JP4132867B2 - 発電システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水道管内を流れる下水を利用した発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特開昭57−28876号公報に開示されているように、上水道の水圧等のエネルギーを利用する手段や、特開昭63−4025号公報に開示されているように、高層ビル等から下水道管へ排出される排水のエネルギーを利用する手段等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、家庭や工場等から排出されて下水道管に流入した後、この下水道管を通って処理場等へ向かって流れる下水のエネルギーに対しては、ほとんど関心が払われていない。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、下水道管内を流れる下水のエネルギーを利用可能な手段を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る発電システムは、下水道管内を流れる下水を受けて回転する水車と、水車の回転動力により発電を行う発電機と、下水道管の水車側の端部に設けられ、下水道管の断面形状を水車側に向かって横長の形状に変化させて、横長の形状に開口されるようにする流入誘導部と、流入誘導部の内側で開口部近傍の下面に立設されると共に、上端が刃物状とされている整流板と、を備え、下水を利用して発電を行うことを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、従来捨てられていた、下水道管内を流れる下水のエネルギーが電力として回収される。
【0007】
また、下水を受けて回転する水車と、水車の回転動力により発電を行う発電機と、を備える。
【0008】
これによって、下水道管を流れる下水のエネルギーが水車によって簡易かつ低コストに回収できる。
【0009】
また、下水道管は、その勾配が2%以上であることが好ましい。
【0010】
従来の下水道管は、下水の流速が約3m/s以下となるようにして下水の流れによる管壁の損傷摩耗等を防ぐべく、その勾配が約1%程度とされているが、この下水道管の勾配を2%以上とすることにより、下水の流速が上がり、水車によりより効率的な発電が可能とされる。
【0011】
また、下水道管は、その内表面に当該内表面の凹凸を平滑化する部材を備えることが好ましい。
【0012】
これにより、下水道管内面の粗度係数が減少し、下水道管を流れる下水に対する管壁面の摩擦が減少され、下水の流速が上昇して、より効率のよい発電が可能とされる。
【0013】
また、水車は、軸まわりに回転可能な中実の筒体と、筒体の周壁外面に周方向に複数設置された複数の羽根と、を備えることが好ましい。
【0014】
このような水車によれば、筒体が中実とされて水車の回転慣性が大きくされ、水車の羽根が下水を受けて回転する際にこの筒体がはずみ車の機能を発揮して回転速度の変動が少なくなるため、下水の水量等が変動しても発電電力の変動が少なくされる。
【0015】
また、流入誘導部の内側で開口部近傍の下面に立設されると共に、上端が刃物状とされている整流板を備える。
【0016】
水車に向かう下水が整流板によって整流されるので、下水が水車に効率よく当たって、より効率よく発電が行える。
【0017】
また、下水に対して、水車をバイパスさせるバイパス路を備えることが好ましい。
【0018】
これにより、水車に下水を当てることなく下水をこのバイパス路を介して下流側に排出することが可能とされ、下水道機能を妨げることなく、水車のメンテナンス等を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る発電システムの好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0020】
まず、本発明の第一実施形態に係る発電システム100について説明する。図1は、本実施形態に係る発電システムを示す概略構成図である。
【0021】
