードに対応するデータを読み出し、この読み出したデータを通信回線を介してホストコンピュータへ返信する。
【0003】
ところで、従来の印刷装置においては、必要なOEM(Original equipment manufactures)先や自社情報等を含むOEMID情報が、プログラムのデータとしてProgramROM(以下、略して「ROM」という)に格納されている。
さらに、自社ブランド又は他社ブランド(OEM)のいずれであるかを示す情報(ブランド指定情報)や、その印刷装置がOEMであるときにOEM先を特定するための情報(OEMID番号)などが、不揮発メモリに記憶されている。
なお、ブランド指定情報とOEMID番号とを併せてOEM設定情報(OEM情報)という。
【0004】
これらのうち、ブランド指定情報については、この情報の示すブランドを外部からのコマンドにより変更可能である。
ただし、ブランド指定情報の示すブランドが変更されたとしても、OEMID情報そのものがROM上のプログラムデータに無い場合は自社モデルとして、一方、OEM先状態であれば標準OEMとして、それぞれ動作する。これにより、印刷装置は、それら自社モデルあるいは標準OEMに関するOEM情報をベースに、モデル名,OptionUnit名,Plug&Play情報などをホストコンピュータへ返信している。
【0005】
ところが、新しいOEMができたりOEM情報が変更されたりすると、ホストコンピュータがOEMID情報の更新(OEMID情報の初期化や変更)を行うためにプログラムを作成し直してアップロードし、印刷装置がそのプログラムをダウンロードしてROMに格納していた。
このため、ホストコンピュータにおいては、その新たなOEM情報が得られるまでプログラムを作成できないといった問題や、OEMID情報の更新のためだけにプログラムの全体あるいは一部をも作成し直さなければならないといった問題、さらにはそのプログラムの作成が実行されるたびにバージョンアップを行わなければならないといった問題が生じていた。
【0006】
そして、印刷装置においては、新しいOEMができたりOEM情報が変更されたりしたにもかかわらず、プログラムが作成されるまでは、従前のOEMID情報によって対応しなければならないという問題が生じていた。
つまり、ホストコンピュータや印刷装置を有する印刷制御システムにおいては、新たなOEMや変更されたOEM情報への対応が迅速に図れないという問題が生じていた。
【0007】
そこで、OEM情報を、プログラムのデータとするのではなく、印刷装置に設けられた不揮発性のメモリに記憶させるという技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
これによれば、プログラムを更新しなくても、OEMID情報を不揮発メモリにダウンロードすることで、その不揮発メモリに記憶されたOEMID情報が更新されるため、新たなOEMや変更されたOEM情報への迅速な対応が可能となる。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−334184号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の印刷装置においては、新しいOEMID情報を単に不揮発メモリに記憶させるだけだったので、過去のOEMID情報も残されておらず、また、プログラム上にもOEMID情報が存在していなかった。
つまり、従来の印刷装置においては、新規OEMの発生やOEM情報の更新にともなってOEMID情報の更新処理(OEMID情報の初期化や変更)を行っていたが、これにより、過去のOEMID情報は消去されてしまい不揮発メモリに残ることはなかった。
さらに、新たなOEMID情報は、不揮発メモリにのみ記憶されるため、ROMのプログラムには存在しなかった。
【0010】
このため、不揮発メモリのOEMID情報が壊れたときのように最新版のアクセスが不能となった場合には、印刷装置はホストコンピュータからの要求に対してOEMID情報を返信できないという問題があった。
さらに、間違ったOEM情報が不揮発メモリに記憶された場合であって、そのOEM情報の内容を判定する処理においてOEM情報の間違えが見つかったときは、不揮発メモリに記憶されたOEMID情報を更新しなければならず、手間がかかるという問題があった。
【0011】
加えて、OEMID情報が不揮発メモリで記憶されるのではなく、プログラムのデータとしてROMに格納されている場合であって、ROM上のOEMID情報が間違っていたときには、ファームウエアを再度変更しなければならず、この変更に相当の時間を要するという問題があった。