本実施形態に係る発電システム100は、傾斜する地表面1に対して設置され、地中に埋設され下水道管19等から下水が流入される筒状のマンホール9と、マンホール9に対して地表面1の傾斜下方向で高低差が10m程度となる位置に離間され地中に埋設された筒状のマンホール10と、マンホール9とマンホール10とを接続する下水道管20と、を備えている。
【0022】
下水道管20は、マンホール9とマンホール10との間に、地表面1の傾斜と同様又はそれ以上にマンホール10側が低くなるように、埋設されている。ここで、この勾配は特に制限されないが、下水の流下速度を高めるべく2%以上であることが好ましく、5%以上であることがより好ましい。なお、下水中に固形物を多く含む場合には、流下速度が速すぎると下水道管20を損傷摩耗するおそれがあるので、10%以下とすることが好ましい。なお、下水道管20の埋設土被り深さは地表から約1.2m程度とされている。
【0023】
また、下水道管20の長さは、下水の流下速度が定常になることができる程度の距離とすることが好ましく、例えば、下水道管20の径φが250〜1000mmの場合は、50〜100mとすればよい。この場合、例えば、400φのコンクリート管では5.24m/s、600φのコンクリート管では6.87m/s、400φの硬質塩ビ管では6.81m/s、600φの硬質塩ビ管では8.93m/sの流下速度に達する。
【0024】
この下水道管20は、マンホール10側の端部を除く部分に、鉄筋コンクリートの円筒のヒューム管25の内面に、薄肉で硬質の塩化ビニル層(平滑化する部材)26が内張りされてなる下水流下部20aを備え、マンホール9内の下水はこの下水流下部20a内を流下して、壁面の摩擦力と釣り合う所定の流速にまで達する。
【0025】
このような下水流下部20aは、例えば、ヒューム管の内径とほぼ同じ外径の塩化ビニル管をヒューム管内に圧入接着したり、ヒューム管の内径よりもやや小さい外径の塩化ビニル管を軸方向に沿って切り開いてヒューム管内に挿入する(カットされた部分には30〜100mm程度の隙間が生ずる)こと等により得られる。
【0026】
また、下水道管20は、図2に示すように、マンホール10側の端部に、当該下水道管20の断面形状が、マンホール10側に向かって円筒形状から徐々に変化し、横長の矩形形状として開口されるようにする流入誘導部20bを備えている。
【0027】
ここで、下水道管20の下水流下部20aの径をφとすると、流入誘導部20bの長さを5〜10φ、矩形開口部の横幅は2φ、矩形開口部の高さは1/2φ、とすることが好ましく、流入誘導部20bを金属製とすることが好ましい。
【0028】
流入誘導部20bの内側で、開口部近傍の上下面には、下水の流れ方向に延在する整流板70が立設され、この整流板70は下水の流れに垂直な方向に複数並設されている。これらの整流板70は、開口部から流出する下水の流れを整流する。流入誘導部20bの上面に設置された整流板70の下縁及び下面に設置された整流板70の上縁は、各々鋭利な刃物状とされており、これにより下水中の夾雑物がカットされる。
【0029】
なお、これら整流板70は、その高さを流入誘導部20bの開口部の高さの1/3程度とし、流れ方向の長さを2〜3φ程度とし、この長さのうち上流側の1〜2φは上流側に向かって高さが低くなる様に斜めにし、整流板70の設置間隔は100〜200mm程度とし、下面に設置する整流板70の枚数を上面の枚数より数枚程度多くすることが好ましい。
【0030】
マンホール10は、図3及び図4に示すように、地中に埋設された縦型の四角筒状のコンクリート構造物であって、その上部は連通部11を介して地表面1と連通されている。
【0031】
マンホール10の下部は、図4に示すように、ドア12aを備える垂直な仕切板12によって下水室14と、防水構造とされる発電機室13と、に水平方向に仕切られている。マンホール10の側壁内面には、図3に示すように、上部の連通部11から底面にわたって、足掛金物15が上下に設置されており、地表面1からマンホール10内の発電機室13や下水室14への人の出入りが可能となっている。
【0032】
下水室14の側壁でマンホール10の底よりも所定距離上方には、図3〜図5に示すように、下水道管20の流入誘導部20bが、マンホール10の側壁を貫通して所定長さ下水室14内に突出するように接続されている。
【0033】
下水室14の底部近傍には、図3及び図4に示すように、マンホール10内に導入される下水を排出する下水道管21が接続されている。
【0034】
そして、本実施形態においては、下水室14内の流入誘導部20bの開口部近傍に、この流入誘導部20bから流入する下水を受けて回転する水車30を有している。
【0035】
この水車30は、図5に示すように、水平方向に延在し水平な軸36まわりを回転される中実な円筒体(筒体)31を備えている。円筒体31の周壁外面には、水平方向に延在する板状の羽根32が周方向に沿って複数立設され、これらの羽根32同士は、羽根32同士を補強する補強板33によって周方向に互いに連結されている。
【0036】
そして、この水車30は、流入誘導部20bの開口部から導入される下水が、水車30の軸36よりも上側に位置する羽根32に当たるように、軸受35,35によって回転可能に軸支されている。
【0037】
ここで、円筒体31の径を1/2φ以下とし、羽根32の高さを1/2φ位とし、羽根の横幅を2φとし、羽根の枚数を6〜10枚とし、水車30の羽根32の先端側の曲率半径を1/10〜1/15φ程度とし、羽根32と羽根32との間の谷間の曲率半径を1/5φ程度とし、材質を強度/耐摩耗性を有し耐酸耐アルカリ性の金属、例えば、アルミニウム合金、ステンレス、又は、人工ルビー被膜(酸化アルミニウム+酸化クロム粉末剤を混合し塗布後焼成すること等により得る)とし、円筒体31の中身はオイルや固形物等とすることが好ましい。また、補強板33の厚みは5〜10mm程度とすることが好ましい。
【0038】
水車30の上方には、図3及び図5に示すように、水車30の羽根32に当たる下水の飛散等を防止するカバー39が、水車30の上部を覆うようにマンホール10の側壁に対して設置され、このカバー39はカバー補強板39aにより補強されている。
【0039】
さらに、水車30の軸36は、図4に示すように、仕切板12を貫通して発電機室13内まで延在し、軸36の回転速度を所望の速度に変化させる自動式あるいは機械式等の変速機40を介して、回転動力を電力に変換する発電機41に連結されている。
【0040】
そして、この発電機41は、図1に示すように、地表に設けられ変圧、蓄電、直交変換等を行う変電室78を介して、路面等を照らす街路灯75や、路面を暖めて積雪を防止するロードヒーティングシステム76、さらには、電力会社等への売電設備79に接続されている。
【0041】
なお、マンホール9とマンホール10との間には、下水道管20とほぼ並行し、マンホール9内に開口すると共に、水車30をバイパスしてマンホール10内の底部近傍に開口するバイパス路77が設置されている。これにより、このバイパス路77を介して、水車30に下水を当てることなくマンホール9からの下水を下流側に排出することが可能とされ、マンホール10の下水道系統としての機能を妨げることなく、マンホール10において水車30のメンテナンス等を行うことができる。なお、このパイパス路77は、下水道管20と上下に併設されても、水平に併設されても構わない。
【0042】
次に、本実施形態の発電システム100の作用について説明する。
【0043】
まず、家庭や工場等からの下水が、下水道管19等を介してマンホール9内に流入する。流入した下水は、下水道管20に入り、下水道管20の勾配に基づいて下水流下部20aを流下して加速されて所定の定常流下速度とされ、流入誘導部20bを介して整流されてマンホール10に流入する。
【0044】
マンホール10に流入する下水はその水流のエネルギーによって水車30を駆動し、水車30が駆動されることにより発電機41において発電が行われ、下水のエネルギーが電力P[kW]として(1)式のごとく回収される。
P=9.8・Q・H・ηT・ηG …(1)
【0045】
ここで、Qは水量[m3/s]、Hは有効落差[m]、ηTは水車効率[−]、ηGは発電機効率[−]である。そして、この電力Pによって、街路灯75やロードヒーティングシステム76が駆動され、さらには、この電力Pが電力会社等へ売電される。
【0046】
このとき、下水道管20には、2%以上の所定の勾配がつけられていて、下水の流れによる管壁の損傷摩耗を防ぐべく勾配を約1%程度とし下水の流速が3m/s以下に抑えられた従来の下水道管を用いる場合に比して、下水道管20内を流下する下水の速度V[m/s]は(2)式のマニングの式により計算されるように、例えば、5m/s以上に高められるので、水車30によるエネルギー回収がより効率的になされる。
V=(1/n)・(R2/3・I1/2) …(2)