【0012】
また、OEM先で、さらにOEMを実施したい場合、そのOEM先の情報を印刷装置のROMに入れることができないまま、製品が出荷されるという問題があった。
そして、OEMID情報をベースに処理を変更しているところがあるが、OEMIDを増やすと、そのためにファームウエアも変更しなければならなかった。
【0013】
本発明は、上記の問題を解決すべくなされたものであり、新たなOEMや変更されたOEM情報への迅速な対応を可能とするとともに、最新版のアクセスが不能となった場合や、間違ったOEM情報が不揮発メモリに記憶された場合、さらにはROM上のOEMID情報が間違っていた場合にも迅速なOEMID情報の返信を可能とする印刷装置及びOEMID情報制御方法の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の請求項1記載の印刷装置は、OEMID情報にしたがって動作の制御を可変にしうる印刷装置であって、OEMID情報を記憶する書き換え可能な情報記憶手段と、OEMID情報をデータとして有したプログラムを格納するプログラム記憶手段と、OEMID情報を外部から入力する入力手段と、新たなOEMID情報を情報記憶手段に記憶させる制御手段とを備え、外部から入力されるOEMID情報に含まれるID番号は、情報記憶手段に記憶されたOEMID情報の中からいずれのOEMID情報を使用するかを特定するための特定情報を有し、入力手段は、OEMID情報の送信要求を外部から受信し、制御手段は、入力手段で送信要求が受信されると、情報記憶手段に記憶されたOEMID情報のID番号を確認し、ID番号に特定情報が含まれているか否かを判断し、判断の結果、ID番号に特定情報が含まれているときは、情報記憶手段に記憶されているOEMID情報を使用し、一方、ID番号に特定情報が含まれていないときは、プログラム記憶手段に記憶されたOEMID情報を使用する構成としてある。
【0015】
印刷装置をこのような構成とすると、OEMID情報を記憶する書き換え可能な情報記憶手段と、OEMID情報をデータとして有したプログラムを格納するプログラム記憶手段とが印刷装置に設けられるため、OEMID情報がそれら情報記憶手段(不揮発メモリ)とプログラム記憶手段(ROM)との双方に格納(記憶)可能となる。
このため、不揮発メモリのOEMID情報が壊れたときのように最新版のアクセスが不能となった場合にも、プログラム用の記憶手段に格納されたプログラムのOEMID情報によって対応可能となる。
特に、OEMID情報が、いずれのOEMID情報を使用するかを特定するための特定情報を有することにより、不揮発メモリに記憶されている既存のOEMID情報ではなく、外部のダウンロードした新たなOEMID情報をホストコンピュータへ返すことができる。
このため、OEMID情報が特定情報(たとえば、ワイルドカードなど)を含む場合は、OEMIDはそのままでも、このOEMIDに沿った動作のままで、ProductName・OptionUnit名,Plug&Play情報のいずれかのみを変更できる。
【0016】
そして、間違ったOEM情報が不揮発メモリに記憶された場合であって、そのOEM情報の内容を判定する処理においてOEM情報の間違えが見つかったときは、不揮発メモリに記憶されたOEMID情報を更新しなくても、プログラム用の記憶手段に格納されているプログラムのOEMID情報によって対応可能となる。このため、印刷装置は、間違ったOEM情報をホストコンピュータへ返送しなくてすむとともに、不揮発メモリに記憶されたOEMID情報を更新する手間を省くことができる。
【0017】
さらに、ROM上のOEMID情報が間違っていたときには、不揮発メモリに記憶されているOEMID情報によって対応が可能となる。
このため、ファームウエアを再度変更する必要がなくなることから、この変更に要する時間を節約できる。
【0018】
加えて、本発明のようなOEMID対応とすれば、OEM先で、さらにOEMを実施したい場合には、そのOEM先の情報を印刷装置のROMに入れて製品を出荷することができる。次のOEM先は、そのROMに、自らのOEM先情報を追加して入れることができる。
そして、OEMIDを増やす必要がなくなるため、ファームウエアを変更しなくてもよくなる。
【0019】
印刷装置においては、OEMIDによって、内部処理を変える動きをProductName・OptionUnit名・Plug&Play情報以外にももち合わせている。
たとえば、そのOEM向けの設定になっていれば、特殊FONTを有効にする、特殊Emulation表示などの標準とは異なった処理をOEMIDを判断しながら行っている。
OEMIDを変えなくても、そのままで、OEMID情報のPrinter名などのみが変更可能ということになる。
このデータ自体も、OEM先で自由にProductName・OptionUnit名のOEM情報の設定ができるため、OEMIDによる動作はそのままで、さらにOEMが可能となる。
【0020】
また、請求項2記載の印刷装置は、制御手段が、情報記憶手段に対し、既に記憶されているOEMID情報を残したままで、新たなOEMID情報を追加して記憶させる構成としてある。
印刷装置をこのような構成とすれば、従来のOEMID情報と最新のOEMID情報とが双方とも不揮発メモリに記憶されるため、不揮発メモリに記憶された最新のOEMID情報が壊れたために最新版のアクセスが不能となった場合にも、従来のOEMID情報によって対応可能となる。
【0022】
また、請求項3記載の印刷装置は、OEMID情報が、自社情報,OEM向け情報のID,モデル名,OptionUnit名,Plug&Play情報のうち、少なくともいずれか一つ以上を含む構成としてある。
印刷装置をこのような構成とすると、印刷装置は、情報コードによって特定されたOEMID情報の有する情報として、たとえば、自社情報,OEM向け情報のID,モデル名,OptionUnit名,Plug&Play情報などをホストコンピュータへ返信することができる。
【0023】
また、請求項4記載のOEMID情報制御方法は、OEMID情報をデータとして有するプログラムがプログラム記憶手段に格納されている印刷装置のOEMID情報制御方法であって、新たなOEMID情報をホストインタフェイスで受信する処理と、制御手段によって新たなOEMID情報を情報記憶手段に記憶させる処理と、OEMID情報の送信要求を外部から受信する処理と、送信要求が受信されると、制御手段が、情報記憶手段に記憶されたOEMID情報のID番号を確認し、ID番号に、情報記憶手段に記憶されたOEMID情報の中からいずれのOEMID情報を使用するかを特定するための特定情報が含まれているか否かを判断し、判断の結果、ID番号に特定情報が含まれているときは、情報記憶手段に記憶されているOEMID情報を使用し、一方、ID番号に特定情報が含まれていないときは、プログラム記憶手段に記憶されたOEMID情報を使用する処理とを有した方法としてある。
【0024】
OEMID情報制御方法をこのような方法とすると、OEMID情報がデータとしてプログラムに存在するだけでなく、情報記憶手段にも記憶されるため、たとえば、一方のOEMID情報が間違っていた場合にも、他方のOEMID情報によって対応可能となる。
【0026】
また、OEMID情報制御方法をこのような方法とすれば、印刷装置においては、不揮発メモリに記憶されている既存のOEMID情報ではなく、外部からダウンロードした新たなOEMID情報をホストコンピュータへ返すことができる。
このため、OEMID情報が特定情報(たとえば、ワイルドカードなど)を含む場合は、OEMIDはそのままでも、このOEMIDに沿った動作のままで、ProductName・OptionUnit名,Plug&Play情報のいずれかのみを変更できる。
【0027】
また、請求項5記載のOEMID情報制御方法は、予め情報記憶手段にOEMID情報を記憶させる処理と、OEMID情報をダウンロードする処理と、制御手段によって、情報記憶手段に対し、予め記憶されたOEMID情報を残したままで、又は、既に記憶されているOEMID情報を消去して、ダウンロードされたOEMID情報を記憶させる処理とを有した方法としてある。
OEMID情報制御方法をこのような方法とすれば、情報記憶手段には、過去のOEMID情報と最新のOEMID情報とが並存するため、たとえば、最新のOEMID情報が壊れた場合にも、過去のOEMID情報によって対応可能とすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明の印刷装置及びOEMID情報制御方法の実施形態について、図1を参照して説明する。
同図は、本実施形態の印刷装置の構成を示すブロック図である。
なお、図中のブロック構成は、本発明を説明する上で最小限の構成である。