【0047】
ここで、nは粗度係数[−]、Rは径深(管断面積/流水潤辺長)[m]、Iは勾配[−]である。
【0048】
また、下水道管20の下水流下部20aの内面には、塩化ビニル層26が形成されており、これによって下水道管20内面が平滑化されて粗度係数が小さくなり、下水道管20内を流れる下水に対する壁の摩擦が低減されて、流下速度が一層高くされ、より効率よく発電が行われている。例えば、本実施形態においては、下水道管20の粗度係数は、円筒コンクリートヒューム管の0.013から0.010に減少し、下水の流下速度は約30%上昇している。
【0049】
また、水車30は中実の円筒体31を備えて水車30の回転慣性が大きくされ、水車30の羽根32が下水を受けて回転する際にこの円筒体31がはずみ車の機能を発揮して水車30の回転速度の変動が少なくなるため、下水の水量が変動しても発電電力の変動が少なくされている。
【0050】
また、下水道管20から水車30に向かう下水が、整流板70によって整流されるので、下水が水車30に効率よく当たって、より効率よく発電がおこなわれる。
【0051】
なお、一般的に、家庭等から排出され下水道管20を流れる下水の水量は、一日のうちでは比較的大きく変動するものの、季節変化による変動はあまりなく、一年を通じて、コンスタントに発電が可能である。
【0052】
次に、図6を参照して、第二実施形態に係る発電システム200について説明する。本実施形態においては、第一実施形態に比して地表面の勾配が小さく、既存のマンホール間の高低差が5m以下とされている既設の下水道系に適用した場合のものである。
【0053】
本実施形態においては、マンホール間を結ぶ下水道管の勾配を大きくすると共に、下水の流下速度が定常に達するのに充分な長さを得るべく、1つおきに既存のマンホール9aを廃止し、残りのマンホール10,10間に勾配がつけられた長い下水道管20を敷設している。下水道管20やマンホール10の他の構成は、第一実施形態と同様である。
【0054】
本実施形態によれば、勾配の比較的緩やかな傾斜地においても、下水道管20によって充分な流下速度を得ることができ、効率的な発電が可能となっている。
【0055】
次に、図7を参照して、第三実施形態に係る発電システム300について説明する。本実施形態においては、第一実施形態に比して傾斜がきつく、低地205との高低差が20m以上ある高台201にある、例えば、大規模ニュータウン等の住宅202等から下水が排出される場合に適用したものである。
【0056】
高台201においては、低地205から高台201に向かう勾配の緩やかな進入用の道路204に沿って、既存の、マンホール209により連結された下水道管210の列が埋設されている。そして、本実施形態の発電システム300は、上流側のマンホール209から、スクリーン等により大きな夾雑物等を除去して中水道並みの水質とした上で、迂回下水道管219を介して下水を導出し、その下水を高台201に設置された貯留タンク218に導入し、この貯留タンク218の下水を流量等を調節しつつ、低地205に至る急斜面に沿って埋設された急勾配の下水道管20内を流下させ、下水道管20の先の低地205に設置された水車30等を備えるマンホール10に導入して発電するものである。
【0057】
ここで、急勾配によって下水道管20内の流速が比較的高くなるため、ヒューム管でなく上水道に用いられる圧力管等を使うことが好ましい。
【0058】
このような発電システム300によれば、高台201からの下水が、218に貯留された後、下水道管20を介して一気に流下することにより、高低差に基づく下水のエネルギーが有効に電気に変換できる。
【0059】
なお、本発明に係る発電システムは、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形態様をとることが可能である。
【0060】
例えば、上記実施形態では、下水により効率よく発電すべく、下水道管20に所定の勾配をつけているが、下水の流量が多い場合等には、ほとんど勾配がなくてもよい。
【0061】