また、本発明の実施の形態を適用する印刷装置には、インクジェットプリンタ,昇華型熱転写方式プリンタ,ドットインパクトプリンタ,バブルジェット(登録商標)プリンタ,レーザプリンタ,溶融型熱転写方式プリンタなど、各種プリンタ方式のプリンタが含まれる。
【0029】
同図に示すように、印刷装置10は、不揮発メモリ11と、ProgramROM(Program Read Only Memory)12と、HostI/F(ホストインタフェイス)13と、CPU14とを有している。
なお、この印刷装置10とホストコンピュータ20との間は通信回線30で接続されており、全体として印刷制御システム1を形成している。
【0030】
ここで、不揮発メモリ(情報記憶手段)11は、OEMID情報やOEM設定情報(OEM情報状態)を記憶する書き込み可能なメモリである。つまり、不揮発メモリには、OEMID情報等を記憶するエリアが予め用意されており、外部(たとえば、ホストコンピュータ20など)から送られてきたOEMID情報を、そのエリアに記憶させることができる。
なお、印刷装置10との間で情報を送受信する「外部」は、ホストコンピュータ20に限るものではなく、たとえば、通信回線30を介さず印刷装置10に直接接続される端末なども該当する。
【0031】
OEMID情報は、複数の製品情報を含んでおり、図2に示すように、「OEMID番号」,「モデル名」,「OptionUnit名」,「Plug&Play情報」などの情報のうち、一又は二以上の情報を有している。
なお、OEMID情報は、書式(たとえば、key:value{,value})に従えば、任意の情報(key)を追加してもよい仕様になっている。
【0032】
このOEMID情報は、外部からのコマンドを通して、不揮発メモリ11に記憶される。
不揮発メモリ11にOEMID情報を記憶可能とすることで、この新たに記憶されたOEMID情報を、既にProgramROM12上に存在しているOEMID情報と同じように扱うことが可能となる。このため、新しいOEM先へのプログラムを変更することなく、OEM先にあわせたOEMID情報を不揮発メモリ11上に新たに設定できる。
【0033】
また、不揮発メモリ11に記憶されたOEMID情報のID番号には、ワイルドカードとしてのキーをもたせることができる。
ワイルドカードは、情報記憶手段に記憶された複数のOEMID情報の中から、いずれのOEMID情報を使用するかを特定する特定情報としての機能を有している。
この場合、CPU14は、そのワイルドカードがID番号に含まれているか否かを判断し、含まれているときは、不揮発メモリ11に記憶された自社向け・OEMID設定状態のOEMID番号を無視して、その不揮発メモリ11に記憶されたOEMID情報をベースに対応する。
一方、含まれていないときは、不揮発メモリ11に記憶された自社向け・OEMID設定状態のOEMID番号にしたがって対応する。
【0034】
OEMID情報のID番号にワイルドカードとしてのキーをもたせることで、次のような効果を奏する。
従来の印刷装置は、不揮発メモリ11における自社向け・OEMの相違、あるいは、OEMの場合にはOEMID番号の設定にしたがってプログラム内で処理を行っていた。また、OEMID情報についても、そのOEMID番号のROM12上のデータを参照して返していた。
すなわち、OEMID情報とOEMID番号とが対になっており、それらによって処理を行っていた。
【0035】
ところが、ワイルドカードとしてのOEMID情報が格納されている場合には、自社・OEM設定情報やOEMID設定情報にしたがって動作を行いながら不揮発メモリ11上のOEMID情報に記憶されているモデル名・OptionUnit名、Plug&Playデータを用いて動作するようにする。
したがって、OEMID情報にワイルドカードが用いられていることから、このOEMID情報とOEMID番号とが必ずしも1対1対応でなくても動作が可能となる。
なお、OEMID設定情報とは、OEMの場合におけるOEM先の情報、たとえば、「1」=韓国A社向け,「2」=国内B社向けなどの番号をいう。
【0036】
また、本発明の印刷装置においては、ワイルドカード情報を付加したものが優先して処理されるが、ワイルドカード情報を付加した後に、バージョンアップ等で同じOEMID情報に対して新たなワイルドカード情報を付加することもできる。
このように、同じOEMID情報に対して複数のワイルドカード情報を付加したものの場合、最終のものを優先するようにすることができる。
この場合、OEMID情報で、ワイルドカードは一つだけが機器に組み込まれるという仕掛けとし、後から入れられたものが優先という仕組みとする。
【0037】
この仕組みにおいては、次の二つの処理が考えられる。
一つは、新しいものが入力された場合に、ワイルドカード情報が付加されている古いものを消去する。
もう一つは、OEMID情報の各種情報にVersionを入れておき、複数ワイルドカードのOEMID情報が存在しても、Versionの新しいものを優先にする。
【0038】
さらに、不揮発メモリ11は、ホストコンピュータ20で設定されHostI/F13を介して送られてきた印刷装置10の各種動作環境設定値や、操作パネル(図示せず)でユーザにより設定された印刷装置10の各種動作環境設定値などを保存することもできる。
【0039】
加えて、不揮発メモリ11には、OEM設定情報(OEM情報)が記憶されている。
OEM設定情報には、図3に示すように、「自社orOEM」(ブランド指定情報)や「OEMID番号」が含まれる。
ブランド指定情報とは、その印刷装置が自社ブランドあるいは他社ブランド(OEM)のいずれであるかを示す情報をいう。そして、OEMID番号とは、その印刷装置がOEMであるときにOEM先を特定するための情報をいう。
【0040】
ProgramROM(プログラム記憶手段)12(以下、略して「ROM12」という)は、印刷装置10の全体を動作制御するための制御プログラムや、文字コード,図形形成情報,制御情報のコードデータ,既存のOEMID情報などを格納する。
これらのうち、既存のOEMID情報(プログラムのデータとしてROM12に格納されるOEMID情報)の具体例を図4に示す。
同図に示すように、プログラムのデータとしてROM12に格納されるOEMID情報は、不揮発メモリ11で記憶されるOEMID情報と同様に、「OEMID番号」,「モデル名」,「OptionUnit名」及び「Plug&Play名」で構成することができる。
そして、OEMID情報は、「自社データテーブル」や「標準OEMID情報テーブル」、「OEMID情報テーブル2」等として設定することができる。
【0041】
さらに、これらのうち、「自社データテーブル」においては、「OEMID番号」として「0」を、「モデル名」として「FS−1010」を、「OptionUnit名」として「PF−17」を、それぞれデータとすることができる。
なお、本発明においては、この「自社データテーブル」を自社情報としている。
また、「標準OEMID情報テーブル」においては、「OEMID番号」として「1」を、「モデル名」として「OEM−1010」を、「OptionUnit名」として「OEM−PF17」を、それぞれデータとすることができる。
さらに、「OEMID情報テーブル2」においては、「OEMID番号」として「2」を、「モデル名」として「OEM2−1010」を、「OptionUnit名」として「OEM2−PF17」を、それぞれデータとすることができる。
【0042】
HostI/F(入力手段)13は、印刷装置10とホストコンピュータ20との間における交信を実行する。たとえば、ホストコンピュータ20から指令信号を受信するとともに、印刷装置10の各部からの各種通報をホストコンピュータ20へ送信する。
そして、HostI/F13は、モデル名などのOEMID情報を、PJL(Print job language)/SNMP(Simple network management protocol)を介して外部へ返す。
また、HostI/F13は、Plug&Play情報に関しても外部へ返答する。
【0043】
CPU(制御手段)14は、HostI/F13を介して外部から送られてきたOEMID情報を不揮発メモリ11へ送って追加して記憶させる。
このため、不揮発メモリ11には、既存のOEMID情報と最新のOEMID情報との双方が記憶される。
これにより、たとえば、最新のOEMID情報が壊れるなどして最新版にアクセスできない場合にも、既存のOEMID情報によって対応することができる。
【0044】
また、CPU14は、ROM12に格納された制御プログラムにもとづき、印刷装置10の全体の動作制御を行う中央演算処理装置である。
このCPU14は、たとえば、印刷装置10における印刷処理を実行する。具体的には、CPU14は、HostI/F13で入力された画像処理情報(コードデータ)を受信バッファRAM(図示せず)に格納する。さらに、ROM12に格納されている文字コード,図形形成情報や制御情報のコードデータを解析してドットパターンを形成するインタプリタ等の処理プログラムにもとづき、受信バッファRAM(図示せず)に格納されている文字コードデータにもとづいてフォントメモリ(図示せず)をアクセスして、対応するパターンデータを読み出しドットパターンメモリ(図示せず)にパターン展開する。