また、上記実施形態においては、下水道管20内の粗度係数を下げるべく、ヒューム管25内に塩化ビニル層26を備えているが、粗度係数をヒューム管や陶管等に比して低くできる部材の層であれば、他のプラスチック素材、硬質ガラス、特殊金属(例えば、アルミニウム合金、ステンレス、人工ルビー(酸化アルミニウム+酸化クロム粉末混合剤を塗布し焼成化すること等により得る))等により内部を被覆しても良い。また、角形コンクリート二次製品、例えば、組合せ暗渠ブロック等の内部に、硬質ガラス板や、上述の特殊金属や、化学物質(例えば、塩ビ)等による皮膜を形成したものを採用しても良く、これによれば、粗度係数がさらに0.008程度にまで減少可能で、通常のヒューム管に比して、下水の流下速度が50%上昇する。また、下水道管20の断面形状も円形に限らず、多角形等でも構わない。
【0062】
また、上記実施形態では、水車30として、板状の羽根32を有する円筒羽根車を備えているが、カプラン水車等他の水車でも構わない。また、メンテナンス性や設置コストを下げるべく、水車30をマンホール内に設置しているが、下水を受けることができれば場所は限定されず、例えば、下水道管20内に、例えば、軸流型の水車等を設置しても良い。
【0063】
また、上記実施形態では、メンテナンス性を高めるべくバイパス路77を備えているが、下水道管20の途中にメンテナンス用マンホール等を備えても良い。
【0064】
また、上記実施形態においては、下水道管20内に雨水が合流しない分流式とされているが、雨水等が合流する合流式としても構わない。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る発電システムは、下水道管内を流れる下水を利用して発電を行う。これにより、従来捨てられていた、下水道管内を流れる下水のエネルギーが電力として回収され、下水道管内を流れる下水のエネルギーを利用可能な手段が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係る発電システムを示す概略構成図である。
【図2】図1中の下水道管の下流側端部を示す斜視図である。
【図3】図1中のマンホールを示す縦断面図である。
【図4】図3のマンホールのI−I矢視図である。
【図5】図3のマンホールの水車近傍の斜視図である。
【図6】第二実施形態に係る発電システムを示す概略構成図である。
【図7】第三実施形態に係る発電システムを示す概略構成図である。
【符号の説明】
20…下水道管、26…塩化ビニル層(平滑化する部材)、30…水車、31…円筒体(筒体)、32…羽根、41…発電機、70…整流板、77…バイパス路、100,200,300…発電システム。
Claims (7)
- 下水道管内を流れる下水を受けて回転する水車と、
前記水車の回転動力により発電を行う発電機と、
前記下水道管の前記水車側の端部に設けられ、前記下水道管の断面形状を前記水車側に向かって横長の形状に変化させて、横長の形状に開口されるようにする流入誘導部と、
前記流入誘導部の内側で開口部近傍の下面に立設されると共に、上端が刃物状とされている整流板と、を備え、
前記下水を利用して発電を行うことを特徴とする発電システム。 - 前記整流板は、下水の流れ方向に延在すると共に、下水の流れに垂直な方向に複数並設されることを特徴とする、請求項1に記載の発電システム。
- 前記開口部近傍の上面に立設されると共に、下水の流れに垂直な方向に複数並設され、下端が鋭利な刃物状とされている上部整流板を更に備えることを特徴とする、請求項2に記載の発電システム。
- 前記下水道管は、その勾配が2%以上であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の発電システム。
- 前記下水道管は、その内表面に当該内表面の凹凸を平滑化する部材を備えることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の発電システム。
- 前記水車は、軸まわりに回転可能な中実の筒体と、前記筒体の周壁外面に周方向に複数設置された複数の羽根と、を備えることを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の発電システム。
- 前記下水に対して、前記水車をバイパスさせるバイパス路を備えることを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載の発電システム。
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