【0045】
さらに、CPU14は、モデル名を印字するか否かの判断及び印字制御を実行する。
不揮発メモリ11あるいはROM12においては、図5及び図6に示すように、プリンタにおけるステータスページについてモデル名を記載する、あるいはしないという情報を格納している。そして、CPU14は、OEMID情報にしたがって、モデル名を記載する場合には、決定されたOEMID情報のモデル名を印字するように制御する。
【0046】
ホストコンピュータ20は、通信回線30を介して印刷装置10との間で、通信信号の送受信を行う。
また、ホストコンピュータ20は、印刷装置10に対し、画像処理情報をコードデータとして送信したり、OEMID情報の返信を要求したりするなどして、印刷装置10の通信制御を実行する。
【0047】
次に、本実施形態の印刷装置におけるOEMID情報の追加の動作について、図1を参照して説明する。
同図に示すように、外部(たとえば、ホストコンピュータ20など)から送られてきた新たなOEMID情報が、HostI/F13で受信され、CPU14により、不揮発メモリ11へ送られて、追加のOEMID情報として記憶される。
このとき不揮発メモリ11においては、既に記憶されていた従来のOEMID情報は消去されない。つまり、不揮発メモリ11には、従来のOEMID情報と最新のOEMID情報との双方が記憶される。
ただし、最新のOEMID情報を記憶すると、従来のOEMID情報を消去するようにすることもできる。
【0048】
次に、本実施形態の印刷装置におけるホストコンピュータからの応答動作について、図7を参照して説明する。
なお,不揮発メモリ11に記憶されたOEMID情報のID番号には、ワイルドカードとしてのキーをもたせることができるものとする。
【0049】
外部(たとえば、ホストコンピュータ20など)からOEMID情報の送信要求(コマンドコード)が送られてくると、HostI/F13で受信され、図7に示すように、CPU14において、不揮発メモリ11にOEMID設定情報が記憶されているか否かが判断される(ステップ10)。
判断の結果、OEMID設定情報が記憶されているときは、次いで、OEMID情報のID番号がワイルドカードを含んでいるか否かが判断される(ステップ11)。
【0050】
判断の結果、そのID番号がワイルドカードを含んでいるときは、ダウンロードされたOEMID情報を有するOEMID情報テーブルが使用される(ステップ12)。
つまり、この場合は、不揮発メモリ11に記憶された「自社向け・OEMID設定状態」(OEM設定情報)のOEMID番号を無視して、不揮発メモリ11に記憶されたOEMID情報をベースに対応する。
【0051】
一方、そのID番号がワイルドカードを含んでいないとき、あるいは、不揮発メモリ11にOEMID設定情報が記憶されていないときは、OEMID設定情報に従ったOEMID情報が使用される(ステップ13)。
【0052】
なお、本発明の印刷装置におけるOEMID情報を記憶した不揮発メモリや、新たなOEMID情報を追加して記憶されるCPUについては、複合機(複写装置,プリンタ,ファクシミリ,スキャナなどの機能を並存させた機器)に応用可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、OEMID情報を記憶可能な不揮発メモリが印刷装置に設けられるため、OEMID情報の内容が変更になった場合でも、ProgramのROMでなく、その不揮発メモリにOEMID情報をダウンロードすることで、容易にその変更が可能となる。
そして、OEMID情報データのためのROM容量として、すべてのOEM先の情報が不要となるため、増え続けるProgramデータの削減が可能となる。
【0054】
さらに、不揮発メモリとProgramROMとの双方にOEMID情報が記憶されるため、たとえば、最新版のアクセスが不能となった場合や、間違ったOEM情報が不揮発メモリに記憶された場合、さらにはROM上のOEMID情報が間違っていた場合にも、OEMID情報の返信を迅速に実行できる。
【0055】
また、新たなOEMID情報を追加として不揮発メモリに記憶させる制御手段が設けられるため、不揮発メモリには、従来のOEMID情報と最新のOEMID情報との双方を記憶させることができる。これにより、OEM先でさらにOEMを実施する場合にも、それら複数のOEMのOEMID情報を不揮発メモリに記憶することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置を有した印刷制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】OEMID情報の具体例を示す図である。
【図3】不揮発メモリに記憶されている既存のOEM設定情報を示す図である。
【図4】ProgramROMに格納されているOEMID情報の具体例を示す図である。
【図5】OEMIDが自社向けモデル設定の場合であって、モデル名がFS−1010である場合のステータスページの表記例を示す図である。
【図6】OEMIDが自社向けモデル設定の場合であって、不揮発メモリ上のIDがワイルドカードであり、かつ、モデル名がOEM−1010である場合のステータスページの表記例を示す図である。
【図7】本発明の印刷装置において、使用するOEMID情報を決定する処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 印刷制御システム
10 印刷装置
11 不揮発メモリ
12 ProgramROM
13 HostI/F
14 CPU
20 ホストコンピュータ
30 通信回線
Claims (5)
- OEMID情報にしたがって動作の制御を可変にしうる印刷装置であって、
前記OEMID情報を記憶する書き換え可能な情報記憶手段と、
前記OEMID情報をデータとして有したプログラムを格納するプログラム記憶手段と、
前記OEMID情報を外部から入力する入力手段と、
新たなOEMID情報を前記情報記憶手段に記憶させる制御手段とを備え、
外部から入力される前記OEMID情報に含まれるID番号は、前記情報記憶手段に記憶されたOEMID情報の中からいずれのOEMID情報を使用するかを特定するための特定情報を有し、
前記入力手段は、OEMID情報の送信要求を外部から受信し、
前記制御手段は、前記入力手段で前記送信要求が受信されると、前記情報記憶手段に記憶されたOEMID情報のID番号を確認し、前記ID番号に前記特定情報が含まれているか否かを判断し、判断の結果、前記ID番号に前記特定情報が含まれているときは、前記情報記憶手段に記憶されているOEMID情報を使用し、一方、前記ID番号に前記特定情報が含まれていないときは、前記プログラム記憶手段に記憶されたOEMID情報を使用する
ことを特徴とする印刷装置。 - 前記制御手段が、
前記情報記憶手段に対し、既に記憶されているOEMID情報を残したままで、前記新たなOEMID情報を追加して記憶させる請求項1記載の印刷装置。 - 前記OEMID情報が、自社情報,OEM向け情報のID,モデル名,OptionUnit名,Plug&Play情報のうち、少なくともいずれか一つ以上を含む請求項1又は2に記載の印刷装置。
- OEMID情報をデータとして有するプログラムがプログラム記憶手段に格納されている印刷装置のOEMID情報制御方法であって、
新たなOEMID情報をホストインタフェイスで受信する処理と、
制御手段によって前記新たなOEMID情報を情報記憶手段に記憶させる処理と、
OEMID情報の送信要求を外部から受信する処理と、
前記送信要求が受信されると、前記制御手段が、前記情報記憶手段に記憶されたOEMID情報のID番号を確認し、前記ID番号に、前記情報記憶手段に記憶されたOEMID情報の中からいずれのOEMID情報を使用するかを特定するための特定情報が含まれているか否かを判断し、判断の結果、前記ID番号に前記特定情報が含まれているときは、前記情報記憶手段に記憶されているOEMID情報を使用し、一方、前記ID番号に前記特定情報が含まれていないときは、前記プログラム記憶手段に記憶されたOEMID情報を使用する処理とを有した
ことを特徴とするOEMID情報制御方法。 - 予め情報記憶手段にOEMID情報を記憶させる処理と、
前記OEMID情報をダウンロードする処理と、
前記制御手段によって、前記情報記憶手段に対し、前記予め記憶されたOEMID情報を残したままで、又は、既に記憶されているOEMID情報を消去して、前記ダウンロードされたOEMID情報を記憶させる処理とを有した請求項4記載のOEMID情報制御方法。
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